ティラノゲームフェス2020参加作品
10034 のレビュー-
しようよ七海君!勢いたっぷりの短編ラブコメ作品で面白かったです! 同じ作者さんの別作品をプレイしていると、まず温度差にびっくりします。 マグロの目玉ソーダとダイオウグソクムシ、ボイスの入るタイミングで笑いました。 あと他の方も書かれていますが、エピローグがそれまでのコメディ部分と違っていてとても良かったです。 ありがとうございました!
-
精神研究の実験人間実験人間パートであえてプレイヤーに一連の作業をさせるところにこだわりを感じました。効果音やスイッチを入れた後の画像差分、文字の色替え、タブレット画面など演出も丁寧でした。 これからEDも増えていくとのことで楽しみにしています。実験人間の中では最後の彼が好きです。
-
点鬼簿行路美術品レベルにグラフィックが美しいですね…。 ボイスの使い方がとてもお上手だと思いました。 Ending-Aのエンドロールの演出が光ります。 @ネタバレ開始 淵上君の心情を紙芝居で表わしているのが凝った演出だなぁと 思っていたのですが、あれが小夏先輩の描いた絵だったとは…。 選択肢の人形の首が落ちてくる演出には驚かされました…! 美麗な絵がホラー演出を一層盛り上げています。 演劇にのめりこんだ彼女は、周囲の評価はどうであれ 役になりきれて本望だったのかな…と思います。 @ネタバレ終了 全体的にクオリティの高い作品だなと思いました。 制作お疲れさまでした。
-
アンドロイドは小説家になる夢を見るか?本業のライターの仕事をしながら小説家になることを夢見る幸治は、とある企画に当選し、ハウスロイドである『シャーリー』と短い期間の中、共に生活を送っていくことになる。そんな中、あるきっかけからシャーリーと一緒に小説を書き始めていく、というお話。プレイ時間は20分程度でした。短いながらも話がまとまっていて、近未来な世界観もわかりやすく頭に入ってきて、世界観に入りながら読めました。ENDは多分2つあって、一つのENDは幸治が少し未来に対してマイナス的な考えですが、現実的であって不快には思えず、むしろこの考えを私たちも持っておかないといけないと危機感を持ちました。もう一つのENDは明るい終わり方なので、そちらも私としては好きですが、現実的な考えのENDも好きなので、どちらのENDも良かったです。 違っていたら申し訳ないのですが、キャラクターの立ち絵が3Dで作られているのに違和感なく、表情も豊かで、3Dに少し抵抗がある私でもすんなり受け入れられました。 ここからは完全に個人のシャーリーに対する話なのですが、プレイ後シャーリーが家にきてくれたらなぁ〜なんて思いました。プロット渡したら15分ぐらいで小説を書き上げるなんてすごい。けど、一番いいなと思ったのは予算を伝えたらその予算内で買い物をしてくれるという機能。いいな・・・ そんな高性能アンドロイドだからこそ、あの展開で幸治がシャーリーにとった態度も理解できました。長々と書きましたが終始シャーリーが可愛かったです!
