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8440 のレビュー
  • 笑顔を見せて
    笑顔を見せて
    「悪くない仕事」から、やって参りました。 履修済みなので、あれかな、これかな、と 選択肢までの会話中色々想像を膨らませながら読んでおりました。 @ネタバレ開始 正体が分かっていたのにも関わらず 真っ先に猫を肩に乗せてしまいました。笑 自分の正体も難しすぎないところも好きです。 @ネタバレ終了 心温まる物語でした。 素敵な作品を有難うございました!
  • 真夏の残骸
    真夏の残骸
    グラシアス様の書く人間のみが持つドロドロとした暗い部分、仄暗いを通り越したもっともっと深くて暗い部分の描写は毎回すごいと思うのですが、今回も「僕」の吐露する劣等感が溢れんばかりに伝わってきました。 @ネタバレ開始 オーバードーズをお酒でキメた「僕」が主人公だと判明し、冒頭から「今回も素晴らしいものが見られそう!」と思いました。 そして、期待通りのドロドロさ。 少年が何度も気持ち悪いと言っていた通り、まさに一人の人間が抱える肥大したエゴの気持ち悪さ(すみません、ここは最大限の賛辞です…!)などが余すところなく綴られていて「僕」の劣等感と少年への憧憬が最後の最後までフルパワーで迫ってきました。 色々さらけ出しながらも途中で「美少年しか勝たん」と言いきるところには笑いました…ごめんね、「僕」にとってはすごく重要なことなのに…! @ネタバレ終了 真夏は光が強く見え、光と影もいつも以上にくっきりとして見えますが、まさにその明暗の強さをなぞったような作品でした。 今回もその独特の空気感を夏の空気をミックスして感じられました。 ありがとうございました!
  • 海辺のかたらい
    海辺のかたらい
    3つのENDを見ました。 どれも切なさは残しつつ、前に進もうとしたり そのまま底へ落ちていってしまったり・・・ 違うテイストで面白かったです。 メッセージウインドを 海のように表現されているのが 印象的でとっても素敵でした。
  • あなたの命の価値外伝 井畑沙希と児童相談所の話
    あなたの命の価値外伝 井畑沙希と児童相談所の話
    涙なしでは読めません。 1時間でこんな泣かせてくるか!というぐらい泣きます。 現実にある、辛い現実を目の当たりにして 喉の奥が熱くなるような感覚でした。 @ネタバレ開始 春の章で助けられなかった命、 夏の章で助けられたけど、これは子供にとって幸せなのか。 秋の章で平井くん親子の修復。 冬の章での真美ちゃんの心の傷を抱えたままの力強い戦い。 つらい過去をもった夏美ちゃんが今度は 抱きしめる立場に居るのも本当に涙でした。 そしてなんといっても、 沙希ちゃんの心の傷を考慮して絆の学園に行く所ですよ・・・。 智恵理先生が出てきて、 安心からか・・・これまた涙が止まりません。 私の体内の水分はもう空っぽです。笑 @ネタバレ終了 悲しさ、辛さ、痛み、そして喜びや温かさ。 全てを味わった気分です。 エンディング後も必見です。 素敵な作品を有難うございました!!
  • クロノスタシス Remake
    クロノスタシス Remake
    謎が謎を呼ぶ導入部分にあっという間に物語に引き込まれ、まつりさんも夢子さんもどうなってしまうの!?と読み進めていくうちに、初めの「どうなるの」から「これはこれでいい感じ」となりました。 @ネタバレ開始 治験と称していきなり見知らぬ部屋に連れていかれるなんて、これから先どうなってしまうの…!?と二人を心配していましたが、怖い展開はなく少しずつお互いを理解し合い、また自分自身をも理解していく二人とその終わりに「二人とも良かったね!」と思いました。 最後にまつりさんが「友だちになりたい」と言っていたので、たぶん三日間を過ごしたあとのリアルでも友だちになるんだろうな、二人で今度は楽しく自分らしくお出掛けなどできたらいいね!と感じました。 @ネタバレ終了 エンドクレジットのムービーの曲などもとてもよく、タイトルの意味も含めて印象的な物語でした。 ありがとうございました!
