ティラノゲームフェス2020参加作品
10034 のレビュー-
最終電車早朝。始発なのに最終電車。 読み始めると、その意味がすぐにわかります。 15分ほどで読み終わる短編で、内容的にはやや暗めなものですが、 最終的に主人公が前向きになっていくので、 読後感は意外にもスッキリと、気持ちいい感覚でした。 @ネタバレ開始 いざ自分が作中のような約束をしてしまったら、 一歩踏み出せるのだろうかと、考えさせられるものがありました。 また、それで一歩踏み出せなかった主人公の気持ちがとてもわかりますし、 踏み出せなかった後悔や葛藤、懺悔のつもりで後から見に行く心情、 友人は何がしたくて現れているかもわからなくて、 徐々に腹が立ってくる気持ちなどがよく伝わってきました。 ノベル"ゲーム"として考えると、 踏み出すかどうかが選択肢になってると、 とても悩ましい選択になって、より印象的になるかもなーと思いました。 作者さんのTwitterに、この作品のIFストーリーもありましたが、 それ自体は彼らが大人になった時のものであり、とても微笑ましい内容だったので、 分岐次第ではゲーム中でそういった展開になっても、普通に面白そう…と思った次第です。 二人で踏み出した、自分だけ踏み出した、 二人とも踏み出さなかったパターンも、ぜひ読んでみたいなと思いました。 上記のIFはきっと、二人とも踏み出さなかったパターンなのでしょうね。 また、友人が幽霊のような、すこし不思議な存在になったりして、そのあたりも面白かったです。 何十年もして帰郷した時に、友人の幽霊はどうなってるか~とか、 時間経過した後の話とかも想像すると、かなり面白そうだなと妄想が膨らみました。 @ネタバレ終了 一人で色々と妄想して、勝手に盛り上がった部分もありますが、 それができたのも、ポジティブな方向で作品が完結したことが大きいのかなと、気付きがありました。 たぶんネガティブなまま終わっていたら、こういった将来の妄想も展望もできなかったと思います。 遊び終わってそう感じさせてくれたことが、とても印象的で、良い作品だなと思いました。
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さらば劇薬舞台が魅せる魔法にすっかり囚われてしまっていました…。 劇場に足を踏み入れた瞬間、すでに飲まれていたのかもしれないです。 ラスト手前のシーンからのエンディングはどちらに行こうと、この瞬間目にしたものがこの演目であるのだとスッキリした読後感を得られます。 どちらのエンドも好きなのですが私は1を見た後つい拍手をしてしまいました。 演出の言葉ももう、すごくて!舞台に向ける情熱とはここまで熱いのか!と一人感動していました。 素敵な舞台をありがとうございました!
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運命の書き換え方ティラノスクリプトで運命を書き換える! 最後赤文字で文字サイズをデカくしてしまい、 感動のラストが赤文字になりました^O^ 色々いじったあげく99回の重荷を背負わせてしまったり、 くじけない主人公、 プログラム画面の演出も雰囲気があって短い時間でとても楽しめました!
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片恋スターマイン文章、BGMやSEの入れ方、背景の加工センス素材選びどれもハイセンスでおしゃれな感じでした。 ひとまずバットエンドから回収しました。思わずED1とED2は間違えて回収してしましたが。 翔くん障害に衝撃を受けておおっととなりました。 演出効果の入れ方も本当に上手だと思います。 バットEDの後味の悪さは人の性癖に刺さりそうと思いつつ それらを見た後にgoodのED見たら本当に幸せになって良かったなと思いました。 特に先輩のEDは好みのEDすぎてゲームしながら奇声上げてしまいました! 制作をありがとうございます!
