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ティラノゲームフェス2023参加作品

11276 のレビュー
  • 生きるその先に -回生編-
    生きるその先に -回生編-
    冒頭のシーンが衝撃的すぎて、この先どうなるのかとわくわくしながら読了しました! 長く続いてきたシリーズものということもあり、とても壮大なストーリーなのだろうなと思っていましたが、この作品だけでも本当にたくさんの想いが込められていて圧倒されました……! @ネタバレ開始 ストーリーはもちろんなのですが、キャラクターもみんな本当に魅力的で……;;; 一人ひとりにちゃんと設定や過去があって愛を感じました。特に桜の木の精霊というのがユニークで心を掴まれました! みんな良い子で好きなのですが、特に麗音ちゃんは、これからどうすればいいか一緒に考えてくれたシーンが感動してしまって……強くて優しい女の子、素敵すぎます;;;;; 自分の淡い想いを押し殺し、死ぬ覚悟で夏生くんの大切なものを守った詩衣ちゃんも素敵でした……(;;) 一番好きなキャラは空さんです! 最初は見た目が最高だなと思いながらプレイしていたのですが、読み進めるうちに夏生くんにとってかけがえのない相棒になっていて、一緒にいてくれたのが空さんでよかったと心から思いました(;;) 「俺には、見えている」 「誰の目に映らなくとも、俺がお前を認識している限り消えはしない。大丈夫だ」 この台詞が好きすぎて、プレイ時も泣きそうになりました……。 甘やかすだけでなく、ときに怒って叱咤激励してくれるところも好きで、本当に夏生くんのことを大切にしているのが伝わります。 そんな空さんに対し夏生くんも、初めは警戒心むきだしだったのに、後半で「お前のことを信頼しているから」と思ってくれていてまた泣きそうになりました;;;;; 晶さんと空さんの過去も凄すぎました……。 こういうの大好きです……悲しい結末が待っているとわかっていても、どうか幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。 「また明日。そう言えることが、嬉しくて堪らなかった」 この台詞も好きで……共感しかありませんでした(><) 上記のとおりすっかり空さん推しなので、最後、本当にお別れなのかと思い悲しみに打ちのめされていたので、最後の最後……!! ありがとうございます!! 救われました!!(;;) @ネタバレ終了 ストーリーもキャラクターも、たくさんの魅力が詰まった作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 戴冠に至る道、血の断崖
    戴冠に至る道、血の断崖
    プロモカードからお邪魔しました! トップページでお見掛けしていた時から気になっていたので、カードガチャで手元に来た時にとても嬉しかったです。ヤッター! そしてゲーム本編ですが、高尚なグロテスクさがあるのにどこか読みやすい、そんな作品でした。 おかげで途中でドロップアウトせず最後まで拝見することができました。 「BGMがない」ことそのものが良い演出になっていると思います。凄い…! 良作をありがとうございました!
