ティラノゲームフェス2021参加作品
8619 のレビュー-
鬼桜作者様の他作品が好きで、ずっとプレイしたいと思っていた作品、ようやく全エンドコンプすることができました! プレイ前は人と鬼による異種間争いのような、ファンタジー展開を予想していたのですが(人間に隠れて生きる鬼とか、異種族同士の絆とかもろもろ)、どこまでも真っ直ぐにヒューマンドラマな展開で、それゆえ胸が痛くなったり、それぞれのキャラクターが抱えているものに共感したり、とても心動かされる物語でした。 前評判どおり立ち絵もスチルも豊富で、メインではないキャラを含めるとものすごい数のキャラクターがいるにも関わらず、名前のないキャラにすら立ち絵がしっかりあるのに感動しました。 スチルが豊富なことの良さとして、特に殺陣のシーンは大変見ごたえがありました。 まるでアニメーションを見ているような臨場感のある演出、シナリオからイラスト、音楽などあらゆる工程をほぼお一人で作られているからこそできることだと思います。 @ネタバレ開始 お話としては恨み、憎しみが生み出す終わりのない連鎖と、それを断ち切ろうとする人々の強さと優しさが心にしみました。 白兎ちゃんが焔緋さんたちと出会って、悲しげな表情、諦め気味な言動が目立つところから、穏やかな笑顔を見せ、大切な人のために何ができるかを考えるように変わっていく姿が、本当に印象的でした。 「鬼」の定義についても考えさせられました。この物語の中の「鬼」は誰の心の中にでもいて、悲しみや憎しみが溢れることで、自分の中の鬼に飲まれて生まれるものなのだろうと。 誰かの罪を許せないとしても、断罪のために鬼になってしまえば、罪なき人が苦しみ、また新しい鬼が生まれる。その連鎖を断ち切ろうとした焔緋さんは、本当に心の強い人だと思います。 「自分の正しさを守るために戦うけど、それは相手も同じ」「殺して手に入れる理想は虚しい」一度は復讐に手を染めた彼だからこそ言える言葉なのだと感じました。 そのうえで遠州さんの言うことも、痛いほどに分かります。戦わなければ守れないものもあるし、自分が戦いたくないと思ったところで相手が引くとも限らない。 最後まで自分の信念を貫き通そうとする彼の生きざまは、たとえ間違えた道を辿ったとしても、カッコいいと思えました。 夜月さんのイケオジは、本当に刺さる…。 キャラで言えば菫ちゃんが本当に可愛くて、ラストまで見てるとこれは浅葱君と…(にやにや)な感じもまた良かったです! 騒動が終わった後の橡君は、最初の頃の白兎ちゃんを見ているようで、本当に痛々しくて…。同じように苦しんだ焔緋さんの言葉だから響いたのではないかと思えました。 復讐ではなく、人のぬくもりが連鎖していくシーン、大変胸が熱くなりました。 締めくくりは、桜の木の下で。もう一人じゃない、寂しくないという白兎ちゃんの姿に心洗われる思いでした。 キャラクター的にはいつもなら橡君のような、クールな少年キャラが好きなのですが、鬼桜に関しては焔緋さん派ですね。 ただここまで見届けると、これからのみんなが幸せであれば何でもいいやって気持ちが強いです。 エンドは全て見ましたが、エンド3の哀しさが…すべて失った白兎ちゃんの横顔、とても切なかったです。 エンド4はまだ未来があるものの、あまりに多くの希望を失ったエンドでした。 ただ一つ良かったことといえば、大人になった白兎ちゃんが美しいこと。きっと彼女はこれから先も焔緋さんを待ち続けるのだろうと思いました。 エンドコンプをスムーズにするために、トゥルーエンドを途中で見たのですが、この作品に限っては、他のエンドからコンプするのが良いと感じました。多くの人が幸せになれる、未来がある道があると知ってからの切ないエンドは、切なさが増しますね…。 @ネタバレ終了 正しさの意味を問う、暖かな春のような素晴らしい長編作品でした。 桜の季節に、またプレイしたいと思います!
