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サスペンス

1952 のレビュー
  • 横行する饅頭、独白する人鳥。
    横行する饅頭、独白する人鳥。
    モラルの崩壊した退廃的な街・生命町で運び屋の仕事をしている「曼殊沙華」と、その後輩の「アルビフロラ」のやり取りを、「曼殊沙華」と共にいるペンギンの視点で描かれた物語。バッドを含め全5ルート。2時間半程度で読了しました。 徹底して倒錯的で、アンダーグラウンドな世界観。匂いまで伝わってきそうな生命町の雰囲気に、ただただ圧倒されました。舞台設定は2061年ですが、近未来的な要素はありません。 この世界に登場する人物は大体インモラルな行為を平然と行ってくるので、間違いなく人を選ぶ部分はありますが、自分は最後まで夢中になって読むことができました。たぶん、それはポップな立ち絵だったり、狂言回し役のペンギンやアルビフロラが魅力的だったり、曼殊沙華の感情が徐々に開いていく展開など、キャッチーな要素も沢山入っているからだと思いました。 曼殊沙華の取り巻く環境は、まさに「生き地獄」の一言です。辛い描写もたくさんありますが、だからこそアルビフロラとの交流で徐々に良い方向に変わっていく曼殊沙華を見ていると、「どうにかならないのか」という気持ちが出てしまいました。トゥルー・ハッピーエンドは客観的に見ると決して気持ちが爽快になるようなタイプではありませんが、「生き地獄」にふさわしい生命町の環境の中から見つけ出した曼殊沙華のせめてもの決断だと考えると、必然なのかもしれないと考えました。未プレイの方は、ぜひ退廃的で魅力のある物語を読んでみてはいかがでしょうか。
  • やがてこの■が明けるまで【6/13日更新】
    やがてこの■が明けるまで【6/13日更新】
    すごくキャラの性格が良いなあと思いました(純粋な褒め言葉)。 かなり重い背景も感じる一方で、非常に軽快なノリで日常は進んで行くのが面白かったです。 主人公ちゃんとチャン先生の絶妙に倫理観の欠きながらも不快感はない緩い会話を楽しみながらも、少しずつ謎の片鱗に触れていくドキドキ感が堪りませんでした。 ブラウザ版とDL版の両方でプレイ。もしかしたら条件不足等による症状なのかもしれませんが、昼に調理をしようとすると材料の選択肢を選べないまま毎回ブドウによる調理を開始してしまう、また研究室に行こうとすると暗転したまま進行停止してしまう、といった推定不具合を確認しました。 まだ一種類しかエンディングを見れていないのですが、この辺で分岐フラグを踏めずに引っ掛かってそうだなあ、と感じたので、ひとまず進行不能にならない範囲で各選択肢を見たところで報告とさせていただきます。
  • 冬咲の花
    冬咲の花
    お花によって変わる短編集。個人的にはアロエルートのEND1……と言いたいけどEND1が二種あるんですよね……ピンクの花エンドがぞくっとして特に印象的でした。あとEND9も……! その子は~でも思ってましたが錠くんの訛りイントネーションと性格がすごく好きです。そんな錠くんのかっこいい所が今作では見られたのでヒュ~ッ! という感じでした。かっこいいぞ錠くん! どのキャラも魅力的で、それからルートによって選択肢での変化の仕方も変わるのも楽しかったです。おまけは完全に予想外の方向から来て笑いました。
  • 巡る少女と彼女の望み-
    巡る少女と彼女の望み-
    記憶喪失と少女アリサの謎を巡るサスペンス。読み進めていく内に大体の予想として察せられはしますが、やっぱり作中で明確に真相が暴かれるとドキドキしますね。ワクワクして面白かったです。 選択肢は虱潰し総当たりで念の為に二周分+@ほど確認してきたのですがEND2を見……見た……? 見たかな……見てない気がする……。途中から同じ選択肢を選んでも違うENDに行き着き始めたので分かんない! タイトル画面の表示演出が好きです。アリスちゃんの可愛らしくも時に闇を感じさせられる言動も全体的にバランスの良さを感じられて良かったです。 (以下若干ネタバレ含) アンナちゃん、記憶を失う前の方が倫理観がない……ような感じがするのが何とも言えない虚しさですね。その辺の倫理観を失う程の境遇を経てないが故に受け入れられないのかな、というか。どうしてこんなにも人間性がありすぎた……。 END3ラストのイラストがかわい~くて切ないです。
  • Last Resort
    Last Resort
    まず印象的なサムネイルに惹かれてゲームの説明を読ませていただきました。 非常に重いテーマと不可解な謎を混ぜ込んだストーリー。テンポの良い展開で一気に全てのルートを拝見させていただきました。 何処かのルートである程度の真実を知りながら他のルートをプレイしても、まだ新しい発見があり、非常にノベルゲームの形態を活用できている作品でした。【リオン】
  • memento mori 幻の記憶
    memento mori 幻の記憶
    ミニゲームのヘルメットで笑ってしまいました。 基本BGMも明るいので割とライトな雰囲気でサクサクと物語を読み進めることが出来ました。が、予想外の展開……! 二度目の選択肢の演出が良かったです。こっちだとループするかな? と思って最初の選択肢の方を選んだら。「意思」の強さ好き。 黒羽さんが可愛かったので黒羽さん~! と一周目は思いましたが、しかし二周目は二周目でそれも待ってくれ!? という感じで。すごく続きがありそうな所で終わってしまったので、えっここで!? と驚いてしまいました。 はたして次のループはあるのかないのか……! ミニゲームでは気軽にループするのに!
