ドラマ
8649 のレビュー-  
		                    
		                        
		                            
終わりから詩を読んでいるような気持ちでした。 @ネタバレ開始 終わりからを読んで、病気がよくなって希望に満ち溢れていくのかと思っていたのですが… 終わりの演出で、あっ…と思ったら、なんだかもう切なくなってしまいました。 @ネタバレ終了 とても考え抜かれた文章で、それでいて綺麗な文章で凄いなと思いました。 -  
		                    
		                        
		                            
雨音と自動人形 結(むすび)(すみません!!編集しようとして間違えて返信をしてしまい、謎のW投稿になってしまったので通常コメントで投稿しなおします><) オープニング・エンディングムービー共に素晴らしい出来の作品でした。 曲も、動画の校正もとても良きと思いました。 OP・EDムービーは+αの演出で「無くても良い」と仰る方もいらっしゃいますが、これほど良い出来のものを見ると、無ければ作品全体の印象が変わってしまうのではないか、とすら思います。 シナリオについては「雨音」とタイトルにもあるように、しっとりと落ち着いたもので 台風のような天地をひっくり返すような事件が起こるわけではありませんが、落ち着いた日々の中に細かい描写を重ね、ラストに向けて徐々にストーリーが広がっていく作りでしたのでガンガン読み進めることができました。 なので体感時間がプレイ時間の半分くらいだったと感じます! しとしとと降り続いていた雨が、パァッと晴れ渡るようなラストの展開はとても綺麗で、そして心地よさがありました。 それにしてもアヤさん可愛いですね……。 話すたびにピョコピョコ、耳の……スイッチ的な何かが動くのがとっても可愛らしい。 @ネタバレ開始 感情のないロボットかと思いきや、回想で何度も涙を流す姿に心を打たれました。 なんて優しい女性なんでしょう。 彼女の心は人よりも人らしいものなのですね。 エピローグの彼女もとても魅力的でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -  
		                    
		                        
		                            
2つの心おじさんと若い女性の、恋愛を超えた絆の形といいますか 言葉にすれば歪に思えますが、プラトニックな美しい関係に胸を打たれました。 2人は愛し合っていたのか……それとも依存や慈悲の類なのか…… そこをハッキリさせないさじ加減が絶妙ですね。 @ネタバレ開始 先生の寿命が近づいたとき、紅葉の降る中で常子さんが迎えにくるシーンはとても美しく思えました。 生前は叶いませんでしたが今度こそ、頂上からの眺めを一緒に見れたらいいなあと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -  
		                    
		                        
		                            
メドゥーサと目を合わせると死ぬゲーム。目を合わせようとしてくるメドゥーサの彼女との7日間、どう過ごすのかを選択していくお話でした。 メドゥーサの彼女と相対する自分(主人公)は一体何者なのか、 色々な想像をしながら読み進めていたのですが、 @ネタバレ開始 まさか人間でないとは…!! しかも彼女の子供だったなんて…予想だにしない展開に心底驚きました。 メドゥーサの力を持つ者同士の対峙という設定、 これを予想できる方はなかなかいないのではないかと思います。 素晴らしい発想だと思いました。 また、目を合わせようとしてくる彼女の意図も、 利己的なモノではなく主人公のためだったという思いもよらない展開。 こちらも予想外でした。 そんな驚きの真相がわかってからの結末ですが、 トゥルーエンドはお互いの気持ちがすれ違い、 無理やり…という展開で一番悲しい結末だったように感じます。 母である彼女の、断腸の思いが伝わってくる涙ながらのスチルが泣けました。 そして唯一目を合わせられるハッピーエンドも、ひたすらに涙を誘う展開でした。 最後にしてようやく見つめ合うことができた…だなんて、なんて切ないの! しかも残された時間はもうわずかという、哀しい現実がまた泣けます。 更にその後、二人が穏やかに最期を迎えるシーンがなんとも美しく涙、涙。 切ないけれど、最期は幸せだったのかな…と思える温かな終幕でした。 最後にバッドエンド。 個人的にはこのエンドが一番印象的でした。 彼女も主人公も目を合わせられなかったことで迎えた、切なすぎる別れ。 どうか二人の行きつく先が同じ場所であってほしい、晴れ渡る青空に願わずにはいられない哀しい最期でした。 @ネタバレ終了 驚きと、感動とが押し寄せてくる、切なくも美しい物語でした。 素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
みまわり学校の先生となって、放課後の見回りをしていくノベルゲーム。 可愛いキャラクターデザインと、やさしい色使いの背景が物語世界に浸らせてくれました。 若干のBL風味はありますが、どちらかというと人間ドラマ寄り。 主人公は見回りをしていくうちに生徒たちの隠された一面を知っていく。 @ネタバレ開始 それを知り、そこから何か介入していく訳でもなく、劇的に生徒達の関係が発展していく訳でもなく、少し見える世界が変わりながらもまた日常が過ぎていくだけというのがリアルだなぁと思いました。 @ネタバレ終了 良い意味での少しモヤッとしたものが残り、彼らの「その後」が知りたくなります。素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
終わりから短いながらも、いや短いからこそ、すっと入り込める作品でした。"初めから"と"終わりから"の物語の二面性……見方によって少し感じるものが変わるというの演出の妙もきらりと光り、心に響く素敵な作品だと思いました。 -  
		                    
