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9324 のレビュー
  • 不可視の少女のクオリア
    不可視の少女のクオリア
    オカルト研究家の皮を被った妖怪モジャモジャメガネ(失礼)と舌鋒冴えるかわいいしーちゃんのお話、たっぷり楽しませていただきました! @ネタバレ開始 最新怪異に「何もない空間に話しかける(しかも薄笑い)妖怪メガネ男」が出てきたときは、思わず盛大に笑いました(大事なので初めに書きました) 次から次に新たな伝説を創る男、坂倉(さん)…! ついに怪異の仲間入りまで果たすとは…! インビジブル時代の皆さんも知っているので、まったく異なるテイストが広がっていて驚くとともに、インビジブルとはまったく異なる話の展開にグイグイと引き込まれました。 (キャラとしては皆川さんや如月さんは立ち位置や設定がガラリと変わっていて、本編でどのようなご活躍をなさるのかとても気になりました!) 坂倉さんと篠塚さんの相変わらず息の合った小気味よいテンポでの会話が魅力的で、二人のやり取りは思わずクスリと笑うシーンも多かったです。篠塚さんの毒舌最高でした。それにハイテンション気味に喧しく(失礼)反応する坂倉さんのおもしろいことはもちろん、坂倉さんの持つ「寛容さややさしさ、芯の強さ」もたっぷりあり、坂倉さんの魅力が大爆発していてすごく良かったです。 心情や状況などのとても丁寧な描写と初花駅に無数に存在する非日常のお話たちの存在、とても魅力的な登場人物たちの三位一体が心地良く、最後までノンストップでした。 最後のあの演出で「いや、マジで坂倉氏どうしてしまったでござる」と思わず如月さんのように忍者になりかけました。暫し待たれよ。 あのプッツーンのあとの「何が起きているか全くわからない」展開が「実はこういうことで…」が明かされる日が楽しみです。 エンドは両方とも見て、二人のこの微妙な距離感と関係がいいなぁと思いました。 友情のようにガッチリと組まれた確かな絆があるわけではなく、どこかひんやりとしつつも、それでも振り払いきれない熱がある関係…そんなものを2人に感じます。 この2人がこれからどうなっていくのか、しーちゃんに起きていた不可解な現象はなんなのか、「私の罰なんだ」と口にしていた如月さんがどうなってしまったのか、とっっても気になります! @ネタバレ終了 プレイすると思わず本編が気になる…魅力たっぷりな不思議で、そして面白いお話でした。 残照が作る影にそっと触れたような、不思議な余韻を感じました。 本編の制作頑張ってください!
  • よあけまえのキミへ
    よあけまえのキミへ
    完走しました! もともと私が小説版から入ったので、物語を大方知っていたとはいえ、相変わらずドキドキワクワクしたり、切なくなったり、心が温まったり熱くなったりと始終心揺さぶられる作品でした。 改めてこうして読んでみて、以前は気づかなかった萌ポイントに気づけたり、登場人物の美湖ちゃんに対する何気ない気遣いに気づけたりと、いろいろと新たな発見がありました。 そしてなにより大きいのが何度も言っている登場人物の立ち絵(背景)とBGMです! 美湖ちゃんの視点なので、イケメン&美人だったりカワイイキャラクターのお顔がほぼ常に拝める! 私自身、ゆまさんの絵が大好きなので、ずっとそんな大好きなゆまさんの絵を見ていられるのは至福です。 セリフや状況に応じた表情の変化は小説版では絶対に味わえないので、こうして視覚的にキャラクターの感情を見られるのはゲーム版ならではだと思います。 そして場面場面に応じたBGMの選出が更に物語に深みを生み出してくれます。 @ネタバレ開始 いずみ屋放火事件でかすみさんが連れ去られたあとに、長岡さんに気持ちを暴露するシーン、かすみさんを助けに行くために中岡さん達へ抱えてきた思いを伝えて涙するシーンはBGMの効果もありボロボロ泣いてしまいました。 矢生一派の潜伏先への突入前、屋敷の中の探索、戦闘シーンで流れるBGMもより一層緊迫感を際立たせていて、思わず息を継ぐのも忘れるほどでした。 紡がれる文章はテンポがよく読みやすいので、いつの間にか連日のめり込んでやっておりました。 