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ティラノゲームフェス2019参加作品

3292 のレビュー
  • 今夜デッドライン
    今夜デッドライン
    おもしろかったです。身につまされる思いで楽しめました。限られた時間の中、無茶な工数計算しちゃいますよね。 他シリーズからの困ったキャラクタ達の乱入も楽しかったです。
  • BEAR
    BEAR
    最初のホラー感と一変して最後はとても切なくでも暖かいお話でした。 言葉はなくてもぬいぐるみの気持ちがすごく伝わってきてとても感動しました。 この作品に出会えて良かったです。
  • 横行する饅頭、独白する人鳥。
    横行する饅頭、独白する人鳥。
    生命町という世間から隔絶されたような町で饅頭を運ぶ仕事をする曼殊沙華と後輩のアルビフロラ(とペンギン)のお話です。 全体を通して「純粋すぎるがゆえの毒」という印象を受けました。「自分の欲望に正直」と言うべきかもしれません。 かわいらしく個性的なキャラクターデザインがその「無邪気さ」を際立てていたように感じました。 いわゆる「普通」を教えられることも与えられることもなく、だんだんと何も感じられなくなった曼殊沙華にとってアルビフロラは「感じる」という感覚を思い出させてくれた大事な存在で、2人の中が深まっていくのを見守るのはとても心温まるものでした。 しかしあの立場でいる以上、あの町にいる以上、これまでに構築された思考がある以上、あのトゥルー・ハッピーエンドへ向かってしまうのは仕方のないことかもしれないとやりきれない思いを感じました。 「本当にそれで良かったのか」と考えもしましたが、曼殊沙華がそれで幸せだというならそれが幸せなのでしょう。外野の私が口をはさむべきではないですね。 また、「可哀想な人」とみなされてしまう人に同情であれ愛情であれ安易に手を差し伸べるのは、実はとても残酷なことなのではないかと考えさせられました。 その時は助けられても、一生その人の安心と幸せを保てるという保証はおそらく誰にもないので、非常に危険な行為なのかもしれません。 ショッキングな演出が随所にありますし、精神が健康でないと読み進めるのは難しいかもしれませんが、キャラクターそれぞれの心情の変化が丁寧に描かれており物語に没頭できる作品でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 雨の王、不要な勇者
    雨の王、不要な勇者
    作者様コメントにあるように、鬱エンドかハッピーエンドに見せかけた鬱エンドのオンパレード。 私がこの物語を最初にプレイした時に思ったのは、「勇者って煌びやかで華々しくて常にハッピーエンド《ではない》物語」だということ。 例えば、天使が悪の化身だったような(例えが下手だけれど…)「普通はそうだよね」という一般常識ではない方の物語ってすごい好きです。 勇者と勇者を想うエリエスという少女。 選択肢でその関係が全然変わる。 それこそ、本当に人間関係のようにリアルに変わっていく物語運びがすごいと思いました。 よくも悪くも生々しい感じがしました。 闇落ちエリエスが、好きです。ということでファンアート描かせていただきました!
  • 河童の花嫁
    河童の花嫁
    流麗な文体とすっきりとした青が鮮やかな短編。くどくどと語られることはなく、言葉ひとつひとつが淀みなく奥ゆかしい。冒頭からぐっと惹きつけられるものがあり、あとは言葉を辿っていくだけでするすると物語の奥底へ。文章の面白さ、美しさを再認識させてくれる素敵な作品でした。
  • 魔法使いとかわいそうな女の子。
    魔法使いとかわいそうな女の子。
    タイトル通りの作品でした。 人間を信じることのできなくなった魔法使い、だけどどうして、どうしてせめて彼女のことを信じてあげられなかったのか…。 最後に得たものも偽りの幸福でしかないんですよね…幸福であるのかどうかも私にはわかりませんが…。
  • 隣人と和解せよ
    隣人と和解せよ
    7つのエンディングでニアちゃんと主人公の関係が違うというのが新鮮でした。 とにかくニアちゃんが可愛い。可愛い。 可愛いからこそ、もっとたくさんお話がしたくなる。 ニアちゃんはお話はできないけれど、表情が豊かで、その表情とジェスチャーで十分に感情が伝わって来る。 キャラクターが声を一切出さないのに、感情が伝わって来るというのは本当にすごい!って思いました。 ファンアートで、ニアちゃんをば!
