ドラマ
8551 のレビュー-
1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)短いながらも、どこまでも世界が広がっているような プレイ後も想像を膨らませて楽しめる作品です。 これは前作ブラッドリーにも言えたことですが アッサリと、しかし濃密なストーリーを楽しめるのは 流石の手腕としか言えませんね! 印象的なOPを皮切りに独特の世界が展開され、 静かで儚げで哀し気で、でも確かな温かみもある、 不思議な読後感のある物語でした。 HappyEndの終盤のシーンは特に心に残り、 そこだけでも是非映像で見てみたいと思いました。
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白き野に咲く花の名はプレイしました。この作品にしてこの作者あり。 多くを語らないシナリオが逆にプレイヤーの想像を上手に掻き立てていたように思います。音楽やイラストも、作品独特の、清潔感と淫靡さを足して2で割ったような雰囲気づくりに貢献していました。全ENDを回収するのにはかなり骨が折れましたが、めげずに挑戦して良かったと思えるようなラストでした。
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わたしのしたい100DLありがとうございます! また、本当に申し訳ないのですが、ゲーム終了後にタイトルに戻らないバグが発生しております。 お手数をおかけしますが、おまけを確認して下さる方はバグ修正後に再度DLをよろしくお願い致します……!
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春嵐によせて5分程度で終わる掌編ADVです。 とても優しく温かいタッチのイラストが印象的です。 プレイ時間は短いですが、制作に力と手間暇がかかっていることが良く分かるので、 プレイ時間あたりの満足度は物凄く高い作品です!! テキストはポエムのように上質で多くを語らず、 音楽とたくさんの美しいイラストから語り掛けられているようなゲームでした。 まさに絵本のような本当に素敵な作品をありがとうございます。
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キズアトモヨウ主人公と双子の姉妹をめぐる感動的なストーリーでした。 ラストシーンでは思わず泣きそうになりました。 理音の底抜けの優しさは残された2人の救済にはなりますが、 もう死んでしまっているは事実なのでやっぱり悲しいですね。 冒頭のシーンはどっちがどっちというのは逆だと思って読んでいたので、 ラストで気付かされた時にはまた違った姉妹の物語が見えてきました。 心温まる作品をありがとうございます。
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さりとて君影草は咲く第一に個人的に心惹かれたのが、 タイトルから一連に漂う静かではかなげな雰囲気です。 こういうの自分には出せないから、まずそこでええな~ってなりました。 内容としては、家族(?)のほっこりするハートウォーミングを軸に、 しかしちょっとしたSF・オカルト的不思議要素がスパイスとしてあって、 他では中々味わえないような独特の読後感を得られました。 印象に残ったのは、途中で挿入される家族(?)での食事シーンCG。 幸せな感じが一見して伝わって来て、それを踏まえるからこそ ラストの描写に感動を一味加えてくれているように感じられました。
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僕らのノベルゲーム文化祭のためにノベルゲームを作ることになった、文芸部に所属する高校生5人の青春物語です。選択肢はなく、約3時間半で読了しました。『創作』というテーマに真摯に向き合った内容になっており、後半からの劇的に下げて上げていくジェットコースター的な展開と、テーマに対する凄まじい熱量を感じて、読み終わった後はしばらく呆然となりました。 もう少し物語の概要に触れていきます。文芸部に所属するタツ君の提案で、主人公の樋口くんを含め、5人の文芸部員が合作でノベルゲームを作ることから始まります。文芸部の5人はみんな個性的な性格をしており、前半は1人1人のキャラクターを丁寧に描いていく展開になっています。序盤で結構ガツガツと言ってきた印象の谷口さんが、意外と気さくで創作に対してストイックな部分を見せてくれたのが特に印象的でした。普段とは違う大胆な格好で登場した美央ちゃんなど、前半の展開で文芸部のみんなに愛着を持つことができました。 @ネタバレ開始 この作品の肝となるのは、やはり後半以降の展開ですね。とある事情で、文芸部とゲーム制作が空中分解寸前まで追い込まれる事態になります。それに至るまでの過程に強引さはなく、自然を転がり落ちていくような感じで進んでいくので、かなりの緊張感を持って読みました。