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ティラノゲームフェス2020参加作品

10055 のレビュー
  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    モノクロの背景が物語にマッチしていてとってもよかったです。 ヒントもあったのですべてのEND回収も手こずることなく回収できました! 静かな世界の中で、真実を探していく不安と高揚感…とっても引き込まれました。 @ネタバレ開始 エンド回収するにつれて物語の全容が見えてくる仕様がとってもよかったです。 二人がもう一度出会うシーンは多くを語らないのもぐっときました。 読み手に余白があるストーリー好きなので色々と想像が膨らみました。 デザインから演出から素晴らしすぎて、階段に赤い点々があるときはもう本当にドキっとしました。階段、昇らなければならないけど昇りたくない…! 主人公と一緒に夢の中を探検しているようなリアルな没入感でした。 山中君は学生時代から主人公に甘えられていたのは救いなのかな、と感じました。大人になった彼らはきっと本当の友人になれるだろうと信じています。 @ネタバレ終了 素敵なお話ありがとうございました。
  • シリアルキラーの名前
    シリアルキラーの名前
    みなさんの熱のこもったコメントにずーっと気になっていてやっとプレイできました。 4時間ちょっとかかりました。 シルアルキラー、BLと普段読むジャンルではないのですが作者様の創作意欲がすごすぎて、読み終えてもぼうっとしてしまう大作でした。 あまり濃いBLものは苦手なのですがセクシャルな描写もほとんどなくてさらっとしているので気になる方は是非プレイしていただきたい。 ジョン・ドゥなんて偽名としても演技悪すぎて絶対に使わない名前だしあらすじからして濃厚そうだなと思っていましたがここまでとは…! 他の方も書いていますがこの物語は第二章からが本番です!!キョウジさんの心の闇の描き方に震えます。 @ネタバレ開始 マリモの顔がだんだんと薄くなって赤石君になっていくのが切なかったです。 もっと二人が早く出会っていたなら彼の人生は全然違ったものになっていたんだと思うとやりきれないです。 でも、深く落ちてしまったからこそあそこまで赤石に惹かれたのかなとも思うと結局そうなる運命だったのかもしれない…と。んー度し難い。。 ジョンの視点になってから、彼が見ている目覚まし時計が走ったり、部屋にまりもが充満したり…普通の人では共感できない異常性がノベルゲームならではの演出でさすがだなぁと感じました。 子どものような想像力と純粋さが、彼をあそこまで追い詰めてしまっているけれど、その危うさに赤石は惹かれていたわけで。ジョンにもっと発散する方法があれば、あの日の猫に出会わなければ、と思わずにはいられません。 案山子のシーンは本当にぞっとして、彼のこと理解したいけれど、恐ろしくて。本人は合理性を持って行っているのが救いがなくて。 哀しいお話でしたけど、終着点はそこしかないのかなと読み終えた今は思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!!ワインおじさんは可愛かったです!
  • ミラーリングサマー
    ミラーリングサマー
    一気に読んでしまいました!! どんでん返しなんてものじゃありません!前半のんびりとストーリーが進んでいきますが、話が転がり始めてからの怒涛の展開、無茶苦茶面白かったです。 話の構成が素晴らしいです。え?ええ!?の連続でした。 前情報なしでぜひプレイしていただきたい~!!