序盤の穏やかな日常シーンから一転するいずみ屋の放火事件は、思わず耳を塞ぎたくなるほどで、ご近所さんからの憎悪の言葉が心を抉ります。 溜まっていた不平不満が爆発すると人はこうも変わるのか、ということをリアルに描いていたと思います。 そしてなにより夜キミの一番なにがすごいって、歴史ものなのに難しいと感じさせず、グイグイ物語の中へ引き込まれることです。 主人公の美湖ちゃんが町娘なので、プレイヤーと同じ何も知らないただの女の子なんですよね。 なので、他のキャラが美湖ちゃんに対してわかりやすく言い換えてくれる、あるいは難しい話を美湖ちゃん自身がわかりやすく、「こういうこと」というふうに説明してくれる。 こういった設定にすることで読み手(歴史が苦手な人)と同じ目線で会話やストーリーを進めてくれる、これが本当に有り難かったです。 それを一番強く感じられるのは中岡さんと雨京さんの会話シーンでした。 すんなりと難しい話も頭の中に入ってくるので、世界観に没入しやすかったです。 @ネタバレ終了 私は正直、歴史は苦手です。 だけど、夜キミは歴史ジャンルで初めてハマった作品でした。 なので、最後まで必ず追いかけていきたいと思います。 一章では陸援隊と美湖ちゃんとの出会いのお話でしたが、二章からはしっかり乙女ゲームらしい要素も盛り込まれるということでとっても楽しみにお待ちしております! 余談ですが、主題歌とっても素敵でした。 夜キミの世界観にあったメロディと歌詞、何度もリピートしてます。 ゲーム制作、とても大変だと思いますが、ゆまさんのペースで頑張って下さい! これからも変わらず応援しております!
  • タマキハル~石章 山沢損編~
    タマキハル~石章 山沢損編~
    以前感想投稿済ですが、FA描きましたので再度投稿致します! 感想投稿時では椿姫ちゃん!椿姫ちゃん!椿姫ちゃん!だったのですが(笑)他キャラも魅力で負けてないのが、タマキハルの好きな所です。 ということで神岡さんに注目して、最初から最後まで読みましたが彼女は彼女でお話1本作れるくらいの一ヶ月を歩んでおり、裏で何があったのか想像してニヤニヤしておりました。 品があり、美しく、それでいて力強い神岡さん。同性でも惚れてしまいますね。 ところでアイキャッチの背景にお花が4種類描かれているのですが、そのうちの1つが緑なんですよね。 緑!?どっち!?と気になって眠れない夜を明かしてしまいそうです。 (いやでも、プロトのサムネ!? これはトライアングル確定演出……!?) ますます続きが楽しみなタマキハル。いつまでもお待ちしております!
  • 選択死
    選択死
    考えさせられるとても素敵な作品でした。 ありがとうございました!
  • 不可視の少女のクオリア
    不可視の少女のクオリア
    本編を知らない状態でプレイしました。篠塚と坂倉のやり取りがテンポ良く楽しい作品でした。 短いストーリーの中でも次へと繋がる展開が面白かったです。
  • ロマンチスト
    ロマンチスト
    短い作品ながらとても考えさせられる良い作品だと思いました。
  • あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを
    あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを
    とても綺麗なお話で、プレイして良かったです! 素敵な作品をありがとうございました。
  • バッドエンドの世界 -女性-
    バッドエンドの世界 -女性-
    ノベルゲームコレクションさんのアカウントを作る時に「どんなゲームがあるのだろう?」 と最初にプレイしてみたのがこのゲームでした。(イラストがとても綺麗だったのもあり) @ネタバレ開始 純粋ってのはどこまでも美しいですね。静止画のゲームなんかで感動したりするのかな? なんて思っていたのですが、気が付いたら涙してました……。良い作品を有り難うございます♪ ※デバッグも無事澄んだようでお疲れ様でした。
  • 不可視の少女のクオリア
    不可視の少女のクオリア
