ゲーム実況OKの作品(実況前に必ず作品の概要や規約を熟読してください)
61728 のレビュー-
8番目のアリス【完全版】プレイして良かったと心の底から思わせてくれる作品。 音声はなしでプレイしたけれど、それでも楽しませてもらえたし、もう一度音声ありでプレイしたくなった。 まず、とても絵が綺麗だった。幻想的な世界に没入するのを助けてくれるし、キャラクターの魅力をとても良く引き立たせてくれる。背景やキャラクター、スチルの隅から隅まで眺めたくさせる。 次に、キャラクターそれぞれに個性と魅力があった。全体的にクセが強めだけど、そのクセの強さが魅力でもあり、プレイ中は心の中でツッコむのが楽しかった。 @ネタバレ開始 特に帽子屋さんは面白すぎる。邪悪だけど何も考えてない) @ネタバレ終了 最後にストーリー。不思議で不気味な世界を見て回って、一緒にハラハラしたり焦ったり驚いたり、主人公と冒険しているような気分になれたのがとてもおもしろかった。また、真相が徐々に明らかになっていくわくわく感で夢中にさせられたし、全部が明らかになったときには充足感を感じた。 @ネタバレ開始 最初の死が2人目のアリスで、1人目はどうなったんだろうと思わせておいてのびっくりな展開。 6人目までは理不尽で後味の悪いendが続き、7人目では悲しいendで、8人目。不思議の国のアリスの物語の中と、作者とで、ストーリーが同時に進んでいく構造も良かった。 最後にいろいろなことを乗り越えてのhappyend。めちゃくちゃ感動した。 @ネタバレ終了 とても良かった。 いろいろな人に薦めたくなった。 -
伊織くんの恋愛事情切ない話、でも雨上がりのようなさっぱりとしたいい話でした。 @ネタバレ開始 伊織くんが顔だけでなく性格もよくめちゃかっこいい… そして声もめちゃかっこよかった… というか中一と聞いて驚いてしまったくらいです。 乃子ちゃんも可愛く元気でいい!! フラれる話、といいつつも新たなスタートができるようなとてもいいお話でした! 特に最後の苗字呼び、いいですね… でも最初の名前呼びよりも、きっともっといい関係になっていると思います。 @ネタバレ終了 とてもよかった~ 素敵なゲームをありがとうございました! -
エロがるな!下ネタ?得意分野です笑 プレイさせていただきました! 楽しくてつい、51個全部回収しました🤩 @ネタバレ開始 フルーツポンチで笑ってしまいました! バッドから引きたいのでこれはあかんやろってやつを選びつつ、かなり悩んだ選択肢も笑 江口さん、飴でも反応するんかい!笑 でも、江口さん可愛い。先輩のことを好きなのが伝わってくるし、先輩もなんだかんだ江口さんのこと好きなんだなってわかって、エロの中にもほっこりを感じました✨ 江口さんみたいな友達が欲しい笑 からかって遊びたい。ピュアな変態なんだろうなぁ🥰 あ、あと、右曲がりとか左曲がりの知識も得ることができ、エロの知識アップにも役立ちました🫶🏻✨😆 @ネタバレ終了 セーブが多いので選択肢でセーブしてすべての選択肢を見ることができました!江口さんの反応と、先輩のツッコミを見るのが楽しかったです✨ 元気になれる←このワードだけで江口さん反応しそう笑 ゲームをありがとうございました😊 -
スカーレットハートを捧ぐひたすら妹のめごちゃんが可哀想なお話でした。 分類するなら鬱ゲーでしょうか。 めごちゃん、ファッションの印象で地雷系というかヤンデレな女の子だと思ってたのですが…普通に兄思いのいい子やんけ!!!!!! @ネタバレ開始 兄マコトと違って健康体でスポーツもできる。そんなめごちゃんの健全さが、トチ狂った母親によって歪められていったとわかり、非常にしんどい気持ちになります。 むごい環境で育ったにも関わらず、兄を憎むことなく、周囲を恨んで攻撃的になることもなく、その発言や行動にはただひたすら兄への気遣いがあふれていて、心のきれいな子だなと思いました。 そんなめごちゃんが迎えた結末と母親の所業がひどすぎる。 こうなる前に兄がなんとかするべきだったのではと思いましたが、20才まで生きられないほど病弱、となると、兄ができることもたかが知れてます。兄は無力。 めごちゃんが家を出ればいいのでは、とも考えましたが、人外の力が働いてる以上、家から出ていても時が来ればやっぱり同じ運命をたどりそう。 結局、詰んでる。 どうしてこの子がこんな目に合わなくてはいけないのか。 この子の人生は何だったんだ? そんなことを考えてしまいます。 母親をぶっ殺せば結果は違ったんでしょうか…。 そんなわけで好きなエンドは断トツで4です。次点はエンド7でしょうか。 めごちゃんは生きるべき。彼女にはその権利があると思います。 @ネタバレ終了 -
博士は人工生命体をどうしたい?みんな可愛いです 素敵なゲームをありがとうございます@ネタバレ開始 ……診断結果が【9種類】あるんですね? -
章魚と思掛アプデありがとうございました&制作お疲れ様です!ワクワクしながら待っていました! @ネタバレ開始 出野くんのお声がイケボで素敵だなあと思って聞いていました! 新しい立ち絵も素敵♡個人的には横顔が好きです ストーリーは、伏線も発見できて楽しかったです! 結末4が一番好きなのですが、結末3も好みとして捨てがたいなと思いました! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました♡ -
N_01機密区域研究員と非検体という二人の関係性と切ない運命に心惹かれましたっ! @ネタバレ開始 はじめの2つの選択肢のエンドは「どちらかが殺し、どちらかか殺されてしまう」という運命の対になるかのような描写が印象的で、罪を抱えたまま・人間としてのまま・組織の言いなりのままで命を奪ってしまうのか……それとも自らの気持ちにまっすぐに……救われない運命に飛び込んでいくのか…………どちらもあまりに切なくて……! 雨さんの名前の由来の描写にもうるっと来ちゃいましたっ! そして、ラストのシークレットエンドの展開で衝撃を受けましたっ! まさにクラゲのような神秘的なお姿っ!滅びた世界で二人きりだなんて、なんとディープなシチュエーション! @ネタバレ終了 胸にキュッと重く深い感情が残るような素敵な作品をありがとうございましたっ! -
