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ティラノゲームフェス2020参加作品

10034 のレビュー
  • 共存する世界
    共存する世界
    バッドエンドも単なるハズレ選択肢ではないし、このダブルヒロイン(?)は悩む余地があって良かったです。 永続する世界・無視する世界と合わせると、どの世界線でも味方でいてくれた(あと危害加えてこない)あさひさんが強い……。
  • パーソナル・スペース
    パーソナル・スペース
    宇宙を舞台にした壮大な物語が、二時間弱のゲームにギュッと凝縮されていました。 普通に一本道のゲームとして作ったら十時間程度のプレイ時間になってしまうのではないでしょうか。 時系列をバラバラにするというギミックが、  1. 常に新鮮なプレイ感覚を与える  2. 壮大な物語から重要なポイントをピックして凝縮する  3. バラバラの物語を繋げる作業が、物語自体のテーマと繋がっている という3つ(以上?)の目的に使われていて、感嘆しました。 @ネタバレ開始 キャラの中では(あとがきで予想されているようにw)ラズリが好きでした。 「ミッションの成功率を上げるためにシロエと真逆の性格にした」という設定も良いですね。 気になったのは、ゲームの構成上どうしても主人公が傍観者となってしまうため、主人公の行動を起点としたカタルシスを感じることができなかった点です。 何か構成を変更することで、今の構成の美しさを維持しつつ、よりカタルシスを与える展開にできないものか。 そんなことを悶々と考えてしまいました(言うは易し行うは難し)。 @ネタバレ終了 それはともかく、ノベルゲームの特徴を最大限生かして、良質な短編SFを新しい形で体験することができる作品であり、プレイして良かったと思いました。
  • グイ
    グイ
    全END拝見しました。菜桜ちゃんが飼いネコのソラトを追って廃病院を探索するお話。 操作としては、基本的にはマップを俯瞰で確認し、気になる場所をクリックしてみる感じのゲームです。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 画面がシンプルなので多少の想像力は必要ですが、印象的なお化けのイラストやキャラクターの台詞、関係性で、短いながらも楽しんでプレイ出来ました。 作者さんも仰ってましたが、作者コメントページの一枚絵で化物たちをバリアーしてるおじちゃんがとても好きです…(笑) 個人的には「タブラ」のEDがホラーチック感満載で面白いなぁと思いました。 @ネタバレ終了
  • きみとたわいもないおしゃべりを
    きみとたわいもないおしゃべりを
    可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣) 尊い物語をありがとうございました……。 ボイスもシルクくんにぴったりでお上手なうえに、 大切な台詞はフルボイスでおしゃべりしてくれる……。 最高でございます。 @ネタバレ開始 不穏乙女ゲームということで物騒な展開があるのかなと 少し身構えていたのですが、あ、あったかい……。 いえ、人間の態度とかシルクくんの境遇を思うと 確かに辛いものはありましたが、シルクくんが良い子過ぎて吹っ飛びました。 でも町の人間は許しません。(真顔) @ネタバレ終了 テキストの読みやすさだったり、UIデザインだったり 背景とキャラ絵の調和も丁寧に作られていた印象です。 恋愛エンドのバッジ獲得の際の言葉も好きでした。 制作してくださりありがとうございました……。癒されました……。
  • わかばにっき! -12才の春-
    わかばにっき! -12才の春-
    なによりも日記の温かみのある演出が、 本作の持つ思春期の甘酸っぱさほろ苦さをより強調してくれているのが、 心に響きます。 ページをめくる演出や色がじわ~っと変わる演出等、 純粋な技術力に感嘆する一方、なるほどこういう表現もあるのだなと 一クリエイターとして非常に参考になりました。 フルボイスも優れた演技力によって、 物語を盛り上げることに関してこれ以上ない役割を果たしており、 こういう青春送りたかったな~と甘酸っぱい気持ちにさせてもらいました。
  • さりとて君影草は咲く
    さりとて君影草は咲く
