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8650 のレビュー
  • 非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    前作同様解像度の荒いグラフィック、耳障りのいい音楽、とりとめのない会話が心地いいシナリオ、どれも好みでした。もともと好んでLofiを聴くこともあり、世界観にマッチした音楽がとても良かったです。しかも自作なのが驚き。 入社から二週間弱、雑用ばかりで暇を持て余していた主人公の瑛(サイトウ)。同社のライターであるマエと出会い、そのまま「ノウティカ」編集部へ異動しライターとして勤務するお話です。 仕事らしい仕事を任されなかった瑛の鬱屈した感情、将来への不安、それらが序盤でしっかりと描かれていたので、マエに仕事を任されるようになってからの喜び、楽しさがこちらまで伝わってきて嬉しくなりました。はじめは大人しい子なのかなと思っていましたが、マエと出会ってからコロコロと表情が変わるよくしゃべるイマドキの女の子であることが分かり、微笑ましくなりました。 登場人物で一番好きなのはマエなのですが、とても素晴らしい性格をしている女性だと思いました。書置きのメモ一枚で瑛をかっさらい(字が汚いのもポイント)、上司にも「お前」呼び、車内では謎ASMRを流し、服は着回し、物に八つ当たりするなどなど…。人間味があふれる自然体のキャラで親近感がわきました。 特に派手な演出や展開があるわけではありませんが、だからこそこの落ち着いた雰囲気、たまにジョークが入るだらっとした会話を存分に楽しむことが出来ました。 @ネタバレ開始 マエの結婚相手がどんな人なのか、家での彼女はどうなのか非常に気になるところではありますが、深く語られないところもこの作品の魅力だなと強く実感しました。エンディングでは瑛の成長が実感出来て良かったです。 @ネタバレ終了 次回作を制作中とのことで遊べる日を楽しみにしています。ありがとうございました。
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    じわっとくるゲームはたくさんあるけれど、 本当に涙を流したのは、初めてでした。 ものすごくいいアニメーション映画を見た気持ちで しばらくパソコンの前から動けませんでした。 動画も美しいし、挿入曲も、歌声も EDの絵も曲も 胸が締め付けられるような思いで見入りました。 「人形」の本当の意味を知ったとき、 物語の素晴らしさに打たれました。 素晴らしい時間を過ごせる作品を作ってくださり、 本当にありがとうございました。
  • 今宵サンタは街角で。
    今宵サンタは街角で。
    タイトルは随分前から知っていて、時節柄いいなとダウンロード。 改訂版でしたか。 4編のミニストーリーが、お互いにわずかにリンクしながらも独立していて、 次の「story 5」は自分のところかも、などと思わせてしまう程に何気ないお話。 でも、何故だろう、読んだ後には誰かに優しくしたくなってしまう。 文章は小難しい言い回しとか、アッと驚くトリックや伏線があるわけでもない、 音読してもつっかえて読みづらくないであろう、その文章は水のように スゥっと入ってくる。やはり、”ノベル”ゲームの肝は文章だなと。 深夜のショートドラマでありそうな、いい夢が見られそうなお話でした。
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    温かくて、切なくて、胸が締め付けられるような物語でした。 雪村さんとアヤちゃんが出会って、少しずつ関係性が変化していく様子に引き込まれました。 タイトル画面のゲームタイトルがバス停になっている等、グラフィックの使い方もとても印象的でした。 OPとEDも素敵でした。特にEDが好きで、プレイ後にまた再生していました。 @ネタバレ開始 以下、全く綺麗にまとめられなかった心の叫びです。 ツラい記憶を消すのではなく、封じて、いつか必ず返すという設定が、なんだか胸に残りました。記憶を封じるシーンの演出が、とても美しかったです。綺麗な青色でしたが、青は悲しみの色なんですね……! 美月ちゃんの明るさには、ほっこりしました。髪が逆立つところが、良かったです。 人を救うために頑張ったのに、頑張った結果不自由になって幸せから遠ざかってしまった博士……。切ないです。でも、その道を突き進んだからこそ、アヤちゃんに会えたんですよね。何も知らないアヤちゃんが、あれだけ綺麗な心を持つようになったのは、きっと博士のおかげなんだろうな……と感慨にふけっておりました。 アヤちゃんが涙を流しながら生まれたところが、印象深かったです。アヤちゃんは、美月ちゃんが雪村さんのことを忘れたことに胸を痛めたり、泣けない博士の代わりに涙を流したりと、人の心の痛みが分かって優しい上に、強い心を持っていて、本当に魅力的だなと感じました。 タバコを吸い始めたばかりのアヤちゃんが、タバコを灰にしていくところは笑ってしまいました。ほほえましかったです。 左上の数字が何を表しているのか、ドキドキしながらプレイしました。アヤちゃんの寿命だと予想したのですが、予想を裏切る展開で驚きました! 最後のシーンで、ずっと待ち望んでいた博士に会えたけど、その博士の頼みを毅然として断るアヤちゃんが、かっこよかったです。このシーン好きです! そして、アヤちゃんが最後についた純白の嘘がまた……最高でした! ED後のシナリオも良かったですね……!きっとそう来るだろうなとは思っていたのですが……!!実際に封じ屋を引き継いだアヤちゃんを見て、情緒が大いに乱れました! 長々とすみません。これだけ書いても感じたことを全く上手く表現できていませんが、このくらいにしておきます。ムービーとあらすじで絶対私の好きな作品だ!と思ったので、楽しみにとっておきましたが、大正解でした。 @ネタバレ終了 心動かされる作品をありがとうございました!
