ティラノゲームフェス2021参加作品
8646 のレビュー-
可惜夜の愛州中学校最後までクリア。とにかく深夜の廃校を探索する時の恐怖の演出がリアルに再現されていてもの凄く怖かった。謎解きは少し考えると分かるレベルだが、金槌で重要アイテムを発見する謎は攻略サイト見ないと分からなかったのでそこは難しかった。最終盤の女幽霊との対決も選択肢正しいと見せかけて騙すので何度もやり直すハメになった(顔が滅茶苦茶グロいのに何度もやり直すのは本当にイヤだった涙)恐怖演出に関してはとにかくピカイチだと思う@ネタバレ開始
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はじめましてボクのカノジョ実況動画として収録させていただきました! ネタバレ無しで遊んでほしい!思わず涙ぐんでしまいそうな、とても素敵な作品でした…!
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アレジエルートによってキャラクターの見方が変わるのが面白かったです。素敵な作品ありがとうございました。
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うさことちゃん二人の会話が面白すぎるwwwずっと見ていたい。ずっと見ていたい。愛おしい。意外にもハッピーエンドだった……よかった……ドキドキした……!
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籠中話シリーズ①『トリカゴさま』トリカゴさまの妖艶なひとみにホイホイと誘われるまま踏み込んでしまいました。 どのバッドエンドも美しい…! 演出も凝っていて、間違えたら即死なことと、トリカゴ様の蠱惑的なまなざしに選択ボタンを押すたびにドキドキでした。 イラストが美麗すぎてバッドエンドもご褒美でした。 ムービーも格好良くてクオリティ高すぎです! ありがとうございました!
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white*out行方不明の女の子を探すストーリーなのかな?と思っていたら、全然違いました! 主人公の葛藤だけではなくて、その周りにいる人物もしっかり悩んで苦しんで進もうとしていて読み終えた後は、みんな頑張れよと肩を叩きたくなるようなそんなお話でした。 ともかくこのノベルゲーム。最初からから凄くて、バンド調の曲はカッコいいし、CVありだし、アニメのようなOPに驚きました。 スチルも綺麗で、女の子かわいいー! @ネタバレ開始 主人公意外とましろちゃん、誰とも喋ってないな…?とおもっていたらイマジナリーフレンドだったのですね。 お母さんに対する執着から彼女の容姿が決まったのがなんだか痛々しくて。でも、最後のお母さんからの手紙があってセッタくんの中で区切りをつけることができてよかったです。 友だちの晃くんもいいやつで、彼の中でセッタくんとの接し方に悩んで、ましろちゃんに嫉妬して…と友人としての葛藤が丁寧に書かれていたのも味わい深かったです。主人公はずっと気づかなかっただけで支えられていたんですよね。 大人になるといいことばかりじゃないですけど、今まで見えなかったものにも気づけるようになるので、新しく歩みだしたセッタくんが周りの人の思いやりを拾い上げられる素敵な大人になってくれるといいな。 苦労してきた彼ならきっと大丈夫ですよねきっと! @ネタバレ終了 冬のお話ですけど、眠れない夜のココアみたいな温かいお話でした。
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お姉ちゃんの定理お洒落なサムネに誘われてプレイいたしました! 数学さっぱりなんですが、しっかり楽しめました。 30分と短編ではありますが、キャラクターが丁寧に書かれておりお姉ちゃんのことすごく好きになりました! @ネタバレ開始 弟くんも鬱屈しているようで天才肌なのも設定として面白かったです。努力した人だけが辿り着ける境地。いつかお姉ちゃんもいばらの道の先できっと大きなものをみつけるんだろうな~。 素敵な終わり方ゆえに、続きも読んでみたいと思ってしまいました…! @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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祈る星夜の灯緋光あらすじのワードに惹かれて、みなさんの熱いコメントに触れて、これはプレイせねば…!と意気込んで遊ばせていただきました! この作品独自の単語や世界観が細やかに設定されているのですが、説明っぽくなくてするすると序盤から没頭できました。 中盤からおぉ!?と思わぬ方向に物語が進んで、え?そうなるの!?と一気に読んでしまいました。 絵のタッチが温かくて、彼らの心根がそのまま表現されているようでほんっとうに素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 最初にENDAをみたのですが、個人的にはENDBが好きです!!両カップルに幸あれ~! @ネタバレ終了
