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7921 のレビュー-
雨の袂読みやすい文章はもちろんのことフォントや色相やUIまでこだわりの感じられる、相変わらずのハイクオリティな『小説』ゲームでした。 主人公と伊代ちゃん(主人公が伊代と呼び捨てし始めたとき「何でや!いくつになっても伊代ちゃんでええやろ!」といい歳した大人は思いました…笑)の繊細な心境とその変化を細やかに描く筆力はさすがの一言です。 彼らにはずっとそのままでいてほしいような気もしますが、きっとそんなわけにもいかないのだろうなあ……。 そして個人的にとても印象に残ったのが挿入ムービー及びエンディングムービー、そしてエンディング曲! えっ自作ですか!?凄すぎませんか!?思わずタイトル画面のクレジットをガン見しました。 細部までハイセンスな素敵な作品でした。ありがとうございました。
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バーチャル沖縄旅情緒いっぱいな沖縄ご当地紹介ゲーム……などというプレイ前の予想を覆す作品でした!世界観も含めて考えさせられました。 実際にこういう技術は、もうあと少しのところまで来ていそうですね。 素敵な作品をありがとうございました。
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お姉ちゃんの定理とても読みやすい文章でさっくり読めて面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 @ネタバレ開始 主人公が数学への想いを自覚する瞬間に引き込まれました。ただの妄想ですが、お姉ちゃんと遊びたかった幼い頃に数学にお姉ちゃんをとられてしまったがために主人公は好きなことと素直に向き合えなくなってしまったのかな……などと思いました。 @ネタバレ終了
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彼女は彼女の糸を切る文章がとてもきれいで演出も素晴らしく、高水準なノベルゲームだと感じました。 Live2D、フルボイスと他のノベルゲーでは取り入れていないものもあり、唯一無二のゲームだと感じました。 素晴らしい作品をありがとうございました!
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彼女は彼女の糸を切る画面構成が印象的でした。立ち絵が前に出ているのが、追憶の中でも確かに残っている存在のように感じられてよかったです。 @ネタバレ開始 物語としては、似たもの同士の二人がらしさのしがらみを離すというところで、多くはないそれまでの経験から、これからの未来とその先の感情を構築していく青春期の心の機微がよかったと思います。若干癖のある文章でしたが、それも向日くんに合っていてよかったと思います。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。
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ラムネ瓶入り夏休み青々としたタイトル画面につられて読みました。 @ネタバレ開始 最初はおじいちゃんルートでした。祖父母のところに行ったものの、特にやることがないから持ってきた宿題をやって、ちょっとだけお祭りごとに参加して帰る。これぞ夏休みといった感じのお話で、とてもよかったです。夏休みといったら、もうこの、気だるい感じですよね!(*^▽^*)じいちゃん優しい! 次に女の子ルートを読みました。私も『時よ 止まれ!!』主人公くんと京香さんの掛け合い、もっと続け!ψ(`∇´)ψ という呪文をかけましたが終わってしまいました。長いようであっという間の夏休み、こういう日常ばかりだと本当に一瞬で終わってしまうのだろうなあと思います。加えて、終盤にあった『また来年、会えたらいいね』という言葉が、二人の関係性をよく表していてすごく好きでした。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。
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コーヒーのくに概要欄に目を通してから読んだので、コーヒーが比喩であることを認識した上で物語に触れました。 @ネタバレ開始 言葉の重みは、その人の生きてきた環境、経験してきたことによって大きく変わりますよね。恵まれている人たちは、そのありがたみをわかっているつもりでも、実際にそれを失ったことがないから、結局それは想像による補完ありきのものでしかない。つらさや苦しみを知っている人にとってそういう人たちの言葉は、たとえ救いの意志によるものであっても、傷つきかねないものになり得ると思います。またそれが善意からの発言であればあるほど、傷は大きく深くなってしまうと思います。 つまるところ、浅い言葉は人を傷つけるものなのだと思います。そしてこれを前提とすると、千世くんとカノンくんがお互いに共有できる程度のつらさや苦しみを持っていたのは、よかったのだと思いました。同質であったとしても、どうしても分かり合えない領域は存在すると思うので。 また、優しい感じのイラストが、終盤にある真実の言葉と相まって、静かに、けれど確かに灯り続けている光ような温かさを感じられて、こちらもとてもよかったです。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。
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ラムネ瓶入り夏休み私の拙い語彙力で語ることは野暮なのでは…と感じるほど、繊細に夏の思い出を表現された作品です。 @ネタバレ開始 なんといってもこの麗しい絵が、いっそう世界観に没入させてくれました。 主人公のどこか儚い美少年感が…好き…です…。ジゲンちゃん…もふもふしたい…。セットでかわいい…。 そしておじいさまも上品で、さらに方言男子という萌えのよくばりセットで困りました。すごい遺伝子なので、きっとお話にでた主人公のお母様も美人なんだろうなと確信しております。 さらに謎の美少女ちゃんもミステリアスでぐいぐい惹かれました。 来年の再会が果たされ、何かラムネに思い入れがあるのかな?と聞けるのでしょうか。 @ネタバレ終了 多くを語りすぎず、余韻を残すお話作りもオツだなと痛感しました。 夏の終わりに感じる切なさをギュッと閉じ込めた素敵な作品です。 とっても楽しませていただきました!ありがとうございました!
