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彼岸の花は夜に咲く尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 作品紹介のあらすじだけを見ると一作目を思わせるような不穏要素もあり、実際に本編としても途中まで「これは葦島さん激怒案件か…?」と不安になりつつ進めていました。 いきなりバーで盛り上がる場面から本編は始まり。 元・財閥の坊ちゃんという凪さんが取り巻きを囲んで盛り上がろうとしている場面、それを探しに来たであろう葦島さん。 面識はあるような感じだったので、今回はどういう知り合いなのか? ストーリーを読み進めてみれば、先程までのテンションは作り物だったとばかりになる凪さんが言えに帰りたくないと語り出す。 初見の際には、婚約者を妊娠させるだけさせて失踪をするなんて随分身勝手な父親がいたものだ…と女の目線から憤りはありました。 が、全てがわかると失踪というより結婚前にもう死んでいるのだから(表向きは失踪扱いとしても)そりゃ、そういう事になってたんだなぁと納得。 ……何で、お前みたいなのが、俺の連れになってたんだっけ? この部分で、一作目のように認知を歪ませてそう思い込まされているパターンだろうという事は理解しました。 となると、葦島さんにとって何かしら目的があって近づいたパターンという事も予想はできたので話の焦点となる『凪が父親のような人間だろうと思い悩んでいる事』と『そこから起こる/想定できる展開』に対してに用があるのだなと。 凪さんとしては、自分には父親と同じ血が流れており見た目としてもその特徴を色濃く受け継いでいる。 父親としての責任を果たさず失踪した父親のように、見た目だけでなく内面だってそっくりなはずなのだと思うからこそ立派な人達と一緒にいる事が辛く感じてしまう。 だから冒頭のような、悪く言えば金持ちの腰巾着をして恩恵を授かりたいだけの空虚な取り巻きの中にいる時が彼にとって現実逃避のできる時間だったのでしょう。 しかし、独身時代ならともかく結婚をしているなら家庭もある以上ある程度責任や行動も慎むべきというのがあるべき形なのでしょうか。 きっと、凪さん自身もそういう意味で家にいる方が正解なのはわかっている上で…それでも自分とは違う伴侶のような立派な人達といる事から逃げようとしている。 正直、個人の考え方として親がクズだったとしてもその子もそうなるかは別だと思ってはいます。 悪い意味の英才教育として、親のクズな部分を学習した子供はそうなる可能性が上がりそうですが凪さんの場合はまず父親の顔も知らない訳ですし。 元であれ財閥の坊ちゃんという事は、母親である名家のお嬢さんとされた人が育った環境で育てられ教養は学んでいそうです。 だから心配しすぎといえばそうだと思いますが、大事なのは凪さん自身がどう思っているのか。 日本人では見かけない色素の薄い髪と特徴的な瞳。 その外見が嫌でも血を感じさせてしまう、現実を突きつける鏡になってしまう事。 そこから悪い方向へ考えが囚われた彼は、ただ事実から逃避をしたくてたまらない。 そして場面は変わり、凪さんの妻である薫子さんと葦島さんが会話をする場面へ。 時間帯は昼という事でしたが、どうやら夜だけでなく日中も家にいたくもないとばかりに凪さんは外へ出ているようで。 それに呆れた様子を見せる葦島さんと、擁護をする薫子さん。 そこで唐突に明かされる、薫子さんが現在妊娠二週間という事実。 葦島さんの正体が産まれる事のなかった胎児と考えれば、そういった事を見抜く能力があるのは想定できましたがまだ外見での判断も全くできないのに言い当てた事は何も知らない人から見れば不思議な事でしょう。 葦島さんの言葉に、それでも普段の夫は良い人だと反論する薫子さん。 ここは作中にある通り、伴侶を否定されて気分の良い妻は居ないといえばその通りですが…。 「――――私の母も、同じ様な事を言っていたんですよ」 葦島さんからの、この台詞はあまりに実体験だからこその重みが違い過ぎた。 彼の、彼を腹に宿したまま亡くなった母親だってきっと最初はあの男を良い人だと思っていたのでしょう。 少なくとも、運命の相手とまで思っていたのに…結果的には、自身を死に追いやったのですが。 だからこそ、葦島さんの薫子さんの力になるという言葉は自分のような不幸な子供や母親をこれ以上出さないという覚悟の表れでしょう。 今度こそ、というのも自分の母は救えなかったけれど他の母親となる存在は守りたいのかと。 ここは後から読み返すと、そのままの意味でも解釈できますが葦島さんにとっては彼の父親から続く因果でもある。 だから、今度こそというのはあの男から続く不幸な母親と子供という連鎖を断ち切る為にという意味での今度こそでもあったのかなと…。 さらに場面は進んで、薫子さんの妊娠を知った凪さんと口論になるところへ。 凪さんは自分だって知らなかった事なのにと言いたげですが、まず普段家にいない彼に薫子さんが相談なり言葉を交わせる時間は少なかったでしょう。 葦島さんは能力という形で先に知っていた特例としても、もし凪さんがまともな父親になりそうなら何も言わなかった事を合わせ。 「俺だって知らなかった」と言おうとしたところで被せられる「知りたく無かったんだろう?」という確信。 君は父親にそっくりだ、父親になるべき男じゃない等の言葉から「あ、これ死んだな?」と予想しましたが、正直この先は想定外の展開でしたね。 だったら死んでしまえとなる展開と予想をしていたので、凪さんが何故判っていながら「言うな」と止めようとしなかったのか? と思いきや…堕胎を提案される事になった。 確かに、早期ならばそれだけ母体の方も負担は少ないのでしょうがそれでも堕胎という事は命を奪う行為でもあるのに…。 自分が責任から逃げたい、それだけの為に、自分から言い出して責任を背負いたくないから誰かが言ってくれるのを待っていた…? 父親が失踪し、歪んだ経緯ながらも財閥の息子となったとなれば当然周囲からの視線は冷ややかな物だったでしょうしそれ自身は凪さんの責任でも罪でもないでしょう。 だけど、父親になる覚悟もないのに行為に及び妊娠をさせてしまえばその責任から逃げたいというのは紛れもなく彼自身の問題。 なのに彼は、その言葉をのんでしまった。 表面上は笑いながらも、自分なら案内もできるから安心するように言う葦島さんとしてはどんな気持ちだったのか。 この先、凪さんが責任に耐え切れなくなり母親諸共亡くなるように仕向ける可能性よりは良かったから? 確かに彼なら、以前にも黄泉平坂に行けたので命を奪われる赤子に対し彼岸への案内はできるでしょう。 だけど、自分のように誕生を望まれないまま目の前にいる父親であるはずの男が我が子の死を望んでいるのに……。 ここを思うと何とも複雑な感情が入り混じります。 何事もなく産まれる事ができ、祝福される権利はどの命にだってあるはずなのに。 でも、凪さんが責任を取れないどころか最悪の場合を想定するなら今子供は犠牲となっても薫子さんが生き延びる可能性を残した方がいい。 しかし、それを産まれる事すらできなかった葦島さんにさせるというのはあまりにも残酷すぎる話ではないのか? 