ドラマ
7833 のレビュー-
BRADLEY(ブラッドリー)国外のショートフィルムを見ているような印象の作品でした。 上を見上げて、『空』を見るのか、『雲』を見るのか、『色』を見るのか…… はたまた、『他の人とは共有しえない何か』を見るのか。 結末がはっきりとされていないため、考察好きの方におすすめできる作品だと思いました!
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太陽よりも暑い夏「夏休み楽しむ組」が、たくさんの思い出を作る物語。3時間ほどで読了できました。 本作品には、「自分も子供の頃に経験したことがある思い出」がたくさん出てきます。特に自分は、秘密基地を作るくだりや、祖父母にかわいがってもらうシーンが懐かしかったですね……! 素敵な背景画像のおかげもあって、かなりノスタルジックな雰囲気が感じられますが、ここが本作品の大きな魅力だと感じました。ラストは余計なものを描かずさらりと終わりますが、そこもまた良かったと思います。夏が終わる寂しさをこちらも感じることができました。 キャラクターも魅力的で、僕は特に静江ちゃんが好きです。最初こそツンツンして見えましたが、とても素直で良い子だと思いました。また、帽子をかぶった立ち絵がとても可愛らしかったです。また、悟も良いやつですよね……! 冒頭のシーンは「なんだこいつは!?」と思いましたが(笑) 人のことを考えてバカできる、優しいやつだと感じました。 夏という季節が好きな方なら特に楽しめる作品だと思います。
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BRADLEY(ブラッドリー)OPからラストまでパーフェクトすぎる間の置き方、BGMのチョイス、引き込まれる文章、何度も読ませる深さ…短い作品なのに映画館でも行ってきたかのような…本当に少ない手数でこんなに深い作品が作れるなんて思ってもみませんでした…! TRUEエンドロールで流れた曲が余韻と不穏と全てに合致していて最高でした…!
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BRADLEY(ブラッドリー)短いながらもかなり惹き込まれる雰囲気のゲームで、オレンジ色がとにかく印象的です。はっきりとした説明はないのですがそれが想像力を膨らませられるというか…このゲームには合っているなぁと思います。(でもその後とか色々気になる…笑) 夕方にプレイするのも乙ですが深夜にコーヒー片手に浸りながらやるのも合いそうです。どっぷり浸かりたい気分の方、是非。
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さよセン(さようならセンター試験)完結編大学入試に挑む男を主人公とした物語。2時間ほどで読了できました。 本作品の最大の特徴は、作者さんの熱い思いがひしひしと伝わってくることだと思います。おそらく、主人公と同じような経験を、作者さんもしてきたのだと思います。非常に具体的なエピソード。そして、不器用ながら必死に生きる主人公の独白。いずれも、熱のこもった濃いものになっていたと思います。 最後のセンター試験を応援しようという試みも、ユニークですよね! かくいう僕も、センター試験には深い思い入れがあります。高3の夏、数学1Aのセンター模試で100点中20点をとる等してしまい、高校の担任の先生からは「志望校は今年は無理。だから今年はとにかくセンター試験の勉強だけしろ」とアドバイス頂きました。以降は、全てセンターの勉強にあてましたね(笑) 図書館で、何度も何度も模試、過去問のやり直しをしていたのを思い出しました。「あの時の自分、必死だったなあ」と思い出せたのも、本作のおかげです。貴重な体験をありがとうございました。
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ビデオレター亡き母の残したビデオレター。それだけでうるっときますが、お父さんの言動が何より心を打ちました。悲しいけれど素敵な家族愛が伝わるゲームです。
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僕と君は、希う。親友とふたりで夜の神社に行くことからはじまるお話。全部で30分ほどで読了できました。ふたりの関係性の描き方をが大変よいです。お互いを思いあっているのが感じられました。本作品は静かな舞台で展開され、登場人物はふたりだけしかいません。だからこそ、ふたりのそうした雰囲気が際立って見えたのかなとも思いました。イラストは後半に出てきますが、前半にあえて出さなかったのも良かったと思います。途中、ある事実が明らかになったときは少し驚きました。ふたりとも幸せになってほしいなあ……。
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僕の愛する三匹とある人間の青年と三匹(ペンギン・フクロウ・黒猫)の物語。選択肢はなく、10分程度で読了しました。立ち絵はなくサウンドノベルの形式になっています。説明文にある通り、それなりの長い時間を小説に割いてきた自分にとって、すごく心に沁み渡る内容でした(笑)。 序盤でいきなり黒猫が登場するので、当初は「なんだ?」と思いましたが、オチを見てすごく納得しました。いきなり降ってくるんですよね⋯⋯。そういう存在って。割とひっきりなしに。 自分の力量不足で全部を引き出せなかった存在も確かにいたので、これからは自分自身の力をさらに高めていこうと強く思いました。短いながらも印象的な短編でした。特に創作活動をしている方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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「リビングデッドを攻略してください」夏の思い出、花火編「蘇った少女」立ち絵がとてもかわいいですね。メッセージウインドウで下半分が消えるのがもったいないくらい。 文章は独特の雰囲気がありました。