		                        
		                            
各務家〜食卓物語〜一晩の出来事を様々な人物の目線で楽しめるお話で、「この作りは、最初に見えなかった何かがあるに違いない!」なんて思ってプレイしました。 エピソードが追加されるにつれ、少しずつ見えてくる家庭の事情。 これは最後どうなるんだ!?とハラハラしながら進めていくと…… @ネタバレ開始 途中から「おや?」となりました。 キセキちゃんの言葉で、ニラちゃんは絶対に悪女だと踏んでいたのですが、こ、この子めちゃめちゃええ子やんけ!! ラストエピソードでは、いい人すぎて「結婚はよ!」となりました(笑 いやー……よく知りもしないのに誰かのことを値踏みするのは良くないですね! 楽しめるとともに勉強になりました。 @ネタバレ終了 心温まる素敵なストーリーでした。 ありがとうございました。 -  
		                    
		                        
		                            
人形のコエを聞いた日色使いがとても世界観とマッチしていました。 なんとか笑顔にできてよかったです。 短編ながらも、深い作品だと感銘を受けました。 とても素敵な作品ありがとうございました。 -  
		                    
		                        
		                            
タマキハル~序章 艮為山編~『タマキハル』シリーズ最新作~石章 山沢損編~の前に、~零章 プロト~と本作をプレイしましたので、ここで一旦感想を。 大まかな話の流れはプロト版と変わらず、全体的に演出やグラフィック面が強化されてるな、という印象でした。特に登場人物達の立ち絵が動く、動く…!見ていて楽しかったです。 丁寧に描かれた日常の些細な所が「もしやここは…伏線?」と思いながら読み進めていました。 平穏な日常が織りなされる中、後半に近づくにつれ不穏な空気が流れハラハラしながら読み進めました。 プロト版をプレイしてからのプレイなので、日付が進むごとにプロト版で体感したラストシーンが脳裏にちらつきます…… そんな不安感を緩和させてくれたのは主人公・陽介くんを取り巻く多彩な登場人物達とのやり取りと、なんと言っても清楚で可憐な美少女・香月さん! 見た目が可愛いという所だけでなく、周囲に気配りが出来て優しくて……だけど、ちょっと天然っぽいところや、ゲテモノ好きというギャップが魅力的でした! プロト版にはなかった(脳内で補完してました)イベントCGや香月さんのアルバイト先の服装(約束なのでどんな服装かは秘密です!)を見ることが出来て、思わず画面の前でガッツポーズしてました笑 プレイ後はギャラリーでも堪能させて頂きました……! 本当に、ここぞ!という所に見たかったイラストを見ることが出来て良かったです。 そして、プロト版のラストでも驚かされましたが、序章は…… @ネタバレ開始 え!? 香月さん(本作では安否不明ですが…)だけじゃなくて陽介くんも!?と驚きました。 背後から刺されてしまうシーンはホラー要素が強く、ドキッとしました。 そして最後のお父さんの意味深な台詞……これは物語の核心的な何かを知っていますね……この事件はただの通り魔殺人/傷害事件ではなく、深い何かがある……そんな風に思えました。 陽介君のお父さんについて、プロト版では完全にノーマークだったのでこちらにも驚かされました。 冒頭の和歌の意味やタイトル『タマキハル』という言葉が気になったので、調べてみて「あぁ…なるほど」と納得しました。 ラストの背後からの「ソンナニ好キダッタンダネ」と冒頭の和歌は、犯人から陽介くんへの恋焦がれたが故の歪んでしまった想いだったのかな、と。(違ったらごめんなさい!) 犯人は明かされていないので、この人かな?という疑いをもった人物はいるのですが… その人物も詳細な描写がまだなので、違うのかも?と考えが巡ります。 @ネタバレ終了 シリーズもので考察が出来て…というのは次章の公開を待つ間の楽しみになり良いですね! そしてこのまま7時間ボリュームの~石章 山沢損編~へ……! 香月さんも可愛くて本当に天使のようなステキな女性ですが、 椿姫ちゃんが個人的に刺さっているので、次章での掘り下げがとても楽しみです! シリーズ完結まで追っていきたいと思ってますので、 制作応援しています! 最後に『タマキハル~序章 艮為山編~』、面白かったです! ステキな作品を制作・公開して下さりありがとうございました!! -  
		                    
