チップを送付できる作品
35679 のレビュー-
螺旋卵形線チェルアルコ異世界にやってきた現代の女子高生モナカが世界をとりまく陰謀に翻弄されていく、異世界トリップ系ADVゲームです。 右も左も分からない世界で、手探りで文字を学んでみたり、陰謀に巻き込まれてピンチに陥ってしまったり、協力者と出会って危機を乗り越えたり…。 トリップものならではのワクワクする展開がこれでもか!目白押しな作品です。 『魔術師』『魔法使い』といったワクワクするキーワードが散りばめられたファンタジーな世界を舞台に、主人公モナカとプレイヤーは何度も試行錯誤を繰り返し、世界の真実へと近付いていくことになります。 トリップものの王道を抑えつつ、周回を重ねるごとに真実へと近付いていくストーリー展開は「え!?そうだったの!?」の連続で、一週目が終わるころにはチェルアルコの世界観に両足までどっぷり浸かってしまうこと間違いなしです。 物語の中で印象に残ったのは、『自分の意思で、何を選ぶか』という選択のシーンです。 選択のたびに、モナカとプレイヤーは何が正しい選択なのか、自分はどうしたいのかを真剣に考えて迷い、苦しみます。 その中で周囲の人々から『結果がどうであったとしても、それを受け入れる強さ』を学んでいくことになります。 特に、決断に悩み惑うモナカを見守り導いてくれるロクスは、モナカの相棒であり師であると同時に、我々プレイヤーにとっても『導き手』のような存在でした。 ロクスがいてくれたから、現代を生きる『人間』であるプレイヤーも、モナカと一緒に後悔しない選択を選び取ることができたんだと思います。 フェルさんやカナちゃん、ルーシャさん、ロクスさん、ルーさん、クリス……さまざまな人との出会いの中で、モナカが最後に『何があっても自分は自分だから』と思える自分にたどり着けたことが、いちプレイヤーとして、運命を共にしてきた読み手として、とても誇らしかったです。 自分の意思で選び、その結果を肯定し、自分に誇れる道を歩くこと。 そんなモナカの生き方を、『人間』の在り方を素晴らしいと思わせてくれたこの作品は、とびきりの人間賛歌の物語でした。 間違いなく異世界トリップゲームの傑作だと思います。 ぜひプレイしてみてください!
-
きみとたわいもないおしゃべりを知らない世界に飛ばされた主人公とキツネのシルクくん、ふたりぼっちの心がほんわりするお話でした。恋愛エンドにいきましたがふたりがこれからどう過ごすのかシルクくんはこれまでどう過ごしていたのかなど想像するのも楽しいです。
-
桜影に揺蕩う絵もいいし、ギャグも面白く、とても楽しませて頂きました 是非、ゆかり君ルートも追加してくれると嬉しいです
-
フードにジャムにされるゲーム全エンド見ました! どのエンドも楽しかったのでさくさく進められました。 とんでもない状況なのにポップで可愛いという不思議な感覚のゲーム。 フードちゃんかわいいしアズさんかっこいい…。 みんなジャムにされちゃおう!
-
みちのく怪奇譚 3話リリース後すぐにプレイさせていただいていたのですが、中々感想を書けておらず…。 今回も、「新しい怪談話」というような何かをオマージュしたような、でも聞いたことのない新しい怪奇。 @ネタバレ開始 同じ物語を別視点で描く、ということは私も何度か挑戦したことがあるのですが、どこまで共通シナリオを書くか…などかなり難しかったのですが、別視点だからこそ同じ言葉が違うとらえ方になる。 そんな物語展開もとても素晴らしかったです! @ネタバレ終了 ありがとうございました!
