ドラマ
8650 のレビュー-
世界を破壊する魔法息がつまるような壮絶な作品でした。思春期特有の閉塞感と倦怠感、またあの年頃ならではの陰湿さや意地悪さなどが会話の応酬や地の文に溢れていて、思わず圧倒されました。夕暮鴉、朝野光、平野蛟(ネーミングセンスが凄い好きです)と三者三様に抱えている問題がどす黒く、また三人の関係性の変化、というか寄る辺のない感情や蝕むような情景描写の応酬みたいなものがじっとり伝わってきて、それでいて文章自体は読みやすく、CGも色鮮やかで綺麗で、独特の世界観を構築していました。ラストの分岐も、魅せ方が巧く素敵でした。……本当に凄い作品でした。ありがとうございました。 -
盗まれた冬晩秋から冬にかけての、どことなくもの悲しい季節のお話。 序盤から何か引っかかる所を感じて読み進めるも、それが何なのか決め手がない。 そこに現れた「クラゲ」のような探偵によって、一気に謎物語の様を呈したあたりから面白くなりだした。一体どう話が転がるのだろうと。 クラゲのように飄々とはしていても、そこは探偵。綺麗に幕を閉じ、序盤から感じた「ひっかかり」を、まるで蜘蛛の巣を払うようにクリアにしてくれた。それが正しさゆえの悲しい結果であっても。 全てが明らかになったら、もう一度最初から読んでみるのもいいだろう。初見で20分強程の長さなので苦ではないと思う。見え方が違ってくるのではないだろうか。 -
BRADLEY(ブラッドリー)コンパクトさを感じさせない没入体験でした。一周では理解が追い付かず、二周してすこし自分なりにかみ砕けたかなと思いますが勘違いかもしれません……。 フォントとBGMのチョイスが好きです。 ↓自分なりの解釈を書き連ねますのでいろんな意味でネタバレです…! @ネタバレ開始 服役中の元精神科医の男が、犯罪を犯す際表出する自身の別人格(表現が適切でないかもしれません)と対話する話、なのかなと。 「××して、絶望した」とありますから、己の異常性を省みて精神科医になったのかなとも考えました。人格が女性なのも「女の子なら」女の子に近づいてもいいから。精神科医なら模範的な回答も容易でしょう。 今書いていて気づきましたが自分自身に対して模範的な回答しかしないというのは……また歪みを感じますね。(言葉で詰ってきますし、自罰的な思いが強いのでしょう) ANOTHERエンドでは出所できたようですが、あの様子ではまた同じことを繰り返すのでは……とも思い複雑な気持ちになりました。 @ネタバレ終了 ここまで書いて完全に的外れだったら恥ずかしすぎて穴に埋まりたいです……。 それにしてもテキストの洗練ぐあいときたら……!無駄なものがないのに足らなさすぎるということすらない素晴らしさで最高です! すてきな作品をありがとうございます。
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雨の袂小説のような空気感のある文章のノベルゲーム。雨と傘と、靴と、言えなかった気持ちと。お互いが似ていると感じている主人公とヒロインが再会を経て新しい関係を築いていく物語。 何か大きな出来事が起こるわけではないのですが、日常の中にある心の機微をくっきりと形にして描き出してくれるように感じました。ずっと持っていた傘、そうやって繋がっていくんだなぁ。エンディングも良かったです。 素敵な作品をありがとうございました! -
雨音と自動人形 結(むすび)盲目のアンドロイド「アヤ」と、人の記憶を一時的に消すことができる封じ屋「雪村」が、雨の降りしきる廃線となったバスの待合所で出会うところから物語が始まります。 もうあらすじからして強いです。惹きつけてくるキーワードのオンパレード。 と、始める前からすでに「この作品強いな」と感じていたのですが、ゲームを始めると物語への引きが想像以上に強くて一気に読み終わりました。 その引きに貢献しているオープニングムービーのクオリティは圧巻。以前に別のところでオープニングムービーだけは拝見していたのですが、それでも軽く衝撃を受けるほどでした。 そのほか、様々な場面で動画演出を効果的に使っており、視覚的にも訴えてくる作品の強さが素晴らしかったです。 