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    プレイしました!全てのシーンが印象的で、明るい作品ではありませんが切なく心が温かくなりました。世界観や設定も丁度いい具合に頭に入って来て良かったです。
  • 暗がりビオトープ
    暗がりビオトープ
    「自分の居場所はどこにあるんだろう?」 そんな悩みを抱える主人公がゲームセンターでさまざまな人と出会い、成長していくお話です。 背景やシステムUIなど、画面全体の色づかいが特徴的で、独特な雰囲気を出しています。 シナリオは、シーンごとに細かい区切りがあって読みやすいです。 60分ほどの物語の中に、いろいろな人間ドラマが詰まっている作品です。
  • 非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    短くループするトラックと解像度を落とした画像やフォント、いずれもローファイにまとめた表現が前作同様とても好きでした。黒基調でミニマルなUIなどクールなセンスは唯一無二の作風。 現代的でシニカルな登場人物たちの会話が自然で、現代的なテーマをリアルな空気感で描いた物語が楽しかったです。
  • 瓶の中の声
    瓶の中の声
    耳が聞こえないと相手と意思疎通を図ることは耳が聞こえる人と同じようにはいかないですが、耳が聞こえないことそれを理由に排除しようとする人もいれば、ありのままを受け入れようとする人もいる……耳の聞こえない主人公が転校先で出会った不思議な少女やとても気のいい友人たちと過ごすうちに、少しずつ本来の自分を取り戻していく心温まる物語でした。 友人になる一馬さんたち、ふみ先生やまりさんなどあたたかな人たちとの出逢いと交流によって主人公が再起する姿に、最後まで穏やかな気持ちで読み終えることができました。 本編が始まる前に冒頭にあった通り「静寂の物語」でしたが、その静けさが逆に主人公の境遇などを引き立たせていました。 @ネタバレ開始 トゥルーエンドにあたる全員で記念撮影していたスチルで晴喜くんが笑顔で写っていて、本当によかったです。 立ち絵が基本的に眉が下がっている自信なさげな困っているような顔が多かったので、最後のスチルの笑顔にほっこりしました。 @ネタバレ終了 静寂の物語と銘打たれた通りとても静かな物語でしたが、その静けさの中だからこそ見えてくるものがある素敵な物語でした。 ありがとうございました!
  • 雨の袂
    雨の袂
    イントロもエンディングも短編映画のようでワクワクしました。 一転して本編の、しっとりしているのに もどかしくてくすぐったくてどこかちりちりと焦げるような文章の感覚が面白くて 最後まで進みました。 もう本当に青春! 不器用で面倒くさくて、 そう、だからずっと雨なんですね。 ・・・でも最後には美しい虹も立ち上る。 その流れが美しかったなぁ! 小劇場で特別上映の映画を見た時のような 素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございました。
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    じつは少し前に一度クリアしていたのですが、アップデートされると知ったため、アプデ後再度プレイさせていただいてからのコメントとなりました。 心揺さぶられる物語でした……!! 衰退した文明。降りしきる雨。廃線のバス停。 こういう世界観とても好きです。 盲目のアンドロイド、アヤをはじめとした魅力的な登場人物たち、構成力が素晴らしいシナリオ、端正な文章、そして物語をひきたてる演出の数々……。 ハイクオリティなSFヒューマンドラマを楽しませていただきました。 さらにアップデートされたことで美麗なスチルやムービーなどが追加され、より深く物語の世界に没入できるようになりました。 @ネタバレ開始 アヤと博士が心を通わせていく過去のシーンは美しくて悲しくて……。 私も彼女を愛しく感じてしまいました。 感情を理解し、成長していくところが強く印象に残っています。 彼女と博士(雪村)との再会、めっちゃ泣きました。 雪村の正体は明かされるまで全く気付かず、ただただ驚きました。 彼が終わりを迎えてしまうところはとても悲しかったですが、アヤにみとられることで彼が幸福を感じていたならいいなと思いました……。 エンドロール後の展開にも感動しました。 アヤの新しい姿はとても凛々しくて、終末世界を生き抜く決意を抱いた彼女の強い意志を見いだせた気がしました。 @ネタバレ終了 優しさや温かさを感じ、いきものの強さを信じたくなる素敵な作品でした。 とても面白かったです、ありがとうございました!