  • THE 妄想 ~ 犬が話し掛けて来るんです~
    THE 妄想 ~ 犬が話し掛けて来るんです~
    面白かったです。 本当に自分の見ているモノも現実なのか? 実は妄想に捕らわれていやしないか?とちょっと疑ってみたりもして。 不条理なバッドエンドもあるのですが、その意味も結局は妄想だからだと言えば不条理なのも致し方なく。 トゥルーエンドにも辿り着きましたが…だけどそれは本当に真実であるのでしょうか…そんなこと誰にもわからないよなぁと思いました…。
  • ゲーム実況者 kano❦*
    ゲーム実況者 kano❦*
    途中まで「ヤンデレ?」って思ったのですがバッチリヤンデレでした! まさかそんな経緯で同棲していたとは… 確かにハッピーエンドを先に見たほうがいいかもしれません。 かのさんの声が可愛くてヤンデレでも許しちゃう! ただ、あまり作中で「ゲーム実況者」っぽい感じが出てなかったのが残念です。
  • ブキヤ
    ブキヤ
    自分を客観的に診断するコンテンツが好きな人におすすめ。質問に答えていく事で、自分に合う武器を選んでもらえるゲームです。 選択肢が豊富で、一度クリアした後もついつい色々なルートを試してみたくなります。また、武器の中にはレアな物があり、それを当てるというクジ引き的な楽しさもありました。 質問の合間と結果後に見られるご店主と主人公の会話も微笑ましかったです♪
  • 惑星ホテル
    惑星ホテル
    美しいグラフィックとアニメーション、そしてフォントやBGMまで徹底して作り上げられた幻想的な雰囲気と世界観がとても素敵なゲームでした。 男主人公と女主人公とを周回ごとに交代して、ホテルのあちこちを歩き回ったり従業員とお話したり、まったりプレイさせていただきました。 ゲームとしての目的は分かりやすく提示されて、エンディングに向かう方法も簡単ですが、その一方でずっと部屋でのんびりしていたくなったり、何度もご飯を作ってもらったり、そんな寄り道をしたくなる雰囲気がすごく良かったです。 いつでも終えることが出来るからこそ、いつまでも。 各エンディングが、お喋りできる従業員の一人一人に対応する形になっているのもいいなあ、と思いました。 どのエンディングも全員にとっての幸福とは限らない。それでも、その選択を責めることはしない様子に、この物語の優しさを感じます。
  • Lechenaultia -レケナウルティア-
    Lechenaultia -レケナウルティア-
    初恋のお兄さんの正体を巡って巻き起こる事件……というほど大きなものではないですが、確かな転機。 展開に合わせて三人の視点が移り変わるので、主人公ちゃんより先に真実や各人の心情に触れることが出来て、そのぶん主人公ちゃんは一体どうするのだろう? と読み進めながらソワソワしてしまいました。 春市と直は二人とも声優さん一人で演じられているのでしょうか? 演じ分けが非常に上手くて、クレジットのお名前が一人分でなければ同じ方が声を当てているとは想像もしなかっただろうなあと思います。 それ悪手じゃないかなあ! とは思えど春市さんに頑張ってほしくなったので個人的には春市さんを応援してしまいます。エンディングの先も頑張って……! ところでゲーム終了時点の状態は、BGMが流れたままの暗転黒画面という認識で大丈夫でしたでしょうか? エンドクレジットなどを読み込み中または読み込み失敗してるのかな、と複数端末で複数回確認したのですが特に変化がない・共通キーコンフィグによるメニューは開けるようなので仕様という認識で問題ないかな……?
  • Dear
    Dear
    コミュニケーションに難のある主人公『とうや』の元に、ある日突然、殺害予告動画のDMが届いてしまう。危機を感じたとうやは、親友『そら』と一緒に調査を進めていく短編ミステリー。 本編は20〜30分程度で終わりますが、選択肢が非常に多く、選んだ内容によってエンドが大きく分岐します。エンドはBAD2〜5、TRUEを読了しました。 実は10月上旬に一度プレイをしたのですが、BAD1とTRUEにどうしても辿り着けず、泣く泣く中断した経緯があります⋯⋯。その後、TwitterでTRUE ENDの攻略が掲載されたので、それを参照して無事にクリアできました。(BAD1は断念しました⋯⋯) システムとしては、スマートフォンを操作しながら進めていく感じが、とても面白かったです。 好きなキャラクターは『いつき』です。口は悪いけど、いざとなったら本当に頼り甲斐のありそうな感じが出ていて、好感が持てました。 少し苦労した甲斐(?)もあって、TRUEを見た後はじんわりと来るものがありました。大人になっても一緒に酒が飲める友がいるってのは、本当に有難いことだと改めて思いました。
  • 肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~
    肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~
    魔物版むかしばなしという斬新なアイデア! 放送禁止ワードが飛び交うけど、しっかり全年齢という巧みな構成! 冒頭から面白くて最後まで一気にプレイしてしまいました。 本作には、ストーリーの進行に合わせて皆が知っている『桃太郎』の物語が一節ずつ書き変わっていく、という仕掛けが盛り込まれています。この変化っぷりがとにかくぶっ飛んでいて、最後(エンド後の小話)でついに堪えきれなくなり「ひどいwww」と声を出して笑ってしまいました。 ちなみに、主人公達が触手なので出てくるワードはかなり際どい物になっています。ですが、“CERO”と呼ばれる絶対神の加護によって全体が伏せ字になっているので、女性でも楽しく遊べました(笑) キャラクターも可愛らしくて、ポヨポヨプルプルな動きになごみました~♪
  • はるのうみにしずむ
    はるのうみにしずむ
    ある運命を背負った少年とアルバイトを通して出会った青年とが「愛」と向き合うお話。 衝撃的な設定と直接的な言葉の出現に最初はびっくりしましたが、 少年が抱える事情や2人の行方が気になってどんどん進めていきました! シナリオのテンポも良く章ごとの始まりと終わりの引きがとても良かったです。 2人の衣装もたくさん用意されていたり、ムービーが導入されていたり 本当に丁寧に作られていてキャラの魅力が存分に伝わってきました。 哲学の話もストーリーとしっかり絡めてあって大変興味深かったです。 凪ちゃんの笑顔や序盤のこっそり喜んでいたりするところや食いしん坊な所がとっても可愛い! 凪ちゃんの方がハッキリしていて押せ押せで甘えたさんなのが予想外で非常に萌えで、 十一章のシーンは胸が熱くなりました…!! 春海の周囲をよく見る性質や少しずつ変わっていく心情も丁寧に描かれていて共感でき、 彼の心情描写やラストは読んでいて浸透するように自然と涙が溢れてきました。 設定こそ斬新ですが、出会うべくして出会った2人のとてもまっすぐで純真な愛の物語でした。 BLはあまり触れたことのない人間なのですが本当に心に残る、出会えてよかった作品でした。 ありがとうございました!
