コメント一覧
63060 のレビュー-
各務家〜食卓物語〜プレイさせていただきました! かわいい絵柄で色彩もおしゃれです。 @ネタバレ開始 他の人視点ではニラちゃんが怪しく描かれていましたが、各務家がギスギスしすぎていたので、逆にニラちゃんは優しい人であってくれーっと期待をしていました。 本当にその通りで嬉しかったです。ずっとニラちゃんのファインプレーでした。 嫌〜なムードがちょくちょくはさまる状態だったので、これニラちゃんいなかったら詰みだったんじゃないかと怖くなりました……。 ニラちゃんがとりなおしてくれた事をきっかけに、家族がまた自然に仲良くできるようになれたらいいなと願っています。 ニラちゃんの次にキセキちゃんが好きです。 スマホをいじりがちだけど、きちんと弟の相手もしているところが優しい子だなぁとほっこりしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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決戦前夜とても短いのに何だこの満足感は……! 素敵なエンドロールが流れた時、自然とこれまでの大冒険を振り返るような感覚がありました。けれどよく考えたら何も知らない……。 めちゃ面白かったです! ありがとうございました(*´ω`*)
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リュクとポチカの箱庭ミニエスケープかわいい脱出ゲームで、チャット形式の会話やスタンプなどにも癒されました~。 けれども大苦戦で4つしかエンドを見れず。悔しい! けっこう前から何度も挑戦したんですけどね~。脱出ゲーム下手で申し訳ありません( ;∀;) とってもかわいい作品をありがとうございました!
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ごーすとあいどる!ωなケイちゃんがカワイかったです
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死と月は寄りそって眠る大号泣でしたー!とっても素敵で心に残る、そして生と死について考えさせらるお話でした。 始終、まじめなお話かと思いきや、2人の交流は面白く何度も笑いました。緩急の付け方が抜群に上手だと思います。ルナちゃんがどんな子に育つのか興味深々でした。途中、不穏なことも言い始めこれはもしや…などドキドキしながら読んでいました。 最初に非常にインパクト大な登場をした大樹の不気味さや、2人以外の登場人物のイラスト、エンドロールの歌など、あらゆるところでストーリーの雰囲気にピッタリな演出がされていてとても引き込まれました。 @ネタバレ開始 エンドロールでは大樹のところに人々が集まるイラスト(これは奴隷たちがお別れを言いに来たのかな?)、そして攻め込まれてしまった様子などなどその後の様子が流れて食い入るように見ていました。とても小さな人物イラストであるにもかかわらず、モルスが脅していた片足を失った人物が見分けられたり、大樹の真ん中にいる二人が判別できたりと、なんだか感動しました。 おまけの書記もいいですね!本編に必須ではないけど、知りたかったところを補完してもらえます。アニマの樹とは、いったい何だったのでしょう。 @ネタバレ終了 CGで見れますが、お勉強シーンのルナちゃんが大変可愛いですね。ルナちゃんの最後の言葉はとても印象に残りました。 素敵なお話をありがとうございます!
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腐った果実 ‐Rotten Fruit-美しいイラストに惹かれてプレイしました。最後には物語内の行動や言動などの伏線が全て判明し、そういう事だったのか!といく、とても面白くてあっという間に完走してしまいました!笑 これからも頑張って下さい!
