チップを送付できる作品
35830 のレビュー-
惑星ホテル美しいグラフィックとアニメーション、そしてフォントやBGMまで徹底して作り上げられた幻想的な雰囲気と世界観がとても素敵なゲームでした。 男主人公と女主人公とを周回ごとに交代して、ホテルのあちこちを歩き回ったり従業員とお話したり、まったりプレイさせていただきました。 ゲームとしての目的は分かりやすく提示されて、エンディングに向かう方法も簡単ですが、その一方でずっと部屋でのんびりしていたくなったり、何度もご飯を作ってもらったり、そんな寄り道をしたくなる雰囲気がすごく良かったです。 いつでも終えることが出来るからこそ、いつまでも。 各エンディングが、お喋りできる従業員の一人一人に対応する形になっているのもいいなあ、と思いました。 どのエンディングも全員にとっての幸福とは限らない。それでも、その選択を責めることはしない様子に、この物語の優しさを感じます。
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Lechenaultia -レケナウルティア-初恋のお兄さんの正体を巡って巻き起こる事件……というほど大きなものではないですが、確かな転機。 展開に合わせて三人の視点が移り変わるので、主人公ちゃんより先に真実や各人の心情に触れることが出来て、そのぶん主人公ちゃんは一体どうするのだろう? と読み進めながらソワソワしてしまいました。 春市と直は二人とも声優さん一人で演じられているのでしょうか? 演じ分けが非常に上手くて、クレジットのお名前が一人分でなければ同じ方が声を当てているとは想像もしなかっただろうなあと思います。 それ悪手じゃないかなあ! とは思えど春市さんに頑張ってほしくなったので個人的には春市さんを応援してしまいます。エンディングの先も頑張って……! ところでゲーム終了時点の状態は、BGMが流れたままの暗転黒画面という認識で大丈夫でしたでしょうか? エンドクレジットなどを読み込み中または読み込み失敗してるのかな、と複数端末で複数回確認したのですが特に変化がない・共通キーコンフィグによるメニューは開けるようなので仕様という認識で問題ないかな……?
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Dearコミュニケーションに難のある主人公『とうや』の元に、ある日突然、殺害予告動画のDMが届いてしまう。危機を感じたとうやは、親友『そら』と一緒に調査を進めていく短編ミステリー。 本編は20〜30分程度で終わりますが、選択肢が非常に多く、選んだ内容によってエンドが大きく分岐します。エンドはBAD2〜5、TRUEを読了しました。 実は10月上旬に一度プレイをしたのですが、BAD1とTRUEにどうしても辿り着けず、泣く泣く中断した経緯があります⋯⋯。その後、TwitterでTRUE ENDの攻略が掲載されたので、それを参照して無事にクリアできました。(BAD1は断念しました⋯⋯) システムとしては、スマートフォンを操作しながら進めていく感じが、とても面白かったです。 好きなキャラクターは『いつき』です。口は悪いけど、いざとなったら本当に頼り甲斐のありそうな感じが出ていて、好感が持てました。 少し苦労した甲斐(?)もあって、TRUEを見た後はじんわりと来るものがありました。大人になっても一緒に酒が飲める友がいるってのは、本当に有難いことだと改めて思いました。
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肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~魔物版むかしばなしという斬新なアイデア! 放送禁止ワードが飛び交うけど、しっかり全年齢という巧みな構成! 冒頭から面白くて最後まで一気にプレイしてしまいました。 本作には、ストーリーの進行に合わせて皆が知っている『桃太郎』の物語が一節ずつ書き変わっていく、という仕掛けが盛り込まれています。この変化っぷりがとにかくぶっ飛んでいて、最後(エンド後の小話)でついに堪えきれなくなり「ひどいwww」と声を出して笑ってしまいました。 ちなみに、主人公達が触手なので出てくるワードはかなり際どい物になっています。ですが、“CERO”と呼ばれる絶対神の加護によって全体が伏せ字になっているので、女性でも楽しく遊べました(笑) キャラクターも可愛らしくて、ポヨポヨプルプルな動きになごみました~♪
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マッチ売りの美少年オマージュ元である「マッチ売りの少女」のお話が悲しすぎるのでこちらの作品はどんな展開になるのだろう…といろいろな意味でどきどきしながら読み進めました。 大まかな流れはしっかりと踏襲しつつも、リリーという希望の光とも言うべき存在がこの作品を温かく優しい雰囲気にしてくれていたと感じます。 ミラーチェくんも健気で優しい性格で、「絶対に幸せになってほしい」と思わせてくれる男の子で良かったです。 ミラーチェくんは新たな環境で幸せに暮らしつつ、いつかお父さんとの絆も取り戻せたらいいなと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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致死量の**とにかくハイクオリティなドットアニメーションが素晴らしく、はじまりからおわりまで、ひたすらに魅了されてしまいます。 「僕を殺す瞳」をプレイした際にも感じましたが色彩の使い方が本当に上手くて……! 滅びた世界で目を惹き続ける青色。 テロップありでプレイした後にテロップなしで拝見させていただきました。これはこれで素晴らしいアニメーションを楽しめて良かったのですが、どちらかと言えば、なしで見た後にありでプレイした方がいっそう楽しめるかも。 テキストの表示演出も非常に凝られていて、クリックする度に、まずはアニメーションに目を向けるべきか、それともテロップに目を向けるべきかと、忙しなく視線を動かしてしまいました。すごい。 物語の結び方にも余韻があって、どんな言葉で語るべきか、この星に住んでいる読み手であるからこそ考えを巡らせたくなるような素敵な構造でした。