  • リベリオン・ヒーローズ
    リベリオン・ヒーローズ
    みなさんの熱いコメントに誘われてプレイしましたー! ほのかちゃんとヤマトくんの初々しい反応が可愛らしくて、とっても楽しかったです。 立ち絵が瞬きしてる…!UIがスタイリッシュでおしゃれ!!ラインのようなメッセージのやりとり!細部にまでこだわりを感じましたー!メッセージ枠にある肉球も可愛かった~ 戦闘に入るときの演出も格好良くて…!大満足の作品です @ネタバレ開始 END1のキュンキュンも素敵だったんですけど、犬好きからどんどん自分の気持ちを自覚してくEND2が大好きです。 友情から徐々に恋心になっていく過程が丁寧に描かれていてたっぷり感情移入できました。 大人しそうな見た目なのに武闘派で校則やぶるほのかちゃん、格好良かった~ そんな彼女が自分の気持ちを自覚してからモジモジとしているギャップがたまらなかったです。でも、伝えるべきことはしっかり相手に伝える芯の強さはちゃんとあって。ヤマトくんの兄弟も、ほのかちゃんのお兄ちゃんも温かくて読んでいてほっこりしました。みんなに幸あれ~! @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました
  • 真夜中の学校
    真夜中の学校
    真夜中のお散歩がとっても素敵だったのでこちらも遊ばせていただきました! ヒナちゃんと化猫さん、前作コンビとはちょっぴり違う親密感があってこちらもとってもかわいい! かわいらしいイラストがたっぷりで、でも結構ゾゾゾとくる表現もあったりでとても癖になっちゃう魅力があります! 怪異についても相変わらずとっても興味深い! それ知ってる!と思うことやそうだったんだ!?と驚くこともあったりでとても楽しませていただきました! @ネタバレ開始 前作でもなかなかに自由だったお姉ちゃん、まさかの下半身まで自由だなんてw 足との追いかけっこ、くすりと来てしまいましたw 子猫のヒナちゃん、化猫さん、猫又さんで猫集会(怪異)なんか開く未来があったりするのかな…… 全体的な題材は明るくないですが、キャラが報われるエンディングなので暗くなりすぎないこの塩梅も個人的には助かります! みんなにはお友達たくさんの楽しい怪異ライフをぜひぜひ謳歌し続けて欲しいですね! @ネタバレ終了 今作も素敵なお話をありがとうございましたm(*_ _)m
  • 幸せな毎日を夢見る
    幸せな毎日を夢見る
    わー!!なんですかこれは!よくある感じの展開かな!?と思いながら最後は気持ちよく裏切られました~! ややこしい設定ですが一人称で読みやすかったです。スルスル頭に入ってきて物語に集中できました。 タイトルが読み終わってから見るとじんわりきますね。 @ネタバレ開始 途中から現実世界なのに、どことなく主人公が地に足ついてないというか、残虐?というかモラルの欠如がみられてん?あれ?と思っていた矢先に突き飛ばしたのでぎゃー!!となりました。ん?読み間違えたかな?と何度か読み直したくらい驚きました。 喫茶店でモジモジしていた巡くんとは大違いで。 読み手の思い込みをすごくうまく利用して最後ひっくり返されるのでやられたーって気持ちと、面白かった~!がフィーバーしています。 白玉さんの男子高校生の舞い上がる恋心や、後ろ暗い気持ちの描写がとっても生き生きしていて文章のうまさにしびれました。罪悪感や後悔を丁寧に書いてくださってるので主人公の葛藤に共感できましたしキャラクターの奥行きがそのまま物語の面白さになって最後の疾走感がたまらんです。 あー楽しかった~っ!! @ネタバレ終了 実は白玉さん、他の感想コメントでお見掛けしてから白玉さんの感想力?というんでしょうか。白玉さんの愛のあるコメント大好きなのです。ネタバレなしでそれぞれの作品の良さをしっかり書いてくださるので滅茶苦茶参考にしています。感想がきっかけで手に取った作品もたくさんあってずっと感謝をお伝えしたくて…! 作者様へのリスペクトを感じる文章に、作品のいいところの言語化もしっかりしてくださってプレイ前、プレイ後に拝読して痺れています。 ご本人の作品で白玉さんの文章を浴びれて幸せでした~ 素敵な作品ありがとうございました!