  • 世界崩壊まであと5分【コメディ】
    世界崩壊まであと5分【コメディ】
    タイトル画面のBGMでいきなり爆笑しました! 可愛い絵とテンポのいいストーリーでとても楽しくプレイさせていただきました。 本編からはじめられる、時間制限の有無を選べるようになっているなど、繰り返しプレイをしやすい親切設計になっているのもよかったです。 遊び方や攻略情報もゲーム内で確認できて助かりました! @ネタバレ開始 詰まったら時間制限なしで遊ぼうと思ったんですが、なんだかんだで制限ありで全エンドを回収でいました。5分って結構色々できますね…! 最初は長話エンドでした。本当に長くて絶望したんですが、最後はヤケになって聞いていたら…助かった…! 助かり方にもバリエーションがあって楽しかったです。個人的にバナナで隕石を回避する方法がお気に入りです。バナナすごい! 都会に行ってアオくんに会いに行くルートも好きです。 杖を持っていたらバトルが始まってめちゃくちゃ笑いました! 恋する乙女たちのパワーは凄まじいですね…! そして時々出てくるハム知識!ハムスターへの愛が溢れてます! ハムスターで動くジェットですが、初見は(先にひまわりの種をあげていたのでえ)動いてくれなかったときは本当に絶望しました笑 隠しエンドはまさかの展開にウルッとしたんですが、ウラちゃん無事でよかった…!!おじさんありがとう! 魔王ちゃんも一瞬ですが出てきてうれしかったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • ティラノフェス2023オープニング
    ティラノフェス2023オープニング
    一月末頃からの登録だったのでまだ少ししか見て回れていませんが、フィナーレ前にプレイさせて頂きました! ギリギリまで見て回ろうと思います! @ネタバレ開始 おつかれさま会の反応が可愛いです…! @ネタバレ終了
  • コイサクカガミ
    コイサクカガミ
    とってもかわいくて素敵なお話でした! 奥手で一途な鏡水ちゃん、思わず応援したくなる魅力があります! @ネタバレ開始 『鏡に映る桜』はほんとに文句なしのハッピーエンドといった感じで、かわいいの一言につきました! 鏡水ちゃんも一生懸命頑張っていて、ほんとによかったね〜と思いました!! 『恋が咲くとき』は気持ちはあふれてくるのに言葉にできない、そんな鏡水ちゃんを、しっかりわかってくれる桜月君がスパダリ過ぎました!! どちらのENDも気持ちがすれ違わずにしっかり想いを伝えられる、報われる所が良かったです! 幸せな余韻が長〜く残るの素敵です! @ネタバレ終了 バレンタイン、渡す相手によってはほんとに一大イベントというか、めちゃくちゃ勇気がいると思いますが、そんな乙女達の背中を押してあげるようなあたたかさを感じるお話でした!! 本日YouTubeにて、実況動画を投稿させていただいたのでご報告させていただきますm( _ _)m おかげさまでバレンタインの特別感が増し増しです(*´ω`*) 改めまして、素敵な作品をありがとうございましたm(* _ _)m
  • なぜ少女は我が子の恋人を殺すのか?
    なぜ少女は我が子の恋人を殺すのか?
    前作がとても面白かったのでこちらもプレイさせていただきました! とても面白かったです! @ネタバレ開始 今作は質問の回数に制限があったのでどきどきしながら挑み、無事にクリアすることができました 前作もですがエンディングがとてもおしゃれでかっこよく映画のようだと思いました 理論的ではあるけれど感情的には理解しがたい行動を起こすマナミと 人間らしいウツロギの対比がとても好きです 人として正しいのはウツロギではあるけれど マナミの夢が潰えた無気力な描写にちくちくと胸が痛みます マナミが異常かと言えばそうではあるかもしれませんが 子供が好奇心から蟻をつぶしてみるあの感情の延長にいるのかなと思うので 人間ではないわけではないし…などいろいろと考えてしまいます @ネタバレ終了 悲劇をふせいだ後も思考が止まない素敵な作品をありがとうございました!
  • ガタンゴトン
    ガタンゴトン
    本当に電車に乗っているような臨場感たっぷりのゲームです 乗り物に弱いので連続でプレイしていたらちょっと酔ってしまいました(笑) @ネタバレ開始 二つのエンドを拝見させていただきました 鬱々としているのではなく誰にでもあるちょっと頑張らなければいけない状態 少し見方を変えてみるとまた違ったものが見えてくるのだなと考えさせられました 詩のようにつづられていく主人公の独白にとても共感を覚え 日々感じている自分の中の言葉にできないもやもやに形を与えられた気がします 私は一駅だけの冒険で終えるのがちょうどいいようです 今度、やってみようかなと思いました @ネタバレ終了 BGMがとてもよくつづられる言葉が詩のようでとても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
  • なぜ少女は村人を殺すのか?
    なぜ少女は村人を殺すのか?
