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ティラノゲームフェス2023参加作品

11347 のレビュー
  • 果実
    果実
    三流大学出身の三流企業に勤める主人公が一発逆転の研究を……! @ネタバレ開始 えっ。 瞬時に、もれなく人類が滅亡するとは。一瞬思考が停止しそうになりました。 果物を美味しくする研究をしていたのでは……とタイトル画面の果物一覧を眺めつつ。 ある意味主人公は天才だったのかも知れないと思いました。 @ネタバレ終了 スピーディな展開が楽しめました。
  • 出口のない世界で
    出口のない世界で
    3人の話を聞いた後、最後の一人を見る事になりますが… @ネタバレ開始 共感しました。 成るべくして成っていると言わざるを得ないような、人間のどうしようもなさ… ネットなんかでは、それらが如実に顕在化されているようにも見えます。 ニュースになるのは著名人ばかりなので、実感が乏しい人ばかりのようにも感じますが、実際は日常。 ああすればよかったこうすればよかったなど、容易く言う人もおりますが、 ろくに減りもしない年間自◯◯数など見れば、この世界がそういうものだと、私は思ってしまいます。 しかし、誰かのメッセージで、何かが変わる。そうあって欲しいとも願います。 時世に見合う、強いメッセージだと思いました。 ありがとうございました。 @ネタバレ終了
  • 出口のない世界でー秋川 怜 (16)ー
    出口のない世界でー秋川 怜 (16)ー
    タイトル通りでした…出口がないやつ… @ネタバレ開始 自己責任だとか個人の問題で語る人がいますが、 私は全部運だと思っています。 不運だとどうしようもない環境になる事があると思います。 成るべくして成っているというか、そういう環境。 環境のせいにするななどと言う人もいますが、 そうやって追い詰めて事が起きる。 そういった時、当事者の行動は自身に向かう場合が多いかと思われますが、 その点、本作では、外に向かったので、ある意味でやったれ!と思ってしまいました。 (私の悪い人格が出てきました。) ありがとうございました。 @ネタバレ終了
  • 怪奇!開けてはいけない扉卍
    怪奇!開けてはいけない扉卍
    とても気になるけど紹介画像で「あっ、ダメなやつだ……!」と泣いてたらこの画像で大丈夫なら遊べるとのコメントを見てこれ以上のビビらせはないってことなんですか!なら大丈夫……?……? かなりのビビリを自負してるのですけど無事に最後まで遊び切りました!怖いところは「そろそろ来るぞ!構えろ!」と場の雰囲気が教えてくれるので助かります!あとその怖い演出の後でのふたりのツッコミがあるあるすぎで何度も癒されました。 ふたりの会話、ホラゲなのにとっても明るくって頼もしかったです。別のホラゲ遊ぶ時に後でツッコミして見守って欲しい……!! @ネタバレ開始 イージーなら全部探索してても余裕にクリアできちゃう!?と端から端まで丁寧に調べてたら時間が全然足りないことに気づきました。初回はタイムオーバーエンドで、こわいのくるーーー!と震えてたらシュールなエンドで「!?」となりました もしかしてバッド以外は全部こんなたのしいエンディング……!?(そんなこと無かった!!ちゃんと怖いエンドもあった!! 踊ろうのエンディングが大好きです、説得力がすごいから、もしかして帰還出来ちゃう……?と期待を抱いたらエンド名でアァ!悲惨な目にあったのに笑ってしまいますね) 早い段階で攻略を頼ろうとしたのですけど「おままごと」ワードで涙腺が刺激され、自力でエンド1に到達したい!と張り切るのですがお誕生日会は完遂できず…… 霊の正体が見え始めた頃は怖いという気持ちは薄れて救ってあげたいという気持ちでいっぱいでした。 お誕生日会でお礼を言ってくれて楽しんでくれた姿を見て涙が止まらなかったです。 ホラゲ苦手なくせにホラゲを遊びたがる理由って、ここら辺に詰まってるのかな……と泣きながら思いました 雑談する、の選択肢で出てくるちわちゃんの一言コメントが可愛い〜! あとお互い支え合う関係で、良いバディだな〜幼女と青年の組み合わせいいな〜とニコニコ見てたので探偵助手になったエンドでガッツポーズしました! FAは除霊エンドです、この3つだけで、生き残れる……??「???」がたくさんあるよ……!?という気持ちだったので…… @ネタバレ終了 とても楽しかったです!素敵な作品ありがとうございます!