奇麗なビジュアル、声優さんの演技など作品全体のクオリティも非常に高く、それらが全て噛み合って素晴らしい世界観を表現していました。 @ネタバレ開始 強い強いと言っていますが、一番強かったのはアヤのビンタでした。笑 あのシーン、本当に色々な意味で強かったです。おおっ!そうくるのか!といい意味で驚きました。 アヤが初めてタバコを口にしたシーンで、それを不思議に思わない雪村に違和感を覚えたのですが、このあたりのフックが程よく後半に効いてきました。初めてタバコを吸ったシーン、めっちゃ好きです。 日を追うごとに減っていく左上の特に説明のない数字から始まり、エンディングではアヤ表記が彩表記に変わっているなど、常に読み手を惹きつける作品でした。 そしてエンディングムービー。最高すぎました。ラスサビの入りで鳥肌が立ちました。 ここまで全体を通して纏め上げることは本当に大変だったと思います。素晴らしい作品をありがとうございました。 @ネタバレ終了 -
椿堂ノ火途中何度もマウスから手を放して一時中断しつつプレイしました。私自身の経験してきた記憶がテキストと折り重なって、控えめに言って号泣してしまったためです……。 柘榴雨さんの、読ませるために洗練された文章がスッと内に入り込んできて非常にスムーズに世界観に入り込んでしまいました。 @ネタバレ開始 主人公が性自認を公表したときお面の意味に気づき頭を抱えました……。親と子、子と親。老いや病気がもたらす己や周囲への影響は多くの人が避けては通れないものですが、いつか自分が当事者の立場になった時、最期に悔いを残さない生き方・選択をどれほどの人ができるのでしょうか。 生きることは死ぬことだと誰かが言っていましたが、枕の下に子への思いを忍ばせていた父はどう死ぬことができたのか。子はこれからどう生きるのか。柘榴雨さんの作品は他作品もそうですが、クリア後に思考の隙間がたくさん残されているのが個人的にとても好きです。 @ネタバレ終了 BGMと背景の効果的な使い方、細やかでくどくない心情描写、秀逸な言葉選びもすごく好きです。 すてきな作品をありがとうございます。 -
みまわりやさしい色合いに包まれたかわいい4人の生徒。それぞれの秘密や悩みごとが切実で、事情を聞きながら終始ドギマギしてしまいました。落ちついて対応しようと努める先生えらい先生すごい。 転堂くん、いろいろな想いがある中で大切な人には無理強いしないようにしているのが健気です。何らの形で報われてほしい… 先生とのやりとりを通じて心配すぎる4人に良い変化が訪れますように…! -
けものからるる子守唄とても可愛らしい世界観とキャラたち!ふわふわで心が温まるストーリーも素敵でした。短くて綺麗に収まるテンポ感が気持ち良くて、全体的にストレスフリーなゲームでした。ありがとうございました! -
バーチャル沖縄沖縄旅行を味わえるとのことで、軽い気持ちでプレイしました。首里城や水族館のシーンを見て、自分が沖縄に行った日の事を思い出して懐かしい気持ちになりました。 立ち絵なしのゲームですが、登場人物である男三人の性格がしっかりと書き分けられているため、まったく混乱しませんでした。特に好きなキャラは、にぃさんです。明るい性格なのと、全力で沖縄を楽しんでいる様子を見て、こちらまで楽しくなりました。私はどちらかというとモブ野タイプなので、あんな風に自然とはしゃげる性格に憧れるんですよね…。 序盤は設定を知らないこともあり、「どうしてそんなに未来のお話なんだろう?」など様々な疑問が渦巻いていましたが、徐々に明かされる真実に驚きました。 @ネタバレ開始 キジとにぃさんの過去を知り、現実を知り、じわじわと襲ってくる不穏な空気に途中からこわごわとしながら読み進めました。 「どんな展開になるのだろう」と思いながらおそるおそる選択肢を選びましたが、バッドエンドでなくて本当にほっとしました。なんだかんだモブ野いいやつやんけぇ…。 @ネタバレ終了 「キャラの作り込みが本当にすごい!」と思いながら、おまけまでしっかりと楽しませて頂きました。ありがとうございました。 -