そうだ!バンドを組もう魔境バンド(広義)が結成されたと聞いて、早速遊びに来ました! バンド……バンドってなんだっけ……!? @ネタバレ開始 今回もハイテンション&魔境仕様の楽しいやり取りが沢山で、ニンマリしました!🥰 やはり魔境の空気に触れるのは心の栄養になりますね!! 以下、いつも通りそれぞれのストーリーについて語らせて下さい。 「チーム筋肉」 センシティブ!!!🤣 でも、一番DKとしてバカやってる感じがとっても楽しかったです! 「ヘックション」 色々アウトな予感! 常日頃からGさんの作品は世に見つかってもらうべきだと思ってるけど、ここだけは見つからないでほしい……! ふんどし君が一番幸せそうで良かったね~!の気持ち。 「梅見月龍也を称える会」 がっちがちで草 ふんどし君が何だかんだ、みんなと仲良しでよきよき! 「鈍器法廷」 一番無害そうなメンバーなのに、一番ふんどし君が憤怒してて笑いました! でも結果的にマダム達とは交流出来て良かったね……! 「Mega Syokuyoku」 ひちお君だけかと思ったら、急に恋斗が現れて何事かと思いましたが……なるほどね!? その割にノリノリで一緒に活動してるのが草でした。 「思いつかない」 みんな飛び方のクセが強すぎる……! 伽羅君も飛んでる……よね!?直立不動のポーズから動いてないのは、流石の体幹!!? 恋斗の困惑顏がとても可愛いのに、体はがっしり男の子なのがいいですよね(親ばか) おまけ「取り戻せ!愛!」 おや?何だか聞き覚えが……いやいやそんなまさかね? みんなでとんでもない巨大建造物を制作してる~!🤣 一反木綿で締めくくられてて、リアルに大笑いしました! またすがり君のお世話にならなきゃみたいですが、きっと本人は幸せだと思うので、まぁ良いんじゃかないかなと……! 自立恋斗が見られて嬉しかったり、類君の屋外の装いがヤバかったり、すがり君が省略の影響でカービ〇みたいになってて面白かったりと、立ち絵でも笑わせていただきました! @ネタバレ終了 今作でも、素敵な笑いをありがとうございます! -
公衆電話シンプルなゲーム性から多くの派生があるとても面白いゲームでした! -
そうだ!バンドを組もううひょ〜!!魔境バンド!!ずっと楽しみにしておりました! どんなメンバーが揃うのか、そしてどんなパフォーマンスになるのかワクワクしながらプレイさせていただきましたっ!! @ネタバレ開始 ちびキャラのアイコンイラストがとっても可愛らしくて大好きです〜! チーム名やBGMにも小ネタが満載で終始ニヤニヤしながらプレイさせていただきましたっ! 「チーム筋肉」の曲が思いっきり結果にコミットしているっ!そして大迫力のセクシーなマッチョトリオっ!! 「Mega Shokuyoku」のゆるかわっぷりがたまらないっ!このゆる〜いひちおくんの表情がツボです〜!ふんどしくん&恋斗くんのデフォルメローラーシューズ姿も可愛らしいっ! 「梅見月龍也を讃える会」の光り輝くカラフルなインパクトっ!!これは確かに「美しすぎて目ッ!」になっちゃいますっ!それぞれ属性で個性豊かな担当が揃っているところもステキッ! そして、「ヘックション」のメンバーにお誘いくださりありがとうございますっ!! 「癖に突っ走るメンバー」!!確かにっ!!シルエットの並びの絵面がすでにシュールで最高ですっ! 「鈍器法廷」!!ネーミング最強っ!バットとハンマーで確かに鈍器…!!ゆる〜い表情の二人の後ろで爽やかスマイルで火花をちらす鈍器たち! 「取り戻せ!愛!」で深く語られるみんなの活躍と協力もまさに青春っ!子ども番組風タッチも可愛らしくて、タイトルの「ビーンビコーズビーン」に「あっ!あの曲かっ!」とにっこりしちゃいましたっ!変形ロボのデバッグをさせてくださりリクオも喜びますっ! そして、長縄大会のあの構図とポーズっ!!さりげなくすがり君の足だけ見えていたり、会長の花が実写だったり、そしてポーズと配役が見事にピッタリだったり…!!一枚の中にネタが凝縮されているっ! @ネタバレ終了 まるで本当に文化祭のステージを見ているかのような個性爆発展開っ! 高濃度の魔境パワーをありがとうございますっ!! -
N_01機密区域プレイさせていただきました! @ネタバレ開始 統治局の地下で行われている人体実験、そして研究員である渚さんと実験体である雨くんが心を通わせているというシチュエーションがとても切なくて心に沁みました。 雨くんのビジュがすごい好みだったのと、渚さんの黒髪メガネが刺さりました。 2人で逃げるエンドが想いを貫いたところがよかったです! -
メロウの呪い(まじない)탄탄한 스토리와 인물들이 매력이 뛰어나서 너무 재미있었습니다! -
エイプリル探偵事務所個人で遊ばせてもらいました! 「犯人はお前だ!」って選ぶだけなのに作りこみがすごくて、エンド全部集めるために何回も周回できました! @ネタバレ開始 同じ誕生日の方が2人いてどういう事なんだろうと思ったんですけど、姉弟だったから同じ誕生日だったんだ!と一気に謎が解ける感じがたまらなくて、あとエリオットさんの名前って多分弟さんの名前だと思うんですけど、名前を買ってるということは、弟さんもお金に困ってるのかな?とすごい考察できたのでとてもよかったです! ちなみに初回プレイでエンド10いっちゃって、wこれってすごいことなのでしょうか -
『ピエロのハリーが死んだ回』は実在するのか?実況プレイをさせていただきました! @ネタバレ開始 ラストの「あれ……?」に気がついた時の全身がゾッとする感じが怖くも楽しかったです!@ネタバレ終了 また他作品も遊ばせていただきたいと思います! -