    これから起こる未来を防ぐために動機を質問で探る思考推理ゲーム! @ネタバレ開始 静かでありながら機械的ではない女の子のボイスが イメージぴったりでたどり着いた解答に納得しかありませんでした たどりついたものの理解は難しかったですし 主人公の女性が女の子に怒りを感じるのも納得です 短いながらも濃厚な人間描写とクリアしたときの充実感、けれど またがあることを予感させる終わりで続きも早速プレイしたいと思います! @ネタバレ終了 とても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございます!
  • 4 seasons , 4 girls !!
    4 seasons , 4 girls !!
    4人の女の子とオリジナル部活を楽しむゲーム…と思いきやそれぞれの子に闇があり、とても面白いシナリオでした。 文章がとっても綺麗で描写がお上手なので、小説を読んでいるような感覚で内容がすごく入ってきやすいです。 @ネタバレ開始 つゆこ先輩 ビジュアルが美人で1番気になったので最初に選びました! つゆこ先輩がメイド姿に…?どんな感じ…と思ったらとても綺麗…というよりみんなそれぞれのメイド服が似合っていて、作者様のセンスが溢れていました。 つゆこ先輩をお家に招いた時の彼女の辿々しさがとても可愛くてキュンとしました。美人で年上なのに初々しいギャップが素晴らしく可愛いです…! そしてラストの選択肢…迷ってしまいますね。 つゆこ先輩の秘めたるものはとんでもなかった…!初デートで家…?と疑ったら、まさかのつゆこ先輩側から仕掛けてくるとは…!普段のお淑やかな雰囲気からは想像もつかない色気でこれまたギャップにやられました。 ハッピーエンドの卒業後にみんなに打ち明けるシーンもグッときました。大学に行っても近くにいられることを喜ぶ先輩がやっぱりとても可愛くて、彼女は年上でありながらうぶな感じもある魅力たっぷりの女の子だなあとルートを通して感じました。 「BONUS」にあった通り、お声の感じも色気とお淑やかさを兼ね備えていてつゆこ先輩にピッタリで可愛らしかったです。 ほほろちゃん 次に気になったほほろちゃんへ! 容姿がすごく可愛くてふんわりした雰囲気が魅力的で共通ルートの段階で「この子も可愛いな〜」と思ってました。 お菓子作りが得意な旅館の娘さんでおっとりした喋り方でふんわりしていてとても可愛らしい…確かに少しぶりっ子なところもあるのかもとは思いましたが、まさかそれが原因で周りから悪く思われてしまうことがあるとは…なんともリアルな感じで心が痛かったです。 誰しも好きな人のために可愛くありたいと思うもの、それにほほろちゃんの女の子らしさはそのほとんどが素なので、私にとっては、「私が友達だったらこんな子推すしかない!」と思うくらいの素敵な子です。 そしてこの子はかなりストレートに病む感じでしたね。幼馴染3人でずっと仲良くしていたけれど、もう1人の女の子に嫉妬して暴走してしまう…なかをくんは罪作りな男ですね…! てんちゃんを殺してしまった時に泣いているほほろちゃんの姿が印象的でした。きっと頭で考えるより先に体が動いていたのだと思いますが、なんとも切ない……。 ハッピーエンドもストレートにハッピーな感じでまさにメインヒロインのルートという印象を受けました。こういうタイプの子は大切にさえしてあげればとてもよい彼女さんになるはずなので2人の幸せを願ってます(誰目線?) ほほろちゃんのお洋服とても可愛かったです。赤のキャミワンピも黄色のオフショルも似合ってました♡ てんちゃん 何か隠し持ってそうながらすちゃんをトリに残すためにつぎはてんちゃんを! 明るくて姉御肌な子こそ病むと恐ろしいんですよね…!3ルートやった中では最も恐ろしかったです。いつもの明るくて元気な雰囲気のままトンデモ発言をするのでそれが余計に不気味で最高にいい味を出していました。 