  • 魔法のカクテル
    魔法のカクテル
    人の心を変えると言う魔法のカクテル。何を出そうか……。 @ネタバレ開始 会社員が中々はっちゃけているw おじさんが新たな扉をw 女性客の方は……意外と過激なw 皆すごいビフォーアフターが見られました。 攻略順はEND1→4→3→2の順でした。 店長の海外に店を出す夢への決意は固い。だから……。 END1が切ないけど一番前向きなのかな……。 魔法で記憶や夢を無理にどうこうするのは……お互いどうなのだろう。 そりゃ一緒に行けたら良いとは思うけどさ……。 普通に一緒に行きたいってアタックしてみたのだろうか……言ってないなら普通に頼んでみた方が良いのでは……。 プレイ中、女性客の助言は聞いたらマズイのでは……とハラハラしていたことを書き添えておきます。 @ネタバレ終了 短い中に様々な人生模様がぎゅっと詰まった面白い作品でした。
  • ヤンデレイズダーリンショー
    ヤンデレイズダーリンショー
    ヤミルちゃんが思想は危険なヤンデレなのにポンコツというかドジというかアホの子というかでいっぱい死んでくれるので、敗北ヤンデレが好きな私的に大変楽しめました♡ @ネタバレ開始 ミンチになるエンドがリョナラー的にかなり好きです! ヤミルちゃんのコメディな死に様に最後までにこにこでプレイ出来る素敵なゲームでした、制作して頂きありがとうございます!
  • HELP!ランプ
    HELP!ランプ
    誰もが抱くであろう眼の前のランプに関する疑問に自己紹介と共にスラスラと説明された後、仕事選択! 確かにトーク力が高く、営業成績も良かったのだろうなぁと。 ランプの姿がこの世界でありなのかはともかく。 @ネタバレ開始 浮気調査ルート ジュノベーゼパスタ美味そう……ランプ食レポも上手い。 協力者の紹介時フォントが変わる演出もgood! 明るいハッピーエンド良し! 悪の退治ルート ランプが念願の(?)子どもたちのヒーローに! からの……なんと家族との再会劇! 色々あったようですが、 幕引き後どのような会話をしたのか気になります……。 @ネタバレ終了 キャラも皆個性的で、勢い良く面白い物語でした!
  • じみにしじみ
    じみにしじみ
    主人公変でかわいくて可笑しくて好きです← 初めタイトルがよく分からなかったのですが、読み進めていくうちに分かってくる これは「しじみ だっ!!」
  • ごーすとらいふぁー
    ごーすとらいふぁー
    色々と凝っててすごい! ドット絵の彼や注意事項?のシーン。  @ネタバレ開始 彼がどれだけ彼女を思ってるのかも・・・ 切ない。 @ネタバレ終了
  • 第七研究室
    第七研究室
    全実績回収できました! ちょっとふざけたら名前をけるもぺぺにされてしまいました。どうもけるもぺぺです。 @ネタバレ開始 最初は美山END2でした。書類に埋もれた…! 先にバグだらけ研究所の方をプレイしていたので此崎さんの反応が結構ショックだったんですが、最後まで見たら好きになりました!というか私結局処分される運命だったの…!? 隠し要素のウサゲームもクリアしました!結構難しくて、何回か間違えました。雛森ルートで悩んでいるウサのカウンセリング?が好きですが、END2はヒエッとなりました。 通常ルートで特に印象的だったのは椎木原さんルートです。 ぶっ飛んだ回答がバグ扱いされて逆に助かるなんて…! あとこれは私の環境だけかもしれませんが、宇佐見END1は(トゥルー以外の)他のエンドを見てからじゃないと、正しい選択肢を選んでもEND2になってしまいました。 もし見れないという方が居ましたら、先にALLと宇佐見以外のエンド回収をしてから試してみてください(仕様だったらすみません) ALLエンドはあんまり嬉しくないモテモテ状態で笑ってしまいました。分裂したいと思うことはありますが、実際増えてもみんなサボリそうな気がします。 @ネタバレ終了 楽しい作品をありがとうございました!