  • ある農場での出来事
    ある農場での出来事
    勝手に逃げてしまう大根マン……かわいいww
  • シークレット・ガーデン
    シークレット・ガーデン
    まずタイトル画面の演出がいいなあ、というのをプレイ前とエンディング回収後の二度の機会で思いました。な~んかあるな? と思いながらも、あえて厳密に読み解きはしないまま始めたのですが、なるほどなあ。 恐らくですが画面全体ではなく背景にだけ掛かっている? らしきエフェクトが美しく、どこか幻想的でもある雰囲気を作り出されていて、それでいて仄暗さも感じられる独特の空気感がとても素敵でした。 最序盤の段階では左程サスペンス感はないのですが、それでも確かな謎はあって、手探りで進むようにして迎える最初のエンディング……。どのエンディングを最初に見ても「謎」の「解答」については察せられそうですが、だからこそ次に残る「何故」という謎にワクワクドキドキしながら他のエンディングも拝見させていただきました。 自分の場合はセーブ機能は使用せずに全選択肢を回収していったので15周+@を始めからで周回したわけですが、そうすると最初のデフォルト名がランダムらしきことにも気付けるわけで。その時点では何も思っていなかったそれも最終エンドまで見ると「意味」が生まれて、なるほど上手いなあ! と。 模倣の箱庭。いつだって楽園は永遠じゃないので、いつしか終わりも来るのだろうなあ……とは思いましたが先生がつよいよお。ていうか見付けてほしくない物はもっとちゃんと隠してよお。だんだんアウト基準が低い方にガバくなってしまってきているのでは? などと思ってもしまったり。理想、どんどん高くなってしまってはいませんか? いや最初から現在までずっと通してこうだったのでも大概に正気じゃなくて構わないのですが。 透過グラデーションが印象的なシステムグラフィックも非常に素敵でした。特にメインメニューはアニメーション動作が気持ちよくて何度も開閉してしまいました。 Androidブラウザ版プレイ。あっバックログがフリックでスクロール出来たのもありがたかったです。 もしかしたら環境に依るかもしれませんが、END5のエピローグ直前で「ラベル'wait_cond_loop'は存在しません」エラーが(念の為にブラウザ更新してから再プレイもしましたが)表示されたので合わせて報告させていただきますね。プレイ進行自体は恐らく問題なく出来ていたと思うので本当に一応な報告ですが……。
  • アイシテヤマナイ4
    アイシテヤマナイ4
    プレイさせて頂きました。 隣人の話。結末は予想は出来たけど、それでも怖く感じました。
  • 可惜夜奇譚
    可惜夜奇譚
    季節ごとの花や虫などについてシナリオに取り入れられていて、風流な文章だという印象を受けました。 そこに兄妹の狂気的な情想が入り込み、美しくも危うい、静かに燃える激情をひしひしと感じました。 普段はお兄さんにあどけない笑顔を向ける雨音ちゃんの嬌態は大変官能的で良かったです。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • トワイライト・ダーク -ヴィーナスの金曜日 -
    トワイライト・ダーク -ヴィーナスの金曜日 -
    「これぞノベルゲーム!」と嬉々としてプレイ。最初こそ背景画像に統一感が無いな~などと氣になったが些末な事項。そんなの氣にならなくなるくらい、問題を抱えるキャラたちの人間模様が興味深く、群像劇として単純に面白い。ノベルゲームならではの選択肢も充実しており、ルート分岐も細かく、自分にとっての「ノベルゲーム」はまさしくこれである。読んでいて苦しくなる話の展開も自分好み。成功ルートがいいところで終わっているので、早く続編をプレイしたい!