ほほろちゃんが心配して声をかけたのが仇となってあんなことに…「大事な話」という曖昧な表現をされてしまった上にそれを訂正する間もなく…ほほろちゃんの内面を知っているとわざわざ「大事な話」と表現したのもてんちゃんへの牽制とも取れてまたまた複雑ですね。なかをくん、モテすぎるのも困りものですね…!笑 声優さんの演技がとってもお上手で、聴き入ってしまいました。快活な感じも狂った感じも使い分けが素晴らしかったです。 女の子らしいほほろちゃんや他のみんなと比べて落ち込んでしまうところ、海辺での告白シーンなど女性の私からみても可愛らしいと感じる彼女の乙女な部分にたびたびとてもキュンとしました。ただ、危険思想すぎて彼女と付き合うには常に地雷を踏まないと努力をせねばならいかと思うと…なかをくん、がんばれ…!笑 がらすちゃん ラストはがらすちゃんルート! 他の子と比べても若いのに一段とミステリアスな彼女がどんな秘密を隠し持っているのかと思いきや…まさかのお父様ヤバい人…!!双子が生まれたからと言ってそのどちらかを標本にしてしまうなんて恐ろしい……お父様にとっては静かでこの先も反抗して来なそうながらすちゃんの方が都合が良かったから残したのでしょうか…?ハッピーエンドで涙を流しているがらすちゃんを見るとお父様がしたことは本当に取り返しがつかなく、どちらの娘も傷つける行動だと思い知らされましたね…。妹が亡くなって自分がどう感じているかすら判別できない姿に心が痛みました。 動物がダメなのになかをくんはOKの理由も納得でした。幼い頃に会った少し年上の男の子ってどうしても記憶に残りますよね…!なかをくんはやはり無自覚モテ男の素質がありますね。 幼いながらもちゃんとなかを君を愛していてとても愛らしい女の子だなと感じました。 バッドエンドの方では狂ったままで、妹ちゃんとなかをくんを並べて飾っているあたり、お父様2代目になってしまいそうで不安ですね…ただ嬉しそうながらすちゃんは可愛かった…! このルートは女性陣みんなのバスタオル(&全裸未遂)や浴衣姿、髪を下ろしたところなどボーナストラックのような一面をたくさんみられてとても嬉しかったです。個人的にてんちゃんが髪を下ろすとすごくおしとやかに見えて素敵でした。がらすちゃんの冬バージョンも私服もクラシカルな感じで可愛かったです♡ おまけイラストのバニーも可愛かった!やはりバニーだとスタイル抜群のつゆこ先輩が輝きますね♡(本人は恥ずかしさで失神しちゃいそう) @ネタバレ終了 1ルートずつはサクッとプレイできるので気になったキャラだけでもすぐにプレイできるのが魅力です!(もちろんみんな可愛いしそれぞれにドラマがあるのでぜひ全クリはしてほしいですが) キャラの服装差分や髪型の差分などがとても豊富で目にも飽きず、ボイス付きで耳にも飽きずで丁寧に作り込まれた作品だなと感じました。 ファンアートは1番ビジュアルが好みだったつゆこ先輩です!長い三つ編みに丸メガネで儚い感じがとても綺麗でした。
  • 睡蓮と色
    睡蓮と色
    3部作の最後、睡蓮と色をプレイしました! 少し距離を感じていた二人、碧衣が提案して二人で旅行にいくことに。 出会ってから人付き合いが上手になった碧衣と、口数が少なくなった浅葱。この二人はどんな結末を迎えるのかな?と楽しみに読み進めました。 @ネタバレ開始 明確に「ハッピーエンド!」「これが解決!」という風に提示されるわけではなく、けれど二人が開いてのために考えて行動した結果が、じんわりと相手の心を動かしていく様子がとても心地よく胸に響きました。 浅葱に会ってから、「人に合わせる」ことを意識できるようになった碧衣。碧衣との環境の差に落ち込み、次第に「愛情試し」をしだす浅葱。 お互いに影響を受けていて、1話目の時の印象とは違う二人になっているところが好きです。わざといつもと違う様子に気づかせる浅葱さん、ズルいよね~~でも不安なんだよね。 最後は碧衣の素直な気持ちに浅葱が安寧を得る結末で、そっと本を閉じるような優しさが素敵でした。 @ネタバレ終了 3部作かけて二人の物語を追えて、とても楽しめました!ありがとうございました!