    タイトル発表時から気になっており、プレイさせて頂きました。今作のリブート前にあたる『インビジブル』もプレイしております。 以前と設定が変わっている所もありながら、変わっていない所もあり新鮮さと久々に見知ったキャラクター達に会えたという嬉しさや楽しさがありました。しーちゃんこと篠塚撫子と以前より変人度が上がった気がする(※褒めてます!)坂倉出との軽快な会話は特に見ていて面白かったです。 @ネタバレ開始 作中、ホットコーヒーを坂倉さんが持ってしーちゃんと会う度、テキストや全体の雰囲気からコーヒーの香りがたちのぼるような良いほろ苦さを感じていました。 二人が話している時のBGMも相なって良かったです…! 言葉にするのは難しいのですが、穏やかで本当にコーヒーのいい香りがするような雰囲気がこちらにも伝わってきました。 @ネタバレ終了 エンディングは2通りあり自分は初め、エンド1に辿り着きました。readmeにもう一つのエンドに辿り着くヒントがあるので、ぜひこれからプレイされる方は二つのエンドを見てほしいですね。 全体として謎や伏線を貼りながら「ここから始まっていく」という印象を受けました。謎めいた部分や終盤に起きた出来事、『インビジブル』とは異なる役回りの人物もいたりと期待を引っ張る締め方だったので、ここから続く本編も非常に楽しみです…! 美しいグラフィックとコーヒーの香りが漂うような雰囲気、終盤の何が起こったんだろう!?という緩急ある展開に最後まで楽しめました。 ステキな作品をありがとうございました♪
  • ロマンチスト
    ロマンチスト
    絵にひかれてプレイしました。@ネタバレ終了 私の選んだルートでは猫に戻っていましたが 確かに女の子の語った事は誰しもがしているもので、言わないけれど 独占したかったり、意のままにしたかったりする事もありますよね。 とても不思議だけれど、生々しい自分の心を直視しなくてはいけない そんな感覚にさせる素敵な作品でした
  • 不可視の少女のクオリア
    不可視の少女のクオリア
    インビジブル本編プレイ済です。 インビジブルが新たに生まれ変わると聞いて楽しみにしておりました。 今作はその前日譚ということで、もちろん即プレイです! 概要欄にも書いてありますが、インビジブルとは設定を大きく変更されているようで、各所で驚きました。 とはいえ全変更というわけでもなく、そのさじ加減が絶妙で 「どこが変わってるんだ!?」「逆にどの設定は生きてるんだ!?」 と、前作プレイ済だからこそ楽しめる謎要素みたいなものがあって嬉しかったです。 キャラクター間の雰囲気は変わらず。 キレッキレのしーちゃんの毒舌に、たじたじになる坂倉さんの様子を久々に見れてニヤニヤしておりました。 前作で2人の関係性が好きだった方は、かなり楽しめる内容になっているかと思います。 @ネタバレ開始 初花駅の七不思議や、失った記憶など、根本となる部分が前作とごっそり違うので 本編がどういう流れになっていくのか予想できず、前作プレイ済(しかもフリーとシェアの2回w)ですがとても楽しみです。 チラッと出てきた少年少女とも早くお話したい……! あと書くべきか、書かざるべきか迷いましたが 新デザインで、しーちゃんの大胸筋が大変よろしくなっており、とても魅力的になったと感じました。 ありがとうございます。(合掌 @ネタバレ終了 前日譚なので、まだまだ明かされない謎も多いですが 最後は「さあ、ここから始まるぞ」というワクワク感を味わうことができました! 本編を楽しみに待ってます! 素敵な作品をありがとうございました。
  • 親戚の男の子を引き取った話
    親戚の男の子を引き取った話
    うわわわわわ。凄かった。凄かったですよ! 今まさに自分がサイトを見ているような感じがして凄く楽しかったです! クリック音とかも凝っていてにこにこしてしまいました! @ネタバレ開始 どこで止めていれば良かったんでしょう。 可愛い!元気になって良かったね!ってとこだったんでしょうか? なにか無いかと探してしまう癖を逆手に取られるとは…! 〝何かおかしくね?〟という文字からもう一度見る、というところで確認して、だんだん真顔になって口元を手で覆ってしまいました。 はあ、つら……。でも凄い凝った素敵なゲームだった…。 幸太くん…生きてて…間に合って…でももう手遅れかもしれな…うぅ……。 @ネタバレ終了 長文失礼しました。 取り敢えず二言、「幸太くん生きて幸せになってくれ!」と、「こんな素敵なゲーム無料でやらせてくれてありがとうございます」です。 絵可愛くて好きです…。