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止水 -しすい-いいなぁ、幼馴染美少女、しかもナイスバディの上、天然かつ病弱で神社の娘さん……もう天より恋愛ゲームヒロインの座を賜ったと言っても過言ではないでしょう。 しかし、美人薄命とはこのこと、体が弱く学校を休みがちな止水ちゃん。主人公は、あとどれくらい一緒にいられるかわからない彼女のため、自分には何ができるのかを模索していきます。 とにかくイラストが可愛いっ! 立ち絵もスチルも豊富で豪華! フルボイス! キャラクターみんな魅力的! 演出が豪華でニクイ! 主人公と一緒になって、ドキドキハラハラできるシナリオ! ゲームもまた、止水ちゃん同様、ほしいもの全部のっけの素晴らしいクオリティです。 @ネタバレ開始 幼少期の止水ちゃんも、今の止水ちゃんもまた可愛いのなんの、思わず可愛い以外の言葉を失ってしまいます。 それに加え、友人達のわちゃわちゃ具合もよいです。まひらちゃんめっちゃ良い子じゃないですか、巌君と二人で帰るとなるとちょっとドキドキしちゃって女の子に戻る彼女がとても愛おしいんですが。喧嘩ップル好きとして、ここ二人の関係もニヤニヤして見ちゃいます。 二人きり、いよいよ告白と思いきや、止水ちゃんは自分の命が尽きようとしていることから、気持ちを伝え合うことを拒みます。抱きしめ合う二人、けれど気持ちを言葉にはできない寂しさがひしひしと伝わってきました。 王様ゲーム! 素晴らしい! いいぞもっとやれ! 瑞樹君になら抱きつかれたい! まひらちゃんとキスする5秒前だった了君に、不機嫌の止水ちゃん、そしてーーああっ! この不慣れな感じが堪らん…そう、こういうお約束が好きなんですよ! 了君のことになると、素早さプラスになる止水ちゃんが可愛すぎる…。 またしても入院してしまった止水ちゃん、そこからは一気に物語が進みます。 彼女への想いは留まるところを知らず、約束を果たしに来てくれたものの、もう最後かもしれないと、悲しいことを言う彼女。 世界が色を失っていく中、止水ちゃんが戻ってきてくれましたーーお互いに愛を確かめ合う二人。このままバカップル一直線と思いましたが、冒頭のアレを考えるに、そうはいかない、ですよね。 幼い頃に犯した過ちが、少女の運命を捻じ曲げ、歪めてしまった。その事実に愕然としつつ、今一度彼女へと向き直る。全てを受け入れた二人の別れには、涙が止まりません。 小吉も見たあとで、選択肢が増えたので大吉エンドを…歳を取らない彼女に、自分の一生を捧げることを誓った了君、二人の願いが叶った瞬間のなんとも言えない切なさが沁みます。 また、普通の幸せとの対比として、友人カップルの姿が書かれているのも、なかなかに心にくるものがありました。 どのエンドも素晴らしいですが、中吉エンドが個人的にとても刺さりました。消える間際の美しい表情、見入ってしまいましたね。 二人がお互いを愛している、と素直に伝え合う姿が微笑ましく、優しい気持ちになりました。お風呂シーンに関してはただただありがとう、と言いたいです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます!
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『昆虫化事件』とある研究所で起きた事故で、昆虫化薬の犠牲となってしまった研究員の二人の数日間を描いたお話です。 大の苦手な昆虫というワードにプレイするのを躊躇っていましたが、そういったものの直積的な描写はなく、むしろ胸に迫るヒューマンドラマでした。 @ネタバレ開始 余命一週間。それを突き付けられた二人の反応が、淡泊なんですがそこが逆にリアルにも感じられました。あまりにショックだと、悲しみも怒りも驚きすらも吹き飛んでしまうものなのかもしれないと思います。ただその後の切り替えの早さは本当にすごかった…。ほんの少しの時間も無駄にしないという前向きさと、最後の日々を大切に生き抜く姿、それがわかる彼らの残した日記に涙しました。 佐原優さん 日記に綴られる言葉の端々から感じられる、柚那さんへの愛。恨み言や泣き言はなく、日記上ですらも柚那さんに心配をかけまいとしているのかな?と思い、その配慮に大きな愛を感じました。