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ティラノゲームフェス2020参加作品

10035 のレビュー
  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    圧倒的な文章力と演出力(そしてそれを実現する技術力)に震えながらプレイさせて頂きました。
    きっかけは白髪の少女に一目ぼれしたことだったのですが、最終的にはとにかく文章に魅了されました(もちろん全ての要素に感動しました!)。
    きっと作者様は私では一生かかっても読み切れないほど沢山の文章を読んで、そして書いてきた人なのだ……、と思いながら、じっくりと文章を味わわせて頂きました。(特に、三点リーダーの使い方が好きでした!)
    また、演出がとにかく素敵で、発想と技術力に驚かされました。これは絶対にネタバレなしでプレイして欲しい……!と思いました。
    物語の構造を狂いなく組み立てるだけでなく、登場人物の心情を深く深く掘り下げて表現出来ることが、本当にすごいと思います。素晴らしいです……!
    本当にあっという間のプレイ時間で、もっと彼らの世界をのぞかせて欲しいような、これ以上踏み込んだら戻ってこれなくなりそうな世界観が素敵でした。
    感想を書くのが本当に下手なので、私の感動の百分の一も伝えることが出来ず悔しいです……!
    とにかく、しばらく物語の世界から抜け出せなくなるような素晴らしい作品でした。
    ありがとうございました!
  • 点鬼簿行路
    点鬼簿行路
    圧倒的すぎる絵の力も相まって夏に読むにふさわしい上質のホラーと物悲しさを感じる登場人物たちにただただ呑み込まれました。どちらのエンドもとても好いですしどちらか選ぶのも難しいほど両方の結末に納得しました。
    舞台ものという意味では『舞台の世界に救いを求めた悲劇』と表すのが正しいかわかりませんが、そんな悲しさを感じました。
    素晴らしい作品をありがとうございます。
  • 姫騎士くっころちゃんNV
    姫騎士くっころちゃんNV
    プレイしました。くっ……殺せ!
    システムその他、とにかく凝っていました。それについて語り出すと長くなるので、個人的に気に入った点だけ述べると、「くっころちゃん」というネーミングが何より印象に残りました。何かとネタにされる言葉ですが、それを上手くゲームに組み込んだな、と。一見真面目そうなシナリオの中に平然とくっころちゃんの文字が入るのは何ともシュールです。キャラクターのその後を描く文章も素敵で、簡潔で要点を得たシナリオは、もっと読んでいたいと思える素晴らしいものでした。
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    文化祭のためにノベルゲームを作ることになった、文芸部に所属する高校生5人の青春物語です。選択肢はなく、約3時間半で読了しました。『創作』というテーマに真摯に向き合った内容になっており、後半からの劇的に下げて上げていくジェットコースター的な展開と、テーマに対する凄まじい熱量を感じて、読み終わった後はしばらく呆然となりました。
    もう少し物語の概要に触れていきます。文芸部に所属するタツ君の提案で、主人公の樋口くんを含め、5人の文芸部員が合作でノベルゲームを作ることから始まります。文芸部の5人はみんな個性的な性格をしており、前半は1人1人のキャラクターを丁寧に描いていく展開になっています。序盤で結構ガツガツと言ってきた印象の谷口さんが、意外と気さくで創作に対してストイックな部分を見せてくれたのが特に印象的でした。普段とは違う大胆な格好で登場した美央ちゃんなど、前半の展開で文芸部のみんなに愛着を持つことができました。
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    個人的な話になりますが、昔から創作活動をしている自分に対して「なんでこんなことをしてるんだろう?」と思う瞬間が結構あります。そして、その答えは未だに自信を持って言えない部分があります⋯⋯。ただ、一つだけ断言できるのは、他人の創作に救われたから今の自分は創作活動を行っているという部分です。エレナのイラストの場面で一番感動してしまったのは、樋口くんと同じような気持ちを自分も経験したからなのかなぁと冷静になって思いました。
    総括に入りますが、この作品は「合作」という構造で、創作活動が抱えている清濁をしっかりと表現し、メリハリのあるシナリオで青春を描き切った、大変クオリティの高い物語です。創作をやっている人であれば、共感できる部分はたくさんあると思います。
    ⋯⋯最後に今作の推しですが、自分は遙先輩と鬼瓦くんです。遙先輩のマイペースだけど、いざと言う時はビシッと締めてくれるところが好きです。あと、鬼瓦くんのちょっと偏屈な部分があるけど、同じ志を持っている人には優しいところが好きです(立ち絵はありませんか?そうですか⋯⋯)。「ハラハラドキドキ・創作!青春!」の楽しい3時間半でした!素敵な作品をありがとうございました!
  • 黒い森のリドルメア
    黒い森のリドルメア
    病を抱えながらも前向きな兄妹が病を治すために進む森の中で出会う個性豊かなリドルたち、会話にシュールな場面もありながらも語られている根っこは深いものを感じました。
  • エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~
    エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~
    ワンマップの、限られた状況ながら進展が二転三転して面白かったです。最初、性格不安定ってどういうこと・・・!?って思ったけど遊んでみて、なるほど確かにこいつは定まらない!何よりドット絵が可愛くて、選択肢を選んで色んな表情をみたくなりました。無事結婚エンドを迎えました。ラストもいい!
  • キョウナリmini
    キョウナリmini
    親しみやすいキャラクターの解説と物語で、楽しく対戦しました。物語を一度遊んでから解説を読むと、ルールが良く理解できました。将棋には全くなじみがない自分も理解できる難易度でありがたかったです。もっといろんな対戦をしたくなりました。バージョンアップされるようなので、今後も楽しみです。
  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    10年前に書かれた手紙が主人公の元に届いたことから始まる物語。モノクロの世界、顔の見えない人々という主人公の不安の表れのようなイメージに飲み込まれこちらも不安な気持ちになりながら探し続け真エンドにたどり着いたときは「良かった……」と息を吐きました。物語もゲームとしてもとても素晴らしいものをありがとうございます。
  • 片恋スターマイン
    片恋スターマイン
    はじめて触れたのは憧れの先輩と推理クイズからであの時から美しく切ない雰囲気と文章だなって感心して、そのまま隣の家の幼馴染をプレイして、すっかりファンになってしまいました。恋の行方はもちろんキャラの成長もみれてとっても満足しました。次の作品も応援します!
  • お前のスパチャで世界を救え
    お前のスパチャで世界を救え
    こんにあー!
    Vtuberを知らない人にもぜひプレイしてもらいたい作品です。
    『推しは推せるときに推しておけ。』ですね。
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  • 夏の亡霊、刹那の雪と透羽の空
    夏の亡霊、刹那の雪と透羽の空
    くろっくさんのシナリオなので、泣く覚悟でやり始めましたが最初の方はセナツ・ホタル・ヒジリ、どれもかわいくて面白くて、ヒジリの無邪気さというか、天真爛漫さには癒されました。

