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6765 のレビュー
  • 初恋の後悔
    初恋の後悔
    フィクションの場合、目を惹くような大事件とか個性的なキャラクターが 出てきて話を盛り上げるとか、そういう展開はよくあると思います。 この物語にそういった派手な要素は一切ありません。 ただひたすら、主人公である少年の高校~大学二年までの日常を描き続けています。 高校に入り、文化祭の準備をし、修学旅行に行き、大学受験をして、バイトをして。 端から見れば、本当に何てことない普通の人生かもしれません。 しかし主人公である彼の内部では絶えず繊細な感情が揺れ動いています。 その感情が転機を迎えるのが大学二年。物語のかなり最後の方です。 今作は「初恋の後悔」というタイトルですが、 恋や愛の話が前面に押し出される訳でもなく、 キャラクターたちが目指す明確な目的というものも提示されないため、 読み進めていて困惑するかもしれません。実際自分もそうでした。 ただ最後まで読み終えた今となっては、この作品をプレイして本当に良かったと思っています。 「初恋の後悔」という意味が分かったときは、それまで積み重ねてきた苦悩も相まってか、彼の成長ぶりにとても感動することが出来ました。 @ネタバレ開始 告白を機に前向きな人生を送り出すという展開が本当に良かったです。 もっと切ない感じで終わるかと思ったのですが、エンディングもとても明るくて良い読後感でした。 クリア後にタイトル画面がつぼみになるのも、これからの前向きな玉木くんを予感させるような終わり方でとても良かったです。 @ネタバレ終了 読むのに時間はかかると思います。 でもそれに見合った達成感もあると思います。 素敵な作品をありがとうございました。
  • 指先で世界を見る
    指先で世界を見る
    導入から登場人物への印象を固められているような、緊張感の走る不穏な雰囲気で、一体どんな結末になるのだろうと集中しながら読み進めました。この世界に浸っていると、特に少年Eくんの辺りから、自分がなんだかオロオロしている感覚になるのが判りました…。 でもきっとこの感覚は外から見ているからこそ起こる感情で、内側にいたらきっとこのAちゃんを想う気持ちですら湧かないのかもしれないとぼんやり思ったりも。 もしかしたら、こういうことは「指先」にフォーカスしたら、往々にしてあるのかもしれませんね…。何だかハッとさせられる気分になりました。素敵な作品でした。
  • 多知くんは何も知らない
    多知くんは何も知らない
    とても面白かったです。 物語の前半は、弁当屋でバイトする愛美さん(25)の日記で進んでいくのですが、テンポが良くとても読みやすかったです。大の大人が小学生男児にそんな入れこんじゃマズいでしょ……と思いつつ、心理描写が丁寧なので、愛美さんの気持ちもちょっと共感できました。こういう思考回路の人は実際いそうですね…。 前半で感じた「愛美さん25歳のわりにはちょっと精神的に幼稚だなぁ」という違和感も、後半でしっかり回収されてて素晴らしかったです。 プレイ後の満足感がすごいです。素敵な作品をありがとうございました!!
  • 高層マンション
    高層マンション
    脱出ゲームと思っていたのですが違ってました。先入観プレイダメ絶対。 家族の在り方がテーマでしょうか。信念をもって一生懸命だった浩パパに頭が下がりました。一部「何やってんの―!?」という展開もありました。あかんで浩パパ(笑) まさか次世代まで登場するとはうれしい意外性で、マンションの隅々までじっくり堪能させていただきました。楽しかったです。どうもありがとうございました!
  • 氷雨の記憶
    氷雨の記憶
    皮肉屋すぎる主人公の性格はちょっと初めは馴染めませんでしたが、 同族の彼女との邂逅を経てお互いに少し前向きになるストーリーが良かったです。 もう1つのエンドはコントラストが鮮烈でこちらも印象的でした。 あとがきがあると個人的にはゲームが締まる感じがして嬉しかったです。
  • 【Valentine's・Junkies】
    【Valentine's・Junkies】
    バレンタインは過ぎてしまいましたが、楽しませていただきました! 三つのエンドどれも好きで、短いのにすごい満足感。 素晴らしい作品をありがとうございました(*´ω`*) @ネタバレ開始 トゥルーエンド、まんまとやられました(笑) @ネタバレ終了
  • 綾さんのお役に立たせて下さい!
