ティラノゲームフェス2020参加作品
10033 のレビュー-
Sea glass(シーグラス)極力UIを排した画面デザインに心惹かれました。 それが「映画みたいなゲーム」というよりは「プレイする映画」といった 雰囲気を作り出しており、他では決して得られないプレイ感があります。 モノトーンに青を差したテーマで統一された画像をバックに、 南国を想起させるBGM・SEが耳を優しく撫で、 それらに巧みで繊細な文章があわさることで 美しいリゾート地が見事に描写されています。 動画も程よく挿入されているため静止画との対比でメリハリがつき、 最後まで退屈せずに楽しんでプレイできました。 2部構成によって描かれる人々の視点の違いは、 全く同じ光景を見ているはずなのにまるで世界が違う… 1周目2週目でまた違った新鮮な驚きが得られる作品でした!
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しようよ七海君!作者様の今までの作品と空気が違い過ぎて戸惑った笑 しかし、それもギャグをテーマにした本作にはいいスパイスです。 とにかくギャグのテンポが良い! 有無を言わせない野太子の押しの強さと それを冷静に受け流…しきれてない七海君とのやり取りが コントを見ているみたいでとても愉快でした。 個人的にタックルの天丼ネタが好きです笑 しかし、ギャグ一辺倒ではなく、 登場人物の心理もしっかり描写されており、 笑えながらもウブな男女の微笑ましい青春物語として楽しめました。
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1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)短いながらも、どこまでも世界が広がっているような プレイ後も想像を膨らませて楽しめる作品です。 これは前作ブラッドリーにも言えたことですが アッサリと、しかし濃密なストーリーを楽しめるのは 流石の手腕としか言えませんね! 印象的なOPを皮切りに独特の世界が展開され、 静かで儚げで哀し気で、でも確かな温かみもある、 不思議な読後感のある物語でした。 HappyEndの終盤のシーンは特に心に残り、 そこだけでも是非映像で見てみたいと思いました。
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白き野に咲く花の名はプレイしました。この作品にしてこの作者あり。 多くを語らないシナリオが逆にプレイヤーの想像を上手に掻き立てていたように思います。音楽やイラストも、作品独特の、清潔感と淫靡さを足して2で割ったような雰囲気づくりに貢献していました。全ENDを回収するのにはかなり骨が折れましたが、めげずに挑戦して良かったと思えるようなラストでした。
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わたしのしたい100DLありがとうございます! また、本当に申し訳ないのですが、ゲーム終了後にタイトルに戻らないバグが発生しております。 お手数をおかけしますが、おまけを確認して下さる方はバグ修正後に再度DLをよろしくお願い致します……!
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共存する世界バッドエンドも単なるハズレ選択肢ではないし、このダブルヒロイン(?)は悩む余地があって良かったです。 永続する世界・無視する世界と合わせると、どの世界線でも味方でいてくれた(あと危害加えてこない)あさひさんが強い……。
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パーソナル・スペース宇宙を舞台にした壮大な物語が、二時間弱のゲームにギュッと凝縮されていました。 普通に一本道のゲームとして作ったら十時間程度のプレイ時間になってしまうのではないでしょうか。 時系列をバラバラにするというギミックが、 1. 常に新鮮なプレイ感覚を与える 2. 壮大な物語から重要なポイントをピックして凝縮する 3. バラバラの物語を繋げる作業が、物語自体のテーマと繋がっている という3つ(以上?)の目的に使われていて、感嘆しました。 @ネタバレ開始 キャラの中では(あとがきで予想されているようにw)ラズリが好きでした。 「ミッションの成功率を上げるためにシロエと真逆の性格にした」という設定も良いですね。 気になったのは、ゲームの構成上どうしても主人公が傍観者となってしまうため、主人公の行動を起点としたカタルシスを感じることができなかった点です。 何か構成を変更することで、今の構成の美しさを維持しつつ、よりカタルシスを与える展開にできないものか。 そんなことを悶々と考えてしまいました(言うは易し行うは難し)。 @ネタバレ終了 それはともかく、ノベルゲームの特徴を最大限生かして、良質な短編SFを新しい形で体験することができる作品であり、プレイして良かったと思いました。
