ドラマ
8650 のレビュー-
各務家〜食卓物語〜それぞれの立場から見た心情がリアルで生々しい……すごい描写力。それぞれが抱えている様々な感情と事実が視点を変えるごとに明らかになっていく物語でした。 @ネタバレ開始 最初のボクの視点の時から、キセキちゃんはなんとなく歳相応と言うか最初から想像出来る感じもしましたが、お母さん……気づいてないふりをしてるのだろうか?とか、お父さんはやっぱり……というか、そして意外と内心毒吐いてるな、とか、一番意外だったのは歩さんの事情でしょうか。 そしてニラさん……キセキちゃんは疑ってたけど、色々凄い人でした。 最後は何とかまとまって何だかホッとしました。 絵柄はポップですが、今なお根強く残る「家族の形」を描いた昼ドラでも見たような気分になりました。 皆もっと自由になってもいいのでは……(あくまで個人的感想です) @ネタバレ終了 見応えのある作品をありがとうございました。 -
逆さまの温度計収入で所属する階層が決まりもうすぐ氷河期が訪れてしまうディストピアな世界で、少年は寒さを感じない少女と出会う…エンドによって展開がまったく異なり、サイドストーリーまで読むととある謎まできちんと氷解する素敵な仕様の物語でした。 @ネタバレ開始 エンドABCすべて到達、サイドストーリーで店長の真の正体まで読み終わったのですが、「?」が二つ残ったままとなっています……スチルも全て埋めているのですが、こちらは今後追加予定なのかな?と気になります。 まだ謎が残ったままなので、埋まっていないサイドストーリーも楽しみです。 店長がすごく面倒見が良く、本編中で何やら別の顔を持っている素振り、しかも最後の銃撃の時に「やめろ、その人は―――」と濁されていたので「こ、この人は何者なんだ!?」と思っていたら、どのエンドでもその謎が明かされず「あれ?」と思っていたので、サイドストーリーがとても面白かったです。 @ネタバレ終了 すべてのエンドに到達しても明かされていない謎があり、これから先どうなるのか、またキャラクター個々の謎などの真相も気になりました。 素敵な作品をありがとうございました! -
はぐれモノがたり~ストレイガール~一度入ったら二度と出られないと言われる洋館からの脱出を目指して奮戦する女子高校生のガール・ミーツ・ボーイな不思議なお話でした。 これからプレイされる方は、探索パートと多くの選択肢が待ち受けており攻略難易度もそこそこなので、全部のエンディングを見たい時は小まめなセーブなどを駆使するとよいかも~と思います。 @ネタバレ開始 隠しバッドエンドなど全エンドとソノゴ…も見ることができました。 初回はものの見事に通常のバッドエンド、そこからノーマルエンドのち隠しバッドエンドを挟んでのトゥルーエンドとなりました。 隠しバッドエンドでアンドレイさんの御顔が「ええええ」という姿を見たときは一瞬で「これはトゥルーではない」と確信し、無事に綺麗にバッドエンドに…バッドエンドの時もそうでしたが、隠しエンドのときもミリーさんの性格の振れ幅の残酷さに慄きつつ、トゥルーエンドへ到達できた時は「と、到達したぞー!」とガッツポーズしたい感じでした。 隠しバッドエンドの後に見ると、見られてよかったと本気で思いました…! 一つのエンドだけでは全容が明かされないかなと思うのですが、全エンドを見ることでこの館の歪みや愛情が全部見られて、とても奥深い物語として心に残りました。 迷い込みたいかと言われたら、いえ結構です~とはなるのですが(笑) @ネタバレ終了 選択肢が多かったので人によってはもしかしたら攻略ヒントとかあるといいのかな?とも思いつつ、とても面白い物語でした。 アリサさんとジュンくんのドア破壊しようシーンや厨房シーンの掛け合いが大変面白かったです。 素敵な作品をありがとうございました! -
雨の袂雨続きのジメジメ~っとした感じが多くありながら、最後はとても気持ちの良い 作品でした! 控えめの演出と文章だけでも素敵なのに、オープニングとエンディングのムービーも凄い! めちゃくちゃ良かったです! @ネタバレ開始 失恋があっても幼馴染みの二人は大切な人で。伊代ちゃんとは付き合いそうでそういう関係にはならなそうで。 こう、スパッと明確な感じじゃないところなどに色々感じて、良いな……と思うのに、感想を言語化するの難しい! 長時間悩んでお味噌がショートです。とにかく素晴らしい作品だったという事だけは伝わってほしい! 特に好きなのは相合傘のシーンとラストの「うざ」! あとムービー! @ネタバレ終了 -