凪さんが意識を失い、次に目を覚ますとそこには凪さんの望みを叶えようとベッドに横になる薫子さんの腹へ手を伸ばす葦島さんの姿が。 意識が、映像が鮮明となり目の前で何が行われようとしているか認識した凪さんは頭より先に身体が動き薫子さんと葦島さんの間に立ちふさがる。 口から出る言葉は情けなく、まともに発音できてもいないのに。 顔だって青褪めて、震えているというのに。 「……如何して?君が自分で言ったんじゃあ、ないか」 考えてはいても、責任を負いたくないから誰かに言って欲しかった。 我が子という責任から逃れる為に堕胎をしてもいいのだと。 なのに、それを妨害しようとする今の行動は明らかに矛盾している。 「気の迷いだった?そうかな?生まれて来た子は、後悔するかも知れないよ?君みたいにね」 他でもない、凪さん自身が無責任な父親のせいで苦しんだ被害者でもある事。 それを、その愚痴を今まで話していたという記憶。 ここも個人的な意見ですが、子供は親も自身が産まれる環境も選ぶ事はできない。 ただ、生物の仕組みとして作られる条件が揃えば生命は宿ってしまう。 それを後天的に理由をつけているだけで、本当に子供自身が親や環境…全てを理解し産まれる事を望んでいるはずがない。 芥川龍之介の河童でもないのだから。 実際、凪さん自身だって産まれる事こそできたけれど後悔の多い道のりだった。 自分は別に産まれたくなど無かった。 失踪する位なら、何故自分を産ませたのだと悩んで悩んで…全ての重圧から逃げたくてたまらないと考えるようになってしまった。 それでも 「――――産まれる前に死ぬなんて、可哀想じゃ無いか!」 後悔があまりに多い人生だったとしても、それでも産まれなければ悩むという事すらできない。 生を受けるという事は幸せな事ばかりではなく、当然悩みの連続でもあり。 それを痛い程知っている凪さんでも… 後悔すら、出来ないなんて、そんなのは、余りにも。 それが、これまでの道を歩んでも彼が持っている考えだった。 この言葉は葦島さんも想定外だったのか、表情が固まり今までに見せた事のない色を見せ…そして、悲しそうに笑った。 凪の言葉を聞いて安心したのでしょう、凪と凪の父親は違う人間なのだから大丈夫。 君は、大丈夫だよと言ってどこか安心したようにも見える様子でした。 そして、それからどれ位の月日が過ぎたか。 凪さんと薫子さんの間には可愛らしい少女が産まれ無事に育っていた。 両親とはぐれ、葦島さんと会話をし両親のいる場所を教えてもらう瑠子ちゃん。 変な格好のおじさんに会ったと報告し、その特徴を説明すればその人物が葦島さんだとすぐに気づく凪さん。 おとうさんも会ったことある人?と聞かれれば彼は答える。 お前の名前は、其の人から貰ったのだと。 …凪にとって腹違いの兄であり、産まれる前に死んでしまった蛭子から貰ったのだと。 だけど、娘には『昔からの友人』と伝え。 瑠子ちゃんは、今度会ったら自分の由来を教えようと言い。 その顔は凪さんが苦しむ事となった青い瞳が美しい顔立ちだった。 血は、時に逃れる事のできない呪いになるかもしれない。 だけどそれに打ち勝てるかは、今を生きるその人の覚悟次第だった。 ◆感想総括 あとがきに目を通し。 言われてみると、確かに3作目のあとがきで毎回男がクズなのも~とか変化球が~と書いてあったような?とここで思い出しました。 クズにちゃんとした立ち絵(容姿がしっかりわかる物)はいらねぇ!!というこのノリ好きだわ~…と一発で惚れたと言いますか。 あの演出?が結果的に今回の伏線になったのは素直に凄いなと思いました。 そこで不明だったのもあり実は凪さんが伊皆と顔が同じというのも、推理できる要素がなかったので外見が判明してもそういう人もいる程度で読み進めていましたが…。 考えてみれば、今回語られていた凪さんの父親に関する情報(家庭環境)を含めると何故あの男が美貌に恵まれていたのか? 自分の生い立ちでお涙頂戴ができるというのも具体的にはどんなエピソードだったのか? ここに対する解答が得られました。 一作目と繋がっている事を疑っていれば…確かに伊皆は葦島さんに処されたので失踪扱いにならざるを、はその通りでしたね。 (これ、結果的に被害は減らせたかもしれないけど失踪事件に関してなら、腹違いとはいえ実の弟にも結構根深い問題残してない?葦島さん……というのは結果オーライとして) 単に葦島さんの出自を考えれば無責任な父親というのは憎むべき対象だから辛く当たっていたのだろう。 そして、母親となる人物の身を案じるのも当然だろう。 その程度で読んでいましたが、相手があの男の血を受け継いでいる自分の弟だからこそ同じ間違いをする可能性を高く見積もっていた。 だから悲しい事だとしても、自分や自分の母のような被害者を“今度こそ”出したくなかった。あの男から始まった事としても。 でも、葦島さんも言っていた通りに似ていたとしても別の人間である事。 何度自身が人生の中で産まれたくなかったと思い後悔を繰り返し逃げたいという欲求に負け続けていたとしても、肝心な部分からは逃げなかった。 その上で「産まれる前に死ぬなんて、可哀想じゃ無いか!」 そう言い切ったのなら、その血は顔に色濃く表れていても間違いなく違う人間である事の証明でしょう。 あとがきで作者様も述べている通り、この言葉は葦島さんにとっても本来なら父親に言って欲しかった事も合わせ救いがありました。 葦島さんに対する救済でもあり、後悔の多い人生の中を歩んだとしても…それでも産まれる事もなく後悔すらできないよりは良い事なんだと凪さんが言った事は。 前述した通り、子供は自身の意思で産まれたいかを選べない。 その上で、当人に落ち度はないのにどうしようもない理不尽に遭遇する事だって珍しくはない。 凪さんもまた、そんな一人でありながらも辛くとも生を授かるという事を肯定してくれた。 だからこそ、言葉に対する重みというのでしょうか。 気持ちの上で救われたと思える部分がとても大きく感じます。 最後の場面で、娘に葦島さんの名前から貰って瑠子と名付けた事。 それは凪さんにとって、産まれて来る事もできなかった兄の名を貰うという事で家族として過ごしていく意味でもあり…。 疑似的ながら、あの時産まれる事のできなかった葦島さんが疑似的に生を受けているようでもあり。 ジャンルである、産まれて来なかった君に「また会える日を楽しみに」 これが彼岸花の花言葉にかけているのも合わせて好きです。 本編の内容としても様々な彼岸花に関する要素を入れつつ、そう思える終わりにしているという点が本当に大ッ好きです。 @ネタバレ終了 折り畳み部分が長々としましたが一言にまとめますと 「ただ、感謝しかない」 全てはそれに尽きます。 今回も素敵な作品をありがとうございました。
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怪異ホラーミステリー×コマンド選択式アドベンチャー「星影の館殺人事件」レトロな雰囲気にひかれてプレイさせてもらいました ちりばめられた謎もすべて最後の推理のときに回収できてとてもきもちがよかったです 怪異とミステリーがほどよくまざりあい クリア後に残るちょっと物悲しい気持ちもよかったなぁと思います 素敵な作品をありがとうございました!