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AMN(N)ESIA友人と一緒に楽しく遊べるゲームがしたいなと思い、プレイさせて頂きました! 英語苦手+脱出ゲームに不慣れな3人で楽しく遊ぶのに丁度いい難易度で、とっても楽しかったです! @ネタバレ開始 最初の頃は、謎が…謎だけがどんどん積みあがっていく…!と行ける場所をひたすらうろうろしているだけでしたが、探偵の巧妙なヒントのおかげで手探りながらも何とかゲーム内のヒントのみで本編→真相編をクリアすることが出来ました! アニーちゃんの夢の詰まったお誕生日会の精神世界は、豪華なお屋敷と沢山の招待客に囲まれてとっても幸せそうな出口を見つけた一方、サムちゃんの精神世界はアニーちゃんから「男の子みたい」と評されるだけあって、まるでミステリー小説のような展開でシナリオを進めるごとにワックワクしました! やっぱりお前だったのか!!となる瞬間が一番楽しかったですし、ミステリーの醍醐味ですよね…! 謎解きは4ケタの数字にこれでもかと苦しめられつつも、探偵のヒントに幾度となく助けられました…ありがとう、探偵!! 謎を解いた後は不要な探索箇所が消滅してくれるので、本当にありがたかったです…多分これがなかったら、倍はクリアに時間が掛かってたんじゃないかと思うと恐ろしい…! オシャレな世界観や、アニーの事故の原因、サムがたどり着いた結論など…謎解き以外の部分にも素敵な要素が散りばめられていて、3時間ほどプレイさせていただきましたが中だるみする事なく楽しく遊ばせて頂きました! タイトルのアナグラムもオシャレ…!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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逢魔時の家路(リメイク版)BGMと相待って、切なくなるお話でした。 短くとも、心に残りました。
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プラミア イストリアロシア民話なんて大きなかぶしか知らなかったので、雰囲気含めて新鮮でした。 オーシンさんの憂いのある瞳がとっても素敵で彼のイメージぴったりでした。 @ネタバレ開始 序盤から、彼にはなにか秘密がありそうだ…!と思ってはいたのですがまさかの人形だったとは!! リーザちゃんへの想いがひしひしと伝わってこちらまで切なくなりました。 大切に思うが故、一緒にはいられないと決心する彼はけなげすぎるー! 秋という季節がとっても作品にマッチしていて、後半のスカボローフェアも印象的でした。 10回ほどトライしたのですがEND2つしかみられなかったです…! @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!
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エソラノコトゲーム実況させていただきました。 限られた夏のひととき、過ぎゆく時間、それぞれが抱える想い じんわりと沁みるような切なさに浸る、 そんな時間を過ごさせていただきました。 個人的には、サプライズのシーンがとても好きです。 素敵なゲームをありがとうございました!
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Struggles/Unities ~cutty sark~感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 初手のOPから映画の導入のように引き込まれ、断片的に与えられる本編に出ている情報達。 概要の時点で主人公であるアイリーンが自分が死ぬという宣告を受けている以上、波乱万丈な展開が起きる事は想像できますが良い感じに期待を煽って来る演出として好きです。 @ネタバレ開始 広大な敷地に館。 身なりも含め高貴な身の上である事がわかるので、てっきりアイリーンが世の中という物を知らないというのも最初はよくある箱入り娘という物かな?程度に捉えていました。 それにしても、館の規模を考えると普段家にいるのがアイリーンだけとしてもメイドが一人だけで回るのか? 母親が居ない事、父親の名前からまず血の繋がりもない事。 それらの事に対して、何の疑問を持つ事のないアイリーン…さすがにただの世間知らずで済ませるには違和感もあるような。 不思議な夢を見るようになった事から、自分がいつの間にか毒草を口にしていたのかと疑問に思うもその可能性も否定される。 