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35324 のレビュー-
母の片腕3分ほどで読める極短編でしたが、綴られている内容が内容だけに綴られていない部分である膨大な「余白」の重みが感じられる作品でした。 @ネタバレ開始 紛争地域などでは悲しいことに一つの手段として平然と行われている少年兵の物語は、とても悲しくなりました。 物語は彼の人生の苦難が淡々と始まりと終わりまでが綴られていますが、このあと恐らく死ぬまで続くであろう彼の苦悶に思いを馳せると「よかったね」と手放しで喜んで終えられるものではなく、複雑な気持ちで読了しました。 少年兵がいざ村などに帰還してからもその苦悶はずっと続くこと、なかには自殺してしまう子がいることを綴った本を読んだことがありますが…あまりにも悲惨で、本作ではその本を読んだときのことも思い出しました。 物語の彼に救いがあるよう願います。 今回もとても深いところまで考えさせられる物語でした。 ゲームとしてはとても扱いにくいテーマを扱っておられることにも敬意を。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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A-line報われない恋に区切りをつけるために、わざと自分を傷つけるようなケリの付け方を選ぶのは、想い人や自分の心との距離感がまだ上手く取れない青春時代ならでは、ですねえ。それが疑似体験に近く表現されていて、素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 実は2章、3章があることを後から知りまして、今回読了を機に感想を残させていただきます。 10数年を経て、環くんは上手く折り合いをつけたのかなと思いましたが、不器用なままでしたね。そういう恋もありますけど。
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透明人間になれたならゲーム実況させていただきました。 序盤はとてもコミカルときどきハレンチ(?)といった感じで テンポよく楽しませていただきつつも、自分をふと省みるような瞬間もあり、 物語の最後にかけては、さまざまなピースが嵌まっていく感覚、 そして誰かを大切に思うが故の切なさに唸らされました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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キミのニセモノに恋をする余白を色々想像させてくれて、短編と感じない作品でした。 @ネタバレ開始 セツナは可哀想でしたけど、主人公側はこういう別れもあると割り切った方がいいんじゃないかなあ、と思いながら読んでました。まあ瓜二つの(しかも実は本人だし)女性が突然現れたら、焼け木杭にも火がつくかもしれませんけど。 なので、今目の前にいる女性を普通に愛すノーマルエンド推しですが、バッド見てこいつヤベー奴だと思ってからは、スパッと別れるトゥルーの方が合ってるかもと思ったり。
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トイレの中の名探偵ギャグかと思ったら意外と(失礼)ミステリとしてちゃんとしてました。 馬上、枕上、厠上とも言いますし、トイレの方が推理が冴えるかもしれませんね。 テキストのみですが、それぞれのキャラ立ちもはっきりしていて、トイレの名探偵の次回の活躍を期待したい…かな?
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テスオワ・昼タベールメチャクチャ元気の出るBGMが流れるタイトル画面にワクワク(*'▽') そして、ストーリーは作者様のカラーが炸裂する、ぶっ飛びすぎる面白い展開!! たくさんの美味しいご飯をいただきました♪ @ネタバレ開始 あえて、ゾンビになりたくて、お昼寝を選びました! なんとも恐ろしいママがいました(;'∀') それから、1番食べたいと思ったのは"魔っ茶プリン"でした。 見た目は美味しそうですが、ネーミングが(>_<) なんだかんだ言って、シリとは1番の仲良しで♪それも、ほのぼのとしていて良かったです♪ @ネタバレ終了 たくさん笑わせて頂きました♪ 楽しい時間をありがとうございました!
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メンタルケアかわいい雰囲気の絵に対してちょっと不安になる音楽、なんてことはない繰り返し。そんなに怖くないかも?からのウワーッな展開に一旦スマホを伏せました。怖ッ。 @ネタバレ開始 鏡に向かってやってはいけない系のやつ…! @ネタバレ終了 ヤバさにヤバさを重ねてプレイヤーのメンタルをブレイクしにくる注意書き通りの刺激的な作品でした。絶対怖い画面になると分かっているのについボタンを押してしまう魅力があります。
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ザゴーストペインター過去作と評判から凄いんだろうな~とは思っていましたが……めちゃくちゃ凄かった!! 探索はソッコーで詰まってしまい攻略の力を借りましたが(感謝!)まさかそういう仕組みだったとは! ちょっとしたところにも細やかで滑らかな演出。どこもかしこもハイクオリティーだらけ。とんでもない作品、堪能させていただきました。ありがとうございました!
