ドラマ
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願い星は少年の形をしている血を流している間だけ会える死んでしまった友人との心の交流を描いた物語。 人との交流を頑なに拒む風子の心情が丁寧に描かれているのですが、とても胸が締め付けられました。夢中になって読んでいました。 UI、グラフィック、音楽と全てが調和して美しい世界観を作っていました。エンディング動画もあるのですが、物語のラストにあれを見るともう……色んな感情が噴出してきました。 @ネタバレ開始 自傷行為でイオリくんに会えるという設定がすごかったです。イオリくんのためなら、自分の痛みなんて何とも思わない風子ちゃんと、自分のせいで傷を作るイオリくんの対比がとても切なかったです……。 終盤では、イオリくんの、風子ちゃんへの想いに泣きました……。イオリくん、本当にいい子ですね……。 タイトルと同じ名前のエンディングで、最後に、ずっと人と関わるのを拒否していた風子ちゃんがイオリくんの想いを受けて、一歩前に踏み出したところで涙があふれてきました。とても心揺さぶられました……! エンディングでは、最後のイオリくんが消える演出に、胸が締め付けられました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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アンタなんて愛してない彼女の本心を知るために、幾度となく時を遡り救いに行くお話。 親切設計なのでテンポよく進めることができました。エピローグ後のストーリー2種類も、無事にたどり着くことができたときの達成感がすごいです! @ネタバレ開始 自分が彼女を助けているはずが、本当は彼女に助けられていたのは驚きでした。タイトルもツンデレな女の子を思わせるものですが、渉さんの逆鱗に触れないように……という彼女なりの想いが込められた言葉なのではないかと考えています。 渉さんも同じ時計を持っているのはなぜだろうと不思議に思っていましたが、隠しシナリオで理由がわかってなるほど~となりました。渉という名前も時にかかっているのでしょうか。彼女以上にツンデレで一周していいキャラだなと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)ムービーやアイキャッチの演出に感銘を受けました。クオリティが高い……! また、未来に向かって進んでいくキャラクターたちがとても魅力的でした。 中でも金田さんは、威圧感があって怖い人なのかな?と思ったのですが、神山さんに対して話しかける様子を見て印象ががらりと変わりました。 友人のため、家族のため、自分のため、夢を叶えるため……。目的は違っても、何かのために働く大人は格好良いなと思います。 素敵な作品をありがとうございました。
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夢幻の秋小夜の真実がはっきりと分かるわけでなく、それを想像し、何かできることがあったのではなどと考えてしまいます。私では言葉にしてまとめるのが難しい、色々なものが溢れてきました。 作品の説明にある「あなたは知らないうちに、誰かを傷つけていませんか?」という一文から美樹のことだけでなく、自分についても考えてしまいますね。 何気ない一言が人を傷つけてしまうこと、反対に傷ついてしまうこと。考えると怖くて人と関わるのが嫌になってしまいます。 こうして作品の感想を書のもそうで、怖くなることが何度もありますし実際に失敗したこともあります。人に何かしらのメッセージを訴えるタイプの作品を公開することは、さらに危険なのだとも。 それでも伝えたいことや伝わってほしいこと、そんな何かがあって。だから下手なりに言葉を選んで迷って。 ……なんて考えだすと陰鬱ループにはまってしまいそうですが、きっと良いことの方が多くあると信じてますし、ごめんなさいするから不快だったら言ってね~。というスタンスでいますが(笑) ほんと何言ってんの? って感じの感想になってしまいましたが、とても素晴らしい作品でした。ありがとうございました!
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夢の狭間で短編ですが、まったりとした雰囲気が心地よい作品でした。 @ネタバレ開始 しかし、明かされる最後の事実は、切ない…。 夢の中であっても、想いが通じ合ったことに意味があると信じたいです。 @ネタバレ終了 制作ありがとうございました。
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高層マンションお金持ちで、妻と子どもたちがいて、とても「幸せ」なはずの主人公。 しかし、そこに突然訪れる大ピンチ! 脱出ゲームの要素を備えながら、本当の「幸せ」とは何かを考えさせられる作品です。
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僕らのノベルゲームノベルゲームを作ることになった高校生たちの青春ストーリー。キャラクターがあまり記号的・漫画的でなく、リアルに丁寧に描写されている作品です。魅力的な女の子たちも登場しますが、恋愛・ラブコメというよりは友情・創作に比重を置いていることが新鮮でとっても楽しく読みました! 制作する中で衝突したり険悪になったりする感じまでしっかり描いてるのがすごい…。暗いときはかなり暗い空気になるので、読んでいてハラハラしました。 鬼瓦君とのイラストのエピソードが特に好きです! @ネタバレ開始 とても丁寧に綺麗に描かれていただけに、終盤での屋上のシーンがやや唐突に感じて若干驚きました…が「創作」というテーマをしっかり描いた素晴らしい作品だと感じました!@ネタバレ終了 創作者の方には特に読んでほしいお話です。面白い作品をありがとうございました…!