そうだ!バンドを組もう夢高生達がバンドを組む姿が見られて楽しかったです。誰が誰と組んでどんな曲を歌うのか予想してワクワクしながら遊びました。 タイトル画面のふんどし君もかっこいいぜ! @ネタバレ開始 うちの蛇瑚やハンマー君を出していただいてすごく感謝✨夏緒君のバットに耐えられるハンマー君可愛い・皆を表すTシャツの文字面白い(撲が攻撃力高いぜ!)・嫉妬するふんどし君ごめんね と素敵なバンド体験ができて嬉しかったです ・チーム筋肉はセクシー(ちゃんと全員脱いじゃってる) ・ヘックッションは電柱まで持ってきちゃったりキノコが生えたりと個性的で魔境のカオスが見えてGgod ・会長は相変わらず眩しくていいね~となる(桜夢先輩との仲の良さも見られて満足) ・ひちお君が幸せそうに麺を食べている姿&ローラーシューズ姿の恋斗君すごくキュートだった ・カバンロボの画風が急に変わったときは笑った(全員で協力してロボを作る場面は学生生活を皆がエンジョイしていて楽しかったです・省略されたすがり君や再び骨折する恋斗君などギャグも愉快!) ・縄跳びの場面で、この場面の絵もあったか!と思い出す。完成版が見られてハッピー✨ すがり君でっかい @ネタバレ終了 魔境メンバーが活躍する姿を見て元気になりました! 素敵なゲームありがとうございました! -
ロマンチストはじめはサムネに心惹かれて来ましたが、まさかこんなに考えさせられるゲームだとは…最高な神ゲーをありがとうございます -
知らない男に監禁されたからとりあえず対話を試みよう!ゲーム実況の方させて頂きました。 @ネタバレ開始 異世界物・魔法の使えるファンタジー系が好きなので、この世界は結構好きかも…監禁されてましたが… お世話をしてくれる素敵なスズさんでした、刺されるとは思いませんでした。 @ネタバレ終了 とても良い作品をありがとうございました。 -
死んだ友人の既読短編(15分以内)で気軽にプレイ出来て、ストーリーもめっちゃ……良かったです……。 本当に綺麗にまとまっていて、この短さでこの余韻、素晴らしいです。 @ネタバレ開始 真相を知ると納得できるし、トゥルーエンドのラストが良すぎてウルっときてしまいました。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました! -
赤虫が爪に入ると◯ぬ発想がすごくて、よくこんな不気味な話を思いつくなとあっぱれです! 手のイラストのリアルな感じや、ところどころアニメーション入ってたのがすごかったです! @ネタバレ開始 門番のシンプルさが逆にこわかったです😂 どっちにしても嫌すぎて究極の選択…!;; 自分が同じ立場だったら、うわさを信じちゃいそうで; やり方は何にせよ少女が自分自身の力で解決したからこそ助かった、という感じでしょうか…! @ネタバレ終了 楽しませていただき、ありがとうございました! -
メロウの呪い(まじない)全エンド拝見しましたので、感想を認めにまいりました。 ◆画面・音・演出 タイトル画面の優しいメロディと小さな波の音が、もう最高でした……! タイトルロゴはXで拝見したときから、めーーーちゃめちゃお洒落で素敵だと思っていました。ゲームを起動して、波の音と一緒に眺められるとそれだけでうっとりします。 ゲーム画面のあしらいも本当に素敵でした。ディープブルーに、白黒のコントラストがはっきりしたタコの足の装飾。見た目は印象に残るのに、読み進める邪魔には全くならないというのがすごい……。題材を生かしたモチーフの選び方も、それを画面にまとめるセンスも大好きです。 音楽は音数の少ないシンプルなものが選ばれていて、おとぎ話をもとにした作品の雰囲気にとても合っていました。美しい旋律の曲が多く、聴いているとうっとりしてしまいます。 フロースが歌う場面も印象的でした。歌声そのものを流しているわけではないのに、SEの音選びによってあんなに綺麗な歌を感じられるんだなあと。音で何を想像させるかというところまで素敵です。 @ネタバレ開始 ◆物語とヴェル 序盤で、妹を探すという目標と、そもそも妹が今どういう状態なのかという謎が示される。そのうえでヴェル自身も陸へ上がるかと問われる。この道しるべの置き方が明確で、物語を追いやすかったです。 一方、フレルくんの「それ以外の状態だったときに、彼女の“何”を戻したいのか…」という言葉には、そんな状態まで想定しなければいけないのかと怖くなりました。 最後まで読んだ今では、その問いが何に繋がっていたのかもわかるのですが、初めて聞いたときはまず、妹がどうなってしまっているのかという怖さが先に来ました。 岩場へ上がる場面でヴェルが自分なら登れると言ったときも、タコの足だからかな? と思った直後に説明があり、疑問を解消してから読み進められるのがありがたかったです。 海の中で傷まないように本へ呪いをかけていた、というような、この世界の暮らしがちらっと見える描写も好きでした。人魚たちが普段どう生活しているのか、そういう細部から想像が広がります。 ヴェルは品がよくて控えめでしっかりもの、それでいて流されるままにはならない、好きな主人公でした! 自分の意思で陸へ行くと決めるところを、あえて選択肢にしているのも印象的です。「私の意思」とこちらにクリックさせることで、彼女の決断を見ているプレイヤーにもその選択への責任が渡されるように感じました。 穏やかな人だけれど、自分で物語を進めていってくれるのが気持ちよかったです。 あと個人的に姉属性が好きなので、妹ちゃんとの会話も好きです。 家族との距離感の描き方も好きです。露骨に悪意を向けられているというより、家族との間に距離があり、ヴェル自身も引け目を感じている。その近づききれなさに生々しさがありました。 彼女の抱える問題も、過去にどんなことがあったのかを踏まえて描かれているので共感しやすく、この子がこれからどうするのかを追いたくなります。 そして設定資料で見た、呪われる前の尾びれの瑠璃色が本当に綺麗で……。アスピッドルートで色の話を聞いたあとだったこともあり、失われてしまったのが惜しいと思ってしまいました。今の姿に引け目を感じている彼女を見てきたぶん、自分までそんなふうに思ってしまったことに、少し申し訳なさも覚えます。 ◆アスピッド 声をかけても気づかないヴェルの肩を、アスピッドが軽くたたいて呼ぶ。初登場の何気ない仕草から、二人の距離の近さが一発で伝わってきました。相手は王女なのに、自然にそうできる人なんだなあと。登場してすぐの動作で関係性がわかる描き方がお上手です。 