ティラノゲームフェス2022参加作品
8885 のレビュー-
蒸気の街の怪奇譚 過ぎた話『月光照らした美女と野獣』プロローグのモノローグの時点でハッピーエンドではなさそうな気配はしていましたが、実際に読了した余韻としても「うあああ、切なすぎるー!!」でした。 @ネタバレ開始 「ブランカさんと娘を設けて三人で幸せに暮らしているよ」で終わってほしかった…! 本気でそう思うほど、月が綺麗な夜から先はメンタル的にも打ち砕かれる連続でした。 さっきまでミニゲームして兎を狩っていたのに…! ロボさんの心を射止めた最初で最後の人間ブランカさんの愛がいかにロボさんにとってすべてであったか、ブランカさんの存在がいかにすべてであったかがひしひしと伝わってくる終わりでした。 愛がたとえ呪いであったとしても、それがブランカさんの愛であるのなら構わない、むしろそうであってほしいとさえ希い願うロボさんの晩年に、人といかほどの違いがあろうかとさえ思いました。 「最高の味」だったかもしれなくても、ブランカさんを失うくらいならきっと死ぬまでそんなものは要らなかっただろうな…と思うと本当にやり切れません。 最後、親子は再会を果たしそうな雰囲気で、果たして結末がどうなるのか…それはプレイヤーのご想像にという感じでしたが、ハッピーエンド至上主義のプレイヤーとしては何とかして脳内で親子二人を幸せにしてあげたくもあり…という思いです。 ブランカさんなら、きっと二人が殺し合うなんて望まないだろうな…と思いました。 @ネタバレ終了 物語中、ちょっとだけ入るドット絵がとてもかわいく、さらっと入ってきたミニゲームも面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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青柳奇譚突如現れた得体の知れない生き物を倒したら、口から女の子が…!という衝撃の展開、しかも「お主たちこそが国を救う英雄じゃ!」と言われて、現世からからかぜ国に転移してしまうという…始まりから既に「どうなっちゃうのー!?」と先が気になる本作、国に合わせた和装にお色直しした皆さんが素敵です! @ネタバレ開始 タイトルの鬼さんたちはいつ出てくるのかなとワクワクしていたら…まさかの敵対する方々だったとは…! そして様々な思惑を孕みながら熱いバトルが何度も入ってきて、どうなるのかと手に汗握る展開が面白かったです。 バトル系のスチルはどれもとても格好よく、カナタ・クイチさんのスチルは美しくも凛々しくて思わず魅入りました。 また、ヒイラギさんの舞のスチルが文章も相まってとくに印象的で美しかったです。 カナタ・クイチさんが死んでしまわれたと思っていたので、和解のシーンで登場して「無事だったんですね、よかった~!」と胸を撫で下ろしました。 とにかく強いキタハルさんが容赦なく斬ってしまわれたのかと…(涙) リエさんはからかぜ国のある世界に残ると言っておられたので、そこはかとなく二人は相思相愛…とまではまだいかないかもしれませんが、二人の間には二人の未来が始まる感じがしたので「幸せになれたらいいな」と思いました。 人も鬼も、今度こそともに幸せになれますように…。 @ネタバレ終了 エンドクレジットで流れる歌声、本編で流れる和なBGMもとても印象的でした。 なにより、皆さんの綺麗な着物姿は、本当に眼福でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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森の中の檻「俺、誰?」と記憶喪失になってしまっている主人公の和夜くんと彼を取り巻く魅力的な登場人物たち、いったいどんなストーリーになっていくのか目が離せませんでした! 開始してすぐ、めにゅーボタンがかわいくてとにかく気になりました。 @ネタバレ開始 和気藹々とした雰囲気から一転、第一話『美奈子』が始まったあたりから「怖い…めちゃくちゃ怖いのですが…!」