カンナ 可惜夜の星廻りとても感動しました……!!! 「広大な宇宙の中で見つける自己の成長を描いたシリアスドラマ作品」という紹介文がとても気になってプレイさせて頂きました。 期待を裏切らない壮大な冒険のストーリーと、個性豊かなキャラデザに素敵なスチルの数々、ED曲までとても豪華なゲームでした。 @ネタバレ開始 ヒバナの存在、きっとカンナにとってとても大きかったんでしょうね…。母親にその事を理解してもらえない寂しさが胸に刺さりました。背中を押してくれるおじいちゃんがいて本当に良かった……本当に素敵なおじいちゃん……悔いの無い最期を送ってくれるのかなぁおじいちゃん……そうだといいなぁ……カンナちゃんの選択を、どこかで見守ってくれると良いなぁ……。 助けられるかもしれない目の前の人々を見捨てなきゃいけない選択、とても生々しくて心苦しい…。本当にそれが正解なのかも分からない状態で選択しなければいけない、どっちみち後悔は残るのだろう、という境遇には生きていればいずれ陥る事もあるだろう。人生に正解なんてないのだから。ファンタジーの世界観を通してその事を非常にリアルに描いてくれていて、とても良かったです。 誰かのために行動する優しさも、誰かを想う心も、エゴで成り立っているものなんだなぁと改めて思いました。それが良いとか悪いとかではなく、自分の取った選択を「誰かのせい」にせず、ちゃんと責任をもって自分の意思だと最後まで貫く事が大事なんだなぁと。報われないかも分からない、けど信じる事を諦めず立ち上がるしかない、そんなハティやアルシャクと巨人たちの姿を見ると本当に励まされました。言葉を紡げない巨人たちを代弁して呼び止めたアルシャクの最後のシーンもとってもグッと胸に来ました。彼らの助けがなければ、あのラストシーンもなかっただろうと考えると、やはり想いは無駄ではなかったんだなぁと。本当に良かった……。 「目的」を無くしてもなお、空っぽな熱意が独り歩きしてしまった狂気に犯されたアディオ。きっと、彼にとって奥さんはそれほど大切な方だったんだぁと想像するしかできません。酷く悲しいです…。ハティとカンナがもたらした最期が、彼にとって救いになる事を願うばかりです。そして、彼の背負った罪が浄化される事があるかどうか分かりませんが、どんな形であろうとあの世で大切な人と再開できたら良いなぁと思いました。地獄な話になりそうではありますが。(大好物) 他にも好きなシーンがたくさんありすぎて言葉がまとまらなくて申し訳ないです。あと、EDが3つあると書かれましたが、「暁星」と「長夜」しか見付けられなくて…!恥ずかしながら、もう一つのEDを見るためのヒントを頂けないでしょうか?気になって気になって夜しか眠れません…!お願いします!! @ネタバレ終了 もっと多くの方に知って欲しい大変素敵な作品でした! プレイさせて頂き、ありがとうございました!! -
すいれん思い出すで始まるストーリーは、少女の名前がなかなか出てこないといった点で工夫が凝らされています。 またほんのりと甘い思い出や苦い思い出に包まれた洋館のイメージがすてきに表現されていると思います。 -
お前が大統領だうさぎさん王国の大統領になってきましたー! 取り扱っている題材は重いのですが、イラストがとっても可愛いので和みました。 とにかく可愛い!可愛いすぎる。うさぎさん王国に栄光あれ(о´∀`о) 身近に起きている問題についても、再認識する良い機会となりました。 素敵なゲームをありがとうございました! -
ラストコール初めての作品としては、かなり上手く作れていると思います! @ネタバレ開始 まず一番評価したいのは、何と言っても、このラストコールの人物であり ゲームの登場人物について、かなり考えさせられる内容になっているのが 一番の魅力だなーと思いました。 普段ゲーム制作をしている中で、そのキャラクターがゲームの中で生き続けるという概念はなかったので、なかなかおもしろい発想だなーと思いました! @ネタバレ終了 これからもその才能を発揮し、いい作品をたくさん出してくださいね☆
