ドラマ
7833 のレビュー-
写真部の幽霊部員タイトルから小説で読むような純文学かと思っていましたが、親しみやすい作風でかつちょっとノスタルジックで読みやすかったです。登場人物は少しだけ癖がありつつ話はいたってシンプルで、物語の情緒を直に感じることができました。
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ヘクソカズラ結構前からやらせていただいてたんですが、いろいろありましてようやく全エンド見ることができました……。 製作者様のこだわりや好きなものなんかを丁寧に丁寧に、ぎっしりと固めてできた作品、という印象を受けました。特に文学などに対する造詣は非常に深く、私のような理系人間には全く新しい世界でした。それもあってか、世界観や雰囲気は圧倒的です。下手な商業作品よりも没入感があって、プレイに少し間が開いてしまっても再開時には一瞬で壇蛇羅に引き戻されました。 シナリオや音楽など、素敵な部分は多々あれど、個人的に一番惹かれたのは背景画像です。時代に取り残されたような街並みや、自然に半分飲み込まれた風景の写真はそれだけでいつまでも見ていられます。 読了に時間がかかってしまいましたが、そのおかげでフェス作品の中でも1、2を争うほど強く印象に残ったゲームでした。なにやら匂わせ気味な終わり方をしていたので、またこの世界に戻ってこられるのが楽しみです。
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せめて、笑ってくれたなら。一人の少女の自殺を巡る、様々な登場人物のお話です。 この物語では多くの登場人物の想いが交錯します。 主要登場人物全員、優しく善人なんですよね。 ですが世界は時に残酷で、そういった人たちの 心を折るようなひどい仕打ちをしてきます。 それでも生きていく。 遺された人は向こう側に行ってしまった人の 想いを継いでいく。 今までそういった命のリレーが脈々と繋がってきました。 どうかこの物語に触れて、生きることについて真剣に考えて欲しいです。 そしてつらいときは、この物語を思い出して欲しいです。 この作品では、様々な専門知識が出てきます。 作者の方が時間を掛け、緻密に調べ上げたのが伝わってきました。 確かな知識に裏付けされた物語です。 BGMはピアノメインのものが多いです。 好きなBGMは 恋歌 ふわりと甘い休息 泡沫、幸福の残像~Ver.piano 2時間46分咲く白銀の華~ピアノソロヴァージョン~ 人狼のための子守唄 旅立ち 未来の話 流れ星に祈りの詩を~ピアノソロバージョン~ 想いが形づくるモノ Ocean Blue この10曲です。 作者の方がピアノにこだわりがあるのは、 BGMの選曲もそうですが、シナリオ全体 特に奏恵編を読んでいて伝わってきました。 登場人物の様々な設定が出てきたり 時系列が過去や現在に行ったり来たりするので ぜひメモを取りながらプレイしてください。 非常に良い作品ですが……。 さよなら世界、さよなら私。編で 1ページ分の文章がクリック待ちではなく ウェイトで表示されるので 自分のペースで読めません。 選択肢があるので、スキップで再読しても 所々ウェイトが挟まります。 この演出も短い間だけ使うならありだと思いますが さよなら世界、さよなら私。編だけで30分くらいあるので ストレスを感じました。 ノベルゲームはテレビや映画と違い、 自分のペースで進められるのが利点だと思います。 いろいろと書きましたが、私が今回のティラノフェスで プレイした作品の中で一番良かった作品です。 最優秀賞を取って欲しいです!
