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ティラノゲームフェス2019参加作品

3302 のレビュー
  • 取調室
    取調室
    初見ノーミスクリアだったので、もしかしてマルチエンド(選んだ選択肢なりに真相が変わる)かと疑ってしまったのですが違った……完全に読めていた、というわけではないのですが、ハズレ選択肢がわかりやすい(もしかしてこっちかも?と思わせるひっかかりがない)と感じました。動機もトリックも自然で、見た目や演出も含めて堅実な作品です。
  • 泣けない兎
    泣けない兎
    ファンタジー、と一言では表せない作品。 神や精霊とファンタジーな単語は出てきますが、(おそらく)舞台は現代に近いのではないかと。 ネタバレになるので、詳しくは書けないのでこの気持ちを製作者様に伝えられないのが悔しいですが、神さま、精霊たちと人間の歴史と距離感が、とても素敵でした。 とりあえず、笛くんイケメンだし、セツカちゃんを抱きしめたい。 作中で笑顔が見られなかったセツカちゃんをファンアートで! いつか笑える日がくるのかな…。
  • 冬咲の花
    冬咲の花
    ひとまずカトレアルートを終えて、ストーリーもボイスもよかったです。 そしてスチル画に感動しました。 キャラクターたちの表情が心に刺さりました。 これからも応援しています。
  • BRADLEY(ブラッドリー)
    BRADLEY(ブラッドリー)
    静かだけど奥底にえも言わぬ重厚さが存在する、作品を通じて漂うそんな雰囲気に魅了されました。 全2ルート完走するのに10分程度ですが、文や演出の巧みさにより1本の映画を凝縮したかのような高密度な物語に仕上がっています。真実は一体どうなっているのか、気づけばそんな考察にプレイ時間の何倍もの時間を費やしてしまうほど、この世界に凝縮されたエッセンスに興味を惹かれます。 物語をより深く描写してほしいなんて思ってしまうこともありますが、あえて多くを語らないからこそ読み手が物語を創っていくこともできる── 読む面白さだけでなく、そんな創る面白さも兼ね備えているところが、この作品の魅力なのかもしれませんね。
  • 海の彼方で消えた空
    海の彼方で消えた空
    タイトル画面の雰囲気につられてプレイしました。 序盤は何とも言えない不思議な雰囲気で始まります。 ゲームを初めてすぐに登場する少女の謎めいた言葉や、物語の途中で発生する選択肢に良い意味で悩まされました。 あと、ローディング画面のイラストが素敵です。
  • 海の彼方で消えた空
    海の彼方で消えた空
    ウユニ塩湖のような背景、謎多き始まり、透き通るようなBGM── プレイしてすぐ、その幻想的な世界に一気に引き込まれます。 主人公と少女の会話はどこか空想じみていて、それを読むこちらもまるで夢の中にいるかのようなふわふわとした陶酔感を覚えます。ところどころで出てくる動物のお話も、絵本物語のような不思議な魅力があってプレイヤーの心を離しません。 しかし後半は、そんな幻想的な世界の終わりを予感させるような展開になっていきます。夢から覚める直前の、空想と現実が入り混じったかのような一抹の寂しさも覚えるあの感覚に襲われて… とにかく、美しい作品だなぁと思いました。 それはビジュアル面、会話劇、人の愛憎といった色んな要素含めて。 一見空想的な会話も実はしっかりと意味を持っていたりして、でも全ては語られないので考察の余地もあり、プレイした人各々の物語の広がりがあると思います。 エンドは3つですが、全て見るのにどんなに遅くても1時間はかかりません。これからプレイする人には全エンドを見てもらって、色んな思いを抱えながら余韻に浸っていただきたいですね。
  • ゆーたん
    ゆーたん
    可愛らしい熊さんに惹かれてプレイしましたが… いい意味で期待を裏切られました。 ドキドキしながら読み進めていきながらも、ちゃんと気持ちよく終われるエンドもあって読後感はとてもスッキリしました。タイトル画面が変わる演出も丁寧に作られているのが伝わってきていいですね。 あとナレーションの人がイケボ(美女ボ?)過ぎてそれがなんだかんだで一番印象に残っているかもしれない…いや作品自体も面白いんですけどね?
  • 改元
    改元
    改元という今ホットな話題を取り扱ったことと、それ自体をゲームに落とし込んだという発想にまず感服。 独創的で可愛らしい世界観を基に、コミカルかつテンポよく進んで行くので結構量の多い分岐も軽快に楽しく読み進めることができました。 「選んできた分岐パターン」を「結晶というモノを集めてきた」というコレクション要素的に振り返ることができるのも一工夫利いていて面白い! 余談ですが自分のアイコンがチベットスナギツネなので、キツネのジッキーくんには親近感(?)を覚えます。だからどうしたっていう感じですけど、なんとなく言いたくなっただけですハイ。
  • ペンションおしぼり
    ペンションおしぼり
    なんというか…独特の雰囲気とノリが癖になりそうな作品です。舞台の描写がとても丁寧で、自分も旅をしているように感じられます。プレイしやすいような配慮も随所にちりばめられていて、とてもありがたかったです。
  • そうだね、その夏の日の話をそっと君にしようじゃないか
    そうだね、その夏の日の話をそっと君にしようじゃないか
    思っていたよりエグい内容の話とかもあって少しびっくりしました。各話の選択肢も、その内容からは予想できない展開になったりと、面白かったです。
  • 初雪が降るころ
    初雪が降るころ
    すっご~く可愛らしかったです。 イラストが可愛いのは勿論のこと登場人物達の人柄が可愛くて物語が可愛い。初くん後ろ髪を結んでるの可愛いな……。 こんな時間ですがオムライスが食べたくもなってしまいましたね。 初雪の日の心が温まるお話でした。おまけの設定や一言もまた可愛くて温かい~!
