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サスペンス

1766 のレビュー
  • 暗幕と水晶体
    暗幕と水晶体
    おおう、短編なのに重たいですね。 ナイフで一突きみたいな作品。 @ネタバレ開始 いや、実際には一突きどころじゃなかったですが。
  • 狐の格子
    狐の格子
    尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 現状こちらが最新作という事で、少しの寂しさやもっと葦島さんの物語に触れていたいという気持ちもありつつのスタートへ…。 @ネタバレ開始 タイトルの時点でもしや?とは思いましたが、狐の窓の続編でもあると明確に記載されていたのでその意味でもワクワクはありました。 ゲーム紹介部分にある「老人」とされている人物が葦島さんだとは予想もしていたので、とうとう年をとる…老化という人間らしい事ができるようになったのか!? と、彼が人間属性を手に入れたのかという期待半分、だったらこれが終わりの物語になるのか?という寂しさ半分。 からの…結果的に、そんな事はなかったぜ!と判明。 だけど、次回作が最終回とあとがきも把握しておりますのでそちらの方をお待ちしております。 と、前書きが長くなりました。 ここからはゲーム本編に対しての感想となります。 「名前は、在りとあらゆる意味で、重要なんだよ」 まず、鬼太郎4期京極堂回必修済の者としては開幕この概念から導入された時点でテンションが跳ね上がりました。 名前があるという事は存在を定義されるという意味を持つ。 逆に、名前を失ったり無いとされる物はこの世に存在しない事となる。 ここは本編で葦島さんが述べている通り。 呪いをかけるよりもっと前の段階として、それは存在しているからこそ誰かにとって呪いをかける対象になる事が成立する…云わば次の段階である事。 『相手を呪う』というわかりやすく怖い子供でもできる思い付きながら、名前の持つ存在定義の前提を想定するにおいてここはいい例えだと思います。 それに、人間なら名前は産まれてから付けられるのが一般的でしょう。 そういう意味でも、名前の重要性を葦島さんが語るからこその説得力もあります。 学校の先生みたいな事を言うね、と指摘をされた際に二度目の経験だというのも過去作であった事を思い出す(けど、今回は未プレイでも成立する思い出の一部)要素として、にやりとしました。 老人の姿ではありながら、やはり基本の性格は素直であり一緒にお菓子を食べようと誘う所はどこか子供っぽくもある。 いつもと違う部分はありながらもやっぱりいつもの知っている彼だなぁと会話をまったり眺め。 帰宅をした瑞季君は何故かさっきまで遊びに行っていたはずの場所等を思い出せない? 敷地から出ると関連する記憶が消えてしまう領域…という概念の空間は確かにあると思いますが、とうとう葦島さんもそういう場所を定住の場とする者へなった…!? 今までが今までなので、まぁ彼に関する事で不思議があっても(理屈は不明だけど)おかしくはないだろう程度に解釈しました。 ただ、結果的にあの神社に立ち寄れたのは作中で瑞季君だけだったと考えると魂だけになったものだけが到達できる場所というのが概念としてありそうでしょうか。 記憶は曖昧なのに何故か葦島さんの事だけは覚えているようで、彼の三日月のように笑っている口元からチェシャ猫を連想し猫みたいに笑う変なお爺さんと表現するのは何となく納得を。 そして、それを聞いて何やら心当たりがありそうな反応をするお婆ちゃんはもしやあの時の…? 後日、忘れてしまったけれど近所にあの神社らしき場所がないかを探索すれば突如現れた黒いワンピース姿のお姉さん。 年頃の少年がいきなり綺麗なお姉さんに声をかけられたら動揺するよね~と微笑ましく見守り、結果的にはまた目的に神社へたどり着いた瑞季君。 道中の事を語れば楽しそうに笑われてしまうも、それは瑞季君が遊びに来てくれた事が嬉しいという純粋な理由からというのがとても“らしい”なぁと。 少なくとも、今回が時系列としても一番現代である事を思えばそれこそ葦島さんが老人の姿になるまでかかるだろう期間をそういった色恋の話と縁がないまま過ごしていたというのはそうだよなとしか言えず。 恋愛以前の話として、彼はまず母性愛を欲している赤子の段階にいるでしょうし普通の人間と同じように生きる事もできない。 もし彼が誰かと夫婦となったとしても、置いて行かれる側になるのがわかりきっているからこそ特定の誰かと深い関りを持ち続けるのも難しいのでしょう。 それこそ、2作目である狐の窓で彼女が名前を明かさないままそれ以上関わらない事を選んだように。 難しい話ですが、いつまでたっても見た目の年齢が変わらないで死ぬ事もない存在は、同じ地に定住をする事に向いていない…というのが常ですからね。 生物らしい変化がない事に気づかれたらどうなるかを考えると…。 そしてやはりというか、瑞季君のお婆ちゃんの話題になり元気にしている事を知れば嬉しそうに笑う葦島さん。 台詞からも、瑞季君のお婆ちゃんがあの時の彼女なのはほぼ確定でいいでしょう。 2作目の終わりではその後全く縁がなくまた長い月日が流れているように思いましたが、長生きをしていれば案外また近くにいたなんて事もあるのだなぁと。 また帰宅をすれば曖昧となってしまう記憶。 それでも、お婆ちゃんに初恋に関する質問をすれば語られる内容は完全に過去に見た…「狐の窓」の出来事だった。 思わず確定演出きたー!?と声をあげる程度には胸アツな展開でした。 同時に、あれからもうそれだけの時が過ぎていたという重みも感じながら。 ここでははっきりお婆ちゃん側から明言をされていなかったのか、それとも瑞季君側が要約した覚え方をしたのか。 狐の窓により妖怪を見たという認識はしていてもそれがどんな姿をしていたのかが明かされなかった。 実況中は「あー、あの野良犬の低級霊だねぇ」という感じで懐かしい思い出話を一緒に聞いているノリでしたが、ここで具体的な描写がなかったのも後になれば伏せる必要があったんだなと納得しました。 それと並行して、瑞季君が片思いというワードやお婆ちゃんの初恋が自分位の年頃の話という部分で反応しては黒いワンピースのお姉さんが頭に浮かぶのは一目惚れだったのだろうなぁと甘酸っぱい気持ちにもなりつつ。 婆孫して初恋としては遅い方だなぁと思うも、お婆ちゃんの方があの時の事を初恋の記憶として大切にしながらも素敵な人生を歩んでくれていたであろう事は喜ばしく思えました。 語られなかった部分に関しては、狐の窓における彼女の記憶を見れば「好きになったではなく、良いなと思った」この表現も理解できたので過去を知っているプレイヤーと彼女だけが知る秘密と言いましょうか。 自分にとって初恋と言える場面に至った理由も、彼の善性はあれど全ては母性を求めてるが故に行われた無意識下の行動からだった。 勝手に期待をしたのは、私の方だ。そう独り言ちていた部分も合わせ説明をするにも理解が難しいからなぁと、昨日の事のように共に懐かしい気持ちになります。 (実際に狐の窓をプレイしたのは前日の事でしたが) しかし問題は、話題として出た狐の窓に関して瑞季君が興味を示してしまった事。 実際にそれで危険な目に遭ったお婆ちゃんとしては絶対に教える訳にはいかず、当時の彼女のように好奇心から孫が危険な目に遭って欲しくないと思う以上ここは当然の対応でしょう。 だけど禁止される程、人は知りたい・やりたいという心理になってしまう。 元々、他愛もない子供の遊びとして知られているような物である以上少し調べれば方法を知る事は簡単だったでしょう。 それに偶然彼方側にいる何かを見つけたり正体を見破る事がなければ問題そのものは起きない。 だから図書室で試した際に何もなかったのだからそこで諦めてくれれば良かったのですが…。 それと、ホラゲー経験則から同級生の誰か一人でも人間ではないのを見破ったら大惨事待ったなしなので面白いでは済まないんだよなぁ…!? という起きなかったから良かったけど…と個人的にはひやりとする場面でもありました。 宇宙人とか人形とか幽霊とかそもそも図書室にいる七不思議に偶然ピントが合ってしまうとか…割と何が潜んでいてもおかしくないですからね、ホラーの世界では。 ここで語られる、思春期特有のあるあるな悩み。 もう少し大人になるとまた違うのでしょうが、この位の年齢になると段々異性と遊ぶ事がおかしいとされるのはありましたね。 何故か会話をするだけで付き合っているだの冷やかされたり…あれって何だったんだろうなぁと大人になれば思うのですが、当事者世代の頃はそう考える余裕もないでしょうし。 結果として、内向的な性格だった瑞季君は友達が作れなくて困る事になってしまった。 学校という閉鎖空間の社会にいる子供はそういう部分が大変だよなぁ…と続きを見ていればまたあの黒いワンピースのお姉さんと対面。 発言の傾向から、どうやらお姉さんは何かを探しているようで質問してみればそれは「友達を殺した人」というなかなか物騒なワードが。 殺人犯を探す?と思えばどうやらそうなるように仕向けてはいるけれど直接手を下した訳でもない。 精神や状況的に追い詰めたのか実行犯が他にいたのかわかりませんが、いわば首謀者に該当する相手という事でしょう。 あの男、という事で何となくこれは葦島さん絡みで何かあった人なのだろうという目星はつきました。 候補としては…今作は狐の窓の続編ですが、女性からの恨みとなると3作目で先生が行方不明になったのを特に悲しんでいた女生徒が候補としては濃厚か? 直接肉塊の刑にしたのは小夜ちゃんだったし、一応後日に黄泉平坂を汚したままは良くないという理由でこの世に肉塊は捨てられる予定だったはずですし。 (そこから、どうやって葦島さんへ結びついたのかはわかりませんが…) 黒いワンピース姿なのも復讐を果たすまで喪服としてそういう格好をしていると解釈するなら? と、推理をした所で瑞季君がなんとお姉さんと友達になろうという提案をする事に。 