  • 理想郷旅行記
    理想郷旅行記
    ホラー苦手でも、このホラーは読めました!! 可愛い女の子にひかれてプレイしてみましたが、ゾクっとする物語にひやひやしてます。
  • 星巡列車
    星巡列車
    バーチャルフェスでお見かけしたのがきっかけでプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 子供向けアニメを見ているような気持ちで遊ばせていただきました。 キャラデザがとても素敵です…!!みんな可愛い上にそれぞれの要素が盛り込まれていているのがすごいです。服装の差分も細かくあってテンションが上がりました!ギャラリーでちゃんと全員見られるのがとても嬉しかったです。 みんな好きなんですが、特にシュウトくんの見た目と物腰の柔らかさにやられました…!タケノコモチーフであんなにかっこよくできるのかと唸りました。私服?姿も好きです! お話も年頃の悩みや未知の世界へのワクワク感などが丁寧に書かれていてとてもよかったです。優しさがいっぱいで心があたたかくなりました! 十矢くんが炊き込みご飯の絵を描いた時はめちゃくちゃ笑いましたが、その後に出てきたシュウトくんとコメットちゃんに「あの時の絵がモチーフになってる!!」と驚きました。 そして米奈ちゃんの伝えたかったことは告白だけだと思っていたら転校!?転校なんで!!?と焦りました。 取りやめになってよかったです…! 恋のお悩みを解決してめでたしめでたし…ではなく、一章では出てこなかった十矢くんのお父さんの話に! お父さんはもしかしてと思っていたら、まさかの展開に驚きました。 無事再会できて本当によかった…! 停電した学校の廊下に星巡列車が来たときは本当に終わったと思いました。シュウトくんのキックめちゃくちゃ強い!さすがヒーローです。 あと、星巡列車で出会った人たちと別れるんじゃなくて、地球で一緒に生活しているのがのが個人的にとても好きです! @ネタバレ終了 素敵な作品と、プロモカードもありがとうございました!
  • 寝衣戦士ヨシオ
    寝衣戦士ヨシオ
    @ネタバレ開始 サムネがインパクトありすぎてプレイさせていただきました。 絵のキャラが濃いですね(笑) @ネタバレ開始 冒頭の歌で吹きましたwww なんじゃこりゃーwwwって。 しかも後半に半笑いになるのが面白いですね(≧▽≦) 中身ですが、ちょいちょいじわるワードが出てくるので面白かったです。 横になってる暇はなさそうねとかw 戦闘の時にやられたら「ねむてぇー」っていうのも好きです。 こういう発想力は素晴らしいですし、バカバカしいことで笑いを作り出せるのは本当にすごいと思います! @ネタバレ終了 楽しませていただきました! ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
  • アヤコのお見合い
    アヤコのお見合い
    プレイさせていただきました! 雰囲気が可愛くて素敵でした♪ @ネタバレ開始 出てくる妖怪たちも、どこか可愛げがあって憎めないですね(笑) ぼろが出てしまうところがなんか完璧じゃなくてかわいいんでしょうね! 個人的にはキツネと鏡が好きでした。 結果的に白百合少尉と出会えなくてもアヤコさんが幸せそうでほんとによかったです。 エンドごとにアヤコさんの雰囲気が違うのも良いです(*'▽') @ネタバレ終了 楽しませていただきました! ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
  • 悪役令嬢はワンマップで婚約破棄を回避したい
    悪役令嬢はワンマップで婚約破棄を回避したい
    楽しかったですわ! 気付けばフルコンプまで2時間以上ぶっ通しでしたわ!! いかん!! お嬢様口調になってしまうw これ、絶対別のツールで作った方が簡単だよなー と思っていたら、おまけでその謎が解けましたw キャラの移動部分はもちろん凄いのですが それ以外の部分も作り込みに妥協がないというか…… おまけだけでも、この情報量ですし ホバーやクリックの演出にも抜かりはないし もう全部手が込んでるなーと…… 色々脱帽ですね。 @ネタバレ開始 そして、シナリオというかゲーム部分です。 これも本当に面白かったです。 これ以上広くても探索が面倒になりそうだし これ以上狭いと物語の奥行がなくなってしまうというか…… なんとも絶妙なマップでしたね!! レイお嬢様を動かして、絶対ここですわ!! と、自信満々に行って、見事にやられたりw ホント、動かしてるだけで楽しいって、凄いことだと思います!! UIやUXに関しても、細やかな配慮がされており ストレスがなく遊べるから、これだけ没頭できるのでしょうね。 個人的には、ベストエンドのスチルが良かったです! ドットキャラの中で、急に来たのでインパクト大でした!! って、これ聖女写真館ってことは、タマノさんが撮ったってことですか? おー、さすが有能w @ネタバレ終了 いやー、ホント、何から何まで凄かったです!! ゲームってこういう風に作るんですね!! そういうお手本のような気がしてしまいました。 素敵な作品、ありがとうございました!!