とホラーはとにかく苦手なチキンプレイヤーはビビリまくりでした。 「つか…あと4回もあんな話聞くの?」←和夜くんのこの発言は、激しく同意!でした。 ずっと同じような流れで行くのかなと思っていましたが、違いました。 クローズド・サークル化したあたりから、先が気になって気になって、読む手が止まらなくなりました。 ここは物語が一気にドッと動いて、すごく面白かったです。 「なんでみんなバラバラに動くの…そういうときにはみんなで一緒に動くか、みんなで一緒にいる方がマシだよ…」と思い、次から次にバラバラに動くキャラクターたちには「フラグ立つから!」とハラハラしきりでした。 そこかーらーの、どんでん返しに「やられたー!!」となりました。 いや、本当にあの流れからさらに流れが変わって、本当によかったのですが………思いっきり騙されました!! ラストの展開にはとてもビックリしました。 特に和夜くんのエンドは他のキャラクターのエンドと比べるととにかく毛色が違っていて、鳥肌が立ちました。 だから記憶喪失だったのかと納得もしましたが、最後のあの言葉は…ズドーンときました。 ちなみに、一番初めに見たときから俊さんのシャツのお団子柄がずっと気になっていました(笑) @ネタバレ終了 読み始めたときと終わりでは全く印象が異なるとても面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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ラストブルー - A adolescence summer -本来は青色だったキャンバスの上にいつかの日に塗られた黒、その黒の上から再び三人の手で青を塗り直していくような物語でした。 @ネタバレ開始 主人公の理玖さんが思春期だからなのか元々の気質なのか、結構な後ろ向きさでなかなか感情移入が難しかったですが、最後の三人の和解のシーンはわだかまりが解けてよかったねというあたたかな気持ちになりました。 後ろめたいことというのは早く言ってしまえば意外とその時に片が付くことが多いのに、言わなかったがゆえにどんどん重たくなっていずれ咽喉に詰まって、最後には自分を雁字搦めにしてしまうものなんですよね。 理玖さんもご多分に漏れず過去の自分がしたことに囚われて動くに動けず、それが自分の首をどんどん絞めていく様子が人の業であり性でもあるんだよな…と思いました。 碧海&蒼空姉妹も含めて、高校生という子どもから大人へのグラデーション時代にしか見えない甘さや苦しさがギュッと詰まっている物語は、大人になった今だからこそ「ああ、そういう時期なんだよね」と見られることに気付きました。 特に碧海さんの変わりたくない、変わってしまうのが嫌だ、聞きたくない、知りたくないと小さな子どものように先に感情が迸ってしまう部分などは「ああ、人生で一番不安も大きい時期なんだよね」と遠くから見守る気持ちになっていました。 クリア後の数年後のお話は三人の人生が大きく変わってもまだ関わりが途絶えていないこと、また夏が来るたびにこうして会おうと希望を感じるあたたかな終わりで、気持ちよく終われました。 @ネタバレ終了 全体的に彩度の高い青を基調としている本作は、とても夏らしい雰囲気の作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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A BRAVE DAY開始早々バッドエンドを綺麗に二つ回収するという主人公的には悲しすぎる始まりとなりましたが、三回目の正直で無事に告白させてあげられました。 @ネタバレ開始 初回はエンド5へ到達しました。 廊下で手を振る主人公に振り向く篠田さんがかわいいです。 その後エンド2→1→1…と1が続いたので攻略にお世話になって他エンドと6も到達しました。 攻略がないと奇跡的に自力到達した3つのエンド以外に到達するのはかなり厳しそうだったので助かりました。 特に6には自力では辿り着けなかったと思います…。 