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きみはもうほかの誰かのもの水彩調のグラフィックや音楽、UIの作り込みが高度に調和していて、素材が多めでも活用の仕方次第でこんなにもオリジナリティが出せるのかと感心しました。 @ネタバレ開始 タイトルの通り初恋の君はもう「誰か」のものですが、その「誰か」が悍ましく恐ろしい異形のもので、でもしかし東くんとの睦事の描写は耽美的とも感じさせ、何やら不思議な気持ちになりましたね。クトゥルーっぽくもあり、怖いのに目が離せないというか。
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Idiot Savantとても楽しく遊ばせていただきました。独特のゲーム性と面白い発想。非常に魅力的なキャラ。何からがネタバレになるのかわからないので、あとは伏せますが、とても面白いということは隠さずに伝えておきたいです。 @ネタバレ開始 こういうストーリーの作り方があるんだなぁとビックリしつつ、ストーリーに介入してハッピーエンドを模索するのが楽しかったです。ハッピーエンドになって「よかったー!」とプレイ終了しようとしたときに、Endリストのバッドエンドに気が付く。なんでしょう、バッドエンドの落ち着く感じと腑に落ちる感じ。恋愛というものとの付き合い方がいまだによくわからない私にとって、ハッピーエンドは若干まぶしすぎたのかもしれません。バッドエンド、好きです。一番好きなキャラクターはネズミちゃんでした。大変可愛いです。私もこんなネズミちゃんが欲しいです。一家にひとりネズミちゃんが必要です。 @ネタバレ終了 沢山のキャラクターが登場しましたが、個性的でどの子も魅力的でした。 ユウさんの作るキャラクターは自分で描いて見たくなるデザインをしています。推しのネズミちゃんを描かせていただきました。 とても楽しく遊ばせていただきました!ありがとうございました!
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ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~完成楽しみにしてました。そして、コンプしましたーー‼︎ 想像以上のボリューム!まるでリアルに異世界に召喚されてしまったかと勘違いしてしまう程の濃密な時間でした。キャラクター達との会話も楽しく、本当に知り合いかもと勘違いする程の親近感。 他の方が仰る通り、これはコココンプレイヤーの皆さんで語り合う会を!開かねばならない…! 長編ですが、2周目以降は共通部分をスキップできるのがありがたいのは勿論ですが、スキップした部分のあらすじが画像とともにざっくり説明されるので、話の流れを思い出した状態でスキップ後のイベントに入れるのが良かったです。 ゲーム制作内では地味な部分ですが、背景の使い方が、非常に丁寧かつお上手だと思いました。(今まで出会った作品の中でダントツで) まずかなり細やかに設定されている点。夕方、夜など時間経過が背景の差分で分かる様にしてある点。シーンが変わった後、滞在中の場所の室内ではなく、空や建物の画像を挟む点。良い間の取り方にもなるし、視覚的に状況把握しやすいです。 同じ制作者としても勉強になりました。 アイテム(?)の描写も非常に丁寧で、アクセサリーや、食べ物(飯テロだったりそうでなかったりw)に思い入れも湧きやすいです。 感想が長くなりそうなので(いや既に長いですが)特に良かった点に絞りましたかまた演出など全てにおいて素晴らしすぎて申し分ないです。 @ネタバレ開始 ●フィン王子、マオさん、シルフさんあたりが相手だと、会話がほぼ漫才で楽し過ぎました。幸せでした。 他のサブキャラもとにかく個性的で人間人間してて、一人一人語りたいくらい好きです。 ●メインだとフィン王子好きです…! ケンカップルのような、王子がなんだかんだ振り回されてるような、王子がとにかく超クソ真面目な所が、好きです! 両思いになるシーンはロマンチックな情景なのに2人とも可愛過ぎて悶えましたwユイナちゃんのツッコミが良きですw ラストはただただ泣きました。 切なくも温かい…。 ●マオさんはお母さんのようなお兄さん…! ユイナちゃんへの反応が辛辣ながらも愛があり、毎回ふふっとなりますw デレてからがとにかくデレでこっちもデレデレになりました(語彙力 そしてデレ後も基本的にはツンなのがらかわいいですよ〜 ●レオンさんは(表向きは?)お父さんのようなお兄ちゃん…! 序盤はフィン王子やマオさんが冷たいwのでレオンさんがとにかく優しくて頼りになる(しかも面白い)…! ベルタのみんなから遠ざかってユイナちゃんが恋心に気づき始めて、追いかけては、遠ざかって…みたいな、きっと両想いなのに、女の子側から追いかける恋は、キューっと切なくて個人的にめちゃくちゃ大好きなやつでした。 レオンさんを止めて、記憶を失って〜あたりからラストまで号泣しました。 叫びたい。ありがとう、ありがとう、みんなありがとう、うおおお‼︎ ●ユイナちゃんは勇ましい‼︎‼︎(笑) お疲れ様です沢山美味しいもの食べて幸せにと叫びたい! ●最推しは実はカイさんです!悪い人が好き…。 想像以上にカイさんと行動するシーンが多くてテンション上げ上げでしたw どのルートでもパワフルで、本当に好きです! ●ぱんこ、後書きまで読ませて頂きました。 色々推測したのと全く違う結末で衝撃的でした。 シェフさん⁈あなたは一体⁈ @ネタバレ終了 本当に、お一人で、長年この物語を紡いでこられたのが…並大抵のひとにはできません。制作本当にお疲れ様でした。 プレイ直後の変なテンションで大変失礼いたしました。 素晴らしい作品を、ありがとうございます!
