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ミステリー・謎解き

3418 のレビュー
  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
    小学生の頃、父親にかまいたちの夜1を遊ばせてもらったのに、幼かったが故にかまいたちの夜1の世界観に没頭し切ることができず、父親に犯人と解決ルートまでの選択肢を教えてもらってた僕は、大人になってからかまいたちの夜っぽいゲームを探しては全然見当たらず……というのを何年も繰り返してきました。 そんなある日、このフリーゲームの存在を発見し、僕は思いました。「ついにこの日がきたか…」と。今度こそ自分でプレイし尽くしてやる……僕はそう意気込んでました。 しかしこのゲーム、Windowsでしかプレイできないんですね。自分はMacを使っていたので、お金もないのでどう足掻いてもプレイできない。泣く泣く泣く泣く断念した僕は、そのまま抑えが効かずにyoutubeの実況動画で全てのエンディング、最後のおまけパートまでゲームを追ってしまいました。あの決意は一体何だったんや。 とまあ、その上での感想です。 一言で言うと最高でした。改めて言うけど自分でプレイしてみたかったなあ……。 以下思いっきりネタバレします。 @ネタバレ開始 感想としては「かまいたちの夜とはまた別方向の完成度を見せてきたなー」って感じです。流石にかまいたちの夜1のような(=我孫子さんが書いてくれた文章・物語のような)疑心暗鬼の恐怖さ、リアルさはちょっとだけ少なかったですが…でもまあ怖かった。 正直、エンド1を見るまでは、 「うーん、本家かまいたちの夜1より、キャラ同士の会話のやり取り、事件発生後の登場人物たちが繰り広げる会話の流れ・その移り変わり方、疑心暗鬼な空気、『それでももしかしたら僕たち以外の神出鬼没の殺人鬼の仕業なのか……?』というマジな答え不明感、自分が殺されてしまうかもしれない、あいつがきっと犯人なんだという、あの底無しに堕ちていくような恐怖感、などなどのリアルさが足りないなあ……」 とか、 「かまいたちの夜1を例に出すなら、サークル内で人が死ぬ・殺されてると言う現象が起きたあとちょっと時間経ってからのこの感じとか、↓ "「つまり……あたし達の誰かが人殺しかもしれない、そう思っているらしいの」 これを聞いておどろいた様子を見せたのは、小林夫妻と春子さんだけだった。 多分、他のみんなは、その可能性を少しは考えていたのだろう。 「馬鹿馬鹿しい!何で見ず知らずの人間を殺したりするんだ?」 小林さんは吐き捨てるような強い口調でそう言った。 「見ず知らずかどうか、何で分かるんや?」 香山さんが反論する。 (中略) 小林さんは追いつめられたようにみんなの顔を見回した。 「君達も……君達もそんなふうに考えていたのか?……犯人は外に逃げたんじゃなくて、この中に、わたし達の中にいるかもしれないなんて、考えていたのか?」 ぼくは俊夫さんの顔を見ないようにしながらうなずいた。” 人数が4人くらいになってる時のこの感じとか、↓ ”もうこれは、推理だの謎解きだのと言っていられる状況ではない。 どうやって朝まで生き延びるか。 それを考えない限り、ぼくや真理も殺される……。” "脅迫状に怯え、早くから部屋にこもり、一番怖がっているように見えた三人……。 もしあの三人が、共犯だったとしたら……? それはまるで電撃にでも撃たれたような気持ちだった。 三人が共犯なら、さまざまなことができたのではないだろうか? 短時間で死体をバラバラにすること。 ずっと部屋にいたと言ってアリバイを主張すること。 そして……真理が部屋を出るのを見計らい、春子さんを殴り殺すこと。 はっと気がついた。 春子さんが殺され、俊夫さんも殺されてしまった今、このペンションで生きているのは……。 ぼくと真理……そして、あの三人だけではないか! ぼくは完全なパニックに陥った。 彼女達三人がぼく達を殺すために襲いかかって来る……。 そんな想像は、俊夫さんが犯人だと信じていた時よりも、何倍も恐ろしかった。" ↑みたいなのが足りてなかったかなあ……もっとこの恐怖感が欲しかったなあ……」 とか思ってしまってました。 でもエンド1を見て「あーそっちかあ…」と。 なるほどね、主人公が犯人で巽と共犯パターンね。かまいたちの夜を思いっきり意識していたので、主人公が犯人である可能性は?という思考が完全に抜けていましたね。