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作品「堕ちた恒星、朽ちた嶺岸」のレビュー

  • SHIA SHIA
    峯岸くんにある種の親近感にも似た感情を抱きながらプレイしました。文章の息遣いが上手く、グイグイと読ませる魅力のある物語でした。少し変わったところがあると見られている峯岸くんの言葉回しが秀逸です。

    とても地に足がついた物語で、主人公が淡々と人生を達観したような視点で進められるので物語にピンと張った一のような緊張感が漂っていました。
    いわゆる黒歴史とも言えるような過去を抱えた主人公が、自分の過去の轍をそのままなぞろうとしている峯岸くんに対してコンタクトして―――というところから、鈴鹿さんとの会話に戻った後、唯一の選択肢ではどちらにするか本当に悩みました。
    ピエロはピエロ同士を笑うことができない、しかしかつてピエロだったものはピエロを笑う……そこに込められた人間の持つ歪みにも似たものが、胸の内にじっとりと迫ってきました。
    主人公の最後の一言が胸に刺さり、ピエロの呼吸が今まさに止まった瞬間にも似た得も言われぬ刹那を見ました。
    「リアリティ」を感じる素敵な作品をありがとうございました!

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堕ちた恒星、朽ちた嶺岸
〈あらすじ〉 主人公である『鈴木』は、2年生の文化祭を前に同じクラスの『鈴鹿えり花』から、とある頼みごとをされる。 それは同級生の『嶺岸恒星』というピエロの行う公演が、悲劇なのか喜劇なのかを確認してほしいという内容だった。 〈プレイ時間〉  15分目安 〈エンド数〉  2つ 〈注意事項〉 この作品はフィクションです。作品内で使用させていただいた素材はエンディング画面にて掲載しております。 実況可(報告不要)