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ティラノゲームフェス2020参加作品

10035 のレビュー
  • 初恋の後悔
    初恋の後悔
    「たぶん、こういうのを感動と呼ぶのだろうなぁ」と、読み終えて胸の中で温かさが大きく膨らんでくるような物語でした。 家庭環境ゆえにちょっと歪んでいる少年・玉木悠太が、少しずつ成長し変化していく様を追っていく。それだけのはずなのに不思議と目が離せず、彼はどう変わっていくんだろう、物語はどんな結末を迎えるんだろう、と気になって仕方ありませんでした。 特に大きな事件などが起きるわけでもないのに、意識が引き付けられてしまうのはどうしてだろう、としばらく考えていました。恐らくそれは、玉木悠太という少年が強烈なリアリティを持って目の前にいるからではないか、と思いました。小さな描写の一つ一つ、また時折起こる問題が、過去を振り返ってみれば経験のある内容で、だからこそ彼を身内や友人のように感じて興味を持てたのかもしれません。(あだ名のやり取りなどは特に身に覚えがあります。自分もほとんど原形のないあだ名だったので笑) 特段珍しくもない少年が、出会いと別れを繰り返していく中で、人との距離の測り方を探りながら、最後にずっとあった違和感への小さな気付きに至る。そうした何でもない内容でも、しっかりと丁寧に描いてやれば、ここまで心を動かす物語になるのだな、と感じ入りました。読んでいて、主人公の成長や変化が確かに感じられたのは、本当に巧みな筆致だと思います。 @ネタバレ開始 「反抗するなんて贅沢な行為」という言葉が印象的でした。とても強く納得できる表現ながら、こうした捉え方をされることはあまりないので、確かに玉木くんから紡ぎ出された言葉だなと感じました。生きる上で自我を出す余裕なんてなくて、自分を仕舞うしかないんですよね。 西牧さんにきちんと失恋したのも、すごく好感触でした。一旦なかったことにされる思慮が見え、また振られる理由もしっかりありましたし。でもあだ名は西牧さんこそ「まっきー」じゃないかと思いました(笑) かさから「この関係を作ったのはまこだから」と言われた時、無性にしみじみとしました。きちんと相手に与えてもいたんだな、と自分の影響や存在を確かに感じられる瞬間だったと思います。 @ネタバレ終了 物語を読み進めていく中で、自分も周囲への意識にもっと気を配ろうと思いました。読ませて頂き、ありがとうございます。
  • 怒ると死にます。
    怒ると死にます。
    ごーるどみきぽんゲット記念...! 怒ったら死ぬという発想×ハイテンションギャクラブコメ×クラシック音楽のかけ合わせで最後まで楽しませていただきました!クラシック音楽がマッチし過ぎていて笑いこけました笑 システム面では、特にリトライ機能がありがたかったです。みきぽんの反応が見たくて全ての選択肢でわざと死なせるような遊び方でも、ストレスなくプレイすることができました。 @ネタバレ開始 終盤の直の夢落ちの流れが秀逸でした。美喜の写真が出てきた上に「あれから3年後」のテロップまで表示されたので、本当に死んでしまったのかと思いました...。つくりがお上手。 @ネタバレ終了 一番好きだった選択肢は「ミキポン、ミキポン、ミキポンポン!!」です。このコメントを見て頭おかしいと思った人や未プレイの人は、ぜひプレイしてください...! 素敵な作品をありがとうございました!!