ちゃんと主人公の推理展開も入れてくれてるから騙された。 まあ途中で「これ誰が犯人そうだ?巽もありそうだし、彼女が犯人のパターンあるんじゃね?いや、これ地の文的に主人公はありそうか?」とも考えてましたが、にしてもやられたなー……。そりゃこの地の文では”恐怖”の感情も起こらないか。てか部長はちゃんと怖がってたしな。 そして2週目から本格的に「あーーー…これをやりたかったのかああ…!」と脱帽。 シナリオを見返してみるときちんと伏線が貼られてる…と言うよりもはや犯人視点な文章であることに気付けますし、犯人二人視点の行動の記述が丸ごと追加されてたりもするんですが、それらの面白さはもちろんのこと、何と言っても、ほとんどの人が2週目でようやくたどり着けるグッド?エンディングへのルート分岐のやり方にかまいたちの夜味を味わえるんですよね。 例えば、事件の皆殺しルート前の彼女とやりとりしてる犯人推理の章で、殺人犯である主人公が、彼女に違和感を抱かせるような、もしくは気づきを与えるような選択肢を選び続けると、彼女が事件の犯人を追い詰めるエンディングや、事件発生がそもそも未然に防がれて死体が生まれないエンディングに分岐するんです。 「なるほど、そういう感じで事件解決させに来たか!!」っていう。主人公が解決するんじゃなくて、プレイヤーが操作でき得る登場人物である主人公(しかも犯人)の言動を変えることで、主人公の彼女に事件の真相を気づかせて解決させるっていう手法を取りに来てる訳ですね。 その選択肢ってのも、「嗚呼……これ確かに犯人のボロの出し方と同じな選択肢だ……」って感じで納得感あり。主人公達が犯人であるということが分かれば辿り着くことができるグッドエンディングだし、これ初見でたどり着ける人いたらすごいなあと実況動画を見てて興奮しました。 そう言う意味では初めは左上のエンディング分岐の!マーク緊張感削がれるからいらなくね?とも思ってたんですが、これは確かにフェアにするために必要でしたね。なるほど。 その他感想 ・おまけシナリオの彼女のウザさに主人公もう「お前うざいな」的なツッコミしちゃっていいよ……とつい思ってしまったほど死んだ彼女うぜえ笑 ・かまいたちの夜のサバイバルゲームラストの文章のオマージュやシルエットのかま1よりもぬるぬる動いたストック彼女の怖さ、ごちそうさまでした。 ・ちゃんと推理選択肢を入れてプレイヤーを主人公が犯人でないと誤認させること、あとその怪しい人指名が中途半端に的を得ていたら彼女の疑問が氷塊しちゃったりしなかったりする仕組み、逆に犯人目線の推理なので何の意味もなさないはずのここの選択肢をグッドエンディングへの条件として組み込んだこと、彼女が怪しんでるフラグを彼女のあの横顔シルエット差し込みでプレイヤーに提示するなどなど、すごかったです。 まとめ 実況動画を見終えた後になって「あなたのせいで死体が増える」ってキャッチコピーの意味にもようやく気付き「うっはあー…そういうことかああ」とまたまた脱帽。 かまいたちの夜を使ったミスリードの誘い方、そしてかまいたちの夜の面白さをしっかり組み込んでくれたシナリオに拍手を送ると同時に、「ああああああああこれ自分でやりたかったああああああ」と、またまた後悔をしてしまう筆者なのでした。 @ネタバレ終了
  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    緊張感のある音楽と1分間という時間制限にドキドキしながらお遣いをしました。楽しかったです!独特な世界にどっぷり浸れました。音楽もグラフィックもすごくおしゃれです……! フィルムを履修してる私は、マツリくんが3色の花を持っている時点で「あああ!!!」と情緒が乱れました。特に、白の花と黒の花の描写に胸をうたれました。 @ネタバレ開始 以前、Twitterで、エピローグのクロスワードに3人の名前を入れると反応があるというのを見かけたので、やってみました。天音ちゃんと伊織くんの名前を入れたときの反応といったら……!胸がギュッと苦しくなって良かったです。もう一つの反応も、ほっこりして好きでした。 と、思ってたら、モトイさんのエピローグのミニゲームで笑いました。やっぱり、マツリくんはマツリくんですね笑 モトイさんのエピローグでは、泣きそうになりました。この兄妹切ないです……! @ネタバレ終了 彼らの過去の行動だけを見ると、間違いなく罪人なのですが、彼らと交流して、その背景を知っていくと印象が変わる様が見事でした。ありがとうございました!