  • たまよりひめ
    たまよりひめ
    楽しくプレイさせていただきました!絵もとても可愛らしくて。@ネタバレ開始 物語自体少し悲しい所もありましたが、ハッピーエンド(?)共依存ルート(?)のようなものもありとてもわくわくやどきどきが 凄かったです笑。優さんもソウシのおっとり感にぴったりでもうなんか凄かったです!。@ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • たまよりひめ
    たまよりひめ
    子供からしたらつまらないド田舎の夏休み。 神秘的なBGMと美麗なイラストがより雰囲気を引き立てて、物語に没頭できました。 @ネタバレ開始 自分を犠牲にしながらたまきちゃんを守っていたソウくん。 消えることも受け入れて、やりきれなかったです。 ハッピーエンドもよかったんですがEND3も好きでした。 彼女を守るために、自分が助かる方法を伝えないほうがソウくんらしい選択のような気がして。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました
  • 点鬼簿行路
    点鬼簿行路
    まるで太宰治を読んだかのような読後感。 美しい文章に、スチル、濃厚な30分でした。高校時代の独特のヒリヒリとした感性の描写が素晴らしいです。 登場人物たちがまっすぐで、不器用で痛々しくて。でも美しい。 @ネタバレ開始 少しずつ明らかになる先輩との関係性にぞくぞくしました。 物語のスタートが、すべてが終わってしまった後から始まるので序盤からやりきれないです。 首を折るという穏やかじゃない行為の意味にそんな意味があったなんて…! なんだかすごく美しい愛をみたような、哀しい物語だったような。重厚過ぎてひっぱられそうでした。 先輩の最後の演技はきっと、素晴らしいものだったんだろうなあ。 @ネタバレ終了 短いのに、愛という概念をひっくり返されるようなすさまじい作品でした。
  • 愛しのフランケンシュタイン
    愛しのフランケンシュタイン
    かわいいアダムくんになって夜の街を探索するアドベンチャー! 謎解きやサブミッションもあってやりごたえ抜群!皆さん仰ってますが無料でいいんですかこれ!? @ネタバレ開始 誰とでも仲良くなれちゃうアダムくん。 登場人物一人ひとりが魅力的で交流を深めていくとわかってくる背景。 人々の話を聞いたり探索を進めていくと、ちょっとした言葉の端々や調べた物からアダムの正体や仄暗い過去の様子が見え隠れする…全体的には綺麗でオシャレですがそれだけではない、どこか哀しさの漂う雰囲気がとても好みでした。 ゴーストと一緒なら色んな場所に行くことができて、また新たな発見があったりとにかく探索が楽しい! 月に関するお話だったり、人物同士の会話の言葉選びが素敵でした。ムーンレイカーの話とか、ミゲルと博士のやり取りとか。ミゲルは基本的にクールなのに時々隠しきれていない優しい一面とかパンケーキが好きなところとかがギャップ萌えで好きです! お気に入りの場面も沢山あるのですが、一番はみんなで行く夜のピクニックのシーンです。どんな形であってもずっと四人で仲良く暮らしてほしいな…と願わずにはいられませんでした。 最後の選択はとても悩ましいもので、アダムはアダムだけどアダムではなくて…とても考えさせられました。 その前の行動によっては悲しい結末になってしまうし、アダムが残された時間を旅して過ごすENDもありましたが、やはり私はどちらのアダムを選んでも四人で過ごして欲しいなと思ってしまいました。誰と何を話すかによっても内容が変わってきて奥深い…。個人的にはアダムとミゲルが「偏屈親父」「愚息」と呼び合うやり取りが好きでした。 @ネタバレ終了 探索のみならず登場人物の感情に深く触れることができて、エンディングが流れる時には切なくも優しい余韻に浸ることができました。 バッジやアチーブメントも必ずコンプしたくなる! 素敵な作品をありがとうございました!!