そして、出かける父親を見送る際の会話に出てきた重要ワードであろう『魔法』 後の展開を思えば、ここで魔法のように自由自在な~と話題に出した事でアルパチオは自ら崩壊へのトリガーを引いたんだなぁという部分ですね。 アイリーンの反応としては子供のように、もしも魔法が使えたら面白そうという反応でしたが…。 ここまで疑問を持たせず騙し通せたとはいえ、そろそろ限界が近かったのか。 それとも、ユメを認識した事で変化をもたらす前兆が来ていたのか。 最近同じ事ばかりしてて何か新しい事が欲しいと思った時点で、アイリーンが変化を望んでいたのは違いないでしょう。 うたたねをした事で、普段なら夜にしか接触をする事のなかったユメと初めて会話をする流れ。 アイリーンの見る夢の世界に対し「作りは歪だけど」と表現されたのは彼女の現状がかなり特殊な事にあるのでしょうね。 何者かと問われ、敢えて言うなら死神と返答をするユメ。 自称死神に「貴女は死ぬのよ」と言われ、ほぼ即断で右ストレートをいれるアイリーンは箱入り娘にしてはなかなかお転婆だな!?と驚きましたね。 そしてもはやそれは武士の発言だよ?となっているアイリーン。 (推定)知識の提供元であるラトゥが一体どんな事を教えていたのかが気になる部分でもあります。 要約すれば、今目の前にいる自称死神に殺される事はない。 だけど、アイリーンが死ぬ運命にある事そのものは嘘ではない。 そして再び重要ワードとして出てくる『魔法』 魔法を信じなさいという忠告。 本来ならいるはずであるラトゥの気配が感じられないという時点で、すでに固定されていたはずの世界に何かは起きていた。 そう言わんばかりに、ふと思いついた『こんな魔法があったら?』という出来事が目の前で起き。 隣の部屋に逃げ込んでも、そこには勝手にゲームを行うチェス盤が。 不可思議な現象に侵食されていく日常、それを見てしまった事で窓の外にあるのも自然に存在する空ではない事にも気づいてしまう。 ラトゥを探しながら自室の方角へ逃げていき、ようやく目的の人物を発見したと思うもそれはメイド服を被った人形だった。 ポルターガイストも真っ青な怪現象だけでなく、見知った数少ない人物まで人間ではない?そんな様を目撃すればもはや発狂寸前に陥るのは当然でしょう。 部屋の中に飛び込み震える中、異変に気付いたのか何故か出かけたはずの父親が扉を開け立っている。 そこで意味深に聞こえる魔力回路の暴走というアイリーンもプレイヤーも理解ができない言葉。 その意味を問い質すよりも前に、大火災の発生している室内の天井は焼け落ちたのか下敷きとなってしまった父親。 再び姿を現す自称死神にこれは貴女の仕業かと問うも全てはアイリーンがやっている事と返されてしまい…。 とにかく、この狂った現状から生き延びる為に魔法を信じると誓いようやく終わった長い夢。 繰り返される、時間の概念もなければ疑問すら生じさせなかった世界は全て結界の中で見ていた仮想空間と言える場所での出来事だった。 それもアイリーンがまだ物心つく前から、意図的に知識的な成長を遅らせていった結果成立させていた極めて歪な世界。 死神でなく、夢魔であるユメとしては今回のケースは珍しい事例であり好奇心からアイリーンを観察していただけにすぎない。 とはいえ、それがこの世界を崩壊させるきっかけの一つでもある以上関わった責任がないとは言い切れないですよね…。 結果的に、アイリーンの事を悪用しようとした相手は概念の空間にも関わらず物理的な死を迎える事となり彼女は自由の身になった。 そういえば大火災になっているのに、全く熱さがないという点で本当に意図せず暴走した結果大炎上しただけなんだなぁと(全然‟だけ”という言葉で済ませてはいけないと思いながらも) ここまでの展開が早く、何故アイリーンが不思議な生活に疑問を持っていなかったのか。 しかしいつかその世界にも終わりがくるとなってからの怒涛の展開はなかなかの物です。 プレイヤーとしてはユメの独白からここまでの展開を理解できても、当事者でありまだ精神的にも幼いアイリーンには理解しろというのが無理な状況でしょう。 自分が魔法を本当に使える、魔女の血を引いている事も知らない。 今まで父親と思っていた相手は自分を利用するつもりだった悪人で、育ててくれたメイドも人形でしかなかった。 自分の育ってきた環境全てが作り物の世界でしかなかったなんて。 体そのものは成人女性に近い程に成長していても、中身はまだまだ幼い子供そのもの。 あまりにも無垢とも言えるし、見た目とはアンバランスさがあってもそれが今の彼女の状態である事。 本来、ユメにアイリーンの面倒を見るまでの責任はないとしてもそんな様子を見ていてはさすがに放っておけない気持ちも出てしまったのか。 当然のように今まで生きてきた中で子育ての経験なんてないユメも、しばらくは…事が落ち着くまではアイリーンの面倒を見る事を誓う。 その為に必要な契約は、実質は彼女と長い付き合いになる事を意味している辺り本気なのが窺えます。 アイリーンを助けて生活をする為にユメは彼女と契約をしなければならない。 