ヴェルが陸へ行くと決めた際も、心配しながら彼女の考えを理解し、最後には勇気を肯定してくれる。心配・同意・肯定の全部が乗った完璧な回答でした。こんなふうに応じてくれる人がそばにいたら、心地よいだろうなと想像できるし、それと同時にこの先にこれが崩れるという予兆のように感じました。 ヴェルの考えをほとんどエスパーのように察してくれて、それは彼女の側からも同じ。昔話をして笑い合える安定した関係も含めて、家族との間に距離があり、友人も少ない彼女にとって、どれほど特別な人なのかがよくわかります。 そんなアスピッドが王子からもらったブレスレットを見て一瞬妙な顔をするところが、一つ目のターニングポイントだと思いました。 嫉妬に近いものなのかなとは思いつつ、この時点で本人がどこまで自分の気持ちをわかっていたのか、つい想像を巡らせてしまいます。 呪いのために結婚を諦めていたヴェルは、これまで男性との交流はあまりなかったんですよね。 しかし陸へ上がったことで自分以外の男と親しくしている跡を初めてアスピッドが見たのだとしたら、それまで出なかった反応が出るのもわかる気がしました。 まだ恋と名づける前の、仲のよかった半身が離れていくような寂しさだったのかな、とも。 一緒に遊び、競い合ってきたヴェルを、アスピッドが自分の前から絶対にいなくならない人だと思っていたという描写にも、なるほどとなりました。 それが、彼女が危険な目に遭い傷つく姿を見たことで変わっていく。心の強さまで否定したのではなく、彼女の強さにも及ぶ範囲があると知ったのかなと読みました。 対等に競い合ってきた相手に、自分より弱い部分があるのかもしれない。自分と同じものではないのかもしれないと知る。幼なじみへの認識が書き換わる契機だったのだと感じます。 だからこそ、それまで励ましてくれていた彼から「おれの言葉が、あなたを追い詰めていたのかもしれない」と出てくるところが苦しかったです。 アスピッドが後悔する理由はわかるのですが、彼の励ましがあったから自分の行動を後悔せず、前向きにいられたヴェルにとっては、その支えごと揺らいでしまう言葉でもある。しばらく会いに来るのを控える、あまり頑張らないでほしいという言葉まで含めて、彼女にはどれほど残酷に響くのだろうな、と。 そして実際に、会えなくなったことで頑張れなくなる。 そうなると、彼の励ましが無茶をする支えにもなっていた、というアスピッドの見立ても外れてはいないんですよね。 そこから、自分は何のために頑張っていたのかを考えるヴェルが印象に残っています。正義感や、呪われたことにも意味があったと思いたい気持ちに加えて、アスピッドに褒めてもらいたかった、尊敬され続けたかったという思いがあった。誰よりも自分を見てくれる相手に、よく見られたかったのだと。 そこまで辿ると、彼を理由にしてはだめだと思うことも、どうしてそばにいてくれないのかと怒ることも、どちらも彼女から出る言葉として納得できます。それだけに、あの選択肢が大切な分かれ道なのだと感じました。 彼を理由にしてはだめだと考える選択肢では、他人を理由に動き続ければ行動の責任まですべてその人に向けてしまうのだと気づく。そうやって自分を見つめ直せる姿にも、アスピッドが認めてきた彼女の心の強さが見えた気がしました。 普段は前向きなアスピッドが、任務でのミスや父親の言葉などが重なりガタガタと調子を崩していくところにも、ちょっと興奮してしまいました……。 会いに来た理由を「おれがあなたに会いたいと思ったので」と言い直すところも好きです。彼女が求めているからではなく、自分が会いたいから来たのだと言う。 序盤からの彼の変化を、こういう言葉の選び直しで見せてくれるのがいいなあと。 そして、婚約者の話をすればヴェルの心が揺れるとわかったうえで話していたのには、思わず前のめりになりました。 この性格の幼なじみが、相手をわかっているからこそ駆け引きの言葉を使うのが……! おいしい……! 「…わかるでしょう、アスピッドなら」という返答も、好感度によってその先の意味合いが変わっていくのが好きでした。わかってくれるはずの相手に向けた同じ言葉でも、わかろうとしてくれないと責める方向へ進んでしまうと苦しくて……。 そのまま怒りを重ねた先で「そんなこと言うならあなたがやってよ」という選択肢が出たときは、うわ~! となりました。ここまで彼に怒りを向ける選択を続けてきたから、この言葉が出てしまうことに納得できるんです。 王子を刺したあと、フロースは何を間違ったのか、こんなに簡単なのにと考えるところも、王子に対する情がなく、怒りで進んできたこのヴェルだからこその感覚なのだろうなと思いました。同じ行動でも、相手にどんな気持ちを持っているかで、そこへ至る難しさがまるで違う。 END2「冷たい海の涯」は、美しいエンディング曲と一緒に見届けると、何とも言い難い気持ちになりました。寂しいような、むなしいような、緩慢な孤独というか……。 アスピッドは途中で諦めたわけではなく、ヴェルを止めようとし続け、彼女が去ったあとも消息を探している。それでも彼女の気持ちは変えられないんですよね。 二つの結末を分けたものが、彼の言葉をヴェルがどう受け止めたかにあるように感じたので、アスピッドだけでは変えられないことだったのでは、と考えてしまいました。単純なボタンの掛け違いですらないようで、この先の彼に後悔はあるのか、あるなら何を思うのかまで覗きたくなります。 もう一方の分岐で、かつてなら彼女の考えがわかったけれど、今は自信がないとアスピッドが言うところにも、これまでと同じ二人ではいられなくなったのだと彼自身がはっきり認識しているのだと感じました。わかり合ってきた幼なじみを、自分とは別の人だと知った上で選びたいと手を伸ばす瞬間がここにもあるんですよね。 そのうえで彼の手を取る結末も、ただ自分の幸せを選んで終わるのではなく大切な妹と天秤にかけ、それでも選ぶ痛みが一緒に描かれているところがよかったです。 使命より自分の気持ちを大切にすることを、いたずらに肯定して終わらせず、何を手放すのかまで見せてくれる。その描き方がとてもしっくりきました。 