  • 現代都市怪奇録
    現代都市怪奇録
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 タイトルの通り、現代においてありえるだろう状況から始まる短編5本の物語。 選択肢もあるので分岐による展開の違いも楽しめますが、どれも手軽に読み切れるのでサクっと怖い話を楽しみたいという時に最適だと思いました。 @ネタバレ開始 ◆第一話 初めての引っ越しと新生活という時期的にもよくある状況。 選択肢があるという事で確認できるルートを全て読ませていただきました。 引っ越し先がまさかの事故物件だったというこれもまた実際にあり得そうな展開。 説明がなかった辺り、多分間に誰かしらが1度入居したので説明義務がなくなっていたのかな…?等と推測をしつつ。 現代では珍しいかもしれないですが、やはり隣人位には引っ越しの挨拶をするのが当然かなと選択肢を選べば不穏な情報を聞く事に。 これは余計な事をせず知らない方が幸せな展開だったのかな…と思いましたが、次の選択肢で勇気を持って振り返ればちゃんと人違いというのが判明して生存しほっとしました。 そして、もし振り返らなかったら?とこちらも試してみれば…隣人が見間違えたという事は後ろ姿だけでは死んだ彼女からも違いがわからなかったのでしょうね。 恐怖心から動けない人が多そうですが、勇気を持って行動すれば助かったのに…というのを知っているとやらかしたなぁという感は強くなりました。 次に、挨拶をしないルートの場合もやはり部屋の中にある『ユルサナイ』と書かれたメモ用紙。 後の展開を見るに、これは隣人の話を聞いておいた方が結果的には生存率があがるヒントになったんだろうな…となりました。 どちらにしても、生還しても彼女は成仏していない以上この主人公がここを出て行ったらまた次の人が…という余韻を残しながら。 ◆第二話 うっかり肝臓の限界値を見誤った結果入院になってしまうというやはり日常にありそうな導入。 タイトルの『現代都市怪奇録』の通り、生きていれば思わずあるあると言いたくなるところからホラーな展開に入るというのが良いですね。 大部屋に入院のはずが満室になっていた為、個室を大部屋と同じ料金で使用できるという一見すればありがたい展開。 しかし病院あるあるというべきか、やはり何かいわくつきであろう会話からすでに嫌な予感が止まりません。 噂の内容を質問できる選択肢があれば聞かない手はないでしょう。 内容としては誰も悪人がいないのに悲しい結果になり今も成仏できないでいる心臓外科医の先生に関するお話が判明。 本来、担当するはずだった患者さんの手術日の前後になると目撃情報があるというのも完全にこの後の展開を察してしまったというべきか…。 その気持ちを代弁するように主人公が確認すれば、その日はまさしく本日であるという絶対に何も起きないとは思えない事実が判明。 そして夜中になれば死んだ先生によってストレッチャーで運ばれていくという展開へ…! 叫ぼうにも声は出ない、だから当然と言えば当然だったのかもしれませんが助かろうと叫ぶ選択肢を選べば手術室のランプがつくのを見送りつつ終幕へ…。 仮に死んだ先生の腕が良くても、代わりに入れる人工心臓なんて用意がされていないと思える以上これはどうあがいても駄目だった流れでしょうね。 暴れてみればストレッチャーから落下するも無事生還へ。 院長らしき人から口止め料であろう迷惑料としてのお金や入院料が不要という説明をされた辺り、話の最初に出てきた先生のように信じていない人もいるのでしょうが実質公然の秘密だったのでしょう。 むしろ、質問をしようにもやたら遮られたという一文があった点を考慮すると、表向きは信じてないというスタンスで黙認をしていたのか。 病院という心霊現象の起きやすい場所らしい怖い話でした。 ◆第三話 忙しい社会人ならきっとあるある、終電を逃すところからの始まり。 走って向かったにも関わらず無慈悲にも出発していく電車、徒労感。 思わず、お疲れ様です…。と心の中で思っていれば先程出た電車が最終のはずなのにやってきた次の電車。 こういったお話で終電の次にくる電車というともうそれだけであの世へ直送されるんだろうな!