一人で行かせて申し訳なかったの一言が、これから一人にしてしまうことを謝っているかのようで切なかったです。 三月巧さん 佐原さんの穏やかな死とは逆で、リアルな感情に満ち溢れた日記が印象的でした。ドラマのくだりとかわかるなぁ…。そして変化を見せたくないからとご両親を見送った後、もしかしたら男泣きしたのでは?などと想像したりして、涙がこぼれました。美影さんというよき理解者が最後までそばにいてくれたことが唯一の救いでしょうか…。切ない。 二人の日記に非常に感情移入してしまいました。 ここまで没入できたのは私自身体調不良で死がちらついた時期があり、その際の経験や心もちとリンクしていたからかもしれません…。作者さまにそのような経験があるのかは存じ上げないですが、ここまで「死を目前にした心境」をリアルに描けるのが本当にすごいと感じました。 そんな感動的な日記…からの犯人当てフェーズ!切なくも美しい感動話に浸っている中、まさかそんな展開が待っていようとは。その温度差というか落差というか、急激な変化に正直驚きました。しかも犯人が胸糞…!彼らに代わって成敗してやりたくなりました。(犯人当てで間違うと出る二人からのメッセージ、それぞれのルートでセリフが違っているのがいいですね。巧さんのセリフがらしくて好きでした) @ネタバレ終了 最後には驚きの仕掛けがある、ジェットコースター展開の作品でした。 面白かったですし、何より二人のキャラクターと、彼らの紡ぎ出す言葉がとても好きでした。ありがとうございました!
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絶望の螺旋五画面連動ADVって何その新機軸!楽しそう!とシステムに惹かれてプレイしましたが、このシステムにリンクしたシナリオも非常にとても楽しめました。 まず、1章の展開が個人的にはとても熱かったですね。あらすじなどでは思いもよらなかった夢のシチュエーションに心が躍りました。そして、明が大きいほど暗も同じだけ大きく感じられるこの感じ。ザッピングどころか常時同時進行だからこそ印象も強まった気がします。 2章以降はハマってしまったのかシナリオなのか螺旋状態な絶望が続きましたが、無事に五画面目を発動させてシナリオを進めることができました。五画面目の表示演出がパチンコみたいで(やらないけど)、表示されるたびにテンションが上がる素晴らしい出来栄えでした! アイデアを実現する技術力も素晴らしかったですし、動作不良やバグなどもなく、動作はむしろ軽めなので驚きました。2段階のOP動画が用意されており、画面も常時アニメーションしているなど演出面も圧巻でした。
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Rootkids非常に読み応えのある設定と展開が光る骨太SF作品でした。 先進技術や学術用語、SF理論などを駆使しつつ、 プレイ中は息をつかせぬ展開の連続に心がわくわくしっぱなしでした。 様々な情報が収斂していく感じは快感にもにた感覚がありました。 きちんと最後までクリアすると本当にきれいにまとまった作品だなぁ!と。 本作で使われていたトランジションでの場面転換の演出はやっぱり好きです。 @ネタバレ開始 追加シナリオをプレイして恥ずかしながらメチャクチャ驚きました。 綺麗にやってくれればこそですが、何度このパターンで新鮮に騙されるのかと。 @ネタバレ終了
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ずっと朝でいいのに可愛らしいケモ姉妹のゾンビからのサバイバルゲーです。 説明を最低限にとどめる手法によって想像力を掻き立てられました。 正しくゲームが進んでいるのかどうかも判然とせずに不安を感じることがありましたが、 いつ助けが来るか分からない状況で必死に耐えるゲーム内状況とリンクしていると感じました。 プレイ開始直後は何がどうなっているのかよくわからないものの、しばらくプレイすれば大体ゲームシステムや行動と結果の因果関係が理解できる作りはとても良かったです。ほぼすべての情報に意味がある、といった印象です。 なんとか無事に両シナリオでクリアできました。根気が必要な局面がありましたが、その分の達成感はひとしおでした!