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一欠けらの優しさを選択肢、そんなに内容としては変わらないような……? と最初は思いましたが、そんな、まさに「一欠けらの優しさ」で分岐する物語なんだなあ、と二周目を読んでいる時に感じました。 全体的に白と黒の印象値が高いイラストが、シンプルながら一筋の光のような雰囲気もあって素敵でした。もしかしたら日本人だから黒髪に黒スーツで白黒に寄ったというだけなのかもしれませんが……受け手の解釈……。 現代を舞台として息苦しさを吐露していく物語で序盤は重めですが、その奥底にある優しさやメッセージ性が強く感じられる作品でした。
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RADIANT*SIGN「あれ?どこかの企業が作ったソーシャルゲームかな?」と思ってしまうくらいの、非常にクオリティの高い青春アイドルストーリーでした。選択肢はなく、本編・幕間のストーリーを含めて2時間程度で読了。シナリオ・イラスト・デザイン・一部の楽曲は、全て製作者様の手によって作られており、そのどれもが高い完成度になっています。これはすごいです⋯⋯! ストーリーも簡潔に説明します。アイドルを目指している主人公の夏姫が、とある小さな事務所に入り、そこで個性的な女の子たちと出会います。それからアイドルユニット『Seventh Heaven』を結成し、大きな舞台を目指していく王道のサクセスストーリーです。 1話1話が短く区切られているので、ソーシャルゲームのような感覚でスラスラを読むことができました。特にアイドルという枠の中で自分をどう表現すればいいのか、という後半のストーリーにつきましては、創作活動をしている自分にも響くものがありました。 女の子の立ち絵・スチルはとても可愛らしくキラキラと描かれており、ライブの時はしっかりとした衣装に着替えています。キャラクターは「Seventh Heavenのメンバーみんな好き!」と声を大にして宣言したいんですが、強いて言うなら晶ちゃんが好きです。最初は冷たい感じで登場するんですが、どんどんツッコミ役の立ち位置になっていくのが良かったです⋯⋯! 楽曲もストーリーが進むごとに、メニューの「サウンドブース」でどんどん開放されていくので気軽にリピートできます。個人的には『灯』と『Wish the Steps』が好きです。 ⋯⋯長くなりましたが、製作者様の熱意を大きく感じる素晴らしい作品でした!スマートフォンでも気軽にプレイできるシステムになっていますので、未プレイの方はぜひアイドルユニット『Seventh Heaven』の活躍を読んでみてはいかがでしょうか。 (追伸)感想を投稿しようとしたところ、アップデートでクリスマスのストーリーが追加されたのを知り、いったん投稿をストップしてそちらもプレイしました(本編は22日にプレイ済)。追加シナリオもとても良かったです⋯⋯!新曲もまさにクリスマスという感じがして好きです。 まさかフリーゲームで、ソーシャルゲームと同じような感覚でリアルタイム的なイベントを体験できるとは思いませんでした。ちょっと感動しちゃってます、ハイ。
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僕と君は、希う。二人で夜の神社に行き花火を見て帰る話。ただそれだけと言うことはできますが、二人の会話のやり取りや心理描写が巧みで引き込まれました。 冒頭に語られる希うという言葉に込められた意味が分かると、納得と苦々しさや切なさを感じさせられました。 エンディングで切り口が変わることで、新しい側面が描かれる構成が良い。
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美しき人プレイしました。演出がうまいなーと思ってクレジットをのぞいたら「ティラノビルダーで作成」とあった時の衝撃たるや。BGMの大切さを如実に感じさせてくれる作品でした。
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千羽×リミックステキストやビジュアル、フォント、かわいいがつまっていて良い。ポエムの文章を選ぶことでストーリーが変化するゲーム性が面白い。
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千羽×リミックス選択肢でポエムの文章を選んで、完成したポエムによってストーリーが変化する構成が面白かったです。見知らぬ人の書いたポエムが、世界のだれかに影響を与える…何気ないことでも、それはとても素晴らしいことだなと感じました。UIや文字なども、全体的にりみちゃんのゆめかわな雰囲気とマッチしていて良かったです!
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せめて、笑ってくれたなら。>九州壇氏さん コメントありがとうございます! 細かい所までしっかりと読んでくださってありがとうございました。 このシリアステーマは、創作でありながらフィクションにはしたくないという ある種のジレンマを抱えた状態での執筆でした。 実際にある病気や、様々なデータ、存在する事例。これらを包括的に取り入れる ことによって、この物語はようやくリアルさが生まれたのだと思ってます。 なので、本職といいますか、その道の方々の目にそのように映ったことが 書き手として冥利に尽きますし、すごく嬉しかったです。 また、一つの出来事を多面的視点から描く、という「小説的な」構成であったり シナリオの面白さという意味で、一つの作品として世に送り出したのは 僕の中で葛藤はありました。他でも書きましたが、この物語の帰結を 迎えるまでに8年掛かったので、一度筆を置いたとはいえ、こうしてしっかり 書き上げられて、そしていろんな方に読んでもらえて良かったとほっとしてます。 この物語体験は、似たような経験をされてる方ほど鮮明に、ダイレクトに 伝わるのだと思います。だからこそ僕は最後まで、登場人物と、物語の行く末に 真摯に向き合おうと決めました。本当に、ありがとうございます。 推薦もありがとうございました! 感謝感激です!