と恐怖とワクワクが尽きない状況ですね。 自分以外誰もいない無人の車両。あまりにも静かすぎるという違和感。 それを意識すれば他にも乗客がいたようで、それは中学時代の恩師のようでした。 そこでの会話自体は久々の再会という懐かしさや「どいつも中学の時のまんまだ。若造だよ」という教師らしい発言に微笑ましくなりますが…絶対それだけで終わらせてくれるはずがなかった。 やはりというか、先生はすでに故人でありよく見れば顔色も死人のよう。 そして、どこか不明ながらも駅に到着しこのまま死人である先生と一緒にいる状況に危機感を持ちながら降りようとすればこちらの肩を掴む冷たい手。 正直、これはどっちも生還できないという直感がしますが終点があの世である場合は降りた方が賢明でしょう。 しかし外へ出てみればそこは何もない奈落であり、地獄だというアナウンスが…。 現実でも主人公は翌日死体として発見され、事故死として処理されるも直前に味わった恐怖からその表情は…という終わりへ。 次は嫌な予感がしつつも先生の忠告に従い立ち止まれば場面は駅のホームへ。 どうやら主人公はずっと終電を見送った後もこの場に留まっていたようですね。 確かに、もう一方のエンドではホームから転落した死体として発見されていると考えればそちらとも繋がります。 主人公の思うように、もし先生が助けてくれたというなら怖いながらも良い話だなぁという締めくくりなのが好きです。 ◆第四話 罰当たりというワードの時点でこれはどうあがいてもバッドエンドでは…?という期待が満載。 再生数目的に、心霊スポット凸動画を上げるという時点でやってはいけない事をしている感がありますね。 巻き込まれたのであろう寺西は「時代遅れ」という理由から反対していたようですが、こういう場所に面白半分で近づく事自体がもう禁忌と言えるのが。 まだ、昼に来ている分あまり恐怖心もそそられない状況ながら目的地である呪われた祠へ到着。 この祠に対し罰当たりな事をするというのが次の目的になりそうですが、一見すると呪われている感じがしないという辺り状態は綺麗だったのでしょうか。 例として「落書き」をすると高熱や病にかかるとあるのならその痕跡がありそうだなという意味でも。 (もしかすると、誰かが定期的に手入れをしているかもしれないながら心霊的な力で自浄作用があるのでは?と推測ができるのは良いですね) 問題の罰当たりな行動はどうするのかと思えばまさかの鉄パイプが登場!? それは二重の意味で死ぬからやめておけ!炎上商法で社会的に死ぬのと祟りで死ぬの両面という意味で!! しかし、祠は破壊され急な降雨が。 ついでに、結果解き放たれたのであろう何か?がこちらを見ているという何も起きない訳がない流れへ…。 そして帰宅後も林の中で見た視線の事を思っていれば、かかってきた電話から祠を破壊した主人公でなく同行していた寺西の方で何かが起きた様子で「そっち!?」という怒涛の展開が。 選択肢が出てきましたが、これはここまでの行いの時点でどちらにしろ主人公は助からないのが予想できました。 イタズラだろうと思えば、スマホがいつの間にか血濡れになっているという展開へ。 部屋の外から響くノック音。 ドアポストからこちらを見る何かの目、破裂音。 結果として、因果応報というべきか火災により亡くなった主人公。 寺西もあの電話の後、すぐに亡くなっていたのだろうなと思わせるニュースのアナウンスから「だから言わんこっちゃない」という結末ですね。 良心に従い寺西を助けに行く方を選ぶと、反応から思ったより友情に熱い主人公だった?と思わせてからの「動画が100万回再生されるような大スターになるという俺のビッグドリームも遠ざかる」と理由はそこかーい!という動機にある意味安心をしたというべきか。 何かが自分の所へ迫っているという内容の電話だったのもあり、すでに何者かによってぶち破られていたドア。 それをさらに蹴破るというドアへのオーバーキルを入れつつ到着すれば、どうやら間に合った様子。 さらに出てきた選択肢はこれまでの行いを考えれば下がまだ生存できそうなルートか?