タイトル未定スッと頭に入ってくる巧みな文章力と構成で、あっという間に読了しました。 序盤から人魚というファンタジーな存在が登場するのですが、作者さんの筆力ゆえかさほど違和感なく呑み込めました。 日常会話、情景描写などの文章から、自分がその場にいるような臨場感を味わう事が出来ました。すべての描写が自然で、久々に帰省したことによる後ろめたさだったり、兄弟同士のぎこちなさだったり、空気感の表現力の高さに目を見張りました。とにかく文章力がすごい…。 @ネタバレ開始 主人公の衣織くんの言動から少し乱雑な印象を受けていたため、物語の序盤は「本当に教師に向いてるのか?」という失礼な感想を抱いていました。 しかし、なんだかんだ家族のことを深く理解し気にかけたり、自分の立場を顧みることなく見ず知らずの少年を助けるなど、心根は優しい青年なのだと理解することが出来ました。 人魚が見えること、弟とのぎくしゃくした関係、少年を助けたこと、登場人物たちの夢、ばらばらに思えたこれらのエピソードが終局に向かうにつれて一つになる感覚…。とても感動しました。そして一切の無駄がない描写に小気味よささえ感じました。 「ウザがられるだろうけど、とりあえず構ってやろう!」という謎の発想により、じゃんじゃん春樹くんに話しかける選択肢を選んだのですが、どうやら正解だったようで安心しました笑 なんだかんだお兄ちゃん大好きな春樹くんかわいいね…。 @ネタバレ終了 面白かった上に、勉強になる部分も多くある作品でした。楽しかったです。ありがとうございました!
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警笛と魔笛の境界<はざま>でサスペンス要素のとても強い作品でした。 短いながらも2時間ドラマ的な硬派な雰囲気を感じました。 展開かテキストかその両方か、説明できない魅力を感じて食い入るようにプレイしました。 夜の踏切のモチーフはイメージとしても演出としても非常に効果的だったと思います。 カンカンカンカンという誰もが想像できて微妙に不吉な情景が脳裏に浮かびます。 -
星を待つ片月2周目で真実が明らかになりますので2周プレイは必須です! なんとなくの違和感はプレイ中にも感じていたものの、 そういうストーリーだったのかと思うとただただ切ないですね。。 @ネタバレ開始 世界が反転するのに近い印象を味わえて楽しかったです。 @ネタバレ終了 -
2つの心高尚ともいえるテイストを感じる作品で、唯一無二の魅力を感じました。 朗読という珍しい形でのボイス入りでしたが、 落ち着いた確かな語り口が作品の雰囲気づくりに大きく寄与していると思います。 ストーリーは!!!と驚きつつも、不思議と心底納得のいく展開でした。 奇遇な出会いを果たす2人のとても近い心の距離、愛情に心を打たれました。 -
イマジナリーフレンドトゥルーエンド到達推奨!と冒頭から打ちたくなる、トゥルーエンドこそが本作の辿り着くべき未来だと感じられる秀逸な結びを持つ作品でした。 イマジナリーフレンドという言葉自体、おそらくあまり知られておらず「イマジナリーフレンドとはなんぞや?」という方も多いかと思いますが、小難しい話は脇に置いておいて物語をありのまま感じてほしいです。 @ネタバレ開始 「あ、これただのイマジナリーフレンドじゃないな?」と思ったのが、告白をどうするかのあの断り文句でした。 少なくとも私の知っているイマジナリーフレンドとは違う~と「なんか怪しいぞ、アサトくん…」と疑いつつ、この後バッドエンドかなと思いながらそちらの選択肢を選んだら、見事にバッドエンドでした…(知ってた) 一番初めにバッドエンドを見たので、あとはもう後味の悪いのはないよね!と進めて、ノーマル→トゥルーに辿り着きました。 トゥルーエンドは見てよかったなと本当にしみじみと思いました。 すべての謎が解けるのももちろん良かったのですが、アサトくんも一緒に救われのが嬉しかったです。 成瀬くんの体を借りて生前にはできなかったことをするアサトくんの喜びっぷりが可愛らしく、成瀬くんグッジョブでした。 たとえ赤点地獄の頭でもこういう人間としてのやさしさを持てる子は、点数をつけられない素晴らしさがあると思いました(褒めてます) サブエピソードの人間性マイナス5000兆点のクソ男は、とりあえず屋上から投げ捨てておきます。 月城さんに60点だの80点だのとのたまうシャドーマンよ、木に引っかかることを祈れ…!! いざ、ポーイ!! ……という気持ちになりながら、彼女からの視点の物語も楽しませていただきました。 成瀬くんには是非、月城さんのお気持ちに気づいていただきたく…! @ネタバレ終了 今からプレイされる方にはエンドクレジットまですべて見てほしい、心温まるお話です。 素敵な作品をありがとうございました! それでは、皆さんもご一緒に! 靭帯張り裂けズッキーニ☆ -