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アンガー・マネジメント・ファンタジー面白かったです。 絵と会話の内容がミスマッチなのがまたいい。 楽しい時間を過ごすことができました
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アリシアちゃんと〇〇〇〇しないと出られない部屋!おもしろかったです!!
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まいるど☆デスゲーム~暗闇観察実験~面白さとガチガチに震えました @ネタバレ開始 俺くんが違和感あるナルシスト系主人公かなと思ったらガチでヤバい俺くんだと分かりとにかく読んでいるだけで震えました。 みくにちゃんこそ主人公してますね 俺くん、身近にいたら嫌なタイプというかいて欲しくない人間ですね そして最後に俺くんを利用した施設の人すら殺すのは開いた口が塞がらないというか俺くんサイコ通り越して怪物では? と思いました とにかく面白かったです!
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細マッチョクンとらぶらぶせよ!ちょっと待ってください!!!! えっちすぎませんか!!???! @ネタバレ開始 いつものぶっとびギャグも冴えわたっていてずっと笑いっぱなし&トキメキっぱなしでした! あかいさんのギャグセンスほんとに大好きです。 10年前に拾うところから早速テンポが良くて爽快感を覚えました。勧誘が雑!笑 まずは変態度の低いキーロフくんから攻略したのですが、まさかのクロスくんエンド。 彼も好みだ…! 表情がいいですし、何だかんだ嫌がりつつもちゃんと子供生まれて、快楽堕ちしてる感じが最高ですね。 後で他のクロスくんエンドも拝見しましたが、どれもセリフが違っていて楽しい! そしてキーロフくん、きみ本当に変態度低いの??えっちすぎるよ… あまりのいじらしさと可愛らしさにキュンとしました。推しです。 次に攻略したアルフレッドくん、雄みが過ぎてドキドキしてしまいます。 プレイ中に思わず目を閉じ、一旦心を落ち着けてからの攻略となりました(???) 最後にシェロくん。美しい…!美しすぎる。 中性的な美人、大好きです。 髪をほどくスチルがえっちすぎて見とれてしまいました。 全員攻略したところで…待っていました。逆ハーエンド!!!! みんなセクファーラ様のこと大好きで可愛いですよね。 負けじとぎゅっとするキーロフくん、天使か…? 夢のような光景を拝めて大変幸せです。 夢のようといえばお触りモード、あまりにもセンシティブ!! こんな機能を実装されるなんて天才の所業…!! もちろん全員くまなく執拗にお触りさせていただきました。 ごちそうさまです…! @ネタバレ終了 あまりの楽しさに顔がにやけて頬が痛くなりました… こんな素敵な作品を生み出してくださり感謝でいっぱいです。 ありがとうございました!
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まいるど☆デスゲーム~暗闇観察実験~公開前から完成を楽しみにしていたので、早速プレイさせていただきました! 可愛い幼なじみが朝から起こしに来る…そんな理想の学生生活を送る主人公でしたが、ある日突然デスゲームへの参加を強制されて…? しかもこのデスゲーム、何だか様子がおかしいです…。 @ネタバレ開始 まず最初に…俺君、びっくりするほど気持ち悪いなぁ…(褒め言葉) 謎に上から目線だったりして、日常パートから既に一般人とは感受性が違うな?とは思っていましたが、まさかガチのサイコさんだったとは…。 そんな俺君の妄想の中の【りのあ】たんですら、若干俺君に対して引いてる様子が見て取れたので、多分リアルではもっと露骨に嫌がられてたのではないかなと予想してみたりします。 両親の様子から、家庭内では甘やかされて育ったけど、運悪くいじめっ子に目を付けられて精神が崩壊してしまった…のかと一瞬思ったんですが、多分それは切っ掛けになっただけで、元来彼にはそうなる素養が十分過ぎる程あったんじゃないかな…! そんな彼に目を付けられるしかなかったりのあちゃんが、本当に可哀そうで不憫でした。 みくにちゃんも言ってましたが、「○された後ですら精神的に解放してもらえない」とか恐ろしすぎます…一体前世でどんな業を背負ってたんだとしか言えないです…。 最初のデスゲームの様子から、やたら俺君に決定権があったり、【りのあ】ちゃんが俺君に対してデレデレだったりと違和感が凄かったですが、最後の答え合わせ後に思い返してみると何もかも納得出来て、上手いなー!と素直に関心しました! 先生がなりふり構わず助かろうとした事も、みくにちゃんに対してルール違反だと強制執行された事も、全ては実験に帰結してたんですね…。 みくにちゃん自身も、途中までは俺君が無罪になるのを避けるために協力的だった節がありますが、俺君の様子を見て耐えられなくなっちゃったのが見ていて本当に心抉られました。 もう君が真の主役でいいよ…!! と思ったのに、ラストー!!そのラストはあかんやつ…! もう本当に、俺君が終始気持ち悪すぎてやべーな…!というのが、一番の感想です。 そんな彼を安易に利用しようとした施設側も、ある意味自業自得なのかもしれませんね…? 今作は初のサイコスリラーへの挑戦だと聞いて楽しみにしていたのですが、元々ヤンデレ等の人間のほの暗い部分を描くのが得意な製作者さんなので、俺君の理解しがたい(生理的に受け付けたくない)精神構造や、周りの一般的な価値観の人達がそんな彼に対してどんなマイナスな感情を抱いているかなど、生々しく描写されていて凄いなと思いました…! 最後の俺君のスチルと【りのあ】たんへのラブコールが印象的過ぎて、しばらく頭から離れないと思います…w @ネタバレ終了 心に強く残る、印象的な作品をありがとうございました!