-
片恋スターマイン最高に面白かったです。特に紫季先輩のルートは目から熱いものが出てきそうになるくらい、とても心を揺さぶられました。全6エンド、2時間半程度で完走しましたが、あっという間の時間でした。大きな余韻に浸りながら、衝動的に感想を書いてしまうことをご容赦ください。 この作品の主人公は、大学3年生の桃耶ちゃん(名前変更可)です。彼女は高校時代から片思いしている紫季先輩がいて、彼に告白しようと心に決めたところ、幼馴染の翔くんと再会することから始まる物語です。制作者様の過去作『隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。』と『憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない』と、同様のキャラクターが登場します。そちらはミニゲームやコミカルな要素が強いですが、今作は「完結編」の名にふさわしい本格的な長編恋愛ノベルになっています。イラストはよりスタイリッシュになり、彼らの微妙な三角関係を卓越した描写力で徹底的に描いています。自分は過去作品を全てプレイ済だったこともあり、序盤から3人に強く感情移入しながら読むことができました。自分は紫季先輩、翔くんの順番で進めました。 @ネタバレ開始 まずは翔くんルートから。中盤の事故・記憶喪失の部分は、本当に衝撃的でした。と、同時にシナリオを書いてる身として、このやり方は物語の構造として「すごい!」と思いました。過去作からずっと「翔くん片想い」だった恋愛構造が、このハプニングで一気に「桃耶ちゃん片想い」にひっくり返ってしまったからです。厳しい態度で接してくる翔くんに対し、ひたむきに頑張る桃耶ちゃんをより応援したくなりましたし、間接的に事故前の翔くんの葛藤も感じることができました。記憶が戻った瞬間のカタルシスは本当に大きかったです⋯⋯。過去作のラインで悶々としていた翔くんが、ここまでストレートに言えるようになったんだなぁと感動しました。 次に紫季先輩のルートです。こちらも心を揺さぶられるくらいに面白かったです。伏線の回収とか、普段はクールに振る舞っている先輩が激しく動く部分とか、「おおっ!」と思う部分はたくさんありました。その中で個人的にすごく良いと感じたのは「何よりも相手の幸せを願う」ことを決めた、桃耶ちゃんの人間的な成長でした。過去作ではのんびりとした部分が特徴だった桃耶ちゃんが葛藤の末、紫季先輩の幸せを何よりも願うようになりました。その結果、周囲の人間にも良い影響を与えるようになり、ついにグッドエンディングを迎えます。きっとそれは「自分の幸せ」以上に、「相手の幸せ」を願った結果なんじゃないかと考えています。全ての問題が綺麗に解決する、一番すっきりとしたエンディングでした。あと、紫季先輩のバッドエンドルートも個人的には好きです。秘書ルートも事故死ルートも、それぞれ違うベクトルの物語を想像してしまうような、そんな余韻が残る面白い内容でした。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、満足感の高い素晴らしい作品でした。過去作から読んできた身としては、これ以上はない大団円だったと思います。本当に、本当に楽しい時間でした。ありがとうございました!
-
さよならチョコミントある夏の日、主人公の僕と幼馴染のチコが外でアイスを食べることから始まる掌編です。約1000文字なので、5分もかからずに読了しました。 短い時間ですが、物語の世界観とかいろんなことを想像してしまう物語でした。夏特有の雰囲気に包まれているからでしょうか。二人の何気ない動作の中に愛しくも切ないものが入っており、読み終わった時は何だかセンチメンタルな気分になってしまいました。とても印象的な夏の掌編でした。ありがとうございました!
-
エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~なんという完成度の高さでしょう。 エンド回収頑張ってみましたが、おしいエンド! 最初はみよちゃんのけっこんしきになかなか行けなくて 行けるにはどうしたら…と思って複数回収したら 惜しい…! そして、性格が不安定(笑) おしいをなんとか超えてみたいです! 個人的にしゅせんどエンドが好きです。 楽しいゲームをありがとうございました!
-
君と二人で歩くことがやさしさに触れることができる作品です。 本作の魅力は、人のやさしさという部分から描かれる、温かさだと思います。 @ネタバレ開始 前編。凛ちゃんと優介さんは、お互いに気を遣って生きていました。そんな二人の言葉は拙く、届かないこともあります。しかし、たとえ気を遣う間柄でも伝わっているものはある。それがよく描写されていたと思います。 後編。そんなやさしい側面を持った二人だからこそ、話し合うことができたようにも思います。お互いのよさを知覚しているからこそ、悩んでしまっていた二人。話し合うにあたり、きっかけは必要になってしまいましたが、その結末はやはり温かさを伴うものでした。陰鬱なものはかけらも感じない、明るくやさしい温かさでした。 個人的には、そのきっかけがなくてゆっくりと進んでいた場合でも、いずれは同じ結末にたどり着けていたように思います。 @ネタバレ終了 人のやさしさや温かさが素敵な作品でした。 ありがとうございました。
-
女中浮世の怪談イラストが綺麗で飛びついちゃいました♪ アイコンや字体など細かい部分にも統一感があって、大正あたりの時代を思わす世界観が素敵でした。選択肢で変化する女中さんとの会話も楽しかったです。 どれも怖くて好きなんですが、私は二つ目のお話が一番ですね。作品内容で見れるあのイラストのシーン、怖くて好きです~。 素晴らしい作品をありがとうございました!
