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63645 のレビュー
  • 堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
    峯岸くんにある種の親近感にも似た感情を抱きながらプレイしました。文章の息遣いが上手く、グイグイと読ませる魅力のある物語でした。少し変わったところがあると見られている峯岸くんの言葉回しが秀逸です。 とても地に足がついた物語で、主人公が淡々と人生を達観したような視点で進められるので物語にピンと張った一のような緊張感が漂っていました。 いわゆる黒歴史とも言えるような過去を抱えた主人公が、自分の過去の轍をそのままなぞろうとしている峯岸くんに対してコンタクトして―――というところから、鈴鹿さんとの会話に戻った後、唯一の選択肢ではどちらにするか本当に悩みました。 ピエロはピエロ同士を笑うことができない、しかしかつてピエロだったものはピエロを笑う……そこに込められた人間の持つ歪みにも似たものが、胸の内にじっとりと迫ってきました。 主人公の最後の一言が胸に刺さり、ピエロの呼吸が今まさに止まった瞬間にも似た得も言われぬ刹那を見ました。 「リアリティ」を感じる素敵な作品をありがとうございました!
  • 混同仮面
    混同仮面
    今日コウノトリが鼻血で虹を描いているのを見たんだけれどって言ったら、信じてくれる?―――はい、信じてくれる・気になる方は今すぐプレイしましょう!!とオススメしたくなるスピード&パワーの烈しい面白い作品です。 セクシャルな表現が大丈夫だよという方は、是非プレイしてほしいです! 漫画をそのまま読んでいるかのような画面構成と相まって、混同仮面さんたちが口にしているカオスなことがダイレクトに伝わってきます。 最初から最後まで、一気読みでした。とても面白かったです。 作者様の比肩する者のない圧倒的なセンスが凝縮された至高のゲームでした。 次から次に投擲されるハイセンスな狂った展開に、私の腹筋が割れるほど笑わせていただきました! @ネタバレ開始 おまけのベルトで撮影したギャラリーまですべて笑いました。 すっぽんさんは風穴の開いた腹部がイチオシショットみたいになってて、すっぽん鍋とどっちがいいかなと悩ましいところですね(悪魔か) @ネタバレ終了 動きがあり多くのイラスト素材を使用した迫力ある画面と、一つ一つのセクシュアル&時々ヴァイオレンス(真剣)なセリフ回しがとことん面白い、とても素敵な作品でした。 面白すぎる素敵な作品をありがとうございました!
  • モモタロウさん、モモタロウさん
    モモタロウさん、モモタロウさん
    モモタロウが故郷に錦を飾り幸せになった、その後の物語……皆を脅かす鬼を無事に退治して皆から称賛されたモモタロウが歳月を経てどんな人になったかが垣間見られるダークな物語でした。 @ネタバレ開始 かつての英雄、歳月を経て悪に落ち自ら鬼となる。完!! 完全に闇落ちしているモモタロウさんでしたが、タイトル画面の黒い笑みから大体は御察しでもあったので「そ、そんなまさかっ!」という驚きはありませんでしたが、鬼の子がひたすらに可哀想でした。 親御さんは村人を苦しめたかもしれませんが、子どもの鬼さんは何も悪いことをしていないのにモモタロウさんに利用されそうになっているなんて……モモタロウさんが雲隠れするか仇討エンドだと生き残ってくれますが、大儲けエンドだと亡くなってしまうので、個人的には前者のエンド2つが好きでした。 ブラックモモタロウさんがどこまでも黒い話でしたが、ある意味で権力だったり成功して富や名声を得たりした人の堕ちる道として確かにこれはありうるなーと思った物語でした。 @ネタバレ終了 モモタロウさんにはホワイトモモタロウさんのままでいてほしかった、ブラックモモタロウさんのきび団子もブラック仕様なブラックすぎる面を堪能できる物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
  • ファントムゾーン ダイモンズ
    ファントムゾーン ダイモンズ
    ダークファンタジーと伝奇ものが合わさった 映画を見ているような感覚でした。 BGMの重厚感も素晴らしい! 『赤鬼』は、終盤でわかる、ある種の「裏切り」に ゾクゾクしました。 ホラーは苦手ですが、 欧米の上質の怪奇小説を読んでいる錯覚すら覚えました。 それにしても陣内姉妹、素敵です! ・・・メイジーとのこれからの展開もどうなるのか、 気になってしまいます! 続編は「?」でしたが、 是非、続編をお願いいたします! 素敵な作品を作ってくださり、 ありがとうございました!
