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ティラノゲームフェス2023参加作品

11340 のレビュー
  • 母の片腕
    母の片腕
    あらすじに惹かれプレイしました。 @ネタバレ開始 絶望から始まって反乱を起こし、最後に小さな希望を掴み取る。 …これが3分で読めるストーリーなの凄くないですか!? 文章が本当に上手くて、辛いなあ怖いなあって感情がひしひしとプレイヤーにも湧き上がってきて……本当にすごい… 腕を切り落とさせるのは帰る場所を無くすため、ってので納得出来ました。子供からしたら母の手を切っておいて帰るのは辛い…。 それでも頑張って帰って、片腕で抱きしめてくれたお母さんのことが何よりも愛おしく感じられました。 これからも幸せになって欲しい。もちろんあのリーダーの少年も。 良い作品をありがとうございました! @ネタバレ終了
  • 道案内
    道案内
    終始不穏な感じの、ちょっと怪しいけど楽しいゲームでした! 道を淡々と進んでいくだけなのに少し怖い……。BGMがないのもそれが際立っててすごく好きです。 @ネタバレ開始 「こっちじゃない」「そっちじゃない」って言うってことはこの女性は無意識に道を覚えてるんですかね…? 事件の香りが漂ってますし、選択肢できついこというとすぐ振り出しに戻って泣いていました やっぱり不穏だ… 道案内楽しかったです、ありがとうございました! @ネタバレ終了
  • コイサクカガミ
    コイサクカガミ
    「バレンタインにぴったりな恋物語」と紹介されていたのでプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 どちらの選択肢でもちゃんと告白に繋がっているのが良かったです。 香水をつけると鏡水ちゃんが、香水をつけずに持っていると桜月くんが……といった具合でどちらの反応も甘々で幸せな気持ちになれました。 笑顔で向き合う2人に変化したタイトル画面もとっても素敵です。 おまけエピソードではほっこりするお話が読めてこちらの頬がゆるゆるになってしまいました。特に猫の日がお気に入りです。本編にちらっと名前が登場した要素もしっかり拾っているのが良いですね。 @ネタバレ終了 きらきらなパーティクルやパステルポップな画面が見ていて飽きません。 桃色と水色の組み合わせは最高にときめく色合い!! 未プレイの方にも是非、この季節にご覧になっていただきたい作品です。 学生時代の甘酸っぱい青春を思い起こさせてくれるような、素敵な恋物語をありがとうございました。
  • n回目の一瀬
    n回目の一瀬
    作者様の「ごーすとらいふぁー」という作品が面白かったので、こちらの乙女ゲームもプレイさせていただきました。 コンフィグ等が凝っており、とても素敵です。 @ネタバレ開始 柔らかなお顔で寝転んでいる夏生くんのスチルが好きです。 5、10、19回……と、ぬいぐるみ相手に何度も告白の予行練習をしていたのがいじらしいですね。 ヒロインのまいちゃんもふわふわ系女子でとっても可愛い!! プリクラ風自撮りのバッジがてえてえ&ぎゅーしてベッドで一緒に寝ている姿も良きです。 結局告白は出来ず……という展開にもやもやとしてしまいましたが、むしろ現実味があってこのENDも有りだなと思いました。 「彼氏/彼女/恋人」みたいな言葉の線引きはもはや不要なのかも……でもずるずると長引けば長引くほど枕を涙で濡らすことになるので、一歩踏み出してほしさがありますね。 合鍵作れる行動力があるならいけるはず!!() @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • 鏡子の面接
    鏡子の面接
    鏡子さんに惹かれて面接を受けに参りました。 @ネタバレ開始 そこはかとなく漂う裏社会の空気……予想は的中しましたが、ゾンビが絡んでいたのは驚きです。 初手逆張りで逃げたらおもらしした上に不採用!! 主人公さんみっともなーい() お次は清掃員として採用されました。 全ENDを回収しましたが、かっこいい台詞が多く、短編ながらも世界観にぐっと引き込まれました。 「もっと汚れてから出直してきな」 痺れるお言葉~~~!! クソデカ選択肢の「ワン」には笑いました。 @ネタバレ終了 素敵なお時間をありがとうございました。
  • Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -
    Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -
    全ての造形が性癖を捻じ曲げて来そうな恐ろしい作品! デザインに音楽に、フルボイスまで備えた作り込みは、 属性持ちにはクリティカルヒット確定! @ネタバレ開始 初っ端からDVクソ野郎を押し出されたと思ったら、 女の方がなんかやばい?みたいになりまして、 でも最後はそうでもないみたいな… 感情をあっちこっちにぶん回されました。 しかしラストの文面、詩的で比喩なのか現実なのか、判別が難しそうでしたが、 私はあえて比喩だと解釈し、厳しい現実に直面してきた彼女なのだろうなと、 勝手に満足してしまいました。 素晴らしい作品ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 全然関係ない話ですが、私も昔、バンドに憧れてギターを練習したことがあります。 ピックもゴリゴリに減るくらい練習しました。 せっかくなので、ゴリゴリに減ったピックを咥えて読後に浸ろうと思います。 ちなみに、全く弾けるようにはなりませんでした。 @ネタバレ終了
  • いろかえっこ
    いろかえっこ
    いろかえっこ!! 明るく元気な声とともにタイトル画面が表示されます。 無邪気なあやちゃんがとっても可愛いです。 @ネタバレ開始 お空を塗るシーンは最高に面白かったので発想の天才だ~~~ときゃいきゃいしちゃいました。 メルヘンホラー的な展開かと一瞬焦りましたが、夢オチで安心!! 子どもならではの想像力の豊かさで微笑ましい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • 私のこと全然見てなくない!?
    私のこと全然見てなくない!?
    テンポが良いのでさくっと楽しめるゲームです。 ポップで軽快なBGMも素敵!! コーラルちゃんが終始置いてけぼりにされていたのが面白可愛かったです。 @ネタバレ開始 兄弟のわちゃわちゃ感が最高~。 クッキーの材料にしてはだいぶおかしい!!のシーンがツッコミどころ満載でお気に入りです。 登場人物は皆魅力的なのですが、個人的には弟のヴォルフさんが好みです。 ハッピーならぬハーレムエンド~~~。 お三方が幸せならばめでたしめでたし、ですねっ。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • 母の日記
    母の日記
    ミステリ要素の多い非常にテクニカルな短編だと感じました。母の日記を盗み読んだだけだったはずなのに、恐るべき真実がこの身に降りかかっているような感覚を覚えます。淡々と展開していく文体も本作のサイコな雰囲気に一役買っているように思いました。面白かったです。
  • ビーフ オア チキン
    ビーフ オア チキン
    まずはビーフを選択だ!美味そうなビーフ!からの・・・ 次にチキンを選択だ!美味そうなチキン!からの・・・ 楽しそうな空の旅。美味しそうな機内食! @ネタバレ開始 なのになんでこんなに悲しく感じるんだろう。 人間のエゴを分かりやすく痛烈に突き付けてくれた感じがします。 命の重みを強く感じました。 @ネタバレ終了 食育にピッタリのゲームなのでは!?と感じました。私は今日も明日も食前にはきちんと手を合わせて美味しくビーフもチキンも頂きます。
  • 可哀くて倔くて最凶の彼女
    可哀くて倔くて最凶の彼女
    びっくりするくらい辺り一面が真っ赤で鮮やかな世界観でした。BGMとグラフィックのインパクトが抜群だったと感じます。EDは2→3→1の順でクリアしました。「のの」のビジュアルはまさに最強だったと思います。本編で直接的に語られる内容はかなり少な目ですが、背景にある物語をプレイヤーにうまく想起させる作りだったと感じました。
  • ばけにゃんのことを考え始めた男
    ばけにゃんのことを考え始めた男
    全4EDを拝見しました。クリア順はグッド、バッド、ノーマル、ハッピーの順でした。作者さんのゲームらしく、超カオスかつ唐突な展開が魅力的でした。主人公、タイトル画面だと普通なのにゲームが始まると急に魅力がMAXになるところが素敵です。