		                        
		                            
よあけまえのキミへ全三章の第一章ということですが、結構なボリュームがありました。世は幕末、浪士や新撰組(いずれもイケメン)が闊歩する世で主人公は女将のかすみさんとツケだらけのお客さんを相手になんとか店を切り盛りしていたが、ある事件をきっかけに運命は急転して……と、先がどうなるのか気になって一気に読了しました。 主人公であり元気いっぱいな年頃の娘さんである美湖さんと落ち着いたかすみさんたちの前に次から次に現れるイケメンたち……皆さん色々な立場や考え、癖がある方々で、どの方も魅力的でした。 個人的に笑顔が素敵で頼もしい坂本さんがドストライクでした。 @ネタバレ開始 かすみさんがどうなったのかがとにかく心配で、かすみさんの安否を知りたいがためにどんどん読み進めました。 お願いだから無事でいてくださいという祈るような気持ちでいましたが、結果的に命はあったけれど酷い仕打ちを受けていたので悲しくなりました。 美湖さんにはかすみさんの傍にいてほしかったのですが、敵方から狙われていて傍にいることもできず……と、かすみさんが隠れ攻略対象なのか?と思うほど、かすみさんが遠くてつらみでした……。 第一章の終わりではかすみさんの元気な姿を見ることなく終わってしまったので、今後後悔される残りの2章でかすみさんの元気な御姿が見られることを願います…! 皆さんとの交流がとても丁寧で、濃厚な物語を堪能させていただきました。 @ネタバレ終了 おにぎりは、カッチカチよりふわっと派です。 中岡家のおにぎりはどれだけカッチカチなのか気になった矢先に鉄や岩石なみのガチガチおにぎり話も出てきて、米をどこまで硬くできるのか極める談義面白かったです。 残り2章の制作、頑張ってください! 素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
終わりから初めまして、プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 拍手したのはだいぶ前ですが二度目を読んでいなかったので再プレイしました。「終わりから」って、そういうこと・・・!優しさと悲しさのリバーシブル、演出の素晴らしさに脱帽です・・・! @ネタバレ終了 優しいBGMと雰囲気が素敵ですが、どうしてこんな発想ができるのか・・・もうすごい以外に言い表せる言葉がわからないです(語彙力無)「終わりから」の演出の仕組みも知りたいですね・・・短い時間でぞくっとさせられる素晴らしいゲームでした。 素敵なゲームをありがとうございます! -  
		                    
		                        
		                            
鬼桜タイトル画面からずっしり重い物語が来る・・・! と身構えておりましたが、 実際プレイしてみるとテンポが良くて、 ギャグも多めなのでとっても面白く読みやすかったです。 キャラ差分、背景、一枚絵などなど・・・ 本当にめっちゃくちゃ多くて、 読んでいて視覚的にも楽しめて最高でした。 バトルシーンなんかは特にアニメに近い気がします。 全部のエンドを見ましたが、切なかったり 嬉しかったりと感想は様々ですが一貫してどれも素敵です。 @ネタバレ開始 赤の懺悔→鬼桜→哀惜の唄→桜の憧景→幻影の桜 の順に読みました。 そのせいか、鬼桜エンド読了後は、 焔緋くんが死ぬ度に、「橡くんの背中を守ってあげられる 人が居ないから、そうなるよね・・・」と 納得しつつも、哀しい気持ちでいっぱいでした。 個人的には鬼桜ENDの遠州さんと蘇芳の最期の 戦いが胸アツで、大興奮&大好きです。 焔緋くんにネックレスを渡すシーンで涙腺崩壊しました。 @ネタバレ終了 「鬼」についても色々考えさせられるお話で とっても面白かったです! 素敵な作品を有難うございました! -  
		                    