それから、ここでエンドイラストが出たときは感動してしまいました! それまでスチルがないことは全然気にならずに読んでいたのですが、ずっとなかったところにぱっと一枚が出ると、やっぱり嬉しい……。枚数だけではなく、絞ってこの場面に置いたからこその印象の残り方だと感じます。 END1「あたたかな海の涯」では、移り住んだ先のカラフルな背景も、目にした瞬間に幸福が伝わってきて素敵でした。その幸福を少しの会話とともに見せてから、いつまでここにいられるだろう、いられなくなったらまた二人で旅立てばいい、と続く。手に入れたものと、捨ててきたものの両方がある終わりなのだと感じました。 恋人になっても様づけをやめないところも、かなり珍しくて好きです! 作者様にこだわりがあるのでは? とつい感じてしまうのは私がこの変化のなさを好ましく思っているからに他なりません。 幼なじみでありながら「ヴェル様」と呼ぶキャラクターの個性が最後まで貫かれていて、彼らしい独特の味わいがしてよいなと。 私は普段幼なじみという属性そのものに惹かれやすいほうではないのですが、ヨ氏さんが描かれる幼なじみの関係はやはり面白く読めました。 ◆フレル フレルくん、まずお顔が可愛いです。太い眉毛が好き~! 魔法使いという肩書きから、プレイ前はなんとなくヴェルより年上の人を想像していたのですが、実際に二人を見ているとヴェルのほうがお姉さんらしく感じました。年齢そのものは、この二人の間では些細なことなのかもしれませんが。 脚のどこが痛いかを聞かれ、見せたほうが早いとスカートを捲るヴェルと、動揺するフレルくんの場面がとても好きです。 物静かな彼が、そこで慌てるのがいい……! 人魚のアスピッドとは違う反応なのも面白かったです。 ヴェルが薬を塗る間、両脚を抱えて顔を膝に埋め、大きな尾まで体に巻きつけている姿も、想像するとめちゃめちゃ可愛くて。ものすごく小さくなっていそうでした。 そしてこの場面は単に可愛いだけでなく、二人には感性のの違いがあると序盤に示すエピソードでもあったのだと思います。 人魚のヴェルにとっては仮に与えられた脚なので、見せることに恥じらいはない。フレルくんが慌てたことで初めて、隠しておくべき場所なのだと気づく。このルートで後々考えることになる価値観の違いと、萌えるやり取りが一つの場面に収まっているのがお上手でした。 名前を尋ねられたり、呼ばれたりしたときにフレルくんの表情が緩むところも最後まで読んでから見直すとまた違って見えます。 これまでは頼られることがあっても、どこかで怖がられてもいた。 しかしヴェルはその距離を越えて、一人の相手として名前を呼んでくれたからなのかなと。 会える日時と場所を教えてくれるのも親切で、もしヴェルがほかの人のもとへ行っていた場合にも、彼は待っていてくれたのかなと気になりました。 別の用事のついでだった可能性もありますが、ヴェルがどう選んでも会えるようにしてくれていたのだとしたら、律儀というか健気というか……。 薬草採取を一緒にする間もずっと親切で、彼のものしずかな優しさにシンプルに萌えました。可愛い。 「孤独は、想像以上に心を蝕むから…」という言葉も、本人がそれを経験しているからこそ出てきたように聞こえ、実際その通りであり、ヴェルと惹かれ合うことにも自然に納得できました。 その優しいエピソードを重ねてから、血まみれの立ち絵を見せてくるタイミングもよかったです。 フレルくんがやったのだろうと察しても、まずは事情を聞こうとするヴェルは冷静ですし、フレルくんのほうも彼女が怯えていることに気づける。相手の恐怖に考えを及ばせられる人なのに、END2ではあの行動を取るのだと振り返ると、彼の中で何が優先されるのかを、また考えさせられます。 契約後、妹を連れて帰ったヴェルを家族が喜んで迎え、久しぶりに父に褒められ、姉妹たちと笑い合えるところも印象的でした。遠征から戻ったアスピッドにも褒めてもらえて、ああ、これは来たぞ、ここの場面で心残りを作るのか、と。 家族や幼なじみのいる場所と、フレルくんとその契約。 その二つを天秤にかけ、彼のもとへ行くほうに気持ちが傾かなければ、実を食べることはできない。 ヴェルはフレルくんのもとへ行くのを拒絶したつもりではなく、明日迎えが来てからでもいいと思っただけ。その認識と、彼にとっての契約との隔たりがあるのだと感じました。 食べればもう戻れなくなる実というところでは、ザクロの実が頭をよぎりました。 END2「因果応報」は、急にギアを切ってきた驚きはありつつも、不思議と怖いとは感じませんでした。 制約と誓約というか、約束を破ったヴェルへの罰については、彼の行動として納得するところがあって。 ただ、契約の当事者ではない姉妹まで殺したことについては彼の中でどういう扱いなのだろうと考えました。 ここからは私の妄言になりますが、フレルくんは姉妹をそれぞれ独立した相手としてではなく、ヴェルに属するものとして見ていたのかもしれないなと。 姉妹は、彼の基準に照らしても契約を破ったわけではない。姉妹自身を罰したのではなく、ヴェルを家族から切り離し、彼女に責任を取らせるために殺したのだとすれば、彼の中でヴェルの存在とはとても大きいのだなと。 このエンドは独特の倫理観で生きる別の生き物だからこその執着の形を感じられて、違う生き物との恋はこうじゃなきゃな……! と拳を握りました。 姉が殺されたあと、画面に血がじわっと広がっていく演出も、海の中らしくて印象的でした。 直接傷を見せるような表現ではなくても、凄惨なことが起きていると伝わり、匂い立ちそうでした。 一方、彼とずっと一緒にいられるのだと考えて実を食べるヴェルからは、ちゃんとフレルくんを選んだのだと感じられました。 移り住んだあとにフロースと再会できるのも嬉しかったです。アスピッドルートでは目覚める前に旅立っていたので、無事に生きて話している姿を見られて、よかったなあと。 ただ、また会ってくれるかという問いに笑顔だけを返すヴェルを見ると、もう会わないことを言葉にしなかったのかな、とも考えてしまいます。 そのあと、焦った顔でヴェルの腕を強く掴んでいたフレルくんには、彼女がいなくなることへの不安が見えた気がして可愛いですね。 