ティラノゲームフェス2020参加作品
10054 のレビュー-
僕らのノベルゲーム作品プレイさせていただきました。前半から青臭さのある青春創作ものとして楽しくプレイ出来たのですが、後半の内容が圧倒的に好みでとても好きな作品になりました。思わず共感してしまうシーンが多かったことが、自分の中で良かった点です。 @ネタバレ開始 後半がとても好きなので、後半中心の感想になることをお許しください。 初めての合作、初めてのリーダー、高校生というまだまだ若い年齢、それぞれの作品にかける微妙なモチベーションの違い、そんな環境で物事がすんなりうまくいくわけもなく……。絶対来るだろうと思われ、そして実際に起きてしまった制作が岩礁へと乗り上げてしまう場面。自分が考えていたよりもずっと丁寧に、正面から描かれていました。制作中止に至ってしまったことは合作ということもあり誰にでも責任はあり、登場人物が口にする言葉はどれも一面の正しさをもったものでした。主人公の言い方が悪いのはもちろんなのですが、高校生であり、一人モチベーションが違うこと(何年も頭にある物語を形にする)をプレイしている私は知っているので責める気にはなれないというバランスもお見事でした。 創作に限らず、なにかをするということは失敗や挫折を含んでいるものです。頑張ったから結果がついてくるわけではないというのも当然のことです。それで傷つきやめてしまいたい気持ち、続けたい気持ちの中で板挟みになって苦しんでしまうというのも、やはりよくあることなのだと思います。 創作を投げ出してしまった主人公の気持ちを救った(火をつけた)のが、鬼瓦君が描いたエレナという自らが生み出したキャラクター、今に至るまで創作をし続けていた自分だったという点が最高でした。主人公がエレナの絵を見て、鳥肌が立ち涙が出たように、プレイしていた私も鳥肌が立ち、泣きかけました。私のこの作品での最大瞬間風速はこの場面でした。この後の創作ノートを夜通し修復する流れも含めてめちゃくちゃ良かったです。主人公と似た気持ちになれたというのが圧倒的に強かったです。 終盤の木下と屋上で対峙する場面、そこでも助けてくれるきっかけとなったものが自らが作り出した創作だったしエレナだった。自分を潰すのも創作だったし、助けてくれるのも創作だったというのが、これが創作の物語なんだと一貫して良かったです。 エピローグでさらりと描かれる数年後の話というのも良かったです。タツとの関係は途切れてしまったけれど、高校時代の関係って案外そんなものなところあります。制作云々がなくてもそうなっていた可能性も十分あります。でも、これからまた5人が顔を合わせたらまた何かあるのかもしれない、そんなちょっとした希望をもたせるようないい締め方でした。この言葉を感想で使うのは二度目ですが、やはりこういう部分も「バランスがお見事」でした。 作品を通して少ない絵をどう上手く使うかという部分が考えられているように感じました。上記のエレナの看板イラストや木下に立ち向かう場面はここぞという盛り上がりとして必要でしたし、主人公の頭の中にあったエレナ像が最後にはちゃんと全身が描かれ見えるようになる演出、5人でノベルゲームを作る絵と星空をバックにした絵は今流れている青春の時間と過ぎ去ってしまった時間という2つの意味を持っていること、絵の使い方に思わず唸ってしまいました。それぞれの絵が作品の大切な一部分を構成していました。 細々したところになりますが、作中で指摘された「ノベルゲーム制作中に出てくる絵と文章で同じことを書くとくどい」というような点。この作品ではノートを破るシーンでは言葉でなく音で先に表現されていたり、ビニール袋に入ったノートを見つけたときに文章では出てこないのに表示される美央の立ち絵だったり、作中で言っていることを実践しているからこそ、このノベルゲームを作るというお話に説得力が生まれていたんだと思います。文章があって、絵があって、音があって、それをまとめる演出があってのノベルゲームなんだと! @ネタバレ終了 とても丁寧に作られた、作品のバランスがちょうどいい素敵な作品。ありがとうございました!