  • むち。
    むち。
    無知である罪。夏休みが解放ではなく閉塞だった子供の地獄。 読み始めた最初は連作短編のような感覚で物語の行き先が掴めなかったのですが、途中から流れが変わってきたな……、となって。しんどみでした。 無知であるからこそ愚かで、そして愛おしいもの。子供。しかし愚かであることが許されなかった子供はどうすればよかったのだろう? 教えてくれる大人もいなかったのに。 イラストと手書きの日記が沢山で、無知と勇知による断絶こそあるけれど、出来る限り女の子の感情にも寄り添える形になっていたように感じました。個人的にはおまけページのイラストが一番すきです。 おまけにある本編には出てこなかった日記のページ、女の子の複雑な心情と極限状態が更に伝わってくるようですね……。
  • 壊れた世界で君とイチャつく
    壊れた世界で君とイチャつく
    「性交渉をコミュニケーションとして行う」存在が人間だった、という文章を何かの小説で読んだことがあります。実際には知能の高い動物に関しては人間に限らず、また異性同士、同性同士に限らずコミュニケーションとして行っていることは生物学における常識です。 よく「生産性のない行為」として蔑視だけではなく排除されることもありますが、「関係の変化」がきちんと「生産」されているではありませんか。 この二人は「互いの関係性の前進」という「生産」に成功していて、よほど「人間より人間らしい心」を持っているんだな、と思いました。
  • 俺とお前が愛について語るだけ
    俺とお前が愛について語るだけ
    セクシュアリティ、マイノリティ、などなど。 恋愛対象の方向性としての分類は数あれども、「この人だから好きなのだ」という次元はなかなか考慮されません。 この作品で語られる「愛」こそが、「本物の愛」なのだと胸に刻まれた心地がしました。それは私にとって大切な感覚です。 この素晴らしい感覚をありがとうございます。
  • 愛と救いの塔
    愛と救いの塔
    宗教の恐ろしい所は、 総ての事象に「意味」を見出し、 己の存在を「特別」なものと錯覚し、 真実や正当性に「階層」があると思い込み、 他人が口にしただけの「神聖な存在」を崇拝し、 自身のものであろうがなかろうが「資本」や「命」を平気で捧げ、 同類を半ば強制的に取り込んで「集団」をつくり、 盲目的に自分たちの主義主張に会わないものを「処置」していき、 その信仰によって利権を独占する「至高の存在に祀り上げられた詐欺師」の思うがままに行動する。 でも、それは宗教だけでしょうか? 宗教は、何かもっと大きい規模のものの縮図ではないのか? そもそも宗教は、人類の集団から生まれるものなのでは? …と、そんなことを考えながらプレイさせていただきました。
  • ヤンデレ妹は愛したいっ!
    ヤンデレ妹は愛したいっ!
    昔ヤンデレキャラを作ろうとしてよくわからなくて断念したことを思い出しました(笑) こう、何か語ろうとするとネタバレになりそうで書けないもどかしさがありますが、女の子たちは可愛くて、そしてそれを受け入れる?主人公すごい。 「何か語ろうとするとネタバレになりそう」なストーリー、気になる方は是非!
  • チャップとマヨ~のバカンス
    チャップとマヨ~のバカンス
    画面がとっても可愛くて癒やされました~!穏やかでほんのり物悲しい雰囲気がすごく良かったです。死ぬ前にこんな風にバカンスが過ごせたらすごく素敵だなぁって思いました。 色合いや不思議なキャラクターたちがなんていうか、エモいです…センス◎…浜辺のカップルが何となく好きです…幸せであれ…
  • 海の彼方で消えた空
    海の彼方で消えた空
    とにかく幻想的なイメージのゲームです。 無邪気でかわいらしい少女の真紀ちゃんがするお話はどれもふわふわとしていて、彼らのいる場所と相まって夢の中にいるような気分になりました。 真相やバックグラウンドがきちんと全て語られるわけではありませんが、それぞれのエンディングを見、それから真紀ちゃんのお話を振り返ることで彼らに何があったのかをつかむことができました。 むしろあまり語られない方がこの美しい世界観を壊すことがなくて良かったのだと思います。 個人的に一番最初に見たエンディングの演出がぞわっときましたが好きです。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 動物の謝肉祭
    動物の謝肉祭
    動詞になるという不思議な撮影の中起こった殺人事件のお話です。基本人物はシルエットで進むのですが漫符などで演出されてて表情豊かです。緊迫する空気の中ご飯をおいしそうにパクパク食べる陽子さんが癒やしでした!笑
  • Last Resort
    Last Resort
    ※このレビューにはネタバレを含みます。 暖かさと寂寞が心に残る作品だなと思いました。 イラストの可愛らしさもさることながら、背景も手描きで統一されており、世界観に没頭できます。 シンプルなアドベンチャーなのでゲーム性は高いわけではありませんが、『選択』というテーマがとてもアドベンチャーゲームと親和性があった様に感じました。行動とストーリーの変化の因果関係が実感できるというか、選択肢によって何か出来た、あるいはしてしまったという感覚があって、選択肢ごとに緊張感が楽しめました。EDを回収しようと結局全部の選択肢を試すわけですが! テーマ性は重いものの、EDによっては清々しい気持ちにさえなれましたので、ぜひたくさんの方に遊んでみてほしいと思います。 「○○て生きてくれ」といった彼の気持ちを思うとどうにもやりきれなくて、けれど安心もできて、色々な感情に耐えながら読んだあのシーンが一番心に残っています。複雑な気持ちになるんですけど、何度も読みたくなるくらいすきなシーンでした。 素敵な作品をありがとうございました!