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涙恋花2~徒花の恋慕~【完全版】ジェットコースター式に持ち上げて落下するのか命綱なしのバンジージャンプになるのか……前作からの衝撃に身構えてのプレイでしたが、かなさんの創る物語はやっぱりすごかった……!! 6つの物語のどれもが恋を軸に愛や憎悪、悲しみや切なさが入り乱れて胸を揺さぶってきました。 @ネタバレ開始 意図したわけではなく迎えたハッピーエンドの後で、涙恋花2的にはこっちが本命トゥルーエンドなの!を迎えて「ああああ!」となるこの胸の痛みが涙恋花2の醍醐味……堪能させていただきました。 三者三様の美しき花の散り様に悶絶しながら、後半の3組を今から戦々恐々と待つことになりそうです(震え) 陽太くんのルートはなんとなく危険予知が働いて、幸せな展開に入った後も常に「いつ来る!?」とずっと姫恵さんに身構えていました(笑) まさかの最後の最後、10年後にやって来るとは思いもしませんでした……不覚でした。 陽太さんは明るく見えて人間不信のせいか一度触れてはいけないところが出ると危なっかしいくらいメンタルバランスが取れていなかったので、主人公さんではないですがハラハラしながら「この人は主人公さんがいなくなったら落ちるところまで落ち切ってしまう…!!」と見守りました。 大阪弁のボイスも堪能させていただきました。 大阪弁を話す人とはお会いしたことがないので、聞いているだけでワクワクしました。声優さんがとてもお上手でした! 涙恋花的には主人公喪失ルートがトゥルーとは分かっていますが、陽太くんが不憫なので幸せにもなってほしいという……ジレンマです! 真白さんのルートは、初めちょっとクールな妖精さんを相手にしているような不思議な気持ちになりました。 見た目がアルビノなので不思議な印象だったためだと思いますが、話してみると意外と情熱的な人で驚きました。 ツンデレのデレの分がとても美味しい人でした(拝み) トゥルーエンドの最後がエデンさんと甲乙つけ難い悲惨な終わり方だったので、悲しくなりました。 自分の親から認められないばかりか、死を望まれてしまうなんて……しかもお金のためにとか……。 真白さんルートは幼少期からの徹頭徹尾な不幸が目立っていたので、幸せになってほしかった……!!が、そこから花を手折るのが涙恋花……!! やっぱりここでもジレンマでした……。 エデンさんのルートは、エデンさんの「箸の使い方を教えてもらったから、もう怖いものなしです」のセリフがとにかくかわいかったです。 あとゲストで登場した黒宮さん……!! お元気そうで何よりです! 前作ではあなたが一番好きでした!! エデンさんが組織の一員という設定には度肝を抜かれましたが……エデンさんが属しているような組織って絶対に生きては抜けられないんですよね……死んで遺体にならないと抜けられないというか、家族とか何もかもが弱みになるので孤独でいないといけないというか(救いがない) 主人公さんが目玉を差し出すところも「あー!!差し出しても殺されるやつです、これー!!」と画面の前で絶叫していたら、やはり主人公さんが撃たれてしまった……サッカーを失った後、長らく地獄生活を送っていたエデンさんの最後の心穏やかな安らぎの場所である主人公さんがっ!! ガッ●ム!! エデンさんは個人的にコートを着たスチルが好きでした。 見た目がカッコ良すぎるから、あんなモデルさんみたいな姿していたら、道行く人が振り返ってしまいますね! エデンさんはハッピーエンドも実はこの後、後日また襲撃されて同じデッドエンドになるのでは……という心配が残りましたが、二人の幸せが長く続きますように……。 