ドラマ
10103 のレビュー-
Cross Mask -クロスマスク-治安の悪い町にある唯一のセレブ校と、そのほか不良高校との、様々な思惑の絡んだバトルを描いたお話でした。 アメコミもの(映画など)をあまり見たことがなく、不良モノもあまり興味がないのに楽しめるかな?と少し不安な状態で読み始めたのですが、全くの杞憂で時間を忘れて夢中になりました。とても面白かったです! @ネタバレ開始 学校名やキャラ名などのシュールさ(威地悪高校などのヤンキー風当て字!)や、時折はさまれるコメディ部分(食堂での貸し借りや、田村くんのバスケには笑いました)などクスッと笑える部分もありますが、大筋は骨太の人間ドラマ。とにかく熱い展開です! 地の文は第三者目線で客観的に描かれているのですが、チャプターが変わるごとに寛太郎くん、田村くんどちらの心情も見られるようになっているため、二人の思いがひしひしと伝わってきてとても感情移入してしまいました。 過去に辛い経験をしている寛太郎くんが、その力を再び親友を助けるために使い、クロスマスクとして立ち上がる…という展開は胸アツだったのですが、クロスマスクとして行ったことがなかなか実を結ばない…!それどころか頑張れば頑張るほどむしろ事態は悪い方向へ進むばかり。切ない…。中でも裏切りによるリンチ受けた時はめちゃめちゃ哀しく、切なさの極みでした。ヨバのヤロウ…!!と怒りに震えましたが、ヨバはただの小物で、本当の敵は厳蔵だったのかなと思います。厳蔵は「大義を語る人ろくでもない説」を地で行くような、横暴さを秘めた人でした。 最終的に厳蔵の意思を汲んで?新しい役割を担うことになった寛太郎くんですが、クロスマスクでいる間はいつもどこか思いつめたような感じだったので、解放されたのは良かったのではないかと思います。正義を重んずる性格を鑑みてもこちらのほうが向いているのかもしれないですね。 ただ、今は秩序を守るために玉番が必要なのかもしれないけれど、いつか本当の意味で大義から解放され、厳蔵にパンチかませるようになったらいいな…とも思いました。 そんな厳蔵に大義を骨の髄まで教え込まれた田村くんですが、大切な人に巡り会ってからの彼は熱かった…!今まで抑えてきた反動でしょうか、感情を爆発させていましたね。彼を縛っていた大義ももう意味をなさなくなったんだろうな…。そんな風に田村くんを変えた大切な人の中に、寛太郎くんも含まれていることがとても素敵で胸アツでした! この先、律さんを守り抜いて安心できるようになったら、寛太郎くんに色々借りた分を返しに(お金的には合計600円でしょうか・笑)ぜひとも戻ってきてほしい。そして二人で全ての闇を暴き白日の下にさらしてほしい!と強く願います。その時森矢くんも更生しているといいな。できれば被害者である森矢くんと律さんを含めた四人で立ち向かえたら…更に嬉しいなと思いました。 @ネタバレ終了 作中で何度も問われる、大切な人はいますか?というメッセージが、 読了後に心にずしっとのしかかってくる、深いテーマ性のあるお話でした。 何を取捨していけばいいのか、明確な正解のない人生の厳しさ・難しさを改めて痛感する内容でもありましたが、結末には希望の光があり、読後感が爽やかだったのも良かったです。 またスチルなどの一枚絵がない代わりに、立ち絵のバリエーションの豊富さで戦いの場面などに迫力があり、また場面ごとに変わるBGMでの演出も相乗効果をもたらしていると思いました。とにかく目でも心でも「熱いもの」を感じられるお話だと思います。 ダブルミーニングなタイトルも秀逸な、読み応えのある素敵な作品でした!ありがとうございました。 -
ひとつだけ願いが叶うなら。タイトル絵に惹かれてプレイして一気に全ED回収しました! 設定が活かされていて振れ幅の大きな各分岐を楽しめましたし、 分岐がとても分かりやすくナンバー順に全EDを見ることができました。 イベントCGがとても綺麗で、ストーリーも非常に明確でした。 ゲーム全体のストーリーと言うかテーマがとても共感できるもので、 ベストエンドやそれに次ぐエンドの主人公のまたかっこいいこと! 特に小中学生などの若者に遊んでもらいたいゲームだな、と思いました。 @ネタバレ開始 ベストエンドの最後だけボイスがある演出はとても良かったです!! @ネタバレ終了 -