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逢魔時の家路(リメイク版)タイトル画面の夕焼けにつられて読みました。 @ネタバレ開始 全編を通して少しずつ関係性が明らかになる形だったことに加え、文章量自体が少なめなこともあり一気に読むことができました。 作中で印象的だったのは、「こんなに大きな愛、私背負いきれないよ」という言葉です。那由多くんがとった行動も、それに1ヶ月の時差が生じたのも、種々の愛の重さがあったからだと感じたため、本作を象徴する台詞として印象に残りました。 @ネタバレ終了 短くも印象的なお話でした。 ありがとうございました。
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ウソからはじまる物語3つのお話におけるちょっとした繋がり。この仕掛けが面白かったです! どのお話も刺さる描写ばかりで、多くの方も「分かる…」と共感されたのではないでしょうか。 個人的に日常を切り取ったかのような「どこかであり得たかもしれない」お話が大好きなので、楽しく読ませていただきました♪ @ネタバレ開始 「嘘」と聞くとすぐさま悪いイメージが出るものですが、完全悪ではないのだなと本作を通して再確認。3つのお話に共通して感じたのは、相手を想うからこそ嘘をつくことでした。 しずくちゃんの「嘘でも信じ通す」という信頼の強さ、不要なケンカは買わない聡明さが好きです。 現実味ある等身大の女の子、ナオちゃん。「今は告白できないが答え」と嘘偽りなく導き出せたのは凄いなと思いました。そして「ちゃんと高校生をする」の言い回しが可愛い…。 そしてお姉さん、こころさんと誠さんの穏やかな愛情は胸がポカポカしました。お姉ちゃんも背伸びしていたんだな…。年上でも「迷う」ことあるんだな…。と感情の揺らぎに私もつられてしまいました。末永くお幸せに…! @ネタバレ終了 この読後感の清涼感は何とも言えませんね…。素晴らしい…。 ちょっと意外な結末と謳われる通り、期待以上のお話でした! システムデザインもスタイリッシュで、読みやすく洗練された文章がとても心地よかったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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それではあなたに質問です。プレイさせていただきました!! まだEND1しか見れていないのですが、これからゆっくりやっていこうと思います。
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暗がりビオトープ199×年のゲームセンターを舞台にしたノベル。文字の読ませ方や演出が凝っていて、するっと世界に入って行けます。 当時のことがわからなくてもTipsで解説してくれるので安心。そのマニアックな解説の丁寧さにサウンドノベルの「街」を思いだしました。ちみなに対戦格闘ゲーム周りのTipsはだいたいわかってしまった自分です。「連コイン」とかね。 @ネタバレ開始 正直序盤はユーキの家庭環境描写にこれキッツい話しだなーと思ってたんですが、ラックとの出会いから少しずつ状況がよくなってきて中盤から後半は安心して読めました。あの父ちゃん改心すると思わなかったな(ひどい)。 ユーキが女の子とわかってからはいろんな意味でハラハラしてましたが、ラックが安心安全な場所で良かった。ヒジキザワ(だからヒジキじゃないって)さんの人柄でしょうね。 しかしサクラバとミホとのエピソードは切ないものがありましたね。動物園にお弁当……あんな楽しい時間経験しちゃったらそりゃああなるわ、とユーキに感情移入しちゃいました。 @ネタバレ終了 ノスタルジックであたたかい気持ちにさせてくれるゲームをありがとうございました!