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誰が殺した小夜啼鳥を
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パーソナル・スペース時と星を超えた壮大で美しいお話でした。 少しずつ物語が繋がり、色々なことが分かってくるので 夢中になって一気に読みました。 抗えない流れの中でも希望を捨てずに最後までまっすぐに生きる 皆の人生がとても素敵でした。 @ネタバレ開始 最後に不思議で運命的なご縁で、シロエちゃん、ラズリちゃんも 穏やかな気持ちで最期を迎えられて本当に本当に良かったです。 また、後書き・裏話にありました クロハくんがシロエちゃんをあっさり受け入れた理由が 子供らしい感じでふふふってなりました(笑) @ネタバレ終了
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OBENTO WORLD!!!可愛い~~~~!!! みにとまとさんとたこさんのつぶらな瞳が好きです。 ドット絵やフォント、BGMも合っていて可愛さ倍増でした。 @ネタバレ開始 後日談で噛まれる瞬間のことを考えるみにとまとさん、可愛かったです! やっぱり歯の当たる瞬間とか考えちゃうんですかね…(笑) @ネタバレ終了
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カラクリノイエ可愛いロボットさんに惹かれプレイしました。 優しい音楽と一生懸命で可愛いロボットさんと過ごす一日に癒されました。 @ネタバレ開始 ロボットさん自身のことや想いを聞くと大変切ないお話でした。 自分で名前をつけたので魂を食べられるラストは悲しみが増しました…。 でも真エンドでラロさんとして再会できて嬉しかったです~~! ロボットさん時代の夢も叶っていて幸せな気持ちになりました! @ネタバレ終了
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誰が殺した小夜啼鳥を時雨屋さん、コメントありがとうございます! イェーイ! ありがとうございますイェェーイ! フッフーゥ!!! 人を騙す為にゲームを作っている所が有るので(最低の動機) 全部気持ち良く騙されてくれた時雨屋さんは最高のお客様です。 菓子折りと玉露でおもてなししたい。 @ネタバレ開始 あのシーンはあの教師に対するイラッ☆とした気持ちを解消してやるぜぇ! という気持ちで頑張って痛そうにしたので、 ヒィ! 痛そう! と感じて貰えて嬉しいです。 爪をうっかり割ってしまった時の痛みを思い出して書きました! 爪は冗談抜きで痛い! @ネタバレ終了 時雨屋さん、本当に有難うございますー!
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生真面目な後輩ちゃんのゲームハイクオリティなOPから引き込まれ、 ぬるぬる動く後輩ちゃんにめろめろになりました! 各選択肢でお話することも面白くて、くるくる変わる表情や仕草が本当に可愛かったです。 最後はそうくるか…!と唸りつつ作品を作ることについて考えさせられました。 ありがとうございました!
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エルシェの少年リオが監禁されている理由が気になり、 またおねえちゃんとリオの会話がとても読みやすく一気にプレイしました! リオがとても可愛かったです。 探索パートやアニメーションも取り入れられており、 作品世界に没入することが出来ました。 ラストの展開には大変驚かされました……エルシェの想いにゾクゾクです。 余韻を残す終わり方でリオにとっての幸せについて考えさせられました。 ありがとうございました!
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誰が殺した小夜啼鳥を尾の無い猫シリーズ初プレイです。作者さんが想定していたポイントを、全部気持ちよく騙されました!!そうきたか!!よくもやったな!!! @ネタバレ開始 爪はぎシーンが痛そうすぎて、リアルに脈拍と血圧を上昇させながらプレイしました!ありがとうございます!
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螺旋卵形線チェルアルコ異世界にやってきた現代の女子高生モナカが世界をとりまく陰謀に翻弄されていく、異世界トリップ系ADVゲームです。 右も左も分からない世界で、手探りで文字を学んでみたり、陰謀に巻き込まれてピンチに陥ってしまったり、協力者と出会って危機を乗り越えたり…。 トリップものならではのワクワクする展開がこれでもか!目白押しな作品です。 『魔術師』『魔法使い』といったワクワクするキーワードが散りばめられたファンタジーな世界を舞台に、主人公モナカとプレイヤーは何度も試行錯誤を繰り返し、世界の真実へと近付いていくことになります。 トリップものの王道を抑えつつ、周回を重ねるごとに真実へと近付いていくストーリー展開は「え!?そうだったの!?」の連続で、一週目が終わるころにはチェルアルコの世界観に両足までどっぷり浸かってしまうこと間違いなしです。 物語の中で印象に残ったのは、『自分の意思で、何を選ぶか』という選択のシーンです。 選択のたびに、モナカとプレイヤーは何が正しい選択なのか、自分はどうしたいのかを真剣に考えて迷い、苦しみます。 その中で周囲の人々から『結果がどうであったとしても、それを受け入れる強さ』を学んでいくことになります。 特に、決断に悩み惑うモナカを見守り導いてくれるロクスは、モナカの相棒であり師であると同時に、我々プレイヤーにとっても『導き手』のような存在でした。 ロクスがいてくれたから、現代を生きる『人間』であるプレイヤーも、モナカと一緒に後悔しない選択を選び取ることができたんだと思います。 フェルさんやカナちゃん、ルーシャさん、ロクスさん、ルーさん、クリス……さまざまな人との出会いの中で、モナカが最後に『何があっても自分は自分だから』と思える自分にたどり着けたことが、いちプレイヤーとして、運命を共にしてきた読み手として、とても誇らしかったです。 自分の意思で選び、その結果を肯定し、自分に誇れる道を歩くこと。 そんなモナカの生き方を、『人間』の在り方を素晴らしいと思わせてくれたこの作品は、とびきりの人間賛歌の物語でした。 間違いなく異世界トリップゲームの傑作だと思います。 ぜひプレイしてみてください!