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ビデオレター記憶に残っていなくても、記録に残っていたからこそ知れた愛のお話。 中盤までは「これはお父さん照れるわぁw」くらいのほのぼの風でしたが、終盤は……涙が。 クリア後のタイトル絵にも感動です。 作中の「背中が叫んでいた」という表現、とても好きです。
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神様の存在を忘れた巫女忘れられつつある存在である神様と、そんな神様を何故か慕う巫女の物語。20分ほどで読了できました。まず、タイトルが素敵です。読了してはじめて本意が分かる。個人的に、こういうタイプの題名は大好きです。 内容も素晴らしかったです。「大切に思っている。だからこそ……」という神様の葛藤は、痛いほど分かりました(ひとつしかない選択肢、押すのがつらかった(笑))。でもだからこそ、理沙の最後の言葉には救われる思いでした。彼女にはどうかしあわせになって欲しいです……。
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写真部の幽霊部員甘酸っぱくて切ない青春物語。恋愛だけでなく友情も絡んだストーリーに心がぎゅっとなります。プレイ後には主人公がこれからどんな生き方をしていくのかと想像が膨らみました。
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美しき人たった一言で逆転する世界観。 二週目ではまったく違う解釈ができる、シナリオが珠玉の作品。グラフィックや音楽の面でも拘りが深く感じられ、そのセンスが作品を際立たせています。
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しがない高校生の日常居たたまれない痛々しさが突き刺さる。最後にぶち壊れる様は、それまでのモヤモヤとした鬱屈感も壊したので、ある意味面白かった。
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I always think of youタクシー運転手の主人公が、ゴーストバスターを名乗る人物と出会って……、というお話。なかなか興味そそられる導入ですが、残念ながら僕も途中でストップしてしまいました。改善されたら是非続きをプレイしてみたいです。
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幻景探索ッッッ最高でした!!!!!!!!!! 美麗なイラストと目を引くタイトル画像に惹かれてプレイしました。 あっやっちまったと思った時すでに遅し本を回収漏れてしまいましたが、なんとかEND3とクリア特典まで追って、主人公を取り巻くえにしを存分に楽しませていただきました!END2も(コップのくだりが)好きなんですが圧倒的にEND3が最高でした… ボス戦はたぶん10回くらいやり直しました笑 今度は負けねーぞと出した手が読まれているのでこれは乱数なのか?と疑うほどボスは強かったです… 関係性や物語はもちろん、キャラクターの個性も素敵でした。 だからこそ立ち絵や背景が不透明なメッセージ枠で隠れてしまうのがちょっと惜しいなと思いました。 実は本屋のおじさんめっちゃ好きです。 でもそれ以上に教授の生徒になりたいなと思いました…思い出した時の曲調変化がまた良かったですし、印象がガラッと変わるのですごく新鮮でした。 楽しかったです!
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法律か金か現代社会への風刺が強い作品でした。もっとひねりがあったり、皮肉が聞いてると読みがいがあってうれしいです。
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神様の存在を忘れた巫女神様の優しさが温かく、切ない良いお話でした。 信仰は現実や世間との乖離をさせる一方で、見守られているという気持ちが支えになり信じる気持ちが励みになることもあります。 神様たちにとって幸せがあってほしいという気持ちになりました。 (早起きしたが早起きさした、寂れたが錆びれたになっている部分がありました)
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ミルとメル可愛いイラストに可愛いボイスに可愛いシナリオ。とっても可愛い尽くしな作品でした。 明るくて要領の良いメルちゃんも、いつも一歩遅れで要領も決して良くはないミルちゃんも、どちらも非常に可愛くて良い子で……。 ちょっぴりアクシデントはありながらも、ほのぼのハートフルな素敵なお話でした。ミルちゃんが料理を作りに行った時に鼠を取って来たりしない……? と無用な心配したのは私だけでいいです。そもそも隣に居るメルちゃんが齧歯類だよ! Windowsブラウザ版プレイ。先のコメントにもありますが立ち絵の一部差分かな? が表示されなかったので重ねて報告とさせていただきますね。
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ビデオレター寡黙気味な主人公と父親が観る古いビデオレターに映る主人公の亡き母親がとても明るく元気だったので、彼らの温度差がほほえましくよりお母さんの無邪気さや可愛らしさが引き立っており強く印象に残りました。 「自分は愛されていたのだ」と確認することができた真希さんの姿がとてもたくましく感じて、それを知れて良かったとこちらまで嬉しくなりました。 終始和やかに物語が進むかと思いきや、ビデオレターの最後に残されていた映像がつらいもので、今ではもうどうしようもないけれど想いは確かに真希さんたちに伝わったのを見て、想っている人にはどんな形でもその気持ちを伝えることが重要なのだなとひしひしと感じました。 直接お母さんに思いを伝えることはできないけれど、想うことそれ自体が彼らを強くし、前向きに生きることができる力なのだと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!