と必死に謝れば神様は伝えたい事を残しその場から去ってくれる流れへ。 後日、しっかり破壊した祠を修繕すれば無事に生還はできたようで一安心……と思わせてからの林の奥に光る目。 悪い事をすれば、神様はそれをちゃんと見ているという教訓と考えるのがいいのでしょうね。 殴りかかればやはり爆発オチならぬ火災オチという辺り、罰当たりな事をしたのは前提であれ反省は重要だったという事なのでしょう。 ◆第五話 生粋の怪談好きな友人との話という、これも好奇心旺盛な学生ならどこかでありそうな光景ですね。 個人的に、現代だからこそ怪談なり心霊なりとある種の無知が生み出す神秘のある話は存在が薄れていると思うので彩葉ちゃんの文句はくすっとしましたね。 でも、確かに近年オカルトブームは去った分そういうのが好きな者には物足りないのも事実。 そして、怪談がないなら作ればいいと自作の話を生み出す展開へ。 怪談をあくまでフィクションの娯楽と割り切っている辺り、彩葉ちゃんはまだちゃんと棲み分けができている印象ですね。 本題の怪談製作については、完全な作り話でなく本当の事も混ぜる事で信じてもらえるような内容にする方針へ。 選ばれた真実の成分は、以前田奈川添いの道路で交通事故があったという事。 実際に彩葉ちゃんが体験し、現にこうして彼女は生還しているけれど創作としてはその被害者が死んだという形で取り入れる。 地元の人間なら詳細まで知らずとも確かにそんな事故があったような、と思えるというのは良いチョイスでしょう。 いざ噂を流してみれば、さらに尾ひれのついた状態となった怪談は『顔無しさん』という話として広がる事に。 彩葉ちゃんとしては目的が達成でき、予想外の尾ひれもついた事に満足げですがここで止めるべきか否かの選択肢が。 元が作り話だったとしても、人々が噂を広める事により言霊から新たな怪異は生み出される。 その概念がここでも通用するなら止めるのが正解なのでしょう。 その後も、顔無しさんには新たな設定が追加されていき最初の話にはなかった狂暴性も付与されていく…。 そしてとうとう目撃者まで出てきてその人は入院するという事態に。 さすがにこれは怪談を作った責任もあるという事で犯人を捜しに現場へ向かう展開へ……絶対目撃するんだろうなぁという予感を伴いながら。 現場で時間になるのを待てば、突如現れた彩葉ちゃんにそっくりな誰かの人影。 主人公の違和感も尤もな事で、元になった体験談が彩葉ちゃんのものだとみんな知らないはずなのにどうして彼女そっくりに変装をしているのか? 肝心の彩葉ちゃんはその違和感より怒りが先行しているようですが、これはつまり…ドッペルゲンガーではないのか。 「ミツケタ……ミツケタ……ホンモノ……ミツケタ……」 恐ろしくも、どこか悲痛な響きを含んだ声で事実事故を経験していた彩葉ちゃんに近付く顔無しさん。 何とかその場から逃げ出し、それからも怪談に設定は増えていくもやがてみんなは顔無しさんの噂に飽きたのか忘れられていった。 しかし一度具現化してしまった怪異は、人々が噂をせずともきっと存在し続けているのだろうなという意味で最後の言葉が沁みました。 人でなし!なのを覚悟で見捨てる方も見て見れば、これは成り代わってしまったのか? 恐らく顔無しさんに皮を剥がされ悲鳴をあげていたのだろう彩葉ちゃんは昨日の事を知らないというように振る舞っている。 全ては作り話で、本当にあったはずがない、そう思いたい主人公。 だからこそ…彩葉ちゃんの顔にうっすらとある傷跡がその可能性を否定しているのにも気づかないふりをするというのが後味の悪さも含めて良い味を出してますね。 @ネタバレ終了 どの題材も日常的に想像がしやすい分、もしもそこでこんな展開が起きたら? という思わず想像できてしまう恐怖が魅力的でした。 個人的に、選択肢とそこから分岐する展開を含め一番好きなのは第三話でしたね。 それでは面白い作品をありがとうございました。
  • 消灯コーヒー
    消灯コーヒー
    実況プレイ動画としてYouTubeにて動画投稿させていただきました。 主人公の豆川も無糖ちゃんもとても愛らしかったです! イラストやBGM、ゲーム全体の雰囲気がとても好きです…!
