ドラマ
8650 のレビュー-
非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore先輩後輩の気怠くもセンス溢れる会話、軽妙なLofi、都市伝説から社会問題へと急展開するシナリオ、個人の力の限界とそれでも一歩踏み越えるささやかな異議申し立て、これらが織り合わされて実に心地よい物語世界が展開されます 前作「深夜徘徊のための音楽」と同様に、寝る前の布団の中でプレイするのがおすすめ Lofi に脳を揺らされながら、二人と一緒に路地裏で都市伝説を追っかけてる気分になってきます -
ウソからはじまる物語物語の面白さはもちろん、洗練された上手な文章ってこういう事なんだろうなと読みながら強く思いました。それだけではなく文字の大きさや適切に改行されている部分など、ノベルゲームとして「読ませる」ことを徹底的に配慮した画面構成も素晴らしかったです。完走まで1時間ほどでしたが、体感的にはあっという間でした。 @ネタバレ開始 春というシチュエーションにも後押しされ、どのシナリオも気持ちが温かくなるような感触で読み終えることができました。3つの物語が微妙に繋がっている構成も良かったです。上から順番に読んでいきましたが、「あっ、これはもしかして」というシーンが多くあり、その部分でも楽しむことができました。どのシナリオも素晴らしかったですが、強いて言うなら「真っ赤なウソ」「ウソから出た誠」が好きです。 最後にどうでも良い事ですが、タイトル画面の「ウソ」が赤く塗られているので、読む前は血生臭い要素があるのかなと考えていました(笑)。その後、あとがきで「当初は大きな事件を入れる予定だった」と書いてあり、ひっそりと納得しました(笑)。 @ネタバレ終了 充実した読書時間を過ごすことができました。素敵な作品をありがとうございました。 -
今宵、忘却列車にて。タイトル画面がキラキラ綺麗で、なんとなく希望に満ち溢れた話なのかな、と思っていました。 @ネタバレ開始 列車を降りずに橘くんと話を続けて、それから列車と橘くんとプレイヤーの関係性の真実を知ったときは衝撃を受けました。 それから橘くんとずっと一緒にいられるエンドを探しましたが、どうあがいても二人は離別する運命・・・。切ないけれど、美しいお話でした・・・! プレイさせていただき、ありがとうございました! -
PERSONACONSCIOUSえ、飲む・飲めないオムライスが気になる……となりつつ、とても個性的なキャラクターonlyかつ中二病やクトゥルフ神話などが好きそうな人は涎を垂らしながらプレイするしかないような言葉が画面に常に存在し続ける、超個性派ゲームでした。 初めの半エンドレス拷問ショーからの目のくだりがどこで繋がるのかなと思っていたら……壮大な物語として姿を現してきて、そして色々と衝撃な展開を迎えました。 @ネタバレ開始 想像力をブーストかけ続けて限界フルスロットルしたら皆がカタツムリなどの姿になって、そこからもう一段ブーストして奇跡が起きたり……と、最後の方は「何もかもが(先の展開が)読めないから、このまま一気に読み進めるしかない!」と最後まで駆け抜けました。 選択肢で間違えてゲームオーバーになったりもしましたが、最後は無事に奇跡が起きて地球の映像まで出てくる壮大なスケールを堪能させていただきました。 @ネタバレ終了 個性豊かなキャラクターと驚きの設定や世界観が非常に個性的なゲームでした。 ありがとうございました! -
各務家〜食卓物語〜一つ屋根の下で暮らしている家族の日常の中から、一つの出来事を家族全員の視点で見ていく面白い構成の物語でした。 お父さんのくたびれ具合やお母さんの子どもが第一なところなど、日本らしいというか……日本の社会構造によって形成されざるをえないある種スタンダードな家族の在り方が見えて、ほのぼのとした中にリアリティもありました。 @ネタバレ開始 お父さんの妻との会話を諦めているところ、家の中にまともに居場所がなさそうなところ、家族に向き合うより飲みに行き現実の問題を先送りにしているところなど……お父さんのパートの部分にリアリティがとてもあり、この辺りで各務家が幸せなだけの家ではないことに触れられてよかったです。 シンプルかつかわいらしい絵柄とのギャップでもありましたが、ほのぼのだけではないリアルな空気が各務家の皆さんにキャラクターの厚みを添えていたと思います。 歩さんと笑楽さんの二人のパートが本当に好きです。 この2人のお互いを大切にしている部分に癒されました。 各務家に色々あるように、きっと笑楽さんも笑楽さんの家族とは色々あると思うのですが、笑楽さんの笑顔とサプライズが各務家に素敵な風を吹かせた最後のカップケーキシーンは拍手したい思いでした。 日本ではよくよく「言わなくても察しろ」などというテレパシー呪文がまかり通っていますが、本来家族であっても「言わないと伝わらない」はずで、各務家では笑楽さんがその辺りのほぐし役をしていましたが、一人一人がもう一歩歩み寄り口にできたらいいだろうなと思いました。 @ネタバレ終了 家族のカタチはそれぞれで多様化していますが、各務家の場合はこんな感じだよと触れられることができて「なるほど」と面白いゲームでした。 それぞれの視点から見ることで、この家族の個々の人間の関係性などを考察したり想像する余地もあって面白かったです。 素敵な作品をありがとうございました! -