  • ベンラブ!
    ベンラブ!
    「おかしい、なぜだ…!? 目の前に自販機があるだけ…のはずなのに、ものすごくかわいい!」となりました。 ベンラブという言葉自体、初めて聞きましたがこんなにかわいい自販機なら思わず買いたくなります! @ネタバレ開始 リンコさんがとてもかわいく、照れたり怒ったりと色々な顔を見せてくれて、思わず「かわいい」と出てしまいます。 撤去されそうになったりもしましたが、補充員さんと主人公のおかげでステイし続けることになったり…リンコさんが補充員さんのお話ばかりしている時は主人公の嫉妬の炎が見えるようでした(笑) @ネタバレ終了 日常的に自販機は一年に数回使うかどうかというくらい縁がないのですが、今度使うときは「この子はどんな子なんだろう」と思いながらボタンを押しそうです。 自販機がこんなにかわいく見える日が来るとは、驚愕でした…! ありがとうございました!
  • 足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話
    足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話
    タイトル通り足の下が透視できる加賀地くんとワケありおじさんのほっこり物語でした! 加賀地くんを誘拐した過去があるおじさんがどうしても憎めないキャラ(フィクションだからですが…)で、ぽろぽろと泣く顔に愛嬌がありました。 おじさんが無知ゆえにすぐに悪意に騙されてしまいそうになっているところも、それを放っておけない加賀地くんもとても楽しかったです。 @ネタバレ開始 宇宙人に攫われそうになっている加賀地くんのために家の屋根に上り決死の救出劇を繰り広げたおじさんが本物のヒーローでした。 加賀地くんにお膳立てのようなことをされずとも、今まで人生に何もいいことがなくても、加賀地くんからもらったものだけは大切にしてあたためてきたんだなぁ…とちょっとホロリとしました。 友だちなんだと言ったときのおじさんとの会話の端に「社会のクズ」と言い切ったときの加賀地くんの姿がチラつきましたが、たぶん幻聴でした!!(あのときの容赦ない切り返しには思わず笑いました) @ネタバレ終了 立ち上がっては躓き、転んではまた立ち上がる…そんなおじさんが加賀地くんとの出会いで変わっていく様子が素敵でした。 度々「あれ? ふりだしに戻ってね?」となるときもありましたが、最後の最後はしかるべくして生まれた「ヒーロー」の瞬間で、スカッとしました。 素敵な作品をありがとうございました!
  • ルドルフのおくりもの
    ルドルフのおくりもの
    きょひけんはない ←どなたか、私に火炎放射器を貸してください。 ※プレイすれば分かります。 @ネタバレ開始 「仕事ごと燃えちまえぇええーーー!! 画面に迫ってくるなーー!!」と上司と仕事を丸ごと消し炭にしたくなる展開に、主人公よ全力で逃げろ!!と画面の前で逃げろコールを送っていました。 どちらのエンドも最後は上司が消えて、無事に主人公が会社に戻れてよかったです。 個人的にはルドルフさんにスポットライトがしっかり当てられているエンド2が好きです。 お父様やお母様など、主人公が自分ではもう助けを求める声さえ出ないほど弱っているときに支えてくれる人がいてよかったと思いました。 ルドルフさんももちろんですが、もし誰の助けもなかったら…主人公はいずれトラックの前や電車の前に飛び出していてもおかしくない状況だったなと感じました。 読んでいくうちに(特に冒頭と上司のパワハラ部分)、主人公の置かれた状況に現実でパワハラ自殺した女性の事件のことが浮かびました。 それくらい胸に迫ってくるお話でした。 おまけの『パセねこ』さんの由来で顔がたまに暗くなるのが逆にかわいかったです。 もちろん、喜んでいる時の顔も可愛いです。 @ネタバレ終了 とてもかわいらしいタイトル画面からは想像ができないくらい重たい話ですが、最後はほっこりとした気持ちにもなれるので、多くのかたにプレイしてほしいです。 ありがとうございました!