white*out作中ずっと雪が降っているのですが、それとは対照的にたくさんの愛情が詰まった温かいお話でした。 最初は雪汰くんのことを「気難しい男の子」くらいの認識で進めていたのですが、バックボーンが明かされていくにつれてグイグイ物語に引き込まれていきました。 そこからはどうにかして彼女と再会できないものかと、祈るような気持ちで読み進めておりました。 @ネタバレ開始 そしてとうとう彼女との再会……からのあのラストの流れはとても良きでした。 ようやくあの絵が描きあげられて、彼が未来へと歩みを進める場面はとても爽やかで……「頑張ってね!」と応援しております。 さらにエンディングムービーの最後に移る、子供の頃の真白ちゃんの笑顔CGでノックダウン。 更に更にオマケエピソードで、リアル母の私はウルウルとしてしまいました。 あの笑顔は、友愛であり親愛の笑顔でもあったのですね……。あ、泣きます。 @ネタバレ終了 最後に、シナリオやイラストに加え、声まで作者さんが担当されているとのことで、私はびっくり転がりました。 色々なことにチャレンジされていてすごいです……! 素敵な作品をありがとうございました。 -
日陰の日葵 - sun in the shade -
雨音と自動人形 結(むすび)古いバス停に降りしきる雨、そこに座るメイドの不思議な美しさに惹かれてプレイさせていただきました。 ストーリーと映像のどちらも心に響く作品で、本当に素晴らしい作品でした。 初めのOPから作品の世界観に入りこまされてしまった方も多いのではないでしょうか? 2021年にプレイした作品の中で、一番心に残っている作品です。 YouTubeに挙げられているOP動画も何度聞かせていただいたかわかりません。 複数回のアップデートで3回プレイさせていただきましたが、毎回ゾクッと鳥肌が立ち、クリア後の余韻で放心状態になります。 最新のアップデートで追加されたスチルやエンディングムービーの美しさには感動。(スチル絵をPCの壁紙に使わせていただいているので、毎日拝見させていただいてます。) 初期からプレイさせていただいていたので、変化したポイントに気付く度に制作者様のこだわりと想いが伝わってきて感激してました。 本当に素晴らしい作品をプレイさせていただきありがとうございました。 -
世界を破壊する魔法独特な世界観を持つ、すごい作品でした。 二人の少女の生き様が壮絶すぎて、クリア後に言葉が出ません。 序盤からコメディのような明るい雰囲気ではないのですが、中盤からはさらにハードな展開が描かれ、「もうやめてー!」と目を覆いたくなるようなシーンもありました。 ただ、それでも世界は美しかったと思います。 こんなに残酷な世界なのに、どこか希望に溢れていて美しい。 絵本のような美しいグラフィックと巧みな心理描写が大変素晴らしく、この作品を残酷で美しいものへと仕上げているんだなと感動しました。 主人公は一般的なものとかなり離れた感覚をもった人物なのですが、細かく心理描写をすることで感情移入できるキャラクターになっている、というのも感動したポイントです。 普通ならば「ちょっとついていけない」なんて思ってもおかしくないのですが、彼女の気持ちが痛いくらいに伝わってくるんですよね。 世界観もそうですが、相反する2つのことを上手く共存させる表現力がものすごいです。 世界を破壊する魔法、というのが一体なんなのかと私自身も探し続けておりましたが、 最後に提示された解答がとてもしっくりきました。 これ以上ない答えだったように思います。 とても良い作品だと思いました。 ありがとうございました! -
2つの心病に苦しむ一人の女性と一人の医師の間で交わされた、2人にしか通じないかもしれないが、2人にとってはこれこそがと思わせる一つの愛のカタチを静かに見守る物語でした。 読み上げてくださる声が心地良い高さと落ち着きで、読み聞かせを聞いているような気持ちになりました。 @ネタバレ開始 相手の心臓を保管し、来るべき時が来たら自分の心臓も別瓶に入れ並べて寄り添うカタチも、これも一つの愛のカタチであろうと思いました。 先生が心臓を保管することを提案してきた時のメッセージの出し方にインパクトがあって、その部分がいかに重大であるか、衝撃的なことであるかが伝わってきました。 普通であれば狂人だと周囲から切り捨てられそうなところ、本作ではその狂気性よりも2人の辿り着いた愛の形、2人の愛の在り方として昇華されていて、むしろ美しいとさえ感じました。 ヤンデレゲームなどで心臓を保管してずっと一緒に~というものは見ますが、それとは一線を画したところにあるプラトニックな愛にも似たものを感じます。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
コーヒーのくにコーヒー大好きな人が多い国で、コーヒーが飲めない主人公の物語です。10分程度で読み終えることができました。 優しい絵本のようなタッチの絵柄の中で、もしかしたら自分自身も言う側・言われる側になってるかもしれないと想像してしまうような、普遍的で考えさせられるテーマが印象的な作品でした。いくつかギミックもあり、おまけのストーリーを含めて楽しい時間を過ごすことができました。 -