    綾さんのお役に立たせて下さい!
    色んな方の感想を見て興味を持っていたのでプレイしました。 冒頭からキャッチ―な展開で興味をそそられましたし、中盤以降の展開は驚きでした。 やたらお人好しの主人公や気が強いけど優しい弓子のキャラクターが良かったです。 意外性のあるストーリーが楽しめました!
  • そして僕らは世界を壊す
    そして僕らは世界を壊す
    周回プレイ必須の上、セーブロードが出来ないという仕様の本作ですが、既読スキップや既読の文章は色が変わっているなどの配慮があるためプレイしやすかったです。 また、その周回にも意味がある構成となっています。是非、最後まで読んで欲しい作品だと感じました。 主人公の危うくも繊細な心理描写、美麗なスチルはどれも目に焼き付きました。 @ネタバレ開始 既読の仕様に関しては前述の通りですが、欲を言えば文章量のある作品ですので、タイトル画面などでコンフィグを設けてメッセージ速度の変更ができたら個人的には嬉しいなと思いました。 3周目くらいで「あ、これ何やっても救えないヤツ」と感じつつも、タイトルの意味や、少女視点の語りがどう繋がってくるのか気になって読み進めていました。 ですので、「僕ら」の意味が明確に分かった時は鳥肌が立つと同時に何とも言えない気持ちになりました。切ねぇ。 @ネタバレ終了
  • 堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~
    堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~
    前作未履修は非推奨だったので、 前作もプレイしてまいりました! 闇は当然深いのですが、 「愛」がテーマなので 前作とはまた違った闇を見れて 面白かったです。 時折入る、ダークな世界観が 大好きです! スチルも増え、ムービーでは 曼珠沙華ちゃんが瞬きしていて驚きでした。 素敵な作品を有難うございました!
  • お前のスパチャで世界を救え
    お前のスパチャで世界を救え
    すごく面白かったです。 Vtuberの配信で見て、気になったのでやったらかなりリアリティが高くて面白かったです()Vtuberは切り抜きの企業を見る事が多いんですけど、個人を見るのも面白いかなって思いました。 @ネタバレ開始 かたラーメンさんが好きすぎる……それてはや太郎が地味に気になるw ?エンドとかって言われてるのの進み方が一切分からなくて試行錯誤してます…AとCとベターとBADENDは達成したんですけど?とBが分からないです
  • さりとて君影草は咲く
    さりとて君影草は咲く
    ある朝目覚めたら赤ん坊になっていた……。 という、ちょっと驚きの冒頭から始まるドラマでした。 @ネタバレ開始 人は失ったものを取り戻そうとあがくと思います。 しっとりとしたBGMも、 あたたかいタッチのイラストも落ち着いていて良かったです。 TRUE以外にもエンドがあること、 開始時に注意をしてくれる人の正体など、ゲームの構造的にも面白かったです。SF要素、特に、少しだけ過去に干渉できる、という塩梅が好きでした。 好きなエンドは3/4です。 @ネタバレ終了 ありがとうございました。
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    ゲームを愛する全ての人に捧げたい大傑作! 忙しい人も、この作品のために時間を作ってプレイしてください。 後悔はさせません。おいらが保証します。 5人の少年少女達は情熱のまま、時にぶつかりながらノベルゲームの完成を目指す…… 新平達のゲ制(ゲーム制作)の日々は大忙しだけど、めちゃくちゃ楽しそう。 創作の仲間がいるって、幸せですよね。 こんな高校生活送ってみたかったなあ〜。 一方、思春期ならではの問題や悩みや失敗も、これでもかというくらい克明に描かれています。 そこを一切ぼかさず100%描ききっている所が、この作品の大きな磁力の源のひとつですね。 読む者の黒歴史の扉がこじ開けられて、「うっ、頭が……!」ってなる恐れもあるので、そこは注意してください。 