  • ビーフ オア チキン
    ビーフ オア チキン
    あー、本当に好き。 伏線?回収が本当に素晴らしいです! @ネタバレ開始 一番気になってる所なんですけど、いさお君が投稿した写真についたリプって「よい”1日”を」みたいにリプした人は悪気ないけど、いさお君にとっては心苦しくなるような投稿だったのかなって思ってます。 今日は良くても、明日からは悪くも良くもなくて、本当になにもなくなってしまうから落ち込んでるのかなって思いました。。。 @ネタバレ終了
  • ひねくれじいさん×嘘つき少女
    ひねくれじいさん×嘘つき少女
    いや~~~~しんみりくる素敵な作品でした…… @ネタバレ開始 少女の境遇がさ~~~~つらいんじゃ……とても…… 家庭内格差……どうして……どうして……弟くんも弟くんで人生苦労しそうでは?嫁さんいびりがありそうで… 少女に関してはおばあちゃんとおじいちゃんが居てくれたからよかったものの……いや~~~……言葉にできない切なさが…… 素直じゃないもの同士のかけあいは軽快で面白く、一緒にいた時間がかけがえのないものだったのだなと思うと落涙ですね…… 10にもみたない少女が一人で夜の森を走るの、めちゃくちゃ勇気がいることだと思うんですよ。何か危険な目にあってたかもしれないし……無事でいてくれて何より……とじじばば目線になってしまいました。でもおじいさんとおばあさんは既にいるんだよな……親戚のおばさんになればいいのか?(?) ひねくれじいさんの伴侶が穏やかなおばあさんなのもいいですね。馴れ初めとか結婚に至るまでが気になる。プロポーズはどっちからしたんですか!!?!? じいさんのファンキーな恰好にちょいちょいツッコミが入ってるのも笑いました。私はかっこいいと思いますよ!!! そして美麗なイラスト、最高です!!!赤井さんの絵、光の使い方がめちゃくちゃ印象的なんですよね。綺麗だ…… おじいさんの写真も最高。いっぱいおばあさんにからかわれろ~~~~ @ネタバレ終了
  • バッドエンドの世界 -女性-
    バッドエンドの世界 -女性-
    さっそくプレイさせていただきました。 スチルがすべて美しい!! ストーリーもすぐに引き込まれてしまいました。 今までバッドエンドシリーズを全部プレイさせていただきましたが、今作のバッドエンドは何と綺麗なのでしょう。 綺麗で切なくて。 @ネタバレ開始 フラワーの愛が深すぎて、「絶望」を進めるのはムネが痛くてたまりません! 私は「優しいちぁなさん」でいたかった!! と、ほんとに思いました!でも進めてシマッタ・・。 バッドエンドだけれど、フラワーにとっては大切な人を守るために生き、そして守り切って逝くことができた。彼女の「エンド」はけっして「バッド」ではなかったのではないでしょうか。 ひたむきに生き、ひたむきに愛した。素敵な女性。 そう思いました。 @ネタバレ開始 今作もとても心を揺さぶられる作品でした。 ねぇ、バッドエンドって素敵ね?  ありがとうございました!
  • 不香の花 - Snow Flower
    不香の花 - Snow Flower
    過去の作品と同様に本作も非常に素晴らしい作品でした。 プレイ直後の率直な感想としては『ストーリーラインやキャラデザなどはそのままでアニメ映画化すれば一定の評価を得ること間違いなし!』という感じです。 なぜそう感じたかを言葉にすると以下のような要素になりそうです。 ・ストーリーの展開は分かりやすく、流れに不自然さもなく、テンポが良い ・グラフィックもクセがなく非常に綺麗でシーン毎に構図が最適化されている ・キャラクターはみな活き活きしていて個性に溢れておりそれぞれに役割がある ・若き主人公の環境の変化と人々との交流による成長を描く物語である 私は文を読むのが早いのでプレイ時間は1時間程度でしたが、 プレイ後に心に温かいものが残るとても素晴らしい作品でした。 シーン間のアイキャッチ演出もゲーム的でとても良かったですし、 言葉なくグラフィックだけで想像を掻き立てるようなエンディングも凄く好きです。 他の作品ももちろんですがこちらもとてもおススメです!!!