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La Vie en Fleur私は男でわけありなんですが、なんだかイラストをみて雰囲気を感じ、すぐに引き付けられました。 読むときには柔らかなBGMがあってリラックスできました。それに、皆はきらきらほど綺麗だと感じられました。 「力」というと無性に物騒な武器とか魔法とかと思われ、これを読み始めた時には花そのものが出たのはとても意外だったんです。 一番感心されたのはストーリーです。展開はヒット作品に比べれるほど完璧だと思います。 ときどき「このシーンにCGがあったらとても感動を覚えれるかな」って思いました。 とくにダミアンとジェレミのルートには泣くところだったんだけど耐えれました。なんだか「自分の心がこんなに強くなれるな」って思いました。 素敵な作品を鑑賞できました。ありがとうございました。
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昏き三伏の秤《ED追加ver》妻夫木編読み終わりました。 プロローグを読んだのは去年でした。一年待ってよかった。 妻夫木編を完成させてくれた作者さんに感謝しかありません。 本編(妻夫木編)はプロローグより何十倍も面白いです。(プロローグがつまらなというわけでは決してないです) プロローグだけでもかなりのボリュームと内容だったのですが、本編を読むと、プロローグがプロローグであったことがよくわかります。プロローグの衝撃のラストから、本編に入ると一気に物語が動き出します。 @ネタバレ開始 子供たちはつらい環境に置かれているのですが、ただ「つらい」というのではなく、 自分が置かれた状態を、どのように受け止め、飲み込み、どういう思想へ発展していくかの描写が丁寧で、彼らの言動には納得感があります。 プロローグを読んだ時点では、やや違和感がぬぐい切れなかった彼らの大人びた言動や難しい言葉でけむに巻くようなやり方が、 そういう環境で培われた彼らの鎧であっったのだと、本編では気づかされました。 そして本編後半でそれがはがれていき、彼らは本当に子供なんだと、本当に弱い子供なのだと気づかされた時は、みんながどうしようもなく愛しくて苦しくなりました。 終盤の展開は胸が苦しくてどうしようもなく、ラストは茫然としてしまいました。 「それ」以外の方法はなかったのか?「彼」が幸せになれることはないのか? @ネタバレ終了 残りのルート、何年でもお待ちします。
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風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)エンディングに泣いてしまいました。 会社は利害だけの人間関係でドライになってしまいますが 友人は大切だと思い知らされました。 私も夢のために仕事を止めてしまったので,いろいろ思い出してしまいました。 夢は逃げない!逃げるのは自分だ。 今は仕事から逃げたのかどうか分からないので、結果で証明するしかないと考えています。 私は死んで悲しまれるより生きて笑われる方が良いと思って生きています。 今は少し辛いですが…ものすごい励まされました。 感動をありがとう!
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点鬼簿行路
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崇高なテロリスト全体的なグラフィックの雰囲気が凄く良く、話も短いながらまとまっており、非常に面白かったです。 またこうした作品が出たら遊んでみたいと思います。素敵なゲームありがとうございました。
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浮気をバレないようにするゲーム面白くて一気に駆け抜けさせて頂きました! @ネタバレ開始 最初は選択肢失敗した時のイラストは過剰表現してるのかと思ったんですが、イラストそのままで殺害してたんですね。 同じ人間視点かと一回目は思ってたんですが、全員別なんだな、と。 1番最初の選択肢どっち選んでも失敗なのは、 どう足掻いても浮気した彼氏は殺すって事なんですね、やはり浮気は罪。 @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!
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好きだ!全エンド楽しめました!主人公カッコいいですね(#^.^#) お母さんエンドも平和で好きです!
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その恋、保留につき、バレンタインシチュエーションボイス@ネタバレ開始 異性に興味が無さそうな剣道部長と姪浜さんって友達として結構理想の関係だなぁと思ったり。 ただ、どう見ても姪浜さんが剣道部長に脈ありで、微妙に寝取られ気分を味わいました。 天神さんはあくまで恋愛応援委員会としてバレンタインも利用してるんだな、と。 小澄さんは愛が重いし、それに応える主人公も中々ガッツあるなぁ… @ネタバレ終了 面白かったです!素晴らしい作品をありがとうございました!
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ありすすいーぱー完クリしました!とても面白かったです!自分は初めてマインスイーパーをやったのですが、こんなに難しいのですね… @ネタバレ開始 中級以上から難易度が跳ね上がってとても驚きました。初級で「この程度なら余裕だな」とか思ってたら上級とか凄いマス目多くなってとても難しかったです。 ありすちゃんが無事にお花見に行けて良かったです! @ネタバレ終了 面白いゲームをありがとうございました!
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お前のスパチャで世界を救え全END回収しました、とても面白かったです! @ネタバレ開始 VEND、隣に立つってどういう事何だろうと思ったら、まさかのバ美肉でつい笑ってしまいました。 バ美肉してまで推しの隣に立とうとする主人公は格好良かったです! @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!
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桜影に揺蕩う神作すぎます。 何回プレイしてもラストで号泣してしまいます…。 ありがとうございます!ずっと大好きです、、、!
