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54193 のレビュー
  • 十二月のパスカ
    十二月のパスカ
    愛とは何か、そんな感じの作品でした。 この作品には数種類の形態を伴った「愛」がでてきます。何をもって「愛」を定義するかは客観的に評価できないものなので、恐らくこれは愛ではないと思うものがあるかもしれないし、実際に僕も作中で似たような感情を覚えました。 一方で、作中人物が「愛」を定義する際にそのように定義しないといけなかった背景と必然性があるはずだと思うし、それを鑑みると「愛」は各々全く別の感情を覆い隠すベールのようなものかもしれないとも思います。 主人公たちの過去が印象的に語られる上、ほぼ一貫した匿名性など、少し引っかかりを覚える部分が各所に出てくる作品なので主人公たちの行動原理などをついつい考えてしまう作品でした。 ちなみに個人的に特に好きな場面はchapter1の過去回想です。 また、チャプター式で既読チャプターをメニューから読み直すことができて遊びやすかったです。BGMやイラストも世界観に寄り添うものでよかったと思います。 構成力が高くて、何かとプレイヤーに考えさせる面白い作品でした。ありがとうございます。
  • 卯月のオリ
    卯月のオリ
    独特なキャラクターデザイン「オリ」が魅力的です。 シナリオは、進むに連れて徐々に不気味さが侵食してくる。 周回する際の配慮もされており、楽しく遊ぶことが出来ました。
  • 俺たちのギャルゲ
    俺たちのギャルゲ
    共同制作という事もあって各作者さんが思いっきり個性を発揮しているシナリオが印象的でした。 ただ、千夏ルートのみ選択肢が多く、結構頑張ってみたのですが、結局壺エンドにしかならなかったのが残念でした
  • 主人公の一日を無事に終わらせてあげて。
    主人公の一日を無事に終わらせてあげて。
    初見でエンディングまで行けましたが、間違うと悲惨ですね……。 ツール作成な為キャラの顔の印象が似ている事や一部画像が出ないことが気になりました。
  • 発情婆2
    発情婆2
    諸々がギリギリでアウト。 発想し、形にして公開する所まで持っていけるバイタリティーとメンタルの強さには拍手を禁じ得ないです。 オープニングデモ的な演出から始まり、今回は少しマイルドかな?と思いましたが全然そんなことはありませんでした。 あと、名前の改編具合が前作も今作もツボです。お気に入りのステージは芸人さん。 本当に酷い破壊力をもったある種の素敵な作品です。
  • 発情婆
    発情婆
    初っぱなの演出から引き付けられ開始した本編に関しては、期待以上に良い意味で酷いを連呼したくなる作品。 以前にもプレイした事があったのですが、2をやる前に再プレイ。 解っていても酷いと言う言葉と共に笑いが込み上げてきます。 個人的にはセミファイナルからファイナルの流れが最高です。 頭を馬鹿にして楽しくなりたい。そんな時には本当に素晴らしい作品です。
  • 僕の隣の天使
    僕の隣の天使
    最後のほうで見方がかわるゲームです。タイトルの意味にびっくりしました!
  • おばけアタック!
    おばけアタック!
    アクションゲームという、ノベル・アドベンチャーゲームの対極にあるようなゲームが ティラノゲームフェスで見られるとは思いませんでした⋯! 結果をTwitterで共有したくなる、そしてそれを見た人がプレイしたくなる、 そういう仕組みになっている点がとても良いなと思います。 わたし自身、他人のつぶやきを見て「やってみよう」となったクチです。 個人的には、スコアアタックが好きかな! どのまとまりから攻めるかというささやかな戦略性があって。
  • 題名のない童話
    題名のない童話
    幾つかの既存の童話の系譜を継ぐようでいて、でもこれは新しい、オリジナリティのある童話でした。 漢字の部分とそれ以外でテキストのサイズが違っていたり、シルエットで表現される演出等がシックで、素敵でした。 この世界にもう少し浸っていたい。そう思える美しさがある作品です。
  • ランクEのクリティカルヒッター 第一幕『地縛霊の話』
    ランクEのクリティカルヒッター 第一幕『地縛霊の話』
    特異能力者達と木の隣に佇む地縛霊の少女の話。 ぱっと見のサムネやあらすじでホラー物だと思い込んでいたのですが実際には特殊能力を持っていたり霊が見えたりする男女四人が地縛霊の女の子と親睦を深めつつ彼女を成仏させる為にえんやこらする物語でした。 途中いくつか選択肢がありますが正規ルート以外の選択肢ではすぐエンディングに至るので遊びやすいかと。プレイ時間は全て選択肢を回収して25分ほど。 自殺の名所のように謳われる木の下で、けれど確固とした悪意等はなく、どこか賑やかな雰囲気でさくさくと進んで行くので非常に読みやすかったです。その一方で終盤への展開にも自然に入っていく構成力の高さ。 どうやら続き物のようなので、まだ語られていない過去等も沢山ありそうで気になる所ではありますが、こちらの作品だけでも第一幕として設定の把握等も含めて綺麗に纏まっていて面白かったです。 また第二幕が公開されました際には是非読んでみたいと思う作品でした。
  • 断罪オペラ
    断罪オペラ
    自分も、もう少し続きがみたいです。また機会があったら…と思います
  • ごはんを探す猫、茜さん。
    ごはんを探す猫、茜さん。
    謎解きがよかったです。猫のことやその家主のことを考えてスムーズに解けました!