  • 二郎と三郎
    二郎と三郎
    タイトル画面のデザインが世代ど真ん中で嬉しかったです。理解が不十分だと自覚できているのでトータルで3周しました。その後、他の方の感想を見て何とか理解できました。最小限のテキスト、あとは画面の構図だけで魅せるとてもハイセンスな作品です。
  • 涙を止める方法
    涙を止める方法
    癒し度の高い作品でした。今作を必要としている人はとてもたくさんいるんだろうなと感じました。 @ネタバレ開始 辛い時は自分を甘やかしていいんだよ!自分の一番の理解者は自分なんだよ!と @ネタバレ終了 一生懸命頑張っている人や心をすり減らしている人に遊んで欲しくなった一作です。
  • 白と黒と、あの彼女は -The Colour Out of Space-
    白と黒と、あの彼女は -The Colour Out of Space-
    この状況に放り込まれた主人公であればこの結末はむしろ必至。運命は必定だったのだと感じました。色使いや効果音、BGMなど演出面が秀逸だと思いました。インパクト抜群のゲームでした。
  • 帝都大学医学部付属病院の煙草部屋・最後の夜
    帝都大学医学部付属病院の煙草部屋・最後の夜
    とても味のあるテキストが楽しめたのと、何と言ってもそのテキスト!完全に世代の人間だったので、出てくる固有名詞がどれもこれも非常に嬉しかったです。特に現メガバンクになる過程で綺羅星のように一瞬誕生した某銀行の名称が文字に出てきた際はテンションが上がりました。病院の喫煙部屋だからこそ発生する悲喜こもごもな会話劇、とても興味深かったです。
  • 銀色の猫
    銀色の猫
    切ないお話が読みたくてプレイさせていただきました! 銀と名付けた大切な家族との、悲しい思い出話です。 @ネタバレ開始 お金を出して手に入れた物は比較的容易に取り戻せますが、唯一無二のものは手からこぼれ落ちたら二度と帰ってはこないんですよね…。 何かあった時は、意地を張らずに後悔しない選択をしなきゃなって改めて思いました。 猫ちゃんは案外世渡り上手な子が多いので、主人公との縁が薄かっただけで他所では元気に暮らしてくれていると信じたいです…。 @ネタバレ終了 素敵なお話をありがとうございました!
  • えっ!俺以外みんな犯人!? ~半人館の殺人~
    えっ!俺以外みんな犯人!? ~半人館の殺人~
    サムネイルからは想像もできないようなすごい作品でしたねこれは…! 本当にこんな話が推理ドラマとかにあるんじゃないかと、そんな没入感でした。 ミステリーとのことで、登場人物の名前と肩書と…で序盤から頭を使うのでものすごく集中しながら読んでいたのですが、主人公の紹介が始まった途端に設定が面白い!といったん全部吹き飛びました(鳥頭) タイトルと概要欄とで、いったいここからどんなラストがくるんだ…!?と興味120%で読み進めました。 ルートから外れると直前の選択肢まで戻してくれるのがとても親切…。個人的にお話の側面が見えるのが面白かったので、いろんな選択肢で間違ってみました。しかし最後の選択肢は、本当に物語を推理する気持ちで選びました。読んでいる間でも登場人物を確認出来るのも親切! この人のこれは演技なのか? それとも素の反応? そんな疑問が次々浮かんでくる、素敵な本格ミステリー作品でした。満足度の高い一作だと思いますので、気になった方はぜひ…。 @ネタバレ開始 もう八木島さんの夢女子になっちゃうよこれはと思いながら読んでたんですが、ラストは本当にぞっとしました。将来起こるであろう事件がどのような内容になるのか、想像してみるのも楽しいですね…。 @ネタバレ終了
  • COVERUP
    COVERUP