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ヤドカリ登場人物らの穏やかな日常のシーンから始まり、シリアスなシーンへと移ったので「平穏な学園生活が終わっちまった」と思った矢先に、ヒロイン同士の熱い戦いが繰り広げられたりと序盤から心を揺さぶられる展開のオンパレードでした。 ラブコメとシリアスの塩梅が絶妙だったのと、簡潔で読みやすい文章というのもあって、一気に最後までプレイする事が出来ました。 タイトルになっている『ヤドカリ』のと登場人物らの設定や言動を照らし合わせ、考察しながら読み進めていくのが非常に面白かったです。素敵なゲームをありがとうございました。
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点鬼簿行路
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鬼の嫁入り「鬼の嫁入り」 可愛らしいグラフィックと 丁寧に作り上げられた和風ファンタジーな世界観が どうしようもなく魅力的な作品です ただ、どこか箱庭感のある閉じた世界に漂う愛は やさしさばかりではありません ほのぼのとユーモラスに描かれているのに どこか病的な狂気を感じさせてくれます それが強烈な個性となって こんなにも惹きつけられてしまうのでしょうか? @ネタバレ開始 たぶん妹が一番どうかしているw
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お前のスパチャで世界を救えタイトルの通り、スパチャを介して推しのVtuverを救う物語です。 設定が斬新なのはもちろんですが、内容も本当に自分がVtuberを応援してる感じがして感激しました。 実は自分はVtuber関連の知識はほとんどなかったのですが、このゲームをプレイすると世間でVtuverが流行ってる理由がわかりました。 もしにあちゃんみたいなVtuberがいたら、自分もスパチャを投げて支援してしまうかもしれません。 それくらいにあちゃんは可愛かったです。 @ネタバレ開始 しかし、だからこそ最後の結末はちょっとショックが大きかった……。 なぜにあちゃんは男なんだー!と、あるルートの主人公と同じ気持ちになりました(笑) でも、たしかにこういうことはリアルのVtuberでもあるかもしれないな、と思い、 これもVtuberを応援する醍醐味の一つなのかなって考え直しました。 @ネタバレ終了 ちなみに分岐はやや難し目なのでで、トゥルーENDを見るためには作品概要のヒントを参考にした方が良いです。
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メイドさんと繋がりたいタイトルの通り、メイドさんとリアルで繋がることを目的とした作品です。 絵の可愛さとは裏腹に、ゲーム内容は結構リアリティがあります。 無理やり繋がろうとすると店長を呼ばれるなど、いい意味でギャップがありました。 しかし、ヒロインのいちごちゃんがとても可愛くて、主人公が通い詰める気持ちがよくわかります。 メイドさんと少しずつ仲良くなる描写がとても丁寧に描かれていてるので、メイドに興味ない人でもこの作品をプレイすればきっとメイドオタクになってしまうことでしょう。 @ネタバレ開始 この作品は選択肢によって世界線が分岐する仕様になっており、その一つの世界線にいちごちゃんがホストにハマっているEDがあります。 あんな可愛いいちごちゃんが裏ではホスト狂いだったなんて……絶望で泣きそうになりました(笑) でもそれはあくまでパラレルワールドの話。 本史ではホストは実の兄に変わっていたので救われました。 いちごちゃんばかりに目がいきがちですが、主人公の成長過程もしっかり描かれており、成長した主人公を見直すいちごちゃんの姿に思わず涙腺がうるっときました。 最後の美香ちゃんの笑顔は忘れられません。 @ネタバレ終了
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モブだけど、主人公くんを好きになってもいいですか?シナリオ、イラスト、システム、声優、どれを取ってもフリーゲームとは思えない程ハイクオリティです。 システム面で特に驚いたのがキャラ毎に音声ボリュームをいじれる仕様になっていること。 商用ゲームさながらの作り込みに感動しました。 内容は、良い意味で昔ながらの王道ギャルゲーといった感じです。 近年ではこういった真っすぐな恋愛模様を描いた作品は少なくなってきているので、逆に新鮮味を感じました。 ヒロインの二人はどちらもいい子で、どちらのルートに進んでもドロドロすることなく、ハッピーエンドを迎えられます。 絵の可愛さもあり、二人のどちらを選択するか最後まで迷ってしまいました。 @ネタバレ開始 個人的にツボだったシーンは光太郎が未空ちゃんを後押しするシーン。 一見して恋愛事に疎そうな光太郎が、実はちゃんと未空ちゃんの気持ちを理解していたということに、ジーンときました。 @ネタバレ終了 初めてギャルーをプレイした時のような、きゅんきゅんした気持ちを味わいたい人にオススメの作品です。 強いて欠点を挙げるとすれば……未空ちゃんが可愛すぎてモブに見えないことですね(笑)
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さよならチョコミントプレイさせていただきました! エモい音楽、雰囲気のある背景、そして五感に訴えかけてくる文章、とても情緒があって、素敵な世界観のシナリオでした。 ラストの想像力をかきたてる展開も余韻があって、とても印象に残りました。 でも、いいですね。夏とセーラー服とアイスの組み合わせは!
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君は夜明けの星になる2人のイケメンとかわいらしい少女に惹かれてプレイさせていただきました! 「太陽の国」と「月の国」、交わるはずのない2つの国の人間が交わろうとするそのさまに心が躍りました。ルカくんルート、ジオンくんルートどちらを選んでもどちらかを嫌いにならないし、どちらのことも大好きになるのが良かったです!!主人公の女の子も良い子で、ほかのみんなも魅力的でした!! ハッピーエンドもバッドエンドも胸がキュッとなりました。 素敵なゲームをありがとうございます!