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ウソからはじまる物語物語そのものの面白さもさることながら、洗練された文章がたいへん心地良い作品でした。 尖った言い回しや難解な言葉遊びなどはなし、丁寧でとても分かりやすい文章だったので読み疲れがなく、もう少し読みたいなという気持ちにさせてくれると同時に、読み終わった後に「ああ、読んでよかった」という満足感もある、その両方を同時に成立させる非常に稀有な作品でもありました。 3つの物語はどれか一つでもしっかりとした物語ですが、3つ全部読むと互いを補完し合うような面白い構成になっており「あ、これはあの時の…」という場面がたくさんあって、思わず画面の前で「ふふっ」となりました。 「あなたから見た視点」「私から見た視点」のようなザッピングシステムとは少し違いますが、人生の機微のようなものを感じました。 人は誰かと交わりながら生きている生き物なので、その交わりの面白さを特別な席から拝見させていただいているような気持ちかもしれません。 上から順番に読んでいきましたが、読む順番によっても印象が変わるのかなと思うと、記憶をリセットして別の順番でもう一度読みたい気持ちになりました。 素敵な作品をありがとうございました! -
~隣のレジの君~HoodMakers_Side_Story島生まれの島暮らしで島の書店に勤める女の子「春野」さんの、夢を追いながら一生懸命に働く姿を見られるほのぼのとした短編です。 他の方から頼まれたら断れない性分なのか、次から次に舞い込む仕事をテキパキとこなしていく春野さんに「お茶です!」と差し入れしたい気持ちになりました。 @ネタバレ開始 将来の夢が漫画家になりたいとのことだったので、是非、春野さんの描いた漫画を読んでみたいなーと思いました。 最後に「漫画を描いて形にしよう」と決意して一歩を踏み出した姿に「頑張れ!」とエールを送りたい気持ちになりました。 きっと困難も多く歯を食いしばるようなことも多いと思うのですが、それでも夢を現実のものにするため頑張ってほしいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
コーヒーのくに物語の中に主人公の抱えていた悩みや想いがぎゅっと詰まっていました。また私たちが暮らしている現実の世界との共通項のようなものも感じられ、深い奥行きを感じる物語でした。音楽や画面も雰囲気に合っていて素晴らしかったです。心に残る作品をありがとうございました。 -
各務家〜食卓物語〜ありふれた、ごく普通の幸せな家族かと思いきや…? @ネタバレ開始 家族それぞれにわだかまりがあって、生々しさがありぐっと心を掴まれました。それゆえに純真なトモキくんや優しいにらさんの存在が眩しく感じるんですよね… 個性的な絵やキャラデザ、色使いがセンス溢れててとっても素敵です!各視点で相手への名称が違ったり、背景の色がかわってるのも細かい…! にらちゃんがあまりにもこの家庭における光すぎて…ケーキのくだりも好きです。キセキちゃんがうさぎ好きってこともちゃんと聞いてたんだろな… キセキちゃんのとがり具合も思春期にありがちなもので、微笑ましいやらちょっと恥ずかしいやら…にらちゃんとも仲良くできるといいなあ… にらちゃんの関西弁が歩さんにうつっているところも好きです!好きな人の言葉遣いがうつる、というのがほんとに…よい… 素敵な作品をありがとうございました! -
各務家〜食卓物語〜同じお話を家族それぞれの視点から眺める構成で、言葉にはしないけど心のうちでは…という新情報が少しずつ加わって、周回するたび新しい気付きがありました。 リアルっぽくて少し気まずいお話とかわいい絵柄のギャップがすごかったです。可愛いけど生々しくてドラマチック…! @ネタバレ開始 実家を出た歩さんが振り返る各務家の過去と歩さんの複雑な立場を知ると、家族の在り方について考えさせられます。 スーパー気遣いできる人・笑楽さんの見事な立ち回りで危機を回避したようで心底ほっとしました(それと同時に後々彼女の存在が各務家の時限爆弾になったりしないよね…?とちょっと心配も) @ネタバレ終了 わだかまりが少し解けたいま、ゆっくり時間をかけて程よい関係性を築いていってほしいなと思いました。各務家に幸あれ! -