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お姉ちゃんの定理サムネはクールでおしゃれですが、とても胸が熱くなる物語でした。特にαルートのお姉ちゃんの言葉や、主人公が自分の気持ちに気付くシーンはちょっと泣いてしまいました。 終わり方もとても良かったです。素敵な作品をありがとうございました。
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Re:Bus夜の巡回バスという特徴的な舞台や、降車ボタンを押すワクワク感、個性的な人々との会話など、楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 時には逃げることも、再び勇気をもって向き合うことも肯定し、またこの世界が二人のためだけのものでもないところなども素敵だなと思いました。 @ネタバレ終了 面白かったです。
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逢魔時の家路(リメイク版)話が進むにつれてだんだん切なくなってくるお話でした。 その後の2人が気になります それぞれの帰り道が見つかりますようにと思います
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彼女は彼女の糸を切る本を読んでいる形式で朗読しててすっと世界が入り込んで来ました。 高校三年生の迷いと彼女との関わり合いがとても新鮮に映ってきて青春の物語でした 動くLive2DやSE、そしてボイスにこだわりを感じました 素敵な作品をありがとうございました!
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暗がりビオトープ本作には「エモい」という一言では言い尽くせないドラマがありました。 懐かしくもおしゃれな空間に身を置くことができるお話だと思います。 @ネタバレ開始 ついのめり込んでしまう雰囲気作りが相変わらずお上手すぎます…! ユーキちゃんやサクラバさんの人間くささは、なんだかほっとけない魅力がありますね…。 どうか登場人物の未来が明るいものでありますように。いや、明るいものになるに違いないと、少しの希望が見える結末だと私は感じました。 いずれにせよ、ラックが多くの人にとって特別な場所だった事実は変わりませんよね…! @ネタバレ終了 その場所、その人物のにおいすら漂ってきそうなくらい、とてもリアリティのあるお話でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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暗がりビオトープマニアックな空間を舞台に、 子供の成長過程が俯瞰的に描かれていて、 暗くなりすぎないスマートなドラマでした。 @ネタバレ開始 途中で主人公が女の子だとわかった途端に、 ぐいぐい感情移入させられました。 やさしい店長さんにほっこりしたり、 サクラバさんの、若さゆえの余裕のなさに、 よい意味で苛々させられました。 最後の再会が、お互いの成長を思わせてくれる、 爽快感がありました。 終わり方からの、エンドロールが、 オシャレでかっこよかったです。 各章のタイトルも印象的でした。 @ネタバレ終了 色数を抑えた画面も物語に合っていて素敵でした。 面白かったです。ありがとうございました。
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雨の袂とても良いお話です。 大きなことが起こるわけではありませんし、過剰な描き方もされていませんが、だからこそ現実感があって、丁寧に綴られた感情描写によって、確かにそこに存在しているような手触りがありました。自分でもこういった文章を書いてみたいです。 全編を通して感じる雨の空気、そして傘の存在感、ラストの虹。雰囲気が綺麗に纏まっていて、作品全体がとても美しく感じられました。 @ネタバレ開始 文章をとても丁寧に書かれていることが伝わってきます。「!」や「?」もそうですが、何より「……」が使われていないんですよね。ちょっと間を作りたい時に使いがちな「……」ですが、これを省こうと思ったら、その間にある感情を書く必要があって大変なのですが、使っていないことを感じさせないのはお見事です。そうしたしっかりとした文体だからこそ、崩した「うざ」とか「きも」が味わい深いものになっているのでしょうね。 とはいえ、やはり「?」はあったほうが読みやすいかな、とは思いました。次の文を読むまで、それが疑問文であることを認識しづらいので。 傘を前に傾けることの描写がすごく好きでした。昔に自分がされて特別に感じた所作なのに、今同じことをしても意味はなく、この想いはもう過去のことなんだ、と突き付けられているようで、そこから一気にエンディングに向かっていく流れがとても心地よかったです。 @ネタバレ終了 素敵なお話でした。ありがとうございました。
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自分をいじめていた魔法少女のマスコットに 生まれ変わってしまった話自分をいじめた人間の身近な場所にいなければならないというのは、かなりきついことだと思います。個人的には、いじめっこには魔法少女になって欲しくないのですが、致し方なく渋々と、魔法少女にしてみました。 世の中は本当に不条理ですね。 主人公が良い方向へ向かえそうなエンディングを迎えられてよかったです。