それは、不死であるユメと生きていく事を意味している。 魔女の血を引いているとはいえ人間であるという今の輪廻から外れ不老不死の存在に成るという事。 きっとその意味を全て理解できていない事は予想できても、それを受け入れるアイリーン。 こうして結ばれた奇妙な生活の始まり。 朝の訪れを告げるような明るいBGMと共に、まずは食料の場所についての記憶をユメから与えらえる。 不安もかなり大きいと思える中、ここでアイリーンが現状についての言葉を思い出し前向きに考えているのが印象的ですね。 それは何でも出来るという事。 自由というのは何にも縛られない代わりに、何でもできる事を意味している。 だから新しい環境の中を、知らない外の世界を探索しに出かけて行く。 見た事のなかった光景、綺麗に整った花壇に感動をして無邪気に駆け回る様はまさに自分で歩み始めた子供のようで。 自分の年齢はいくつだと思っているか尋ねられれば表情を曇らせながら10歳だと返すアイリーン。 肉体の年齢はユメの言う通り、恐らく18歳位に思えますが…精神的には下手をすると10歳よりも幼いような気もしますね。 だけど、不安そうなアイリーンに対しそのうち自分が大人の女性にしてあげると告げるユメ。 この時はそうなるのは一体何年先になる事か…と思っていました。 街へ行き、近場のパブに入って食事の時間へ。 外の世界…それも自分以外の人間が暮らしている場所そのものがアイリーンにとっては刺激的でたまらないでしょう。 そして、あの世界にいる間は食事は全てラトゥが用意してくれた以上飲食店という概念も物珍しくて仕方ない。 足をジタバタさせてはしゃぐ様子は初めての体験を楽しむ子供そのもので、連れてきてもらえて良かったなぁとほっこりします。 余興として行われる演奏も、それにあわせて思いのままに踊っている人々の様子も全てが新鮮で輝いている世界。 一時は本当にどうなる事かと思いながらも、こうやってアイリーンが楽しみながら社会を学んでいく様子は本当に見ているこちらの頬も緩むものです。 変化もなく、ただ繰り返させるだけだった日常はある意味不自由のない安全な箱庭だったのかもしれない。 先程自由という事に対し、何者にも縛られないと表現をしましたがそれは同時に守ってくれる相手がいない以上全てを自分で切り開かなければならない。 何の庇護も持たないという事であります。 今はユメが保護者をしている分、ある程度の安全は想定できても時に厳しい現実とも隣り合わせである事。 それでも彼女には自分の意思でこれからどう生きるのかを選んで様々な事を学んで欲しい想いになります。 街へ向かう際に利用した愛馬もやはりあの世界が全て作り物だった以上、実際はアイリーンの記憶から再現した存在に過ぎなかった。 実は運良く見つける事が出来てね。なんて、優しい嘘を添えながら。 それと同じように、ユメが表に姿を現せない時間の間アイリーンの傍にいる付添人としてラトゥが再びユメの力で現実世界へと受肉をされた。 ここは守れる対象が居た方がいいという面でも合理的でありながら、それがアイリーンにとって唯一無二であるラトゥであるというのがなかなか粋な部分ですね。 理屈はどうあれ、大切な存在であるラトゥが戻ってきた事。 確かにラトゥはかつて目の前でただの人形となり家は燃えてしまった。 その際に父親も失った。 しかし、まともに触れ合う時間の少なさもあったのかその父親の顔を思い出せなくなっていたというのは結果としてアイリーンにとっては幸せな事なのでしょう。 君を監禁して利用しようとしていた相手を覚えておく必要なんてないからな!! これからもっと楽しい思い出を作ってさっぱり忘れちまおうぜ!というところですからね。 自分にとって素敵と思った事を共有するように、ラトゥを昨日の花壇へ連れて行くアイリーン。 考えてみると、手入れはされているとありますが実際ここは誰の庭だったのか? 疑問は残るもののアイリーンの物という事に決定! そして、自分の物である以上そうなれば次は花の世話という問題が出てくる。 こうやって自分の物は自分が管理をしなければならない、そんな当たり前の事もラトゥの手ほどきを受けながら初めて自分の為に学ぶという行為に挑戦していく。 今まで学習機会を与えられなかったアイリーンが、自分の為に勉学に勤しむという記念すべき思い出が刻まれたんだなぁと思うと本当に微笑ましいです。 そして、ユメの視点と商売についての場面へ。 お客様第一号が来たものの、魔力強化に来た目的というのが全く褒められたものでもなく…。 OPにあったユメの不穏な表情はここだったのかと納得した部分もありました。 精魂もアレならば目的もつまらない物。 なのでユメが荒療法と前置きをしながら手段があると提示した事や、その結末は…。 アイリーンの保護者という世話焼きで優しい面を見ていると忘れてしまいそうになりますが、本来ユメは人間がどうなっても問題ないと思っていた夢魔である事。 守るべき対象やアイリーンが生活をする上で関わる人間に意味もなく危害を及ぼす事はなくとも、本来は人外である事を忘れてはいけない。 