  • 故郷からの便り
    故郷からの便り
    この手紙を書いた人は、受け取った人はどんな人なのかと想像しながら読みました。 @ネタバレ開始 見覚えのある名前の人がいる…!と作品同士のつながりにも気づいたり。 @ネタバレ終了 マキシさんの後ろからそっと手紙をのぞき込むような感覚で、流れ弾で秘密を知ってしまいましたが内緒にしておきます笑。 目の前の誰かとの会話ではなく、送られてきた手紙を読み上げるというスタイルも新鮮でおもしろかったです。 誕生日を前にお手紙を書いてくれる家族、とっても素敵ですね。
  • 凪ノ恋
    凪ノ恋
    物語の構成、合わせ方が巧みすぎて鳥肌が立ちました。 最初の物語「睡蓮の章」か「彼岸花の章」を選ぶ所から もう、エモい。何これずっと見てられる・・・ 手始めに、私は睡蓮の章から読み始めました。 @ネタバレ開始 崖でまさかのバッドエンドの様な 終わり方に「嘘だろ。これが2エンドのひとつなのか・・・!?」 と若干混乱しました。笑 こ、こういう物なのか・・・と自分を納得させて 「彼岸花の章」も読み勧めましたが・・・ まさかの物語が一つに重なってハート鷲掴みにされました。 こういうの大好きです・・・!!! そして波乱の時化編は、なんとも意地悪な2択を委ねられて スイリンちゃん→サハナちゃんの順で見ました。 スイリンちゃんを選んだ時のサハナちゃんがもう、壮絶すぎて 物語の重さが半端なかったです。 心臓えぐられたかってぐらいショックでした。 サハナちゃんを選んでも、スイリンちゃんが泣いてて なんともハッピー!!とは言えないのですが 全員生存(兄だけ死亡)なのでこちらの方がまだマシか・・・ どちらも大好きで、どちらかなんて選べませんよ・・・・。 辛い・・・。 @ネタバレ終了 タイプは違いますが、 どちらも逞しい女の子で魅力的です。 切なくも美しい物語でした。 素敵な作品を有難うございました!
  • 短編奇話 ~学級奇譚~
    短編奇話 ~学級奇譚~
    淡々と語られる奇妙で不気味なお話が4つ収録されています。淡々としているだけに、徐々に心を侵食されていくような怖さがありました。 @ネタバレ開始 読み進めるうちに、次第に点と点がつながって行く感覚がワクワクしました! 最終話で全てが線でつながって、スッキリしました。 @ネタバレ終了 面白かったです!素敵なゲームをありがとうございました。
  • 夏色のコントラスト【リメイク版】
    夏色のコントラスト【リメイク版】
    甘酸っぱい青春の香りがする素敵な作品でした。海に深夜のカードゲームに、花火……!これこれ!という要素がギュッと詰まっていて、楽しかったです。 @ネタバレ開始 ……と、思っていたら、佐倉さんの突然の告白に驚きました。傍目には楽しく過ごしてそうでも、何かを抱えていることもあるのだな……と思いました。 「明るい色の隣に暗い色を置く」……光があれば陰があるのは当然ではあるのですが、印象に残った言葉でした。 おまけのてるてる坊主には、胸が熱くなりました……!健児くん、本当にいい子ですね! @ネタバレ終了 プレイ後、とても温かな気持ちになれました。ありがとうございました!