雨音と自動人形 結(むすび)疫病で人類が激減した世界。時が止まったかのような古びたバス停での盲目のアンドロイドとの出会い。 記憶を封じ、人に返すことを生業とする主人公と、記憶を受け取ることを拒否するアンドロイドの少女。箱庭のような世界で、物語はゆるやかに進行していく。 スチルやOP、各種演出も美しく、雨音のする世界に溶け込むように入っていけました。流れるような物語の展開に、一気に読了。 @ネタバレ開始 左上のカウントダウンの数値? みたいなパラメータに最初から注目してたんですが、プレイヤーサイドのものでしたか! 目の前にアンドロイドがいるから、アヤちゃん関連のものかと想い、まんまと欺されました。 封じ屋というファンタジーな設定? と思わせつつしっかりSF。 すべてのエピソードが繋がり、伏線が回収されていくシナリオも読み応えがありました。 人間の持つ美しさとエゴの両方を描きつつも、救いのあるラストシーンかつ「結」はこれからの人類への希望が見えるようなものでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
彼女は彼女の糸を切るタイトルの音楽からぐっと引き込まれてプレイしました。繊細な主人公の目を通して語られる世界は、日常の風景なのに匂いまで感じられるようで、どこかやさしい。 細部までのこだわりの感じられる素敵な作品でした。ありがとうございました。エンディングも美しい! -
彼女はあなたの帰りを待っている。温かく、優しい雰囲気の、けれど少し寂しいお話でした。 情緒のある文章が素敵です。 1分弱の短いお話が、スルリと入ってきて心打たれました。 ラストのドアが開いたあとのイラストに和まされました。 読めてよかったです! -
彼女はあなたの帰りを待っている。Twitterでお見かけした時から、タイトル画面の優しい色使いと物憂げな女の子が気になり、プレイさせて頂きました。 オルゴールの優しい、落ち着く音色とある人物の帰りを待って思案する彼女の心の内も優しく、読んでいて心地が良かったです。 物語の「彼女」に関するギミックも非常に良かったです。 @ネタバレ開始 寿命のお話が出てから、「ん?どういう事?」と思って読み進めたら、なるほど。語り部であり「彼女」とは、仕事で忙しい主人を待っていた猫ちゃんだったのですね。 CG2の構図が巧みで、繋がった瞬間が何とも言えませんでした。 CG3、とても癒されました…温かな色合いに満足そうな、安心してしているようなお顔がたまりません。 人と猫。互いに生きる時間が違う事は避けられませんが、どうかいつか来るその日まで彼女とご主人が幸せでありますように、と温かい気持ちにさせて頂きました。 たくさん、大好きなご主人に撫でてもらってね…! @ネタバレ終了 1分かかるかどうかで読了でき、読後は温かな気持ちにさせて頂きました。 疲れた心にじわっと沁みる優しく穏やかな時間を頂きました。ステキな作品をありがとうございました…! -
よくある日常過去を変える力を駆使し、より良い未来を掴み取ろうと努力する主人公を描いたお話でした。 過去を変えて良い結果が得られるのかと思いきや、そんな風に都合よくいかないシビアさが面白かったです。特に過去を変えるための条件には、現実離れしそうな設定にリアリティさを与えていたように感じました。 過去を変えることのリスク、そしてその結果に伴う痛み、それを知らず安直に過去を変えるなんて考えるべきではないという教示でもあったのかなと思います。 @ネタバレ開始 誰も失わなかった世界 ん?雪ちゃんは…?と思いましたが、雪ちゃんを喪うのはデフォルトだから除外されてるっていうことでしょうか…。 『キミ』の選択 全員失ったー!! そしてもう過去を変えられないという部分も含めて、何気に一番怖く哀しい結末だった気もします。 