おいらもちょっと胃が痛くなりました(笑) @ネタバレ開始 木下よ…… これ以上ないくらい最悪ないじめっ子キャラ……心底ムカつきました。 ゴールド・エクスペリエンスの無駄無駄ラッシュを叩き込んでやりてえ…… おいらは、不快なキャラをリアルに描くのは難しいと感じていて、気を抜くとすぐテンプレ的な薄っぺらい悪役に陥りがちです。 だから読みながら、すげえ!こいつ、ちゃんとムカつけるキャラだ!って感動しました。 特筆すべきは「創作活動をやる意味がわからない」という木下の感覚。 これは彼に限ったことではなくて、非常に普遍的な感覚なんですよね。 創作に限らず、他人が情熱を注ぐ何かに対して理解できないというのは誰にでもあると思います。 そしてそれが自然と不快感、嫌悪感につながる……。 人間って、理解できない事柄は防衛本能から回避する(=忌み嫌う)傾向があるんだと思います。 理解できなくてもいい。 ただ「自分には理解できない事柄がある」ということを認識した上でリスペクトを忘れず接する事を心がけたい。 そう思わせられました。 そして鬼瓦氏! 創作に対して、退かず、媚びず、省みず!! カッコよすぎちゃいますか?? 普通は、多少照れたり怯んだりするでしょうに。 彼がそう遠くない未来、著名な神絵師として活躍するのは目に見えてますね。 @ネタバレ終了 でも合作ってマジで大変ですね。 納期と進捗の管理、メンバーとのコミュニケーション・モチベーションのケア、品質の維持向上、内外への細かい根回し…… 普通に、会社の管理職並に求められる事が多くて難易度が高い…… 合作を舵取りしてる人は本当にすげえ…… @ネタバレ開始 途中で文芸部が空中分解してしまった時は、オイオイオイどうやって収拾つけるんだコレ……ってマジで頭を抱えました(笑) でもしょうがないよ! まだ高校生だもん!管理職じゃないもん!! 5人とも、頑張ったよ!!! でもその絶望的な状況からの終盤への鮮やかな展開! 圧倒的なシナリオレベルの高さを見せつけられました!! @ネタバレ終了 主人公達が作るノベルゲーム。 キャラクターが、ストーリーが、世界観が少しずつ組み立てられていく様はまさに『創作』。 断片的な情報しか出てこないにも関わらず、主人公達の成長とリンクして いるため、自分で作品を、エレナを育てている感覚になりました。 @ネタバレ開始 最後には「よかったなあ、エレナ……本当によかった……」と感涙に咽びました。 キャラクターを描き切るっていうのは、こういう事なんですね。 @ネタバレ終了 ——もっとやるべきこと、将来役に立つことをすべきじゃないのか? ——見られて馬鹿にされるのが怖くないのか? ——こんな低レベルな作品を見せて恥ずかしくないのか? そんな恐れを抱えながらも、それでも創る。 損得や善し悪しを超越した『圧倒的で暴力的』な内から湧き上がる何か。 それが創作なんですよね。 もっといろんな人が気兼ねなく創作できる世の中になればいいな、と思いました。(ノベコレ万歳!!!) この作品、普通に読めば感動のラストまで3〜4時間かかりますが、体感としては30分くらいでした。 スタンド能力で時間を吹っ飛ばされたかと錯覚するくらいすごい『磁力』で惹きつけられます。 (気づいたら朝でした) 素晴らしい傑作を、ありがとうございました!
  • 初恋の後悔
    初恋の後悔
    玉木くんの人生の (プレイ時間は3時間ぐらいですが) 少しを覗きました。 登場人物紹介がちゃんと横に添えられているので 「この人、誰だっけ?」となっても すぐ「あの人ね!」と思い出せる優しい世界でした。 @ネタバレ開始 最初の玉木くんは、 一歩下がって、冷静にクラスメイトを 見ていて子供らしくない感じでしたが、 3年間+大学生生活を通して、玉木くんは少しずつ 人間らしく(元々人間ですが。)なったような 気がします。 1年生の頃はきっと心配だった江口先生・・・ 3年生の文化祭や卒業式に玉木くんの成長を 見てさぞかし、ほっとしたと思います。 終わり方も、「後悔して終わる」 という感じではなく、とても 前向きな終わり方で心が温まりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!