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みどりの魔女と金の枷可愛いカタリナちゃんと、「君、何か隠してるでしょ!?」なクオンくんにニコニコしながら(そして時に怯えながら)楽しく遊ばせていただきました! @ネタバレ開始 クオンくんがなにか怪しい気がすると思いながら、まずたどり着いたのはEND3でした。 不安でいっぱいの主人公ちゃんには、彼の存在は支えかもしれないけれど、見ている私からすると彼が原因なのでは、と思わずにはいられず。 その次に辿り着いたのはEND4でした。嫌な予感大当たりじゃないですか!!と歓喜したエンドでした。 危ない人に裏路地に連れていかれた時「クオンくん助けて〜!?」と叫んだのですが、クオンくんはもっとやばい人でしたね!!ですが、歪んでいようと主人公ちゃんへの愛はあるので……これも幸せだよね、とニコニコしてます。 どうしてもEND1,2が見たかったけど中々たどりつけなかったので攻略のお力を借りました! END1から見たのですが、なんだかもう、涙で前が見えなくなりまして……。誰かを幸せにって難しいですよね。それはきっと、種族が違えばなおのことそうだったかもしれなくて。 大好きで幸せになって欲しかった子に、あなたのせいで不幸だ、なんて言われた日には、あんなにしょげると思う。とはいえ、許せないことは許せない事なんですけどね!! 強い主人公ちゃんの元、人間の感情を学んだりしながら、主人公ちゃんを幸せにできるようになって欲しいなと願っています。 続いてのEND2、END1で涙腺がボロボロだったことも相まって大号泣でした。 色んなたくさんのものを奪われてきた主人公ちゃん、そう簡単に冷静になれるはずもないよねと頷いています。 だけど間違いなく、1人にしないでいてくれたのもクオンくんなので。 憎みたいのにそれだけでいられない心は、彼女にとって本当に苦しいものだろうと思います。 余談ですが、END2が一番好きでした。力の上では主人公ちゃんの方が上のはずなのに、精神面では依存しきってる、ではありませんがそういう関係性が癖です。 後日談については、「カタリナちゃんを置いてったら許さないからな!?!?」でしょうか。癖中の癖でした。 @ネタバレ終了 癖を的確につかれ、悶え、また泣きながら遊びました。 とっても素敵なゲームをありがとうございました!!
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デヰツァの幕切れ─蝶華の鳥籠─大正ロマン漂う、ヤンデレサスペンス乙女ゲーム。 華族令嬢だった主人公。だが家が落ちぶれカフェーで女給をすることに。 なんとか仕事を頑張りながらも、やがて怪しい荷物が届くようになり……。 攻略対象は4人。幼なじみの元許嫁、元許嫁の学友、カフェーで一緒に働く先輩、カフェーに通ってくる客。 それぞれ事情を抱えており、意外な関係性があってワクワクしました。 また大変絵が美麗で、スチルが出るたびにテンションが上がりました。 個人的には元婚約者の帳君と鏡太郎君が好きで、最終的には帳君が推しになりました。 特にヤンデレが好きな人なら、きっと楽しめます。 素敵な作品ありがとうございます。 本編もオマケシナリオもとても楽しかったです! @ネタバレ開始 このゲームを遊んだのは、同じ作者さんが作られている別の有料作品『FolieFatale ~病ンデレ男に堕とされる~』をプレイしたのがきっかけです。 ただ遊んだ時に、いくつかわからない展開があったので他レビューを参考にしたところ、どうも『デヰツァの幕切れ─蝶華の鳥籠─』が前世にあたる物語だとわかり、こちらの作品を手に取りました。 遊んだ結果、『デヰツァの幕切れ─蝶華の鳥籠─』を遊んでから『FolieFatale ~病ンデレ男に堕とされる~』を遊ぶほうが絶対的にオススメです。デヰツァの幕切れとFolieFataleはバックグラウンドが繋がっているので、登場人物や物語の解像度がかなり変わってくるかと思います。 逆にデヰツァの幕切れが面白かった人は、物語がつながっているFolieFataleも楽しく遊べるかと思います。 (ちなみにFolieFataleは攻略対象全員が地雷もちのヤンデレ乙女ゲームで、個人的には兄と後輩が好きになりました。でももしもデヰツァの幕切れを遊んでからだったら、推しが変わっていたかもしれません) デヰツァの幕切れとても楽しかったです、ありがとうございます! @ネタバレ終了
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恋廃トンネル配信で実況しながらプレイさせていただきました。 さざねちゃんファンが大半でしたが、2人とも魅力的なキャラクターだなと感じました。 @ネタバレ開始 さざねちゃんがめちゃくちゃ気に入ったのでさざねちゃんと平和に結ばれたかったのですがダメでした…
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ノアの審判みんなヒステリーにならず誠実に議論を進めてくれる なにより誰もが隣人の死を悼んでるところがとても好き 「“お上品なデスゲーム”を目指して作りました」と作者が謳ってる通り
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デヰツァの幕切れ─蝶華の鳥籠─このゲームを作ってくれてありがとうございます!!私はそれが大好きです!