    第一に個人的に心惹かれたのが、 タイトルから一連に漂う静かではかなげな雰囲気です。 こういうの自分には出せないから、まずそこでええな~ってなりました。 内容としては、家族(?)のほっこりするハートウォーミングを軸に、 しかしちょっとしたSF・オカルト的不思議要素がスパイスとしてあって、 他では中々味わえないような独特の読後感を得られました。 印象に残ったのは、途中で挿入される家族(?)での食事シーンCG。 幸せな感じが一見して伝わって来て、それを踏まえるからこそ ラストの描写に感動を一味加えてくれているように感じられました。
  • 透明人間(仮)
    透明人間(仮)
    まず冒頭の「透明人間になってしまった!」という唐突な展開に 驚きながらも先が気になり、しっかり心をつかまれました。 それからプレイヤーはヨシコちゃんにちょっと不可思議な質問をされながら 物語は展開していくわけですが… その質問内容もどうしたモノかと思わず頭をひねらせるモノだったり、 なんか先に行くにつれて不穏な空気漂って来てるし…って感じで 先を知るのが怖いけど目も離せない、そんなもどかしい魅力がありました。 ネタバレになるから深く言えないけど、こういう善悪を問う感じのシナリオ 個人的に大好物です。
  • ろりこん
    ろりこん
    凄い話でした。直球な内容に笑ってしまうのと、割とアウト気味なイベントの起きるきわどい内容でしたが……。 @ネタバレ開始 最終的には無事解決して安心しました。 @ネタバレ終了 C●ROはAでは通らない気がします……。
  • パーソナル・スペース
    パーソナル・スペース
    感 動 し た ! まずそれを声高に伝えたい。 陳腐な感想に聞こえるかもしれませんが、 本当に心を揺り動かされる作品に出会った時、 人は語彙力を失って純粋な飾り気のない気持ちを吐露してしまうのです。 とはいえ、これだけだとさすがにレビューとしてアレなので… まず個人的に、私は最近SF作品にハマっております。 特に好きな作品が2つ。 ①広大な宇宙を開拓するワクワクと ちっぽけな人間たちの愛の温かみとが紡ぎ出す 感動の大宇宙スペクタクル「インターステラー」。 ②散り散りの情報が徐々に重なっていき、 最後に1つの真実が形を成した時の衝撃、感動、熱血、スッキリ感等… とにかく凄まじい感動体験が得られるSFゲーム作品「十三機兵防衛圏」 もう宇宙開拓を題材にしてる時点で私にとって垂涎モノですが、 さらに本作品は上記の2名作の面白い要素が見事に合わさった、 読み進む手も止まらないワクワクハラハラキュンキュンな 感動の大宇宙ヒューマンスペクタクルといえるモノに仕上がっています。 物語の起承転結の見事な起伏は、流石昨年グランプリ言うに及ばず。 SFとして各設定も非常に練られており、しかし誰にでもわかりやすく 登場人物の会話劇にてごく自然にその説明がなされ、 楽しみながら苦なく世界に没頭していくことができました。 その没頭状態のおかげで魅力的なキャラ達が織りなす、 時に愉快な・時にシリアスなやり取りにがっしり心を掴まれ、 彼・彼女らが愛おしくたまらない存在に感じられます。 で、そんな状態でシロエがあーなったりクロハがこーなったりするのだから もう、心揺さぶられまくりでおじさんの目頭はずっとフィーバーしてました。 最後のオマケストーリーも補足資料として、 そして作品の締めくくりとして心地よい余韻をもたせる シナリオギミックとして素晴らしい働きを持っておりました。 徹頭徹尾抜かりなく見る者を感動させるのだという 制作者さんの技量・熱意をこれでもかと感じる作品でした。 余談ですが、自身もクリエイターの端くれではあるものの、 インプットが足りてないな~と思い何か作品に触れようと思っていました。 そんな矢先、本作に出会ったものでしたから、いやぁいい刺激になります。 感動体験を得られただけじゃなく、自身の創作活動のモチベーションを 大きく向上させていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 真説Alice's Adventures in Wonderland
    真説Alice's Adventures in Wonderland
    真説ということでアリスの解釈はどんなものかと思ったら、こうくるか~と度肝抜かされました。 懐かしい電子音のBGMといい、非常に特異な世界観を形作られていると感じます@▽@ おばあさんの自由(すぎる)発想が、この話の展開に影響を与えているのかもしれないな~と思いました。
  • Eat-Tsuke!