横山くんがセッティングした突然の告白Dayではありましたが、一日の行動で気軽に話しかけられるような友人になったり将来的に一緒にお出掛けできる関係になる未来が待っていたり…と、エンドによって関係性もかなり変わるため「彼になるべくよい未来を!」と恋のキューピッドをしている気分でした。 屋上で話していたときの「耳が壊れた!」の会話は特に面白かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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事故ループクリアしました。昔の主人公の容赦ないクズっぷりにびっくりしました。この主人公でハッピーエンドにどう納得させるのか気になりながらプレイしましたが、ちゃんと納得のいくエンドでした。 @ネタバレ開始 予想外の爽やかなトゥルーエンドでした。 @ネタバレ終了 そして蠟燭の設定がうまくて、これはすごいなと思いました。 面白かったです。ありがとうございました。
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無限の月空本作はTLでお見かけしたときからずっと気になっていて、フェス中に絶対にプレイしようと決めていました。 冒頭~OPに入るまでにもう期待度MAX、これは私の大好きなやつだ…!とクリックする手が止まらず、最後まで一気に読了となりました。 作者様の過去作(と某御方の作品)を遊んでいるとちょっと嬉しい展開もあり、頬が緩みました! @ネタバレ開始 映画、さいこぉーーう!!!!という声が出たのは私だけではないはず(笑) いやもうまさかまさかの映画に、テンション上がりっぱなしでした。 もちろん本筋も面白いのは当たり前なのですが、本筋に入ってくる一馬くんたちのお話にはもう頬がこぶとり爺さんのこぶ並みにゆるんゆるんになりました。 「ハッピーエンド最高…尊い…幸せな二人(←ウェイト的には圧倒的に有紀さん偏りですが)尊い…もう一回観ないと…むしろ週替わり特典をすべてゲットする勢いで観ないと」…と頭の中にお花畑が咲くくらいもうサイコーにサイコーでした。 そして、そんな幸せの後のソラさんと桐子さん、新吾さんたちの物語は「なるほどそれで映画館で…!」「それで素晴らしいワンピースの御姿で!」「金属バットの凛さんよき!」「桐子さん怖いよ桐子さん」などなどたくさんのことを感じました。 一つだけもどかしさに悶絶したのは「新吾くんどうしてそうなるのー!」とカフェでの映画制作中止のときでした。 言わないほうがいいとか「言ってもらえないほうが不親切だし不誠実だし!」と、ここはもう「新吾くん! それはだめー!」と画面の前で椅子に座ってくねくねしました(キモイから) 影化したソラさんと対峙したときにきちんとこの辺りの蟠りがとけて本当に良かったです! 影化から元のソラさんに戻った後の『無限の月空』上映は、最初からクライマックス状態で、ここは読んでいてワクワクが止まりませんでした。 四番バッターの凛さんがバット引きずり出した時は「凛様の出陣じゃ!」みたいな声が脳内で響きました(バットを口元に持っていく凛さん大好きです) 麻耶さんがキャットパンチを繰り出した時は、麻耶さんがかわいすぎて笑顔になりました。 何気にお師匠様も可愛かったので、大活躍な展開が嬉しかったです。 最後のエピローグ的なシーンでの凛さんが「一馬くんが気になって~」のときのオーディションの逸話は、さすが有紀さんでした(昇天) もう好き。そんな有紀さんが好き。大好き!です。一馬さんとお幸せに! クリア後のオマケがまた面白く、特にバク宙失敗エピソードはご友人のお話だと聞いて「まさかの実話!」と衝撃を受けました。 いつか作りたいがこうして形となった本作に出会えて一プレイヤーとして本当に幸せでした! 今回、黒幕である桐子さんと決着がつかずに終わってしまったので、いつかコルトパイソンが火を噴く日を楽しみにしています! @ネタバレ終了 今作もとても面白くて夢中になってプレイさせていただきました! 素敵な作品をありがとうございました!