そんな面が見えるパートですね。 ここまではアイリーン達を中心とした視点で物語が進んでいましたが、外の世界に出て生きるという事はその中に関り揉まれていく事も意味をする。 先日パブで料理を振る舞ってくれたナーティーの視点で語られる、最近世の情勢が良くない方向に流れているという情報。 自分が好む、いつもの平和な酒宴を楽しんでいた常連たちも政府役人の過激な演説に共感していく。 まるで、今まで見てきたみんなが変わってしまったような不安。 地図を背景に語らえる、この世界の歴史と情勢。 どの世界でも、国同士の争いというのか、きな臭い問題は起きるというのか…。 所詮、平和と言うのは戦争と戦争の間でしかないと思ってしまう。 争いもなく生きていけるのが一番良いと思いながらも、1人の国民でしかないナーティーにはただ何事もないのを祈るしかない。 そして地図を見るに下方にある森林の周囲がアイリーンが現在住む家なのでしょう。 国境に近いのもあり、もしこれから戦争でも始まれば何の影響も受けないとは猶更思えないのが不安な所です。 実際は、国規模の争い以前にもっと根本的な部分からの脅威が迫っている事となりましたが。 アイリーンが何故あの場所で監禁とも言える生活をしていたのか。 その黒幕であるフランデルの登場。 さらっと重要な存在であるアイリーンを任せておきながら、アルパチオそのものは数多いる名もなき魔術師の傘下だった事もあり忘れているのはいっそ忘れたままでいて欲しかったなぁという面もありますね。 パトロンがいるのなら、人との繋がりがあるのならいつかはアルパチオが死んだという事もばれるでしょう。 そうなればいつまでも今の家にいるというのは危険でもあった。 だから引っ越しを考えていた矢先という最悪のタイミングなのが……。 私が築こうとしていた平和な日々が崩れていく音がする。 先にあったナーティーが情勢から日常の崩壊を察知していたように。 それよりも先にユメにそれが訪れてしまった。 そして互いに探り合うようなやり取りをするも、もはや戦いは回避不可能…からの、家がーーーーー!? 確かに少し距離を取ったとしても家の近くで戦闘をしていればこうなる事も予想はできたでしょう。 さらにタイミングが悪すぎる事に調査の為にだけきた花円だけでなくフランデルまでこの場にやってきてしまった。 今まで存在も忘れていたのに、自分の娘だと言いアイリーンを自分の手元に置こうとするフランデル。 ここで、OPであったあの台詞がくるのか…、と思ったところでここからはとにかくアイリーンを逃がす為の戦闘が始まる。 ユメが時間を稼いでいる間にラトゥと共に逃げようとするアイリーン。 しかしここで花円が追いついた際は終わったか…?と思いましたが、まさかの味方になってくれる展開!? どうやら本当に花円はフランデルが何をしていたのか把握していた訳ではなく、さすがに外道が過ぎるので見限った。 捕まえるまで戻ってくるな=捕まえなければいつまでも戻らなくて良い、というのはその通りでもこの子もなかなか面白い発想をするねぇ?というのが初見印象でした。 残されたユメについては、ただの夢魔がこんな戦闘能力が高くてたまるかと言わんばかりの強さを発揮。 ぼんやりした予想ですが、嘘はついてないけどまだユメの正体に関して隠されている情報があるのではないか? 本来ならば勝てる者はいないのであろうフランデルの黒魔術もユメ相手には全く効果がない。 死体を自身の影に食べさせている描写は商売の場面でもありましたが、その気になれば喰らう対象は実質制限がない? ユメが自身を表現する際に‟概念”という言葉を使っていたのは記憶にありますが、彼女の台詞から推測するに夢魔と表現するのが一番伝わりやすいだけにすぎない。 時間切れとなりトドメとまではいかずとも、時間稼ぎは充分に果たした所で戦闘は終わり。 正直これはどうあがいても倒せない存在を目の当たりにしたという点で、フランデルにとってはなかなかエッグイトラウマになりそうですね。 視点がアイリーン達の方へと切り替わり。 こうなってしまうと、前もってラトゥを受肉させていたのは正解だったなぁとなりますね。 守ってくれる人がいる事の心強さ、いくら移動手段として馬があったとしてもアイリーンだけでは限界があった以上。 そして合流した花円も事情を説明した事で受け入れる流れとなり、朝になった頃には夢の中でお茶会をしていたというすっかり打ち解けた関係に。 明確に敵対者がいる以上、仲間が増える事も頼もしいですし新しい家を手に入れる事にもなったのは幸いというべきか。 街に到着したという事で以前立ち寄った店に向かうも閉まっている様子。 治安の悪化、実際はこれから起きるであろう戦争の為と思うと何とも痛ましいものがあります。 それでも料理を振る舞ってもらい、ナーティーが新たな家族となったのはまた良い縁が切れずに良かったと言える部分ですね。 料理長に任命!という事でこれでラトゥも家事の負担は減りそうですし。 状況は決していいとは言いきれないながらも、新居で始まる共同生活。 