Cross Mask -クロスマスク-一度拳を振るったら、その拳を振るい続けることになることも覚悟しなくてはいけない…諍いが諍いを生み、どこまでも連鎖する少年少女たちの日常にハラハラしながら、二転三転する物語に「どう決着がつくのだろう」と気になって読み進めました。 主人公の寛太郎くんの視点から見た物語ととある別のキャラから見た物語というダブル主人公式で、読みごたえがありました。 @ネタバレ開始 寛太郎くんの中盤以降は、もう下ろすに下ろせなくなってしまった拳を振るい続けている様相だったので、ここが見ていて一番「寛太郎くんが迷子になっている」と感じたシーンでした。 友だちのためと言いながらどんどんどんどん拳で何とかしようとしているところに「それでは何も解決しないよ…」という気持ちで見守っていました。 後々に自分が殴り倒していった人たちにもそれぞれの人生があるのだというシーンで後悔するところが、狭まっていた彼の視界を取り戻すことになって良かったのかなと思いました(いや、その後も森矢くんのことなど、色々あってまた目の前が真っ暗になったりするんですが…) 田村くんも骨の髄まで大義・大義・大義の厳蔵さんに振り回されていて「大義教に毒されている、目を覚ますんだ…!」とハラハラしていましたが、厳蔵さんの言う大義よりも大切なものがあると律さんとの出会いと一緒に生きていくという誓いで気づきを得たようで安心しました。 最後に二人の道がクロスし、二人の肩書(立場)までクロス、玉番とクロスマスクが入れ替わる終わり方が面白かったです。 ヨバくんなど脇を締めるキャラクターも個性的で、中盤以降の結構なパンチの嵐の展開の中でもアメ研の皆は憩いの場所でした。 最後の学校での決着で「誰も来てない」と寛太郎くんが辞める発言したのを皆でスルーして居場所を残した皆のやさしさには、拍手したい気持ちになました。 @ネタバレ終了 最後まで読み終わると結構なボリュームで、映画一本を観終わったようなボリュームではないかと思いました。 素敵な作品をありがとうございました! -
タイトル未定不思議なタイトルが気になっていたこちらの作品、おまけも含めて一時間弱でクリアしました。 とても引き込まれるお話でした……! @ネタバレ開始 数年ぶりに故郷に帰ってきた主人公が感じる居心地の悪さや、離れているうちに変わっていったひとびととのぎこちない会話。 母親はいつもと変わらないようでいて、明らかにその姿は以前より小さくなっている……。 田舎に実家のある自分にとって共感できる部分がたくさんありました。 序盤からなにやら不穏な事情を抱えている主人公でしたが、理由がわかって納得しました。 周りの人々には見えないものを見えると主張したおかげでつらい目に合った子ども時代と、見て見ぬふりをできなかった都会での出来事がどこかシンクロしてみえて。 それでも見過ごすことのできなかった依織くんの正義感がとても好きです。 人魚とはもう会えなくなってしまったけど、 ハルくんや冴ちゃんにとっても人魚は実在していたし(と信じていたし)、これからも心のなかで鮮やかに存在し続けるのだろうな、と思うと一抹の寂しさを残しながらも清々しい気持ちになりました。 物語の中で人魚の存在がひときわ鮮やかに浮かび上がっていたのが印象的でした。人魚ちゃん、可愛くて優しくてのんびりとしてて、でも時の儚さを知っていて、とても魅力的なキャラクターでした。 @ネタバレ終了 制作者様の巧みな手腕により編み上げられた 現代のおとぎ話を楽しませていただきました。 ありがとうございました!