  • 人を喰った話
    人を喰った話
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 タイトルがすでにオチとも言えるとは思いましたが、ざっと他の方のレビューを見るにそれだけでは終わらない話というのは間違いないというのを把握。 果たして四日間の間に何が起きるのか?真相を確かめたくなり手に取らせていただきました。 開始から雰囲気に溢れたOPに高まる期待。 謎解き要素も微量という事でそれが明かされるまでに推理できるのか?も一応気に留めながら…。 @ネタバレ開始 今回、クリア後の要素として伏線部分が強調されるという設定があるとの事で、感想を書く再プレイの際に利用させていただきます。 (感想そのものはあくまで初見プレイの時の内容を中心とした構成として書かせていただきます) 雨の中目的地であるお館に到着すれば年若い少女の姿が。 あらすじの通り、この少女が人喰いの一族として育った花嫁であり主人公の言葉は花婿として訪れた事を意味する物だろうと理解はしました。 しかし、二週目かつ主人公の目線で伏線を強調されると何故初対面の際にそこまで驚いたのか等はそういう事だったのかと…。 真相が判明した際に暖炉の前で挟まれた記憶は後程理解しましたが、初見では置いてくる事になった奥さんの事かと誤解しておりました。 主人公が花婿としてきた理由としてはここ数年続く村の不作を解決する為、くじ引きの結果選ばれたから。 不作等になったら神や人知を超えた存在向け儀式や供物を捧げる事で解決をする風習自体は確かによくある話ですし、それでは行かざるをえなかったのは理解すれどどうやら肝心な部分が間違って伝えられているというようで…。 元々は貴族の位である人喰いの一族に対し税を払えない場合の代わりとして、供物は捧げられていただけだったという事実。 これでは主人公が食べられたとしても村は何も救われないという大問題。 少女としても、もう残る人喰いは自分一人であり消えゆく一族である事。 花婿という表現もあくまで比喩であって、人間との間に子供はできない為子孫を増やす事もできない事。 だから主人公に逃げないのかと問いかければ、主人公の首には命令を聞かせる事のできる奴隷紋の首輪がついており逃走ができないという誰も幸せにならない状態で…。 せめて正しく全て伝承が伝わっていれば…と頭を抱え、しかも主人公は実は奥さんがいたのに選ばれたというせめて伴侶がいる人は除外してくじ引きしようよぉ!?と言いたくなる結果からというのもやるせない。 首輪を外せるのは長老のみ。現在主人の権利は少女に移っているものの取り外す事ができるのは最初に取り付けた者のみ。 もし供物になる事に意味がないからと町へ戻っても長老達が納得するかと言えば難しく。 命が惜しくなって嘘を吐いていると言われてもおかしくない。 しかもこんな目立つ首輪があれば、逃亡生活をするにも邪魔でしかないという選択肢なんて実質ない状態。 理不尽が…理不尽がすぎる…! 主人公としてはどのみち食べられる事を望んでおり。 少女としては、しきたりに沿うなら四日後が食べる時になるのでそれまでに主人公の気が変わるのを待つという奇妙な生活へ。 ◆一日目 伏線の強調である赤い文字が見える度に「あぁぁぁぁ…!」という声にならない声がでる二週目の目線。 館の規模を思えば何も疑問はなかったですが、館の間取りを知っているのも当然の話だったり食料の状態もそういえば…となり。 通常の食事もできるのに何故人喰いの一族は人を食べるのか? 比喩であれ花嫁や花婿という言葉を使うのも、日本でも供物として出され食べられる場合でもそういう呼び方をするケースは知っていたのでそこまで不思議には思っていませんでしたが結果的に一族を繫栄させるという点からあながち間違いでもないというのがなかなか上手い表現だと思いました。 基本的に、食物連鎖の上に行く程数が増えすぎると生態系も崩壊するので数が増えにくいようにできているのは自然。 なので、一族の出生率が低く基本は寿命を延ばしながら長い目で生きていくというのも理に適った仕組みと言えるでしょう。 契約がないと動けないとされる悪魔のように、ある意味嘘を吐いたり約束を破るという事ができるのは人ならではなのでしょうね…。 人間側が約束を忘れた結果人喰いの一族は数を減らすしかなく、実際もう最後の一人になっている。 それでも人喰いの一族は約束を守りこのままでは衰退しかないのを承知でいるしかできない。 それは人間が持ちえない物でありとても気高く、しかしあまりにも儚いと思えました。 (実は伏線強調オンにせずとも当初から『』で強調されていた『人間』という部分から目をそらしながら) 自己紹介をし、恥ずかしがるたびにピョン!