各務家〜食卓物語〜6人の視点から語られる、ある家族の物語。 少しずつ明かされていく秘密や思いによって、物語が完成していく。 ジグソーパズルのような面白さがありました。 @ネタバレ開始 語られていく順番が練られていて、読んでいて上に下にと気持ちが翻弄されてしまいました。 家族だからこそ、親しいからこそ言葉にはしない。だからそこに誤解も生まれてしまうのかもしれません。でもそんなもどかしさが、家族になるかもしれない他人によって解消されていく、という結末もとても感慨深いものがありました。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。 ありがとうございました。 -
メドゥーサと目を合わせると死ぬゲーム。@ネタバレ開始 泣いた 人間は愚か…( ; ; ) 制作日が“あの日”なのも… セリフの一つ一つに愛情感じるのもそういう関係性だって気付いたらより辛い 名作 -
星を待つ片月概要欄にある通り、1週目と2週目でガラリと雰囲気が変わる物語でした。 まさかそういう話とは……。 最初に始めた時は何がなんだか分からずに進めておりましたが、徐々に何が起きたのか見えてきて 全て分かった時に切ない気持ちになりました。 @ネタバレ開始 1週目の終わりで、無事にツキコが成仏し、ここからまた新たな1歩を踏み出せる…!と希望に満ちてからの2週目。 本当に過去に囚われていたのはツキコではなく、セイだったと分かった時には衝撃を受けました。 未練たらたらだと思っていたツキコは、本当はセイを助けるために出てきてくれていたんだなあ……とほろりほろり。 あの月夜をキッカケに今度こそ未来への1歩を踏み出せることを願います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
雨音と自動人形 結(むすび)Ver1.02を2週、ver1.03を1週プレイしました 物語は雪村とアヤ、そして美月と日を追うごとに少しづつ変化していく関係に引き込まれていき、世界観と合わせてED後には何とも言えない余韻に浸っておりました。 登場人物の細やかな表情と差分、CGの綺麗さ、繊細さには終始圧倒されっぱなしでBGMと合わさり全てが高いレベルで調和し、完成していると感じます。 @ネタバレ開始 個人的に1番好きなビンタシーンで、まさかの加筆!! アヤと博士、そして雪村の3人の心の動きが細やかに表現されていて、アプデ前と合わせて更に好きなシーンとなりました! @ネタバレ終了 本当に良い作品に出会えて、ゲームができたこと。本当にありがとうございます -
Cross Mask -クロスマスク-治安の悪い町にある唯一のセレブ校と、そのほか不良高校との、様々な思惑の絡んだバトルを描いたお話でした。 アメコミもの(映画など)をあまり見たことがなく、不良モノもあまり興味がないのに楽しめるかな?と少し不安な状態で読み始めたのですが、全くの杞憂で時間を忘れて夢中になりました。とても面白かったです! @ネタバレ開始 学校名やキャラ名などのシュールさ(威地悪高校などのヤンキー風当て字!)や、時折はさまれるコメディ部分(食堂での貸し借りや、田村くんのバスケには笑いました)などクスッと笑える部分もありますが、大筋は骨太の人間ドラマ。とにかく熱い展開です! 地の文は第三者目線で客観的に描かれているのですが、チャプターが変わるごとに寛太郎くん、田村くんどちらの心情も見られるようになっているため、二人の思いがひしひしと伝わってきてとても感情移入してしまいました。 過去に辛い経験をしている寛太郎くんが、その力を再び親友を助けるために使い、クロスマスクとして立ち上がる…という展開は胸アツだったのですが、クロスマスクとして行ったことがなかなか実を結ばない…!それどころか頑張れば頑張るほどむしろ事態は悪い方向へ進むばかり。切ない…。中でも裏切りによるリンチ受けた時はめちゃめちゃ哀しく、切なさの極みでした。ヨバのヤロウ…!!