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きみとたわいもないおしゃべりを知らない世界に飛ばされた主人公とキツネのシルクくん、ふたりぼっちの心がほんわりするお話でした。恋愛エンドにいきましたがふたりがこれからどう過ごすのかシルクくんはこれまでどう過ごしていたのかなど想像するのも楽しいです。
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桜影に揺蕩う絵もいいし、ギャグも面白く、とても楽しませて頂きました 是非、ゆかり君ルートも追加してくれると嬉しいです
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パーソナル・スペース点と点を繋げる物語り。 時系列がバラバラな物語りが、星座のように繋がっていく感覚を楽しめました。 私自身もノベルゲームの特性を生かしたいと常に考えてますが、 それを見事に実現させたのは、もうさすがの一言に尽きます。 健気な子が大好きなので、約束を果たそうと奮闘するシロエの姿には非常に感動しました。 立ち絵イラストも非常に魅力的で可愛かったです。 特に最後のスチルは見た瞬間に涙腺が崩壊しました。 素敵な作品をありがとうございました! (イラストはプレイ中に最も脳内で映像化された「ボディースーツを着た時のシロエ」です)
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1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)5分ほどで読み終わる超短編です。 …にも関わらず、映画のようにクレジットが流れるOPデモがあってビビります笑 @ネタバレ開始 内容的には別の"選択肢"からの、別の"運命"の追加も望んでしまうのですが、 そこが一切ない点に、本作品のテーマや、美学のようなものを感じました。 そもそも遊び手が追加を望んでも「Their Happy End」なので、 追加を望むこと自体が無粋なのだろうなと思ったりしました。 もしこれが「End」や「HappyEnd」だったら、現状よりも印象に残らなかった気がしたので、 言葉選び1つで大きく効果が変わるものだなぁと驚かされました。 @ネタバレ終了 短いながらもキレイにまとまっていて、 言葉選びも良いなぁと思った作品でした!
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今宵、忘却列車にて。兎に角、橘くんが尊い。 そしてイラストが美しい。 @ネタバレ開始 選択肢の出し方も橘くんからの質問も「なんで聞いているんだろう?」と想像しながら物語を読み進め、主人公に途中の駅に降りるか尋ねてその理由も素敵な理由で、でも途中で降りちゃうと橘くんと離れてしまって。 とても物悲しいけれど、悲しいだけじゃない、そんな素敵なお話でした! @ネタバレ終了
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フードにジャムにされるゲーム全エンド見ました! どのエンドも楽しかったのでさくさく進められました。 とんでもない状況なのにポップで可愛いという不思議な感覚のゲーム。 フードちゃんかわいいしアズさんかっこいい…。 みんなジャムにされちゃおう!
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さらば劇薬Twitter上でお見かけしており、やっとプレイさせていただきました!ソワレちゃんかわいいしマチネちゃん格好いい! 要所要所のスチルもクオリティが高く、世界に引き込まれました。 演出も凝っており、選択肢を選ぶ場面など商業ものかな…?というレベル。 「演劇は劇薬だ」。その世界に浸り、何が本当かわからなくなってしまう。 @ネタバレ開始 そんな感覚と二人の少女の葛藤と「変身」。 初心者であるソワレちゃんが舞台に立つとそのキャラクターになりきっている所や、最後にマチネちゃんが狂気じみていく所など、本当に見ごたえがありました! @ネタバレ終了