  • マッチ売りの美少年
    マッチ売りの美少年
    オマージュ元である「マッチ売りの少女」のお話が悲しすぎるのでこちらの作品はどんな展開になるのだろう…といろいろな意味でどきどきしながら読み進めました。 大まかな流れはしっかりと踏襲しつつも、リリーという希望の光とも言うべき存在がこの作品を温かく優しい雰囲気にしてくれていたと感じます。 ミラーチェくんも健気で優しい性格で、「絶対に幸せになってほしい」と思わせてくれる男の子で良かったです。 ミラーチェくんは新たな環境で幸せに暮らしつつ、いつかお父さんとの絆も取り戻せたらいいなと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 【非公開】箱庭のターゲリート
    【非公開】箱庭のターゲリート
    乙女系ADVというジャンルから、乙女ゲームみたいなものだと思ってプレイしてみたのですが、なかなかにテーマが重くて驚きました。このストーリーが始まるまでの出来事も想像してしまうような物語の奥行きを感じます。エンディングすべて拝見しましたが、初見は思いのままに選択肢押していったら瞬殺されてしまった…!(笑) 個人的には主人公ちゃんがとても好きですね…。彼女は心優しいのだろうなあとどの場面でも思います。ネタバレになるのであまり詳しくは言えないのですけれども、彼と最後まで居ることを選ぶところがめちゃくちゃ好きです。 そして雰囲気が非常におしゃれ…。タイトル画面はいつまでも眺めていられる気がします。
  • 【非公開】緋の花嫁
    【非公開】緋の花嫁
    古いお姫様の自己犠牲の伝説の残る村で何が起きているのか… 二人の男性の間で揺れる少女と、伝承に従い秘密裏に行われるコトとは… という短編ですが、バッドエンドで緋姫伝説の真実が暴かれてぞくりとしました。 グッドエンドもトゥルーと言っていいのか…、幸せになるためには犠牲を支払わないといけないのか…少し考えさせられる作品でした。
  • もしかして私の王子クズ男!?
    もしかして私の王子クズ男!?
    俺様とヤンデレが許されるのはフィクションまでだよねー! と思わず言いたくなるほど地雷男な王子二人でした。 メイングラフィックとUIデザインのマッチ具合が素敵です。大きな白の縁取りと影のデザインに統一感があって、ビジュアルとして非常に綺麗だなあと感じました。 タイトルからイメージできるような軽快なテンポで最初は物語が展開されますが、その中身を紐解いていくと割とガチなクズだったり強制観念だったり……。 序盤から二人ともヤバでは? と思いましたが色んな選択肢を見て行くと確かにモラオの方がまだマシ……などと思い掛けましたが地雷と地雷を比較するんじゃない。どっちもバッドエンドだよ! バッドエンドを越えた先の展開も面白かったです。 初見アホコメディかと思いきや強いメッセージ性もある素敵な作品でした。
  • 致死量の**
    致死量の**
    とにかくハイクオリティなドットアニメーションが素晴らしく、はじまりからおわりまで、ひたすらに魅了されてしまいます。 「僕を殺す瞳」をプレイした際にも感じましたが色彩の使い方が本当に上手くて……! 滅びた世界で目を惹き続ける青色。 テロップありでプレイした後にテロップなしで拝見させていただきました。これはこれで素晴らしいアニメーションを楽しめて良かったのですが、どちらかと言えば、なしで見た後にありでプレイした方がいっそう楽しめるかも。 テキストの表示演出も非常に凝られていて、クリックする度に、まずはアニメーションに目を向けるべきか、それともテロップに目を向けるべきかと、忙しなく視線を動かしてしまいました。すごい。 物語の結び方にも余韻があって、どんな言葉で語るべきか、この星に住んでいる読み手であるからこそ考えを巡らせたくなるような素敵な構造でした。