-
コインランドリー深夜のコインランドリーを題材にした、少し不気味な短編です。 15分もあれば読み終わるぐらいで、気軽に手に取りやすいですね。 個人的に「夜のコインランドリー」という舞台がもう好みで、興味惹かれました。 不思議な現象との兼ね合いもあってか、さりげなく効果音が豊富な点が良くて、 雰囲気作りに大きく貢献していました。 読み進めるにつれて、じわりじわりと怖くなれる作品でした。 オチも読み手の解釈にゆだねられてる部分があり、 考察の余地があって楽しく、妙な不気味さも残って印象的でした。 作りで言えば、誤字脱字が少し目立ったのがもったいなかったです。 気付いてしまうたびに、良い具合に積み上げていた雰囲気が崩れてしまうので…。 あと自分も最近やらかしがちなのですが、例えば本作で言えば「パッぺーくん」とか、 怖くしたいゲームのはずなのに、ギャグっぽい言い回しや用語で、 雰囲気を損ねてしまうことがあります。 そのあたりも作品の方向性に合わせて、見直せると良いかなと思いました。 とはいえ全体で見れば細かな話で、遊んでいる時の不気味さ/奇妙さが勝っていたので、 最終的にはかなり好意的に遊んでおりました。 また、物語の大半がコインランドリーのシーンなので、 もし怖いゲームの方向性に寄せるのであれば、 コインランドリーがもっと不気味な画像になっていると良かったなと思いました。 ゲーム中の画像もCG、イラスト、実写で混ざってましたが、 統一感があった方がクオリティも高く見えるかなぁと思います。 作品紹介にもある、夜のマンションの実写画像が不気味で良い感じですし、 個人的には全て実写で統一すると、不気味さがグッと増して、 クオリティが数段上がるんじゃないかなと感じました。 実写テイストのコインランドリーも見たかった…! 勝手に「こうしたら良さそう」な話も色々書きましたが、 まだ改善していけるところがありそうってことで、期待大です。 楽しませていただきました!
-
Adieu某有名作品から着想した物語だと思います。 その作品はプレイしたことはないのですが有名なので、すぐに状況は飲み込めました。 (もし間違っていましたら申し訳ないです) 冒頭から主人公の地の文が特徴的で、独特な文章に引き込まれます。 音楽も雰囲気に合ったものを使用しており、不穏な雰囲気を高めていました。 話の展開も非常に気になり、先へ先へと読み進めたくなります。 グイグイと先を読ませる作品だな、と思いました。 初制作とのことで、次回作も期待しております。
-
メモリーロスト・ネバーランド世界観がほとばしっている作品でした。 こういった幻想的な話は自分では絶対に書けないので単純に尊敬します。 物語は謎を抱えたまま進みますが、最後に無事に解き明かされます。 お話はテンポよく進みますし、綺麗にまとまっているのでオススメです。 個人的に大好きなあとがきが充実しているのもとても満足感がありました。 素敵な作品をありがとうございます。
-
空の果てからこんにちはメイラちゃんきゃわわ~~!! 表情豊かで喋り口も可愛い! 開幕うげえええでめっちゃ笑ってしまった…(可哀想なんだけど!笑) 泣き顔が出て来る度にすき…ってなった… いやしかしリコちゃんの疾走感ある突っ込みも気持ち良くて大好きでした。 ほのぼのしていて、それでいて不安があったり秘められた謎があったり、つらい出来事もあったり……一枚絵も印象的な場面が多く、ひとつの作品として非常に楽しめました。すべて読み終わったときの余韻といったら…これはもう分岐というよりは、すべて読んで初めて完成する感じですね…! 以下ネタバレ込みの感想。 @ネタバレ開始 思いっ切り初手でリコちゃんの胸をガッツリ触ってしまった。欲望に忠実。小気味良い台詞運びが楽しく、リコちゃんルートもなかなか深みがあって盛りだくさんのシナリオでした…! あとヒロサキくんがドスケベなのが面白かった(小学生並みの感想)。私もメイラちゃんを括りつけて散歩してみたいなあ。 練られた設定も読んでいくうちに理解が進み、再会のシーンはもうなんというか視界が…滲みました…はらはらしっぱなしだったけど良かったあ… @ネタバレ終了
-
さみしいカッパ絵本の絵のタッチや、絵本のようにページをめくるところなど、演出面がとても光る作品で、素敵でした。 随所に散りばめれたアニメーションは見ていて飽きることはなく、シンプルそうに見えてとても凝った作りで驚きました。 また別の絵本作品も見てみたいです。
-
Paint Over背景絵がとても美しかったです。 キャラクターももちろん可愛かったですが、背景絵に心が惹かれました。 @ネタバレ開始 物語の後半の紅葉の一枚絵は、絵を動かすなどして、とても印象に残りました。 美しい、とても素敵な場面でした。 @ネタバレ終了
-
【脱出ゲーム】プリンセス・ブレイク全体的にとっても可愛いゲームでした。 キャラクターも部屋の作りも、とても可愛くてよかったです。 またティラノでの脱出ゲームも斬新で、システム面でも感服しました。 何度も「すごいなぁー」と呟きながらゲームさせていただきました。
-
軍議でござるタイトルとイラストに惹かれて覗いてみると『会議茶化しゲーム』って強烈な謳い文句。飛び付いちゃいました~。 命がけで茶化しまくって楽しませていただきました。味があって面白かったです!