  • METORY
    METORY
    電車に乗っていたら異界に突入! 高校生三人を中心とした青春ストーリー…かと思いきや予想外な出来事が次々と起き、先の読めない展開にドキドキしました。 それぞれの抱えるトラウマや心の闇が描かれていて面白かったです。サブキャラも魅力的。 そして結構多めの容赦ないバッドエンドにびっくりしました。まさか曲や送ったスタンプで…!?!? 程よい長さのストーリーでさくっと遊べるので、ぜひプレイしてみてください。
  • 雫
    印象的なシーンで画面が動き出す。 ノベルゲームの静とアニメーションの動が組み合わさって、 演出の緩急が心地よい短編作品でした。 画面を眺めているとMVを見ているような気分になります。 詩的な青春の光景が眩しく、同時にとても惹きつけられました。
  • ORDER
    ORDER
    国家の運営を行うゲーム、大統領室の中でロボの相棒のジョーに指示を出し 、目標は復讐とストーリーライン、進行はシンプルでかつ、とてもやりごたえがありました。 @ネタバレ開始 コーヒーを入れてもらうという選択肢が 一般的な、シュミレーションにはない良い味を出していました。 そこに主人公が大統領になってもロボットのジョーと変わらない 関係性を感じられました。 @ネタバレ終了
  • おきつねサマのおんがえし
    おきつねサマのおんがえし
    ゆっくりと遊べるゲームです。 小さい頃にたまに遊びに行くおばあちゃんの家、というと覚えのある方も多いと思われますが、まさにそんな雰囲気で進行していきます。 主人公の女の子と妖狐とのボーイミーツガールで始まりますが、男性でもきっと楽しめることでしょう。僕も楽しく、また、懐かしい気持ちになりました。 実況させて頂きました、月くんかっこかわいいくてエエで……。 和風のゲーム好きなのでぜひゲーム制作続けてください!
  • そしてパンになる(ADV版)
    そしてパンになる(ADV版)
    絶対春のパン祭りじゃん…と心の中でツッコミながら、メロンパンのヘアピンとは中々斬新なアクセサリーでござるなとにやにやしました。マルチエンディングの乙女ゲーム!楽しかったです!またじっくり遊ばせて下さい!
  • 使用人との恋
    使用人との恋
    魅力的な使用人に惹かれプレイしましたが、 アランの台詞、没落貴族としての背景描写、 流れる音楽のどれをとっても、恋愛物語に ふさわしい雰囲気をまとう素敵な作品でした…。 全エンド拝読しましたが、どの展開も無理なく 登場人物の想いや設定がしっかりとしていて 短編ながら満足感のある内容でした。 作者様の紡がれる物語が好きなので、 今後の創作活動も応援させて頂きます。 素敵な作品をありがとうございました!
  • 自分語り(騙り)
    自分語り(騙り)
    全エンド、アフターストーリーまでプレイさせていただきました。バッジも獲得させていただきました。 絵柄もお話しもとっても好みで周回してプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 複数周回してやっとTRUEエンドに進めました。"溶かして、混ぜてしまえばいいの。あなたの中に、少しの私を―"の台詞に痺れました。なるほど、伏線がこんな形で回収されるなんて…!!大好き!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!
  • デスゲームは始まらない
    デスゲームは始まらない
    始まらないデスゲームとは?と気になり プレイいたしましたが、なるほど~…! UIや選曲のセンスが相変わらず秀逸ですね。 演出も凝っていてテンポ良く進められました。 エンド回収も簡単な親切システムで嬉しい! @ネタバレ開始 お金持ち主人公くんのあっさり加減と かねないよちゃんとの関係が良かったです♪ クズ男の三國も何だか憎み切れないのは、 作者様の描く温かい世界ならではでしょうか! @ネタバレ終了
  • スペースポリス☆ミルシュラーゼ
    スペースポリス☆ミルシュラーゼ
    作品をノヴァくん→トラくんの順でプレイ、バッジ取得させてもらいました!SF要素満載の乙女ゲームで新鮮な気持ちでプレイさせていただきました!とっても面白かったです。私はトラくん派です!! 素敵な作品をありがとうございました!!