と怒りに震えましたが、ヨバはただの小物で、本当の敵は厳蔵だったのかなと思います。厳蔵は「大義を語る人ろくでもない説」を地で行くような、横暴さを秘めた人でした。 最終的に厳蔵の意思を汲んで?新しい役割を担うことになった寛太郎くんですが、クロスマスクでいる間はいつもどこか思いつめたような感じだったので、解放されたのは良かったのではないかと思います。正義を重んずる性格を鑑みてもこちらのほうが向いているのかもしれないですね。 ただ、今は秩序を守るために玉番が必要なのかもしれないけれど、いつか本当の意味で大義から解放され、厳蔵にパンチかませるようになったらいいな…とも思いました。 そんな厳蔵に大義を骨の髄まで教え込まれた田村くんですが、大切な人に巡り会ってからの彼は熱かった…!今まで抑えてきた反動でしょうか、感情を爆発させていましたね。彼を縛っていた大義ももう意味をなさなくなったんだろうな…。そんな風に田村くんを変えた大切な人の中に、寛太郎くんも含まれていることがとても素敵で胸アツでした! この先、律さんを守り抜いて安心できるようになったら、寛太郎くんに色々借りた分を返しに(お金的には合計600円でしょうか・笑)ぜひとも戻ってきてほしい。そして二人で全ての闇を暴き白日の下にさらしてほしい!と強く願います。その時森矢くんも更生しているといいな。できれば被害者である森矢くんと律さんを含めた四人で立ち向かえたら…更に嬉しいなと思いました。 @ネタバレ終了 作中で何度も問われる、大切な人はいますか?というメッセージが、 読了後に心にずしっとのしかかってくる、深いテーマ性のあるお話でした。 何を取捨していけばいいのか、明確な正解のない人生の厳しさ・難しさを改めて痛感する内容でもありましたが、結末には希望の光があり、読後感が爽やかだったのも良かったです。 またスチルなどの一枚絵がない代わりに、立ち絵のバリエーションの豊富さで戦いの場面などに迫力があり、また場面ごとに変わるBGMでの演出も相乗効果をもたらしていると思いました。とにかく目でも心でも「熱いもの」を感じられるお話だと思います。 ダブルミーニングなタイトルも秀逸な、読み応えのある素敵な作品でした!ありがとうございました。 -
ひとつだけ願いが叶うなら。タイトル絵に惹かれてプレイして一気に全ED回収しました! 設定が活かされていて振れ幅の大きな各分岐を楽しめましたし、 分岐がとても分かりやすくナンバー順に全EDを見ることができました。 イベントCGがとても綺麗で、ストーリーも非常に明確でした。 ゲーム全体のストーリーと言うかテーマがとても共感できるもので、 ベストエンドやそれに次ぐエンドの主人公のまたかっこいいこと! 特に小中学生などの若者に遊んでもらいたいゲームだな、と思いました。 @ネタバレ開始 ベストエンドの最後だけボイスがある演出はとても良かったです!! @ネタバレ終了 -
white*out作中ずっと雪が降っているのですが、それとは対照的にたくさんの愛情が詰まった温かいお話でした。 最初は雪汰くんのことを「気難しい男の子」くらいの認識で進めていたのですが、バックボーンが明かされていくにつれてグイグイ物語に引き込まれていきました。 そこからはどうにかして彼女と再会できないものかと、祈るような気持ちで読み進めておりました。 @ネタバレ開始 そしてとうとう彼女との再会……からのあのラストの流れはとても良きでした。 ようやくあの絵が描きあげられて、彼が未来へと歩みを進める場面はとても爽やかで……「頑張ってね!」と応援しております。 さらにエンディングムービーの最後に移る、子供の頃の真白ちゃんの笑顔CGでノックダウン。 更に更にオマケエピソードで、リアル母の私はウルウルとしてしまいました。 あの笑顔は、友愛であり親愛の笑顔でもあったのですね……。あ、泣きます。 @ネタバレ終了 最後に、シナリオやイラストに加え、声まで作者さんが担当されているとのことで、私はびっくり転がりました。 色々なことにチャレンジされていてすごいです……! 素敵な作品をありがとうございました。 -
日陰の日葵 - sun in the shade -
雨音と自動人形 結(むすび)古いバス停に降りしきる雨、そこに座るメイドの不思議な美しさに惹かれてプレイさせていただきました。 ストーリーと映像のどちらも心に響く作品で、本当に素晴らしい作品でした。 初めのOPから作品の世界観に入りこまされてしまった方も多いのではないでしょうか? 2021年にプレイした作品の中で、一番心に残っている作品です。 YouTubeに挙げられているOP動画も何度聞かせていただいたかわかりません。 複数回のアップデートで3回プレイさせていただきましたが、毎回ゾクッと鳥肌が立ち、クリア後の余韻で放心状態になります。 最新のアップデートで追加されたスチルやエンディングムービーの美しさには感動。(スチル絵をPCの壁紙に使わせていただいているので、毎日拝見させていただいてます。) 初期からプレイさせていただいていたので、変化したポイントに気付く度に制作者様のこだわりと想いが伝わってきて感激してました。 本当に素晴らしい作品をプレイさせていただきありがとうございました。 -