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8番目のアリス【完全版】背景からUIまで作りこまれた世界観…!!ボイスまでついている!! 主人公のアリス、めちゃくちゃ可愛かったっ!! 夢中になって読んでしまいました。可愛らしい絵柄からは想像できないほどダークなお話でした。 不思議の国のアリスの怖いけれど何故か引き込まれる原作のイメージぴったりの作品でした。 @ネタバレ開始 〇番目のアリスが死ぬことで真相がどんどんわかっていくストーリー面白かったです。ノベルゲームの周回プレイがうまく物語に組み込まれていて、最後のタイトル回収は唸りました!! 1番目のエンドがなかったのはそういうことだったのねーと余白の場面ではびっくりしました!! @ネタバレ終了 細部までこだわりぬかれたノベルゲームでした!! おもしろかったー!! 素敵な作品をありがとうございました。
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よぉ!今からお前んち遊びに行ってもいいか?少し怖くて、ツッコミどころ満載で、楽しませていただきました。 いろいろ噛み合わなかった話や疑問も、最後には全部スッキリできたし、思わず笑ってしまいました! 他のシリーズもプレイしたいと思います。 実況させていただいたので、こちらに報告させてもらいますね。
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白い日傘とアンデッド題材を活かした仕掛けを使いつつもラブコメ一直線という作品でした。 ループと組み合わせるのが面白い発想だなと思って読んでいました。心霊ものには空間的に閉じ込められることってよくありますが、それがあれば確かに時間的な閉じ込めもあって自然ですね。 ヒロインの立ち絵も色々珍しい小物を使っていて、少しミステリアスでありつつ可愛らしい感じに仕上がっています。 特に上品なイメージを連想しがちな日傘を、快活で少し抜けているヒロインに組み合わせるアンバランスさがとても魅力的でした。 @ネタバレ開始 アンデッドや怨霊が現世(生)への執着であるということを、Happy Endの最後できれいに回収するという発想が鮮やかで驚きました。 何で「アンデッド」という語を選んだんだろうというのはタイトルから気になっていたのですが、deadの否定(un)を前面に押し出した概念だからかなあとか、ケーキが食べられて臓器に問題がない、ということは必然的に心臓も対象だよなあとか、勝手に納得して感心していました。 @ネタバレ終了 冒頭の3回繰り返される「一面の向日葵。」が印象に残る夏らしさを感じる作品でした。 ありがとうございました。
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ノアの審判凝りに凝った演出とゲームシステムが楽しめるミステリーゲームです。全ての要素が大容量かつ高品質で素晴らしい作品です!作り込みが凄いです。そして何よりも面白い!本当に面白いゲームですので声高にオススメしたいです! 第2章の解決編まで公開されたのでプレイしました!2章だけでも3時間以上遊べるので、これはもうゲーム1つ分だよな、と思いここでまた感想を投稿させて頂きます。1章プレイからだいぶ時間が経っていましたが、1章プレイ時の強烈なプレイ体験&超短時間でまとまったあらすじ&個性あふれる登場人物たちのおかげで開始後3分くらいですぐに思い出せて自分でも驚きました。章ごとに綺麗に区切って遊べる親切設計なので2章の事件編&解決編をとても楽しく遊べました! 本作は閉ざされた洋館で殺人事件が発生するゴリゴリのミステリー作ですが、再度感動したのがやはり推理パートのゲーム性が素晴らしく高い点です(更に後述します)。事件の概要・トリックは凝りに凝っており、とんでもない量のグラフィックと演出効果のおかげでプレイ中のドキドキ・ワクワクが止まりませんでした。2章をプレイして改めて思うのは、やはり舞台となる洋館の背景のグラフィックの素晴らしさ(オリジナリティ・クオリティ・量)でした。もうその場にいる雰囲気、没入感が圧倒的です。また立ち絵や表情差分だけでなく、その時々に応じたイベントグラフィックも沢山あります。どのくらいの点数があるのか分からないほどの点数がありつつクオリティも素晴らしく、これだけの質と量を両立しているのは本当に信じられないレベルです。状況に応じたグラフィックが常に表示されている状態なので、これ以上ない臨場感が味わえます。 ゲームとしての面白さを決める推理パートも非常に素晴らしいです。操作パートでの手掛かりの配置、やり取りの流れ、その時々の疑問を解くカギとなる証拠の提示、このあたりの作りがまさに秀逸です。選択肢を選ぶだけでなく、矛盾を指摘したり、グラフィックの中から適切な箇所を選ばせたりと、夢中になって遊びました。効果音やBGMの演出やムービー・カットイン演出、操作性などもどこをとっても素晴らしい完成度で、これら一切隙のない作りには2章をプレイしていて改めて感動しました。2章のクリア後にタイトル画面に戻ったところで思わず長い溜息が出たほどです。 これだけのゲームなので制作の労力が尋常ではないのは間違いありませんが、物語全体の謎も更に深まってきましたので、ファンとしては(もちろん無理のないペースで)是非完走まで走り切って欲しいところです。完全未プレイの方も1章プレイ済みの方も是非遊んで感想をお届けしましょう(概要欄の【コメント】をご参照ください)!少しでも制作のモチベーションになりますように!!