と、ここまで前半組の方の感想は既に公開から暫くした頃には書いていて…ここから先は、後半組の方が公開された後で書いた感想です。 黄希さん&紅希さんはもうピケ男さんのライブが終わったあたりで「あ……(お察し)」でした。 ないものねだりの隣の芝生は青く見える現象…お互いがお互いに対して「あいつのほうが俺よりも」と思っている比べてしまう症候群に二人とも罹患してる…!!と、先の未来で最終的に主人公を取り合う未来しか見えませんでした。 「お願い、私のために争わないで!!」とか一度は言ってみたいあのセリフが出るのかも!!なんて、思っていたら―――そんな生温いこと言っている場合ではなくなりました(滝汗) 2人がプチ乱闘し始めて、そこから究極の選択肢「どっち?」(+どっちも選べない)が出てきて悩みました。 紅希さんが主人公独占型に比べて、黄希さんが自己犠牲型なのがとても対照的で、個人的には黄希さんが本当に切なかったです。 どちらも傷つけたくないから、自分で自分を終わらせるという…あまりの救われなさに「君が要らないなんてことないんだよ!!」ともどかしさがパンクしました。 要さんのルートは、まず前提が日本全土が貧しい時代の話だったので、序盤での美代子さんの死という赤子の死は当時は当たり前ではありながら許容しがたい厳しく悲しい現実が、物語に他のルートにはない厚みを与えていました。 弟妹全員が呆気ないほど簡単に亡くなっていく要さんルートは、他のルートとは毛色が違って悲しい気持ちにもなる物語でした。 命短し恋せよ乙女とは言いますが、この時代は色々な意味で命短しだったので、恋も愛も命がけ。 婚前の口づけなんかは不埒!とか言われていたそうですが、明日をも知れぬ命なのだから二人が生きているうちに幸せな一時を過ごせたのは救いでした。 どちらのエンドでも要さんと幸せに生きることは叶わないので、要さんの物語は本当に心にズッシリと響きました。 物語とは関係ない感想になってしまいますが、戦争なんて誰も幸せにならないことは未来永劫するものではないですね。 最後は制作開始当初から心配していた四葉くんです…! 子どもは笑顔が一番!(守りたい、この笑顔) そして20年待ち続けてハッピーエンド!! 涙恋花2 -完- と個人的にはしたいところです…!! 四葉くんが恐ろしいものを見るような顔をしていた理由は児童養護施設という単語が出てきた瞬間にピーン!!と来ていたので、トゥルーエンドがトゥルーエンドなのは分かっていてもハッピーエンドのほうをどうか推させていただきたく…!! 20年間も「おねえさん」一筋できた四葉くん(しかもヤンデレの素質まで完備しているんですって? なにそれ無敵すぎでは?)はお名前の通りやっぱり幸せになってほしいです…!! 一途にお姉さんを信じて慕ってくれる四葉くんが可愛すぎる物語でした! 子どもの頃も可愛くてイケメンだったのに、大人になったらキラキラが増してパーフェクトイケメンに成長なさっていて、目の保養でした。 全キャラ全エンド到達し、たっぷりとかなさんワールドを楽しませていただきました。 前作のキャラや縁のキャラが登場して、そちらも嬉しい&楽しかったです。 最後の最後になりましたが、かなさんの描かれる主人公さんの服装がオシャレなのは、かなさんのファッションセンスが良いからですね! どのルートのどの服もオシャレでした! 追伸:長文すぎる感想ですみません…! ご一読ありがとうございます! @ネタバレ終了 エンドクレジット後にちょっとしたエピソードまで見られて、それがキャラクターと物語にまた深みをもたらしてくれました。 Secretから読めるそれぞれの物語のちょっとした裏話はクリア後に読むと物語が思い起こされ、かなさんの物語への気持ちにも触れられて良かったです。 とても素敵なゲームをありがとうございました!!