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    実はリリース直後に一度プレイさせていただいたのですが、再度またプレイさせていただきました。再度プレイするとまた違った見方が出来るものですね。 @ネタバレ開始 ストーリーの前半は乗り気にならない人がいつつも皆楽しく創作活動に打ち込んで、合宿まで行うところは、あーいいなぁこれぞ青春だなと思ってしまいました。 後半からはメンバー内でギクシャクし始めますが、やはりこちらのシーンは見ごたえがありました。 特にタツが創作意欲を無くしてしまって、それに対して新平が怒りをぶつけてしまう気持ち、嫌な出来ごとも思い出してついに心が折れてしまう。創作に関わっていると嫌な目にあってばかり、最初からしなければよかったとか、同人活動を行っていた頃を思い出してしまいました。当時は新平の気持ちしか分からなかったと思いますが、今こうしてプレイしていると双方の気持ちが分かってきます(それだけ自分も歳を取ったのかもしれませんが笑) 2人だけでなく遥先輩、谷口さん、美央、主要キャラは皆好きなのですが、個人的な好きなキャラは保健室の先生です。病人に○○を片付けさせるところが笑 @ネタバレ終了 改めて創作活動のやり甲斐を感じさせてくれる素敵な作品でした。 次回作も楽しみにしております。ありがとうございました。
  • 視線恐怖の世界
    視線恐怖の世界
    電車のシーンとか、すごい共感しました!
  • サヨナラ日和
    サヨナラ日和
    山中を彷徨う浩人が、山の中で打ち捨てられていた女性型アンドロイド、アヤノを見つけます。アヤノは足を故障しているのですが、浩人はアヤノに「機能停止するまで、家族になって欲しい」と持ちかけました。相手が人間であればプロポーズです(笑)。 典型的なボーイミーツガール同居型(ルームメイト型)であり、また「時限交流型」の物語です。アンドロイドのアヤノは足を故障しているため室内から出られず、中盤までは少し展開が淡白なところもあります。 ですがそれを補うべく、浩人とアヤノの交流が実に丁寧に描かれいます。浩人のちょっと捻った言い回しが気になる人もあるかも知れませんが、個人的にはあれが彼の個性を際立たせていたように思いますし、彼の台詞が見事に演出として生きていたシーンは、上手いなと思わされました。 設定上必ず最後には別れが来るのですが、別れのシーンがとても感動的です。のみならず、別れて終わりになっておらず、浩人の成長をも感じさせる描写があるところがにくいですね。とても良い余韻を残し、その余韻が長続きするタイプのラストです。 「絆と別れ」を描いた物語としては、秀逸と言える出来栄えです。このタイプの物語がお好きな方であれば、きっと心を動かされるでしょう。
  • 虹色ドリーマーズ!
    虹色ドリーマーズ!
    弱小芸能プロダクションに所属するアイドルグループ(最初は二人)と、彼女たちを導くプロデューサーのサクセスストーリーです。プロデューサーが主人公。 アリス、沙耶香、そして桜の三人の個性がしっかりして魅力的です。また三人はそれぞれ問題を抱えており、それがストーリーにも関わってきます。 最終的に、アイドルの大イベント「S.M.I.L.E.」での優勝を目指すという明確な目標に加え、三人のアイドル達の問題がそこに絡んでくるため、キャラクターとストーリーが相乗効果で、ストーリー全体にしっかりとした推進力を与えていました。ですから最初から最後まで読者をひきつけて離しません。 惜しむらくは、イベント優勝を目指すという目的があるのに、それを競うライバルの存在がイマイチ希薄だったこと。ライバルはもちろんいるのですが、その時のみ絡んで終わってしまうんですよね。そこは少し残念。 ですが、ライバルも含めて全体に悪人がおらず、人の温かさ、絆の強さを実感できる人間ドラマです。ストレスなく楽しめる物語ですので、どなたが読んでも面白いでしょう。お薦めします。