  • がんばれ!ヤマトくん
    がんばれ!ヤマトくん
    文房具たちのドタバタコメディ。 N〇Kで放送してそうな雰囲気のストップモーションアニメが面白かったです。 @ネタバレ開始 三銃士の元ネタあれだろうな…とニヤリとしてしまいました。写真の角度とか含め、再現度が高い。オチも大変良かったです。 ご主人様、もっとしっかりして~~! @ネタバレ終了
  • 僕らのノベルゲーム
    僕らのノベルゲーム
    作品プレイさせていただきました。前半から青臭さのある青春創作ものとして楽しくプレイ出来たのですが、後半の内容が圧倒的に好みでとても好きな作品になりました。思わず共感してしまうシーンが多かったことが、自分の中で良かった点です。 @ネタバレ開始 後半がとても好きなので、後半中心の感想になることをお許しください。 初めての合作、初めてのリーダー、高校生というまだまだ若い年齢、それぞれの作品にかける微妙なモチベーションの違い、そんな環境で物事がすんなりうまくいくわけもなく……。絶対来るだろうと思われ、そして実際に起きてしまった制作が岩礁へと乗り上げてしまう場面。自分が考えていたよりもずっと丁寧に、正面から描かれていました。制作中止に至ってしまったことは合作ということもあり誰にでも責任はあり、登場人物が口にする言葉はどれも一面の正しさをもったものでした。主人公の言い方が悪いのはもちろんなのですが、高校生であり、一人モチベーションが違うこと(何年も頭にある物語を形にする)をプレイしている私は知っているので責める気にはなれないというバランスもお見事でした。 創作に限らず、なにかをするということは失敗や挫折を含んでいるものです。頑張ったから結果がついてくるわけではないというのも当然のことです。それで傷つきやめてしまいたい気持ち、続けたい気持ちの中で板挟みになって苦しんでしまうというのも、やはりよくあることなのだと思います。 創作を投げ出してしまった主人公の気持ちを救った(火をつけた)のが、鬼瓦君が描いたエレナという自らが生み出したキャラクター、今に至るまで創作をし続けていた自分だったという点が最高でした。主人公がエレナの絵を見て、鳥肌が立ち涙が出たように、プレイしていた私も鳥肌が立ち、泣きかけました。私のこの作品での最大瞬間風速はこの場面でした。この後の創作ノートを夜通し修復する流れも含めてめちゃくちゃ良かったです。主人公と似た気持ちになれたというのが圧倒的に強かったです。 終盤の木下と屋上で対峙する場面、そこでも助けてくれるきっかけとなったものが自らが作り出した創作だったしエレナだった。自分を潰すのも創作だったし、助けてくれるのも創作だったというのが、これが創作の物語なんだと一貫して良かったです。 エピローグでさらりと描かれる数年後の話というのも良かったです。タツとの関係は途切れてしまったけれど、高校時代の関係って案外そんなものなところあります。制作云々がなくてもそうなっていた可能性も十分あります。でも、これからまた5人が顔を合わせたらまた何かあるのかもしれない、そんなちょっとした希望をもたせるようないい締め方でした。この言葉を感想で使うのは二度目ですが、やはりこういう部分も「バランスがお見事」でした。 作品を通して少ない絵をどう上手く使うかという部分が考えられているように感じました。上記のエレナの看板イラストや木下に立ち向かう場面はここぞという盛り上がりとして必要でしたし、主人公の頭の中にあったエレナ像が最後にはちゃんと全身が描かれ見えるようになる演出、5人でノベルゲームを作る絵と星空をバックにした絵は今流れている青春の時間と過ぎ去ってしまった時間という2つの意味を持っていること、絵の使い方に思わず唸ってしまいました。それぞれの絵が作品の大切な一部分を構成していました。 細々したところになりますが、作中で指摘された「ノベルゲーム制作中に出てくる絵と文章で同じことを書くとくどい」というような点。この作品ではノートを破るシーンでは言葉でなく音で先に表現されていたり、ビニール袋に入ったノートを見つけたときに文章では出てこないのに表示される美央の立ち絵だったり、作中で言っていることを実践しているからこそ、このノベルゲームを作るというお話に説得力が生まれていたんだと思います。文章があって、絵があって、音があって、それをまとめる演出があってのノベルゲームなんだと! @ネタバレ終了 とても丁寧に作られた、作品のバランスがちょうどいい素敵な作品。ありがとうございました!
  • 修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~
    ファミコン風なレトロな画面作りと登場人物たちの現代風?な掛合いのギャップが面白かったです。多様なキャラメイクをはじめとしてイベント・選択肢の分岐が豊富で、ゲーム作品としてとても遊びの幅が広く、何度も周回したくなります。ところどころに差し挟まれるメタい台詞や演出も印象的で、何度か苦笑いしてしまいました。百合好きなので次は女の子でやってみたいと思います。