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ベニイロミュージアム前回遊ばせていただいたときから作品が増えているので、新規再コメント失礼いたします。 王道RPGの雰囲気を纏った「私の勇者さま」、楽しく読ませていただきました。 @ネタバレ開始 魔王や魔王打倒を願う世界中の人々がスヤスヤァと寝ているかもしれない星空の下で「私は明日から魔王になる!」という物騒な会話が繰り広げられているなんて、誰も予想できなかったに違いない…! プレイヤーももちろん予想できませんでした! 湯水のように浴びるほどの称賛をもらっても、ただ一人から認められるという事実には何も敵わない。 そして、それが叶うことがないと知った時の大反転する有様がとても丁寧に描かれていて、いざ魔王とならん!と宣言したときも「それしか手段がないから」という気持ちさえ込められているのが伝わってきました。 二人でともに魔王亡き後の平和な世界で生きていくという未来を失い悲壮感さえ漂う終わりは幸せな終わりではないはずなのに、二人の関係性からか、どこかしっとりした気持ちになって読み終えました。 主人公は彼女の唯一の願いを叶えられたのでしょうか…。 「魔王を倒して二人は幸せになりました。めでたし、めでたし。」で終わらないのが、とても味がありました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! 今後も新しい作品がラインナップに登場する日を楽しみにしています!
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雨音と自動人形 結(むすび)雨の後の空を見上げると、なぜかとても愛おしくやさしい気持ちになる。それと同じくらい、雨の音が世界をやさしく包み込んでいる時も、世界が愛おしくなる―――そんな気持ちになる物語でした。 アップデート前にクリアしておりましたが、追加要素盛りだくさんのアップデートということでまた初めからプレイさせていただきました。 追加要素たちはとても素晴らしくて胸が震え、久しぶりにプレイしたのもあってまた泣きました。 @ネタバレ開始 一番初めにプレイした時、雪村さん視点開始と同時に出現した画面左上のカウンターに「なんだろうこれ? アヤさんはまだ出てきてないから主人公に関連する数字だよね? 主人公の残り寿命か、封じ屋の道具の手持ちの残数かなにかかな?」と思いつつ、日に日に勝手に減っていくので「やっぱり主人公の寿命なんだ…雪村さんは人間だから、きっと疫病に侵されているんだ…」と思っていたら、違いました…(苦笑) この後の「そういうことだったかー!」というスカッとした気持ちは、複数回プレイした今でもよい思い出です。 ゴミぱん様のイラストの美しさにも惚れ惚れしますが、美麗なイラストを牽引する話の構成力とテンポ・文章そのものの表現力・細部までこだわられた演出が素晴らしく、最初から最後まで一気に読ませる魅力に溢れていて本当に素晴らしかったです。 一日の終わりなど区切りごとにセーブして「今日はここまでにしようかな」というタイミングはたくさんありましたが、本作に限ってはメニューはコンフィグしか使いませんでした。 彩さんと博士の二人の閉じられた世界で心と心が共鳴し合っていく様子がとても心地よかったです。 雨が一滴一滴と降り注いで凪いだ水面に波紋を作るように、博士の封殺されて壊れかけていた心に彩さんが波紋を作り出していく様はさながら命の慈雨のようでもありました。 彩さんが一人バス停で待つこととなり、いつか来ると信じて何年も何年も待ち続ける姿を思い浮かべて、タイトルのスチルを思い出して泣いてしまいました。 昼間だけではなく真っ暗な夜の闇の中でも、雨脚が強い日も弱い日も……「いつか博士は来てくださる」と信じて待ち続けるそれが愛でなくてなんというのかと、彼女の待ち人への想いを想像して泣きました。 きっと彩さんは一日だって一瞬だって「博士は来ないかもしれない」なんて思わなかっただろうなと、一人で色々と想像して涙が止まらない状態になりました。 そんな想いもあって、博士との再会と伝えたくても伝えられなかった言葉が交わされたときはせっかくの美麗スチルが涙で見えない、言葉も涙で見えないというとんでもない状態でプレイとなりました(涙腺が弱すぎる) その後も封じ屋のお仕事を託す時もずっと泣きっぱなしで、プレイ終了後はチキンからデメキンへと進化する有り様でした。 もう本当に感動しきり、情緒がついていかず脳みそが大きな感情に揺さぶられてエラーしっぱなし、涙出っぱなしのとても素晴らしい時間を過ごさせていただきました。 大変細やかなところですがすべてクリアした後で再度アプリを起動するとタイトル画面が選べる仕様、とても素敵でした。 美麗なムービーはOPもEDもたぶん10回ずつくらい見返したと思います。 最後に、このゲームを創り出し世に送り出してくださったdatchi様に心から「ありがとうございます」という気持ちを込めて。 本作に出会い、とても胸に響く素敵な時間を過ごせて、本当に幸せです。 @ネタバレ終了 とても素敵な作品をありがとうございました!
