ティラノゲームフェス2020参加作品
10034 のレビュー-
タイトル無し@ネタバレ開始 真っ暗な背景の中、文字だけで話が進んでいくごとに、何が起きたのかが明らかになっていくという物語の見せ方がすごすぎる!!!と思いました。 何が起きたんだろう、から、もしかして……となって明らかになっていくのが怖いんですが先が知りたくなり、見えてくると悲しくもあり……。 あっという間に終わってるはずなのに、とても濃厚な時間を過ごさせて頂きました。 とても面白かったです!ありがとうございました! @ネタバレ終了
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とある心療内科にて最初のエンドではわからず、すべて見てそういうことかと・・・ 短編ながら面白い作品と思いました。
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ショートケーキブラックコーヒーをプレイさせていただき、ショートケーキも気になったのでプレイさせていただきました。 学生時代特有のうまく距離感が取れない二人と、イチゴに似た甘酸っぱい雰囲気がステキなお話でした。 この空気感が自分はとても気に入りました。
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かみかくしの夜かまいたちの夜が好きなのでやってみました。 雪山な感じとかシルエットの使い方とかとても近い雰囲気で良かったです。 特にヒロインにあれであれされるところは本家のかまいたちの夜でも好きなところなのでなんか嬉しかったです。 かまいたちの夜は心理と物理を合わせた本格ミステリーなのですがこの作品は開けた場所で話がすすむのでトリックがどうのこうのではなく心理要素が強かったです。ミステリーではあるけれどもわりかし人狼に似た雰囲気がありプレイされる方は誰がどうやってっていうより細かい会話や文章な部分に注目した方がいいかもです。
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かみかくしの夜本格的なサウンドノベルです。まずオープニングから惹きつけられました。私もかまいたちの夜が大好きだってのですが、それに匹敵するミステリー作品ですね。サウンドで楽しさや不穏、謎を表現されているのもとても良かったです。素敵な作品をありがとうございました。
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僕らのノベルゲーム「僕らのノベルゲーム」 上手い 分岐がないのがもったいないと感じるほど キャラクタは魅力的だし じんと来るほどによくできた青春物語が展開されます 創作に関わったことがある人なら 共感できることも多いのではないでしょうか 新平君が創作をやってることを誰かに言うとき 恥ずかしくて緊張してしまう気持ちなんか、私もよくわかります それがノベルゲームの中でノベルゲームを作るという 本作のテーマと絶妙に噛み合い 説得力を持たせることにも繋がってるように感じます しかも、創作に関わっていない人が読んでも理解できるよう、 きちんともうひとつの理由を用意してるところなんか 本当に上手いです わざとらしくなり過ぎないような力加減も絶妙で 爽やかな感動を生み出すことに成功しています また、エピソードで語るという シナリオ制作における基本がしっかりしていて、 これが全体の安定感に繋がっていたのではないでしょうか 設定は説明文ではなくエピソードで語る 問題解決の手段もエピソードの中から拾ってくる だから読み手にすっと入ってくるんだと思います それから急展開の前には、きちんと伏線が張られ、 しかもさりげなく被せて語り過ぎないところなど 明らかに物語の作り方をわかってる人の仕事です 出版コードがきちんと守られていることからも シナリオの書き方を真面目に勉強されてきた方なんじゃないかと 想像してしまいました この方には別のテーマ、別のジャンルの作品に挑戦しても 「面白い」と言わせることができるだけの 際立った地力の高さがあると思います 次回作も楽しみにしています!!
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ヤドカリティラノゲームフェス2021参加作品の「ヤドカリ1.5」の前に 本編であるこちらをプレイさせていただきました。 ヤドカリとは何ぞや?から始まる物語は思いがけずコミカルで、 魅力あふれるキャラ達の青春ものでもありました。 また、事件の真相とヤドカリの正体を追うミステリ部分も秀逸で、 予想を上回る展開の連続に感嘆するばかりです。 @ネタバレ開始 ヤドカリの正体はSFっぽさもあり、とても面白い存在でした。 ヤドカリという名称も絶妙ですね。 でもまさか彼がヤドカリとは…露ほども思わず、 更に美優ちゃんの正体についても全く気付かなかったのでとても驚きました。 @ネタバレ終了 ヤドカリが何であるかを推理することも楽しかったですが、 それ以上に個性的なキャラのやり取りを味わう時間が楽しかったです。 特に美優ちゃんの行動がツボ過ぎて、大好きでした…! 番外編の1.5を読むのもとても楽しみです。 素敵な作品でした。ありがとうございました!