一人っ子のボクとカノジョ 樟葉ちゃんの存在が失われるけれど彼女もあれだからあれだし(語彙力)、そのほかの大切な人達が無事なので一番救いがあるEDかもしれないですね。穏やかな結末で個人的には一番好きです。 変わらない日常 監視下ではあるものの、誰も失わなかったという点では良い結末であるのかも? 対等な関係 お土産もらえませんでした…泣 (このEDに至るまでの雪ちゃんのセリフの中に、「雪ちゃんが助かったのは…」とありますが、夏月ちゃんの誤りかと思われます。ご確認いただければ幸いです) ALL NOTHING これは…なかなかにBAD寄りのエンドではないかと思いました。樟葉ちゃんだけは失ってないのか?いや、そもそも樟葉ちゃんもまやかしだから除外されてるのでしょうか…。 6つのエンディングの中にひとつも大団円的なものがなく、全てにおいて主人公が何かを失う結果となっているのが興味深かったです。 また、EDのその後が明確に提示されていないので、どうなっていくのか各々プレイヤーが想像できる、考察しがいのあるお話だと思いました。 @ネタバレ終了 ありそうで、滅多にない、不思議な体験を味わえる作品でした。 面白かったです。ありがとうございました! -
kidnap子どもが大人に誘拐され監禁されて…というタイプの展開は見たことがありますが、その逆で子どもが大人を誘拐して監禁するという逆転から始まる不思議な展開、子どもたちの目的は何なのか、気になって一気読み待ったなしでした。 得意なタイプの謎解きでしたので、迷うことなく3種類のベストエンドへと辿り着けました。 どれか一つのエンドでもなんとなく事情はつかめますが、3種類すべて見るとより物語の全貌が分かる仕様でした。 @ネタバレ開始 子どもゆえの残酷さと歪みと言いますか、それではいずれ行き詰ってどこにも進めなくなるのに、頑なにそれがある種の手段であると信じている子どもたちと、そんな子どもたちに加担してしまった大人の少し悲しい物語でした。 いわゆる育児放棄にあっている二人の子どもがご両親への失望や反発心、悲しみや怒りなどから起こした事件だったわけですが、どんな事情があっても赤の他人を巻き込もうという時点で、それはおかしいんだよ…という気持ちにもなり、悲しくなりました。 ベストエンドではその後はどうなったのだろうと思う部分もあったりしましたが、二人が自分の人生を歩いていってくれるといいなと思いました。 @ネタバレ終了 謎解きは選択肢を選ぶ式なので、選択肢でセーブしていれば必ず正解に辿り着けますし、問題自体も難易度はかなりやさしめです。 謎解き初心者さんなどにもオススメしたい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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暗がりビオトープ好みの雰囲気だったのでとても気になっていたのですが、すとんとじんわり暖かさの広がる素敵なお話でした。 @ネタバレ開始 キャラクターの精神的自立の経過をとても丁寧に描かれていて 都合良すぎず、かつ悲哀の脚色もされすぎておらず、ある意味淡々と展開されるので、ユーキという実在の人物のエッセイノベルなのでは?ヒジリカワさんやサクラバさんやミホちゃんも存在するのでは?と途中で錯覚するほど、すんなりとお話や状況が入って来ました。 個人的に自分も、中学に上がる頃まで男の子に思われる方が多いタイプだったのでユーキには親近感を覚えつつ、親身になる大人たちに共感を覚えつつ…かといって近づきすぎてもいけないし、難しいよね…と頷きながら没入して読んでいました。 もともと頭の回転の速い子供だったユーキが自分の立場に気付いてラックから距離を取ることを選択するくだりは立派だと思いながらも切なかったです。 ラスト、いい所で終わってしまって、ああ!と声が出てしまいましたが(笑) きっと皆それぞれしあわせを引き寄せることが出来たのだろうな、そうだといいな、と補完しています。 @ネタバレ終了 自分もかつてそこにいた様な懐かしさを覚えつつ、しみじみと思い耽る余韻がたまらないです。ありがとうございました!

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