  • カペル-Caper-
    カペル-Caper-
    素敵な雰囲気に惹かれてプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 「こいつ……あの世へ引きずりこむタイプの怪異かなんかか!?」と叫ぶ私の直感に従いドアを閉め続けたら速攻でTruthエンドへ。まさかの亡霊is私でした。疑ってごめん。 死んでるってわかってても会いに行ってしまうの、切なくて好き……♡ @ネタバレ終了 サクッと遊ぶのに最適で深く素敵な作品、ありがとうございました!
  • 愛しのフランケンシュタイン
    愛しのフランケンシュタイン
    無料で遊べる作品だとは思えないほどの作りこみで、詩的な世界観にゆっくりと浸りながらプレイしました。 @ネタバレ開始 静かで少し寂しいけれど、どこか優しさが感じられる町。 不穏で謎めいていながらも、身を寄せ合って暮らす家族たち。 プレイするうちに何だか愛しくなってしまいました。 謎解き要素もたくさんあり楽しかったです! 家族と生きるED1も好きですし、ED2も切ないながら旅に出る描写が好きで、どちらもいい結末ですね。 ハーヴィーがネックレスをくれた時は思わず心をつかまれました。 そして背景イラストがおしゃれで大好きです! こんなにぐっと引き込まれる舞台を生み出せるなんて本当にすごいなと、ただただ驚くばかりです。 個人的に図書館の絵が好きなのと、駅も時計を合わせると列車が現れる演出にわくわくしました。 美しい屋敷や街並みを探索するのはとても楽しかったです。 @ネタバレ終了 このゲームをプレイしている時間はとても心地よく、癒されるひとときでした。 そんな素晴らしい作品を生み出してくださり、本当にありがとうございました!
  • お化け飼育中
    お化け飼育中
    お化け飼育中という題名にひかれてプレイ… もれなく全員コンプ… @ネタバレ開始 死神さんのキャラデザ好きすぎる…! 生前ホストという設定もいい!! @ネタバレ終了
  • 今宵、忘却列車にて。
    今宵、忘却列車にて。
    お見かけした瞬間私の心に刺さるなと直感が騒いだくらい素敵なタイトル画面。 その期待を裏切るどころか100倍の切なさで包んでくれた作品でした。 @ネタバレ開始 最初途中で降りた時に橘くんが呟いたのを見て「これは降りなかったらハッピーエンドだよしきた!」と嬉々として2周目を読んで見事切なさに胸がはち切れました。 タイトル画面の絵が昔彼が夢みた光景だとわかった瞬間鳥肌が立ちました……まさかの伏線。そして切なすぎギルティ。本編とは別の意味合いでギルティ。 トゥルーエンド後に縦書きの特別なタイトル画面になる仕掛けが本当に大好きです!こういう小ネタほんと好き! 何度選んでも離別の道を辿るのなんとかならんのかと思ってあとがきをみたら見事なほどに削られておりました。橘くんかわいそう&かわいい。 @ネタバレ終了 心に残る素敵な作品をありがとうございました!
  • このボタンを押すとテュティパティし出す
    このボタンを押すとテュティパティし出す
    ハイセンスなゲームでした。そりゃ制作事例にも載りますわ。
  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    実況させていただきました、 素敵な作品をプレイさせていただきありがとうございました! 手紙の仕様に気づくのに時間がかかってしまったのが痛恨の極み…! @ネタバレ開始 階段が真っ赤になっていた時は本当に鳥肌が立ちました。 そしてそれに呼応するような手紙の内容と空の色、もう鳥肌が止まりませんでした(いい意味で)。 手紙に現れる「嘘」の色、そして色にリンクした学校にいる人物たちの話の内容、 語彙力がなくて恐縮ですが本当にすごいゲームだと思いました…! 山中がいなくなった後、原田がいじめっ子たちに何をしたのかが非常に気になりますが、 くたくたになりつつも日常生活を送れているのであれば一応みんな無事なのかな…と少しほっとしました。 私はきっと、原田と山中は再会できたと信じています…! いろいろなわだかまりがあったかもしれないけど、ここからまた新たな友情を紡いでいってくれるといいなと思っています。 @ネタバレ終了 プレイした後に他の方のレビューも読ませていただいて新たな発見がたくさんありました! 今までプレイしたことのないゲームシステムで、本当に奥深く、素晴らしいゲームでした、ありがとうございました。 ぜひ感動のラストを皆さまにも見ていただきたい…!