そして、子供はいつまでも幼いだけではない。 知らない間に思った以上に成長していくものなんだ。 そう思わされるアイリーンの心境の変化。 守られるだけではない、自分にも何かができないものかという葛藤。 武術の本を見つける事で、強くなりたいという意志をみんなに伝える事ができた場面。 ユメはまだ、アイリーンの事を守られる子供であると思っているのかもしれませんが本来であれば彼女は推定18歳の大人に近い存在。 今まで散々遅らされていた精神的な発育が一気に刺激を受けたというのか。 自我を持った事で学ぶ事を覚えた少女はいつしか大人への階段を駆け上がっていく。 この作品をプレイしていて特に胸が熱くなったといいましょうか、アイリーンの事を見守っていたプレイヤーとしては自分の子供の事のようにその成長が本当に嬉しく思えます。 武術を学ぶに辺り、ラトゥと協力して互いに強くなっていく…というのも素晴らしいの一言。 元より人形だったラトゥに感情と呼べる物があるのか不確かな部分はあるので、存在意義やそこから生じる使命感と表現をした方が近いのかもしれませんが彼女もまた自分が強くなる事がアイリーンの為になると手札を増やそうとした。 変化があったのはアイリーンだけではなく、その周囲も良い意味で変わろうとしていく。 今、みんなが前を向いて進もうとしている。 こんな日々がいつまでも続いて欲しい。それはとても共感できる一文でした。 しかし、その裏で戦争の気配がある事等不穏な要素があるのもまた事実。 ユメ程の脅威はフランデルとしても想定外であり、簡単に対処ができない以上手を進めたくとも進められない現状。 そんな時に、現状を大きくひっくり返す事となる出来事の発生。 すでに噂という形で、近々戦争の気配はありましたがまさかフランデルの元へ大王が直々に資金提供を頼みに来るという展開を誰が予想できただろうか? ここがこの世界の情勢や登場人物達を組み合わせた上でとても巧く描写されていると思った部分でした。 何かしらユメへの対抗手段を見つけたフランデルが再びアイリーンの所へ行くというのが今後として一番可能性の高い展開だったでしょう。 朝方になればユメが姿を消した事から、時間制限はあれどその間なら何かしら策にかける事も不可能ではなかったはず。 それこそ財力があるのなら、偵察を送り情報を集める部分から入ればより有効な事への手がかりも掴めたでしょうし。 そこを、戦争が近いという事やフランデルが資金の出所はさておけば金持ちでそれまでの描写からパトロンになっても配下に対する関心が薄い位に金銭そのものに大きく執着を見せていない事。 これらを回収しつつ、彼がいくら富を得ても得られなかった公爵の爵位という…まさかの王から直々に名実共に貴族という地位を手に入れる事。 【身分上最高位にいるであろう存在が自分に頭を下げているという事実】 持たざる者として、果たしてこれ程己を満たす物が存在するのか? 罠等の危惧以上にこれを断る理由がない事への説得力として充分すぎました。 この先の大惨事を思うと文字通り悪魔の契約ではありますが、同時にフレンデルという人物を象徴する好きなシーンでもあります。 そしてとうとう始まってしまった戦争。 潤沢な資金はそれだけ兵力を強化する事へ繋がる以上、ここからアレキ帝国軍が勝利をするというのは予定調和だったのでしょう。 本来ならば開発費は当然として、量産にも大幅な資金がかかるであろう最新鋭の戦車部隊を十分な数まで用意できたのは悪魔の契約のもたらした力か。 さらにルリア側としても余計な刺激を与えるのを避けた結果、国境に要塞を予め築く事ができなかったのも悪い方向へ出てしまった。 いくら後方に軍事国ヒッシリアの支援をちらつかせているとしても、自国の地が戦場としては不向きである以上踏み込まれれば不利な結果になるという状況。 アレキ軍としても、相手の得意分野である海戦より地上から速やかに攻め込むつもりでいた事。 情報が武器である事を思い知らされる描写や、少ない兵力で敵の主力と言える海軍を沈めた事等…ここは完全に準備の段階から仕掛けに行ったアレキ軍が勝利するのも当然だったでしょう。 本当に、後は資金的な問題さえ解決すれば戦争で勝てるだけの策そのものは存在していた。 悪魔の契約による最後の一押しによって、それまであった平和は崩れ去ってしまった…。 ここまでだけでももう勝敗は決した…といえる位だった上に、そういえばヒッシリアはどう動くつもりなのか?と思えば。 運も全てがアレキ軍に味方をしていたと言わんばかりのタイミングでヒッシリアの国王が病に伏せっていた事。 その後継者がたった8歳の娘という、とても政治的な問題を任せて良いと言えない年齢であった事。 元より、軍事力があった事も自衛の意味が強く率先して戦争をしたいという方針でなかったとあれば参戦ができなかったのも納得しかありません。 敗戦国において、怒りの矛先がどこへ向けられるのか?その後どんな事が起きてしまうのか。 船頭を欠いた船が真っ当に進めるはずがないように、いくら反乱軍が結成されたとしてもかえって悲惨な結果を生み出すだけにすぎない。 