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琥珀くんとはじめての記念日。元気いっぱいな琥珀くんとの1年記念日、楽しませていただきました! ちょっと子どもっぽさが残る琥珀くんのかわいさに元気をもらいつつ、お互いやっぱり1年記念は特別なものだったんだなーと微笑ましいやり取りを見てこちらもニコニコしました。 @ネタバレ開始 指輪は重いかもーと思いながらも、主人公さんのことが頭に浮かんだからと言ってくれる琥珀くんが素敵でした。 いつかその指輪がもっともっと違う意味の指輪として登場するかも…と、思わず期待してしまうぞ琥珀くん。 主人公さんの用意したお揃いのストラップも、思わず麦茶を淹れるのが注意散漫になってしまうくらいアレコレ考えてしまうところが青春!という感じでした。主人公さんもかわいいです。 さらに1年後の琥珀くんがとても大人びていて驚きました。 大人らしさと同居して元気いっぱいの琥珀くんらしさが残っていて、カッコ良さとかわいさで最後は二人がこの先もずっと幸せだといいなーと思いました。 二人のこれからを応援したいので、琥珀くんの大好きなポテチのご当地限定詰め合わせセットを贈りたいと思います。 @ネタバレ終了 一緒にいるだけで元気をもらえる琥珀くんとのはじめての記念日+α、楽しませていただきました! ありがとうございました!
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本当のイミテーション<Is sympathy a sin?>両耳が切り取られている遺体が発見された―――という大変ショッキングで連日お茶の間のニュースに上がりそうな事件が起きる本作、急にポンコツ捜査官のスイッチが入り最後までノンストップ読破でした。 一つの事件ではなく複数の事件が複雑に絡み合い、最後には一本に繋がるという読み応えのある作品でした。 あの人物がこっちに関係していると思ったら、あっちにも関係しているのか!と、終盤にいくにつれて加速度的に明らかになっていく真実にワクワクが止まりませんでした。 @ネタバレ開始 犯人の動機に関しては、言語化されて初めて「何を考えていたか」を知ることはできても、根本的な部分への理解は難しかったです。 「そういうことだったのね」と表面上で理解することはできても「なるほど! わかるよ!」と根本的な部分への理解はならず、なぜそんな形に拗らせたのかという視点に落ち着きます。 それが一線を超えた者と超えていない者の見えている世界の違いなのかなと感じました。 彼がいざ春さんを…と当初の通りになった後で、叔父の自首に「彼女と僕の関係性に嫉妬して手柄を奪った」と急に思考回路が「いや、どう考えたらこの一瞬でそうなる?」という方向にシフトしたので、彼自身が元々誰かとの関係性を築くことに対してなにかしらの阻害要因を持っていたのかなと感じました。人格形成においてなにかあったのかなと深読みしました。 犯人に対してはどうしても根源の理解まではいきませんでしたが、話は最初から最後までとても面白く、綺麗にまとめられた終わりかたでしたので読み終わったあとまで余韻がよかったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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Bon appetit拉致された恋人のために主人公が出される料理を完食する…という見たこともない不思議なストーリーに、初めからワクワクが止まりませんでした! 料理に関しては、食べて大丈夫かしら…と思わず手が止まってしまいました。 @ネタバレ開始 …話の流れ的に、一品目からして人肉を出されているのかと思いました。 しかも、状況的に実はもう自分の恋人は殺されていて、その肉を食べさせられているのかというところまで想像しました(汗) 虐めたほうは「そんなことあったっけ?」と覚えていなくても虐められたほうは一生死ぬまで忘れないんですよね…主人公が虐める側だったこともあり、さまざまなバリエーションで死んでいくのは自業自得の面もあるよな…と納得しながら死に様を見届けたりもしました。 すべてが謎だらけで右も左も分からない状況の中から、断片を通して少しずつ物語の真相が見えてくる趣向、大変素晴らしかったです! イジメ、ダメ、ゼッタイ。という言葉で締めたいと思います。 @ネタバレ終了 異質な状況に目が行きがちですが、物語の根幹にあるテーマに思いを巡らせると色々と考えたくなる作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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「真夜中のクロッカス」数か月後に嫁ぐ私が祠で出会ったのは、紫という一人の少女―――から始まる、大自然に囲まれた中でのちょっと怖くそしてほんわりと幸せな気持ちになる物語でした。 