    Eat-Tsuke!
    静かに始まるホラーゲーム。短編小説のように読み進めることが出来ました。プレイ中の画面はシンプルで集中しやすい。終盤より中盤の実は……が意外で、ふたつの点がひとつに結ばれて結末へ収束するのが気持ちよかったです
  • 呉暮(くれぐれ)
    呉暮(くれぐれ)
    冒頭のテンポのいい選択肢で感情移入しながら読み進めていきました! 驚きの展開や演出、タイトル画面がどんどん変わっていくのが素敵です。
  • 女中浮世の怪談
    女中浮世の怪談
    ビジュアルが可愛らしく丁寧で、スチルがとても印象的でした。UIの作り方や、タイトルの出し方がレトロで可愛らしく、世界にどんどん没入していきました! 音楽の使い方も効果的で、間にぞくり…! エンドロールまで世界観統一がなされており脱帽です!女中さんとお話できて幸せです。
  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    圧倒的な文章力と演出力(そしてそれを実現する技術力)に震えながらプレイさせて頂きました。 きっかけは白髪の少女に一目ぼれしたことだったのですが、最終的にはとにかく文章に魅了されました(もちろん全ての要素に感動しました!)。 きっと作者様は私では一生かかっても読み切れないほど沢山の文章を読んで、そして書いてきた人なのだ……、と思いながら、じっくりと文章を味わわせて頂きました。(特に、三点リーダーの使い方が好きでした!) また、演出がとにかく素敵で、発想と技術力に驚かされました。これは絶対にネタバレなしでプレイして欲しい……!と思いました。 物語の構造を狂いなく組み立てるだけでなく、登場人物の心情を深く深く掘り下げて表現出来ることが、本当にすごいと思います。素晴らしいです……! 本当にあっという間のプレイ時間で、もっと彼らの世界をのぞかせて欲しいような、これ以上踏み込んだら戻ってこれなくなりそうな世界観が素敵でした。 感想を書くのが本当に下手なので、私の感動の百分の一も伝えることが出来ず悔しいです……! とにかく、しばらく物語の世界から抜け出せなくなるような素晴らしい作品でした。 ありがとうございました!
  • 点鬼簿行路
    点鬼簿行路
    圧倒的すぎる絵の力も相まって夏に読むにふさわしい上質のホラーと物悲しさを感じる登場人物たちにただただ呑み込まれました。どちらのエンドもとても好いですしどちらか選ぶのも難しいほど両方の結末に納得しました。 舞台ものという意味では『舞台の世界に救いを求めた悲劇』と表すのが正しいかわかりませんが、そんな悲しさを感じました。 素晴らしい作品をありがとうございます。
  • 姫騎士くっころちゃんNV
    姫騎士くっころちゃんNV
    プレイしました。くっ……殺せ! システムその他、とにかく凝っていました。それについて語り出すと長くなるので、個人的に気に入った点だけ述べると、「くっころちゃん」というネーミングが何より印象に残りました。何かとネタにされる言葉ですが、それを上手くゲームに組み込んだな、と。一見真面目そうなシナリオの中に平然とくっころちゃんの文字が入るのは何ともシュールです。キャラクターのその後を描く文章も素敵で、簡潔で要点を得たシナリオは、もっと読んでいたいと思える素晴らしいものでした。
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    文化祭のためにノベルゲームを作ることになった、文芸部に所属する高校生5人の青春物語です。選択肢はなく、約3時間半で読了しました。『創作』というテーマに真摯に向き合った内容になっており、後半からの劇的に下げて上げていくジェットコースター的な展開と、テーマに対する凄まじい熱量を感じて、読み終わった後はしばらく呆然となりました。 もう少し物語の概要に触れていきます。