  • Vergunty  ヴァーガンティー
    Vergunty  ヴァーガンティー
    お、オトナの恋愛だー!! とても甘く、苦く、切ない気持ちになるノベルでした。 OPから惹き込まれ、章立てや視点の切り替わりによって長編ながらとても読みやすく最後まで熱中して読みました。 人物が行動に至るまでの性格付けや心理描写が丁寧で、 これだけ複雑な恋愛関係になりながらも嫌いといえる人物がいないのがすごいと思いました。 @ネタバレ開始 美月くんすごく可愛かったです……!! 最初は乙女のような惚れっぷり純粋っぷりだったのが ED1ではすっかり小悪魔になって……。 自分の色に染まっていく年下萌えを存分に味わうことが出来ました。 ジュンさんもとても素敵で魅かれたのですが 榎本さんが大人物すぎてとてもお似合いだと思いました。 とはいえ最後の選択肢が出た時は「うわぁつらぁ……」と声に出してしまいました。 真ん中→右→左の順に見ました(好きなものをとっておくタイプ)。 どのエンドもそれぞれの幸せを見ることが出来て良かったです! @ネタバレ終了 あと外見とキャラ的にはシャルルさんが好きです! ここまでの大作を綴るのは大変だったと思います。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 囚人たちの爆弾処理
    囚人たちの爆弾処理
    全ENDプレイしました! 囚人のジレンマに「ひと手間」加えてゲームに落とし込んだエヌエヌさんの発想力に脱帽しました。単にプレイするだけでもハラハラするのに、衝撃の結末までご準備されていたとは...。 @ネタバレ開始 初回プレイ時の相棒がすべての答えを正直に教えてくれたので、相棒を信じることで無事脱出できました。...できましたが、逆に2周目以降に平然と嘘をつくことが分かり、ショックを受けました。信じてたのに... 以下、気になった点を2点だけ。 概要欄にエンド数を書くとネタバレになってしまうのでしょうか??私はコメント欄から6つあると知ったので、もし支障なければ書いていただけると他のプレイヤーも助かるかと思います。 それから、心理戦要素があるともっと面白くなるかなと思いました。青の特徴として、不安になると信用できないかも~のような設定があったので、ギミックとして活きてきそうです。例えば、最初の脱出条件の記された書類の有無を確認する選択肢のような。この選択肢はプレイに一切影響なかったようですが笑。 @ネタバレ終了 ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、ゲーム内の説明が図示までされていてとても丁寧で分かりやすかったのも印象的でした。 手軽に遊べる素敵な作品をありがとうございました!
  • 申刻〜サルコク〜
    申刻〜サルコク〜
    シナリオ4【完結編】が公開されましたので、プレイさせて頂きました。 今までの伏線が回収されながら話が進み、最後はどうなるのかドキドキしながら読み進めました。 主人公の言っていた目的と理想ってこの事だったのか……。 伏線に「音」も入れていたのはノベルゲーならではで、こんな方法もあったのか! と思いました。 @ネタバレ開始 物語を読み終えてから「申刻」の意味を調べて、個人的に黄昏時とか人の境界線がぼやけるとかの伏線をタイトルにも入れていたのかな? と思って、ゾクゾクしましたw @ネタバレ終了 完結とありますが、true後も気になるお話でした!
  • 浮気をバレないようにするゲーム
    浮気をバレないようにするゲーム
    テンポよく全ENDプレイできました! まさに発想の勝利ですね。 浮気結果判定をポップなイラストにすることで、真相を知るまで何の違和感もなくプレイできてしまいました。 いろりさんの柔軟な頭で、ぜひまた作品を作っていただければと思います!楽しかったです!!
  • かぎっこ
    かぎっこ
    二人の男の子が遊びに来るお話。 全8通りのショートシナリオ、どれも楽しめました! 懐かれてるお姉さんもまんざらではない感じなのかな……と考えながらプレイしましたw @ネタバレ開始 アヤト君はなにを言いかけたんでしょうね、ふふふ。 (ご想像のとおり、と記載あったので想像ふくらませてます) @ネタバレ終了 主人公のタイプを選択する事でシナリオが変わる仕組みで、面白いと思いました。 楽しい作品、ありがとうございます。
  • STALKER STROKE
    STALKER STROKE
    会話がとにかく好き
  • THE MAGIC CRAFT エピソード2
    THE MAGIC CRAFT エピソード2