この時点では勝手にワンピース姿の彼女は身長差の描写があった事も合わせ大人のお姉さんだろうと想像していたので、子供からナンパみたいな事をされてもまだ怪しいよりは微笑ましいで済む話だろうし大丈夫でしょ! なんて考えていましたが、実際は高校生位だったのでしょうね。 そこからの瑞季君の様子は完全に恋の病になってしまったんだなぁと微笑ましさはあったのですが… 再び神社に到着した際、葦島さんが何かに気づいた様子なのから何とも言えない不吉さというのか。 よからぬ何かがあるというのは察知できました。 恐らく葦島さんが感知したのは悪意のある霊的なものに干渉した痕跡、と思うのですが…。 そして、葦島さんの言う通り今のままではお姉さんの探す男は無論として友人に関する情報も足りていない。 ここで葦島さんが犯人の特徴でなく、友人の特徴に目を向けたのはある程度想定があったのでしょう。 犠牲者である友人の情報も、もちろん判明すればその周辺人物なりを探る手掛かりになりますが犯人がわかっているならそっちについての方が通常優先順位として先でしょうし。 どんな子だったのか分かれば協力できるかもしれない。 そう前置きをした上で、どうして協力をしてくれるのかを問われれば… 私は、子供達の味方で在りたいのさ。 何も知らない人が聞けば、特に子供の年齢ならば何でこの人そんな恥ずかしい事が言えるんだろう?と作中のような事を思うのかもしれません。 けど、葦島さんはずっとそういう人だったよなぁとこれまでを見ていれば納得しかなく。 それが、あの時の彼女の孫であるならそれも合わさり。 けど、あくまで個人の意見ですがその考え方に関しては全面同意ですね。 子供が健全に在れるように努めるのは大人の義務ですから。 それが知っている子か知らない子かはまたアプローチが変わる点で別の問題だったとしても。 もうこの時点で、今後起こる事への想定があったのでしょう。 何かあったらここにおいでと瑞季君に言う葦島さん。 とはいえ、何もなかったとしても純粋にここで会話をして過ごすのが楽しいという意味で何事もないまま顔を見せてくれるのもそれはそれで良かったのでしょうが。 そこからの帰り、再びお姉さんと対面する瑞季君。 先程の会話から情報を知るべきと質問をしようとすれば、以前瑞季君がお姉さんに対しあだ名を付けてくれたと言われ? そんなやりとり…あったっけ?と初見時はもしかして記憶から抜け落ちているのかと瑞季君と一緒にないはずの記憶があるはずと困惑し。 改めて読み返せば、やっぱりなかったよな!?となりました。 しかし、ここで思い出されるゲーム冒頭のやり取り。 名前という物がどういった意味を持つのか? このお姉さんが人間ならともかく、怪異のような名もなき概念であったなら。 名前を付けるという行為はあやふやであろう存在を確立させるきっかけとなる。 そして、向こうはそのあだ名という行為による命名を待っているのなら…。 思わず、やめろ早まるなやめろ!!となりましたが、願い届かず「みーちゃん」と声に出されてしまった。 後に何があるのか…とても気が気でない部分はありましたが、みーちゃんは割と素直に…それこそ無邪気に笑って喜んでいる様子。 そして、瑞季君の名前を確認してみーちゃんとみー君でお揃いである事が嬉しいのか今度は大人っぽく笑う。 みーちゃんにしてみれば、嘘をついて自分に名前をつけさせた張本人ですから…恐らく、瑞季君の名前から由来も何となく察したのでしょうか。 それが、どこか子供の発想っぽく思えて可愛いと感じたから大人っぽい笑みとなったのか。 ここからはようやく本来の目的である、みーちゃんの友達についての話題へ。 話題を切り出せば、みーちゃんはさっきまでとは違い表情に陰りが。 けれど、その理由が瑞季君も犯人探しに協力をしたいからだと知れば驚いたような表情へ移り変わり。 この行為に対する表現、それは借り物の言葉を用いたとしても瑞季君がみーちゃんの助けになりたいという気持ちは本物でしょう。 後々の事を思えば、自分に対してそういってくれる人と出会えたのはみーちゃんにとっての救いだったのだなとも。 いよいよ明かされるみーちゃんの友達の特徴。 当初の推理ではあの先生と予想はしていましたが、友達か?と言われたら冷静になると違う気はして…。 (小夜ちゃんの時のように、将棋なり遊びに付き合っていたなら遊び友達ではある?と若干無理はあっても言えなくもない?) それよりは、今作が狐の窓の続編である事。 と考えると、笑わない?という問いかけや彼女の服装が“黒”のワンピース姿…黒いもや、野良犬の低級霊も候補としてありえるはず。 「犬なの」 あ、やはりそちらでしたか…。 という事はこのみーちゃんはやはりそちら側の存在なのが自動的に確定して……。 それに対し、何も知らない瑞季君が馬鹿になんてするものかと気持ちを理解している事は素直に好印象でした。 自身の感じていた孤独と合わせ、友達を失えばその分寂しさがもっと強くなるのだとどこまでもみーちゃんの気持ちに寄り添おうとした事。 そういう部分がどこまでも、あのお婆ちゃんの孫だなぁというのでしょうか。 そして、神社に行き手に入れた情報を葦島さんに伝えれば元から薄々とあった心当たりが核心になったのでしょう。 素直に読み取れば、子供が犯人探しをするなんて危険な行為だから出たのだろう制止の言葉。 殺人でこそないとしても、動物であれ容赦なく殺せるのなら犯人が危険人物なのは違いはないでしょう。 しかし、葦島さんには明確にこれまでの情報から全てがわかっている。 その友達はかつて瑞季君のお婆ちゃんに飛びかかろうとした犬の霊であり、復讐の対象は他でもない自分である事を。 そこから様子が豹変する瑞季君は、みーちゃんの持っていた復讐心等といった感情にあてられてしまったのか。 魂だけの状態である分、剥き出しであるから影響を受けやすいのか? 葦島さんが真相を伝えようとしても、耳を塞ぎながら走り去っていく瑞季君。 帰宅後も、こっそり狐の窓でお婆ちゃんの正体を確かめようとした結果どこでそれを知ったのか問いただされる事に。 そこでお婆ちゃんが言う言葉の意味は、狐の窓において彼女が葦島さんから忠告された事であり実際に身をもって知った出来事でもある。 だからこそ、必死にもなるでしょう。 けれど、瑞季君はまたも逃げ出してしまった。 結果、行きついた先でみーちゃんとぶつかり自分が今どんな顔をしているのか理解する瑞季君。 自分が強くあれない事、みーちゃんに頼られる男で在りたいと思いながらそれには力が足りないのだという悲しみ。 みーちゃんは、自分の為に瑞季君がそこまで思ってくれるだけでも嬉しいと抱きしめ…結果として犯人をどうにかできてもあの子は帰ってこないと言葉をこぼす。 …あれ程、犯人探しや復讐に執着していたのに? 次の台詞と、聞いたことのない音さえなければ…復讐は何も生み出さない論や自分の為に親身になってくれた瑞季君に触れて何かが変われたとか良い話もありえたかもしれませんね。 しかし、ぞぶ……。という音と共に瑞季君の中に入っているみーちゃんの腕。 魂を狙われている事、助けを求めようにもお爺さん…葦島さんの名前を瑞季君は知らない事。 名前を知らないという事は、助けを呼ぶべき場面でその相手がわからないという事でもある…? その点から最悪の状況を想定しましたが、ちゃんと助けがやってきた事に安堵しました。 そして直前まで自分を害しようとしていたにも関わらず、幽体故に身体に穴が開いてもそこに何もない…明らかに人間ではないみーちゃんを心配するというのも底抜けに人がいいというのか。 ただの惚れた弱みだけでもない、瑞季君の持つ善性なのだろうなと思います。 瑞季君が気を失っている間、視点は葦島さん側へ。 やはりみーちゃんとその友達の正体は予想通りであり、彼としてもまさか自分の行いが今回の事へ繋がるのは想定外だったでしょう。 生者でもなければ死者でもない葦島さん。 流れを見るに、まだ肉体が生きているものの魂を使えばその犬の霊も復活できたのでしょう。 だから作戦を切り替えて瑞季君の魂を奪おうとしたが、失敗をした。 不可抗力というか、もしあの時葦島さんが犬の霊を祓わなければ瑞季君のお婆ちゃんは無事じゃなかったでしょう。 だけど、それはみーちゃん側にとっては知った話ではなく『勝手に彼方の世界を覗いた小娘のせいで、その小娘を守る為に友達を理不尽に失った』 元を辿ればあの時お婆ちゃんが狐の窓をしなければ良かったという話になります。 それでも、葦島さんが言う「私が君の望みを叶えられるのなら、そうしてあげたいんだけれど」という台詞。 直接手を下したのは自分だった以上、責任として命を差し出せるなら死ぬ前提でいた事。 けれど不完全な、命の様な物しかない葦島さんはその命もなければみーちゃんがどんなに願っても殺す事はできない存在である。 謝る以外に何もできない葦島さんに対し、その髪を掴んで苦痛に歪む顔を見てやろうとしても困惑を浮かべるだけであり。 彼に、魂だけでなく肉体すらない。 みーちゃんから、同情のような響きも含んだ声が思わず漏れてしまう辺り、それは本当に特殊な状態であり本来ならありえない事なのでしょうね。 となれば、もうみーちゃん側にできる事はなく。 このまま留まり続ければやがて悪霊になってしまうかもしれない。 ならばせめて、自分にできる事は…。 その時、瑞季君の名を呼ぶ悲痛な声がして。 長い年月の果てに、知っている物とは変わっていても…もう一度聞きたいと願っていたあの声。 母と似た声を持つ、時代が流れて誰もが忘れてしまっても…自分位は、なるべく覚えておこうと思った…。 すっかり老婆の姿となった彼女は、孫に駆け寄っていく。 かつて、彼女の中に見出した母性は今も在るべきものとして存在していた。 だからこそ、大切な孫を害したであろう少女の霊に対し向けられる強い眼差し。 