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セカンド・トゥルース【真実】ってなんだ?【嘘】ってなんだ? 【愛】ってなに? ……【生きる】って……なに? 今回の物語は、3人の登場人物の視点で描かれる、ある夏の数日間の出来事です。 お互いがどう思っているか、何を考えていたのかをそれぞれ読み進めていく事で 全体像を把握できる作りになっていて、3人のストーリーを読み終えるとエピローグストーリーへと進めます。 前2作までと違い、今回のお話に選択肢はなく、プレイヤーに介入の余地はありません。 このお話の事実を知る事で、貴方は何を真実とするのでしょうか? といった感じで、ファーストの愛は勝つ系(???)のお話とは打って変わって、夏の爽やかさとジメっと感が 一気に押し寄せるような作風となっておりました! 夏、いいですわよね?(泣き トュビコン(この略しどうなの?)のその後のお話という事で、 心の電子化やアンドロイド技術などがサラっと溶け込んだ内容となっており、 より今回のテーマが難解化しております。なんてこった! ファーストシリーズプレイ済の方へのサービスもありますよ! @ネタバレ開始 アイちゃんかわぁああああああああああああああああああああいいいいいいい!!!!(ちゃん付けごめんなさい) ピンク髪短髪でヤンチャな男の子とか推しでしかありません、ありがとうございます。。。 あと、タイトル画面のアイちゃんバージョンが美しくて美しくて… なんというか、今回はイラストの仕上げ方?塗り?的なものを変えてらっしゃるのでしょうか? より夏という舞台に映えていて素敵です!ちなみにタイトル画面のBGMも大好きです…切なすぎて長時間みてられませんけど(笑 ジンくんもなんでしょう、この、、、なに? 何かの癖を詰め込んだかのようなキャラデザは!?けしからんです!陰の者でありつつ、その何かセンサーに引っかかるこの!コノ気持ちは何?! 猫科こわい!!!! そしてそして、オニャノコです!銀髪美少女とか強すぎる! しかもメタ的な話、男女でキャラデザが何か違うな?って事がよくある業界だと思っているのですが、 真実ちゃん達はアイちゃんとタメ張れる(?)美少女です!推せます! 顛末的に今後出てこれなさそうなのが勿体ないですーーー! はい。 と、ここまで萌えポイントを吐き出してきましたが、セカンドはファースト以上に難解です。 何しろ、愛だけじゃどうにもならないよね?っていう感じのお話なので。 セカンドの面白さは、舞台上の話はアイちゃんの暴走(デウスエクスマキナ的な)により引き起こされているのにも関わらず、 本人はその気持ちの正体に劇後ですらあんまり気付いていない事だなと考えています。 恐らくこれ、真実ちゃんは気付いていて、だからこそあの時ジンくんを【愛】故に返してくれたのかなと。 それこそ【嘘】ばかりついてしまった自分への最後の【真実】として。 最後の3人での掛け合いも、確証は無いのですがアイちゃんが欠けていたら成立していなかったのではと考えていて、 真っすぐなアイちゃんの執着で、真実を抱えながらも生きていける居場所のようなモノをジンくんもどこかで感じる事ができたのかなと。 ifはあくまでも「もし」ですが、いつまでもそこに【嘘】が居座ったら、結果は同じだったのかなーと。 アイの気持ちの正体については、マミもやはり感じ取っていて、だからこそifでのあの台詞だったのかなとも感じます。 トゥルースという言葉には【真実】の他にも【事実】という意味合いもあるので、 物語最後のジンの【嘘(二つ目の真実)】というタイトル回収の他にも 「今回起こった事って、事実アイじゃね?(唐突なタメ語)」 と良くわからない言葉を私は口走っておりましたとさ。 余談ですが、最初の方に触れたアイちゃんのタイトルスチルですが、 目の前の事(切れそうなふたりの糸)に一生懸命で、I(自分の気持ち)が見えていない状態の暗喩もあるのかなぁと考えたら素敵ですよね。 ジンくんの恋焦がれるようなお顔も、必要としてくれる誰かに気づけない(見向きもしない)状態とも取れますし。 いやぁ、面白いです! なんか最初の語りと打って変わって、最終的にまた愛が勝ってしまったな。。。 みたいなまとめになってますが、何かを伝える為には、身勝手さも必要なのかもなーと考えた次第でございます。 最後にですが、何だかアイちゃんの物語ってまだ始まっていないような気がしていて、 セカンドに続編は無いとの事ですが、アイちゃんが自分の気持ちと向き合えるようなお話がいつか見れたら嬉しいなぁと 思いました! 実際アイちゃんってジンくんの事どう思ってるんでしょうね?(笑) 彼のハッピーエンドを観客である私は楽しみにしておりますよ! @ネタバレ終了 菜月くんの肩に手を掛けるアイちゃんを見たときは、誰よその男!?(お祝いイラストの話) となりましたが、とーーーってもカッコかわいい男の子でした! 素敵な作品をありがとうございます!
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最強の漫画ができちまったぜ!手軽に楽しくプレイできました! たとえ名作漫画の要素を組み合わせても面白くなるかはあなた次第!というリアルな感じがよく出ていて楽しかったです〜!! 素敵なゲームを作っていただきありがとうございました!☺️
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「君も助けてくれないんだね。」クリア後からしばらく余韻に浸ってまたコメントしたくなりました.Xじゃとてもじゃないけど呟けないし,きっと作者様も見ていそうなのでここに吐き出します. @ネタバレ開始 overdoseの描写ってめちゃくちゃいいですよね...この物語を通して新たな癖を見つけてしまいました.体は拒絶反応を起こしているのに,頭は夢の中にいるようで苦痛と快楽を同時に味わっているぐちゃぐちゃの感情を見ることが出来るなんてなんとお得なことか.ほんとに最高でした. @ネタバレ終了 アングラ人鳥さんの世界は基本的に民度が終わり散らかしているので今後も楽しみにしていますね!
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勇者は呪われてしまった!! 好きと言ったら死ぬ呪いタイトル画面につられてやりました。 意外な結末。 面白かったです。 @ネタバレ開始 まさか、制限時間付きの選択肢が現れるとは思わかなかった。 最後の定食はミスりました。 @ネタバレ終了