  • さいごのクスリ
    さいごのクスリ
    自分がこの立場になってみないとどんな選択をするか、本気で分からない。 そう感じた作品でした。 @ネタバレ開始 難病に苦しみどんどん病が進行して弱っていく姿に対して、どんな気持ちを抱くのか。 自分がその立場になってみないとどんな答えも出せないなと思い、さいごのクスリがどうなるのか考えさせられました。 楽になるために服薬させるのか、楽になってもらうために服薬させるのか。 苦しみ抜いてでも生きたいのか、生きていてほしいのか。 そういったことを色々と考えさせられる作品で、分岐によっては安楽死が合法化に向けて動いたりと将来の日本にありえない話ではないなと感じました。 もし痛みも苦しみもなく安らかに死ねるのであれば、自分の自主的な意思で死にたい人もいるだろうなということも考えました。 @ネタバレ終了 わんわかしたタイトルからは想像がつかないくらい重たいテーマを取り扱っていた本作、命に対して色々と考える機会となりました。 ありがとうございました!
  • 君にあるべきもの
    君にあるべきもの
    家でもなく学校でもない自分の居場所をサード・プレイスと言ったりするらしいですね。 本作はそんなサード・プレイスになりそうな場所を訪れることで、自分の力で立ち上がり現実に立ち向かっていく少女の姿を描いた読後感の良い物語でした。 @ネタバレ開始 マオさんの抜群の安定感と包容力が素晴らしかったです。 怪我をした小鳥が傷をいやすための止まり木のような、雨風からも守ってくれる場所。 マオさんのいる店とマオさんはそんなあたたかなところだなと感じました。 @ネタバレ終了 辛い現実が立ちはだかっても、受け入れ、自分でその壁を乗り越えていく主人公が最後に綴った一文には、彼女本来のユーモラスなところや明るさが感じられました。 じんわり&ほっこりとする素敵なお話をありがとうございました!
  • 笑顔を見せて
    笑顔を見せて
    想いを寄せる女性、正確にはどうか笑顔でいてほしい女性に対する気持ちが分かりやすく丁寧な文章で綴られており、読み終わった後は少しほっこりとしました。 @ネタバレ開始 君のために今咲くよと一生懸命、自分の生命のすべてを懸ける桜の木の美しさに思わず笑顔になる彼女が見られて、嬉しかったです。 クライマックスへと至る過程で彼女は一言も話さないのに、彼女の心身ともに日々疲弊していく苦しい境遇がこちらに手に取るように伝わってきました。 @ネタバレ終了 文章を書き慣れておられる方かなーと思う読みやすい文章も印象的でした。 ありがとうございました!
  • 最後に見たものは、〜South ver.〜
    最後に見たものは、〜South ver.〜
    この世界を自分の目で見られるのも残り5日…最後の数日をどう過ごすか、どうせなら南の楽園へ行ってみようと思い立った主人公のお話は予想もしていなかった壮大な展開を迎えました。 @ネタバレ開始 世界の『楔』であることや『絶望の呪い』といわれるとても強力な呪いであることなど、奥深い世界観に引き込まれました。 呪いをかけた人物がいるのかな?、フェリクスさんも15年前に呪われたということ?、なぜ星は『楔』の時間を巻き戻さないの?などなど…様々な疑問が浮かび、主人公がいた世界の背景などをもっと知りたいと思いました。 @ネタバレ終了 人との交流、独特の世界観が楽しい物語でした。 ありがとうございました!