そんな相手に力を貸したいと思える者がいる訳がないというのも当然な心理。 ルリアを挟んで存在する両国の思惑、東西に分断される国。 あまりにリアルすぎる描写の連続ですね…。 結果として、戦争そのものは主にルリア国を舞台とした結果国境アレキの付近にはそこまで大きな損害もなかったのでしょう。 元の家よりは多少国境より遠ざかっていたとしても、場合によっては戦争の影響を大きく受ける可能性もあったアイリーン達の現在。 かつては砂漠の都として親しまれていた町並みも往事の面影はなく無残な照度と化した故郷だけが残されたのであった。 この一文が全てと言うのか、戦争が終わったとしても敵国へ流れていった者にはもう帰る場所が存在しない事実。 せめてヒッシリア側へ逃れていたならまだ慈悲はあったかもしれませんが、わざわざ敵対国に逃れたという以上前提として国境付近に住んでいたという事でしょうから…。 アイリーンとしても、身近に存在する難民の存在を知れば何かがしたいと思うのは自然でしょう。 しかし、個人ができる事には限度もある。 それこそ莫大な富でもない限り、多くを救う為に何かを施す事だって難しい。 ユメの懸念するように、治安の意味合いでも厄介事に巻き込まれる可能性を回避する意味で関わらないのが良いのは違いないでしょう。 それに、声を荒げたように助けたいと思ってもアイリーンは何も持っていないという事実。 気持ちだけでは救えない問題があるという事を認めなければならない。 いくら以前よりアイリーンが成長をしたと言っても、これは酷な話ですね…。 目の前にいる少女に自身の境遇を重ね助けたいと思う。 しかし、実際は目の届かない所にも似たような境遇の子供達は沢山いるという事実。 圧倒的に、救える数の方が少ない事。 1年が経過した事で、アイリーンも以前のような子供らしさが消えてようやく年相応かそれに近い程になったのでしょう。 だとしても、今目の前にある問題はその年頃の人間でもあまりに難題といえる物。 ユメがいくら説得しようにも、アイリーンは反論をするという形で譲ろうとしない。 これが本来あるべきだった、紆余曲折はあれどようやく作られたアイリーンの自我なのだと思うと感慨深いものはあります。 そして、かつて何もわからずに泣く事しかできなかった少女は母となる事を選んだ。 本当に…当初はいきなり家がなくなるし身内もいないし、おなかがすいた!とユメを困らせ本能だけで生きている子供かな…?という状態だったあのアイリーンが次は自分が誰かの親代わりになる事を選ぶようになろうとは…。 子供の成長とは本当にあっという間というべきか…。 新しい家族、ラルも加わりこれからどんな生活が始まるのか。 まだまだ次の戦争の気配が見え隠れする状況ながらも、その中にひとつの希望も同居している良い締めくくりでした。 @ネタバレ終了 最初はファンタジー色が強く怒涛の展開の中、この先がどうなるのか?とハラハラをし。 まさかの展開や現実でも起こりうる要素を交えた話の作りにすっかり引き込まれていきました。 この作品の魅力はやはりアイリーンの成長にあると思うので、子を見守る親のような目線で楽しめました。 続編の方も近いうちに遊ばせていただく予定です。 それでは、素敵な作品をありがとうございました。
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リードマインドトランプゲームとタイムマシン…!? と見かけたことない組み合わせに気になってプレイしてみました。 トンランプであまり遊んでこなかったのでルールは大丈夫かしらとヒヤヒヤしましたが、丁寧な説明とヒントであたふたすることなく楽しめました。 運要素があると大体悪い方を引いてしまうので、こういったシステムありがたかったです。クリアに集中して物語に集中できなくなることもあるので。 @ネタバレ開始 結婚を阻止するためにと意気込んで会場に向かったのに結局、魅力的なタイムマシンを使わないという結末、すごく良かったです。 今まで自分が積み上げてきたものすべてなかったことにしてでも、となると過去を変えることってなかなか選択できないなぁと自分の人生を振り返りながら考えてしまいました。 人生万事塞翁が馬で、許嫁から逃げてきたから憧れのマジシャンになれたわけだし。不幸を幸運に変えていくのは現在の自分自身でしかないのかな。 本当に大事になものは何か、をマジシャンとして生きている主人公に問う面白い視点の物語でした! 登場人物たちもそれぞれに過去があって、タイムマシンを望む理由があって…。 変人が多かったですがそれがまた可愛くもあり、ゲーム中の掛け合いも楽しかったです。ラミアちゃんの悪口、笑っちゃいました。 ティエラさんの覚醒してから凄く生き生きしていてカッコよさ5割増しでした!狂人だけど! @ネタバレ終了 最後のムービーもスタイリッシュで感動しました~! 素敵な作品をありがとうございました