それを見届けた葦島さんは、全ての責任は自分にあり少女の霊は悪くなく瑞季君を巻き込んでしまった事を詫びた。 ここも、簡単な言葉で表現するのなら人柄というのでしょう。 確かにあの犬の霊を祓った事で少女の霊から友達を奪ったのは葦島さんではある。 けど、それだって元をただせば始まりは遊びとして行われた狐の窓であり、それだって一度忠告をされたのに行われた事だった。 関係者の誰にも、悪意はなかった。 子供特有の好奇心から狐の窓をしてしまった事も。 その結果出現した犬の霊に対する行いだって、目の前で襲われそうになっている人がいたから助けただけにすぎない。 自分勝手な理由だとしても、理不尽に失った友達を取り戻したい。犯人に復讐をしたいと長い時間苦しんだ末の強行はある意味…祖母が払うべき代償を孫の代に持ち越した因果とも言える。 そう考えると、確かに生きている人間の目線では少女の霊は間違いなく危険な存在でしょうが完全な悪と断じる事はできないと思いました。 そして、体に穴が開きながらも瑞季のお婆ちゃんに飛びかかろうとするもすでに少女の霊は力が弱っている状況。 瑞季君が涙を流したように、彼女もまた自分の弱さを悔いる一人でしかなかった。 生きるには弱い存在であった事。 しかし、未練が残ったせいで死んでも死にきれないままでいた事。 弱い物同士でも、友達がいた事は救いだった事…。 けれど、今ようやく未練がなくなった事で彼女は消滅しようとしている。 その中で思い出す、瑞季君と話していた時はあの子と一緒にいた時のような気持ちに近かったという事。 もう、誰にも名前を呼ばれなくなって久しい彼女に「みーちゃん」とあだ名をくれた彼。 夕陽の中、様々な面を見せていた彼女は間違いなくあの時はただの少女とかわりないものだったのでしょう。 友達をなくして復讐の為に存在し続けた彼女へ、友達になろうと言ってくれた瑞季君。 あだ名を付けてくれたという嘘にも悪意はなく、友達として親しみを込めてつけるあだ名という概念が純粋に欲しくて嬉しかっただけなのだと。 だから、情報を求める為とはいえあの子話題からなくした辛さを思い出した事で表情が陰り。 それでも瑞季君が自分を助けたいという気持ちである事に驚きながらも心は和らいだ。 最終的に瑞季君の魂を奪いにいったのも、それが手段として有効なのはありますが 瑞季君の魂を使用してあの子が蘇るのなら、それは事実上同時に二人の友達とそばに居続ける事ができるから。 そんな意図があったのではないかと推測します。 消滅のトリガーは、もう彼女の復讐は果たせないという事実から。 けれど、少女は瑞季君と関わる事で報われた上でやっと成仏ができる。 死んだ時に悲しんでくれる人が誰もいなかったとしても…死後であれ、自分の為に本気で寄り添おうとして悲しんでくれる相手は現れた。 その事実は内緒のままで、優しく瑞季君の頭を撫でながら。 自分の時にはいなかったけれど、彼には心配してくれる人がいるのだからと戻るように促して。 あなたのくるべきはこっちではない、大事な人と同じ所で生きていて欲しいと突き飛ばした。 …感想文の為に現在2周目としてこの部分を読み返しておりますが、改めて解像度があがるというのでしょうか。 彼女の中にあった気持ちに触れて読み解こうとすると、自然と目元が潤む感覚がします。 最期に優しい人に出会えた事が、本当に良かったなと。 そして、ようやく意識を取り戻した瑞季君。 今までの不穏要素も誤解だったと判明し、まぁ良かったな!?と苦笑を浮かべ。 ようやく、葦島さんは老人でなくいつもの姿に戻ったようで。 知り合いだったような記憶も、お約束の認知の歪みによるものだったという事でした。 本来の姿を見ても恐怖心がないというのは血を感じるというべきか、それより恐れるべき事も…とても瑞季君らしいと思える内容でした。 肉体に魂が戻った事で、抜け出していた頃の記憶が薄れていくのでしょうか。 自分がみーちゃんと呼んでいたあの子の事を、自分は何も知らない上に彼女の事を思い出せる時間が少なくなっていく状況。 利用されてあげる事すらできなかった、それを悔いるのはほんっとうにどうしようもないお人好しなのでしょう。 本来なら恨むべきなのに、恐れるべきなのに、こんな事なら… 続きは制止されたけれど、自分の命を差し出すべきだったという気持ちがあるのだろうなと。 本当に、危なっかしくて仕方がない。 けど、そんな優しい瑞季君だからこそ大切にされるのはわかります。 そこまで誰かの為に親身になれるのは間違いなく美徳ですから。 だからって軽率に命は投げだすなよ?と念入りに…それはもう念入りに釘は刺しておきたいですけど。 そこから茶化した調子の流れになりましたが、まぁ…今はそれ位でいいのかなと。 君を大切に思っている人の為にも、生きてください。プレイしているお姉さんの望みも以上です。 そして、そんなノリの人が何人もいてたまるかという理由からあのお爺さんと同一人物だと確信される葦島さんには笑いしかありませんでした。 確かにこんな人はそうそういないよなぁ、色んな意味で。 さらっと温度差で風邪を引きそうになる位シリアスモードへ戻るBGM…泣けばいいのか笑えばいいのか、やっぱり泣けばいいのか…? とはいえ、その内容は当初もされていた通りとても重要な概念であり。 あだ名だって立派な名前である事。 名前というのは、呼ばれなければ意味がないという事。 だから、ほんの時々でもみーちゃんの事を呼んであげて欲しいというのはそれが叶わない葦島さん故の気持ちもあるのでしょう。 親から名前をもらう前に、名前もないまま死んでしまった胎児。 さすがに通り名というのか、現在名乗っている葦島という名前はないと何かと不便な事もあり自分で考え名乗ったのでしょう。 けど、彼には本来あるべき名前がない。 他者に付けられ、認められて…その過程も経験する事ができなかったのだから。 父親から祝福されなかった命なのだと、命名の意味を説明されれば嫌でもその事実を突きつけられこちらまで心が痛みを感じてしまう。 その願いはもう叶わない。 だとしても、その胎児だった存在は…例えば、母親に自分の名前を付けて欲しかったのだろう。 いくら求めても、彼の母親から受け取る事のできない母性のようにあまりにも与えられるはずべきだった物が彼には足りなすぎる。 シリーズとしても5作目までくれば、葦島さんの様々な面を断片的であれ見てきましたが本当の意味で彼にとっての救いはくるのだろうか? その生涯の結末に、何かしら幸があって欲しいと願わずにはいられません。 場面は切り替わり、誰か視点でのモノローグが始まる。 内容から、それは瑞季君が言っていた図書室にいた女生徒だとすぐにわかりました。 彼女もまた、思春期特有のあるあるで彼を拒絶するようになってしまった事。 けど、その行為に罪悪を感じながらいつか謝ろうと思っていた事。 そして、そう考えているうちに彼が事故に遭ってしまったという事。 生きていなければ謝る事はできない。 いつかでは駄目だった、すぐでなければ…人の命はいつ失われるのかがわからない。 チャンスはいつでもあるなんて思ってはいけない。 まだ、人の死から遠い子供だから余計に縁遠いと思ってしまうかもしれないけれど生きている以上死は常に隣り合わせであるのが事実。 本気で後悔をして、それでも瑞季君が生きていた事に安堵をして。 もし嫌われたとしても彼が生きていてくれて良かったと。 次こそちゃんと謝らなければという思い。 …思っていたら、そこには思った以上に元気な瑞季君が!? 魂が抜けていたのでそんなに酷い重症だったのかと思っていましたが、案外怪我そのものは酷くなかったようで。 とにかく、無事である分には本当に良かった…一応、葦島さんとのやり取りで生存確定はしっていたけども…それでも秋元さんだけじゃなくこっちまで心配させやがって!? けどまぁ、本当に不安だったのは間違いなく何も知らずお見舞いにも行けなかった秋元さんですよね。 瑞季君が大丈夫そうな様子に顔をぐじゅぐじゅにしながら泣き出してしまい、彼を困らせてしまう事に。 てっきり秋元さんが怪我でもしたのかと保健室まで連れて行けば、彼女の涙は自分が死ななかった事に安心しての物だったと理解をして。 この場面が、嬉しくても涙は出るという意味でかつて狐の窓にあったやり取りを連想させますね。 ようやく和解をできた二人は、一緒に泣き出してしまって。 瑞季君には、隣にいてくれる人がいた事を。 一緒に泣いてくれる子が隣にいてくれて安心していた事を思い出す流れに、心が温かくなりました。 そして、プレイヤーの涙腺への追い打ちは止まらないというのでしょうか。 場面は瑞季君の家になり、お婆ちゃんに手渡される茶封筒。 手紙が入っているとの事ですが、膨らんでいる?というのは少々気になりましたが……。 中身は、葦島さんから彼女へ宛てられた物であり。 本来なら、狐の窓の後日談としてこうして会う事もなかったのでしょう。 あえて名前も教えないままだった二人は、また運命のいたずらなのか再会を果たした。 関りは、成るべく少ない方がいい。 けれど同時に、彼女に自分の事を忘れて欲しくなかったのかもしれないという矛盾した感情。 だから、独り言として聞いて欲しいと書かれた伝えられなかった言葉。 当時は何故涙が出るのか、困惑したままだったせいか伝えられなかった… 「……此方こそ、ありがとう」 その気持ちを、手紙という形で。 あの時、私の手を握ってくれて、ありがとう……美命さん。 封筒が膨らんでいたのは、あの時返しそびれていたハンカチがようやく本来の持ち主の所へ帰る為だった。 何十年も経っているにも関わらず、綺麗に手入れがされた様子から彼がどんな思いでいたのかがうかがえて。 長い長い時を経て、ようやく知ったあだ名が忘れられる事はない。 ◆感想総括 まず、一旦語彙力を捨てさせていただきます。 作者様はプレイヤーの涙腺を壊す専門家でしょうか? 