  • 雨の袂
    雨の袂
    綺麗な写真と静謐な雨、雨の日にぴったりな雰囲気がとても素敵でした 徐々に変わってゆく人間関係とその変化の怖さが静かに語られ、長雨の様に浸透する心理描写がとても良かったです ・・でも最後は雨が止んで太陽がしっかり見える爽やかさ、青春は良いものですね
  • 非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    都市伝説、コピーペーストストリート、猫とQRコード、タマテバコ…オカルトやアングラな雰囲気が好きな方なら絶対ワクワクするようなワードが盛りだくさんの作品でした。私も大好きです。 基本的に編集者二人が話しているだけの会話劇なのですが、謎のジブリの映画やエクセルの赤ちゃんなど、二人の会話の端々からセンスを感じます! @ネタバレ開始 漫画みたいに劇的な展開やファンタジーなことが起きるわけではなく、実際都市伝説の真相ってこんな感じかも、くらいの収束具合がなんだかリアルでした。 @ネタバレ終了 BGMもとても良かったです!楽曲が流れるだけの時間があるのも面白い…笑
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    アンドロイドと記憶のお話。 演出やイラスト等々細かいところまでとても丁寧で、特に最初のOPムービーでぐっと心を掴まれました!ED後の演出も良かったです…ストーリーはシンプルで登場人物も最小限なので読みやすかったです! メイドロボやヒューマンドラマが好きな方はぜひプレイしてみてほしいです。
  • 暗がりビオトープ
    暗がりビオトープ
    ゲームセンターを舞台にしたお話。いい意味でノベルゲームっぽくないストーリーと展開で、とても興味深く読みました。というか単純にゲームセンターが好きなので面白かったです!描写が丁寧で、90年代のゲーセンってこんな感じなのか~と空気感が伝わってくるようでした。 読みやすい文章でサクサク進められるのですが、吹き出しでの会話、人物のシルエット、用語説明などのおかげで更に読みやすかったです!
  • ウソからはじまる物語
    ウソからはじまる物語
    3っつの嘘の物語。 偶然が重なり、ムフフとした場面もあり 楽しませていただきました。ありがとうございます!
  • 世界を破壊する魔法
    世界を破壊する魔法
    いや~~~~~~~ すごい………… としか言えなくなるほどすっごい作品でした。 キュートなイラスト(140枚以上!?)に反して、もうやめてくれ~!と言いたくなるほどゴリゴリにえぐってくるえげつないストーリーで、読み進める手が止まらなくなります。作品に漂う空気感や登場人物のどうしようもない感情が凄まじい… とにかくダークでドロドロした百合が好きな方はプレイしたほうがいいです。どちらのエンディングもとても好きです!
  • タマキハル~石章 山沢損編~
    タマキハル~石章 山沢損編~
    序章をプレイしてたので、 そんな気はしてましたけど・・・ やはり、ここで終わるのかーー!!! 今回は重要な言葉も沢山出てくるのでメモも取りつつ 最後まで読みすすめました。 香月さん世界一可愛いと思ってましたが 今回で椿姫ちゃんも世界一可愛いでした。笑 @ネタバレ開始 まさかの香月さんと陽介くん死す・・・の続きからと 思っていたので、「お!?」となりました。 復習も兼ねてプロト版をプレイしてから すぐさまこちらに来たのですが、 あれもこれも既視感がすごくて色々と考えてしまいました。 でも会話も所々違うし、ヒロインも大きく違う・・・。 これは、陽介くん生存ルートまでという事なんでしょうか・・・。 今回は、椿姫ちゃんくるみちゃんがお家に ほとんどいたので、ニヤニヤ要素多めで面白かったです! クールになる時に必ず思い出す「香月さん」に 途中、吹き出しました。好きです。笑 最後の方で明かされる「御送りさん」や「途方人」。 そして、「また間違ってしまったの?」という 香月さんの一言も色々考えてしまって、夜しか眠れません!! そして、次回のタイトル画面をフライングでTwitterで 見てしまったのでセブンちゃんが来るぞ・・・と 勝手に一人でわくわくしとります。 @ネタバレ終了 約一ヶ月を1日ずつ丁寧に触れていく作品なので 続きの制作も大変かとは思いますが・・・ 正直続きがめちゃくちゃ読みたいです・・・!!!! 素敵な作品を有難うございました!