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グイ全END拝見しました。菜桜ちゃんが飼いネコのソラトを追って廃病院を探索するお話。 操作としては、基本的にはマップを俯瞰で確認し、気になる場所をクリックしてみる感じのゲームです。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 画面がシンプルなので多少の想像力は必要ですが、印象的なお化けのイラストやキャラクターの台詞、関係性で、短いながらも楽しんでプレイ出来ました。 作者さんも仰ってましたが、作者コメントページの一枚絵で化物たちをバリアーしてるおじちゃんがとても好きです…(笑) 個人的には「タブラ」のEDがホラーチック感満載で面白いなぁと思いました。 @ネタバレ終了
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きみとたわいもないおしゃべりを可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣) 尊い物語をありがとうございました……。 ボイスもシルクくんにぴったりでお上手なうえに、 大切な台詞はフルボイスでおしゃべりしてくれる……。 最高でございます。 @ネタバレ開始 不穏乙女ゲームということで物騒な展開があるのかなと 少し身構えていたのですが、あ、あったかい……。 いえ、人間の態度とかシルクくんの境遇を思うと 確かに辛いものはありましたが、シルクくんが良い子過ぎて吹っ飛びました。 でも町の人間は許しません。(真顔) @ネタバレ終了 テキストの読みやすさだったり、UIデザインだったり 背景とキャラ絵の調和も丁寧に作られていた印象です。 恋愛エンドのバッジ獲得の際の言葉も好きでした。 制作してくださりありがとうございました……。癒されました……。
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わかばにっき! -12才の春-なによりも日記の温かみのある演出が、 本作の持つ思春期の甘酸っぱさほろ苦さをより強調してくれているのが、 心に響きます。 ページをめくる演出や色がじわ~っと変わる演出等、 純粋な技術力に感嘆する一方、なるほどこういう表現もあるのだなと 一クリエイターとして非常に参考になりました。 フルボイスも優れた演技力によって、 物語を盛り上げることに関してこれ以上ない役割を果たしており、 こういう青春送りたかったな~と甘酸っぱい気持ちにさせてもらいました。
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さりとて君影草は咲く第一に個人的に心惹かれたのが、 タイトルから一連に漂う静かではかなげな雰囲気です。 こういうの自分には出せないから、まずそこでええな~ってなりました。 内容としては、家族(?)のほっこりするハートウォーミングを軸に、 しかしちょっとしたSF・オカルト的不思議要素がスパイスとしてあって、 他では中々味わえないような独特の読後感を得られました。 印象に残ったのは、途中で挿入される家族(?)での食事シーンCG。 幸せな感じが一見して伝わって来て、それを踏まえるからこそ ラストの描写に感動を一味加えてくれているように感じられました。
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透明人間(仮)まず冒頭の「透明人間になってしまった!」という唐突な展開に 驚きながらも先が気になり、しっかり心をつかまれました。 それからプレイヤーはヨシコちゃんにちょっと不可思議な質問をされながら 物語は展開していくわけですが… その質問内容もどうしたモノかと思わず頭をひねらせるモノだったり、 なんか先に行くにつれて不穏な空気漂って来てるし…って感じで 先を知るのが怖いけど目も離せない、そんなもどかしい魅力がありました。 ネタバレになるから深く言えないけど、こういう善悪を問う感じのシナリオ 個人的に大好物です。
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ろりこん凄い話でした。直球な内容に笑ってしまうのと、割とアウト気味なイベントの起きるきわどい内容でしたが……。 @ネタバレ開始 最終的には無事解決して安心しました。 @ネタバレ終了 C●ROはAでは通らない気がします……。
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パーソナル・スペース感 動 し た ! まずそれを声高に伝えたい。 陳腐な感想に聞こえるかもしれませんが、 本当に心を揺り動かされる作品に出会った時、 人は語彙力を失って純粋な飾り気のない気持ちを吐露してしまうのです。 とはいえ、これだけだとさすがにレビューとしてアレなので… まず個人的に、私は最近SF作品にハマっております。 特に好きな作品が2つ。 ①広大な宇宙を開拓するワクワクと ちっぽけな人間たちの愛の温かみとが紡ぎ出す 感動の大宇宙スペクタクル「インターステラー」。 ②散り散りの情報が徐々に重なっていき、 最後に1つの真実が形を成した時の衝撃、感動、熱血、スッキリ感等… とにかく凄まじい感動体験が得られるSFゲーム作品「十三機兵防衛圏」 もう宇宙開拓を題材にしてる時点で私にとって垂涎モノですが、 さらに本作品は上記の2名作の面白い要素が見事に合わさった、 読み進む手も止まらないワクワクハラハラキュンキュンな 感動の大宇宙ヒューマンスペクタクルといえるモノに仕上がっています。 物語の起承転結の見事な起伏は、流石昨年グランプリ言うに及ばず。 SFとして各設定も非常に練られており、しかし誰にでもわかりやすく 登場人物の会話劇にてごく自然にその説明がなされ、 楽しみながら苦なく世界に没頭していくことができました。 その没頭状態のおかげで魅力的なキャラ達が織りなす、 時に愉快な・時にシリアスなやり取りにがっしり心を掴まれ、 彼・彼女らが愛おしくたまらない存在に感じられます。 で、そんな状態でシロエがあーなったりクロハがこーなったりするのだから もう、心揺さぶられまくりでおじさんの目頭はずっとフィーバーしてました。 最後のオマケストーリーも補足資料として、 そして作品の締めくくりとして心地よい余韻をもたせる シナリオギミックとして素晴らしい働きを持っておりました。 徹頭徹尾抜かりなく見る者を感動させるのだという 制作者さんの技量・熱意をこれでもかと感じる作品でした。 余談ですが、自身もクリエイターの端くれではあるものの、 インプットが足りてないな~と思い何か作品に触れようと思っていました。 そんな矢先、本作に出会ったものでしたから、いやぁいい刺激になります。 感動体験を得られただけじゃなく、自身の創作活動のモチベーションを 大きく向上させていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
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真説Alice's Adventures in Wonderland真説ということでアリスの解釈はどんなものかと思ったら、こうくるか~と度肝抜かされました。 懐かしい電子音のBGMといい、非常に特異な世界観を形作られていると感じます@▽@ おばあさんの自由(すぎる)発想が、この話の展開に影響を与えているのかもしれないな~と思いました。
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Eat-Tsuke!静かに始まるホラーゲーム。短編小説のように読み進めることが出来ました。プレイ中の画面はシンプルで集中しやすい。終盤より中盤の実は……が意外で、ふたつの点がひとつに結ばれて結末へ収束するのが気持ちよかったです
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呉暮(くれぐれ)冒頭のテンポのいい選択肢で感情移入しながら読み進めていきました! 驚きの展開や演出、タイトル画面がどんどん変わっていくのが素敵です。
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女中浮世の怪談ビジュアルが可愛らしく丁寧で、スチルがとても印象的でした。UIの作り方や、タイトルの出し方がレトロで可愛らしく、世界にどんどん没入していきました! 音楽の使い方も効果的で、間にぞくり…! エンドロールまで世界観統一がなされており脱帽です!女中さんとお話できて幸せです。
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フィルム・ラプンツェル圧倒的な文章力と演出力(そしてそれを実現する技術力)に震えながらプレイさせて頂きました。 きっかけは白髪の少女に一目ぼれしたことだったのですが、最終的にはとにかく文章に魅了されました(もちろん全ての要素に感動しました!)。 きっと作者様は私では一生かかっても読み切れないほど沢山の文章を読んで、そして書いてきた人なのだ……、と思いながら、じっくりと文章を味わわせて頂きました。(特に、三点リーダーの使い方が好きでした!) また、演出がとにかく素敵で、発想と技術力に驚かされました。これは絶対にネタバレなしでプレイして欲しい……!と思いました。 物語の構造を狂いなく組み立てるだけでなく、登場人物の心情を深く深く掘り下げて表現出来ることが、本当にすごいと思います。素晴らしいです……! 本当にあっという間のプレイ時間で、もっと彼らの世界をのぞかせて欲しいような、これ以上踏み込んだら戻ってこれなくなりそうな世界観が素敵でした。 感想を書くのが本当に下手なので、私の感動の百分の一も伝えることが出来ず悔しいです……! とにかく、しばらく物語の世界から抜け出せなくなるような素晴らしい作品でした。 ありがとうございました!
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点鬼簿行路圧倒的すぎる絵の力も相まって夏に読むにふさわしい上質のホラーと物悲しさを感じる登場人物たちにただただ呑み込まれました。どちらのエンドもとても好いですしどちらか選ぶのも難しいほど両方の結末に納得しました。 舞台ものという意味では『舞台の世界に救いを求めた悲劇』と表すのが正しいかわかりませんが、そんな悲しさを感じました。 素晴らしい作品をありがとうございます。