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キミに心臓をあげたいExcellent story, I don't understand everything, but very good work. PD: What is the name of the music of the main menu?
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マッチングアプリで出会い厨してみた主人公が僕と全く同じ性格でした。 なので、楽しくプレイできました
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可惜夜の愛州中学校最後までクリア。とにかく深夜の廃校を探索する時の恐怖の演出がリアルに再現されていてもの凄く怖かった。謎解きは少し考えると分かるレベルだが、金槌で重要アイテムを発見する謎は攻略サイト見ないと分からなかったのでそこは難しかった。最終盤の女幽霊との対決も選択肢正しいと見せかけて騙すので何度もやり直すハメになった(顔が滅茶苦茶グロいのに何度もやり直すのは本当にイヤだった涙)恐怖演出に関してはとにかくピカイチだと思う@ネタバレ開始
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はじめましてボクのカノジョ実況動画として収録させていただきました! ネタバレ無しで遊んでほしい!思わず涙ぐんでしまいそうな、とても素敵な作品でした…!
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アレジエルートによってキャラクターの見方が変わるのが面白かったです。素敵な作品ありがとうございました。
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うさことちゃん二人の会話が面白すぎるwwwずっと見ていたい。ずっと見ていたい。愛おしい。意外にもハッピーエンドだった……よかった……ドキドキした……!
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籠中話シリーズ①『トリカゴさま』トリカゴさまの妖艶なひとみにホイホイと誘われるまま踏み込んでしまいました。 どのバッドエンドも美しい…! 演出も凝っていて、間違えたら即死なことと、トリカゴ様の蠱惑的なまなざしに選択ボタンを押すたびにドキドキでした。 イラストが美麗すぎてバッドエンドもご褒美でした。 ムービーも格好良くてクオリティ高すぎです! ありがとうございました!
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white*out行方不明の女の子を探すストーリーなのかな?と思っていたら、全然違いました! 主人公の葛藤だけではなくて、その周りにいる人物もしっかり悩んで苦しんで進もうとしていて読み終えた後は、みんな頑張れよと肩を叩きたくなるようなそんなお話でした。 ともかくこのノベルゲーム。最初からから凄くて、バンド調の曲はカッコいいし、CVありだし、アニメのようなOPに驚きました。 スチルも綺麗で、女の子かわいいー! @ネタバレ開始 主人公意外とましろちゃん、誰とも喋ってないな…?とおもっていたらイマジナリーフレンドだったのですね。 お母さんに対する執着から彼女の容姿が決まったのがなんだか痛々しくて。でも、最後のお母さんからの手紙があってセッタくんの中で区切りをつけることができてよかったです。 友だちの晃くんもいいやつで、彼の中でセッタくんとの接し方に悩んで、ましろちゃんに嫉妬して…と友人としての葛藤が丁寧に書かれていたのも味わい深かったです。主人公はずっと気づかなかっただけで支えられていたんですよね。 大人になるといいことばかりじゃないですけど、今まで見えなかったものにも気づけるようになるので、新しく歩みだしたセッタくんが周りの人の思いやりを拾い上げられる素敵な大人になってくれるといいな。 苦労してきた彼ならきっと大丈夫ですよねきっと! @ネタバレ終了 冬のお話ですけど、眠れない夜のココアみたいな温かいお話でした。
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お姉ちゃんの定理お洒落なサムネに誘われてプレイいたしました! 数学さっぱりなんですが、しっかり楽しめました。 30分と短編ではありますが、キャラクターが丁寧に書かれておりお姉ちゃんのことすごく好きになりました! @ネタバレ開始 弟くんも鬱屈しているようで天才肌なのも設定として面白かったです。努力した人だけが辿り着ける境地。いつかお姉ちゃんもいばらの道の先できっと大きなものをみつけるんだろうな~。 素敵な終わり方ゆえに、続きも読んでみたいと思ってしまいました…! @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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祈る星夜の灯緋光あらすじのワードに惹かれて、みなさんの熱いコメントに触れて、これはプレイせねば…!と意気込んで遊ばせていただきました! この作品独自の単語や世界観が細やかに設定されているのですが、説明っぽくなくてするすると序盤から没頭できました。 中盤からおぉ!?と思わぬ方向に物語が進んで、え?そうなるの!?と一気に読んでしまいました。 絵のタッチが温かくて、彼らの心根がそのまま表現されているようでほんっとうに素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 最初にENDAをみたのですが、個人的にはENDBが好きです!!両カップルに幸あれ~! @ネタバレ終了