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誰が殺した小夜啼鳥を尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 ―誰がコマドリを殺したか?それは私よスズメがそう言った。 概要にある通り、殺したのは誰?という部分を想像しつつ楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 先に一言置いておくと、確かにこれは葦島さん激怒案件待ったなし…!! 始まりの話→ハートフル→悪意と殺意、という温度差で風邪を引きそうになる位、毎作彼の違った面を知る事ができるという意味で良かったです。 根幹の部分はそのままで、一作目を思い返して思わず「それ言っちゃうかぁ~!?」となる場面も多々。 ここまでくると、プレイ目的もすっかり葦島さんの行動を観察して楽しんでいる部分が大きくなってきましたね。 あとがきでも作者様が彼を気に入っているので今後も出番があると記載がありましたが、需要はここにもあると声を大にして言いたいです。 では、話を本作本編の方に戻しまして。 後から再度物語を読み返すと、この時点であった!となるあちこちにあった伏線。 そして、意味を理解したからこそ何を示していたのかわかってしまった白黒で描かれる断片的な情報。 基本は顔のわからない形式で人物が表示されるからこそ、顔がはっきりとわかる場面が引き立っていく。 それは愛らしい表情だったり、隠しきれていない敵意だったりと…。 タイトルから、最初は小夜ちゃんは女の子かと思っていましたがいざプレイを始めると男の子?となり、最後にはやっぱ女の子だった!!と完全に作者様の掌の上で転がされました。 気付いたら知らない場所で知らない大人の男に声をかけられる小夜ちゃん。 案内をしてくれるという申し出を無視し歩き出した後、肩に触れられた際に思わず出た拒絶の反応は初見だとただの知らない大人を警戒する物として見えましたが真相を知ると違う意味になってしまうのが良いですね。 『其の後に起こる事を予測して、震える肩』というのもてっきり手を弾いたから腹を立てた相手に何かをされると思っただけだろうと思っていた…頃がまだ幸せでした。 実際は、大人の男(先生)にされた行いからの警戒が無意識に出ていた…のでしょうね。 そして、その対応に対し『小夜ちゃんは触れられるのが怖いから』と思って納得する葦島さん。 この辺りは変に人を疑わないというか、純粋ないつものだなぁと思いましたがその後に自分にも怖い物があると『階段』というワードが出た時には 君が言うとほんっとにシャレにならないもんな!? と、ブラックユーモアすぎて笑うしかねぇ!となってしまいました。 確かに死因だからなぁとはなりますが、彼自身が今も手摺がないとどうにも駄目という辺りそういう点でも笑い事じゃないのは根深いですね…。 今思うと、葦島さんが小夜ちゃんへ学校についての話題を振ったのはただの興味本位な偶然かある程度目星を絞る為の質問だったのか? ここは不明ですが、産まれてもいない彼にとっては学校へ行くという生きていれば当たり前にできたであろう事も憧れる事なのだろうな…というのが何ともやるせなさを感じます。 それはそれとして首が180度捻じれている様にすら見える(彼の体質的にできないとも思ってないので比喩ではないかもしれない)勢いなのは突っ込みを入れながら。 まだ葦島さんの服装が一作目の時と同じだったので、多分時系列としては二作目冒頭よりは昔?程度で捉えていましたがそこはまさか彼の正体が…と思いつかない事を想定すると勘違いをしてもおかしくなさそうですね。 (実際、時代的な話としては彼が産まれるはずだった頃ならそういう事も本当にありえたのでしょうが) 唐突に挟まれる回想。 どうやら先生の視点らしく、さっきまで名前がわかっていた小夜ちゃんの名前が不明になっており『篠上』と呼ばれている? 田舎の学校という事で、2学年ごとに1教室にしている事もあり6年生の彼女は色々あって他の生徒から浮いた存在だった。 先生としては彼女の事を気に入っており、彼女も何だかんだ先生の事は気に入っている様子。 片親の家だと何かと大変というのは理解ができたので、気に掛ける気持ちはわかるかなぁとこの時点では微笑ましく見ていられました。 学校であった事を語る小夜ちゃんに対し、学校に関する知識が乏しいのか将棋も勉強の一種なのか質問をする葦島さん。 この辺だと、センセイやショウギという単語がカナ表記なのが音は知っているけど意味までしっかりわかっていない感じなのもあってまだ知識を学んでいる幼さを感じさせます。 本来ならすぐにわかりそうな、将棋をする自分は他の子とは違う!という自尊心も素でわかっていない辺りもある意味素直というべきなのか。 「頼れる人が一人しか居ないのは……危ないよ」 軽い会話のドッジボールから出てきた本気であろう心配。 本来、子供でなくても頼れる先が多いに越した事はありませんしそれが子供ならば猶更多い方がいいのはその通りでしょう。 ここは結果論と無意識もあるのかな?という推測ですが 「……先生以上に、先生みたいな事、言うんだな」 この返しが自身の立場を悪用し自分に依存させ洗脳させる事で言う事を聞かせようとした教育者崩れの行動と、真に子供の未来を案じるべき人の言葉として出るはずの物。 その対比から出たのではないかと2周目では感じました。 そして、先生は放課後も勉強を教えたりするから大変だという説明から再び始まる回想。 そこでは帰りが遅くなっても父親の帰りが遅いので心配される事がないと語る小夜ちゃんに勉強を見てあげる先生が。 会話だけ見ていると多少の違和感?若干すれ違いのような物がある印象。 そのままでも、自分を気にかけてくれている好きな先生に照れている生徒という解釈はできますが… 後の回想も合わせると恐らくここは小夜ちゃんの台詞はそのままだと思えますが他に捏造なり改変があったもおかしくない気はしますね…。 特に気になったのが 「……うん。分かってる。分かってるよ。先生」 ここの部分でしょうか。 その後の、段々と様子がおかしくなっていったという部分は真実を知った後から見れば恐らく嘘を広めようとした辺り付近と考えた方が自然。 ならばこの帰りが遅くなる事や、何かに対して分かってると返す部分は本来の会話では違った意味っぽいなと。 なので、先生側の都合の良い回想という前提を踏まえると…ここで本来あったはずの先生の台詞は不純なそういう事をしてる際の、と予想します。 初見だと、何故そこから小夜ちゃんがおかしくなってしまったのか。 大人の男が怖い?というのも唐突ながら疑問でしたが、家庭内暴力を振るわれているのかと素直に解釈しました。 それなら早く助けないといけないし、とりあえず児童相談所は!?と思うも何故か先生は何もできないという考え方。 暴力の証拠として痣を確認するなら、それこそ保健室で保健の先生にも証人になってもらう&相談相手として妥当と思えるのに…。 何故、他の先生に相談するのは論外で 逆にこの先生の頭がおかしい奴扱いされると思ったのか? いくら回想の中では都合よく捏造しても、本当はそれをしたらおしまいなのがわかっていたから。 