  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
    かまいたちの夜の大ファンです。ネットでかまいたちの夜みたいなゲームと検索していたら、この作品に出会えました。サウンドノベルというジャンルがめちゃめちゃ大好きなので、シルエットを見ただけで感激してしまいました。オープニングが良かったですね。「あなたのせいで、死体が増える」というフレーズにシビれました。夜にプレイしたのですが、怖すぎてめっちゃビビリながらプレイしました(汗) @ネタバレ開始 今作の事件の犯人からすると仕方ないのはすごく分かるのですが、本家のような早期事件解決→連続殺人阻止→完エンドが欲しかったです。せっかく早期事件解決しても、終エンドになってしまうのはすごく悔しいです。おまけシナリオですが、お経と画面のフラッシュは蛇足かなあと思いました。特にフラッシュは目がやられます。作者様が描く本編のキスシーンがすごく官能的だったので、おまけシナリオはギャグ路線よりも本家のピンクのしおりみたいな官能的なシナリオを読んでみたかったです。 @ネタバレ終了 雰囲気が良く、とても面白い作品でした。次回作もぜひプレイしたいです。
  • 朝霧しおんの謎解き - gray misty rain IS Me - #1
    朝霧しおんの謎解き - gray misty rain IS Me - #1
    読みやすくやわらかな文体に優しい物語。 温かなミステリーを読ませて頂きました。 文章自体も読みやすいのに加えて フォントの種類や大きさも丁度良く、 選曲も絶妙で作者様のセンスが伺えます。 猫の置物が出る場面で猫が鳴くような BGMを選ばれている所が特に好きでした。 風に吹かれる芝生など、背景が動いたり とにかく丁寧に作られた素敵な作品です。 最後のシーンの謎には驚きました。 上質な体験をありがとうございました!
  • つくもと夜の屋台
    つくもと夜の屋台
    つくものキャラデザ好き!神様たちもめっちゃ好きです!
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    とても素晴らしい作品でした。 ストーリー、演出、キャラクター、背景、OP・EDの全てが凄く丁寧に作られていました。 個人的には、キャラクターがとても魅力的だと思いました!13人それぞれに個性があって、覚えやすかった! 次の作品も期待してます!
  • 暗き夜よ、汝の名は女なり
    暗き夜よ、汝の名は女なり
    独特の雰囲気をまとった作品でとても面白かったです。 BGMもグラフィックも文体も、全てが硬派な雰囲気を作り出していました。 始めは不明瞭だった全貌が徐々に見えてくるのでとても興味を惹かれました。 主人公が夜に徘徊して出会う女性たちとの会話を通じて、 主人公を含む登場人物の心情を読み取れる塩梅が非常に良かったです。 説明なく表示される謎の赤青ゲージにも想像力を掻き立てられました。 ボタンがあるとどうしても押してしまうのと同様に、 やはりどうしてもどちらのゲージも一旦満タンにしてしまいました!
  • 女子トイレの殺人
    女子トイレの殺人
    タイトル画面はショッキングなミステリー風。 しかしてその実態は…… むかしの商業ギャルゲーを思わせるような、軽快でぶっ飛んだやり取り(いい意味で)が飛び交う、変態(少数派性癖者)たちの宴でした。何か悩み事がある人はプレイした方がいいです。束の間忘れることができるでしょう。 かと言って笑いだけに振っておらず、見過ごしがちなところから登場人物たちの疑惑に切り込んでいくさまは、いいスパイスになっています。だからこその笑いの部分も引き立つのですが。 ややネタバレ感がありますが、死体の人にヤラレマシタ。
  • 脱力探偵P ~トマト殺人事件~
    脱力探偵P ~トマト殺人事件~
    ジャンル的にはバカミスにカテゴライズされる感じだと思います。 時折インサートされる動画演出は繋ぎ目が分からず大変驚きました。 ボイスや音楽なども自製で、かなり手間の込んだゲームです! なぜここまでトマトをフィーチャーしたのかが気になってしまいました!
  • 踏出
    踏出
    アイテムというか手がかりを集めるタイプの探索謎解きゲームです。 総当たりに近い感じのプレイになりましたが、詰まることなくサクッとクリアできました。 ほとんどの部屋で照明をオンオフできるのは芸の細かさを感じました。 移動や探索の要素があるとプレイ意欲が増すなぁ、と改めて思いました。
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    普通に面白かったです! ただ、申し越し選択肢があればもっと楽しめたかもしれなかったです 次の作品にも期待してます!