  • 飛びたいの
    飛びたいの
    ねじまきマキナをとっても楽しませていただいたので、シリーズ1作目のこちらもとっても楽しみに遊ばせていただきました! 豊富な分岐があってとっても面白かったです!! 振り幅がとっても大きくて情緒がジェットコースター(((( '-' )))) @ネタバレ開始 とりあえずメーデーさんの供給がいっぱいあって幸せ〜!!! 泣いているお顔の訴求力がとてもとても高いです…… 是が非でもどうにかして差しあげたい…… とっても無垢な感じで愛おしいです…… かわいくて美しくて守ってあげたいような守られたいような、ほんとに素敵なお方やわあ…… ゲーム的には、夢中になってサクサククリアしていました! 子供らしい夢と優しさにあふれる選択肢がとってもほっこり! 『もういいの』のルートの僕君の優しさがカンストしていてとっても涙腺にきました…… メーデーさんもあんなに飛びたがってたのに…… どこまでも優しい2人が切ない…… 天界には戻れなくても優しい世界で一緒に生きていて欲しいなあ…… 時々見える地雷が紛れ込んでおりましたが、絶対アカンやつだとわかっていても好奇心が抑えられなくて選んでしまうのが人間の悲しいところで…… 『重いの』があまりにもしんどかったです…… メーデーさんめちゃくちゃ汚されちゃってたけど大丈夫なのかしら…… 翼を切られたじゃ済まないほど堕ちてしまった感があって、めちゃくちゃ背徳的で恐ろしいENDでした…… そして一緒に天界へ向かった僕君…… ねじまきマキナを先に見ていると、色々と闇が深い想像をしてしまいます…… これは最後まで見届けないと気が済まないタイプのお話ですわあ…… @ネタバレ終了 短編とは思えない満足度でとっても素敵でした! 完結編での2人のこれからもますます楽しみです!! 素敵な作品をありがとうございましたm(*_ _)m
  • ~いいからチョコを投げろ話はそれからだ~
    ~いいからチョコを投げろ話はそれからだ~
    ヤベー奴のカタログコレクションと聞いて?プレイしました! 絵柄も凄い好みだったのですが、中身も良かったです! キュンとできます! @ネタバレ開始 この中に常識人が混じっている!!!! というワケで主人公含め?ヤベー奴の見本市だったワケですが、何ででしょうか凄くほっこりする話ばかりですね? たばかったな!? お話の構成がとってもお上手でスーっとカカオ65%くらいの感覚で楽しめました! 皆さん既に関係値がかなりあるのにも関わらずプレイヤーはなんもわがんにゃい!といった感じで謎にみなさん特殊な背景を持っていらっしゃるのですが、 それが気にならないほどキャラが立っていてパワーで押し切られました! …面白れぇ奴ら! 世界観が繋がっていたり同一人物が出演している別作品もあるようなので、とっても楽しみです! ちなみに猫科は紫苑くんと紺さんが好きでした! 紫苑くんのツンデレのような何かとギザ歯、凄い可愛かったです! 紺さんも常識人枠なのに何かほの暗い感じで良いですね…今後も何かあるのかなー? @ネタバレ終了 そんなこんなでサクっとゆるっと楽しめる素敵な作品でしたー! ブラウザ版からしかバッジが取れませんでしたが、ティラノ側のバグかしら? 素敵な作品ありがとうございました!