  • シークレット・ガーデン
    シークレット・ガーデン
    この花園で、「先生」達はなぜ・何をしようとしていたのか。 全貌がわかりそうでわからないところが、より一層想像力を沸かせてくれました。 全エンド見て、それでもなおハッピーエンドを迎えて欲しいと思えた作品です。 タイトル画面の演出も素晴らしかったです。
  • シークレット・ガーデン
    シークレット・ガーデン
    プレイさせて頂きました 人間関係を想像すると切なくなる作品です
  • 可惜夜奇譚
    可惜夜奇譚
    兄妹好きにはたまらない作品でした。短い中に濃縮された兄妹性癖が詰まってるし絵は愛らしく華やかだしスチルは多いし大満足です。読み進めるほどに雨音ちゃんに魅入られます。BADとTRUEのエンドも、もしかしたら逆なのでは?と思わせるエピソードも秀逸でした。タイトルの「あたらよ」という言葉、初めて知りました。綺麗ですね。
  • 横行する饅頭、独白する人鳥。
    横行する饅頭、独白する人鳥。
    生命町という世間から隔絶されたような町で饅頭を運ぶ仕事をする曼殊沙華と後輩のアルビフロラ(とペンギン)のお話です。 全体を通して「純粋すぎるがゆえの毒」という印象を受けました。「自分の欲望に正直」と言うべきかもしれません。 かわいらしく個性的なキャラクターデザインがその「無邪気さ」を際立てていたように感じました。 いわゆる「普通」を教えられることも与えられることもなく、だんだんと何も感じられなくなった曼殊沙華にとってアルビフロラは「感じる」という感覚を思い出させてくれた大事な存在で、2人の中が深まっていくのを見守るのはとても心温まるものでした。 しかしあの立場でいる以上、あの町にいる以上、これまでに構築された思考がある以上、あのトゥルー・ハッピーエンドへ向かってしまうのは仕方のないことかもしれないとやりきれない思いを感じました。 「本当にそれで良かったのか」と考えもしましたが、曼殊沙華がそれで幸せだというならそれが幸せなのでしょう。外野の私が口をはさむべきではないですね。 また、「可哀想な人」とみなされてしまう人に同情であれ愛情であれ安易に手を差し伸べるのは、実はとても残酷なことなのではないかと考えさせられました。 その時は助けられても、一生その人の安心と幸せを保てるという保証はおそらく誰にもないので、非常に危険な行為なのかもしれません。 ショッキングな演出が随所にありますし、精神が健康でないと読み進めるのは難しいかもしれませんが、キャラクターそれぞれの心情の変化が丁寧に描かれており物語に没頭できる作品でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 可惜夜奇譚
    可惜夜奇譚
    こちらにまで色香が漂ってくるように錯覚するほど雨音ちゃんが官能的でした。うひゃあ。 無垢を感じるような笑顔の立ち絵がすごく好きです。狂気は一種の無垢。 お兄様のグラフィックも確かな血の繋がりを感じさせるキャラデザで素敵でした。 先にBADを見てからTRUEを拝見させていただきましたが、思わず唸ってしまうような過去あっての激情。大変に耽美なヤンデレ狂気でございました。
  • ナオンちぇんじ
    ナオンちぇんじ
    ナオンちゃん第一印象は「いや苗字すごいな?」でした。いや苗字すごいな? 序盤、言うて……そこまで……ではないのでは……? と思っていたのに、すごい! クズ! マジでドクズ! でも顔が可愛いので許しそうになる! けど許したら何も反省しないんだろうな……? 思ってた以上にバイオレンスな展開で吃驚して、戻ってきたタイトル画面でヒエッとなりました。 もはや死んでも治らなそうなナオンちゃんのクズっぷりが三周くらい回って可愛かったです。何より顔が本当に可愛い。
  • 横行する饅頭、独白する人鳥。
    横行する饅頭、独白する人鳥。
    遅れながらクリアいたしました。 感想が下手くそなので落ち着いたらまた語りたいと思います。 曼珠沙華可愛い。
  • シークレット・ガーデン
    シークレット・ガーデン
     最初の一文の意味は何だろう?と不思議に思いながら読み進み、最後にぞわぞわっとなった。ゲーム内で詳細は明かされないが、前後にあったであろう事項と人間関係を想像すると切ない。  そして何より自分(主人公)の「特別感」が心地良かった。
  • 土者の足音
    土者の足音
    思わず全員で生還できるまで何度もプレイしてしまいました! 「もういいよ」からのドキドキがすごくて、結果が出る瞬間まで祈ってしまいます(笑) 完全にホラーだと思っていましたが、完全にそういうわけでもなく良い意味で裏切られました。 短い時間でも楽しめるシナリオで、全員で生還できた時は感動して目頭が熱くなってしまいます;;