  • 銀色の猫
    銀色の猫
    @ネタバレ開始 喧嘩別れが一番あとから辛いんよな。
  • +fence
    +fence
    ショタおねってこんな切なかったんですね…!! @ネタバレ開始 初手の近所のおばさんの感じから、世界観のリアルさに引き込まれました。 ショタおねとか現実味に欠けそうな所を、 絶妙な年齢設定などで強い説得力がありました。 これはつらい… 12×27だと厳しいし、絶妙ですが、 18×33だとワンチャン…ってとこも絶妙ですね。 しかし6年あったら、子供も小学生…えげつねぇ… 演出も上手すぎだし、ブランコと夜景、隔てるフェンス、格好良すぎだし、 最後のEDも無茶苦茶格好良かったです。 ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 ふと我に返って思ったのですが、 私は中身がショタなおっさんなのですがね、 いくらでもフェンスを超える覚悟はあるつもりなのです、 しかし、なぜか隣のブランコに座ってくれる人がいないんです。 風呂に入っていないからですかね? @ネタバレ終了
  • savon
    savon
    癒やしが過ぎる。 作り込まれたオープニングから一気に引き込まれました。 視覚と聴覚からしっとりとした空気に包まれて、 メイン画面の浴室にいる感が凄かったです。 薄暗い浴室だけど、心地いい日差し、空気、匂い… 平日の昼間に、すこしぬるい浴槽に浸る気分…(劇中では雨ふってますが…) そんなのが感じられるリアル感… @ネタバレ開始 そして後半、そんなリアルさから繋がる真相…。 本作に限らず、あらゆる作品に当てはまりそうなメタさと言いましょうか…、 キャラが画面を超えてくる切なさ…。 そしてそこから来る没入感とリアルさが、切なさを増長してきましたが、 最後はやっぱり癒やしをくれる作品だなと、気持ちよくなれました。 ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 私も久しぶりに、風呂に入りたくなりました。 @ネタバレ終了
  • 六畳一間から出られない!
    六畳一間から出られない!
    最初はどうしたらいいのかな、とピコピコしていましたが、進めるうちに色々理解してギュッと来てしまいました。 @ネタバレ開始 一緒にいることがHappy、生存することがbad。一緒に旅をしてはいても、見える景色の違いで辿る世界が変わってしまうんだな……としんみりしてしまいました。 生き続けることは不幸で辛いことかもしれないけど、ここからまた先があるんだな。それをいつか伝えて欲しいなと願っています。 @ネタバレ終了 可愛くて綺麗で、心臓が締め付けられる作品でした。
  • 白詰草と靄
    白詰草と靄
    「菊花と雨」の続編ということでプレイさせていただきました! 恋人の関係になった浅葱と碧衣。 けれど遠距離なこともあってか、どこかお互いに素直になり切れない二人で・・。 @ネタバレ開始 前作同様にしっとりとした雰囲気の素敵な表現の中に、今回は大人な展開もありつつ、育った環境や立場の違う二人のもどかしさがじんわりと伝わってきてとてもリアルでした! 仕事でミスをして落ち込む碧衣の様子にすぐ気が付く浅葱さん、さすが!と思いました。碧衣は逆に、浅葱さんの一般的でない自分の職業に対するモヤモヤを、「代わりのきかない大切な仕事」と思っているところが好きです。 浅葱さんの、「彼女の隣にいるといつも息がしやすい」という台詞にあああ~~~~~!!と尊みを感じました。 それは好きだね~~~~!!!! @ネタバレ終了 大人だからこその距離の取り方や踏み込ませない感じ、もどかしくてリアルですね。最終話も楽しみです!