自分の孤独を埋めるために一緒に生きてほしかったと話す彼に、ヴェルは自分も寂しかったのだと返す。フレルくんがずるいと自覚しながら持ちかけた契約を経て、二人が同じ寂しさを抱えていたと伝え合えるのが好きでした。 寄り添って生きることになった二人の結末が美しかったです。 また、ここでも出た「ありがとう。一緒に来てくれて。僕を、選んでくれて…」という選択という言葉がアスピッドルートに引き続きで印象に残りました。 ◆フロース フロース、好きです。可愛い……! ヴェルと画面に並ぶだけでぱっと華やかになる見た目も大好きでした。二人の色合いが対照的で、それぞれの可愛さが際立っていたと思います。 その天真爛漫さや自由さが、ヴェルを苦しめることもあるとわかるように描かれている。それでもやっぱり可愛いと思えるんです。短い描写からも、フロースが本当にヴェルを慕っていることが伝わってくるからなのだろうなと感じました。 彼女が王子に感じていたものは、自分に似た相手への特別な感情で、それを恋と取り違えていた。しがらみから抜け出すために人間になろうと、彼に愛されようとしていたのだと知ると、陸への憧れの見え方も変わります。 姉への思いも綺麗なものだけではなく、「姉さまの脚をみていると、自分が責められているみたいだったの」という感情があった。姉を慕う気持ちと、姉の姿を見ているのがつらい気持ちが同じ人の中にあるのが、人間らしいと感じました。 なぜその願いを抱いたのかというところに、こうした感情や欲がきちんと含まれている。それを明かしたからといって、彼女を悪い人にしてしまわない描き方が好きです。 これはフロースに限らず全員に共通する描き方で、物語そのものを信頼が高まりました。 フロースエンドでのフロースの決断にも、自分で魔法使いお契約をして陸へ行くことを選んだ彼女らしい思いきりを感じました。 そしてお揃いの脚になった二人が脚を絡める場面。 エッチな場面というわけではないのに、とても色気がありました……! 王子エンド3で、自分で城下町の働き口を見つけている姿も好きです。元王女で人魚姫という逆境があるのに逞しすぎる……! あの行動力は最後まで彼女らしかったです。 ◆メルテ様 メルテ様は、王子だな~! と感じた人でした。 ふわふわとしていて、拾ってきたヴェルにも気さくで一見王子らしくない振る舞いをしているようにも見えます。 けれどその実、血や地位に縛られ、立場もわきまえていて、そこから自由になれないと考えている。 その立ち位置が人となりや振る舞いに反映されているところが、たまらなく好きです。 私は王族には枷があってなんぼだと思っている節があるので、めちゃくちゃ好きな王子でした。 お顔の描き方も本当に絶妙です。真っ黒な瞳なのに、まつ毛と瞳の間の白が微妙~に光に見えて、顔色もいいから、ひと目で病んでいるようには見えない。 美しさと、何を考えているかわからない感じ。その間にあるデザインは、ヨ氏さんの絵だからこそ成り立つバランスなのだと感じました。下まつ毛の赤い色トレスも、すごく色気があって好きです……! 基本的に笑っていることが多いので兄王子を睨んだ際は、こんな顔もするんだなと目を引かれました。 自由に振る舞っているように見えるのに、研究者や探検家になりたかったと話したあとには、きっと許されないだろうと続く。自分の置かれた立場をわかった振る舞いをしている人なのだと感じました。 身分を示す入れ墨が首だけでなく、両手首や足にもあるとわかったときも、それはもう手枷足枷では……となります。ここから逃げて好きなことをすればいい、とは簡単に言えない立場なんですよね。 それでもヴェルが、なってしまえばいいと言い切るところが好きでした。 ヴェル自身、引け目や使命感を抱えながら誰かに憧れられるような自分であろうとして生きてきた人です。 それでも彼女からこの言葉が出たのは、王子の「自分がどう思うかを軸にすべきだ」という言葉に心を動かされたからなのかなと考えました。同じことを言った本人が、自分については諦めたように話すことに、腹が立ったのかもしれないな、と。 そしてヴェル自身も、これは誰かに言いたかったことをぶつけているだけなのではと気づき、謝る。 個人や感情を何より優先する人が無邪気に自由を勧めるのではなく、普段はむしろ立場や使命を重く受け止めているヴェルから、それでもこぼれた一言として描かれているところがとても好きでした。 閉じ込められている人がいたら助ける、というヴェルの返答も、ここまで見てきた彼女そのものでした。 妹やアスピッドに胸を張れる自分でいたいという気持ちは、それに頼りきってしまう危うさがある一方で、そういう自分になりたいと願うこと自体は悪いことではないのだと思います。 なりたい姿を自分に課すことは、そこへ近づこうとする力にもなる。自分に課してきた理想も、彼女の善良さと切り離せないものなのだろうなと感じました。 いつ怖い目に遭うかもわからないことについて尋ねられたときの、メルテ様の答えも好きです。怖くないとも、何も感じないとも言わず、怖い目に遭ってから怖いと思うと答える。 怖いと感じる人間らしさがあるのに、切り離している部分もある。 不気味の谷のように、全く想像もつかず共感もできない思考の相手より、少しだけ普通と感覚がずれているというほうが得体が知れなさを感じます。 立場があっても幸せになれるわけではないと言いながら微笑むことができるのに、その一方で声には元気がなく、ちゃんと消耗もしている。 そうしたひとさじの人間味まで含めて、彼の人物像は一貫しているように感じられました。 そのメルテ様の金髪からフロースを思い浮かべ、誰よりも何でも持っているはずの人も、そうではなかったりするのだとヴェルが考えるところも印象に残っています。彼を知ることが、妹もそうだったのだろうかと考えるきっかけになっているんですよね。フロースがメルテ様に自分と似たものを感じていたと知ったあとでは、ヴェルも彼を通して妹の境遇に目を向け始めていたのだなと思いました。 そんな読めない彼が赤くなって「やばい!降りて!」と慌てるのも可愛くて思わず笑い声が漏れました。 ヴェルが目を閉じたから焦ったのでしょうか? 