と効果音付きで飛ぶオティーリエがとても可愛らしい。 そして、館の維持に手が回っていないという事で主人公は残る日数をかけて館の掃除をする事に。 自分が食べられた後に、かつて自分が拭いた窓や床を見た時に名前を思い出して欲しい。 こんな事を言われたら食べる事が確定してるのに必要以上に惚れてしまうじゃないか…と、比喩であれ本当に花婿として伴侶の役割をしているのがいじらしく。 館には地下室も存在しているらしく、そこだけには入らないようにして欲しいとお願いをされ。 何故でしょう…地下室、入ってはいけない部屋…と聞くと童話の青髭のような危ない雰囲気がありますね。 とはいえ、堂々と見られたくないものがあるからと言われている以上そこまで言うなら仕方ないかなとも思える範囲でしょうか。 どのみち、四日目に食べられる事が確定である以上そこは大きな問題でもなさそうな事より。 夜に書庫を調べればそこには重要そうな本があり。 この世界における歴史の成り立ちであり、そして一族が供物をいただく権利を得たようになってからの内容は…。 名前は載っていない、今まで食された花嫁・花婿の一覧。 日付や出身地、いわば税の代わりとしてもらっていた以上必要な情報はそれだけで良かったのでしょう。 ただ食されて終わりの、供物に名前は必要ないというかのように。 館に到着した夜、オティーリエは最後に花婿を迎えたのは百年は前の事だったと語っていた。 しかし、長老はかつて花嫁や花婿が捧げられていくのを見送っていると語っている。 長老が実は長生きだった説を考えましたが、これは主人公自身が否定をし。 記録に残っている最後の日付は十二年前。 その時の当主として署名をしたのはオティーリエであり、これは明らかに発言とも食い違っている。 この謎が大きな鍵になる事はわかっても現状何もわからないまま…。 ◆二日目 昨日より早くに目覚めたのか、彼女が朝食の用意をしていた所で顔を合わせ。 もう少し早く起きれば手伝えたのにと言う主人公がやはり献身的に思えてここからどうにかならないものか…という気持ちが。 どうせ残り僅かな人生なら、震えて待つより楽しく過ごす四日間にしたい。 主人公の行動原理がここにあるとしても、なんと健気で前向きというのか…。 (そして、伏線を見るに食人行為における調理等の会話の反応も…彼女が主人公に少し変だという事も、そういう事かと) 今日は二階の掃除と目的地に到着する主人公。 その後ろを小動物のようについてくるオティーリエ。 何だこのひたすら可愛い生き物は…!? 二人で掃除をする流れになるも、掃除が下手なオティーリエ。 今まで一人で館を維持してきた割には不自然なような?でも、元々が貴族で使用人に任せてきたのなら下手な事は充分にありえる。 手が行き届いてなくとも、極論それで当事者である自分が困らない程度なら問題もないですし。 とはいえ、水拭きの知識もないのは多分その辺の貴族というか…お嬢様でも多分知っていそうなので驚きでしたが。 次は階段を磨きに行くと声をかければ楽しそうにかけていくオティーリエ。 しかし、その結果彼女がバランスを崩し危ない!と何とか手を伸ばし助けたかと思えばとても密着した体勢で倒れ込んでしまい…。 落ち着いてくださいの四段活用のような事を言いながら照れてしまう彼女。 その姿勢のまま、日向ぼっこをするように休憩へ。 今まで一人ぼっちだった彼女が人恋しさから今までの行動を取っていたと思うと何とも切ない部分があり。 もし、二人が人と人喰いでなければ普通の夫婦として共に生きる道もあったはずなのに…。 その後はのんびり昼寝をして再び夜の書庫パートへ。 床に落ちた本を手に取ればそれはどうやらオティーリエの日記のようで。 しかし、主人公も疑問に思っている通り普通日記は自室に置いているのが一般的なはず。 日記をつける間隔が長命種族らしいというのは面白い違いですが、どうやら中身も日常というよりは作った料理のレシピという辺りが書かれている辺りレシピメモを兼ねた内容っぽい? さらに気になる記載として最後の同胞を失くした時のものであろう数百年前に書かれたページが。 最後の記述は十二年前で止まっており、前日に見たリストにある最後の花婿を迎えた時ともタイミングは合致する。 主人公は何やら心当たりがあるようでしたが、私にはさっぱりでした。 何かがおかしいのにそれを線で繋げる要素が何かがわからない…。 (しかし、日記に料理のレシピを書くような人物が果たしてこの館に来てから出しているような物を食べるのだろうか?) (わざわざ記載する位なら本来のオティーリエは料理をする事に楽しさを見出していたと考える方が自然で) (やがて自暴自棄になっている様子が見て取れる日記の流れ) 言われたらおかしいと気づけたのに、何故初見の時はそこへ違和感を持てなかったのか? 