  • 灰雨
    灰雨
    灰色の大雨に隠された真実に憤怒と虚無を抱えて生きる主人公レガウさんの数奇な運命、堪能いたしました。 小説を読んでいるような緻密な描写に引き込まれ、ノンストップで読了となりました。 @ネタバレ開始 復讐心によって心臓を動かし続け、ついに復讐を成しえて逃げ出したレガウさんが最後の最後燃え尽きるまで足掻く姿と、何一つ報われてはくれないまま終わる結びにもどかしい気持ちにもなりました。 元より喪われたものは何一つ還ってこないと知りながら、鼓動の根源である復讐さえすれば自分のこの無意味な人生に何かしらがあると信じて…けれども、実際に復讐を果たしても自由になれたわけではなく、自分自身を捨てられたわけでもない。 その絶望感がひしひしと感じられる終わりに、自らの手による死は怖くても、抗えない死であれば安らぎとなることもあるのだろうか…そんなことを思いました。 心から愛していた姉のことを呟いて落ちていく彼女に「私はただ姉さんと笑いあって暮らせる日々がほしかった。他には何も要らなかった」という、ありえてほしかったがありえなかった未来、絶対に届かない光に馳せるような彼女の気持ちが込められているようにも感じられました。 @ネタバレ終了 文から伝わってくる主人公レガウさんの気持ち、その熱量が素晴らしい作品でした。 ありがとうございました!
  • Angel Call
    Angel Call
    カミダノミを叶える天使となった主人公のお仕事模様などを綴った本作、天恵を授けるか、それとも授けないか。 人一人の人生を変えるかもしれないと思うと、選択肢を選ぶ手も緊張しました。 @ネタバレ開始 雛子さんがこれから先、何十年かは分かりませんが、いつかの日に約束を果たしてお父様と再会できる日を心から願っています。 それぞれのコール主たちがどうなったのかなと思いましたが、エンドクレジットでその後が見られてすごくスッキリしました。 特に一番初めの詐欺は「あ、この後どうなったの!?」と思っていたので、バチーン!!されててスッキリです! @ネタバレ終了 読了後、心がほわっとあたたかくなる作品でした。 ありがとうございました!
  • 海辺のかたらい
    海辺のかたらい
    海辺で出逢った友人との語らい…そこから至る結末は悲しいものと未来を感じさせるものとで、人生の難しさを感じました。 メッセージウィンドウが波のように揺れているのが印象的でした。 @ネタバレ開始 個人的にはコンビニで買って二人で頬張る明日へ向けたエンドが一番好きです。 一番悲しかったのは、水死体が上がってきたエンドです。 人はもうどうしようもないとき、どうしていいかわからないとき、誰かに声をかけてもらうだけで掬い上げられることがありますね。 本作でも友人によって一命を取り留める…といったほうがいい気がする彼女も、ギリギリのところで踏ん張っていて、彼女の人生に暗澹たるものを起こす荒波が落ち着くといいなと思いました。 @ネタバレ終了 自分の何気ない言動の一つで、誰かの人生が泡のように消えることもあれば、誰かを包み込む大海のようにもなる…そんなことを感じた作品でした。 ありがとうございました!
  • この月明かりの下に影はない
    この月明かりの下に影はない
    ホラーとアドベンチャーが組み合わさったかの様な ドキドキハラハラな展開でした。 物語にのめり込み過ぎている自分にとっては 時折入る「セーブしますか?」の文字は 非常に助かりました。 物語の道中も、 ヒントがあちこちに散りばめられていて 最後の入力場面では、すんなり答えられました。 違った後味の HAPPYENDでどちらのエンドも面白かったです。 素敵な作品を有難うございました!