また、樋口くんがタツ君を追い込んでしまう場面は共感できてしまう部分が多くあり、その部分は(良い意味で)一種の気持ち悪さを抱きました。ただ、誰でも目を背けたくなるような感情をしっかり描き切ったからこそ、その後の展開に大きなカタルシスを感じることができました。 鬼瓦くんが描いたエレナを見た瞬間が、個人的に作品で一番好きな部分です。素晴らしい演出も相まって、自分も感動してしまいました⋯⋯。そんなエレナに救われた樋口くんが、終盤の屋上で今度はエレナを救う立場に切り替わった部分も良かったです。最後の体育館の展開は、今までの鬱憤を全て晴らすかのような「まさに青春!」の一言に尽きますね。 @ネタバレ終了 個人的な話になりますが、昔から創作活動をしている自分に対して「なんでこんなことをしてるんだろう?」と思う瞬間が結構あります。そして、その答えは未だに自信を持って言えない部分があります⋯⋯。ただ、一つだけ断言できるのは、他人の創作に救われたから今の自分は創作活動を行っているという部分です。エレナのイラストの場面で一番感動してしまったのは、樋口くんと同じような気持ちを自分も経験したからなのかなぁと冷静になって思いました。 総括に入りますが、この作品は「合作」という構造で、創作活動が抱えている清濁をしっかりと表現し、メリハリのあるシナリオで青春を描き切った、大変クオリティの高い物語です。創作をやっている人であれば、共感できる部分はたくさんあると思います。 ⋯⋯最後に今作の推しですが、自分は遙先輩と鬼瓦くんです。遙先輩のマイペースだけど、いざと言う時はビシッと締めてくれるところが好きです。あと、鬼瓦くんのちょっと偏屈な部分があるけど、同じ志を持っている人には優しいところが好きです(立ち絵はありませんか?そうですか⋯⋯)。「ハラハラドキドキ・創作!青春!」の楽しい3時間半でした!素敵な作品をありがとうございました!
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嘘の手紙10年前に書かれた手紙が主人公の元に届いたことから始まる物語。モノクロの世界、顔の見えない人々という主人公の不安の表れのようなイメージに飲み込まれこちらも不安な気持ちになりながら探し続け真エンドにたどり着いたときは「良かった……」と息を吐きました。物語もゲームとしてもとても素晴らしいものをありがとうございます。
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お前のスパチャで世界を救えこんにあー! Vtuberを知らない人にもぜひプレイしてもらいたい作品です。 『推しは推せるときに推しておけ。』ですね。 @ネタバレ開始 予想の斜め上をゆく結末に涙し、笑わせていただきました。 初回と2週目に、かたラーメンルートに入り「これが…Trueエンド…?」と錯覚しましたw 今日から、かたラーメン推しになります。 地下労働はいいぞ。
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夏の亡霊、刹那の雪と透羽の空くろっくさんのシナリオなので、泣く覚悟でやり始めましたが最初の方はセナツ・ホタル・ヒジリ、どれもかわいくて面白くて、ヒジリの無邪気さというか、天真爛漫さには癒されました。 @ネタバレ開始 ストーリー内容は重すぎず軽すぎず……いや、もしかしたらテーマ的には重いのかもしれないですが、キャラクターとストーリー、システム等全体的に、とっつきやすく感じました。 @ネタバレ終了 Autoでゆっくり世界に浸るのがオススメですね。
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四十雀とフォトグラフ少年の心境の変化が明瞭で、最後は爽やかな気持ちになれました。 物語冒頭から入る環境音の効果もあるのかも? 読後感のよい短編でした。
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死にたい俺と生きたいはずの君どちらを選択しても後味が悪く、無力感を覚える結末で、とても印象的でした。この世の中、結構多くの人の心の中に「俺」と「君」がいるんじゃないかなと思います。