  • 完全犯罪
    完全犯罪
    俺は優秀な兄貴を殺した。ダメな自分の人生と入れ替わるために。 だが兄貴にはとんでもない秘密があり……。サスペンス短編ドラマノベル。 冒頭の演出にとてもワクワクしました。 成り代わった弟が優秀な兄にとんでもない秘密があることを知った時、 マトモな人生とは何か、意味合いがガラリと変わっていくのが鮮やかでした。 ドラマを見ているような感覚があり、手に汗握る物語でした。 最後のオチもまたひねりがきいていていいなと思いました。 とても面白い短編ノベル、ありがとうございます。
  • 睡蓮と色
    睡蓮と色
    「菊花と雨」「白詰草と靄」から続けて、プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 浅葱さんと出会い、彼のひたむきな思いを受け続ける中で、人としての自信とか他人との距離感とかを得られるようになってきた碧衣さんと、(碧衣さん本人も気づいていましたが)思いを注いでも自分の思い通りには戻ってきていない浅葱さんとの比較に、この先どうなるんだろうとドキドキさせられました。 恋人を自分の思い通りに動かしたいわけではないけれど、彼女はそれほど自分を好きなわけではないのでは、と思ったとき、彼女と別れるでもなく、彼女に八つ当たりするでもなく、ただ現状をそのまま受け止めるという選択を続けている浅葱さん。 そのことにきちんと気づき、おそるおそるではあるけれども自分からも歩み寄ろうとする碧衣さん。 あらためて、この三部作は、碧衣さんが変わっていくだけの物語ではなく、二人が相手を思う選択を重ねていく内に絆を深めていくお話なのだなと思いました。 いずれどちらかの都市で二人が一緒に暮らす未来もあるかもしれませんが、この距離感であってもお互いを大事にし合える関係って素敵ですよね。 @ネタバレ終了 心温まる三部作でした。有難うございました。
  • 白詰草と靄
    白詰草と靄
    「菊花と雨」から引き続き、プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 場所は東京で、場面としては日常と非日常が前作から入れ替わった状態で話は進みますが、浅葱さんにとっては、既に碧衣さんを思うことが日常になっており、それゆえの悩みやもやっとした感情が明かされましたね。 もっと頼ってくれたらいいのに、とか、好きなのは自分だけなのかな、とか、お付き合いを始めた男女が迷いがちなことを考える一方、浅葱さんはどこか達観的な面もあり。 閉ざされた世界にいて、おそらくは周囲に望まれたことを期待通りに行ってきた彼が、初めて欲しいと望んだもの——、それが碧衣さんなのですが、彼は碧衣さんを自分の思い通りに動かすことに関心があるわけではないんですよね。 ただじっと彼女を見ているというか、やはり湿度の高い男性の情をひしひしと感じたような思いでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました。
  • 菊花と雨
    菊花と雨
    菊花と雨、プレイさせていただきました! 全編を通して雨の音が心地よく、立ち上がる香りを感じられるようなしっとりと美しいゲームでした。 @ネタバレ開始 深い人との関わりが得意ではない碧衣さんが、彼女なりに選択・選択を重ねて辿り着いた先が、浅葱さんのいた場所で。 全てが自分から積極的にとらえた選択ではなかったと思いますが、彼女にとってより好ましい選択を重ねたこそ、素直な状態で浅葱さんに出会えたんだろうなと思いました。 その、ちょっとした接点を広げてくれたのは、浅葱さん。 次に、浅葱さんに会う前は、東京から来たばかりの無職透明の味気のない傘だった碧衣さんが、明るい色の和傘を手にする。 