初見の時にも手紙の件で涙を堪えながら収録をする事となり、感想文の為に解釈を深めながら周回をすれば理解が深まる程に涙腺への攻撃が止まらない。 今回は登場人物も、立場の違いはあれ悪人と言える人がいない上にそれぞれの気持ちを考えると胸を締め付け物語にさらに深く引き込まれていく。 沼ですか?これが沼なのでしょうか? 正直、1作目の時点で充分面白いと思える作品でしたしシリーズとしてこれだけ物語を楽しめたので吸引された事は本望ですがね!? 本望ですけど涙腺問題と、文字を書く手が止まらないという意味ではなかなかに恐ろしい限りです。 勿論、誉め言葉の意味として。 動画の方をアップロードするまで少々ラグが出ると思うので、この場でも軽く触れさせていただきますと。 >何故か今回はとても爽やかで~自分で本当に分からないんですが、何で……? はっきり申します、それは作者様の持つ人柄ないし善性と断言させていただきます。 何かしらの手段で表現をするに辺り、人は自分の持っていない発想域の外の物は表現ができない。 それが経験による物か、それとも知識として知っている物から想像し構成されたかは不明としても。 本当に知らない事は、まず発想が出ない以上表現ができないのです。 といった内容を、動画内でも早口で語らせていただきましたのでこちらではこれ位で。 ここからは語彙力を戻し気味に真面目な感想を。 今回で5作目という事で、過去作との繋がり要素があるのはシリーズを遊んだ側としてはなかなか嬉しい要素です。 話として直接の繋がりがある狐の窓が主体なのはもちろん、先生と呼ばれた経験の部分では3作目の要素もあり。 概要の時点で老人=葦島さんはすでにわかった状態で進めましたが、老化という機能を得たのではなく別の姿でしかなかったというのもなかなかミステリアスな面が増えた印象です。 そして、これまでの説明でもある程度理解はしていても今回明確になった情報。 葦島さんは人間でも妖怪でもない存在であり、生者でも死者でもない。 だから黄泉平坂へ行く事も可能だったし、彼方の存在を見る事も干渉する事もできた。 けど、彼にあるのは「命の様な物」であり生きているとも死んでいるとも定義ができない事。 改めてその事を突きつけられるのはなかなか辛い物がありました。 1作目の時点で彼が定義の難しい存在となってしまった事はわかっていても、それを再認識する事になるというのは。 死ぬ事もできないというのは、終わりがないという事であり。 産まれていなかったのだから、死ぬ事もない…? 本当に、彼に何の罪もないのにどうしてこんな事になってしまったのか。 その中でも、子供の味方で在ろうとしたり相変わらずそういう自分が子供のようであったり。 ある意味、葦島さんのそういう部分で悲惨さが緩和されている所はあると思うのでプレイヤーにとっては中和効果があるとも言えます。 今回新しく出てきた人物としては、瑞季君があまりにもお人好しすぎて将来がちょっと不安な部分はありますね。 でも、彼はその分人に愛されもする人物でしょうからしっかりと悪い人から守ってくれるような人が周囲にいそうな気もします。 秋元さんとも和解できて、誤解がなくなった事で今後はまた日常にも楽しみも増えたでしょうから。 初恋の話を聞かれ、葦島さんとのエピソードを語りながらも好きでなく良いと思ったと語った美命さん。 ここは狐の窓で語られていた部分ですが、彼女がその後素敵な伴侶を見つけこんなにも素晴らしい孫に恵まれていた事は喜ばしいです。 同時に、またひょんな事から葦島さんと再会をしてようやく名前を知る事ができたという部分も含め。 ずっと名前が不明だった彼女が、美しい命と書いてみことであるというのも素敵です。 それは彼女自身が名は体を表す点でも、自分だけは覚えておこうと人間より人間らしい胎児だった葦島さんと向き合ってくれた人の名である事も合わせ。 ここから一体、どのように最後の物語へ続くのか? 気になる気持ちはありますが、終わって欲しくないというジレンマもあります。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、やはり一言に集約すると 「ただただ感謝」 というような言葉になってしまいますね。 シリーズ5作目という事で、今回話として直接の繋がりとしては2作目を前提として遊べば問題ないと言えますがそれぞれプレイ時間が短い作品なので是非まだプレイをしていない方には1作目から遊んでいただきたいと思えます。 今回もまた、素敵な作品をありがとうございました。 次回作も、いつまでもゆっくりとお待ちしております。
  • 彼岸の花は夜に咲く
    彼岸の花は夜に咲く
    尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 作品紹介のあらすじだけを見ると一作目を思わせるような不穏要素もあり、実際に本編としても途中まで「これは葦島さん激怒案件か…?」と不安になりつつ進めていました。 いきなりバーで盛り上がる場面から本編は始まり。 元・財閥の坊ちゃんという凪さんが取り巻きを囲んで盛り上がろうとしている場面、それを探しに来たであろう葦島さん。 面識はあるような感じだったので、今回はどういう知り合いなのか? ストーリーを読み進めてみれば、先程までのテンションは作り物だったとばかりになる凪さんが言えに帰りたくないと語り出す。 初見の際には、婚約者を妊娠させるだけさせて失踪をするなんて随分身勝手な父親がいたものだ…と女の目線から憤りはありました。 が、全てがわかると失踪というより結婚前にもう死んでいるのだから(表向きは失踪扱いとしても)そりゃ、そういう事になってたんだなぁと納得。 ……何で、お前みたいなのが、俺の連れになってたんだっけ? この部分で、一作目のように認知を歪ませてそう思い込まされているパターンだろうという事は理解しました。 となると、葦島さんにとって何かしら目的があって近づいたパターンという事も予想はできたので話の焦点となる『凪が父親のような人間だろうと思い悩んでいる事』と『そこから起こる/想定できる展開』に対してに用があるのだなと。 凪さんとしては、自分には父親と同じ血が流れており見た目としてもその特徴を色濃く受け継いでいる。 父親としての責任を果たさず失踪した父親のように、見た目だけでなく内面だってそっくりなはずなのだと思うからこそ立派な人達と一緒にいる事が辛く感じてしまう。 だから冒頭のような、悪く言えば金持ちの腰巾着をして恩恵を授かりたいだけの空虚な取り巻きの中にいる時が彼にとって現実逃避のできる時間だったのでしょう。 しかし、独身時代ならともかく結婚をしているなら家庭もある以上ある程度責任や行動も慎むべきというのがあるべき形なのでしょうか。 きっと、凪さん自身もそういう意味で家にいる方が正解なのはわかっている上で…それでも自分とは違う伴侶のような立派な人達といる事から逃げようとしている。 正直、個人の考え方として親がクズだったとしてもその子もそうなるかは別だと思ってはいます。 悪い意味の英才教育として、親のクズな部分を学習した子供はそうなる可能性が上がりそうですが凪さんの場合はまず父親の顔も知らない訳ですし。 元であれ財閥の坊ちゃんという事は、母親である名家のお嬢さんとされた人が育った環境で育てられ教養は学んでいそうです。 だから心配しすぎといえばそうだと思いますが、大事なのは凪さん自身がどう思っているのか。 日本人では見かけない色素の薄い髪と特徴的な瞳。 その外見が嫌でも血を感じさせてしまう、現実を突きつける鏡になってしまう事。 そこから悪い方向へ考えが囚われた彼は、ただ事実から逃避をしたくてたまらない。 そして場面は変わり、凪さんの妻である薫子さんと葦島さんが会話をする場面へ。 時間帯は昼という事でしたが、どうやら夜だけでなく日中も家にいたくもないとばかりに凪さんは外へ出ているようで。 それに呆れた様子を見せる葦島さんと、擁護をする薫子さん。 そこで唐突に明かされる、薫子さんが現在妊娠二週間という事実。 葦島さんの正体が産まれる事のなかった胎児と考えれば、そういった事を見抜く能力があるのは想定できましたがまだ外見での判断も全くできないのに言い当てた事は何も知らない人から見れば不思議な事でしょう。 葦島さんの言葉に、それでも普段の夫は良い人だと反論する薫子さん。 ここは作中にある通り、伴侶を否定されて気分の良い妻は居ないといえばその通りですが…。 「――――私の母も、同じ様な事を言っていたんですよ」 葦島さんからの、この台詞はあまりに実体験だからこその重みが違い過ぎた。 彼の、彼を腹に宿したまま亡くなった母親だってきっと最初はあの男を良い人だと思っていたのでしょう。 少なくとも、運命の相手とまで思っていたのに…結果的には、自身を死に追いやったのですが。 だからこそ、葦島さんの薫子さんの力になるという言葉は自分のような不幸な子供や母親をこれ以上出さないという覚悟の表れでしょう。 今度こそ、というのも自分の母は救えなかったけれど他の母親となる存在は守りたいのかと。 ここは後から読み返すと、そのままの意味でも解釈できますが葦島さんにとっては彼の父親から続く因果でもある。 だから、今度こそというのはあの男から続く不幸な母親と子供という連鎖を断ち切る為にという意味での今度こそでもあったのかなと…。 さらに場面は進んで、薫子さんの妊娠を知った凪さんと口論になるところへ。 凪さんは自分だって知らなかった事なのにと言いたげですが、まず普段家にいない彼に薫子さんが相談なり言葉を交わせる時間は少なかったでしょう。 葦島さんは能力という形で先に知っていた特例としても、もし凪さんがまともな父親になりそうなら何も言わなかった事を合わせ。 「俺だって知らなかった」と言おうとしたところで被せられる「知りたく無かったんだろう?」という確信。 君は父親にそっくりだ、父親になるべき男じゃない等の言葉から「あ、これ死んだな?」