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隠さなきゃ昔を思い出してしまいました。隠し方のバリエーションも多く、エンドも多岐にわたっていて良かったです。家庭ではよくありそうな題材を取り上げたこともとても良かったと感じました。
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人形遊び(完全版)ホラーと思い始めましたが、コメディ要素もあり、色々な人形ストーリーが楽しめました。私のYouTube動画でも紹介させていただこうかと思います。
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そして僕らは世界を壊すセーブできないということでしたが、そんなことを気にすることなく一気に読み進めました。文章が美しく、息をのむという表現がピッタリなほど全身に力が入ったまま1周が終わっていました。 @ネタバレ開始 梓の頼られている、自分がいなきゃダメだ、隆之介は小さい子供と一緒なんだからという暗い優越感は隆之介も知っていたのでしょうね。そういう気持ちって誰にでもあると思うのですが高校生の梓はまだ認められなかったのかなーと。子供でいたいという隆之介の気持ちは梓のためでもあり、自分のためでもあり、そして虐待された心の傷からくるものなのでしょう。どうやっても死ぬという運命から助けられない隆之介の心の傷の深さが辛いです。 担任の先生に対する梓の心の声はかなり厳しめですが、若い梓の気持ちを考えると誰かのせいにしたいのもとてもわかりますし、梓ばかり頼ってくる担任を疎ましく思う気持ちもよくわかりますが、彼女の苦しい立場を考えると不憫でした。 邑井さんも担任の先生も、たった一言で全く違う未来が待っていたことを考えると人の運命というのは多くの分岐の上に成り立っているのかと深く考えてしまいます。邑井さんとのハッピーエンドの道もあったんだろうな。 @ネタバレ終了 最後の隆之介の笑顔がどうやっても変化しない未来との対比でとても切なかったです。 素晴らしいゲームをありがとうござました。
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螺旋卵形線チェルアルコあまりに壮大すぎる世界観で圧倒されました! この作品のレビューを見たときに「みなさん、長い!語りたいほどのストーリーなのか…」と期待せずにはいられませんでした。今ならわかります! いつ選択肢が出てルートに入るのかな?と思いながら読み進めると、あれ?終わっちゃうよ!?と、そしてここから始まるのか!と驚きでした。また一筋縄ではいかない選択肢で昨今のルート直前にわかりやすく表示される選択肢ではなく、いろんな選択肢を選びながらルートを探すのが新鮮でした。 ひとつのENDにたどり着けば、世界の謎に少しずつ近づいているのがわかりよかったです。次が気になりさらに読みたくなりました。 そして主人公のモナカちゃん!彼女は一見平凡な女子高生かもしれません。ですが、何事にも一生懸命で困ってる人をほおっておけないところや、物おじせずに異世界でもどんどん突っ込めるところ、とーっても魅力的な女の子です。質問されたことに対し真摯に答えようとする姿が印象的で、フェルさんやクリス、ロクスにどうしたいの?どうなりたいの?とよく質問されてましたが、それに一生懸命に自分の言葉で答えるモナカちゃんに惹かれました。面倒だと投げ出さないんですよね。素敵な女の子です! 異性として惹かれるのはロクス!もう頼れる素敵な男性です。ENDで好きなのはカナちゃん!カナちゃんがとった行動がこのお話の始まりなのかなと思っています。でも一番好きなキャラクターはルーさんです!どこか悲しげな雰囲気の男性陣に対しルーさんの明るさが眩しかったです。 @ネタバレ開始 フェルさんは正直、このー!と思う時もありましたが、彼の過去を知り彼の決意を知り、もう深すぎて大好きです。フェルさんのENDはどれも泣き出したくなるもので、END1の微笑みは忘れられません。END2では救いと反面、復讐するために選んだ肌を焼くという決意と壮絶さが伝わりました。 ルーシャさんを助けたいから一番最初に攻略すると決めていました。心を寄せる人がおらず地下で酷い扱いを受けながら一生を過ごすのかと思ったら悲しくてこの人を幸せにしたいとモナカちゃんと同じ気持ちでした。二人だけで旅立つENDもある意味幸せで良いですよね。 カナちゃんルートはいろんな意味で衝撃で、モナカちゃん自身のことを知るストーリーでした。カナちゃんの願いが切なすぎて泣きました。究極の自己犠牲ですが、ハッピーエンド見れて良かったー! ロクスはいつもどこでも頼りになって助けてくれる、一緒にいて安心する№1です。モナカちゃんとの会話も面白かったです。膝枕最高です! クリスのENDは号泣しました。スチル一覧の最後から2番のイラスト、美しすぎて見入っていました。最初に登場するクリスは明るくてちょっと手のかかる子供のような存在でしたが、お話が明らかになるにつれ彼の孤独や苦悩、モナカちゃんに固執する理由がわかりクリスも幸せになってほしいとせめて安らぎがありますように、と思いました。 @ネタバレ終了 どのキャラクターも魅力満載で個別ENDを見れば、この子が好き!この子も!と気づけば全員大好きになっていました。モナカちゃんがループしたくなるのもわかります。 とても素敵な作品をありがとうございました!