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取調室資産家の金庫から2億円もの大金が盗まれて、しかも全て燃やされるという奇妙な事件が発生。プレイヤーはこの事件の担当刑事となって、集められた容疑者(5人)から話を聞き出していきます。 入手した情報を思い出しながら犯人を追い詰めていくタイプの推理ゲームで、難易度が程よく、ストーリーもしっかりとしています。点だった謎が一本の線になって真相に繋がる……この感覚がイイ~~ッ! 『考える楽しさ』と『ひらめく興奮』を味わえる作品です。 普段から推理物をよく選んでいる方も、(当方のように)あまりやった事がないけれど、こちらの作品が気になる!という方も。ぜひ、出会う人々の中に潜む黒幕を探してみてください。
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青い鳥は籠の中>龍のなさん、ありがとうございます! 最初の方、日常パートは二人とも仲が良くて、 表情もコロコロ変わって、楽しそうなんですよね。 けれど、其れすらも兄にとっては、 薄氷の上を歩く様な心持だったのかも知れません。 妹を支えて守って、幸せの青い鳥を 二度と逃がさない様に籠に閉じ込めて、 これできっと自分達は幸せになれると信じた後に 青い鳥が死んでしまっていた事に、 黒く、変質してしまっていた事に気付いた彼の絶望は、 どれほどだったでしょうか。 其れでも多分、兄は妹を守ろうとするでしょうね。 彼は「お兄ちゃん」ですから……。
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青い鳥は籠の中>舞緒さん、ありがとうございます! ですね。二人の間には憎しみも悪意も一切無かったと思います。 もしかしたら、二人はずっと前から、 お互いにボタンの掛け違いをしていたのかも知れません。 でも、エンド後の二人はきっと幸せです。 例え其れが、ほんの一時でも、幸せは、幸せです。
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青い鳥は籠の中>あびさん、ありがとうございます! プレイヤー視点だと、ちょっと気持ち悪いというか、 えぇ……みたいな方向性のエンドだと思います。多分……。 いや、普通に考えたら最初の時点で「えぇ……」って感じなんですけど。 何で実の兄に監禁されないといけないのか……! そうなんですよね。一方的な愛情は、 例え其れが本当に相手を想ったものでも、 伝わらなければ、何にもならないですよね。 とはいえ、伝えても、伝わるかどうかは、また別なんですけど……。 黙っていれば正統派美少女にしよう! と思ってデザインしたので、嬉しいです! 言動が、強い。
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10月32日のハロウィンハロウィンの日、タマシイを回収する仕事をしているお化けのキュルビスの物語。ジャンルは暗めのファンタジー。選択肢はなく、おまけの部分を含めて30分弱で読了しました。 序盤のタマシイの記憶を見た瞬間、何となく次の展開を想像してしまいましたが、良い意味で何度も裏切られ、最後までダレることなく読むことができました。キュルビスの立ち絵も豊富にあり、とても可愛かったです⋯⋯! 説明文の通り、物語自体は暗いですが、不思議と読後感は悪いものありませんでした。たぶん、それは各登場人物の心情を丁寧に書いているからだと思いました。キュルビス以外の登場人物は、みんな人間としてどうしようもない部分があります。でも、それをちゃんと描写したことで、自分は妙に納得してしまいました(まあ、それでも被害者側としてはたまったものじゃないので、その報いは受けて欲しいんですけど)。単純な暗い作品にさせないぞ、という意気込みを個人的に感じました。
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青い鳥は籠の中>笹笠さん、ありがとうございます! ……幸せってね、本人の認識が9割なんじゃないかな、と思うのですよ。 認識が狂った結果が幸せなら、いいんじゃないかな、って……。 とはいえ、籠の中の青い鳥は、 きっと閉じ込めた瞬間に、 黒い鳥になってしまったのでしょうけれど。 其れでも多分、兄と妹の目には、 青い鳥に見えているんじゃないかなと、思います。
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青い鳥は籠の中>夜は行くさん、ありがとうございます! 見た目に反して強い子です!(表層だけ)
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10月32日のハロウィン>あびさん、ありがとうございます! ふふふ。スチルは60枚位描きました…ふふふ。数はパワー! 優しいけれど毒が有る語り口が大好きなので、 そこに注目して貰えて嬉しいです……! 罪が罪であると理解出来なければ、償いは与えられない。 キュルビスは年齢の割りに知識が与えられていないので、 ひたすら考えの浅い無知なる子供であります。 ハロウィンならお菓子を出さねばなるまい。 そして出すなら、意味を持たさねばなるまい…! という心意気で回収しました(お菓子が栄養になるとは言ってない)。 二人揃って雁字搦め。愛していると言うなら、 本当のお嫁さんにちゃんと言えば良かったのに。 二人ともどうしようもない大人で、 どうしようもなく子供だったから、 きっと、気付けなかったのです……。
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電波男はお呼びじゃない!>gawaさん、ありがとうございます! お呼びでなくても、すでにそこにいる。 で笑いましたw呼ばなくても来る! 其れがポジティブ電波だ! そうなんです。一応、取香ちゃんが嫌がる事はしていないのです。 「好きだから何しても許されるよね!」は、 二次元でも許してはいけない(決意)。 ギャグで陰鬱な気分にさせる訳にはいけないので、 根っこは優しい人にしました。一応。一応……! キャラ立てに苦心したので嬉しいです! ありがとうございますー!