と予想しましたが、正直この先は想定外の展開でしたね。 だったら死んでしまえとなる展開と予想をしていたので、凪さんが何故判っていながら「言うな」と止めようとしなかったのか? と思いきや…堕胎を提案される事になった。 確かに、早期ならばそれだけ母体の方も負担は少ないのでしょうがそれでも堕胎という事は命を奪う行為でもあるのに…。 自分が責任から逃げたい、それだけの為に、自分から言い出して責任を背負いたくないから誰かが言ってくれるのを待っていた…? 父親が失踪し、歪んだ経緯ながらも財閥の息子となったとなれば当然周囲からの視線は冷ややかな物だったでしょうしそれ自身は凪さんの責任でも罪でもないでしょう。 だけど、父親になる覚悟もないのに行為に及び妊娠をさせてしまえばその責任から逃げたいというのは紛れもなく彼自身の問題。 なのに彼は、その言葉をのんでしまった。 表面上は笑いながらも、自分なら案内もできるから安心するように言う葦島さんとしてはどんな気持ちだったのか。 この先、凪さんが責任に耐え切れなくなり母親諸共亡くなるように仕向ける可能性よりは良かったから? 確かに彼なら、以前にも黄泉平坂に行けたので命を奪われる赤子に対し彼岸への案内はできるでしょう。 だけど、自分のように誕生を望まれないまま目の前にいる父親であるはずの男が我が子の死を望んでいるのに……。 ここを思うと何とも複雑な感情が入り混じります。 何事もなく産まれる事ができ、祝福される権利はどの命にだってあるはずなのに。 でも、凪さんが責任を取れないどころか最悪の場合を想定するなら今子供は犠牲となっても薫子さんが生き延びる可能性を残した方がいい。 しかし、それを産まれる事すらできなかった葦島さんにさせるというのはあまりにも残酷すぎる話ではないのか? 凪さんが意識を失い、次に目を覚ますとそこには凪さんの望みを叶えようとベッドに横になる薫子さんの腹へ手を伸ばす葦島さんの姿が。 意識が、映像が鮮明となり目の前で何が行われようとしているか認識した凪さんは頭より先に身体が動き薫子さんと葦島さんの間に立ちふさがる。 口から出る言葉は情けなく、まともに発音できてもいないのに。 顔だって青褪めて、震えているというのに。 「……如何して?君が自分で言ったんじゃあ、ないか」 考えてはいても、責任を負いたくないから誰かに言って欲しかった。 我が子という責任から逃れる為に堕胎をしてもいいのだと。 なのに、それを妨害しようとする今の行動は明らかに矛盾している。 「気の迷いだった?そうかな?生まれて来た子は、後悔するかも知れないよ?君みたいにね」 他でもない、凪さん自身が無責任な父親のせいで苦しんだ被害者でもある事。 それを、その愚痴を今まで話していたという記憶。 ここも個人的な意見ですが、子供は親も自身が産まれる環境も選ぶ事はできない。 ただ、生物の仕組みとして作られる条件が揃えば生命は宿ってしまう。 それを後天的に理由をつけているだけで、本当に子供自身が親や環境…全てを理解し産まれる事を望んでいるはずがない。 芥川龍之介の河童でもないのだから。 実際、凪さん自身だって産まれる事こそできたけれど後悔の多い道のりだった。 自分は別に産まれたくなど無かった。 失踪する位なら、何故自分を産ませたのだと悩んで悩んで…全ての重圧から逃げたくてたまらないと考えるようになってしまった。 それでも 「――――産まれる前に死ぬなんて、可哀想じゃ無いか!」 後悔があまりに多い人生だったとしても、それでも産まれなければ悩むという事すらできない。 生を受けるという事は幸せな事ばかりではなく、当然悩みの連続でもあり。 それを痛い程知っている凪さんでも… 後悔すら、出来ないなんて、そんなのは、余りにも。 それが、これまでの道を歩んでも彼が持っている考えだった。 この言葉は葦島さんも想定外だったのか、表情が固まり今までに見せた事のない色を見せ…そして、悲しそうに笑った。 凪の言葉を聞いて安心したのでしょう、凪と凪の父親は違う人間なのだから大丈夫。 君は、大丈夫だよと言ってどこか安心したようにも見える様子でした。 そして、それからどれ位の月日が過ぎたか。 凪さんと薫子さんの間には可愛らしい少女が産まれ無事に育っていた。 両親とはぐれ、葦島さんと会話をし両親のいる場所を教えてもらう瑠子ちゃん。 変な格好のおじさんに会ったと報告し、その特徴を説明すればその人物が葦島さんだとすぐに気づく凪さん。 おとうさんも会ったことある人?と聞かれれば彼は答える。 お前の名前は、其の人から貰ったのだと。 …凪にとって腹違いの兄であり、産まれる前に死んでしまった蛭子から貰ったのだと。 だけど、娘には『昔からの友人』と伝え。 瑠子ちゃんは、今度会ったら自分の由来を教えようと言い。 その顔は凪さんが苦しむ事となった青い瞳が美しい顔立ちだった。 血は、時に逃れる事のできない呪いになるかもしれない。 だけどそれに打ち勝てるかは、今を生きるその人の覚悟次第だった。 ◆感想総括 あとがきに目を通し。 言われてみると、確かに3作目のあとがきで毎回男がクズなのも~とか変化球が~と書いてあったような?とここで思い出しました。 クズにちゃんとした立ち絵(容姿がしっかりわかる物)はいらねぇ!!というこのノリ好きだわ~…と一発で惚れたと言いますか。 あの演出?が結果的に今回の伏線になったのは素直に凄いなと思いました。 そこで不明だったのもあり実は凪さんが伊皆と顔が同じというのも、推理できる要素がなかったので外見が判明してもそういう人もいる程度で読み進めていましたが…。 考えてみれば、今回語られていた凪さんの父親に関する情報(家庭環境)を含めると何故あの男が美貌に恵まれていたのか? 自分の生い立ちでお涙頂戴ができるというのも具体的にはどんなエピソードだったのか? ここに対する解答が得られました。 一作目と繋がっている事を疑っていれば…確かに伊皆は葦島さんに処されたので失踪扱いにならざるを、はその通りでしたね。 (これ、結果的に被害は減らせたかもしれないけど失踪事件に関してなら、腹違いとはいえ実の弟にも結構根深い問題残してない?葦島さん……というのは結果オーライとして) 単に葦島さんの出自を考えれば無責任な父親というのは憎むべき対象だから辛く当たっていたのだろう。 そして、母親となる人物の身を案じるのも当然だろう。 その程度で読んでいましたが、相手があの男の血を受け継いでいる自分の弟だからこそ同じ間違いをする可能性を高く見積もっていた。 だから悲しい事だとしても、自分や自分の母のような被害者を“今度こそ”出したくなかった。あの男から始まった事としても。 でも、葦島さんも言っていた通りに似ていたとしても別の人間である事。 何度自身が人生の中で産まれたくなかったと思い後悔を繰り返し逃げたいという欲求に負け続けていたとしても、肝心な部分からは逃げなかった。 その上で「産まれる前に死ぬなんて、可哀想じゃ無いか!」 そう言い切ったのなら、その血は顔に色濃く表れていても間違いなく違う人間である事の証明でしょう。 あとがきで作者様も述べている通り、この言葉は葦島さんにとっても本来なら父親に言って欲しかった事も合わせ救いがありました。 葦島さんに対する救済でもあり、後悔の多い人生の中を歩んだとしても…それでも産まれる事もなく後悔すらできないよりは良い事なんだと凪さんが言った事は。 前述した通り、子供は自身の意思で産まれたいかを選べない。 その上で、当人に落ち度はないのにどうしようもない理不尽に遭遇する事だって珍しくはない。 凪さんもまた、そんな一人でありながらも辛くとも生を授かるという事を肯定してくれた。 だからこそ、言葉に対する重みというのでしょうか。 気持ちの上で救われたと思える部分がとても大きく感じます。 最後の場面で、娘に葦島さんの名前から貰って瑠子と名付けた事。 それは凪さんにとって、産まれて来る事もできなかった兄の名を貰うという事で家族として過ごしていく意味でもあり…。 疑似的ながら、あの時産まれる事のできなかった葦島さんが疑似的に生を受けているようでもあり。 ジャンルである、産まれて来なかった君に「また会える日を楽しみに」 これが彼岸花の花言葉にかけているのも合わせて好きです。 本編の内容としても様々な彼岸花に関する要素を入れつつ、そう思える終わりにしているという点が本当に大ッ好きです。 @ネタバレ終了 折り畳み部分が長々としましたが一言にまとめますと 「ただ、感謝しかない」 全てはそれに尽きます。 今回も素敵な作品をありがとうございました。
  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言!!! 一体全体、なんで「片目が髪で隠れてる」のと「服装が独特のセンス」なだけで、一発でヤンデレだとわかるんでしょうか……神秘!!! @ネタバレ開始 こういうもの様の創る作品たちには、まともなキャラなんていないのか…!?(褒め言葉) ビジュアルはテンプレ通りのヤンデレと、陰に歪んだものを抱えているタイプのヤンデレと、なんかもう闇の深い感情に飲まれた病み少女(ヤンデレに分類できるのかはよくわからないが病んでることは確定だと思う)。 うーん、どいつもこいつもろくでもないね!でもとても魅力的! ガイくんは、あの一連の流れを永遠に繰り返した挙げ句、浦島太郎状態でほっぽりだされることになるのだろうか……うーん、これ無期懲役や死刑よりもつらくね? よく考えてみたら、ガイくんはカッとなって殺したんだよね?すぐに警察にバレるんじゃない?そしたら無期懲役になるし、別にあんな苦行を強いなくても…… 闇堕ちは人の視野を狭めるのかなあ……みんな救われてくれ……