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わたしのしたいスクリーンショットの印象的な立ち絵を見て以来、ずっと気になっていた作品でした。 一夜の物語というにはあまりに色濃く、そして二人にとっては新しい日の始まりだったと思います。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 お見掛けしたときも印象的だった「写真」が、こんなふうに関わってくるんだなあと感慨深く思いました…タイトルイラストのソーダの写真も朔ちゃんが撮ったのか、あるいはお手紙に同封したものなのか…なんだかこの写真は可愛らしくて色鮮やかなので、パっと見たときにものすごく印象に残りました。 愛子ちゃんの両親のエピソードも気になったりします。一体何があって、愛子ちゃんの家族はこんな世界に陥ってしまったのでしょう… 朔ちゃんにとっても分岐点になるような出逢いだったと本当に思います。いつか死体じゃなくて愛子ちゃんの笑顔の写真が撮れるんじゃないかなって…そんな妄想をしたりもします… あとおま環かもしれませんが、お手紙からタイトルに戻れずおまけが確認出来ませんでした…!(ブラウザ/DL両方試しましたが駄目だったので、もしかしたら不具合かもしれません) おまけ未読の感想で申し訳御座いません…! @ネタバレ終了
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Sea glass(シーグラス)不思議な浮遊感と、印象的な青色と白の物語でした。涼しいような、それでいて海の暗澹とした深みを感じるような。 リンゴも文章には赤、画面は青で、形容しがたい不安や神秘を感じます。 トゥルーエンド二回見てからまた一周目に戻って、噛み締めるように文章を読んでいました。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 二周目でホテルのフロントまで来たとき、思わずああーー…と感嘆を吐いてましたね… 我々が見る青色は綺麗だと思ったし、彼女も青空は好きと言っていたけど、今となってはそれすらも沈んだ一色だけの世界なのかもしれないと思ったり。 該当の小説は実在しているのでしょうか…!? そんなことも気になったり、この世界を象っている仕組みのすべてが知りたくなりました。 @ネタバレ終了
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そして僕らは世界を壊す二人の少年のお話で、文章やグラフィックやUIなど、どれも完璧な仕上がりで故にストーリーに集中して読みすすめることができる作品です!とにかく、深いです。考察大好きな人、おすすめです私も待ってます!笑 キャラの心情が、それぞれ深くって、ですが、こうだったんですよ~こうすればよかったんですよ~という正解は明言されておらず、こちらが想像することしかできなくて・・・、クリア後めっちゃ悩み続け頭を抱えていました笑 まじか~いやまじか~・・・ 以下感想と勝手な考察を書かせてもらっています(が勝手な想像で間違っている可能性有り有りなのであしからず) @ネタバレ開始 お話のタイプは、隆之介くんというちょっと変わっている言動をする子がいて、その子に振り回されている主人公 梓くんという図から始まりますが、よくよく読み勧めているとんん?となる構造です。この違和感のもたせ方がうまい… 梓くんは、かなりやべえ状態に初期からあって、しかも周りもやべえ精神状態のやつしかおらず、本当に不憫でなんとかよくなってーーーと思っていました。 後半にかけてもとにかく、気付いてー君が一番やばいんだ。隆之介くんの気持ちに気付いてくれ お前が変わらなきゃきっと何もかも解決しない、そう思ってました。 未来になっても変わらないでいる、変わりゆくものを受け止められないでいる彼を見て 変わるべきだ、ずっと思っていました でも、彼にとってそれは、隆之介くんを忘れることであり、裏切り行為なんですね。 隆之介くんへの気持ちは愛か依存か。 自分を頼ってくれる存在なら隆之介くんじゃなくてもいい?と悩む彼 そんなことはないと思いつつも、かわりゆく隆之介くんを受け止めることができなかった彼。 (そしてそんな梓くんをどうしても救ってあげたいであろう隆之介くん) はいここでもう詰みましたーーーーー ゲームがループするように、梓くんが何度も繰り返すように 二人のすれ違う心も永遠にループする運命なのでしょうかねーーー なーーーんとかしてあげたかったよ!!!!(叫び) でもふつうじゃないことでお互いあるのが二人の愛のカタチなら うーんやっぱり止めることもできないよぉ~~~~どうしたらいいの~~~~~(ループ) 隆之介くん いい子だぁ・・・いい子なんだぁ・・・。 私が見た限りだと彼の気持ちって一回も表になってないですよね だから勝手な妄想ですが、彼は多分すごくさとい。表情の機微とかよんでいるだろう(虐待されてたしね) そして人のためにだけ動いているよーーー好きな人のためにだけ動いているよーーーー いい子なんだぁ・・・でもしなないでくれぇ 運命?うるせーーーーー!! タイトルについて プレイし終わって、お風呂に入りながら考えてふと気づきました、タイトルの存在に 僕らが世界を壊しているのだと あ~~~~~ってなりましたね…そうなんですね… 世界を壊しているのはひとりではない、かつ世界を壊すこと=自分を殺すことならば 間違いなく世界を壊した人は過去にもいて そしてそれは、彼らにとって愛の証明なんですね… 相手の幸せを思うから、自分を殺すんです 愛なんですねぇ… 邑井ちゃん すきです・・・(脳死) ある程度ループものや物語に造形のある方であれば 冒頭のシーンはすでに出ている人物と同一のものであろうということはわかると思うんですが そこに入り込んできた新しい少女という存在 なんて初々しい・・・恋の描写・・・可愛くて切なくて うさぎの形を褒める相手に、よく見えていなくてよかったと思った、その描写にノックアウトだーーーーー!!!!! 