終わりからとても面白いコンセプトの作品でした。5分も経たずに読み終えることができますが、自分は何度も何度も読んでしまいました。 @ネタバレ開始 意味深なタイトルに最初は「どういうことだろう?」と思いながら読み始めましたが、「初めから」を見た瞬間、その構成の素晴らしさに脱帽しました。この仕掛けはそう簡単にできるものじゃないと思います。短い時間の中で大きなインパクトを与える素晴らしい内容でした。 -
星を待つ片月切ない気持ちになりました お互いの気持ちが本当に… 思い出の場所を巡って、そこでの二人の会話が切なさを倍増させました 素敵な作品をありがとうございました!! -
ひとつだけ願いが叶うなら。イラストもストーリーも素敵でした 色々な選択肢があり、色々なEDがあって、プレイしてて楽しかったです!! 自分が変われば、周りが変わっていくという素敵なことも教えてくれるゲームでした 素敵な作品をありがとうございました!! -
非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore前作同様解像度の荒いグラフィック、耳障りのいい音楽、とりとめのない会話が心地いいシナリオ、どれも好みでした。もともと好んでLofiを聴くこともあり、世界観にマッチした音楽がとても良かったです。しかも自作なのが驚き。 入社から二週間弱、雑用ばかりで暇を持て余していた主人公の瑛(サイトウ)。同社のライターであるマエと出会い、そのまま「ノウティカ」編集部へ異動しライターとして勤務するお話です。 仕事らしい仕事を任されなかった瑛の鬱屈した感情、将来への不安、それらが序盤でしっかりと描かれていたので、マエに仕事を任されるようになってからの喜び、楽しさがこちらまで伝わってきて嬉しくなりました。はじめは大人しい子なのかなと思っていましたが、マエと出会ってからコロコロと表情が変わるよくしゃべるイマドキの女の子であることが分かり、微笑ましくなりました。 登場人物で一番好きなのはマエなのですが、とても素晴らしい性格をしている女性だと思いました。書置きのメモ一枚で瑛をかっさらい(字が汚いのもポイント)、上司にも「お前」呼び、車内では謎ASMRを流し、服は着回し、物に八つ当たりするなどなど…。人間味があふれる自然体のキャラで親近感がわきました。 特に派手な演出や展開があるわけではありませんが、だからこそこの落ち着いた雰囲気、たまにジョークが入るだらっとした会話を存分に楽しむことが出来ました。 @ネタバレ開始 マエの結婚相手がどんな人なのか、家での彼女はどうなのか非常に気になるところではありますが、深く語られないところもこの作品の魅力だなと強く実感しました。エンディングでは瑛の成長が実感出来て良かったです。 @ネタバレ終了 次回作を制作中とのことで遊べる日を楽しみにしています。ありがとうございました。 -
雨音と自動人形 結(むすび)じわっとくるゲームはたくさんあるけれど、 本当に涙を流したのは、初めてでした。 ものすごくいいアニメーション映画を見た気持ちで しばらくパソコンの前から動けませんでした。 動画も美しいし、挿入曲も、歌声も EDの絵も曲も 胸が締め付けられるような思いで見入りました。 「人形」の本当の意味を知ったとき、 物語の素晴らしさに打たれました。 素晴らしい時間を過ごせる作品を作ってくださり、 本当にありがとうございました。 -
今宵サンタは街角で。タイトルは随分前から知っていて、時節柄いいなとダウンロード。 改訂版でしたか。 4編のミニストーリーが、お互いにわずかにリンクしながらも独立していて、 次の「story 5」は自分のところかも、などと思わせてしまう程に何気ないお話。 でも、何故だろう、読んだ後には誰かに優しくしたくなってしまう。 文章は小難しい言い回しとか、アッと驚くトリックや伏線があるわけでもない、 音読してもつっかえて読みづらくないであろう、その文章は水のように スゥっと入ってくる。やはり、”ノベル”ゲームの肝は文章だなと。 深夜のショートドラマでありそうな、いい夢が見られそうなお話でした。 -
雨音と自動人形 結(むすび)温かくて、切なくて、胸が締め付けられるような物語でした。 雪村さんとアヤちゃんが出会って、少しずつ関係性が変化していく様子に引き込まれました。 タイトル画面のゲームタイトルがバス停になっている等、グラフィックの使い方もとても印象的でした。 OPとEDも素敵でした。特にEDが好きで、プレイ後にまた再生していました。 @ネタバレ開始 以下、全く綺麗にまとめられなかった心の叫びです。 ツラい記憶を消すのではなく、封じて、いつか必ず返すという設定が、なんだか胸に残りました。記憶を封じるシーンの演出が、とても美しかったです。綺麗な青色でしたが、青は悲しみの色なんですね……! 美月ちゃんの明るさには、ほっこりしました。髪が逆立つところが、良かったです。 