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終わりからプレイさせて頂きました。 こちらの作品、構成の素晴らしさに驚きました! そして、切ないストーリー。 @ネタバレ開始 タイトル名から想像したのは、終わりからということなので、死後の世界のお話なのかと思いました。 そして、読み始めてからは、思い出を語っているのかと思いましたが、 初めからを読んでみると、なるほどと納得してしまいました。 @ネタバレ終了 楽しい時間をありがとうございました。 -
俺が猫を殺す話探索謎解きさんにオススメしたい、黒面積多めのドット風画面で進められる奥深い物語です。 難易度は少し高めなので、腰を据えてプレイできる方向けかなと思います。 @ネタバレ開始 「憎悪」のデザインがかわいくて「憎悪なのにかわいい」と思いつつ、探索を進めました。 一番初めにまず憎悪が生まれる前の出会いのころから始まり、徐々に物語が進んでいくにつれて…と、練りに練られたシナリオも素晴らしかったです。 結構頑張ったのですが、エンドを全て見ることができなかったので、各エンドへの到達を補助する攻略ヒントがあると嬉しいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
雨音と自動人形 結(むすび)僕は1時間30分ほどで読了できました。いずれの要素もハイクオリティですが、本作品はそれらの調和が高いレベルでとれている点が特に素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 「ここではないどこか」の世界へと強く引き込まれる作品でした。「バス停で主人の帰りを待ち続けるアンドロイド」という冒頭の強い引きから始まり、そこから徐々に真実が明らかになっていく。そんな洗練されたシナリオで、最後まで一気に読ませて頂きました。 プレイ中は終始、美しい物語の世界に酔わせて頂きました。立ち絵やBGM、ムービーはいずれもハイレベルです。また、単に各要素が綺麗だとか格好良いというだけでなく、それらの調和がとれているところが素晴らしいと感じました。それぞれの要素のベクトルが一致しているからこそ、ここまで物語の世界に深く没頭できたのだと思います。 個人的には、こうした美しい雰囲気を壊すことなくこのシナリオを描き切っている点が最も素晴らしいと感じました。本作品は人間の生々しい部分もけっこう描かれていて、特に終盤は書き方次第で雰囲気が大きく異なる物語になってしまったと思います。本作品においては、人の弱さ、儚さにすらも一種の美しさが感じられ、終盤の展開によって雰囲気が大きく損なわれたとは感じませんでした。この点に僕は強く感銘を受け、プレイ後は無粋ながら色々と考えずにはいられませんでした。「博士の過去がきちんと描かれていたからこそ、彼への哀しみを感じられたのかな」とか。「だからといって過去をあまりにも長々と書かれるときつかっただろうな」等々……。考えれば考えるほど、このあたりはさじ加減が絶妙だったのだと感じます。 肝心のストーリーですが、こちらも素晴らしかったです。博士の身勝手にも思える願い。それを、かつての博士と共に育んできたアヤの思いが否定する。このシーンは、演出の力もあって深く心に残りました。思いを受け継いだアヤが封じ屋として活動を続けているというラストも泣けてくるほどに素敵でした。エンディング後のタイトル画面も印象的で、しばらくはBGMの「Dear Childhood Memory」を聞きながらアヤの姿に見入ってしまいました。 @ネタバレ終了 総じて、「ここではないどこか」へと連れて行ってくれる素晴らしい作品だったと思います。この物語に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました! -
逢魔時の家路(リメイク版)美しいスチルとBGMがマッチしていて引き込まれました。 表情の変化も細かいですし、言葉が1つ1つから二人の過去や周りの人物が浮かび上がってきました。 @ネタバレ開始 最後まで読み終わってそういうことか、、となりました。 一か月返事をしていなかったという会話は伏線でもあったんですね。 @ネタバレ終了 この作品を遊べて良かったです。

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