未来を見てすぐに分かりました、彼女だと。 だからもう、切なくて、ラストの手段を伝える彼女が、ああーーーああああ(うるさい) これも彼女が彼を思って、本当に相手の幸せを思ったからで…くるじぃ… 私はは彼女だったらきっと彼を変えることができたのだと思っています でも、彼が変わりたくないのを知っていたから だから、変えなかったんだと思うんです あーーーーもう、あーーー ちび隆之介くんをおんぶする梓くんの姿が、一番私の脳内で印象に残っています ほんとうに隆之介くんは相手を思いやれるいいこだぁ・・・ しあわせになれ・・全員幸せになれ・・・(叶わぬ願い) @ネタバレ終了 なんだか感想や考察というよりただの叫びですみませんでした…(しかも長) とっても面白かったです!!!素晴らしい作品をありがとうございました!!
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さらば劇薬舞台が魅せる魔法にすっかり囚われてしまっていました…。 劇場に足を踏み入れた瞬間、すでに飲まれていたのかもしれないです。 ラスト手前のシーンからのエンディングはどちらに行こうと、この瞬間目にしたものがこの演目であるのだとスッキリした読後感を得られます。 どちらのエンドも好きなのですが私は1を見た後つい拍手をしてしまいました。 演出の言葉ももう、すごくて!舞台に向ける情熱とはここまで熱いのか!と一人感動していました。 素敵な舞台をありがとうございました!
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1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)5分ほどで読み終わる超短編です。 …にも関わらず、映画のようにクレジットが流れるOPデモがあってビビります笑 @ネタバレ開始 内容的には別の"選択肢"からの、別の"運命"の追加も望んでしまうのですが、 そこが一切ない点に、本作品のテーマや、美学のようなものを感じました。 そもそも遊び手が追加を望んでも「Their Happy End」なので、 追加を望むこと自体が無粋なのだろうなと思ったりしました。 もしこれが「End」や「HappyEnd」だったら、現状よりも印象に残らなかった気がしたので、 言葉選び1つで大きく効果が変わるものだなぁと驚かされました。 @ネタバレ終了 短いながらもキレイにまとまっていて、 言葉選びも良いなぁと思った作品でした!
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今宵、忘却列車にて。兎に角、橘くんが尊い。 そしてイラストが美しい。 @ネタバレ開始 選択肢の出し方も橘くんからの質問も「なんで聞いているんだろう?」と想像しながら物語を読み進め、主人公に途中の駅に降りるか尋ねてその理由も素敵な理由で、でも途中で降りちゃうと橘くんと離れてしまって。 とても物悲しいけれど、悲しいだけじゃない、そんな素敵なお話でした! @ネタバレ終了
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さらば劇薬Twitter上でお見かけしており、やっとプレイさせていただきました!ソワレちゃんかわいいしマチネちゃん格好いい! 要所要所のスチルもクオリティが高く、世界に引き込まれました。 演出も凝っており、選択肢を選ぶ場面など商業ものかな…?というレベル。 「演劇は劇薬だ」。その世界に浸り、何が本当かわからなくなってしまう。 @ネタバレ開始 そんな感覚と二人の少女の葛藤と「変身」。 初心者であるソワレちゃんが舞台に立つとそのキャラクターになりきっている所や、最後にマチネちゃんが狂気じみていく所など、本当に見ごたえがありました! @ネタバレ終了
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タマキハル~序章 艮為山編~プレイさせて頂きました! 個性あるキャラクターとの日常生活を描いた物語、良いですね~。 プロト版も遊びましたが、今回は完全版ということで演出などが強化されており、より楽しめました。 @ネタバレ開始 プロト同様、平凡な日常が突如壊れ、続きが気になる場所で終わってしまいます(汗 謎の部分が残ったままなので続きが気になりますね…。 続編の制作、頑張ってくださいませ。 @ネタバレ終了 素晴らしい物語を、ありがとうございました!