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泣けない兎 短編集『泣けない兎』の短編集ということでワクワクしてプレイしました! 人間とは違う生態や価値観の種族を描くのがとても上手く、 想像を掻き立てられながら読みました。 @ネタバレ開始 ジニアのお話は、仲間を失ってしまった2人のお話が切なくて切なくて……。 でも2人の歩み寄りが微笑ましくて、最後はほっこりとした気持ちで読み終えました。尊い。 イリスのお話は、シオンに対して拗ねるイリスの姿がとても可愛かったです(*´ω`*) シオンの優しさもいっぱいに溢れていて、2人の絆がとてもよく表れたお話でした。 セツカのお話は、幸せに過ごしていた2人や傷ついたセツカの心情が丁寧に綴られていて心が痛くなりました。 1で語られなかったイチゴにこめられた思いや笛が現れた時の思いがよく分かってよかったです。 セージさんのお話は、セージさんとセツカのツンデレっぷりが可愛かったです!! セージさんがアンゼを気にしていた理由も分かってにやにやしてしまいました。 最後のお話は、絵本調なだけに惹き込まれとても胸苦しい気持ちになりました。 ユウラはどうなったのか……。『泣けない兎』と今後関わってくるのか楽しみです。 @ネタバレ終了 背景などもそれぞれの話で凝っていてとても楽しめました! ありがとうございました!
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夏の想いは星影に青春時代の揺らぎを丁寧に描かれていて、実際に起きていてもおかしくないリアルを感じました。 @ネタバレ開始 大人になって当時を思い返し、たらればで途方もない考えに時間を費やすことはよくあることだと思います。 苦みを前向きな気持ちに混ぜて、お互いの日常を歩んでいくふたりはきっと交わらない線ですが、いつまでも平行線でそばに並んでいてほしいなと勝手に願ってしまいました。 @ネタバレ終了 ぎゅっと星空を閉じ込めたようなお話で、どこか儚さも秘めている素敵な作品です。 素晴らしい作品をありがとうございました!
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パーソナル・スペース『トキゴエ…』のほうで感想へのコメントを読ませていただき、フェスの最中にも関わらず、前年度のこの作品がどんな内容だったのか知りたくなりまして。 感想といわず、レビューの態で書きたくなる気持ちもわかる気がします。 お気が向かれたときにでも読んでいただければ幸いです。 @ネタバレ開始 はい、泣かされました。 シロエちゃんの泣き顔は、見ているだけで辛かった。お別れするのは切ないですもんね。 SFを素材にしながらも、人間の感情の描き出しかたが巧みで、(『トキゴエ…』のほうでも感じましたが)作中も心理学的な解説がちらほら頭をかすめました。 人の心に寄り添うのは難しい。 愛情や慕わしさがあればあるほど、手放すことや、少し距離を置いて見守ることの大切さを想起します。 もうひとつ。 枠のなかでいわゆる説明的な台詞を書き出すことは、難しいと思います。 乖離なく、キャラクターと世界観を線と線でつなぐのに、テキスト頼りになるのですから。(無粋にも、他の方のコメントを覗いてしまいました。ご容赦)キャラクター性への弱さを少し感じてしまうとしたら、説明の役割を担当しなければならない瞬間があるからかもしれません。 アイディアが湧いて仕方がないのもまた作家性だと、私は感じます。 長編だから、中編だから、短編だから。そう括らずに宇宙を描き続けて欲しいと思いました。 @ネタバレ終了 もちろん、おまけ部分もしっかり読ませていただきました。 どうぞお疲れになりませんよう。 ご無理なく、この先もまだまだ素敵な作品を紡ぎ続けてください。
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その恋、保留につき、バレンタインシチュエーションボイス天神さんのブレなさが素敵でした! 面白かったです!ありがとうございました!