-
蒼白のマジックシールエメラルド文章が分かりやすい上にイラストが動き回るバトルシーンが激熱でした! 強さだけでなく頭を使って挑むところも面白かった~。 魔王を倒した後のストーリーだから出てくる内容とか、シンの生い立ちの部分も印象的で好きです。 リーフィちゃんの活躍も最高だし、とにかくカワイイ! 大変苦労をされたようですが、素晴らしい作品をありがとうございました。
-
片恋スターマイン女だけどとうやちゃんを攻略したいぃぃ( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )そしてまさに夏にプレイしたい乙女ゲームでした!UIや背景の色彩が爽やかに統一されているので、夏なのに爽やかな気分でプレイできましたし、難しい漢字や比喩が過剰にないテキストは大変読みやすく長いシナリオだと感じさせないほどサクッと読むことができました!推しが先輩からとうやちゃんになりました!笑
-
かぎっこ少年と遊べると聞いて!!!!!!!!!!!!!キャッキャはしゃぎながらプレイさせて頂きました。 まず、攻略対象の少年二人がとっても魅力的でした! 私は黒髪で落ち着いた感じの少年が好みなのでまずテツくん√をクリアしました。ちょっと生意気で大人びていて、でも時々見せる幼さが大変性癖にひび、……幼さが可愛かったです! 「~ねえ」という呼び方がすごく可愛くて、手を叩いて喜んでしまいました。猿みたいに。 どのエンドも好きですが、個人的には夕日の写真を撮るお話が好きでした。テツくんが写ってる写真めちゃくちゃ欲し……、失礼しました。 そして、テツくんフルコンプ後にプレイしたアヤトくん√が、とても……、とても好きでした!!! 私は元気系ショ……、元気な男の子よりも控えめな男の子キャラが好きなのですが、アヤトくんはそんなことを吹き飛ばすくらい可愛かったです! ニヤニヤが止まらなくて困りました。 どのエンドも好きですが、やっぱりベストエンドが一番好きです!(バッチのイラストも、可愛すぎです!) オレンジ色の髪がつやつやサラサラで、活発なアヤトくんが動く度になびく最高の光景が走馬灯のように流れてきました。これはきっと現実ですよね。 少年らしい細い身体で、でもしっかり筋肉がついている感じがとても滾……、こだわりを持って作画されているという印象を受けました。 タンクトップから覗く脇が大変性癖でした。ありがとうございます。 選択肢による分岐とお話の展開が豊富で、一気にプレイさせて頂きました。 UIなど画面構成が素晴らしく、ユニークかつ見やすくてプレイしやすかったのも良かったです! また、おまけまで楽しくて、最初から最後まで素敵なゲームでした……!(おまけで「ふぅ~~~~~~~!!!!!!!!」と叫びながら楽しませて頂きました。) 素晴らしい作品をありがとうございました!