言ってしまえばそれが全てだったんでしょうね…。 その上で、学校にいる間位は~の部分を見ると眉間に皺が寄るのを感じます。 そして場面は戻り、嫌な事は思い出したくないという一般論を言う葦島さん。 嫌な事程自己保身の為に記憶を封じ込めようとする人もいれば、忘れられないでいる人もいるのでここはタイプによるなぁとも思いつつ。 ただ、二作目を思い出すとちょっと意外性はあったというのが本音ではあります。 父親への恨みというか、自分が産まれる事ができなかった原因でもあり情すらなかったのでそりゃ今の彼の在り方が成立する根幹に関わるし忘れはできないでしょう。 それでも、なるべくあの女性の事を覚えておこうとしていた葦島さんとはすぐには結びつきませんでした。 今作を通しての印象ですが、彼がある意味純粋でこの成り立ちに関する部分だからこそ接点を持った人の人間性でどちらの面を見せる…ある意味母体にいた頃まだ顔がなかったまま死んだからこそ鏡のような物なのかもなと。 そしていよいよ核心へ迫る一言。 「アンタが、自分の知ってる大人の男とは、全然違うって事がだよ」 最初に小夜ちゃんが怯えた様子だったのは大人の男という存在に対して示した物。 だったらそれは誰か? …考えてみれば、親子関係はさておき自分の父親を『大人の男』という括りで表現するのっておかしかったよなぁと後から、真面目に推理したらわかったかもという悔しさも。 文字通り、今の彼女は死んでも死にきれなかったせいで彼岸と此岸の中間にいる。 本来なら子供が来る場所じゃないというのも、産まれる事なく死んでしまった葦島さんだからこそ身をもって知っている悔しさ等があったでしょう。 だからこそ、その原因が判明すれば力を貸すのも予想はできた結末でして…。 次の回想は、すでに手遅れになってしまった後の事。 父親に殺されてしまったという部分だけ聞けば虐待の結果とうとう…と何でもっと早く止めにいかなかった!?という感情に溢れましたが…。 初見でも、何故そうなったかの経緯予想がぐちゃぐちゃしているというか…明らかにおかしな事は言っているのだけわかるけど、という印象でした。 そして繋がる世界。 今まで彼方側(正確には境位の場所?)にいた葦島さんと先生のご対面。 ここで今までと違い、葦島さんの姿が完全に目に見える状態へ。 本能の訴えというのも、葦島さんが100%生物のカテゴリとして人間と言えないからかな?程度に思いましたがこれも自分が制裁を受ける事への察知だったのか。 それでも、後ろ暗い事がなければ名乗るだけならそこまで問題でもないはず…。 からの、剥がされる爪1枚目。 やけに暴力的な手段できたな?と思いましたが、再度問いかける葦島さんの言葉はさらに詳細が足されており。 篠上小夜さんを苦しめた、という部分が付け足されている。 それに対し取り乱す先生。後々から考えるとこの時点で駄目な部分が露呈してる方向性の言い訳をしていたなぁ?と爪が剥がされる様子を眺め。 そして、やっぱ少女で良かったじゃん!?となる事実の確定と先生の罪が明らかに。 これは地獄行待ったしという事実の露呈、もはや問答でなく拷問と化した爪を剥がす作業。 「でもね、余りにも貴方の生き様が、私が知る人間に似ていたものですから、つい」 ここで見せた、今までに見た事のない憎悪に満ちた葦島さんの表情。 自分の父親の時も殺す程度ではあれここまでの顔はしてなかったのに…と思うも、彼の言っていた嫌な事程忘れられないというのを思い返し。 こんな表情になる位という時点でそりゃ、そうだよなぁ…としか言えなくなりました。 全てが明るみになり、目の前に死んだはずの小夜ちゃんがいたにも関わらずクズ思考全開の言葉しか出ないならここからの流れも全て納得でしょう。 教師が見た中で一番晴々とした笑顔。 そう表現される笑みと共に襲い掛かる衝撃。 ここでBGMがショパンの別れの曲というのが最高ですね(復讐をしてあの世へおさらばする為という点でも) 葦島さんとしても、父親のようなクズ男相手なので容赦もなし。 小夜ちゃんとしても、こいつに復讐しないと成仏できないのでやはり容赦なし。 からのコンビネーションというか、同郷の友の様に笑い合う微笑ましさ(※ただし周囲に血糊はあるとする) てっきり、少女の力では殴っても火力がでないから武器が必要だったのかな?程度に考えていましたが台詞からするに 「もう身体の一部とかに触りたくない」 だから触れなくてもいい凶器で痛めつけるのを選んだのか、と納得もしました。 これなら子供でも扱える範囲だし、直接触れないって意味でも結構合理的だなぁ? そして、再び流れ出すショパンの別れの曲を背景に肉塊ができあがり。 この、そこでこの曲を選ぶのか~と知っていればニヤリとしちゃうセンスがすっごく好きです。 目的が完了し、二人は反対の方向へと歩き出しそれぞれの行先へ。 てっきり肉塊にされた時点でもう死んでいるとばかり思っていましたが…。 肉塊にしても死なないで苦しみ続けるようにする為に、あえてあの場所で復讐はされたのだなという部分に抜かりないなぁと感心をし。 現世の様子を見ればやはり他にもターゲットにされていたであろう女生徒がいた事が示唆され…。 確かに、クズばかりが好かれるというのは嫌になりますねぇ。 と、葦島さんの出自を思えば尚の事深く頷くしかなく。 それでも今回に関しては、最後は某ゲームから好きな台詞を引用させていただきまして。 やっぱり復讐はこうじゃないとね。 @ネタバレ終了 予想は外しましたが、内容としてはしっかり楽しませていただきました。 一作目からここまで一日で連続でプレイ&感想を書かせていただきましたが、一旦本日はここで区切らせていただきまして。 また後日、残る作品も堪能させていただきたいと思います。 それでは素敵な作品をありがとうございました。
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バグだらけ研究室気になったので遊ばせてもらいました。 デバッグ環境というのがたいへん興味深く…! @ネタバレ開始 セーブやロードにまでバグが仕込まれており?はあああ??となりながら 実際の環境でこんなものがこんな数起きてたら、むしろ開発者を疑うレベルと言いますか…いや乱数なら仕方ない…のか…? 確率でしか出ないバグも多々あり、全部出すのにかなり骨が折れました。 リスの概念が乱れる…! 魚(マヨネーズ) 100%(100%とは言っていない) 普通のゲームでこんなバグに出くわしたら自主的に鬼電しそうです。 猫の群れに実際に遭遇したかったなあ…したかったなあ…!! @ネタバレ終了 実際のデバッグというものは、パッチを当てたのが原因で更にバグが増え その対応でまたバグが… 再現できなくて直しようがない… 特定の環境下でしか起こらないバグとかどうしたらええねん… なんてこともあるそうで頭を抱えます。 面白いゲームをありがとうございました!