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藹々鬼譚
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占い師レイ様の助言毎日本格タロット占いができるゲーム!というだけでもすごいのですが、イケメンのレイ様に癒されたり愛されたりするとにかく素晴らしいゲームです! 季節や時間帯や好感度で会話内容が変わるので、まるで本当にレイ様と会話しているようです。 リアル生活で、疲れた日には、確実にレイ様に「慰めて」もらうのが、癒しになっておりました。 生きる活力を頂けてありがたいです。 あと個人的な事になりますが、自分のプレイ環境上、ノベコレさんで他作品も含めてバッジ獲得ができません(涙)しかしこの作品は、獲得バッジがタイトルに表示されます!良かったちゃんと貰えてる!細かいご配慮に超嬉し涙です。 @ネタバレ開始 「異世界の話」として、作者様の他作品にまつわる話を聞くことができます。レイ様のあの時あの人に対する気持ちが聞けたりして、如月様ファンとしては、嬉しいボーナス的要素になっています。 あと、会話の選択肢、2度目に選んだ時のレイ様の断り方が妙にかわいいですw 「もっとすごいお仕置きは今度考えておくね❤️」とかはウヒョヒョ!ってなります(何 @ネタバレ終了 一度セーブデータが壊れてしまい、再度一から始めました。60日目あたりですが、今後も日参が日課となりそうです! イラストは、私が好きなレイ様のポーズと髪型で描かせて頂きました。 素晴らしい作品を、ありがとうございました!
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おもいをつたえるプログラムピアちゃんかわいいーーー!!と終始ニコニコしてました。かわいい!!(大事なことなので2回言います) シンプルで分かりやすいコンセプトに、コメディタッチとしんみり切ない良い話も加わりメリハリある構成になっていて全然飽きずにプレイできました!音楽や効果音などの使い方も楽しげで良いですね。 足首隠れるくらいの黒のロングワンピ(最高!)にも関わらずアクティブな立ち絵ポーズ差分や衣装差分が豊富で惜しげもなく展開されてウハウハでした。ごちそうさまです。 ちふるちゃんも良い子で素敵でした。「最近何沼?」に「え、私の沼?」と返す陽キャ、良いですね…(しみいる) 楽しい時間をありがとうございました!
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クリムゾンレッドの死神全エンド、プレイいたしました。 アンダーグラウンド&バトル系は大好きですので、熱い展開に最後まで燃えました! BGMが世界観にぴったりで、より臨場感を感じ取れました! @ネタバレ開始 レオとキャロルの関係性のバランスが素晴らしくて、世界観はギャング・スラムなどハードですがとても癒やされました…! キャロルが、生きることが不器用なレオの「生きる支えになった」ラストにキュンとしました♪ レオは闇の世界に生きてきて、ダークに染まればいっそ楽なのに… 完全な悪に染まれず廃れず、人を傷つける自分に「生きる価値がない」と感じている部分は…レオは根が真面目で純粋なのかな~?と思えました。 レオ&キャロルたちもステキなのですが、個人的にロキも好きです。 こちらは完全に生きるのがアレな不幸タイプで、私こういうキャラに弱いのです(笑)救われてほしいと願っちゃうんですよね。 たぶん生きている?と思いますので、彼は彼なりに生きやすい世界が待っていると良いなぁ…と思っています!(ハーヴィさんの最後の声かけが、「大人」ですごく好きです) あと、戦闘前にレオが髪をほどくのはかっこよすぎました…! 「戦いの合図」の雰囲気がビシバシ伝わってきて、しびれました…! @ネタバレ終了 この度は、ゲームを作ってくださり、ありがとうございました♪