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MANGATAやったー! 滅びた世界で神様を待ち続けてる人造物だ! この時点で好き! 重そうな世界観ですが序盤は軽いテンポで展開されていくのでサクサクと読み進めることが出来ました。 人類の姿形を踏襲した上で無性的なキャラデザも好きです。 静寂を思わせるBGMも世界観に合っていて素敵でした。人類エンドのクレジットBGMも皮肉じみててイイですね……。 ただ特定の選択肢の組み合わせで7日目を迎えると、例のスチルの後に暗転したままゲームがフリーズしてしまう現象に遭っており、まだ人類エンドと自殺エンド以外のエンディングを確認できていません(基本的に人類エンドは問題なく見れますが自殺エンドも一度だけ見れた後はフリーズに遭っています)。 もしかしたら仕様かもしれないこと、また或いは当方の環境に依る不具合かもしれませんが、一応、WindowsDL版とAndroidブラウザ版+@の環境にて同様の現象を確認したので報告させていただきますね。
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はらぺこりんちゃん有名な某絵本を連想させるようなタイトルに、まるで子供に向けて語り掛けるようなナレーターの言葉。 けれどゲームを始めるとすぐに感じられる違和があって、どきどきしながらプレイさせていただきました。 周回とエンディングの構造が独特で面白かったです。ハッピーエンド……ほんとにハッピーエンドかな……? からの。 脚を映しているイラストがすごく好きです……。バッドエンドの視点を引いたような構図には何だかぞくりとしました。 どんなに……な親でも、それを他人に言われるのは嫌だしそんなふうに言われてしまったら認めたくなくなるよなあ、と思わず感じてしまった癇癪のシーンも、りんちゃんの子供感を感じられて良かったです。
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俺とお前が愛について語るだけシーンによって髪型の変わる吉乃ちゃんがかわいくて… ゆめふわなタイトルや雰囲気に騙されそうですが、実はしっかりと恋愛や友情の違いについて、まじめに考えた作品です。 私にはその愛が真実か否かなんてわかりませんが、性干渉のない愛という形があってもいいじゃないですか。 優しい作品だと思いました。
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夢もすがら花嵐PCで読みながら遊べるからくり絵本でした。 美しい絵と作りこまれたいくつものゲームに引き込まれ…というよりのめり込みました。すべてのシナリオを見たいけど、終わってしまうのも惜しかったです。夢のように美しいこの世界を百段階段や起雲閣みたいな場所でVR再現できませんかね~。夢花嵐テーマパークができたら通います。 FAは最推しカプの教授夫妻です。ノーマルエンドにほっこりしました。
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RADIANT*SIGN特に秀でた個性はなかったものの努力と根性は人一倍の夏姫ちゃんをはじめとした5人の女の子アイドルユニットの物語です。 システムやUI、エピソードの切りよくコンパクトな見せ方など、いい意味で最近のソーシャルゲームのようだと感じました。 私はPCでプレイさせていただきましたが、スマートフォンで遊んだらもっと没入感が高そうだなと思いました。 ストーリーは王道のサクセスストーリーでありつつ、メインの女の子それぞれのキャラや役割がしっかりしているので飽きることなく進められました。 「憧れ」から始まったアイドル活動ではありますが、活動を通してそれぞれの信念や目標などがわかってきて成長していく様は、見ていて本当に元気づけられました。 「幕間」というメインストーリーを補完するエピソードが用意されているのも深く彼女たちを知ることができて良かったです。 キャラクターでは特に望織璃さんが推しです。一見ふわふわおっとりしていますが聡明で何でもそつなくやってのけるところが素敵です。つよい。 またキャラグラフィックもかわいく、ライブごとにきちんと衣装が用意されていて感心しました。特に初ワンマンの時の衣装がかっこかわいくて好きです。 総合的にゲームのそれぞれの要素に強いこだわりが見られクオリティが高く、本当にSeventh Heavenは存在して彼女たちの活動を応援させていただいている錯覚に陥りました。 彼女たちの今後の活躍をもっと見たいです。 まさにきらきらとした星たちのような素敵なアイドルの物語でした。 素敵なゲームをありがとうございました!