充分にヒントは出ていたのを理解した時、軽く背筋がぞわっとしました。 ◆三日目 真相及び強調された伏線の意味を理解すると声なき悲鳴をあげたくなる朝の台所。 他の部屋に比べると随分片付いていた台所。 しかし、彼女の出していた料理はとても調理に凝っていたとは思えず備蓄を食べているといった方が正しそうで…。 棚にある固くなったパンやチーズが今まで出されていた内容なのでしょう。 どのみち、前日よりさらに早く起きたせいか彼女はここにはいない様子。 その時、床にある四角い枠…所謂床下収納スペースのような物を発見。 一見すれば野菜室のようであれど、その野菜は木箱に収まっている。 …もしかしたらここが地下室の入り口なのではないか? てっきり、地下室へ行く階段が一階のどこか…普通に考えれば廊下にあってそこから行けるとばかり考えていたので予想外の展開でした。 どちらにしても今探しているのは地下室でなく、もしこの先が地下室だとしても入らないように約束もしている。 となれば、まだ彼女は自室にいると考えるのが自然だと部屋を探す事に。 しかし部屋の数が多ければ場所を知らない場合探すのも手間でしょうね…。 (よく考えれば、今 の彼女という言い方も不自然だったはずなのに何故気づかなかったのか…) (最後の同胞を失う以前、元から使っている部屋から変える必要性はなく最低限の維持で済ませたいなら固定した方が合理的であり) と、大量の部屋を確認する単調作業の結果起きたミスというべきか…うっかりオティーリエが着替えをしているタイミングでドアを開けてしまい!? 女の子の裸を見るのはアカン!後ろ姿としてもアウトーーーー!! 速やかにドアを閉める主人公、そして中から聞こえる悲鳴。 ギャグっぽく返すなら…死ぬ前に眼福だったねというべきなのか……。 そして、気まずい事もありながら食後の散歩タイムへ。 照れながら見ましたか?と質問をする彼女に背中しか見ていないと返答する主人公。 しかし、前日に事故とはいえ正面から抱き合っていた事も合わせると彼女の解像度が高まるとか…結構ムッツリだな!? 命日が近いのに…今を思いっきり満喫してやがる…とこの時の私は考えていました。いや、これは私こそが決してムッツリという訳ではなく…。 真面目な会話の流れになり、主人公は逃げる事ができない状況であれどオティーリエは望むのなら館に留まる必要はない事。 すでに貴族としての特権もない今、もっと条件の良い他の土地へ移り住む事だってできるという事。 自由になってもいいという事を説明されるも、オティーリエはそれは無理だと否定的な様子。 …ここは伏線表記になってませんし、慣用句としても使用される表現なのですが 「食えないおかた」という一言がこの二人の本来の正体を考えた時に実はその通りなんだよなぁ…というので思わず「あぁ…」となりました。 同時にタイトルである「人を喰った話」というのは人食いの一族であるオティーリエが花婿である主人公を食べた話であり、それまでの出来事を語られる。 とばかり思っていましたが、やはり慣用句としてこちらもあるんだよなぁ…と。 (こちらは言葉の意味が合致するか?というとまた疑問はありますが) 明日はいよいよ四日目、逃げ出すなら今夜までという忠告をされ。 ◆四日目 目の前で揺れる、最愛の人の顔。 (行かないで) (行かないで。どうして、あなたが) もう縁を切っており、泣かせないと誓ったはずなのに泣かせてしまった相手。 君を笑顔にするのはもう僕ではないかもしれない。それでも幸せを願いたいと思う相手。 やはりどうせなら楽しんで四日間を生きようと思っても、いざとなれば残してきた奥さんの事を思い出すのが当然なのか。 現状、オティーリエとパスが結ばれ満月が近づくにつれ絆が強まるとはいってもそれは後天的に与えられた一種の呪いかもしれない。 館から逃げる選択肢を捨てている時点で、花婿としての役割に徹した振る舞いをしていても主人公が奥さんを愛しているからこそそういった気持ちを持ってしまうのはあまりにも当たり前に思えて…。 そして、夢にしてはやけに実態があるような?と思えば… オティーリエが主人公の上に!? 昨日の時点で、四日目になれば理性的な振る舞いができるとは限らないと聞いていましたがさすがにこれは大胆すぎる…。 何とか正気を取り戻してもらう事には成功し、彼女は部屋に戻ろうとした際…何かを決意したようで。 朝になれば彼女はどこにもいない。 前日主人公が説得したように、きっと外の世界に旅立っていったのでしょう。 主人公はここから出て生きる事はできずとも、せめてその分も幸せに暮らせれば良いのかな…。 …なんて、甘い終わりはなかった。 ◆続・四日目 これで終わりではないよなぁとは思いましたが、このチャプターが出た時点で何となく嫌な予感もあり。 時刻は夜になり、昼間は意図的に探していなかった場所である地下室へ。 …確かに、もう彼女が出て行った後なら地下室に何があっても見たかどうかがわかるはずはない。 なのにわざと、という事は実はそこにいる事を理解していたという事? 予想通り、台所にあったあの四角い物は地下室への入り口であり階段を下りれば何やら聞こえてくる物音。 そこには人骨を口にするオティーリエの姿が。 彼女はここで四日目をやり過ごし主人公が出ていくのを待っているつもりだったという告白。 そして、ここから始まる物語の真相。 彼女の言葉と矛盾する、最後の供物が捧げられたタイミング。 しかし、彼女はとても嘘を吐いているように見えず見極めるのに四日かかってしまった事。 彼女が、今目の前にいるオティーリエこそが十二年前に供物となった花婿だった!? 本来なら自室にあるはずの日記が何故か書庫にあった事。 なのに目の前のオティーリエは書庫は利用しないという事。 日記の内容から本来の彼女は料理が好きそうなのに実際の食事は質素な物だった事。 掃除の知識にしても、長命種族である一族の領主としてはあまりにも叡智に欠けていた事。 さらに彼女の(体に対する)解像度という言葉。 正面から抱きしめればあるはずのものがないのは当然わかり(サイズはまぁ、人それぞれにしても) 部屋でうっかり見てしまった背中のラインは男女では違いが出る部分という点で証拠になる。 …私は焦りが先行してそこまでじっくり見る余裕などありませんでしたが! 主人公が本来約束を破る事ができない人喰いの一族だからこそ、地下室に入らないという約束をする際にも抜け道を用意していたのがなかなかでした。 そして今までも話題にあった、一族は暗示をかける事ができるという能力の話。 ずっと目の前の彼女は自分こそが最後の人喰いであるオティーリエと思い込むようにされていた。 その上で、彼女が真実を思い出さないように行動範囲等を制限していた。 真相を知っても、目の前の彼女が気にするのは主人公が自分の花婿であり、自分が彼にとっての花嫁であるかどうか。 それが一番大事な事というように心配すれば、今度は絶対に破られる事のない約束をとりつけ。 最後の人喰いは自分であると、かつて彼女の話していた自身の血を厭わしく思い出て行った者こそが自分であったのだと。 だからこそ、今度こそこの約束は破られる事がない。 日記の記載通り、数百年前に館を出て…長い時を外の世界で過ごした末、にまるで運命のように戻ってくる事になった事。 そこにはかつて愛した最愛の妹の名を名乗る別人が待っていた事。 自分が出て行った事でやがて自暴自棄になった妹は、最後の花婿に暗示をかけ恐らくは自害してしまった事を思うとまた何とも言い難い胸の痛みがあり。 …どのみち、人喰いの一族と人族の間に子供ができないのなら彼女の性別もそこまで問題でもないのかな? だったら後は互いに寿命がくるまで、結ばれた二人が幸せに過ごせればハッピーエンドと言えるのでしょう。 結果的に、彼女がそうであったように人喰いを愛さなかった伴侶ないなく。 実際に彼女の四日間がそうであったように。 人喰いには、伴侶を幸せにする力がある。 しかし、最後の一文はつまり…そういう終わりって意味ですよね……? (抱えた頭に添える手を震わせながら) ◆最終感想 実績であるバッジが解放された時には思わず言葉を失いました。 そして、二人は末短く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。 末短くって事はやっぱりあの後食べたって…事だよなぁと。 しかし、すでに二人の間にパスが繋がれていて満月である事を思えば一番魅力的に見えておいしくなる時なのは違いなく。 『幸せって何だっけ…?』と初見の時は気持ちが追いつきませんでしたが、クリア後に増えたTipsやあとがきを読むと重要なのは当事者達にとっての幸せが何だったのか。 本当に大切なのは、第三者から見た時の感想よりもそちらなのだろうなとは思いました。 人喰いの権能により、伴侶は必ず人喰いを愛する。 だから花嫁であり花婿は幸せを感じたまま血肉となる事ができる。 実際、彼女は最後まで自分が本当のオティーリエかどうかよりも彼にとっての伴侶である事の方が重要に思っていた事を思えば幸せになれたのでしょう。 それが権能によってもたらされた、甘い洗脳のような物だったとしても。 同時に、彼女の言う通りパスが繋がった時点で人喰いからも満月が近づく程伴侶が魅力的に感じるというのなら… 主人公も、また彼女を好きな気持ちはあってもそれはそうなる仕組みからきた物だったのかもしれません。 