人を救うために頑張ったのに、頑張った結果不自由になって幸せから遠ざかってしまった博士……。切ないです。でも、その道を突き進んだからこそ、アヤちゃんに会えたんですよね。何も知らないアヤちゃんが、あれだけ綺麗な心を持つようになったのは、きっと博士のおかげなんだろうな……と感慨にふけっておりました。 アヤちゃんが涙を流しながら生まれたところが、印象深かったです。アヤちゃんは、美月ちゃんが雪村さんのことを忘れたことに胸を痛めたり、泣けない博士の代わりに涙を流したりと、人の心の痛みが分かって優しい上に、強い心を持っていて、本当に魅力的だなと感じました。 タバコを吸い始めたばかりのアヤちゃんが、タバコを灰にしていくところは笑ってしまいました。ほほえましかったです。 左上の数字が何を表しているのか、ドキドキしながらプレイしました。アヤちゃんの寿命だと予想したのですが、予想を裏切る展開で驚きました! 最後のシーンで、ずっと待ち望んでいた博士に会えたけど、その博士の頼みを毅然として断るアヤちゃんが、かっこよかったです。このシーン好きです! そして、アヤちゃんが最後についた純白の嘘がまた……最高でした! ED後のシナリオも良かったですね……!きっとそう来るだろうなとは思っていたのですが……!!実際に封じ屋を引き継いだアヤちゃんを見て、情緒が大いに乱れました! 長々とすみません。これだけ書いても感じたことを全く上手く表現できていませんが、このくらいにしておきます。ムービーとあらすじで絶対私の好きな作品だ!と思ったので、楽しみにとっておきましたが、大正解でした。 @ネタバレ終了 心動かされる作品をありがとうございました! -
雨音と自動人形 結(むすび)プレイしました!全てのシーンが印象的で、明るい作品ではありませんが切なく心が温かくなりました。世界観や設定も丁度いい具合に頭に入って来て良かったです。 -
暗がりビオトープ「自分の居場所はどこにあるんだろう?」 そんな悩みを抱える主人公がゲームセンターでさまざまな人と出会い、成長していくお話です。 背景やシステムUIなど、画面全体の色づかいが特徴的で、独特な雰囲気を出しています。 シナリオは、シーンごとに細かい区切りがあって読みやすいです。 60分ほどの物語の中に、いろいろな人間ドラマが詰まっている作品です。 -
非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore短くループするトラックと解像度を落とした画像やフォント、いずれもローファイにまとめた表現が前作同様とても好きでした。黒基調でミニマルなUIなどクールなセンスは唯一無二の作風。 現代的でシニカルな登場人物たちの会話が自然で、現代的なテーマをリアルな空気感で描いた物語が楽しかったです。 -
瓶の中の声耳が聞こえないと相手と意思疎通を図ることは耳が聞こえる人と同じようにはいかないですが、耳が聞こえないことそれを理由に排除しようとする人もいれば、ありのままを受け入れようとする人もいる……耳の聞こえない主人公が転校先で出会った不思議な少女やとても気のいい友人たちと過ごすうちに、少しずつ本来の自分を取り戻していく心温まる物語でした。 友人になる一馬さんたち、ふみ先生やまりさんなどあたたかな人たちとの出逢いと交流によって主人公が再起する姿に、最後まで穏やかな気持ちで読み終えることができました。 本編が始まる前に冒頭にあった通り「静寂の物語」でしたが、その静けさが逆に主人公の境遇などを引き立たせていました。 @ネタバレ開始 トゥルーエンドにあたる全員で記念撮影していたスチルで晴喜くんが笑顔で写っていて、本当によかったです。 立ち絵が基本的に眉が下がっている自信なさげな困っているような顔が多かったので、最後のスチルの笑顔にほっこりしました。 @ネタバレ終了 静寂の物語と銘打たれた通りとても静かな物語でしたが、その静けさの中だからこそ見えてくるものがある素敵な物語でした。 ありがとうございました! -
雨の袂イントロもエンディングも短編映画のようでワクワクしました。 一転して本編の、しっとりしているのに もどかしくてくすぐったくてどこかちりちりと焦げるような文章の感覚が面白くて 最後まで進みました。 もう本当に青春! 不器用で面倒くさくて、 そう、だからずっと雨なんですね。 ・・・でも最後には美しい虹も立ち上る。 その流れが美しかったなぁ! 小劇場で特別上映の映画を見た時のような 素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございました。

かおり
富井サカナ/DIGITALL
みゃあすけ隊長
ぷちなま@Gamer's Life
SHIA
個人宇宙
そら@ゲーム実況者
川澄シンヤ
Sisi Yuki
m某
灯野ともる
らいんむぎむぎ
向風鈴g
kamioka