-
オカルト学園七不思議キャラクターの素敵なイラストに惹かれてプレイさせて頂きました。大牙君と光晴君、2人共のハッピーエンドを見れました!学園の七不思議の展開にドキドキしながらも楽しく読ませて頂きました。@ネタバレ開始 個人的にはトイレの花子さんのちょっと高飛車なキャラが好きです。エンドのイラストも素敵でした!@ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
-
精神研究の実験人間実験人間パートであえてプレイヤーに一連の作業をさせるところにこだわりを感じました。効果音やスイッチを入れた後の画像差分、文字の色替え、タブレット画面など演出も丁寧でした。 これからEDも増えていくとのことで楽しみにしています。実験人間の中では最後の彼が好きです。
-
点鬼簿行路美術品レベルにグラフィックが美しいですね…。 ボイスの使い方がとてもお上手だと思いました。 Ending-Aのエンドロールの演出が光ります。 @ネタバレ開始 淵上君の心情を紙芝居で表わしているのが凝った演出だなぁと 思っていたのですが、あれが小夏先輩の描いた絵だったとは…。 選択肢の人形の首が落ちてくる演出には驚かされました…! 美麗な絵がホラー演出を一層盛り上げています。 演劇にのめりこんだ彼女は、周囲の評価はどうであれ 役になりきれて本望だったのかな…と思います。 @ネタバレ終了 全体的にクオリティの高い作品だなと思いました。 制作お疲れさまでした。
-
片恋スターマイン最高に面白かったです。特に紫季先輩のルートは目から熱いものが出てきそうになるくらい、とても心を揺さぶられました。全6エンド、2時間半程度で完走しましたが、あっという間の時間でした。大きな余韻に浸りながら、衝動的に感想を書いてしまうことをご容赦ください。 この作品の主人公は、大学3年生の桃耶ちゃん(名前変更可)です。彼女は高校時代から片思いしている紫季先輩がいて、彼に告白しようと心に決めたところ、幼馴染の翔くんと再会することから始まる物語です。制作者様の過去作『隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。』と『憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない』と、同様のキャラクターが登場します。そちらはミニゲームやコミカルな要素が強いですが、今作は「完結編」の名にふさわしい本格的な長編恋愛ノベルになっています。イラストはよりスタイリッシュになり、彼らの微妙な三角関係を卓越した描写力で徹底的に描いています。自分は過去作品を全てプレイ済だったこともあり、序盤から3人に強く感情移入しながら読むことができました。自分は紫季先輩、翔くんの順番で進めました。 @ネタバレ開始 まずは翔くんルートから。中盤の事故・記憶喪失の部分は、本当に衝撃的でした。と、同時にシナリオを書いてる身として、このやり方は物語の構造として「すごい!」と思いました。過去作からずっと「翔くん片想い」だった恋愛構造が、このハプニングで一気に「桃耶ちゃん片想い」にひっくり返ってしまったからです。厳しい態度で接してくる翔くんに対し、ひたむきに頑張る桃耶ちゃんをより応援したくなりましたし、間接的に事故前の翔くんの葛藤も感じることができました。記憶が戻った瞬間のカタルシスは本当に大きかったです⋯⋯。過去作のラインで悶々としていた翔くんが、ここまでストレートに言えるようになったんだなぁと感動しました。 次に紫季先輩のルートです。こちらも心を揺さぶられるくらいに面白かったです。伏線の回収とか、普段はクールに振る舞っている先輩が激しく動く部分とか、「おおっ!」と思う部分はたくさんありました。その中で個人的にすごく良いと感じたのは「何よりも相手の幸せを願う」ことを決めた、桃耶ちゃんの人間的な成長でした。過去作ではのんびりとした部分が特徴だった桃耶ちゃんが葛藤の末、紫季先輩の幸せを何よりも願うようになりました。その結果、周囲の人間にも良い影響を与えるようになり、ついにグッドエンディングを迎えます。きっとそれは「自分の幸せ」以上に、「相手の幸せ」を願った結果なんじゃないかと考えています。全ての問題が綺麗に解決する、一番すっきりとしたエンディングでした。あと、紫季先輩のバッドエンドルートも個人的には好きです。秘書ルートも事故死ルートも、それぞれ違うベクトルの物語を想像してしまうような、そんな余韻が残る面白い内容でした。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、満足感の高い素晴らしい作品でした。過去作から読んできた身としては、これ以上はない大団円だったと思います。本当に、本当に楽しい時間でした。ありがとうございました!