-
崇高なテロリスト物語の構造が天才のそれでした。圧倒的なセンスで殴られる感じが最高でした。ありがとうございます!ありがとうございます! まず、画面の構成が天才でした。めちゃくちゃ好きです。寒色系の色々な色を使っているのにまとまりがあって、世界観の作りこみが素晴らしかったです。 画面の中にある小ネタがどれも面白くて、背景自体が面白いゲームって他に無いのでは……!?と思いました。 「主人公」の視点でパソコンを操作する演出も、すごく好きです!(個人的に、「★」の下りは昔を思い出して「こういうの、あったあった!!!!」と盛り上がりました笑) 音関係の使い方がとても秀逸で、作品の世界にのめりこむことが出来てすごく良かったです。 物語自体には毒があるのに、文章は面白くて、それがまた毒々しい雰囲気を醸し出していて、すごいな~~~と思いました(語彙力の欠如)。 短い時間でプレイできるものの、とても心に残る素晴らしい作品でした! ありがとうございました!
-
エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~行動によって主人公の性格が変わり、エンドが分岐していく脱出ADVゲーム。 時間を忘れてプレイしてしまうタイプのゲームです!楽しい! 初回が『わるエンド』だったので、どうしても娑婆でのエンドを拝みたいと思い気づいたら何周もプレイしていました。 最初、みよちゃんと二人きりでエレベーターに閉じ込められるとばかり思っていたので課長の存在に「誰!?」と驚きが隠せなかったのですが、『しゅせんどエンド』なんかを見るとこの人憎めないなぁ…と、いつの間にか好きになっていました!笑 楽しいゲームをありがとうございました!
-
リベリオン・ヒーローズ現代とファンタジーが入りまじった不思議な世界を舞台に、過去を背負って生きる少年少女が『ヒーローごっこ』を通じて居場所を見つけていく物語です。 ノクターンから始まる静かなオープニングシーンと、『ヒーローごっこ』のバトルシーンとの対比がとても印象的で、序盤からぐいぐい物語に引き込まれていきます。 無気力に日々を過ごしていた主人公・ほのかちゃんは、ひょんなことからヤマトくんと出会い、『ヒーローごっこ』を通じてお互いが良い影響を与えあって成長して行くのですが、そんな二人の織り成す甘酸っぱくも淡い恋模様は、見ていて悶えること間違いなしです! 二人を支える周囲の登場人物も、成長を見守りつつ困ったときにはそっと助け船を出すような素敵なキャラクターぞろいです。 特にほのかちゃんのお兄さんのはるおさん、彼はこんな大人になりたい!と思わずにはいられない名キャラクターです。 温厚な人柄と悪役の『幹部』という肩書のギャップもたまりません! はるおさんだけでなく、主人公を取り囲むキャラクター全員が包み込むような優しさをもっているのが印象的でした。 決して誰かに押しつけることなく、つらい時に寄り添ってくれるような温もりのある優しさです。 善も悪もある世の中で、人の善性を信じてみようという気持ちにさせてくれる、素敵であたたかいゲームでした。 わかりやすく洗練されたUIや、これがあると嬉しい!という機能が一通りそろったゲーム性(特にシナリオを細かく回想できる機能が便利です!)など、プレイヤーに対しても配慮と優しさが溢れているところも素晴らしいです。 全てがハイクオリティなので、普段はあまりフリーゲームをしない方にとっても親しみやすい一作だと思います。 ぜひリベヒロの世界を味わってみてください!