		                        
		                            
人形のコエを聞いた日キミって言われて暫くプレイして、漸くキミって私のことか!と気付いた鈍臭い奴ですがそれでも彼女を救うことが出来ました!絵が美しいな! -  
		                    
		                        
		                            君を殺す日どちらのエンディングも見ました。彼女の魂を奪う為の計画の途中何度も胸が痛みましたが、プレイ出来て良かった!と感動しました。先輩悪魔なのに良い悪魔だった!イケメン!
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警笛と魔笛の境界<はざま>で連続婦女暴行事件が立て続けに起きていることを伝えるキャスターが主人公の、じわじわとくるダークなお話でした。合間合間に挟まれる犯人の独白が物語全体にじっとりとした陰鬱な感じを与え、事件の異様さを引き立てていました。 @ネタバレ開始 主人公が連続婦女暴行事件に熱くなった理由などが明かされていくうちに、それを面白おかしくではないですが利用する人間がいて、無神経で嫌な人間もしっかり出てくるのがリアルでした。 刑事たち視点の物語も物語に厚みを添えていて、多角的な視点から物語を見ることで非常に面白い物語に昇華されていました。 特にラストで刑事さんたちが犯人の部屋に突入した時の犯人の異様っぷりが、ひしひしと伝わってきました。 @ネタバレ終了 カンカンカンカン……と鳴る警笛の音が耳に残る、じっとりとした狂気を感じる作品でした。 素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
ウソからはじまる物語ウソをテーマにした3つの短編からなる「ひとつの物語」でした。 4月1日の公園を舞台にした3つのお話はそれぞれ主人公もサブキャラも違うのですが、 発生する出来事が共通していたり、出てくるキャラが共通していたりと連鎖していて、 2話3話と読み進めていくことでひとつの物語が出来上がる…そんな感じのする構成でした。 色々な出来事が入り乱れるけれど、 推理もの並みに時系列がしっかりしていて矛盾が感じられないところもすごかったです。 よく練られたシナリオだと思いました。 また、タイトルバックのイラストやUI、BGMなど全体的に非常にお洒落です。 シティポップという言葉が思い浮かぶようなセンスのある仕様でした。 そんな印象的な部分が多い中でも、最大の特徴は「あいはらまひろ」さんの文章ではないかと思います。 透明感があり、淀みなく流れるように読みやすいのですが、 随所にグッと心をつかまれるポイントがある…何とも味わいがあり癖になる文体です。 少し読み始めた段階で、ああ好きな文章だな、とすっかりファンになってしまいました。 @ネタバレ開始 ウソつきは夢の始まり 相手を想う優しいウソが描かれたお話ですが、 ウソをつかれた側のしずくちゃんのセリフがとても印象的でした。 どうしてもウソを吐かれると「ウソを吐いたこと自体」に不誠実さを感じてしまうものですが、 しずくちゃんは比奈子さんの気持ちをきちんと理解してくれている…! そう思える展開がとても良かったです。 奇跡のような出会いをした二人だからこその絆が感じられる結末、感動でした。 真っ赤なウソ とても甘酸っぱく、そして少しセンチメンタルなお話でした。 七生ちゃんが背伸びすることなく現状を受け入れ、でもそこから前向きに歩き出す結末が良かったです。 若いころは年齢差が気になるだろうけど、 年齢を重ねていけば7歳差なんて全然気にならなくなるから大丈夫よ、七生ちゃん! と伝えたかったです・笑。 でもエピローグでは愛美ちゃんにも本音を打ち明けられたし、 自分を磨く時間を大切にできる七生ちゃんは素敵な女性になりそうですね。 恋の行方は明確ではないけれど、不思議と良い兆しを感じられる爽やかな終幕でした。 ウソからでた誠 こころさんに惚れました!!逆プロポーズかっこいい…! 一緒に生きていく覚悟とは言い得て妙。深い言葉です。 彼女になら誠さんも安心して背中を預けられそうですね。 共闘する覚悟を決めた二人にもうウソはいらないだろうと思える清々しい結末でした。 @ネタバレ終了 3編ともとても素敵なお話でした。 私は上から順に読んでいったのですが、違う順番で読んでいたらまた違った印象だったのかもしれませんね。 ただこの順番が時系列が一番わかりやすい気がしたので、 個人的には上から順に読んでよかったなと思います。 でもできることなら脳内リセットして、 順番を変えて一から読むことができたらななんて思ったりもしました・笑。 特別な大事件が起きるわけではないけれど、 全てのお話で「心の中で大切な事件が起きていた」ように思います。 そんな日常の中の大事が、心地よい文章で丁寧に描かれた秀作でした。 瑞々しく素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            禁忌を犯した少女見返り美人な眼帯少女がどんな禁忌を犯したのか、気になりつつプレイしました。冒頭から緊迫の雰囲気で、読み終わった後は少し不思議な気持ちになると同時に、胸があたたかくなる物語でした。 冒頭の「お父さん」が亡くなるシーンからタイトルの少女にどう繋がっていくのかと思いましたが、読み進めるうちになるほど!と思いました。 @ネタバレ開始 娘の美月さんがお父さんを助けたいがために、自分の命を懸けてお父さんが生きる道を用意したのですね! 確かに、本来死ぬはずの人間を助けようとする行為は循環から反してしまうので「禁忌」だなと思いました。 片翼で飛べない状態なのが、とても重たい禁忌を犯した感じがよく出ていました。 お父さんとお母さんの子どもとしてお腹の中に宿った美月さんですが、成長するとまた同じようにお父さんと喧嘩をしてお父さんが事故に遭う日が来るのか……それとも、今度は記憶がある状態で成長して今度こそ一家三人で幸せになれるのか。 たとえ記憶がなかったとしても、次こそは家を飛び出す前に思い止まれるのではないかと思いました。 お父さんも嫌な予感がする!と玄関まですぐに追いかけて行きそうな未来が感じられます。 @ネタバレ終了 禁忌を犯した少女とお父さんとの心あたたまる家族の愛情に、あたたかい気持ちになりました。 素敵な作品をありがとうございました!