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RADIANT*SIGN青春アイドルストーリー。笑いあり涙ありの正統派で熱く、シナリオ・デザイン・イラスト・楽曲どれもハイクオリティ! ソーシャルゲーム風の作りが意識されていて画面はスマートフォン向けのデザイン。シナリオは小刻みな分け方になっており隙間時間で読むのに最適。話数は小さくともキャラの描写が巧みで性格を際立たせていて上手い。 キャラクターデザインはアイドルらしく可愛いですが、普段着やレッスン着、ライブごとの衣装とファッションの作り込みが凝っていて素晴らしい。 ライブ楽曲はオリジナルでゲーム内のサウンドブースで聞くことができる。本当に多彩ですごい。 アペディアやブースといった部分でも作り込みがされていて、本当に素晴らしい。
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ヘクソカズラとても落ち着いた雰囲気で、慌ただしい日常とは切り離された異世界のような、そして少し怖くて不安になるような、不思議な雰囲気を堪能できました。キャラがどいつもこいつも一癖あって、でもそれは単に理由もなく天の邪鬼ってわけじゃなくて、境遇や生き様のせいでそうせざるを得ない感じがあってなんとも愛しかったです。美華ちゃんも相当いい性格してます。 忘れたくないもの、忘れてしまうもの。変わってしまうもの、変わりたくないもの。この物語のように逃れられぬ運命がなくたって、人はいろいろなものを忘れて行ってしまう。終盤にある人物が言った、「忘れて」がものすごく印象に残りました。
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BRADLEY(ブラッドリー)あのエンドが「TRUE」ということは、○○は結局変われなかったのかな?(変われなかったのが正史?)など、様々な考察ができる濃厚さと、答えに至る欠片を所々、隠しているストーリー(自然と周回プレイをしたくなる)が非常にツボに入りました。 ○○については、背景事情がもっと知りたいような知りたくないような… また、キャラクターたちの台詞が絶妙なお陰で、後半に判明する件は、盛大にだまされました。ありがとうございます。 名前の付け方も個人的に大好きです。 そして、映画を見ているかのような冒頭および某背徳的シーンの演出は目を奪われてしまうほど。 シナリオ・演出がお互いを彩らせているクオリティの高いゲームだと思います。
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色のない世界世界がモノクロにしか見えない青年が、不思議な少女に出会う物語。僕は1時間ほどで読了できました。 プレイ前から「すごく面白そうだな!」と思わせてくれる作品ですが、ゲーム自体も見せ方が非常にうまい作品だと思いました。最初の一枚絵でいきなり引き込まれましたし、少女の立ち絵が徐々に……、という点も、先を読ませる力になっていたと思います。ラストの素晴らしさは、言わずもがなですよね。展開も相まって、実に美しいラストだったと思います。 ヒロインも魅力的でした。元気な一面と不思議な一面をあわせ持っていて、自分も「この子のことをもっと知りたい」と感じました。主人公とのコミカルなやり取りも面白かったです。映画を観るシーンが特に好きでした。 エピローグについては賛否両論ありそうだな、とも思いますが、それだけ主人公の気持ちが強かったということですよね……。真っ直ぐなふたりの思いに、こちらも心洗われました。素敵な作品をありがとうございました。
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せめて、笑ってくれたなら。ある出来事に関わった人々をえがいた物語。僕は5時間ほどで読了できました。これまでに似たような経験をしたこともある僕にとっては、大変印象深い作品になりました。 この作品からは、並々ならぬ熱量を感じます。少しだけネタバレになるのですが、この物語ではショッキングな出来事が起こります。本作品はそれについて何人かの視点で描いていて、かつ、その描写も大変丁寧です。繰り返しその出来事をみることに対して、僕は何度か苦しくなったのですが、作者さんもまたこれだけの物語を書くのには相当なエネルギーが必要だったのではないかとも思いました。苦悩する主人公たちの内面に対する真摯な描写。音楽用語なども用いた美しい文章。様々な下調べをもとに書いたであろう正確なデータ。たくさんの美しいBGMと背景写真……。この長編作品には、膨大な時間と思いが込められているのではないかと感じました。