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    音響とグラフィックがとっても良かったです!!キャラクターがそれぞれ個性的で名前と顔を一致させるのにそんなに時間がかからなかったのもgood!ストーリーもミステリーとホラー両方楽しめるようになっていてプレイする手が止まりませんでした!手に汗握る展開も多かったです。次回作にも期待しています。
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    かなり本格的な推理ゲームでした。 メモを片手に数日に分けて遊ばせていただきましたが、続きが気になりすぎて自分を抑えるのが大変でした笑 @ネタバレ開始 1回目の推理パートでは外してしまいましたが、 2回目の推理パートでは情報がかなり揃っているため、推理ドラマとか推理ゲームを触ったことがある人なら当てられそうな気がします! それにしても、壁の生首は怖かった…… あと、END2,END1の順番で回収したのですが、なぜかタイトル画面でEND2の動画にロックがかかっていました汗 @ネタバレ終了 BGM,SE等で没入感が非常に高く、背景がGIF?で動くのですごかったです。 また館内の背景は3DCGで作ったとのことですが、一瞬本物かとみまちがえるくらいリアリティーがあり、作者さんの力の入れ具合を感じられました! まだまだこのゲームの魅力を語りたいですが、あまり長文すぎるのも…と思ったのでここまでにしておきます。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    久々に巡り合えた、本格的なクローズドサークル推理ゲームです。 推理ゲームは好きなのですがホラーは苦手なので、死体描写のグロさとかではなく心理描写やサウンドで恐怖を感じさせられる点は個人的にとても良かったです。 推理パートについては、1回目で多分こいつだろうという人物を指名したらそのままエンディングまでいってしまったので、1回目はトリックも含めて謎を解けてないとエンドまでいけないような工夫があると尚いいかなと思いました。 半年かかって制作された膨大なストーリーが当てずっぽで解決されては作者様も不本意かと思いますので^^; とは言えストーリーの構成力といいミステリーとしての完成度といい、大変素晴らしい作品なのは間違いないです。 一作目ということですので、次回作も期待してます!
  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    待ってました! なかなか見ない長編の本格推理ノベルゲームという事で、SNSで宣伝をしている段階でかなり期待していました! プレイしてて思ったことが、とにかくリアリティでかつ臨場感のある背景や演出にとてもこだわりを感じました。また、ストーリーやトリックもしっかりと考えられていて、犯人を一発で当てたかったですが、犯人を当てるまでに二、三度badエンドを迎えてしまい、とても悔しかったです! その他にも、豊富なBGMや効果音と演出などが相まって、ゲームを進めるにつれ、いつの間にかこの世界観に没入していき、気付けばあっという間に時間が過ぎていました...。しかしそれ程までに、ゲームのクオリティが高く、ホントにフリーゲームなのか!?と思うぐらい凝っていて、期待していた以上に面白かったです!
  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    プレイボタンを押した瞬間びっくり。 一瞬で素敵な世界に引き込まれます。 「終」の文字が出てきて、「嘘!?もう!?」となりました。 面白すぎて、時間が経つのがマッハすぎます。 キャラたちやダークな世界観が本当に素敵すぎて ハイツ鏡野まだまだ居たかった・・・。 @ネタバレ開始 みちるちゃんと福笑いで遊ぼうと思い、 ウキウキルンルンだったのに、 目を開けた瞬間、ナニコレ怖い・・・!! 個人的には、 梅衣子さんと(毒なし)お茶会したいです・・・。 @ネタバレ終了 タイトル画面が素敵すぎて、うっとり眺めていたら ブリッランテ、アンダンテ、エスプレッシーヴォ が離れなくなりました。 素敵な作品を有難うございました!
  • ハッピードリームシンドローム
    ハッピードリームシンドローム
    報告遅れましたが、実況させていただきました。 まともな評論なんぞ恐れ多いので、率直にやってて楽しかったです。 テーマ、雰囲気、推理パートの構成、キャラクターなどなど・・・私の好きな 要素てんこもりで食べ放題ばりに堪能しました♪ 拙いですがファンアートもツイッターで出しちゃいました(リツートありがとです) ネタ絵しか描かなくて、ネタバレになるからここには上げないほうがいいかなーと思ったり。 次回作も期待しちゃいます。
  • ノアの審判
    ノアの審判
    システムのデザインもキャラも綺麗だし、ストーリーもかなり面白かったです。この後どうなるか、とても楽しみです。
  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    住民とのおしゃべりが楽しすぎる! クリアしちゃったのが名残惜しいです。 こんなに短いお話なのにぐっと引き込まれる不思議な魅力に溢れています。 暗い雰囲気なのに笑っちゃうユーモアもたっぷり。 キャラはみんな好きですが、特にマツリさんがいいなあ。 第一印象では一番ヤベーやつだったんですが、終章で印象が変わりました。 インスタント怒号というワードセンス好き。