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異種間エンパシー昨今でも「レンタル○○」と、恋人や友人などの代行を務めてくれるサービスの存在を耳にすることがあり、舞台が現代でも違和感のなさそうな情景です。それなのに、描かれているのは限りなく身近なSFでした。 弟の代わりを務めてくれる相手がバイオノイドというところが面白くて、ただ種族が違うだけのはずなのに、不思議と人間以上に期待も不安も抱いてしまい、はて、どうなるんだろう……と、ストーリーに引き込まれていました。 @ネタバレ開始 それでもやっぱり一番の懸念は、亜子がいつ、自分の言動と、それから本物の弟に向き合うのかというところでした。 このまま誤魔化してなんとなくやり過ごしてしまうのかな、なんて思っていたら、弟にも共感していた一織(アル)からの冷静なお説教が。私も外野から「そうだそうだ」と言っています。 けれど、よくよく考えてみれば亜子には身近に頼れる相手がいなかったわけで、行き過ぎた言動に気付けなかったのも無理がないわけです。今回やってきたのがロボットでも人間でもなく、バイオノイドだったからこそ、より相手の立場について考えることができたのではないかという気がしました。危なっかしさがありつつも、転げ落ちない軸を持っている人でよかったです、亜子さん。 さて、事態は何も解決しないまま、どこへ向かうのか……というところでのアフターストーリー。後日談というよりは後編で、展開がそれぞれ大きく変化するのが楽しみどころでした。 エンド3では特に、時代の転換期の空気を感じて興味深かったです。バイオノイドよりもさらに未知な存在に出会い、いずれ来る新時代に不安を抱くことになるのですが、恐らく、バイオノイドが出現した時にも同様に感じた人々がいたはずで。だからバイオノイドを物(人間が制御できる存在)として扱うことで落ち着いているのではないかと思うのですが、いずれこれが覆るかもしれないとなると……? いつの時代も同じことの繰り返しだよなあと思いつつも、誰もが亜子とアル、あるいは一織と伊集院のように、互いの存在を受け入れ、尊重し合うことができる未来を願わずにはいられません。みんな幸せになってくれ~。 @ネタバレ終了 いろいろと考えさせられることがあり、まるでまとまらない感想になってしまいましたが、それほど面白い作品でした。言語化したいことがまだまだあるのですが、今はこれが限界です。 デュオトーンのデザインも雰囲気に合っていて、とても素敵でした。
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A-lineすごく丁寧に作られたゲームで面白かったです! 3章構成になっていて、1章はもう傷をえぐり続けるような話で切ない叫びをあげましたが、2章で展開がひっくり返りつつも3章で綺麗に着地していて明るい終わり方でとてもよかったです。 @ネタバレ開始 台詞うろ覚えですみませんが、「今日が初恋の命日」「いつか墓参りも面倒になる日が来るかもしれない」なんて言いつつ、20年近く経ってもまだミナちゃんのことが好きなのがたまらないですね。翻訳家って仕事も解釈一致で良い……。繊細な言葉で翻訳してそう。 テープを盗んでしまったりとか、人から借りたセリフをしゃべってるだけとか、一緒にバージンロードを歩いてほしいとか、ユウジさんのセリフも含めて登場人物のみんなが良い意味で青くさくて、人間味にあふれているなぁと感じました。リアルだ……。 @ネタバレ終了 タイトルは「漸近線」という意味なんですね。曲線と交わらない直線。理系のミナちゃんみを感じつつも、文学表現として取り入れてそうな環くんらしいタイトルでいいですね。 良質な時間をありがとうございました。
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おじさんと遊ぼう全エンド回収したらとんでもないことになった(笑) おじさん構文の再現度もすごく、終始笑わせていただきました
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テスト返しブラウザ版をやってみたのですが ある選択肢でどちらを選んでもバッドエンドになってしまうバグ?がありました
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クリムゾンレッドの死神ギャング!ドラッグ!決闘!!アブナイ要素が沢山出てきても読みやすく、一本の洋画のようにまとめられた恋愛ドラマです。 台詞回しの一つ一つもハリウッドナイズで、時折挟まれるジョークに「アメリカ映画こういうの言う~!!」と思いながら楽しませていただきました。 勿論、洋画あるあるのラブシーンも……!そのシーンが出てきた時私は電車にいたので、人の少ない車両とはいえつい周囲を確認しましたw そこまで長くない話の中で、脇役含め全員のキャラの掘り下げが納得のいくものになっているのも素晴らしかったです。 個人的に殺し屋系統のものは、「このやられたモブにも家族がいたのかもなぁ」と考えてしまいそんなに得意ではないのですが、レオさんはレオさんで葛藤があったことで、その後の歩みも然るべきだと思えました。 乙女向けなトキメキも、漢の熱い闘いも楽しめる、一石二鳥なノベルです!