  • おあずけ彼氏
    おあずけ彼氏
    身長が高い方の素直な後輩と、身長が低い方の男前だけど臆病な先輩の、卒業式から始まった関係の話。 現実としての環境や価値観に葛藤したり、始まった後の関係の終焉を怖がったり、どこか苦しげに切なく綴られながらも甘く関係を築いていく物語です。直球でBLな感じ。 一部心情と台詞部分フルボイス。句点でクリック待ちが発生しますがボイスは台詞ごとに流れる模様です。ここは個人の好みにも依るかもしれませんがクリックタイミングに合わせてボイスを区切っても良かったかな、と少し思ったり。 とても上質なグラフィックも伴って、短編ながら豪華な作品となっています。まるで商業作品のようだ……。 終盤選択肢で場面が分岐。それぞれ異なる時系列の話ではありますが、どちらが先とも明確には言い難いこともあり好きな方から読んで大丈夫です。 リアルで繊細な葛藤と甘酸っぱい恋愛を楽しみたい方にオススメ。
  • はじめての!あかねとジョーキョーパズル
    はじめての!あかねとジョーキョーパズル
    開始して直ぐのロード画面に驚き、問題文だけでは想像もつかなかった納得の結末(答え)に驚き、と。色々な驚きをいただく事が出来る作品でした。 ジョーキョーパズル自体も面白く、ぜひまた「あかねちゃんとやまとくんと僕」で遊んで欲しいなと思いました。
  • 「ステッチ・ガール」
    「ステッチ・ガール」
    影のあるモチーフを扱いつつも、丁寧な描写であたたかな結末を描いた作品。しかも膨大なイラスト(かわいい)と豪華なフルボイス。物語への没入感が段違いでした。 個人的に、創作において、短く美しくまとめることは至難の業だと思っています。そして、それを華麗に提示してみせた作者様には脱帽です。 後日談も拝読いたしました。不器用な二人の幸福を祈らずにはいられません。素敵な作品をありがとうございました。
  • 問
    あっと言う間に終わってしまう作品。だからこそ、一度終えた後につい再プレイしてしまう魅力があります。 おまけが最高に可愛いです。
  • 十二月のパスカ
    十二月のパスカ
    ひりひりとした痛みの残るボーイミーツガール。魅力的なイラスト、世界観を支えるBGM、緊張感を伴う語りが見事にマッチしています。また、充実したUIのお陰でストレスなく遊べました。 プレイ後にタイトルの意味が知りたくなり、調べてみたのですが、なるほど復活祭…パスカ…と一層唸らされました。少年が「卵料理」をおいしいと思えるシーンがお気に入りです。 大団円とはいかない結末は、歪んでしまった二人が辿り着くにふさわしいものであったように思います。素敵な作品をありがとうございました。
  • 徒桜ノ恋
    徒桜ノ恋
    ほのぼの乙女ゲー…なのですが、最後ちょっとショッキングでした。 ぶっちゃけ、常盤様END以外は未来が心配です…!!!と思ってたら、ちゃんとキャラ紹介で捕捉もありました(/ω\) そして常盤様が好み過ぎてなんだかアレです(謎)
  • 獣人<記憶欠落>少女
    獣人<記憶欠落>少女
    雨が降る森で記憶を欠落した少女を獣人が拾った話。 少しだけ素っ気ないけど優しい獣人と、寂しがり屋で純粋な少女が織り成す、穏やかな日々の記憶とそれからとそれまでを綴った物語です。クリア後シナリオまで含めるとプレイ時間はそこそこ。 どうして少女の記憶は欠落してしまったのか、この雨が上がったら彼等はどうするのか、そんな過去や未来に想いを馳せながらも続いていく生活の中で、少しずつ距離を縮めていく二人の姿が微笑ましかったです。 そうして平和は犠牲を土台にして。 また初見から凝ったバックログ画面でいいなあ、とは思っていたのですが物語のテーマに合わせた面白い使い方をされていたのがこれまた。 その他にも色々と画面に動きがあって楽しかったです。揶揄い屋だけど面倒見が良い梟人さん好き。
  • 失憶園
    失憶園
    哲学的で不思議な作品でした。 第4章のHAPPY ENDまで迎えた率直な感覚は分からないという感情と心の中がぐちゃぐちゃになったという感覚でした。 分からないといっても、物語の構造が分からないわけではなくて各章で起きた出来事がどのように連動しているかはある程度分かったつもりです。 といっても、全体の構造自体、結構パズル的に緻密に構成されている印象を受けるので自分の理解が不十分でどこかで論理破綻してしまうような不安さは覚えるのですが。 構成という面では第1章が見事で、いい感じに混乱させられました。また、第1章のTipsが特にいい味を出していました。 少し分からない印象を受けたのは哲学的思索と、各章の出来事の意味でした。ただ、これは作品の問題というよりは僕の読み込みの問題かなという気がしています。 この作品でテーマにしているのは、僕が感じた限りで「生と死」を主軸にしながら「存在」、「自己」、「認識」、「世界」と多岐にわたり、恐らく作者様がこれらのテーマを考え抜いて文字に落としている作品だと思います。 その思索の跡を読み手が辿るという点で個人的には小説よりは哲学書に似た雰囲気を感じました。色々自分なりに文章を解釈したりする過程がこの作品の魅力かなと感じます。 このような壮大なテーマをしっかり考えると、思考の言語化の際の情報落ちがどうしても大量に生じてしまうと思うので少し抽象的で難解になってしまうのは仕方ない気がします。 個人的には第3章はとっつきやすく、最終章の理解を助けたかなと感じました。 何回も読んでじっくり味わいたい作品でした。ありがとうございます。