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タイトル無しえも言われぬ恐怖感、気持ち悪さがありました。とても怖い…。真っ暗の画面で文章だけで綴られるからこそ掻き立てられる恐怖が心を抉ります。 @ネタバレ開始 「箱を開ける」からの怒涛の削除演出が素晴らしかったです。怖すぎる…!! @ネタバレ終了 一度選んだ選択肢は消えるのでユーザーライクでとてもプレイしやすかったです。 文章がとにかくお上手でした!
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パーソナル・スペース魅力的な登場人物と彼女たちの想いに感動しました。また、お話の続きが気になる構成になっていて、一気にプレイしてしまいました。 宇宙という広大な舞台と100年を超える時間という壮大なスケールを、ゲームを通して、そして登場人物たちの物語を通して体験することができて、プレイ後に少し不思議な感覚になりました。 素晴らしいゲームがプレイできて良かったです!
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旅人とほのぼのカフェ以前から気になっていたゲームです。出てくる料理がどれも美味しそうです。現実にないのが悲しいです。 出てくる登場人物は皆親切です。お金すら必要ないという世界。もし実際にこんな世界に来てしまったら、私もハイイロさんと同じように疑ってしまうでしょう。 しかしハイイロさんの文句を聞いても、ほのぼのさんやもふねずみさんは怒ったりせず、そっと優しい言葉や別方向の視点をくれます。真に優しいというのは、こういうことではないかな、と思います。 とても暖かな気持ちになれました。ありがとうございます。
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泣けない兎2命について、「生きる価値」について考えさせられる物語でした。 前回ドSな部分が印象に残っていたシーラさんの面倒見のいい部分が見られたのはとてもよかったです。 @ネタバレ開始 前作をプレイして悲しい顛末が予想出来てしまうので、 白夜くんが大人びているのが可愛いのと同時につらすぎてつらすぎて……。 ”勉強”についてや、白夜くん視点のシナリオもつらくて泣きそうになりました。 白夜くん大好きです、絶対幸せになってほしいです、セツカちゃんと同じ気持ちです! 不器用ながらも真っすぐに弟を愛し受け入れる笛も素敵でした。 @ネタバレ終了 蘇り一緒に生きていくと決めた彼らがどのように困難を乗り越えていくのか、 続きも楽しみにしています! ありがとうございました!
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片恋スターマイン最初に紫季先輩ルートをクリアしました。長年片思いしていた相手とのハッピーエンドが見たくて!どのルートでも泣いてる自分がいました。 @ネタバレ開始 家の事情で素直に自分の気持ちが言えない先輩と真っすぐに自分を慕ってくる桃耶ちゃん、先輩の気持ちが見えないのにずっと好きという気持ちを持ち続けていた桃耶ちゃんの強さがとても響きました。先輩の苦しみをわかり、自分こそが幸せにするとそして実行した桃耶ちゃんに拍手を送りたいです! 素直な良い子なのかと思っていたら、END2では危ない関係になったりEND3ではお酒で意識をなくしてあんな展開になったり!自分に自信がないからこそ流れやすい桃耶ちゃんもエンドごとに表れていたように思います。END1ではまさかの攻略方法でなかなかの強かさを見ましたね! スターマインのスチル、とても素敵でした!これが見たかった! 翔くんルートは桃耶ちゃんよりも翔くん側の視点で見ていました。桃耶ちゃん気づいてあげて!と何回思ったことか!桃耶ちゃんも翔くんとは本当の自分でいられるようで微笑ましかったです。 @ネタバレ終了 表現がとても素晴らしいと思いました。先輩ルートでの食事シーンや花火の手をつなぐシーン。意図していなかったら申し訳ないのですが、どことなくエロティックでソワソワしました。 あとお気に入りは高校時代の写真のおばけ桃耶ちゃん、とっても可愛いですね! 3人とも大好きです!素敵なお話をありがとうございます!