だけど、最終日の夜を迎えるまで与えられる情報の中で主人公は落ち着いた様子ではあった事。 本物のオティーリエが花婿にパスを繋いだ上で食べないまま暗示により身代わりにする事を選べたという事を考えると、必ずしもその結末は血肉という形で生涯を共に過ごすハッピーエンドとは限らない。 血に抗おうとしたという点であれば、主人公もオティーリエも同様であり結ばれない結末もなくはなかった。 とすれば、この主人公が花嫁に向ける気持ちは本当の恋であり愛していたという事だったのか? 真相は当人のみぞ知るですので、個人的にはそうであれば嬉しいという落としどころにしたいと思います。 (まぁ、好きな人の血肉になりたいとか界隈によっては普通によくある話だから両者納得の上ならハッピーエンドだよね。という本能的な見解も含め) @ネタバレ終了 素敵なダークファンタジーの世界観に各所に散りばめられた謎を含め面白さのあるストーリー。 肝心の物語もチャプター単位で読む事ができるお手軽さもあり、一度クリアをしてから二周目のプレイする事を強くおすすめしたい作品です。 種族の違う男女と抜け出せない『運命』の結末、何とも甘美な響きですよね…。 という事で、素敵な作品をありがとうございました。
  • クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-
    クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-
    前作からプレイしているので、よりお話への没入感や解像度高く楽しめました! 相変わらずレオさんカッコいい! @ネタバレ開始 何より、かわいいキャロルちゃんともかな~~~り仲を深めていてリアルな時の経過を感じました。 そして今回も大事件勃発で…! スリリングな世界観にドキドキしながら、最後まで夢中になって読み進めちゃいました^^♪ 本作もヒールまですごく魅力的です。 一人一人キャラが立っていて、やはり終盤は涙…兄弟愛…;; オリーブさんの憎めないキャラクター性は好きでしたが、罪深さを考えると複雑になります…。 そしてそして、ロキさん再登場も嬉しかったです! 前作から引き続き、彼の行く末もまだまだ気になります…。 @ネタバレ終了 クールで刺激的なストーリー、美麗なグラフィックがとっても素敵でした♡ あとはもちろん、パンケーキが食べたくなりますね…♡ みんなでパンケーキを囲めるほど、幸せな世界になってほしいです。 何はともあれ、クリムゾンレッドは最高~!!! ありがとうございました^^◎
  • ヤンデレイズダーリンショー
    ヤンデレイズダーリンショー
    下半身むっちりスレンダー筋肉ヤンデレお姉ちゃん…!? 勢いと、(何がとは言いませんが)色々デカくてすごかったです! @ネタバレ開始 ヤミルちゃんは由緒正しきヤンデレ(?)なのに、絶望的に運が悪すぎる…! 誰かを殺そうとしても不運が重なって自分が死んでしまってからのゲームオーバーの画面には不謹慎ながら笑ってしまいました。 その分最後のバッドエンドは結構くるものがありましたが…! そして最後は無事にデート…ならず!やっぱり運が悪いです。 おまけも見させていただきました!4コマの勢いと効果音に笑いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 感情の断片
    感情の断片
    創作活動に疲れていた時に、拓生さんの『感情の断片』と出会いました。 最初はドット絵が素敵な作品だなと感じてプレイを初めたのですが、汚れた部屋の中で創作による苦悩を吐露する主人公を見つめるうちに、とても感情移入しました。 @ネタバレ開始 フィギュアの埃を払えたり、ポスターを張り直す姿を見て思わず「頑張ったね!」って心の中で声をかけてしまうぐらい、主人公に親しみを抱きました。 @ネタバレ終了
  • その気になれば出られる部屋
    その気になれば出られる部屋
    凄く素敵なお話しでした。探索すればするほど好奇心がかき立てられる謎が見つかって、最後には「うわ~~この物語好きぃ…」と打ち震えたくなりました。 @ネタバレ開始 エンドの中では特に4番目の結末が好きです! 加護を持つ主人公が、自分やシュウ君を使い潰した人間達を生け贄にして平和な世界を作る…恐ろしくもかっこいいエンディングに心を鷲掴みにされました! シュウ君視点で読む事が出来る学生だった頃の二人の日常も面白かったです✨トラブルメイカ―な主人公と、とんでもない物が魔法で出来たり起こる度に振り回されるシュウ君のドタバタ劇に夢中になりました。 @ネタバレ終了 作者さんのイラストも、とっても素敵でした~!