  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレを理由に好きな人にフラれてしまったわたしちゃん。 真っ当な人間になるべく、謎のお店の謎のお薬に手をそめてしまいます。 しかしまぁ、何かをそっくり無かったことにしたとて、全てが丸く収まるわけもなく。この作品に関してはさらに悪化するという。 人の好き嫌いってそんなに単純ではないよなぁと思いながら、エンド1を笑って迎えていたのですが…選ばなかった選択肢分岐を見ていくと、物語はそれはもう二転三転。 予想を超える結末と、ある種の伏線回収が巧みで、最後の最後までプレイヤーの心を揺さぶってくる面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • counseling
    counseling
    可愛らしい娘に惹かれてプレイしました。ミステリアスでキラキラしてるBGMとイラスト、そしてストーリー全てが噛み合っていてめちゃくちゃ良かったです!!!プレイを終えてもこの施設の全てが判明するわけではなく、だからこそ妄想が捗ってしまいますね、きっとまたここにきます。
  • 友閉メイズ
    友閉メイズ
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 スマホで連絡を取りながら、廃ビルに監禁されている相手に指示を与え脱出を助けるゲームという面白そうな題材にとても興味を持ちました。 ビデオ通話なので、画面に映るレイちゃんに画的動きがあるのも軽度の手振れや生きている人間相手に通話をしているリアル感があり緊張感をもって楽しめました。 @ネタバレ開始 いきなりスマホに電話がかかり、出てみれば隣の席の女子から助けを求められる事に? そして、グループ通話となったのかもう一人の協力者であるユウヒちゃんとも会話をする流れとなってレイちゃんが現在知らない場所に監禁された事が判明。 しかし…ユウヒちゃんだけでは難しい状況とはいえ他に頼れる相手がいないか?から隣の席で一回挨拶をしただけの自分が指名されるという部分でレイちゃんの交友関係を察せました。 警察に電話をすれば殺されると手紙があり。 そもそも居場所がわからなければ通報しても助けはこない。 レイちゃんの両親も頼れる状況ではない事から他の協力者を探すのは本当に難しかったのでしょう。 部屋の中がどうなっているか等、情報はビデオ通話に映る画面から手に入れ推理を行うという方式はなかなか斬新です。 役割分担という事でこちらが指示を出す係、ユウヒちゃんは得られた情報から場所を割り出す係という事で謎解きに専念する事へ。 まずは手錠の鍵を入手し、動けるようになってから廊下へ。 窓の外から見える観覧車から、近くに遊園地がある場所…?なのはわかりますがそれだけではまだ特定も難しいでしょう。 現在地は5階という事で、とにかく地上に近づくため階段へ。 4階は部屋が3つあるようなのでとりあえず手前の部屋から。 ガラクタの山にカメラを向けていると突然顔認証が反応し、幽霊がいる!?とレイちゃんが慌てますがどうやらストラップの顔に反応したようで真ん中の部屋の鍵を発見。 とりあえず情報は多いに越した事はないと半券やレシートも見てみると、今までレイちゃんがヨルちゃんという人物と遊びに行った時のチケットやレシートが置いてあり…。 ユウヒちゃんの発言から、どうやらそのヨルちゃんという人物はレイちゃんに執着しているようで彼女がこの誘拐の犯人なら自分との思い出の品を置いておくのも独占欲の表れとして理解できます。 レイちゃんとしては、ヨルちゃんの事を悪く言わないで欲しいと言いますが本当に誘拐し監禁した犯人なら庇う余地はないと思いますが…。 次は鍵を手に入れたので真ん中の部屋へ。 どうやら髪についていたのは髪飾りでなくメモだったようで、それを確認すれば矢印の書かれた内容が。 そのまま金庫に使用しても駄目という事で鏡を調べてみれば、インカメラでは画像が反転するという情報から逆向きに矢印を入力し解除成功。 中身は…ラジオ? 最後に、奥の部屋へ行くとここは調べられるのが冷蔵庫だけらしくキッチンタイマーが張り付いているようです。 初見の時は、下手に触らない方がいいかと思った結果後程痛い目を見ましたが一度引っかかれば「あの時のだ!」とすぐに理解できたので特に謎解きで詰まる事はありませんでした。 そして、いざ部屋を出ようとするとこちらへやってくる気配が!? 急いで隠れなくてはと焦り、うっかり最初から開いていたロッカーに入り見つかるドジもやりましたがやり直して何とか回避成功。 ロッカーの隙間から見えるヨルちゃんの様子を見るがなかなか緊張感を煽ってきます。 ヨルちゃんが隣の部屋を調べている間に、急いで下の階へ移動開始。 ユウヒちゃんも最初の部屋から見えた標識を含め情報を絞れないか頑張っているようですがまだまだかかりそうです。 しかし、自作プログラムで検索をしているという辺りかなり頭がいいんだな…?とこの状況の中では頼もしい限りです。 窓からラジオの電波を少し拾えた事で情報も増え、そのまま階段を下りる事はできないようなので入れる部屋を探索に。 壁にはこれ見よがしにロック解除のナンバーに見える番号が書かれてますが…果たしてこれを素直に入れて正解なのか? 棚を調べようとしたところ、何か斜めに走っている線?のような物が見えたのでよく調べてみるとそのまま触れたらトラップが発動するようです。 これ、油断すると初見殺しだったなぁ…とハサミを手に入れてから棚のトラップを解除。 すると中にはブラックライトが入っており、もしやと壁に使用すれば正しいナンバーを読み取る事に成功。 やっとの思いで2階まで到達。 コンパクトの仕掛けは解決しましたが、初見ではここでタイマーを仕掛けなかった為発見され終わりました。 何故10分の猶予があるキッチンタイマーだったのか…、その意味を理解しやり直しから同じ場面へ。 タイマーをセットしておくと何とか先に進めるようになり後は1階に降りてからどうするかという勝負です。 しかし、初回プレイでは居場所に対する情報が足りなくなる仕様になっているようで…。 1階まで到着し、出口へ向かうもそこはしっかり封鎖済みで出られる様子はない。 スプレーの音がしたかと思えばレイちゃんから反応がなくなり、ヨルちゃんが画面に映ったと思えばこの回における万策は尽きたようです。 そしてレイちゃんとヨルちゃんはたった二人で誰も来ない遊園地へ…。 バッドエンドではありますが、その中で比較的マシに見えるのはこれだけならまだ当社比平和に感じるからなのかどうか。 そして、このエンドを見る事で「廃遊園地」という情報が解禁。 この情報を持った状態だと、場所の特定が可能になるようで話も進行しそうです。 その上で、エンド分岐に関する重要な選択肢が3つ。 「やっぱりヨルが大事なんだ」 「日常を変えたくないんだ」 「前と同じにはならないよ」 レイちゃんとしては、警察は母親を奪った轢き逃げの犯人を裁かなかった対象であり。 だけど、今の状況で警察に頼らないというのはさすがに限界もあります。 自分が被害者であると言わなければ、ヨルちゃんが犯罪者になる事もないと考えているようですが本当にそこまでして庇う必要はあるのか? レイちゃんとしては、ひとりだった自分に声をかけてくれたヨルちゃんに感謝をしているようですが…誘拐や監禁といった行動をした時点でもう、友達というには無理がある関係でしょう。 何より、本当にヨルちゃんの事を思うのなら彼女の罪を認めさせ更生させなければならない。 このままでは、誰の為にもならないのだから。 だから、ヨルちゃんが逮捕され自分の前からいなくなったらまた前と同じになるという懸念はもう元に戻らない一線を越えた以上通じない前提なんですよね…。 エンドコンプの為に全ての選択肢を見ましたが、正規エンド以外は何かしら闇を抱えての終わりというべきか。 三角関係のもつれであろうユウヒちゃんがヨルちゃんを突き落とす「救済」エンドが好きです。 何故ユウヒちゃんがレイちゃんを助けようと思ったのか?恩返しとは何を示していたのか? その理由も明かされストーリーとしても全ての情報が出揃うという点からも。 正規エンドに繋がる選択肢を選んだ場合、出口の閉鎖は同じながらも今度は堂々とヨルちゃんが待ち受けている展開へ。 何とか建物から逃走し、外に出てから捕まったか?と思うも警察の到着が間に合った! バッドの場合、ここで警察がまさかこんな少女が犯人と思ってないであろう事を利用して架空の犯人をでっち上げる流れで終わりますがちゃんと犯人はヨルちゃんだと告発する事にも成功。 そして後日談へ。 レイちゃんはヨルちゃんが自分から離れる事を恐れていたからあんな行動に出たとは言ってますが、確かに発言からヨルちゃんが母親の影響を悪い意味で受けているのは感じますね。 手錠をつけて拘束しないと大事な人は蒸発してしまうという発想だったり、だけどそのせいで手首に痕がつけばそのせいで嫌われる事をとても恐れていたり。 自分は母親とは違うと言いながら、だけど不安に負けてしまい母親と同じように大事な相手を拘束せずにはいられない。 ここはちゃんと、然るべき専門家なりに頼るべき問題と思うのでレイちゃんは面会に行くつもりのようですが一旦見守る方向で大丈夫でしょう。 あの脱出劇の事もあり、すっかりレイちゃんと距離が近くなった主人公。 もう友達だと思っていたと返しながら、平和な日常に戻っていく終わりへ。 @ネタバレ終了 スマホのビデオ通話機能という設定を活かした謎解き要素。 探索において罠もそれなりに仕掛けてあり、無事にエンドを見るまで安心のできない展開の数々。 やりごたえのある面白いゲームをありがとうございました。
  • SuddenDeathLoop
    SuddenDeathLoop
    タイトルからして興味を惹かれるテーマでした。 キレのよい画角、演出の見せ方がとにかくカッコよく、次から次へとテンポよく展開していく真相に、抜群の読み応えを感じました。 @ネタバレ開始 オチで気持ちよく意表を突かれました。 @ネタバレ終了 印象的な作品をありがとうございました!