  • 君と二人で歩くことが
    君と二人で歩くことが
    イラストのイメージから勝手にほのぼのストーリーを想像していたのですが全く違っていました。重い題材ながらも合間に入るほんわりするシーンに温かい気持ちになります。また二人のトラウマのシーンは印象的なカットでギクッとなりました。 優しい二人だからこその距離感や悩みなどがとても伝わってくる文章でグイグイと引き込まれました。この先も色々あると思いますが二人なら大丈夫!と思える姿にジーンとしました。 素敵なお話をありがとうございます!
  • Your Concept
    Your Concept
    コンセプトバー・カフェに実際に行ったことが 無いので、「こんな感じなのかなー?」なんて 思いながら読んでおりました。 若干キャバクラっぽいのも驚きです。 中盤ぐらいから、ゆいさんと 若干シリアス展開になりますが、 そこまで重たくなりすぎず終わったのも 読んでいて面白かったです。 コンカフェって、近くにあるのかな? と思い、調べたらかなりありました・・・! 知らない世界だったので、 新しく知れて良かったです。 素敵な作品を有難うございました!
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    汗と涙の青春ストーリーでした。 文芸部の皆が、 ひとつひとつ壁を乗り越えていくのに 「頑張れ!」と思わず応援したくなります。 @ネタバレ開始 嫌味キャラの谷口さんがすごくリアルで 「何かとつけて文句言ってくるな・・・」 と思って苦手意識を持っていたのですが、 ちゃんと、文芸部のみんなが作る作品を 考えた上での言葉に気が付き、 最終的には大好きになりました。 最後の最後に、皆で行った合宿の 星空が出てくるのも、胸アツでした! @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!
  • 自殺録
    自殺録
    タイトルからがっつり暗い気持ちにさせられる作品だと思っていたのですが、私には救いのある内容でした。いや、まあ暗いは暗いと思うんですけどね。 哲学など深く考えながら読むべき作品かもしれませんが、私はあまり難しいことは考えずストーリーを楽しませていただきました。「とにかく暗いの読みたい」って気持ちだったので、特に考える力がなかったので。すみません。 それでも主人公の状況や登場人物のこと、死生観は色々と考えさせられました。特にマッチョな友人と美少女がたまりません。 素晴らしい作品をありがとうございました!
  • そして僕らは世界を壊す
    そして僕らは世界を壊す
    セーブが出来ないなら、 一気観すれば良いじゃない! というアホ丸出しな作戦だったのですが、 読みだしたら、セーブとかどうでもいい。 続きがとにかく読みたくなる作品でした。 @ネタバレ開始 物語は、もうこの悲しいループを永遠に 続けるんだろうな・・・という本当に 切ないお話だったのですが、 最後にそっと覗いた画廊に、 2014年と2039年の写真が飾ってあるのに 涙が出ました。 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!
  • 【Valentine's・Junkies】
    【Valentine's・Junkies】
    これはなかなか、苦味の効いた作品でしたね。 @ネタバレ開始 明るいタッチのイラストとのギャップが恐ろしい、愛(!)の物語。 どのエンドが良いですか? って聞かれた時、非常~~に迷いますね。 @ネタバレ終了 制作、ありがとうございました。
  • そして僕らは世界を壊す
    そして僕らは世界を壊す
    6~7周でクリア、基本セーブロード無しという珍しいシステムに惹かれプレイしました。 キャラクターの心理描写や関係性が丁寧に描かれており、スチルやBGMの美しさも相まってとても素晴らしかったです。 プレイ後は切なさや愛しさも相まって、上手く言葉には出来ない余韻がありました 素敵なゲームをありがとうございました!