作者さんには敬意を表したいと思います。 また、内容についてですが、こちらも素晴らしかったと思います。主人公たちは「自分が別の行動をとれば止められたのではないか」と悩み、最後まで「許された」とは思っていません。それでも、また前を向いて歩いていこうと決意する彼らの姿には、胸をうたれました。「せめて、笑ってくれたなら」というキーワードが、違った使われ方で何度も出てくるのも、粋な演出だと思います。 少しだけ個人的な話をさせて頂きますと、僕は彼らのことを他人事とは思えませんでした。僕は普段、悩む人々を援助する仕事をしています(余談ですが、その中には劣悪な環境で生きる女子中学生もいました。彼女の場合、児童相談所と協力し、里親のもとで暮らしてもらうことになりましたが)。そうして何百人もの人々に関わってきた僕ですが、20歳前後の男子1人、女子1人に自殺されてしまった事があります。その知らせを聞いた瞬間の感覚は、一生忘れられないと思います。周囲は「お前の責任ではない」、「やるべきことはちゃんとやった」と慰めてくれるのですが、今でも思い出すと苦しくなる出来事です。本作品にも書かれていたことですが、こうした出来事の関係者は、真の意味で許してもらうことはできないのだと思います。罪の意識を持ったまま、自分の役割を果たしていくしかない。そう思って、今も仕事をしているところです。本作品は、そうした自分の心に寄り添ってくれるもののように感じて、大いに感動させて頂きました(美談にしてはいけないことだと承知しておりますが、作者様にどうしても感謝を伝えたくて書かせて頂きました)。 本作品に出会えて良かったと心より思っています。素晴らしい作品をありがとうございました。
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BRADLEY(ブラッドリー)bgmやフォント、演出など細かいところまで凝っていて雰囲気に引き込まれました! 読み終えた後の不思議な余韻に浸りながら色々と考察しがいのあるステキな作品でした!
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BRADLEY(ブラッドリー)とても雰囲気のよいゲームです。短いので、一文一文噛みしめるように読むとよいと思います。 なんとなく読み流してしまうと内容を掴めないままエンディングを迎えてしまうので、最初から色々補完して自分なりの結論を出すつもりでプレイするのがオススメです。 このゲームがもっと広まって、色んな人の考察が読めるようになるといいなと期待してます。
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昨日の晩ご飯も覚えている読み終えた後にもう一度頭から読み直したくなってしまう作品。 約15分で読了しました。 眠ると記憶が消えてしまうのだとしても、あるはずのない『毎日』を思うのは切ないですね。二人が過ごした和やかな日々が尊いものだったのだと想像でき、一人で過ごす寂しさや再開の喜びが感じられました。 「今日を生きる」というフレーズや自分で考えて決めるという考え方がなんとなく映画の『今を生きる』を思い出しました。
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BRADLEY(ブラッドリー)最初に英語が流れて来た瞬間「ついていけるのか自分?!」と戸惑ったが大丈夫だった。皆様のコメントにあるように、雰囲気ある演出が良い。オレンジ色。苦くておいいしい色。なんだかんだで性犯罪者のお話なのでそういうものが苦手な方は注意。 短く簡潔な文章の意味を考えていくと「おそらくこうであろう」という答えは出るのだが、ゲーム内で明確に記されておらず、かといってここに書けばネタバレ(あるいは大間違いではずかしい考察)になってしまう。 誰かと答え合わせ(?)をしたくなるお話。
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たとえ明日が晴れなくても。不穏なティアナパートと癒しの明日晴パートの対比がすごかったです。 どことなく天然な明日晴ちゃんが本当に可愛くて可愛くて、その一方で終盤まで結末が読みきれなくてハラハラしました。運命が勝つか希望が勝つか? これからプレイする皆さんにもハラハラしてもらいたいので可能な限りネタバレに成り得る言及は避けますが、ひたすら純粋に互いを想い合う二人がとても素敵でした。純愛。 明日晴の非常に熱の入ったボイス演技もすごかったです。ティアナの感情の乗りにくい、だけど確かに存在する感情を感じさせるボイスも良かったです。