  • 脱出サスペンスゲーム エリア33
    脱出サスペンスゲーム エリア33
    プレイさせていただきました。 エンドの数が多いのでコンプリートまではできなかったのですが @ネタバレ開始 シークレットエンドには自力でたどり着けました。 シークレットまでにアメールに出合ってなかったので、右の女子は誰…Σ(・ω・ノ)ノ! となってました。 分岐とかとても多いので、もうちょいセーブスロットが欲しかった…! フラグもどこが何なのか見つけるのが難しかったですね。 ウィリアムが出てきた瞬間、表情というか見た目が怪しすぎてちょっと怖かったです(笑) 何が何だかわからない中であの部屋に入ってアルビンの話を聞いてやっと謎が解けてすっきりはしました。 ウィリアム踊ったら陽気になって出てくるのも、情緒不安定で怖かったですw 街で焚火を発見したそののちが気になりますね…5人はどうなったのか… @ネタバレ終了 楽しませていただきました! ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
  • 完全犯罪
    完全犯罪
    オープニングかっこいいです。そしてグイグイと引っ張られて読み進めるうちに二転三転するスピード感が非常に気持ち良かったです。 プレイ後、これってどういう罪になるの?ってわからずしばらく考えさせられました。完全犯罪かもしれません。面白いゲームをありがとうございました。
  • 完全犯罪
    完全犯罪
    短くてテンポがよく、サクッとプレイできる作品です。 @ネタバレ開始 兄の性癖がわかった瞬間、とてもゾクッとして…面白かったです!! @ネタバレ終了 OPが映画のようでかっこよかったです。 楽しい作品をありがとうございました!
  • 完全犯罪
    完全犯罪
    うわータイトル演出びっくり! 映画の広告でも流れたのかと思いましたw なんだかとっても犯罪臭を感じて武者震いしちゃいました…… @ネタバレ開始 弟さんによる完全犯罪かと思いきや、お医者さん視点での完全犯罪になったわけですね…… お医者さんからしたら兄より弟の方がよっぽどマトモに見えただろうなあ…… マトモに育ったはずのお兄さんは一体どこでどう歪んでしまったのでしょうね…… やっぱり弟を蔑ろにするような親だったから……? 1つ歪むとみんな歪んでいっちゃう気がする…… ほんとに、マトモってなんなんでしょうね…… @ネタバレ終了 エンディングも相まって、ほんとに短編映画のような素敵な作品でした! ありがとうございましたm(* _ _)m
  • 完全犯罪
    完全犯罪
    はじめまして、SOALのスカと申します。 刑事モノやミステリーが好きなので血が騒いでしまいました! 完全犯罪…難しいぞ…! @ネタバレ開始 弟の視点で物語を追っていく中で、いや、これで完全犯罪と言うには心もとない…。 すぐにバレてしまいそう…と思っていたんですが、 視点が変わってから、なるほどこれは完全犯罪かも…!!となりました。 いや、手を下していないのだからもう…犯罪に手を染めたとも言い難い…。 完璧パーフェクトラッキークライム…! 確かに後味のいい物語ではありませんでしたが、刑事ドラマ見すぎてるのか 「お…おもしろ!!!」と叫んでおりました。脳がバグってる。サイコ野郎じゃん。 *追記* 作者様のコメントを拝見したうえで、もう一度プレイさせていただきました! 確かに薬を盛っているから、完全に手を下していないわけではないですね…。 「殺人」という観点のみでコメントしてしまいました…! お兄ちゃんがあまりにもクs…マトモじゃなかったので ついそれぐらいされても仕方ないと思ってしまったかもしれません…。イカンイカン。 詳しく司法解剖されればワンチャン薬物反応がでるかもですが…難しそう…。 そういう意味では完全犯罪ですね。 一卵性双生児なのに能力差がすごくて、自分がおちこぼれだと思っていたけれど 兄貴のほうがヤバヤバだった…。自分がころころしなくても 別の人が…と思うとなかなかに弟さんは可哀想だなぁと思います。 どうにか情状酌量の余地があればいいんですが…難しいかな…。 15年ぐらいは食らっちゃうかもしれないですね…。 @ネタバレ終了 短いからこその美しいどんでん返しを食らい、気持ちよかったです! ありがとうございます!とても楽しませていただきました!
  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    @ネタバレ開始 お店の可愛らしい商品からは思いもよらない暗い過去が明かされていくのでゾワゾワしていたら本当のヤンデレは…と次々明かされる展開が面白かったです!そしてガイくんやばいですよその性癖は…!しかも殺人まで…なんてことを…!友達ちゃんのビジュ・主人公想い・ガイくんを地獄に落とすための執念(そりゃ恨む…!)がツボだったのでFAを描かせて頂きました♡完成後に気づいたのですが違う方のFAの構図と若干被ってしまっていてすみません泣 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 月を見上げて
    月を見上げて
    何とかしないと彼女が飛び降りてしまう―― 緊迫したシーンからの始まり。 徐々に過去や状況が明かされて行く構成が面白かったです。 @ネタバレ開始 最初は足音や脈の速さ、深呼吸するなど、肉体があるかの様な表現がされていたので、まさか……と。 でも最後段々薄くなって行ってるようだったので、最初はある程度現実にも影響が与えられていたのか……? でも彼女を直接止められなかったよな……? 一体どんな存在だったんだ……? とぐるぐる。 事故の時も彼女が自分を責めるような原因が何かあったのか……ケンカでもした……? 等々、色々と考えてしまいます。 少し切ないですが、簡単にたどり着けてしまうBADを超えて、TRUEENDで生きてくれ……彼女……。 @ネタバレ終了 しっとりしたお話でした。
  • 教室に巣食う悪魔たち
    教室に巣食う悪魔たち
    ずっと気になっていた作品で、フェス終盤ギリギリですが、ついにプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 想像以上に闇深い物語で、決して良い結末とはいえませんが、とても面白い作品でした。 途中で「たまに背景や人物が傾いてるの何でだろう……?」と一瞬思ったものの、「雰囲気出すためかな?」とスルーしたのが悔しいです。伏線あったのに! 地の文がなく、会話文だけで物語が構成されており、とてもテンポよく読み進められ、先が気になって一気にプレイしてしまいました。まさか、こんな結末になるとは……! 本編だけでなく、資料やメッセージアプリの部分など、作り込みが素晴らしいです。 登場人物は主人公も含めもれなく全員、好感の持てる人間ではなかったです。まさに『悪魔』。ですが、自分の都合がいいように話したり、嘘をついたり、他人を批判したりなど、とても生々しい人間模様がリアルで、物語に引き込まれました。 @ネタバレ終了 たくさんのゲームを作っている作者様ですが、いつもと違った作風で、多才な方だなぁと感じました。 面白い作品をありがとうございます。
  • 脱出サスペンスゲーム エリア33
    脱出サスペンスゲーム エリア33
    誠に悔しいですが、これ以上は見つけるの厳しいなと思い感想コメントさせて頂きます…!回収出来たENDはシークレットエンド含む28END。うあー悔しい!!シークレットエンドは見つけたのにトゥルーエンド見つからないの何故?!何故なんですかぁぁぁ…!(膝から崩れ落ちる) いわゆる脱出ゲーですが、エンディング数が33個と莫大だったのが気になりプレイさせて頂きました!皆様のおっしゃる通り、むちゃくちゃ難しい印象です。でもそれ以上にエンディングを見つけるのが楽しいので苦ではなかったですね! 俺こそが全部見つけてやるぜ!というやる気に満ち満ちた方、是非全END見つけて下さい!私の仇を討って下さい~~~~!!(心の叫び) @ネタバレ開始 まずゲームシステムの誘導がお上手で、隠されている選択肢の場所を把握しやすかったのがゲームにのめり込む一つの大きな要因なんだろうなと思いました。 詰まっていたのに話が進んだー!と嬉しく思えば思う程どんどん色んな選択肢を探したくなっちゃいますし、逆に慣れてくると選択肢の多さに己が振り回されている・してやられてる感が、自分の事ながら大変面白可笑しかったです。 全ての隠されている選択肢に意味があるのだと思って、執拗にご飯引っくり返したり、私だよん!と壁に穴を掘った挙句初対面で茶目っ気に声を掛けたり、私が黒幕だ!