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彼女は彼女の糸を切る周りの目なんて気にしないで、誰かと自分を比較したりもしないで、自分の心の赴くままに生きていきたいと改めて思う物語でした。 @ネタバレ開始 小説にかなり近い文章でしたので、情景描写が細部まで緻密に描かれており、音楽と相まってするすると最後まで一気に読破できました。 他者からの「こういう感じだよね」「こうであったほうがいいよ」と判断される「らしさ」に合わせて生きることへの息苦しさと、それを打破して自分の本当の姿を偽ることなくそのまま生きることへの憧れ、そしてそう生きられたときの穏やかさと心の心境などのすべてが最後の収束まで丁寧に編み込むように書かれていて、素敵でした。 リアリティ溢れる細やかな描写に等身大の生きている人間らしさを感じ、物語と私との距離がグッと縮まりました。 作中の葵くんが音楽の感想に説教を返されたように、私も日本の学校にいた頃は「他の子のように書きなさい」とか「やり直しなさい」と言われていたので、自分の過去がありありと思い起こされて本作にはとても感情移入しながら読ませていただきました。 他の人に合わせなくてはならない空間から抜け出して互いの個を尊重する二人の物語は格別に心に沁みました。 @ネタバレ終了 「小説を読んでいたら、最後は映画館にいた」という稀有な気持ちになる融合型の見せ方も面白かったです。 タイトルの「糸を切る」という意味をプレイ前はどういう意味かな?と思いましたが、大変すばらしい回収の仕方でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
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ゾンビィロックダウン! 感染封鎖の幻燈奇譚右を見ても左を見てもゾンビ、ゾンビ、ゾンビ!! あの子もその子もフレッシュミートな私を求めて猛ダッシュ!! そんなゾンビハザードで生き残るためには、仲間と力と知恵を尽くして明日をもぎ取るしかない! 主人公や仲間にゾンビハザードから生還する日は来るのか、ドキドキハラハラする物語でした。 @ネタバレ開始 ビジュアル的に葛葉さんが好きだったのですが「こんなやさしい子はきっとどこかで誰かを庇ってゾンビになってしまうんや…そして、きっと笑顔でお別れを言ってゾンビ化する前に自死したりするんや…守りたい、この笑顔」なんて言って警戒していたら、案の定でした(涙) 最後の介錯はありましたが、退場した時は寂しすぎて「なぜ市長じゃないんだー!! 市長から逝けよー!!」などと、マチェットを取り出してブンブン振り回しそうになりました。 そういう意味で、葛葉さん生存ルートに突入できるあの選択肢が出てきた時は「トゥ、トゥルーエンド!!」と浮足立ちましたが、トゥルーというよりはIFなのかな?とも思ったり。 主人公の能力に関しては「市長ブッ●す」方面の選択肢でもその力は発揮されていたので、このエンドで驚くことはなかったのですが、皆がどこまでもついて来てくれるのには驚きとともに皆がやさしすぎてウルっときました。 立ち絵のあるメインキャラクターとしては(市長以外は)どの子も皆好きでした。 どの子もこの非常事態の中、皆で助け合おうとしていて、アルカナさんもちょっとズレてはいるけれど隆宗さんとなら警戒に入ってくれたりするいい子でした。 貴那子さんが予言した数年後のイケメンのアルカナさんも見てみたかったです。 楓さんは一緒にいるエンドだと最後に「愛してる愛してる愛してる!」と全力の愛情を向けてくれるので、ああ楓沼に落ちてしまうなこれは!だめでござる!となりました。 貴那子さんは二人で仲良く生存エンドでしたが「独りにしないで、一緒にいて」と心を吐露する姿がいじらしく愛らしすぎて「どこにも行かないよ!!」と思わす抱きしめたくなりました。 取りこぼしがなければ全部のエンドを見たと思うのですが、隆宗さんと一緒の吸血鬼エンドが一番好きでした。 隆宗さんがとにかく強い、この人となら生き残れる!!(ただのゲスプレイヤーか) いえ、純粋に隆宗さんのビジュアルがストライク、無口で言葉足らずなのもストライク、しかしチョコレートこっそりくれたりするやさしさも完備でストライクと、ストライクすぎてゾンビハザードなことさえ忘れて画面の前でニコニコと楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ終了 ゾンビものと言えば人々の助け合い・献身・仲違い・裏切り・脱落者と、世界の終わりに始まる恋愛と人間ゆえの美しさと醜さ全開ですが、本作は仲間たちとの絆が固く、読んでいてとても胸熱でした。 今からプレイされる方には是非、IFまで含めた全エンドを見てほしいです。 素敵な作品をありがとうございました!