OPムービーにアニメを見ているみたい~♪と思っていたら、一瞬とてつもなく怖い何かが映り込んでホラーが大の苦手なビビリチキンは頭がパゲるかと思うくらい心臓が縮み上がりました…。 @ネタバレ開始 魄さんも紫さんもデザインがとてもかわいいので、二人が同時にスチルに映っていると思わず笑顔になりました。 土蜘蛛様のお話が出てきた時は「あ、知ってる!」と思わず心が浮き立ち、この辺りは読むのも前のめりになりました。 なお、この後の祠で【何か】として出てきたときには私の心臓が停止したことを付記しておきます(笑) あ、こちらの御方が土蜘蛛様でしたか…(震え声) 土蜘蛛様にお願いして村で起きた真実を2人で見にいくときは、画面の前で私もすごく緊張していました。 じわじわと後ろで鳴るとても暗い背景BGMが効果的で、怖いものを見ている…とドキドキしていました。 真実はある意味で予想通りでもありつつ、商人の首スパーンは「あ…」となりましたが、そんな紫さんを魄さんはすべて丸ごと受け止めて「今度は私が紫を変える。私を選んで」と二人で見つめ合っているシーンは胸にじんわり響きました。 最後の夜明けの背景は本当に美しく、二人のこれからの未来に灯る希望のように見えました。 おまけの魄さんの家族やつっちー様のイラストとても可愛かったです! また、おまけまですべて見ると変わる爽やかなタイトルイラストに胸熱でした…二人ともめちゃくちゃかわいい…!!! 最後に。 土蜘蛛様、怖いー!!とビビリ散らかしてすみませんでした…実は紫さんをずっと護っていたとてもおやさしい方だったのに…! @ネタバレ終了 タイトル含めてところどころで動くキャラクターたちがとても魅力的でお話も面白く、クリアまであっという間でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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ビャクイ大学ユウレイチャットユウレイチャットってなんだろう…と思いながら「怖かったらどうしよう…ええーい、ままよ!」とプレイし始めた本作、双子姉妹に「かーわーいーいー」なんて浮かれ気分で「ほいほい異界ね、異界♪ 憂花さんかわいい~♪」と軽く読み進めていたら…。 @ネタバレ開始 送ってきた写真んんんんんんんんんん!!!!!!となりました(涙) いや、怖すぎますよ、怖すぎますよ!! 思わず2回早口で言ってしまうくらい怖すぎますよ!!(3回目) 霊感がないのに見えるのなら、それ実在する人物ですよね、つまりあなた誰!? Who are you!? …と、画面の前で非常に震え怯え慄きました。 本作はここが一番怖かったです。 その後は怖いというよりも面白いで進みました。 主人公はそもそもどこの誰なの?と思っていたので、要留さん放った真実が腑に落ちました。 主人公的には最後の終わりかたは納得できなかったかもしれませんが、元々死んだ理由が死んだ理由だったので、プレイヤー的にはむしろスッキリしました。 @ネタバレ終了 逢魔が時に迷い込んで抜け出してきたような、不思議な体験ができる面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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海隠しタイトルの海とタイトル名から「和風伝奇と銘打たれているし、どんな伝奇ものかな?」とプレイし始め、ネッシーのお話から始まったので、「ほほーう」とどんな物語になるのか興味深く読み進めていたら―――。 @ネタバレ開始 ロボットが!! 出てきました!!(驚愕) 突如として広がる世界観にとても驚きました。 海藤さん、本当にどういうことなの、説明して!でした(笑) そのままイルミナティズというリアル的にも大変有名な某秘密組織に似たお名前の組織が出てきたり、機体が核を原動力にしていたり、終戦とともに大門湖に廃棄されたり…と 情 報 量 が 多 い …!! 主人公と一緒にここは「え!?」「えええ!?」と驚きっぱなしでした。 予測できない展開はとてもスピード感があって、面白かったです! タイトルの意味が明かされる終盤は、もう一クリックずつが激震でした。 方舟はもちろんあの話が一番有名ですが、まさに世界の終わり、すべてが海へ隠され還るというあの最後の終わりはとても印象的でした。 まだ明かされていないこともあるかな?と思いましたので、もし続編などがあれば楽しみにしています。 @ネタバレ終了 中盤からガラリと変わる雰囲気に圧倒されながら最後まで駆け抜けました。 思わず度肝を抜かれる展開、面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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ひあしんすポコポコポコポコと会話の音が楽しい緋愛さんとの会話、じっくりポコポコ堪能させていただきました。 エンドに到達するごとに少しずつタイトル画面にヒヤシンスが増えていくのと、選択肢がちょっとずつ増えていくのが楽しかったです。 @ネタバレ開始 三日目の亀の中に~のストーリーは「はっ? ええええ!」となったりと、二人のやり取りにちょっとびっくりしたりもしましたが、無事に15個のエンドを集め、いざまた最初からの最後のストーリーは不思議な感じでまた別の味わいがありました。 それにしてもの亀とAIが印象的すぎました…! 三日間の間に「今日が何の日か」というのは把握していたのですが、確かに朝早すぎますね(笑) 二人がリアルタイムにそこでやり取りしているような短めの文章での見せ方は、いつも読んでいるノベルゲームにはないテンポでとても面白かったです。 プレイ後、ヒヤシンスの花言葉を調べて、作品の雰囲気に合っているなとほんわり思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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REN-A.I.AIとセキュリティについての知識を楽しく得られる面白いゲームでした。 最近あらゆる分野に使われるようになってきたAIですが、細かなところは知らないことも多かったので、とても勉強になりました! @ネタバレ開始 かわいい女の子を庇ったら、実はIT業界TOP会社の社長令嬢さんだった!という展開も面白く、しかも婚約破談にするため優勝しなければと優勝を目指す理由ができてからは一層頑張れました。 パン屋での会話などすごく良い雰囲気だったので、これはもしかして主人公とハッピーエンドもあるかなー?と思っていたら、無事にその展開があって嬉しかったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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籠城勇者お城の幽霊王子ことイレイユさんの元へやって来た死んだ目をした勇者のウィロくんは自らお城に住みたいと言い出し、ソウルチャンズもいるお城での生活を始めて…と、ちょっと不思議な始まりにどんな展開になっていくのかなと気になりながら進めました。 @ネタバレ開始 勇者として頑張っていた時に追いつめられて病んでしまったがゆえに疲弊していたウィロさんと、かわいいソウルチャンズ、ウィロさんを守りながら一緒に暮らすイレイユさんの微笑ましいほのぼのとしたやり取りに癒されました。 中盤くらいからは少しずつシリアスな雰囲気になっていき、決断はどうしようか迷いました。 初回はソウルチャンズが最強なのでは~なエンドを迎え、ダーリックさんとも会話できるくらいには回復してよかったーと胸を撫で下ろしての読了でした。 その後でロードして選んだもう一つの選択肢ではウィロくんが三歳児っぽかった理由が明らかになり「な、なるほど…!」と衝撃の事実に思わず唸りました。 その後の魔王様のウィロくん誕生説にさらに衝撃でした。 最後はみんなで幸せ家族計画、大団円で終われて良かったです。 姿はまったく登場しませんでしたが、陛下(王様)も何気に過保護で濃いキャラな感じで面白かったです。 終わってみると結構なシリアスさだと思いましたが、最初から最後までソウルチャンズがいい感じにゆる~んとしてくれて、楽しく読み終えました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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Billyすべてが謎の状況から始まる水平思考を楽しむゲーム、何が何だか分からないところから状況を把握し、いざ答えまで結び付けていく過程、とても面白かったです! 一問目を正解した時点で「おや?」と感じた引っかかりを無事に理解し、すべてが一つに収束したときは切なかったです。 ゲームの紹介文にあった「白い部屋に三つの扉 あの子達を、ユヅキを、救って」の意味、そういうことかと思いました。 お話をきちんとすべて聞けば解ける難易度で、難しくはないので、水平思考ってなに?や情報を繋げるのは苦手…というかたも挑戦してほしいなと思いました。 素敵な作品をありがとうございました!