途切れて聞き取れなかった「俺、…で…だ」も、結局何と言っていたのか、今も気になっています。 この時点で彼女にどんな気持ちを持っているんだろう、もう好意が芽生えているのかな、と考えるのが楽しくて仕方ありませんでした。 後半を知ってからだと、顔を覗き込んでいた行動にも別の意味が見えてくるので、ますます気になります。その後は王子のほうから呼び出されるようになるので、この一件が二人の関係の転機だったのでしょうね。 市場へ行った先でのやり取りも好きでした。 隙が多そうだと言われて「あは、そう見えるなら、それは良いや」と返す、その「あは」がめちゃくちゃ好きです……。そう見えるほうが都合がいい、ということなのかなと、含みを深読みしてしまいます。 かと思えば「俺のほうが多少全体的に長いよ!」と喚くのはめちゃくちゃ可愛い。変にうるさいとこ、可愛いですね〜……私ずっと可愛いと書いてますね。申し訳ない。 ヴェルが何か食べるところを見たかった、というのもそういう性癖なんですか……?と勝手な言いがかりをつけたくなります笑 実際は何かを確かめたかったのでしょうか? ほかの人にも同じことをしていたのかもしれないと気持ちをしおれさせるヴェルからは、もう王子に情が移り始めているのだと感じました。 一方で、二人の間で交わされる、助けた・助けられたという言葉にはおそらく噛み合っていない。 ヴェルは小屋から助け出したことを指しているけれど、王子が指しているのはそれよりずっと以前のことで……親しくなっていくやり取りを楽しみながら、彼の言葉に別の意味がないかを追うのも面白かったです。 そして、「刺す」の選択肢がひとつだけ出た瞬間は、めちゃくちゃ口角が上がってしまいました。 これをこちらに押させる、ある種の意地悪さが大好きです。 血を浴びたヴェルの立ち絵が変化していくところも印象的でした。陸に上がると人間に近い部分も変わるのかなと、テキストから薄々想像していたのですが、実際に目の前で姿が変わると本当に変わるんだ……!と(設定資料をみて驚きました)。 そこから王子がまくしたてるのが怖くてブチ上がりました。最高ー!! 冒頭でヴェルが呪われた経緯に出てきた「幼い子が泣き叫ぶ声」が何かの伏線だろうと気になっていたので、途中でメルテ様の母親が溺れたという話を聞いたときには、あの子は王子なのでは……と思っていました。その記憶が、母を殺して自分を救った、というあの言葉へ繋がっていく。 海から流れ着いたものを集めることも、人を助けて連れてくることも、すべては自分を救った相手を探すためだった。追ってきた謎の答えが、あの狂気の爆発と一緒に示されるのが素晴らしかったです。 読めなかった人が内側をさらけ出す瞬間も、さらけ出されてもなお理解しきれない相手なのだと思い知らされる瞬間も、とてもとてもいいものだと思います……。 同じ場面でも、低好感度のヴェルは恐怖でいっぱいなのに、好感度を上げて進んだ先では「怖い。恐ろしい。とても正気とは思えない。なのに、惹きつけられてしまう」となる。その気持ちにも、ものすごく説得力がありました。危ういのに妙に色気があって惹かれる男の描き方が、本当にお上手です。立ち絵自体に説得力があることと、そこへ重なる言動の積み重ねの両方があるのだろうなと思いました。 END1・2では、ヴェルは助けた女性が、化け物を見た恐怖から衰弱して亡くなっていたと知ることにもなるんですよね。 呪われるきっかけになった選択を間違いにしたくなくて、人を助け続けてきた彼女には、生き方の根元まで揺らぐような事実なのではないかと考えてしまいました。それをメルテ様は、自分が救われた出来事として捉えている。母親との間に何があったのかまで気になる言葉でした。 だからこそ、ハッピーエンドではヴェルはこの真実を知らないまま進むんですよね。この事実をヴェルが知ってしまえば、しこりになる可能性が大いにあるのかなと。 監禁エンドでは、迫られたときは恐怖でいっぱいだったヴェルが、閉じ込められたあとには怖くなくなり、会いに来てくれるのを待っているようにも見えるのが印象的です。 気づきそうになった何かを振り払うのは、彼を愛し始めている自分に気づきたくなかったのかな、と。 もしここから王子を愛したら人間になれるのか、それとも薬を飲んで人間の姿をしている間でなければだめなのか。愛してしまったのに人間にはなれないとしたら、それはまた地獄みがあってよいな……と、先のことまで考えてしまいます。 END2のタイトルの後ろに出る、檻の向こうのタコの足の画像も、ものすごくお洒落でエンド画像の中で1番印象に残っています。あの見せ方、大好きです。 このエンドを見てから好感度が上がる選択肢を選びつつもう一度読み直す王子ルートも、とても面白かったです! 海に関する本が多いという蒐集部屋に、ヴェルの境遇を思わせる物語がある。 彼の探している相手を思わせる話だから、手元に置いていたのかなと考えられます。読んだヴェルの顔色を見て尋ねた言葉まで、探りを入れていた可能性があるのかな、と。 顔をじっと覗き込む仕草も、ヴェルが自分の探している相手なのか確かめようとしていたと読めますし、市場での果物に対するヴェルの反応も、あの場では普通に会話が続いたけれど、彼にとっては手がかりになっていたかもしれない。 何かを隠しているキャラの、読み直すと新しく見えるものがある面白さがたまりませんでした。 END1「人魚の眼」では、人魚になったメルテ様が、えれーー美人でびっくりしました。 フロースと同じ色の瞳、ダイヤ形の瞳孔が華やかで可愛いのに、あの展開と一緒に見ると、どこを見ているのかわからない怖さもある。綺麗だからこそ、じっと見てしまいます。 王の証を彼が持っていることで、父や姉妹たちが納得している様子にも、フロースが窮屈だった理由を改めて感じました。大事にされていても、見られていたのは証だったのだなあと。 だからこそ、証だけでなく彼女自身を見ていたであろうヴェルを、フロースが慕っていたことにも納得します。 その結末を見たあとで「刺さない」が選べるようになったときは、ハピエンへの道が……! とテンションが上がりました。 