世界を破壊する魔法独特な世界観を持つ、すごい作品でした。 二人の少女の生き様が壮絶すぎて、クリア後に言葉が出ません。 序盤からコメディのような明るい雰囲気ではないのですが、中盤からはさらにハードな展開が描かれ、「もうやめてー!」と目を覆いたくなるようなシーンもありました。 ただ、それでも世界は美しかったと思います。 こんなに残酷な世界なのに、どこか希望に溢れていて美しい。 絵本のような美しいグラフィックと巧みな心理描写が大変素晴らしく、この作品を残酷で美しいものへと仕上げているんだなと感動しました。 主人公は一般的なものとかなり離れた感覚をもった人物なのですが、細かく心理描写をすることで感情移入できるキャラクターになっている、というのも感動したポイントです。 普通ならば「ちょっとついていけない」なんて思ってもおかしくないのですが、彼女の気持ちが痛いくらいに伝わってくるんですよね。 世界観もそうですが、相反する2つのことを上手く共存させる表現力がものすごいです。 世界を破壊する魔法、というのが一体なんなのかと私自身も探し続けておりましたが、 最後に提示された解答がとてもしっくりきました。 これ以上ない答えだったように思います。 とても良い作品だと思いました。 ありがとうございました! -
2つの心病に苦しむ一人の女性と一人の医師の間で交わされた、2人にしか通じないかもしれないが、2人にとってはこれこそがと思わせる一つの愛のカタチを静かに見守る物語でした。 読み上げてくださる声が心地良い高さと落ち着きで、読み聞かせを聞いているような気持ちになりました。 @ネタバレ開始 相手の心臓を保管し、来るべき時が来たら自分の心臓も別瓶に入れ並べて寄り添うカタチも、これも一つの愛のカタチであろうと思いました。 先生が心臓を保管することを提案してきた時のメッセージの出し方にインパクトがあって、その部分がいかに重大であるか、衝撃的なことであるかが伝わってきました。 普通であれば狂人だと周囲から切り捨てられそうなところ、本作ではその狂気性よりも2人の辿り着いた愛の形、2人の愛の在り方として昇華されていて、むしろ美しいとさえ感じました。 ヤンデレゲームなどで心臓を保管してずっと一緒に~というものは見ますが、それとは一線を画したところにあるプラトニックな愛にも似たものを感じます。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
コーヒーのくにコーヒー大好きな人が多い国で、コーヒーが飲めない主人公の物語です。10分程度で読み終えることができました。 優しい絵本のようなタッチの絵柄の中で、もしかしたら自分自身も言う側・言われる側になってるかもしれないと想像してしまうような、普遍的で考えさせられるテーマが印象的な作品でした。いくつかギミックもあり、おまけのストーリーを含めて楽しい時間を過ごすことができました。 -
終わりからとても面白いコンセプトの作品でした。5分も経たずに読み終えることができますが、自分は何度も何度も読んでしまいました。 @ネタバレ開始 意味深なタイトルに最初は「どういうことだろう?」と思いながら読み始めましたが、「初めから」を見た瞬間、その構成の素晴らしさに脱帽しました。この仕掛けはそう簡単にできるものじゃないと思います。短い時間の中で大きなインパクトを与える素晴らしい内容でした。 -
星を待つ片月切ない気持ちになりました お互いの気持ちが本当に… 思い出の場所を巡って、そこでの二人の会話が切なさを倍増させました 素敵な作品をありがとうございました!! -
ひとつだけ願いが叶うなら。イラストもストーリーも素敵でした 色々な選択肢があり、色々なEDがあって、プレイしてて楽しかったです!! 自分が変われば、周りが変わっていくという素敵なことも教えてくれるゲームでした 素敵な作品をありがとうございました!!

アオノソラ
個人宇宙
Ponoyorole/堅牢銀糸
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あいはらまひろ
ダイアン
みゃあすけ隊長
あかいあお
かおり
富井サカナ/DIGITALL
ぷちなま@Gamer's Life
そら@ゲーム実況者