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腐った果実 ‐Rotten Fruit-エンディングまで辿り着くと今まで見ていた世界のすべてがひっくり返る、大変面白い物語でした。切ない物語が大好物な人には是非にプレイしてほしい作品です。 読んでいる最中に「ん?」と感じたすべての違和感の答えが必ずもらえる上、「そういうことだったのか」と思わずにはいられない仕組みが秀逸でした。 あの言い回し、あの行動など、抱いた違和感や疑問がすべて氷解した時、見えている世界がガラリと変わりました。 @ネタバレ開始 物語としては救いのない切ない終わりでしたが、彼女が望んだとおりになったのも事実で、すべてが上手くいくだけがハッピーエンドではないと感じさせてくれる納得のエンドでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ワイの名は。某映画を思い起こすタイトルだが、中身は別物。 第一声から名乗っていて面白かったですw 内容もエンディングも、そしてフルボイスも含めてカオスなのになんだか頭に残る作品でした……。
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ORANGE PEELタイトル画面の女の子、オレンジピールちゃんに魅かれプレイさせていただきました。 キャラデザイン・絵柄共に個性的で可愛らしく大変好みでしたが、何より世界観やキャラクターの設定が大変しっかりしており、とても読み応えのある内容でした。 初めはキャラ同士の掛け合いに笑ったりほのぼのしたりしていましたが、後半に進むにつれて段々とシリアスになってゆき、一部始終ノンストップで夢中で読み切ってしまいました。クリア後に解放される外伝も必見です。 読み終わった後はキャラクター一人一人がとても愛おしく感じました。特に好きなキャラはコーヒーアイス、キャラメルムース、グレナです。 (キャラクターの名前が皆美味しそうでしたが、ちょうどプレイ中にシナモンシュガードーナツを食べていたのはここだけの話w) 素敵なゲームをありがとうございました!
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星追いリフレイン以前よりイラストが大変かわいらしく気になっていたゲームでした。 立ち絵も動きが豊富で途中に入るミニキャラの絵も楽しませてもらいました。 記憶をなくしている少女を人間付き合いの不器用な主人公や同じく不器用な転校生と協力しながら正体を見つけるお話…なんて最初は思っていました。 途中からどういうこと?どういうこと?真相は!!!という逸る思いでストーリーを読み進めていました。 @ネタバレ開始 1周目では心に残るしこりのようなものが…2周目のトゥルーエンドでは大団円で拍手でした!最後のイラストがとても良い! 伊那ちゃんがまさか実在の人物ですでに主人公と出会ったことがあったとは驚きでした。主人公が生み出した想像の人物だとばかり思っていましたが、それにしては設定が凝っていたなと今更思い出します。 最後のイラストを見たときは胸がいっぱいでした。 @ネタバレ終了 とても素敵なお話をありがとうございました!