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可惜夜の愛州中学校可惜夜シリーズ、今回は廃校が舞台。理科室や美術室など、懐かしい名前が並びます。 一度しか出ない脅かし要素(一瞬顔が変わる等)が所々に散りばめられていて、程よく怖かったです。いきなり大画面ドーンだけではなく、さりげなく出てくるのが良いんです。 謎解きも助手子のヒントのおかげでなんとか攻略でき、掲示板のマップ移動も便利なシステムだと思いました。 大変楽しめました。 @ネタバレ開始 ハサミの入手場所がどうやっても分からずに攻略記事のお世話になってしまいました。 ビデオテープを再生して手順を見るところは、1回では覚えられず何度も見る事になったのですが、ループの区切りに出てくる霊が(アカネ)だんだん笑えてきてしまいました。ホラーと笑いは紙一重といいますか。 @ネタバレ終了
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Comme des Macarons猟奇ホラーと記載あるのでちょっとだけきもちひやひやしながらプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 ほんのり百合と聞いていたんですけど、ほんのりどころか愛が重めの百合じゃないですか!!歓喜!! EDもマカロンちゃんに合わせてフランス語になっているのもおしゃれ。おまけでEDで表示された意味を確認して、「私を忘れないで」があまりにも好き。 百合も、血肉になるのも、忘れないでも、プレイを進めていくたびにその時々の単語や表現があまりにも癖で情緒が崩れました。めちゃめちゃによかったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ロベリアの/嘘まず、背景画面が美しい! また、音量調節やテキストスピードなどの欲しい機能が全部整っていて助かりました。 序本結の構成も掴みが良く、冒頭で戸惑っても短編ですぐ全体像がわかるようになるので読みやすかったです。 読みながらセリフだけで設定を察せられるようにできているのもすごい。 @ネタバレ開始 彼らの名前が出てこないところも、外の人たちからはレッテルや役どころだけで判断されているという感じが出ていて好きです。深読みかもしれませんが……。 表面だけだと優しく切ない自己犠牲の愛ですが、綺麗なだけでなく、ドロッとした部分が根っこにあるところも好きです。奪わずにはいられない彼女と、その彼女の決意を無しにしてしまう彼。このエゴもまた悪意と言えるのかな……でもそれってどうしようもない、というか、そこがあるからこそ燃え盛るような迫力と勢いのある愛が生まれるわけで……等々。 タイトルの「/」にも色々想いを馳せたくなってしまいます。 お別れ、切断、視点の違い……。 @ネタバレ終了 たった1つの記号に含められる意味が多くて、やっぱり深みのある作品だなあとしみじみ。 良い時間を堪能できました。
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タイトル未定皆さんのコメントを読んでこれは絶対にプレイせねばとワクワクしながら遊ばせていただきました。 物語の進め方も地の文も巧みであっという間の一時間でした。 @ネタバレ開始 世の中をちょっと斜に構えて口が悪いんだけど、心根の優しい伊織君。 人魚に対してどうせ自分の妄想だろう、いなんだろうと何度も同じセリフを吐いて葛藤する彼は心のどこかで人魚のこと、信じてるんですよね。地元を離れるときに挨拶に向かうくらい。 東京で起こした事件だって、正しくないけど間違ってもない。 直接明言しない文章の余白がうまいなぁと感じながらプレイしました。内容はファンタジーなのに、登場人物の人間臭さがとっても素敵な作品でした。 弟君も冴ちゃんも本人もいい未来を選べてよかった! @ネタバレ終了 夏にぴったりな素敵なお話でした。タイトル未定というタイトルも最後に感動しました!
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Comme des MacaronsComme des Macarons、プレイ致しました。 可愛らしい優しい絵柄、そして内容が思った以上に深くて「この展開はなかなか発想出来ない、凄いなぁ」と驚かされました。 @ネタバレ開始 マカロンちゃんがどんどん痛々しくなっていく姿がちょっと心が痛かったです……! 笑顔の彼女を見ると、なおさら……! @ネタバレ終了 とても面白いゲームでした! 素敵なゲームを有難うございました!
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欠損少年と月夜の闇の海辺~浪川仁とはらわたゲーム~惹かれる要素が多く、プレイさせていただきました。 三種のエンド、どれも素敵で心にふわりと残るような印象が余韻のように残っています。 タイミングでの反応の違いも魅力的でした。