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IF・・・開始直後、突然の事故にゆいさんと一緒に「う、嘘でしょ…」という気持ちになりながらのショッキングすぎるスタート。 過去に戻って悲劇を止めると意気込んでいたのですが…。 @ネタバレ開始 ものの見事に初回はバッドエンドでした…朋子さん、ごめんなさい…! その後にロードしてカラオケへGOとなってからも「あ、れ…?」という結末と正体不明Yさんの「フフ…」と謎めいた笑いに不安を感じながらのさらなるタイムリープでした。 その後のコンビニからの惨殺展開などを経て、ひとまずのノーマルエンドを迎えてようやく頭の中のパニックにも一息つけました。 とにかくひたすらにバッドエンドを踏み続けましたが、ここまでバッドエンドを見たからにはゆいさんが朋子さんを救いたいと願う気持ちを叶えてあげたい!と画面の前で「バッドエンドに負けるかー!」と気合を入れ直しました。 どこにあるのかなーと思ったトゥルーエンドは、辿り着き方が斬新でした。 先にコンビニでの「黙り込んでいたら分からないよ!」の例があったので、もしや…と思っていたら、そうでした。 これからプレイされる方もその「もしや」に気付けるといいのですが…! 人の心の闇って深いですね…上手く自分の心の闇と向き合って、それはそれとして認めて受け入れて「そういう感情もあっていい、これも私」という境地まで至れるとすり潰されなくてすむのかなと思いました。 @ネタバレ終了 ムービーなどの細やかな演出も素晴らしいタイムリープものでした。 素敵な作品をありがとうございました!
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心霊ホラーノベル「怪話」音響、グラフィック、ストーリー、すべてがハイクオリティのとても怖くて面白いホラーゲームでした。 特に入りとなる一話目の異形グラフィックがインパクトが強すぎて夢に出てくるのではと思うくらい脳裏に焼き付いています。 怪異ボイスと言っていいか分かりませんが、笑い声や異形の声など立体音響がもたらすゾワッと精神的に不安にさせる声が怖さを引き立てていました。 @ネタバレ開始 一話目が一番怖かったです。あまり見ないタイプのホラーでした。 とくにおばあさんとK野さんの顔が引っ張られてミチミチミチッ…!と歪んでいる瞬間のグラフィックがトラウマものでした。 物語の序盤で大家さんが出てきた瞬間に「変な顔の人だなー、具体的に言うと嫌な笑い方してる人だなー」ととても失礼なことを思っていたのですが、間違いではなかったですね(汗) なお、あの暴力夫を倒すこともできず、あの暴力夫が笑われながらミチミチ裂かれる姿も見られず悔しかったです…! どうせならあの暴力夫もろとも道連れエンドがほしかった…! 顔なしこけしはストレートなホラーで、こちらも怖かったです。 いわゆる主人公生存エンドでは、スチルのふんわりした感じが直前の守娘さんの御体やらわらわらと出てきた方々のグラフィックやらの諸々の怖さを忘れさせてくれるほど印象的でした。 ゅべぬろは、これは「あ…」とお察ししたところで大体末路までお察しでした。 元に戻すとか心を入れ替えるとか、なるほどそういう…と妙に納得しました。 ゅべぬろの異形さに持っていかれそうになっていましたが、よくよく考えたらしっかりと「そうなっている」ことが分かる面白いストーリーでした。 最後の新婚旅行はT彦さんのメンタルの強さにただただ脱帽でした。 あのどう考えても「よく君ら祠に収まってたね」と言いたくなるラスボス系の存在を前に恐れらしい恐れもなかったのもすごいのですが、最後まで貫き通す精神力、最後はちょっとほっこりした気持ちになりました。 全話終わった後の????で「そう言えば名前入力したのでしたわ」と、すっかり記憶から忘れ去られていました。 続編があるのでしょうか、とても楽しみです! @ネタバレ終了 上質の恐怖をじっくりと味わい人にオススメしたい、音響をたっぷり味わってほしいハイクオリティーホラーです。 素敵な作品をありがとうございました!