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出血大サービスタイトルに偽りなしの出血サービスを受けるお話。冒頭で突然有名な物語の一節が流れたことには少し驚きましたが、世○も世代にはしっくりくるストーリーでおもしろかったです。 ありがとうございました。
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今宵、忘却列車にて。15分程度で全クリしました。 最初は「あれっ?」と思いましたが、クリア後の小噺まで読んで一変しました…! @ネタバレ開始 トゥルールート後はえぇそんな自己犠牲…!とハラハラしてましたが、先ほど書いた通り小噺を読んで一変しました。 トゥルーでの彼の行動はきっと罪悪感を抱えていた彼にとっても、この列車の出来事を忘れる主人公にとってもベストなものだと思います。 けど、残されるってすごく辛い事なんですよね。 彼が主人公を忘れないために、たった一人の為に思い出を何度も思い起こすのが切なかったです。あの小噺で初めて彼に感情移入できた事もあり、余計にそう感じました。 完全に余談かつ自分の話になってしまい恐縮ですが、友人を亡くして同じような状況になったのを思い出しました。 @ネタバレ終了 トゥルー後のタイトル画面、そしておまけで切なさが増した素敵な作品でした! ありがとうございました。
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そして僕らは世界を壊す一人の少年を救うための、愛と献身の物語でした。 読んだあと、叫びだしたくなるような衝動と、はがゆさ、愛おしさに襲われる、素晴らしいシナリオでした。とても面白かったです…!! 少しずつ紐解かれていく謎に心かき乱され、あっという間の2時間でした。 梓くんという男が…その生き方が、私は本当に本当に大好きです……泣 心にそしせかという消えない記憶を刻むことができて嬉しいです。 素晴らしいゲームをありがとうございました!
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シリウスの揺り籠タイトル画面から綺麗でうっとり。天文サークル〝シリウス〟に入った優とその周りにいる人々の物語。 登場人物は実写ですが、作品に合っていて違和感は全くなかったです。使われている背景や人物写真、BGMがとても美しく、オシャレ! 作品の雰囲気がとても好きでした。 選択肢にも使われているスマホ画面も細かく作り込まれていてすごかったです。 @ネタバレ開始 過去の出来事で塞ぎ込んだ結衣が前を向く終わり方で良かった……! 雫のその後も気になります。 @ネタバレ終了 星を眺めたくなる素敵な作品でした! ありがとうございました!
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「私のこと、ご存知ですか。」「私のことご存知ですか?」と村人に聞いて回る話。 どんな結末なのかドキドキしながらプレイしました。会話のみの文章なので、サクサクと読みやすかったです。 @ネタバレ開始 最後の結末は、すごく切なかったです……。覚えてもらう嬉しさを知ってしまったからこその切なさですね。でも、彼女にとっては、これが正解だったんですね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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白き野に咲く花の名は性転換ができる薬の設定がこんな感じで活きるとは! 全くの予想外で面白かったです。 素敵なイラストとマップ探索も嬉し楽し。エンディング回収することで見えてくる感じと、語りつくさぬところもまた良いですねぇ。 @ネタバレ開始 そして怪しくて妖しい保健室。今後も調査が必要ですね(`・ω・´) @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!
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夏の亡霊、刹那の雪と透羽の空女の子と幽霊と男の子のお話。 表情とポーズ豊かなキャラクターがすごい!ホタルちゃんもヒジリちゃんもかわいかったです。特にヒジリちゃんがフリーダムにふわふわ画面を漂っているのはコミPo!じゃないとできない表現だな~と思いました。 切なくて、でも心がじんわりとあたたかくなる前向きな終わり方でとても良かったです。
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花のかげになくらむあやかしと呪い、おひいさま…優しい音楽とやわらかい雰囲気の画面で綴られる、和風短編ノベルゲーム。 作品に漂う雰囲気がとても好きです。クリア後のシナリオも面白かったです!
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自殺録山の中の施設で育った主人公、立ち入り禁止の北館、「自殺録」…不思議な設定で始まり、いじめの話や施設からの脱走など話が転がっていくものの、一体どこに着地するのか?気になって進めました。追い詰められていく主人公の思考が興味深かったです。 終盤はまったく予想もしていなかった展開に驚きました。思っていたよりはるかに深い「死生観」と哲学、そして愛のお話でした。
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高層マンション閉じ込められたのは自宅の書斎。どこに何かあるか知っているから脱出ゲームにならないのでは…と思いながら読み進めていくと思いもよらぬ展開に。 人生とは、幸せとは…脱出を試みる中で主人公の気持ちが何度も揺れ動くのが印象深かったです。
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深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to深夜に街を散歩するだけなのですが、雰囲気がとても良い!BGMも主張しすぎずまさに深夜に聞きたくなる。右下に表示される括弧のアイコンも良かったです。 私にも兄がいるのですがおバカな会話しかしないのでニイや括弧のようなとりとめのない会話が続くことってなかったなーと思い出しました。兄妹だけで過ごした日々が長かったからこその相手を思いすぎて不器用になっているのが伝わってきました。会話しながら括弧からどんな返答がくるか、相手の表情の変化を絶妙に感じとるなど大切にしているのがわかります。 ずーっと二人だけで会話しているだけなのに、夢中で読み続けていました。 @ネタバレ開始 タグにオカルトとあるので、自転車の男や工場の箇所は実は何かが起きるのではないかと思ってドキドキしてました。 @ネタバレ終了 素敵なお話をありがとうございました。
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白き野に咲く花の名は女子校にまぎれこんだ男は誰なのか。何やら事情を抱える2人に声をかけ寄り添いながらも、疑いの目を向けないといけないのが心苦しく… ほとんどのエンディングで主人公のあの台詞が変わらないところが好きです。 周回中、マップ画面でセーブができる仕様が嬉しかったです。
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「私のこと、ご存知ですか。」自分のことを知らないかと訪ねて回る。 記憶喪失?それとも……と、何周かやり直してみました。 トゥルーと思われるEND1を見て、ぎゅっと締め付けられるような、何ともやりきれなく感じました。優しく繊細で、そして悲しいおはなし。このおはなしに巡り逢えてよかったです。