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「駄目人間。2―落選編―」3分ノベルとのことで、プレイさせていただきました! 数多に渡る分岐を調べて ちゃんと救いもある構成 素敵だと思います! 勢いがあるところと、落とすところ緩急ついていて、 いい意味で掌編ノベルゲームっぽい作品でした! 素敵な作品ありがとうございました!【セチル】
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「駄目人間。2―落選編―」ごめん、めっちゃ笑った!! 落選経験のある製作者なら共感しまくりだと思います。 どの展開もほんと、あるあるで笑いました。 「な訳あるか! 賞が欲しいに決まってる!」の心の叫び、大好きです。
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ヤンデレ落ちなんてサイテー!?タイトルに惹かれ、さらに前情報にて立ち絵のないゲームと聞いてきたので、ワクワクでゲームを始めました! (立ち絵がないという事は、のりぬこ先生のイラストが大量に見られるですって!?) @ネタバレ開始 いやー!とても、とても楽しかった!! 初め、どんなヤンデレが来るのかワクワクしてたら、いきなりヤンデレ回避に成功してしまいました…。 ここは、ヤンデレ落ちしようよ!わたし!!!!笑 ヤンデレ落ちすると、画面が割れる演出も凄く良かったですー!! どのエンドも色々なヤンデレが見れて楽しめたのですが、私が一番好きなのはED3でした! 穏やかヤンデレ癖!!! そしてエンド名が出る画面すらオシャレなんですけど?! のりぬこ先生は本当にセンスの塊だと思います…。 え?ロゴも自作?神ですか?? 立ち絵の代わりに全CGって本当に贅沢仕様です…!! どのイラストキャラが生き生きしていて、ニコニコ笑顔可愛いー!!!からのヤンデレ落ちー!!! もうその落差も最高にゾクゾクしました! さすがのりぬこ先生だ… キャラクターのイラスト表現力が凄すぎる…! 今回もおまけがたっぷりあって、凄く楽しかったです!! こんなに素敵なイラストをおまけで見せてもらって良いんですかー!!!? と思いながら全エンドイラスト堪能させていただきました!!! また今回もあとがきまで、しっかりと楽しませていただきました! プリマドンナのボイス実装も楽しみにしてます! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
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狐の窓尾猫シリーズを制覇するぞ!とワクワクしつつ実況動画としてプレイさせていただきました。 見えない方がいい世界だってこの世にはあるんだよ…という期待感。 しかし、内容としてはホラーっぽく思わせてホラーではないという文言通り心の温まるお話でした。 @ネタバレ開始 前作から連続で遊んでいた為、葦島さんと思われる人物が出てきた時点ですでにテンションが上がる部分もありました。 が、何より彼が後に人の優しさへ触れる事があったという事に心の涙腺が緩みました。 >今は作り物のような顔をした蛭子さんが今後生きていく中でどんな顔を得ていくのか…そんなところに思いを馳せてしまいます。 と、いかにも長き別れとなった友を思うかのような気持ちから速攻の再会という後日談を知れたので勝手に驚いたとも申しますか…(とても良い意味で) 上記の部分に関して、表面的な顔(肉体という意味での)に変わりはなかったのでしょうが、子供らしい純粋な心を持ちながら生きていてくれた。 それだけでただ良かったと思えました…ほんっとうに……。 話を本作の内容へ移しまして 子供ならきっと好奇心で試したくなるであろう狐の窓。 私が子供の頃も何かしらおまじないやそういった不思議な呪文のような、オカルト要素のある物は流行っていた記憶があるのでここだけを見るならどこかにある日常ですね。 本来なら怯えて逃げ出してもおかしくないような容姿の大人に話しかけられても平然としていた主人公。 これは子供だからこそある意味大人以上に物の本質が見える、悪いものではないという事を察知できたというべきか。 それとも警戒心が足りないだけだったのか、単なる彼女自身の性格としての話だったのか。 「此方が見えるなら、彼方も見える」 狐の窓は単に見えない物が見えるようになるだけでなく、彼方からも視認されるようになってしまう事の危険性を教えてくれる葦島さん。 その場はその注意に納得したはずなのに、数日もすればその事も忘れてしまい狐の窓をしてしまった主人公。 このおまじない自体は狐の窓により異界を透視する隙間としての意味があるという事でしたが、逆に言えばこちらはあくまで正体を見破る事ができるというのみ。 隙間ができる=此方と彼方の壁を取り払う、という事になるのなら視認していない間は害のなかった妖が襲ってくるようにもなる事で…。 忠告された通り、窓の中に見えた黒いもやのような塊。 それはこちらを視認した瞬間、襲い掛かろうとする事に…。 結果として、葦島さんが助けてくれた事で何事もなく終わりはしましたがなかなか危ない場面だったのでやはり忠告は守っておくべきですね。 黒いもやに触れられるという事に対し驚いている主人公に対し、それ以上にいっぱいツッコミどころというか色々あるよね!?となりながら。 考えてみれば、狐の窓を使用した当人以外には恐らくあの黒いもやは見えていないでしょうしこれも葦島さんがそういう性質の人物だから介入できたと考えるともう二重三重に危なかったなぁ…となりました。 犬のような姿に見えたので、野良犬か何かの低級霊と判別されていましたがいくら低級霊でもそれに蹴りを入れて撃退できる葦島って結構強いな…? 会話や仕草がやはりどこか子供のような葦島さんにほっこりしつつ、彼の事情を知らない子供のやる事らしいといえばそうですが お兄さんは何なんですかと聞いて、答えを濁された結果から思いつきで狐の窓で葦島さんを見ようとしてしまった事。 ここは前作をやっていると、この後がどうなるのかが恐ろしく「やめるんだ!!」としか言えない展開でした。 人間とも人外とも言えない彼は間違いなくそのままの姿で見える訳がない。 じゃあ、それを見てしまったらこの主人公がどんな反応をするのか? それに対し葦島はどうしてしまうのか? というか、結果として問題がなかったですがもしこれが気まぐれで助けてくれた妖怪の化けている何かだったら知った事で口封じなり食べられても文句が言えない展開だよね? となかなかにハラハラしつつ。 葦島さんは産まれる事もできなかった胎児、それが何故かこうして生きている存在。 ならば見えた結果については当然そうなるよなぁと。 しかし、意外だったというのかそこで彼がとった行動は狐の窓をやめさせようと手を叩いた事のみ。 本来なら、勝手に人の秘密を知ろうとした上に恩人に無礼な行為をしている事も合わせ主人公が謝るべきなのに謝罪をして去っていってしまった。 そこで終わるなら、教訓と悲しみで終わりだったのですがさらに物語は続き。 大人になった主人公はあれから名前も知らない葦島さんを探し続けていた。 体に関してはきっと現状が完成系なのでしょう、服装は変わってもそれ以外は変わらない彼を見つけ再び狐の窓をする主人公。 ここでそうきたか!というのか、救われた…という気持ちもあったというのか 主人公は本当の姿の葦島さんに対してお礼が言いたかったというのがとても意外でした。 勝手に正体を見た事に対し謝罪をできなかった事も、本来するべきだったお礼をする事もできなかった事も悔いるのはわかります。 だけどそれだけなら彼を見つけ、ただその時できなかった事を伝えるだけでも良かったでしょう。 「本当の姿の貴方に」 子供にとってはトラウマになってもおかしくないような事でも、彼女は受け入れてくれたんだ。 その上で、葦島さんという一人の人物と真正面から向き合った上で伝えたいと思ってくれたんだ。 だからこれは、葦島さん当人でなくても嬉しくても涙が出るというのが痛い位感じ取れてしまってこれを書きながら私も涙腺とも戦っております。 子供のように純粋で、知らない事もある彼にとって嬉しくても涙が出るという知識がなかった事。 同時に、それはそういった経験が今までなかった事も意味しています。 母親は仕方ないとしても、父親にも愛される事も望まれて産まれてくる事もできなかった命。 そんな彼と向き合ってくれる人がいたのなら、それはとても幸せな事なのだなと。 