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堕ちた恒星、朽ちた嶺岸峯岸くんにある種の親近感にも似た感情を抱きながらプレイしました。文章の息遣いが上手く、グイグイと読ませる魅力のある物語でした。少し変わったところがあると見られている峯岸くんの言葉回しが秀逸です。 とても地に足がついた物語で、主人公が淡々と人生を達観したような視点で進められるので物語にピンと張った一のような緊張感が漂っていました。 いわゆる黒歴史とも言えるような過去を抱えた主人公が、自分の過去の轍をそのままなぞろうとしている峯岸くんに対してコンタクトして―――というところから、鈴鹿さんとの会話に戻った後、唯一の選択肢ではどちらにするか本当に悩みました。 ピエロはピエロ同士を笑うことができない、しかしかつてピエロだったものはピエロを笑う……そこに込められた人間の持つ歪みにも似たものが、胸の内にじっとりと迫ってきました。 主人公の最後の一言が胸に刺さり、ピエロの呼吸が今まさに止まった瞬間にも似た得も言われぬ刹那を見ました。 「リアリティ」を感じる素敵な作品をありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
僕らのノベルゲーム作品プレイさせていただきました。前半から青臭さのある青春創作ものとして楽しくプレイ出来たのですが、後半の内容が圧倒的に好みでとても好きな作品になりました。思わず共感してしまうシーンが多かったことが、自分の中で良かった点です。 @ネタバレ開始 後半がとても好きなので、後半中心の感想になることをお許しください。 初めての合作、初めてのリーダー、高校生というまだまだ若い年齢、それぞれの作品にかける微妙なモチベーションの違い、そんな環境で物事がすんなりうまくいくわけもなく……。絶対来るだろうと思われ、そして実際に起きてしまった制作が岩礁へと乗り上げてしまう場面。自分が考えていたよりもずっと丁寧に、正面から描かれていました。制作中止に至ってしまったことは合作ということもあり誰にでも責任はあり、登場人物が口にする言葉はどれも一面の正しさをもったものでした。主人公の言い方が悪いのはもちろんなのですが、高校生であり、一人モチベーションが違うこと(何年も頭にある物語を形にする)をプレイしている私は知っているので責める気にはなれないというバランスもお見事でした。 創作に限らず、なにかをするということは失敗や挫折を含んでいるものです。頑張ったから結果がついてくるわけではないというのも当然のことです。それで傷つきやめてしまいたい気持ち、続けたい気持ちの中で板挟みになって苦しんでしまうというのも、やはりよくあることなのだと思います。 創作を投げ出してしまった主人公の気持ちを救った(火をつけた)のが、鬼瓦君が描いたエレナという自らが生み出したキャラクター、今に至るまで創作をし続けていた自分だったという点が最高でした。主人公がエレナの絵を見て、鳥肌が立ち涙が出たように、プレイしていた私も鳥肌が立ち、泣きかけました。私のこの作品での最大瞬間風速はこの場面でした。この後の創作ノートを夜通し修復する流れも含めてめちゃくちゃ良かったです。主人公と似た気持ちになれたというのが圧倒的に強かったです。 終盤の木下と屋上で対峙する場面、そこでも助けてくれるきっかけとなったものが自らが作り出した創作だったしエレナだった。自分を潰すのも創作だったし、助けてくれるのも創作だったというのが、これが創作の物語なんだと一貫して良かったです。 エピローグでさらりと描かれる数年後の話というのも良かったです。タツとの関係は途切れてしまったけれど、高校時代の関係って案外そんなものなところあります。制作云々がなくてもそうなっていた可能性も十分あります。でも、これからまた5人が顔を合わせたらまた何かあるのかもしれない、そんなちょっとした希望をもたせるようないい締め方でした。この言葉を感想で使うのは二度目ですが、やはりこういう部分も「バランスがお見事」でした。 作品を通して少ない絵をどう上手く使うかという部分が考えられているように感じました。上記のエレナの看板イラストや木下に立ち向かう場面はここぞという盛り上がりとして必要でしたし、主人公の頭の中にあったエレナ像が最後にはちゃんと全身が描かれ見えるようになる演出、5人でノベルゲームを作る絵と星空をバックにした絵は今流れている青春の時間と過ぎ去ってしまった時間という2つの意味を持っていること、絵の使い方に思わず唸ってしまいました。それぞれの絵が作品の大切な一部分を構成していました。 細々したところになりますが、作中で指摘された「ノベルゲーム制作中に出てくる絵と文章で同じことを書くとくどい」というような点。この作品ではノートを破るシーンでは言葉でなく音で先に表現されていたり、ビニール袋に入ったノートを見つけたときに文章では出てこないのに表示される美央の立ち絵だったり、作中で言っていることを実践しているからこそ、このノベルゲームを作るというお話に説得力が生まれていたんだと思います。文章があって、絵があって、音があって、それをまとめる演出があってのノベルゲームなんだと! @ネタバレ終了 とても丁寧に作られた、作品のバランスがちょうどいい素敵な作品。ありがとうございました! -  
		                    