  • 各務家〜食卓物語〜
    各務家〜食卓物語〜
    ボク(睦祈くん)の誕生日を祝う家族の1日を、それぞれの視点から描いたお話でした。 最初は誕生日の主役である睦祈くん視点のお話から始まり、 読み終えると次の家族のお話が読めるようになるシステムです。 一見よくある普通の家族のささやかなお祝い事なのですが、 徐々に解放される家族の視点を読み進める毎にそれぞれが抱える問題が明らかになっていき… そんな一筋縄ではいかない家族というモノが丁寧に描かれていました。 @ネタバレ開始 空気を読む…ということを知らない無垢さが時に爆弾となる睦祈くんや、 家族のためを思う気持ちが強すぎて距離感を見誤りがちなお母さん、 本当はきちんと向き合ってほしいだけなのに悪びれることしかできない祈跡ちゃん、 心が忙殺されて家族を大切にできなくなっているお父さん、 気後れしていまだに本当の家族の一員になれないままでいる歩さん。 いびつな形になってしまっても、本人たちはどこをどう正したらいいのかわからない。 そんなすれ違ってしまった家族の元に舞い降りた笑楽ちゃんは、まさに天使!でした。 祈跡ちゃん編を見た時には笑楽ちゃん怪しい…などと疑ってかかっていたんですが、 のちのち全くの誤解だとわかった時には土下座したくなりました・笑。 (ていうか祈跡ちゃん、なんでそんなに笑楽ちゃんを嫌ってるの…。いつかちゃんとわかりあえるといいなぁと思います。) あくまで自然に、そして優しい心遣いで家族一人一人の心を溶かしていった笑楽ちゃんに感動でした。 歩さんに渡したケーキがまた素敵すぎて泣けます…なんていい子なの。正真正銘の天使でした。 ぜひとも歩さんと幸せになってほしい。そしてこれからも天使のスマイルで各務家を支えていってほしいです。 家族の問題に限らず、往々にして何かあった時に当事者は間違いに気付けないもの。 そういう時一歩引いて見られる第三者の存在やその意見って大切だな…と改めて感じたお話でした。 ストーリーに関係ないことなのですが… 各務の読み方は「かがみ」なんですね。ずっと「かくむ」と読んでました…汗。 ブラウザ版に表示されたスクリプト名が「Kagami」だったのでもしや?と思いググってみたら、 岐阜に各務という地名があったり、各務元正という戦国武将がいたりと「各務=かがみ」という名前は一般的のようですね。 恥ずかしながら知らないことだらけで驚きました。 @ネタバレ終了 家族って本当に難しい、けれど大切で愛おしいものなのだと改めて感じさせてくれるような、温かな結末でした。 読後とても幸せな気持ちになれる素敵な作品をありがとうございました!
  • 一つ屋根の下なのに
    一つ屋根の下なのに
    一つ屋根の下で暮らす仲良し三姉弟は両親不在の中、三人で力を合わせて毎日を送っていたが……ある日、衝撃の事実が母の手紙で告げられて……から始まる、少年少女たちのホームドラマでした。 一つ屋根の下に住んでいて、自分が最も安心する場所、心身ともに安らげる場所であるはずの家。 その家が急に地盤沈下したような出来事に戸惑う三姉弟たちに、この子たちは大丈夫なのかとハラハラしながら見守りました。 1章と2章でストーリーの軸は同じながらスポットが当たるキャラが変わるので、二度楽しめました。 三姉弟たちのこれからがどうなるのか、特に理人くんがどうなるのかが楽しみな終わり方でした。 支え合う三姉弟たちの今後や日常をもっと見ていたいなと思う、素敵な作品でした。 ありがとうございました!
  • コーヒーのくに
    コーヒーのくに
    素敵な表現でつづられた優しさに溢れた作品でした。 気疲れしやすい現代人にそっと寄り添ってくれます。 お話とイラストがとても素晴らしいのですが、 文字表示の演出やシステムを活用したギミックなど、 システム面でも凝った作りでとても楽しめました。 エンディング~あとがきを含むも読後感もとても良かったです。