  • 燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    残された時間はあと10分、人生最後の時間に主人公は生き足掻くのか、安らかに死を受け入れるのか…そして不思議な女性の正体は…と、状況や謎が複雑に絡み合ってスリリングかつ奥深い物語でした。 近々飛行機に乗る予定の人は、心してプレイしましょう! @ネタバレ開始 一番初めに辿り着いたのが「ハッピーエンド」で、当たり障りなく…何も知らず…という感じでした。 そこから一つ一つ別のエンディングを埋めていくたびに「ええええ」という衝撃だったり「あ、タイトルの本が出てきた」だったり、色々ありましたが無事にコンプリート。 主人公…もう既に亡くなっていたんですね。 そして、主人公だけが神様の寵愛で死後に皆さんとはちょっと違う扱いでどこかへ向かうというところに、死後の世界くらい穏やかであればいいなと思いました。 神様の「彼に渡したくなかった」という描写など、その背景にあるものが気になりました。 すごく緊迫した状況ですが、画面が全体的にモノトーンでしたので物語の軸の部分をじっくりと味わいながら最後までプレイできて本当に良かったです。 途中で挿入されたメアリーの実験部分は、最後のエンド6の色づいた海の部分などと掛け合わされているのでしょうか…ちょっと考えすぎでしょうか。 @ネタバレ終了 燕に餞というタイトルも読了後にはとてもしっくりくる、少し不思議な物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    飛行機が落ちるとわかった残り10分の時間であなたは何をする? というショッキングな状況で選択肢を選び進んでいくのですが……周回することによって主人公の過去や心模様が見えてくるところが面白いなと思いました。 @ネタバレ開始 そしてそれがただの平行世界ではなく、最終的に主人公がそのすべてを俯瞰し知覚していくという展開はすごい。すべての謎は明かされませんでしたが(ですよね?)ラストシーンはとても美しかった。 @ネタバレ終了 これ1本で完結していながら、壮大なストーリーの幕開けのような印象を受ける物語でした。素敵な作品をありがとうございました。
  • 瓦礫の町の宝物
    瓦礫の町の宝物
    バッジすべて取得させていただきました! 荒廃した世界で出会ったロボットと青年。 紹介文にお互いに秘密があると書かれていて、 どういうことか気になっていたのですが……。 @ネタバレ開始 ロボットのなかから可愛い女の子が出てきてびっくり。 たちまちお話にひきこまれました! また今回のイラストも世界観に沿った素敵なもので、 ニイチ&ヒトミ&にこはとくに魅力的でした。 瓦礫だらけの世界──なにが起きたのか明示されてはいませんが、 話の端々から人類に何が起きたのか推し量ることができました。 孤独に(ロボットと一緒ではありましたが)生きのびてきたにこにとってニイチはようやく出会えた「ひと」だから、離れ離れになりたくないという気持ちもわかる気がします。 滅びに向かう絶望的な状況にもかかわらず、どこかユーモラスであたたかみがあるのも、このお話の素敵なところだと思います。 また番外編では探索を楽しむこともできました。 (日記の内容には切なくなりましたが……) 素敵な場所が見つかってよかった。 にことニイチが穏やかに暮らせることを願います。 どちらもイケメンゆえにヒトミくんと迷ったのですが、 今回はニイチさんを描かせていただきました。 ご覧いただけたら幸いです。 @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!
  • 猫ノ目のような世界で
    猫ノ目のような世界で
    御伽噺のような、童話のような、幻想的な風景とキャラクターたちに絵本のような物語なのかなと読み始めてみたら、思っていたよりもどっしりとしたお話でした。 @ネタバレ開始 心にストレートに響いてくる悲しみや孤独、焦燥感など、どこかの誰かの悩みとして生まれた世界に生きる羽ネコたちにも感情があると思うと、一つのキャラクターとしてビジュアルがあることもあり、ある意味で「消えることになってしまって申し訳ない…」という気持ちにもなりました。 住人さんが一気に消えてしまっていたときも「みんな消えてしまった…」と思いましたが、たぶんクジラさんに呑み込まれたりして元の感情の主のことを想いながら終わっていったのかなと感じました。 あとがきを拝読し、羽ネコさんのビジュアルが不思議だなーと思っていた謎が解けました! とても秀逸なデザインです! また、それぞれの住人さんのその後やクジラさんのことなど、作品の裏側も知るとまた世界が広がって見えました。 @ネタバレ終了 自分の悩みなどもあの世界に出現したり、消滅したりしているのかなと思いを馳せた印象的な作品でした。 ありがとうございました!