文芸部に所属するタツ君の提案で、主人公の樋口くんを含め、5人の文芸部員が合作でノベルゲームを作ることから始まります。文芸部の5人はみんな個性的な性格をしており、前半は1人1人のキャラクターを丁寧に描いていく展開になっています。序盤で結構ガツガツと言ってきた印象の谷口さんが、意外と気さくで創作に対してストイックな部分を見せてくれたのが特に印象的でした。普段とは違う大胆な格好で登場した美央ちゃんなど、前半の展開で文芸部のみんなに愛着を持つことができました。 @ネタバレ開始 この作品の肝となるのは、やはり後半以降の展開ですね。とある事情で、文芸部とゲーム制作が空中分解寸前まで追い込まれる事態になります。それに至るまでの過程に強引さはなく、自然を転がり落ちていくような感じで進んでいくので、かなりの緊張感を持って読みました。また、樋口くんがタツ君を追い込んでしまう場面は共感できてしまう部分が多くあり、その部分は(良い意味で)一種の気持ち悪さを抱きました。ただ、誰でも目を背けたくなるような感情をしっかり描き切ったからこそ、その後の展開に大きなカタルシスを感じることができました。 鬼瓦くんが描いたエレナを見た瞬間が、個人的に作品で一番好きな部分です。素晴らしい演出も相まって、自分も感動してしまいました⋯⋯。そんなエレナに救われた樋口くんが、終盤の屋上で今度はエレナを救う立場に切り替わった部分も良かったです。最後の体育館の展開は、今までの鬱憤を全て晴らすかのような「まさに青春!」の一言に尽きますね。 @ネタバレ終了 個人的な話になりますが、昔から創作活動をしている自分に対して「なんでこんなことをしてるんだろう?」と思う瞬間が結構あります。そして、その答えは未だに自信を持って言えない部分があります⋯⋯。ただ、一つだけ断言できるのは、他人の創作に救われたから今の自分は創作活動を行っているという部分です。エレナのイラストの場面で一番感動してしまったのは、樋口くんと同じような気持ちを自分も経験したからなのかなぁと冷静になって思いました。 総括に入りますが、この作品は「合作」という構造で、創作活動が抱えている清濁をしっかりと表現し、メリハリのあるシナリオで青春を描き切った、大変クオリティの高い物語です。創作をやっている人であれば、共感できる部分はたくさんあると思います。 ⋯⋯最後に今作の推しですが、自分は遙先輩と鬼瓦くんです。遙先輩のマイペースだけど、いざと言う時はビシッと締めてくれるところが好きです。あと、鬼瓦くんのちょっと偏屈な部分があるけど、同じ志を持っている人には優しいところが好きです(立ち絵はありませんか?そうですか⋯⋯)。「ハラハラドキドキ・創作!青春!」の楽しい3時間半でした!素敵な作品をありがとうございました!
  • 黒い森のリドルメア
    黒い森のリドルメア
    病を抱えながらも前向きな兄妹が病を治すために進む森の中で出会う個性豊かなリドルたち、会話にシュールな場面もありながらも語られている根っこは深いものを感じました。
  • エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~
    エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~
    ワンマップの、限られた状況ながら進展が二転三転して面白かったです。最初、性格不安定ってどういうこと・・・!?って思ったけど遊んでみて、なるほど確かにこいつは定まらない!何よりドット絵が可愛くて、選択肢を選んで色んな表情をみたくなりました。無事結婚エンドを迎えました。ラストもいい!
  • キョウナリmini
    キョウナリmini
    親しみやすいキャラクターの解説と物語で、楽しく対戦しました。物語を一度遊んでから解説を読むと、ルールが良く理解できました。将棋には全くなじみがない自分も理解できる難易度でありがたかったです。もっといろんな対戦をしたくなりました。バージョンアップされるようなので、今後も楽しみです。