王子ににとっても、ずっと探していた人と、それとは別に親しくなった人が同じ相手だったのだから、そりゃ離したくないですよね。彼にとって、こんなに都合のいいことはない。 その必死さがとてもよかったですし、「これでも無い頭ふり絞って考えたんだよ」という台詞には、思いがけず切なく感じて突然涙腺を刺激されました。 兄のほうが頭も体も上で、自分は何の脅威にもならないはずだと言っていた人から出る言葉なんだなと思うと、思った以上に自己評価が低い。この人は自分を諦めていたのだなと……。 そして問われるのが、人魚である妹を取り戻したいのか、それともどんな姿でもいいから会いたいのか、ということなのも、証だけをを取り戻した王子人魚エンドの反転になっていてよかったです。 父に言われたからではなく、自分が妹に会いたいから。そう選ぶことで、人魚でいたくなかったフロースを、彼女の望みに沿う形で取り戻せたのだと感じました。 ヴェルが人間になったことを、フレルくんの「本当に魂が流れこんだの、僕は初めて見たかも」という言葉と、それまでずっとあった脚の痛みが消えたことで伝える表現も語らずみせる奥ゆかしさを感じます。 二人は愛し合っている、と直接書くのではなく、この世界で何が起きればそうなるのかを読み手が知っているから伝わる。その表し方が素敵です。 結末でメルテ様が海辺で探し物をすること自体をやめたのも、本当にあの相手を求めて集めていたのだと、改めて感じられました。 スチルの使いどころという意味では、ほかの三人がエンドの場面なのに、メルテ様は刺されている場面なのが少し面白くて、でもものすごく納得のチョイスでした。絵としても場面としても、あそこは忘れられません……! ◆全エンドを終えて 人魚姫のモチーフや設定をしっかり踏襲しながら、独立した物語になっていて、プレイ中は元のお話との対応を意識するより、この人たちがどうなるのかを追っていました。 世界観や雰囲気が大切な童話モチーフの作品を、絵も画面も音も含めて、抜群のセンスでまとめられていると感じます。 中編でありながら、攻略対象がなぜヴェルに惹かれたのか疑問に思うキャラが一人もいなかったのもさすがでした。 特に好きなのは王子とフレルくんです。王子ルートは、彼自身の読めなさを物語の進行と一緒に追う形だったので、謎を知りたい気持ちと萌えの両方で先へ進みたくなりました。そして、あの開示場面が追いかけてきたものへの答えとして十二分に期待に応えてくれたので、満足度がとても高かったです。 ほかの苦い結末を見てからでなければ辿り着けないハッピーエンドがあることも、最後の嬉しさに繋がっていました。 全体を通して選ぶことが繰り返し大切にされていると感じたのですが、最後まで読んでからは何を選ぶかだけでなく、相手の何を選ぶのかを問う物語でもあったのかなと考えています。 序盤にフレルくんが尋ねた、妹の何を戻したいのかという問いが、最後にはどんな姿でもいいから会いたいのかという問いになって返ってくる。ここは、最初の問いが戻ってきた! 円環! となりました。 改めてフレルくんからヴェル自身の選択を確かめられることも含めて、すごく大団円を感じる流れでした。 この視点から振り返ると、アスピッドとの関係についても考えが進みました。 フレルくんルートでのヴェルは孤独を感じています。 初めはアスピッドがそばにいられない状況であったり、ヴェルにとって彼が自分と同じ存在だったから、一緒にいても別の誰かに孤独を癒してもらうことにはならなかったのかな、と考えていました。 しかし二人は孤独を感じさせないほど自分と相手の境界が曖昧で、だからこそ彼のルートで起きたのは一人ではなかったと知るというより、隣にいた相手は自分ではなくずっと別の人だったと知ることなのかなと。 アスピッドにとって、ヴェルは傷つくことも、限界にぶつかることも、自分とは違う判断をすることもある相手だった。その相手を改めて見つけ、同じものではないと切り離したうえで、もう一度一緒にいることを選ぶ。 互いを理解し尊敬し合っていた二人なので、その関係を揺らすものはほかのルート以上に外からやってきたように感じます。 だからこそ、一緒にいるために捨てるものも一番多くなったのかなと。幸福なエンドにも苦みが残ることまで含めて、色々と考えたくなる関係でした。 対してフレルくんとは最初から別の生き物で、考え方も違う。好意が深くなっても、彼の倫理観がこちらと同じものになるわけではない。それでも、寂しかったという気持ちは重なる。 アスピッドが、同じだと思っていた相手が違うと知る恋なら、フレルくんは、違う相手なのに同じものを持っていると知る恋なのかもしれない。この二つを並べて考えるのも面白かったです。 また、どのキャラクターにも綺麗なだけではない動機があるところが好きでした。 褒められたい、尊敬されたい、責められているように感じる場所から逃げたい、孤独を埋めたい。 そうした弱さやずるさを、だれの中にもあるものとして描いている。かといって、それがわかったから偽善だったと片づけるのでもなく、その気持ちを認めた先でどうするのかまで追ってくれるので、人物を身近に感じられました。 綺麗ではない動機を取り除いて正すというより、その欲も含めて何を選ぶのかを問われているように感じます。 人魚か人間か、美しい尾びれか蛸の足か。王の証を持つ娘、王子、魔法使い、従者。これだけ姿や役割がある中で、それと本人は同じなのかを何度も問い直しているように見えます。 与えられた姿や役割だけでなく、その下にある欲も含めて、自分はこの人と、この生き方を選ぶと決める物語だったのかなと。最後にヴェルが、証でも人魚の姿でもなく、フロース本人に会いたいと願うことが、その問いへのとても素直な答えに感じられました。 @ネタバレ終了 可愛い、綺麗、怖い、好き……と反応しながら読み進めて、結末を知ってからも、あの言葉はどういう意味だったのだろうと何度も振り返りたくなる作品でした。 素敵な物語をプレイさせていただき、ありがとうございました!

もち
あじのひらめ
みたらし
ちょーこ
あさぎ
リコペマ
トレア
ハルカ@ゲーム実況(ハルカ_Haruka公式アカウント)
ゆの@メイド長
ここここな
猫々ちゃる
茶碗蒸し
ヤマ
ヒソップ