-
深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray toグラフィックが一目見て好みだったのでプレイしようと決めていました。 ハイセンスなBGMがそのまま世界を形作っており、とても素敵です。 テキストに散りばめられた絶妙なエッセンスに作者様の博識さが窺えます。 深夜の冷えた空気を味わうように徘徊させていただきました。 こちらの作品が気になった方、間違いなく好みだと思うので ぜひプレイしてみてください。制作お疲れさまでした。
-
宝石ドールほっとするいいお話でした。立ち絵はなく文章とCGのみのゲームですが、個々の登場人物が非常に認識しやすく、読みやすいです。個人的にはお父さんとお母さんがすごくいい味出してると思います。コーヒー飲みたい。
-
ハローライブ!プレイしてて楽しかったです! 私的にVERY HARDが難関でしたが、お兄ちゃんがどうなるか気になって必死に目を凝らしながら頑張ったらクリアできました!感動! まさかティラノビルダーで音ゲー的なゲームができるとは・・・その発想力と技術力に脱帽です。 ひよりちゃんはかわいいし、なんかとても励まされました。 ありがとうございました!
-
和泉くんと三姉妹。~Summer memory~夏祭りの楽しいわくわく感が伝わってきました。浴衣姿で花火や出店を 大満喫。スチルも効果的でキャラクターの緊張やドキドキの気持ちが伝わります。 本編の方まだのでまたプレイさせていただきたいと思いました! 楽しい作品をありがとうございました。
-
蝶塚 -昆虫標本慕情-どこか怪奇的な雰囲気に惹かれてプレイしました。矢張りとても素敵でした!!! 蟲の話を聞いている、というよりかは先生の恋話を聞いているような感じで、幻想小説・怪奇小説に近いお話だなという印象を抱きました。江戸川乱歩の鏡地獄や人でなしの恋等々、人ではない何かに思いを馳せる物語が好きな人にはハマると思います。 素晴らしい作品をありがとうございました! @ネタバレ開始 オチに関しても中々幻想めいたものがありとてもツボでした@ネタバレ終了
-
お前のスパチャで世界を救えこんにあです。 Vtuberについてはそこまで詳しくない自分でしたが、主人公やにあちゃんの成長性に感動しました。 後、他のサブキャラクターの個性やENDの内容も面白かったです。 @ネタバレ開始 特に好きだったのはENDTypeCのかたラーメンさんですw @ネタバレ終了
-
エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~ファミコン世代の自分に直撃なタイトル画面に惹かれてプレイ。 ゲームはコマンド選択式になっており、課長、みよ(秘書)と共にエレベーターに閉じ込められた主人公が、どんな行動を選択をするかでエンディングが変わります。 キャラのやりとりが楽しいので、ついついいろいろな選択を試したくなるのが良いです。
-
片恋スターマインどこか馴染みのある登場人物たちだな?と思ったら、 「憧れの先輩と推理クイズでで以心伝心しちゃうかもしれない。」の制作者さんでしたか! そちらも楽しませていただきました。 無事に成就の行方が見られて嬉しい限りです。 登場人物の年齢が基本的に大学生ということもあり、 それぞれの背負っている物を見せてくれる重みのあるシナリオでした。 @ネタバレ開始 ◇山吹 翔ルート ツンケンぶりがかわいくて一週目にしました。 どう見ても主人公大好きな遊園地デートが癒し。 両者の恋心の葛藤さえ終われば…と思っていたら、まさかのシリアス展開に。 でも、ほほえましい好意だけでなく、「主人公と赤の他人になれていたら……」という再会までの拗らせた想いの重さも確かにあったのだと知ることができるストーリー展開でした。 主人公もあのまま付き合うよりも、知っておけてよかったのかもしれない。 ◇南雲 紫季ルート 先輩が何かしら背負っていそうなことは翔ルートで感づいていたものの、ここまで重たいとは……! でも、後継ぎになりたい気持ちが本物でよかった。 「お金持ちっぽくない」と言われてザ・お金持ちデートをする先輩がツボでした。 あと、観覧車シーンで「寝室に飾って毎晩眠りに~~」の下りの文章が好きです。先輩との憧れを含んだ心理的距離感を上手く表してるなあと思いました。 @ネタバレ終了 いつか「隣の家の幼馴染に~~」も遊ばせてもらいます。 楽しい時間をありがとうございました。