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    Autoでゆっくり世界に浸るのがオススメですね。
  • きみとたわいもないおしゃべりを
    きみとたわいもないおしゃべりを
    シルク君のほんわかしていて誠実なところに和みました。
    声もとても合っていて可愛いかったです。
    システム面も丁寧に作られているように感じました。
    この後どんな物語が待っているのかとても気になります!
  • 四十雀とフォトグラフ
    四十雀とフォトグラフ
    少年の心境の変化が明瞭で、最後は爽やかな気持ちになれました。
    物語冒頭から入る環境音の効果もあるのかも?
    読後感のよい短編でした。
  • いろさがし
    いろさがし
    最初始まったときには「!?」となりましたが、なるほど、タイトル通りでした(笑)
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    主人公二人とも、ある意味似た者同士な感じもするので、お互いにツッコミを入れながら仲良く(?)過ごしていきそうな気がしました。めでたしめでたし?
  • さみしいカッパ
    さみしいカッパ
    かわいいイラストや優しいストーリーに癒されまくりでした~。あるエンディングでは感動もしちゃって。
    読み聞かせとBGMも心地よくて、全ルート堪能させていただきました。
    素敵な作品をありがとうございました!
  • わたしのしたい
    わたしのしたい
    スクリーンショットの印象的な立ち絵を見て以来、ずっと気になっていた作品でした。
    一夜の物語というにはあまりに色濃く、そして二人にとっては新しい日の始まりだったと思います。
    以下内容込みの感想。
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  • 申刻〜サルコク〜
    申刻〜サルコク〜
    不気味な実写画像と文章が良くて、めっちゃ怖かったー!
    だけど怖いだけじゃないのがまた良くて、コメントしながら余韻に浸ってます。
    集中してストーリーを楽しめる難易度と楽々周回、短時間で濃厚な素晴らしい作品をありがとうございました。
    ストーリー追加を楽しみにしています。
  • Sea glass(シーグラス)
    Sea glass(シーグラス)
    不思議な浮遊感と、印象的な青色と白の物語でした。涼しいような、それでいて海の暗澹とした深みを感じるような。
    リンゴも文章には赤、画面は青で、形容しがたい不安や神秘を感じます。
    トゥルーエンド二回見てからまた一周目に戻って、噛み締めるように文章を読んでいました。
    以下内容込みの感想。
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  • でぃふぇ~と
    でぃふぇ~と
    コマンド入力がうまく行き攻撃が成功した時は嬉しかったです。長いコマンドが覚えられなくとも何とかなるゲームバランスがありがたかったです。ティラノでこういうゲームも作れるんですね。
    「余裕をこいている」からの「ついでにおならもこいちゃうのかしら!?」は名台詞だと思いました。「このママ不幸悪魔!」といい、短いやりとりの中にキャラクターの関係性が現れているのがいいですね。Twitterでクリア秒数をツイートできる仕組みまであるのは凝っているなと思いました。

  • 女中浮世の怪談
    女中浮世の怪談
    音楽・効果音と演出が噛み合っていて怯えながらプレイしていました。スタート画面やセーブ画面、話の初めに出てくるイラストがとても好きです。