と高らかに危険視される言動をとったりと…いつの間にかすっかりこってり不審者です有難う御座います! 1つ1つの選択肢という名のフラグ管理がハンパじゃなく、細かすぎて脱帽です…!たまたまウィリアムさんのお部屋で冷蔵庫の飯をありったけ食べる事が出来たのですが、その理由がしばらくわかっておらず、暫くの間502号室でご飯をひっくり返しまくりながら、のちに3人分の食事が運ばれているのをしっかり眺めてから555号室に何度も足を運んでました(気付け) スプーン万能ですね!!部屋の壁をスプーンで掘れたり、大抵首目掛けてぶっ刺せたり、電球破壊したりとめちゃくちゃやってました!…あれ?よくよく考えてみると、主人公がスプーン使いの特殊能力持ちなだけかもしれません…(?) クローン兵さん、無暗矢鱈にぶっ刺してごめんね…! エリザベスちゃん、初めは主人公に対して警戒心MAXなのにゴンゾウさんよりも頼りにしちゃうの、ちょっと天然ですよね可愛い!ふひいいい!って叫んじゃう所も可愛いです…!END No.0回収後のお話で、私可愛いから!って言えちゃう所も含めて愛しいです…! そんなエリザベスちゃんエンドで、結構最後まで中々到達出来なかったのがEND No.17でしたね!どうあがいてもスプーンでぶっ刺してベスちゃんを救出していたので、END No.18ばかり行っちゃってました…。「両手を挙げて降参→502号室脱出→555号室で白煙→3人部屋」って行けると知ったのが遅すぎましたね…まだまだだなぁ…。トゥルーにも到達出来てないしなぁ…(悔し涙) あ、無事到達後は、クローン兵さんを気絶させた後ベスちゃんを殴ってました…ごめんねベスちゃん!私としましては、クローン兵さんと同じくらいの強さで殴ったつもりだったんです許して!(てへぺろ)(許されない) ゴンゾウさんは一緒に行動するのめっちゃ楽しくて、わざとベスちゃんを怖がらせるような事ばかりしていたのをここで懺悔します…ごめんねベスちゃん! ゴンゾウさんのノリの良さがサスペンスな部分をほんのり和らげてくれるイメージがあるので好きです。魔法みたい!扉を壊せばいい!みたいな発言してちゃんと拾ってくれる所、本当に大好きです。なんなら「眠りたくない」を素直に受け取って眠る役をしてくれる所も好きです。なんだこの良い人! ゴンゾウさんを起こした時の寝言が地味にわかってなくてモヤモヤしています…何かしらのヒントな気はするんですけど…ゲームを起動した時のタイトルに近い寝言ですし…!くっ…わからない…! ゴンゾウさんの勇姿は私も見て見たかったですね!どんな感じでクローン兵さんを大人しくさせたのか想像するのも楽しいです! ユー シーちゃんの笑顔と笑い方が尊いのと、主人公の為にキーを渡し、今度は逆に主人公によって救われる感じが、まさにメインヒロインですよね!(彼女とのエンディングに真実への欲求ENDがありませんし!) 地味に部屋を覗ける所が好きです…なんだかいけない事をしているような気がして…(ぇ)。 あ、主人公が手を血に染めてでも助けようとしに行った時のユー シーちゃんの対応も好きです!血の匂いがする…!と言われて拒否られちゃって打ち果たしちゃう主人公の、一方的で独りよがりな感情が垣間見えて良きですね…!(ユー シーちゃんも、せめて話を聴いてくれればまた話は変わったのかな…と…。主人公が彼女の為にと歩んできた道次第では。主人公の頑張りが少し切なくて…そう思わずにはいられません…)。何はともあれ、主人公とユー シーちゃんの関係性、大好きです!! ウィリアムさんは、フラグを理解するのが未だに難しいです…個人的に一番の難敵認識ですね(ぇ)。ワインを飲んだ時、冷蔵庫のものを食べた後、トイレで用を足した後…。一体何のフラグを立てれば煙が出るor出ないのかがわからなくて、ウィリアムさんが握っているエンディングは見つけるの難しかったです。 あ、でも…トゥルーを見ずにシークレットを見た身としましては、どこでも踊り明かしてくれたうちの主人公には感謝しっぱなしですね…!(?)最初の502号室、3人部屋でもそうでしたが、必死で踊る事によってダンサー系エンドを回収出来るなんて普通微塵にも思わないじゃないですか?思ったとしても、ダンサーエンドなんて1つだけだろう?…ってなりますよね?でも、そうじゃなかった…!!なので、どこでも踊り明かしたうちのダンサーな主人公には感謝感謝です…!(??) ウィリアムさんのお部屋の机、ボタン範囲がやや小さいので見つけるのに時間がかかってしまいました(笑)。左右対称、シンメトリー…とぶつぶつ言いながらプレイしていた時に見つけたので(ぇ)、作者様の最初のヒント、慣れてきた時にこそ真価を発揮される気がして大変有難かったです…! あ、ウィリアムさんの掴めない性格はともかく、一緒に踊ってくれるようなノリの良さは大好きです!そして、私もウィリアムさんの立場であれば「残る」選択をすると思うので、任務で主人公の相手をしただけのウィリアムさんを殴っちゃったのは本当に申し訳ありませんでした!ごめんねウィリアムさん! アメールちゃんが本当に謎で…!私が見ていないだけで実は研究施設内のどこかに居て、彼女を見る事が出来ました~!的なルートがあるなら是非辿ってお会いしたかったですね…(例え亡くなっているのだとしても、夢の中で沢山ヒントを下さったのでお礼を直接言いたかったのが本音です…!) トゥルーを見ていないので詳細は不明ですが、アルビンさんも作られた=この世に生まれたが故に、人間が滅びても考え動き続けるの…切ないですね…。エネルギーがある限りずっと稼働し続けるのか、それともいつか理想郷を作り上げたら停止を望むのか…アルビンさんの今後が地味に気になりました。せめて、シリアルキラーエンドみたいな悲しみは背負って欲しくないですね… 主人公は何者にもなれるのであまり何も言えませんが、お腹空かせたまま培養室?に行くとお腹が鳴ってバレちゃうの、一周回って愛しくなりました(笑)! 因みに、シークレットエンドを先に回収してからゲームをはじめる画面に表示される各ENDを回収する事によって表示される画期的な鳥肌もののヒントを見たので…。ウキウキしながら見つけたぁ!と思って選択したら、まさかのシークレットENDまでのヒントだった時のショックたるや…(笑)。そのシンメトリーの位置にある選択肢こそトゥルーへのヒント!と思って選択したのですが、トゥルーに到達出来ない自分が全ENDは流石に無理だと、志半ば諦めてしまいました…。1人で5つのキー集めるだけではアルビンさん教えてくれないですし…アルビンさんにダンスの披露も出来なければ空瓶でも殴れないですし…(ぇ)。これは詰んだな、と…。後日、時間がたっぷりとれた時に再チャレンジしようと思います!!打倒、トゥルーエンド!!!(ぇ) あ、見つけてないENDはNo.8、9、15、24、32です。あともうちょっと感が凄いので、時間取れ次第やっつけたいですね…! @ネタバレ終了 ゲームとしても凄く面白く、システムやヒントも画期的で大変楽しかったです!素敵な作品を有難う御座いました!
  • counseling
    counseling
    ゲーム実況させていただきました! @ネタバレ開始 ほんとに近未来にありそうな…カウンセリングアンドロイド… 思い通りにいかないとエラー起こしちゃうつむぐちゃん可愛いです!ありがとうございました! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 二郎と三郎
    二郎と三郎
    サムネに惹かれてプレイさせていただきました。 さっぱりよくわからない状態で週かいしましたが、 @ネタバレ開始 やっぱり皆さんのおっしゃるように多重人格なんでしょうか? 作者様の解説が気になります(笑) なんとも言えない怖さがあり、楽しませていただきました。 @ネタバレ終了 ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
  • HAPPY END DRUG
    HAPPY END DRUG
    こちらのゲームを実況させていただきました! @ネタバレ開始 まさか画面の前の自分がゲームの中の人物に語りかけられるとは思ってませんでした! メイがなんか見られてる?ってこちらを意識してきたのでいつかこちらの存在がバレてしまうのではないかと終始ドキドキしてしまいました(マモリにはバレますが…) アキトが想像以上にヤバい奴でメイが逃げても全力で追ってきそうで逃亡後のメイが平和に暮らせることを祈るばかりです… @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!!