何故、彼が主人公を助けたのか。 理由として声が母に似ていたとの事でしたが、やはりまだ赤子である葦島さんにとって無意識ながらも母親という存在は大きいのでしょう。 同時に、それと関係なかったとしても彼には子供の純真さ、故に人を助けられるような善性があると信じています。 結果的に、互いに名前も明かさないまま流れる歳月。 主人公が子供の頃から姿の変わらない葦島さんはきっとこれからも長い年月を過ごすのでしょう。 だから、そのうち忘れてしまうだろうから最初から覚えられない方がいい。 でも、自分は彼の事を覚えておこうと思い…きっと生涯を終えたであろうモノローグ。 けど、主人公がそう思う一方で葦島さんもまた主人公の事をなるべく覚えておこうと思っていた。 時代が流れて、誰もがあの人を忘れても。 今手元にある、返しそびれてしまったハンカチの元の持ち主を思い出せなくなる事はあってもそれは大切な思い出に違いない以上。 互いを相手を忘れないように思いながら、それでも名前は知らないままだったというのが何とも切ない終わりです。 そして『人間よりもずっと人間らしい』という彼女の葦島さんに対する認識には私も全面的に同意します。 最後に、あとがきにて前作同様結構ノリと勢いで作品が作られたという経緯が語られていますがその結果名作が生まれているのだから私としては「いいぞ!もっとやってくれ!!」 というエールを送らせていただきます。 それと『父親の血』というよりは子供らしく『母性を求めた結果』という方が認識としてはしっくりきたので、その辺の事は多分大丈夫と信じてます…! また、今後も妖怪ネタや伝奇ネタの際には葦島さんが出るかも?との事なのでそちらも期待させていただきます。 @ネタバレ終了 未プレイの方には是非、前作の『尾の無い猫は夜に哭く』をプレイした上で遊んでいただきたい。 すぐに読み終える事ができる事と、得られる栄養素が倍増するという意味でも。 と、心が浄化されました。 それでは素敵な作品をありがとうございました。
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悪役令嬢はワンマップで婚約破棄を回避したい悪役令嬢ものの攻略ゲームに惹かれてプレイさせていただきました! ティラノで探索ゲーム?って思いながらやったのですが、ドット絵もかわいくてエンディングも盛りだくさんでゆっくりと楽しませていただきました。 画面もゴージャスな雰囲気で、選択肢がレイ様のセリフみたいになってるのがとっても好きでした! @ネタバレ開始 BESTENDにたどり着いたとき、「婚約破棄って何!?!?両思いじゃん!!!」って気持ちになりました。レイ様があまりにも男前。タマノさまとガリー君も幸せになってほしいし、ノウキンって名前になってるのに、全然脳筋じゃない騎士くん。昔から二人が両思いなの気が付いてて、笑ってすべてをごまかしながら生きてるのあまりにも有能な人材過ぎる。 エンディング全部回収するのにHAPPYEND/TURUENDの回収が難しく、完全攻略がおまけに記載してあってとっても助かりました。 全ED回収して、個人的に好きなキャラが魔王様と王弟殿下でした。お二人と別エンディングを見たいっていってTUREENDがあるので、結ばれるエンディングがとワクワクしていたのですが、二人そろってきっちり失恋してました!! 真実の愛じゃないとループ魔法終わんないもんな、そうだよな、レイ様は王太子と幸せになってください(´;ω;`) @ネタバレ終了 どのエンドもおもしろく、楽しい時間を過ごさせていただきました!素敵な作品をありがとうございました!!
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常夜の国のアリス再度のコメントすみません。 お兄ちゃんが好きでファンアートを描いてしまったので、今更ですが送らせてください…! 初プレイから半年近く経った今でも、ずっと心に残っている作品です。 素敵なキャラクターや物語を生み出してくださり、本当にありがとうございました!
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尾の無い猫は夜に哭く実況動画としてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 赤ん坊の泣き声と猫の鳴き声は何故かとても似ているように感じる…。 そんな日常で体験する既視感を上手く落とし込まれたお話だと思いました。 (また、最初の方で今回の犠牲者枠こと伊皆さんのお名前を素で読み違えていた事をここにお詫びいたします) 猫の鳴き声と思っていたのは、本当は何だったのか? 深夜に突然訪問する友人、しかしいつ出会ったのか…記憶をいざ辿ると何も思い出せない恐怖。 顔が口元以外わからない演出もそういう手法と思わせてからの、という意外性。 顔という部分が作られていないのなら、その部分を果たす其れは作り物のようなカタチになってしまうのかもしれない。 短くもぞわっとさせる展開に演出を詰め込まれた、ホラー的な栄養が濃縮されておりました。 作中でずっと伊皆が聞いていた、猫の鳴き声と表現していたのは正しくは赤ん坊の泣き声だったのに罪を認めない彼にとってはそれを正しく認識できていなかったのだなともう一度頭から読み込むと軽くぞわりとする物と少々の悲しさがありますね。 余りの回数の多さ=それだけ父の情を求めていたり与えられていたチャンスだった、と解釈すると。 雰囲気ホラーという記載から、最初は葦島さんと会話をするうちに怖い話でもする流れになるのか?と予想をしておりましたが予想外の方向できましたね。 本来なら、このこの~(えいえい!)と小突く時も肩とかダメージが入らない部位にするイメージがあったので、鳩尾を突いている時点で変人というか…個性的なご友人なのかな?と初見では思っておりました。 けど、この辺は本当に本人曰くの「妬みと憎しみ(自分と母親を捨てた上での幸せに対して)」と、まだ精神的に未熟なせいでそういう時に選ぶべき部位がわかっていない子供らしさもあるのかな?と解釈しました。 葦島が訪ねてくる前に聞いた声から罪を認めていれば一番傷は浅く。 彼に「捨てられた恨みを吐き出している様じゃないか」と赤ん坊の泣き声に聞こえてくると言われた際に認めればまだギリギリ許された。 しかし、綺麗な生き方をしていないと肯定しても「其処までは」という表現を使ったのが完全に破滅へのトリガーでしたね…。 挟まれる伊皆の過去、そして耐えられないというように吐き出される言い訳。 女を享楽の餌としか思っていない彼にとっては、相手の気持ちも宿った命もそこに価値はなく。 たった一回でも妊娠はありえて、しかも時代的に昭和初期となれば今以上に諸々の事情的に妊娠もしやすいと考えた時に否定できる要素なんてない。 それまで女相手には有効だった伊皆の表情も、捨てられた子供にとっては何の効果もなくそりゃ蹴られますよねという納得しかなかったです。 何より、それは葦島にとって「自分はお前の父親ではない」という拒絶の言葉だったのが一番致命的すぎて…。 七つまでは神のうち。 では、産まれる前に死んだ赤子は『何』になる? これも、後から水子ではないか?と思いましたが定義としては流産や人工的な中絶により死亡した胎児という意味で該当はしなかったんですね。 もしそうなら、天国へいける可能性はあったのに母親と同じく殺されてしまえばそれは何になるのか? それに対するアンサーとして『人間でも妖怪でもない存在』となると出されたのは好きな解釈です。 単なる神の子でもない、産まれてもいないのだからそれにすらなれない何かという半端にされてしまった事を思わせてくれます。 “顔”は社会で生きながら作られていく仮面でもあり、肉体の意味としては本来産まれるまでに形が作られているはずの物だった。 そう考えると、今は作り物のような顔をした蛭子さんが今後生きていく中でどんな顔を得ていくのか…そんなところに思いを馳せてしまいます。 最初、タイトルにある『尾の無い猫』は猫と鳴き/泣き声が似ている赤ん坊の比喩だろう程度に想定しておりましたが、まさか『臍の緒のない』という部分も含めての意味だったのには脱帽です。 臍の緒を失ったままこの世に生きる何者かになってしまった蛭子さんを意味するのなら、これはまさしくと言えるタイトルですね。 @ネタバレ終了 短いからこそ読み返しては意味を何度も反芻し思いを馳せる事ができる。 本当、短編だからその分栄養が濃縮されておりました。 素敵な作品をありがとうございました。