    ほんの1分ほどのお話から違和感やおかしな場所を推理する本作、とても面白かったです! フェス作品では今まで色々な謎解きに挑戦してきましたが、こちらのタイプの謎解きは初めてで新鮮でした。 @ネタバレ開始 最初の一話目は普通にサラッと読んでいたので、何か気づいた?と問われても「へ?」という感じでした。 その後、当てずっぽうにいって撃沈(それはそう)。 ヒントを経て、このゲームそのものの主旨を理解、無事に正解した後はエピローグまでトイレの話以外はノンストップでいけました。トイレは相当手こずりました…そうか、それで判断するのですね。新たな知見を得ました。 一行ずつすべてに想像力を働かせて頭の中で映像を創りあげれば必ず違和感に気付ける内容で、想像しながら読むのがとても面白かったです。 鹿頭の方が、また集まったら第二弾あるかも~と仰っておられたので、もしまた第二弾があればとっっても楽しみにしています! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 自称お助けキャラの末路
    自称お助けキャラの末路
    リョウゲン、リョウゲン…と作者様のXで度々目にしておりました、リョウくんとゲンキくんの物語、読ませていただきました…! リョウくんとゲンキくん以外の皆さんも非常に個性がお強く、さらに色々と重たかったです…! @ネタバレ開始 おまけのキャラクターの詳細を読むとさらによく分かりますが、皆さんとても重たかったり複雑だったりで、物語がとてもどっしりとしていました! サブストーリーも超大ボリュームで、数日に分けてちょっとずつ読んでいくのがとても楽しかったです。サブストーリーでしか分からない人間模様など、読めば読むほどどんどん皆の境遇だったり立ち位置だったり抱えているものだったりが気になっていきました。 リョウくんとゲンキくんについては真エンドでとりあえず落ち着くべきところへ落ち着いてよかったーと思いましたが、それぞれの末路を見ると「マドカさん、お顔が! お顔がとっても怖いのですが! リョウくんに対する激烈な敵意を感じる…!」となったり「ええええ…誰かと付き合ってもダメ、誰とも付き合わなくてもダメなの!? それは八方ふさがりすぎでは…!」となったり、それぞれのキャラクターの人間関係などもあり、とっっても濃くてドロドロした部分まで楽しませていただきました。 生存のためのハートがパリンッという音とともに0になったときは「ゲンキくんーー!!」と、選択肢を間違えたことを「申し訳ねぇ…マジで申し訳ねぇです…リョウくん、許して…」(許されない)となっておりました…。 ゲンキくんはこのまま希死念慮が小康状態になって幸せになってほしいと思いつつ、リョウくんがもうどうあっても逃がしてくれなさそうなので…相思相愛で末永くお幸せに!です。 おまけストーリーもボリュームたっぷりで、読み応え満点でした。 リョウくんがゲンキくんを気にかけるようになったストーリーが特に心に残りました。 この二人はそれがきっかけだったのかーと思いつつ、ロコミさんの社会はこういうものだという見方が「それな!」と思うところばかりでウンウンウンウン頷きまくるアカベコになっていました。 ゲンキくんとまた一緒に学校に~と聞いた途端にイキイキとするリョウくんが超かわいかったです! 真っ黒なシルエットは誰だろうと思ったら…苦悩は分かりますが、納得はしたくない~~!と反射的に思ってしまいました。このおまけのストーリーが一番もやもやもやっ!としたかもしれません…愛憎ともにではないですが、大切にしたい気持ちと大切にできないという気持ちなど自分で手一杯な父親自身の内面は本当にドロドロと重たいものとともに伝わってくるのですが、本編での「死にたい、死にたい」と泣き続けるゲンキくんを見ると、やはり幼少期の様々なことが人生に影を落としまくりになってしまっているので「お前のせいでお前が愛した最愛の人の唯一の形見である息子さんの人生ぐちゃぐちゃなんやで!」と指をさしたくなってしまうプレイヤー心理も捨てきれず…読んでいて大変情緒が乱されました! どんな理由があっても暴力はナシでいてほしかったですね…リョウくん笑っていたのか、そうですか…「逃げろ」ってそういうことですか…。 特に気になるキャラのカミノオシエさんの過去エピソードも「あわわわ…」と思う展開で、幸せと不幸の表裏一体を痛いほど感じました。 個人的には幸せになってほしい人でした…二人で一緒に。いやもう永遠に叶わないのですが。 来世とかそういうのがあるのなら、二人で幸せになってほしいです。 最後はやはり、この言葉で締めくくりたいと思います。 『糸目はいいぞ』。(糸目はよかったです!) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!