    RPC(ロールプレイングコミック)という新しいジャンルへの挑戦という熱意が込められた作品です。 その熱量はとんでもなく、なんと全編フルカラーのマンガでシナリオが展開し、そのストーリーからも少年漫画の熱さを感じられます。 バトルではしっかりとターン性RPGの戦闘が楽しめ、アイテム回収やイベント回収のやり込み要素などもあり、遊び尽くそうと思うとかなりのボリュームがあります。 初めはEasyモードとNormalモードが選択できますが、シナリオを楽しみたいという方は無理せずサクサク進めるEasyモードをお勧めします。 @ネタバレ開始 私は初めにNormalモードでプレイし、序盤で詰まったためEasyモードでやり直しました。 Easyモードでコツがつかめたので、クリア後解放されたHardモードのノーミスクリアを目指してプレイしました。 最終的に、プレイ開始から終わりまで約5時間くらい(Normalモード中断~Easyモードクリアで約1時間、Hardモード約4時間)プレイし、最終スコアはバトル負け回数0回で34620点でした。 下記はここまでやり込んだ上で、ここがこうだったらもっとプレイしやすかったな、と個人的に思ったことの羅列となります。 (あくまで個人的になのでご参考までに…。現時点でも作画枚数やシステムなど十分に作り込まれている為、わかっていてもここまで手をまわしていられないなどの事情はあるかと思います。) ・マップの位置関係が覚えづらい  →私の記憶力の問題ではあるのですが、なんなら今でもどこをクリックすればどこに行くかを完全に把握していないです。   こちらの関しては移動可能なクリッカブルの色を移動先と合わせるなどで解消しそうです。   例えば赤いクリッカブルの先のマップに移動した場合、赤で元の場所に戻れるような配色。 (欲を言えば、マップの全体像も序盤は掴みづらいため、全体マップが画面のどこかに表示されていると、より分かりやすいと思いました。) ・ストーンショップのレスポンスが悪い  →Hardモード攻略時、希霊石はほとんどストーンショップで購入したのですが、ボタンが表示されてから実際押せるまでにタイムラグがありストレスがありました。   単純にレスポンスがよければ気にならなかったかもしれませんが、まとめ買いができると嬉しいと感じました。   また、細かいところですが店主の「希霊石なら少しある」的なニュアンスの台詞が「購入制限あるのかな?」と感じHardモード攻略時に若干のストレスになっていました。下手をするとそのプレイスタイルだと途中で売り切れたら詰みかねなかったので…。 ・演出のスキップがそこまでスキップしてくれない  →効果音などのWAITの度に止まるため、思ったよりスキップが機能していないことが多かったところが気になりました。   またその他に、レアアイテムゲット時やファストトラベル使用時などの何度も見る様な演出もできればサクサクスキップしたいところでした。   オプションなんかでそれらがスキップできる設定のON、OFFが選べると非常に嬉しいところです。   (かなり無茶振りではありますが…。あと更に無茶振りを言うなら、バトル演出のスキップ、もしくは演出速度の倍速設定なんかができるととても…嬉しいです…) ・セーブ、ファストトラベルあたりの良くアクセスするコマンドが遠い  →通常画面にショートカットボタンがあると嬉しいなと思いました。 ・アイテム一覧画面  →一覧の時点で現在の開発LV及び所持数がアイコン上に表示されているといいなと思いました。 またその他に、多くの人が初めに選びそうなNormalモードでも、序盤は(下手をすればEasyモードでも)かなりシビアなバランス調整となっている為、ここでリタイアしてしまう人が少なくないのかなと感じました。 @ネタバレ終了 面白かったです!エピソード3楽しみにお待ちしております!
  • 隠さなきゃ
    隠さなきゃ
    色んな隠し方が楽しい!……?コミカルな出だしでしたが、途中から構成のうまさ、リアルすぎる人間描写に恐れおののいていました笑 これは人間の話であり、親子の話だと思いました。面白かったです! @ネタバレ開始 テストを隠すのは子どもらしい、けど96点を隠すのは明らかに歪。序盤から核心に迫っているからこそ、後半に納得感がありました。正解ルートが不正解という皮肉もテーマに沿っていて、只々すごいの一言です! @ネタバレ終了
  • 天海のメッセージボトル
    天海のメッセージボトル
    物語の作りに非常に感心しました。 宇宙への手紙という興味深い題材で世界がぐっと広がって、そこに偶然届いた一つのメッセージ。ここからどう展開するのだろうとワクワクしながら読み進めていました。 @ネタバレ開始 まさか題材そのものをミスリードに身近なところへ落としてくるとは! 最後の手紙は切なくて涙が出ました。再会を祈っています! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • てんがいちかく
    てんがいちかく
    短いプレイ時間の中にいろんな要素が凝縮されていて、1プレイの短さと周回の絡め方がとても上手でした。1クリックごとに飛び出す新しい展開がとても楽しかったです。楽しい時間をありがとうございました。
  • ウィズファミリア~運命の輪と時の天秤~
    ウィズファミリア~運命の輪と時の天秤~
    放置でお金が増えるの気持ち良い!ガチャもテンション上がります。これがティラノ産であること、驚きと尊敬の念に堪えません。残念なことにクリア直前(?)でセーブが消えて心が折れましたが、すごい楽しかったです!
  • エンドロールの最後まで
    エンドロールの最後まで
    沢山のコメントありがとうございます! このコメントを励みに次回作がんばります!!