		                        
		                            
世界を破壊する魔法ただただ破壊力のある作品でした。 テキスト描写と膨大な数のCG、カットによる表現力が凄まじいです。 可愛らしい絵柄と過酷なストーリーラインにはギャップがあるのですが、 絶妙なバランスで独特の魅力を醸し出しているように感じました。 唯一無二の強い世界観を作り出されていたと思います。 @ネタバレ開始 主人公は現実とピントが合っていないというか、 敢えてずらすことで自我を保っているように見えました。 暴力によるいじめは主人公に対しては大したダメージはなかったようですが、 性的なニュアンスが含まれ出してからの転げ落ち方が激しかったなぁ、と。 圧倒的に現実感のある性的なイメージで現実に引き戻されたようにも見えましたし、 敢えて描写が省かれている家庭の問題と関係があるようにも読めた気がします。 なおこちらのプレイ環境の問題かもですがDL版で選択肢直後に何度やっても固まってしまい、 ブラウザ版で両エンドを拝見いたしました。 @ネタバレ終了 実は大した量じゃないのにここまでの感想を書くのに小一時間掛かっていまして、 これだけ感想を書くのに苦労することは自分にとってはかなり珍しいです。 それだけ理性や論理ではなく感情に働きかけてくるタイプの作品なのかと思いました! なお、プレイ前にCG回想ボタンを押すと狂ったCG数を体感できるのでおススメです。 

											b-shadow 
											
				                      	
											みゃあすけ隊長 
											
				                      	
											かおり 
											
				                      	
											Rakushi 
											
				                      	
											雪本つぐみ@ 
											
				                      	
											執ジイちゃん 
											
				                      	
											一二七マコト@mcl 
											
				                      	
											SHIA 
											
				                      	
											紅山 槙(べにやましん) 
											
				                      	
                
			                        	
											菊島姉子 
											
				                      	
											一 ichimonji 
											
				                      	
											宮人@虚無 
											
				                      	
											富井サカナ/DIGITALL