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市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~廊下を歩けば不良に当たる、マッド博士に改造される、PTAに参加させられる! (これ一番理不尽) 治安悪すぎタイマン学園で並みいる不良をブチのめし不良の頂点に立ちました! 喜びの感想です! タイマンで勝ったら得られる漢ポイントで不良ケンカスキルを伸ばして 「ぼくが考える最強の不良」になるRPG、勝利と敗北の繰り返しが面白くてゲーム遊んだなー!という嬉しさでいっぱいです。 マップは直線のみでダンジョン迷子要素ナシ・スキルを得るためのポイントやお金を貯めるのは比較的容易。 今のゲームはこれくらいのテンポ感が良いと思いました。 ただ、ラクラクとお金やスキルポイントをためるのにはそれに見合った「性格」を手に入れる必要があるのでいたずらにヌルくはなってないです。 DIGITALL様のシステムですっかりおなじみになった性格システムのおかげで ランダムイベント中心の学校内探検も単調になりません。 イベント発生!→ ?なんかサラッと過ぎたorマイナス効果があった →「〇〇の性格ならちがった展開があるかも」とメッセージ という形で、次はどうなるのかな?どうやら良いコトが待っていそうだぞ、 と繰り返しプレイへのモチベーションが切れません。 成功への導線作りや、二度手間を省くためのシステムが丁寧で 学園の空気は昭和ですがプレイアビリティは令和! (二週目のサクサクプレイのための快適ギミックすごい。マルチエンディングゲームならこうしたいものだなぁ…とうなりました) 主人公のバトルを支えるダチ(固有エピソードのあるNPC)や舎弟(モブNPC)は個性豊かでパロディ要素がたくさん。 でも、元ネタがわからなくても治安が悪いのにワチャワチャ明るい楽しい学園のムードは伝わると思います。 パロは東京のかっこいい不良・ファッショナブルなイカ・逃げ上手プリンスのような鮮度高めから インターネット老人(私です)向けまで「ようこんな思いつきましたな」というボリュームです。 各プレイヤーがそれぞれの「こんなの誰がわかるんだ」系パロディに釣られるさまが見える……。 @ネタバレ開始 みんなは何に釣られた? 私はバーフバリとオーマイワカメ! 学校の一室にマ〇チと前〇太尊とガ〇ジーがいる絵を思うとほんと笑いを禁じ得ない。 ド暴力不服従! @ネタバレ終了 仲間が多様なスキルで主人公を支え、敵はだんだんいやらしいスキルでこちらを苦しませます。 中盤以降のバトルは互いの特殊攻撃が乱れ飛ぶにぎやかさで、とにかくバトルが面白い! (もうタイマンじゃないじゃん!というツッコミは歓迎されているはず) @ネタバレ開始 最終盤、こっちの取得した性格を消してくるザコを遭遇したショックはマッカビームクラスでした。 ただし、拠点に戻ればてぢからパワーで性格を復帰させてくれる要素があるのでキーッとなるけどプレイを放棄したくなる理不尽ではない。 このへんが絶妙ですね。 不撓不屈が消えたら拠点に逃げ帰ります…… @ネタバレ終了 ふたりのヒロインはお嬢様とスケバン。 対照的ながら二人とも良い子で終盤のビ〇ンカフ〇ーラが悩ましい。 @ネタバレ開始 ミキちゃんエンドをみました。終盤になるにつれて二人のヒロインが互いを思いやる展開も良かった。 エリちゃんも幸せにしなきゃ! 硬派な不良は一途なものと思いつつ、軟派ハーレムエンドの夢もちょっと見てしまうくらい魅力的… @ネタバレ終了 めちゃくちゃアツく楽しい、ゲームだぜってゲームありがとうございました!