  • 和泉くんと三姉妹。
    和泉くんと三姉妹。
    両親が海外出張した主人公、雅君のもとに、 メイドの三姉妹が雇われて一緒に生活する というお話です。 読んでいてとても楽しかったです。 三姉妹はとても個性豊かで、 読み進めれば進めるほど、好きになっていきました。 雅君も嫌なところがなく、 年相応といった感じで良かったです。 三姉妹の誰が一番好きかと聞かれれば、 「決められない、三人とも好き」と私は答えますね。 それくらい、全員に魅力がありました。 恋愛要素は薄めに感じる人もいるかもしれません。 ですが、あくまで家族・家族愛を描きたかった作品だと 私は思ったので、これくらいの温度がちょうどよく感じましたね。 スチルの枚数も豊富で良かったです。 地の文はあえて廃止したそうですが、 特に不足などは感じませんでした。
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    読了するまでに4時間ほどかかりましたが、全く時間の長さを感じさせない作品でした! @ネタバレ開始 文芸部一人一人が抱える創作の悩みが、本当にリアルに描かれていて、始終私の心に突き刺さっていました。 樋口くんの「自分の趣味を周りに打ち明けたくない」という悩みは、まさに私の悩みそのものです。そうそう! と画面の前で言いたくなるような気持ちにさせられました。 途中で文芸部がバラバラになっていくのを見るのは、これまで上手くいってきただけに、かなり心に来るものがありました。ですがそれがあったからこそ、文芸部のみんなで合作をするという物語により深みが付いたんだと思います。 @ネタバレ終了 創作をしている人なら、共感できる作品だと思います。 このような素晴らしいゲームを作っていただいて、本当にありがとうございました!
  • お前のスパチャで世界を救え
    お前のスパチャで世界を救え
    こんにあ~! ゲーム画面や配信風の画面作りが丁寧で、 自分の行動でにあちゃんが笑ってくれたり反応してくれたりするのが嬉しくて Vtuberにハマるってこんな感じなのか……!!と追体験することが出来ました。 最後に真相が判明するストーリーも面白かったです。 ポップな音楽選びもゲームの雰囲気によく合っていてUIも可愛く、ストレスがありませんでした。 おつにあ!ありがとうございました!
  • 死ぬよりもつらいこと
    死ぬよりもつらいこと
    前作をプレイしたことがあったのと、前評判から「これは泣くのを覚悟してプレイせねば…!!」と感じておりました。 キャラクターが抱える事情は様々で…。 @ネタバレ開始 ranくんの話は、構成がお上手なのだろうなあ、と。重い始まり方ですが、すぐに物語に引き込まれ、自分がゲーム作りを始めたころを思い出すわくわく感がありました!短い中で丁寧にその様が描かれており、「すごいなあ~」とため息がこぼれました。 ヨウさんのお話は…いやあ、辛かったです。どこか自分に似ているところがあり、一番共感できました。 ザクロさんのお話。個人的にはこのエピソードが一番好きです。『初恋に蓋をした』というフレーズが胸に刺さります。そして、ラストのスチルが忘れられません。幸せだと思うし、もっともっと幸せになってほしいな、と、心から願わずにはいられませんでした。 また、全体の構成も素敵で。ザクロさんのお話がranくんのお話に繋がるのが凄いな、と感じました。そしてそのきっかけを作ってくれたのはヨウさん。 覚悟はしていたのですが、EDロールと、その後のお話で涙腺は決壊してしまいました…。 @ネタバレ終了 色々と、考えさせられる…多くの方にプレイしていただきたい作品だと感じました。 また、音楽も制作されていると知り、びっくりです!!プレイ後、全曲を改めて拝聴したのですが、「花開く」が個人的にお気に入りです。 とても心に残る作品でした。ありがとうございました!
  • きみとほしをみる。
    きみとほしをみる。
    「記憶のない女の子が男の子と星を見に行くお話です。」 と紹介の文章にあって、さぞやコバルト文庫的な若い男女の仄かな恋模様かと思いきや、 @ネタバレ開始 主人公はコールドスリープでほぼ一世紀後に目覚め、家族はすでに死去。 しかも記憶障害があり、名前以外は覚えていない。 額面通りに受け取ってもハードだし、実は全面核戦争でここはシェルター内だとか、 周りは人間に化けた宇宙人で、実は主人公はアブダクトされてしまった!だとか 色々想像が駆け巡ったのですが、そんなトンデモ設定はなかった。 里香(主人公)とハルタが病室を抜け出して「探す」シーンなどは、 読んでいる方も「見つかるのでは」と緊張したし、病院のシーンとそれ以外のシーンで 上手く緩急がついていて飽きなかった。@ネタバレ終了 全体的に悪い人が出てこなくて安心して読めた。 同じ苦悩を抱いていた同士、二人は長い付き合いになりそうな気がする。
  • 愛しのフランケンシュタイン
    愛しのフランケンシュタイン
    美しい世界観に浸ることが出来ました。 謎解きも遊びやすく素晴らしい作品をありがとうございます。