会話を通じる距離感が縮まるのはもちろんなんですが、二人が重ねる選択はいずれもまっすぐ相手に向かっており、思いが重なっていくのを目の当たりにしたように思いました。 一見性急にも思える浅葱さんの行動も、彼の立場から考えると、納得が行くもので。 碧衣さんにとって浅葱さんは非日常の世界で見出した安らぎかもしれませんが、浅葱さんにとっては碧衣さんは日常の世界で見出した高ぶり。 今という時間を重ねる二人の視点を入れ替えてみると、更に深く楽しめる作品でした。 また、浅葱さんは少し湿度の高い男性なんでしょうか。 雨の音、霞んで見える背景絵が、しっかりしているようでどこか覚束ない彼を表しているようで、雨の京都というと浅葱さんを思い出してしまいそうです。 @ネタバレ終了 趣深いお話を有難うございました。
  • 妄想狂ザナトリウム
    妄想狂ザナトリウム
    『妄想』がテーマに絡んできそうなストーリーのあらすじと、ビジュアルに惹かれてプレイいたしました。 設定されているキャプチャには、いかにも妄想を掻き立ててくれそうな女の子たちのえってぃ姿が並んでいるかと思ったら、右端の1枚には不気味にこちらを睨みつけている化け物が…… 妄想というテーマの元、ネガとポジが混在しているかのようなカオスな世界観を連想し、ワクワクしながら始めさせていただきました。 @ネタバレ開始 妄想・幻覚症状を引き起こす病気ということで、序盤はゲルニなどの脳内キャラがナチュラルに登場してきている雰囲気に笑いながらプレイしておりました。 次第に挿入されていくダークな演出や、幻覚なのか現実なのか何とも言えない微妙な演出などが入り、今のは現実……? 妄想……? といった具合に、ワクワクするような混乱をさせていただきました。 モネの反応を見るに、リザはきっとこの世には……というのは何となく気づけたのですが、そもそもの精神病院の環境、そしてルイがここにやって来た経緯そのものまで虚構だったという辺りからかなり引き込まれていき、彼の行く末をじっくりと見守っておりました。 病院で出会ったリザと過ごした日々も、彼女の存在そのものも、ただの妄想だったかもしれない。けれど、そこから勇気をもらったという事実は現実であり、モネが見せていた病院での偽りの日々は、現実を生き抜くために必要な妄想だったのかな……と。 そんなことを考えつつ、胸を昂らせながらクライマックスまで駆け抜けました。 全エンドを見させていただきましたが、最序盤のワンシーンにて、血塗れで倒れている少女が「お兄ちゃん」と呟いていたことをすっかり忘れており、最後の最後に最初の伏線を持って来るという構成には舌を巻きました。 いったいどこからが現実で、どこからが妄想なのか……そもそも自分は、この世界は本当に存在しているのか……考え出したらキリがない命題です。 今ゲームをプレイしている自分も、ホルマリン漬けされた脳みそが電極に繋がれていて実体などないのではないか……嫌な妄想を展開しつつ、タイトル画面へ戻ったらまさかのイラスト……!! 一番最後に度肝を抜かれた次第です。 個人的に一番好きなのは、TRUTHエンドでした。 真実……ということですが、妄想でも現実でも、自分が本物だと信じることが大事なのかな、と。 少なくとも、妄想に逃げ込んでいたルイが自分の意志で現状と向き合い、成長を遂げることができたのはリザとモネがいたからだと思いますので、2人が妄想の存在であろうと、そうでなかろうと、ルイがみんなのために戦ったこの物語は本物なんだろう……と。 @ネタバレ終了 CGの枚数がかなり豊富で、最後まで止まらず一気にプレイさせていただきました。 困っている時やばつが悪そうな時に、目を逸らしながら自分の髪を触っているモネの立ち絵が好きです。 ありがとうございました。