サスペンス
1964 のレビュー-
IDOLA(イドラ)パズルのピースを一つ一つはめていったらどうやら一枚の絵になったらしい…遠くから見てみたら、それがどんな絵であったのかに気付く―――そんな瞬間に似た感覚を味わえました。 そして、邦画を見ているような気持ちになれる作品でした。 @ネタバレ開始 これは感想を書くにも多くの言葉を連ねてはいけないタイプの作品だなぁ…というのが率直な感想です。 ゲームをプレイした方の数だけ解釈や見方がある、正しく「これはどんな絵に見える?」というタイプのストーリーが秀逸でした。 愛も真実も見ている本人のフィルターを通しているものがそうであり、またそうでもない。 自分と他者の真実が複雑に絡み合って、愛も真実も人の命さえも煙に巻くようにどこにあるのか分からなくなる…とても表現が難しいですが、本作は「受け取り手が感じたことがすべて」とも言える作品でした。 「愛」と名付けられているものでさえも私たちは「自分がそうだと思うものを愛としたい」、そのように名前を付けて自分の手元に抱き留めているだけであって、実際はなにが「愛」だなんていうのは誰にも分からない…本作は様々な視点を通じて一つの結末には結びつくものの、実際にはなにが「真実」というのは誰にも分からない、そして私が感じたことが「真実」の一つでありまたそうではないという…非常に複雑な気持ちになりました。 このゲームは何度もプレイすることで人間関係などが理解できますが、それさえもあくまで断片的に見たその人の人生を私というフィルターを通して解釈したものにすぎないというところが肝でした。 逆説的に「私たちはいかなる手段を用いても、登場人物たちの本心や考えには迫ることはできても本当の意味で知ることはできない」というジレンマ、これさえもが作品全体の味として溢れており、深いなぁ…と感じます。 最後のあの判決を見ていて、人の歴史というものは「大衆の真実」が寄り集められた不格好なパッチワークなのかもしれないなと感じました。 @ネタバレ終了 初めは何がどうなっているのかが分からずに混乱するところから始まった本作ですが、少しずつ物語の輪郭が浮かび上がってくると一気に思考回路が回りだす面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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メモリーガール【12/12更新】開始1分、いい感じの雰囲気に突如として入るノイズとエラーにガッツリと心を持っていかれました。 グラフィックから演出まですべてがとてもハイクオリティで、また世界観やキャラクターが緻密で美しかわいく、とても素敵な時間を過ごせました。 @ネタバレ開始 メシアさんがどこまでもいい子で、メシアさん~~好き~~!!!となりました。 とてもかわいい御声とビジュアルに一目惚れして「好き!」となりましたが、最後に猛ダッシュして抱きついていくところなど、かわいさ大爆発でこんな大親友を持っためもりさんは、大切なメモリーとともに明日からまた自分の足で現実を歩いていけたらいいなと思いました。 演出がとても素晴らしく、ブラウン管テレビのように切り替わる場所移動やメトロに乗っているときのちょっとレトロな感じでドットっぽい絵がゆったり動く感じなど、視覚的にも見ていてとても面白かったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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メモリーガール【12/12更新】私が好きな作者さんのゲームだと思いプレイさせて頂きました。 演出効果も素晴らしく、クオリティの高い作品だと言えます。 小物や服装を含めてキャラクターが生き生きしているので作品の設定にピッタリだと思いました。 複数の分枝もたぶん見れたと思います。 素敵な作品を有難うございます!?
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IDOLA(イドラ)これはもう完全に洋画です洋画! 雰囲気のある演出力が冴えわたる一作でした。構成も素晴らしく、「真実はどこにあるのか」という点に興味を持たせて、これ以上ないタイミングと手法でそれが明かされます。思わずため息をついてしまいました。 readmeにリンクの記載があるあとがきの存在も親切で良かったです。ちゃんと内容が理解できていたことが確認できて安心しましたし、制作の裏側が垣間見れてとても興味深かったです。
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夏休みは切島邸にて映画のように動く3D画面。山道を行くバスの内部の揺れ方もリアルで迫力満点だが、3D酔いする質の自分はちょっと不安。 こまめなセーブが大事だと言われたので気をつけよう。 @ネタバレ開始 出てくる人物全員怪しく思える……気にしすぎだろうか。 店の瞳孔開いてる女性も、あの警官も、叔父さんも……叔父の顔も知らないのか?写真とか見せてもらわなかったのだろうか?本物か? あー、やっぱり。セーブしといて良かった。END1回収。 END4→2→5→6→3→7回収。 押し入れとか机に隠れるとホラーっぽくてちょっとビビった。 おのれ、パスコードがさっぱり解らん。謎解きは苦手だ! END11→8→9→10→CLEAREND2到達。兄貴カッコイイ!俺もアクションやりたい! さてヒントを貰ったのでもう一度パスコードを。CLEAREND1到達。いやでもこれヤバくない?解決どころかやばいって。 個人的にはCLEAREND2の流れの方が動きがあって好み。 炎を背にバールを振りかぶる兄貴と、犯人に肘撃ちかます兄貴の構図が大変好みで良かったです。 CLEAREND2の歌も熱く盛り上がるビートで良く合っていたと思います。 警察官はいいとこ取りでしたねw それと、……疑いまくり+攻撃的な選択肢を選び、真っ先に迷わず兄貴を鉄パイプでぶん殴ったことをお詫びします。 @ネタバレ終了 手に汗握るアクションシーンが熱くてホラーサスペンスで探索も楽しめる面白い作品でした。
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超時間会議え、なに!?どちらのエンドも気になるんですが!! @ネタバレ開始 未来の自分かな?とは思いましたがまさか二人とも未来の自分だったとは…笑 自分の老けた姿を見るのは複雑な気分だったでしょうね…。 @ネタバレ終了
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不幸の味を知ってるかいいコンセプトといいタイトル。 家庭環境に対する不幸を覗いていくのでストレートに闇。 感想を!もっと感じてることたくさんあるんですが、それがグチャグチャで汚くて見目が良い形で出力できません! とにかく、作品をありがとうございました。 全作品プレイしましたが、次作も必ず遊ばせていただきたいです。
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liar notesとてもやさしい雰囲気のドット絵が素敵で、起動してすぐに作品の持つ世界に惹かれました。 ストーリーに散りばめられた単語をクリックして飛ぶという斬新な進行で、断片を少しずつ繋ぎ合わせていくのが面白かったです。 @ネタバレ開始 早い段階から、災厄、被験体、地震、傷などのとても気になる単語が目白押しで、次から次に読みたくなりました。 同時に2つの単語が紫色で出てくると、どちらを選ぼうか悩ましかったです。 すべてのページを埋めてもすべてが明かされるわけではないので、余白部分がたくさんあり、プレイヤーの考察にお任せなところがあるのも魅力的でした。 単語から飛べるチャートもあって助かりました。 チャートのおかげで、次頁があるのに単語先の物語に飛んでしまい話がブツ切りになる…ということが防げました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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夏休みは切島邸にてホラーサスペンスということでドキドキしながらプレイスタート。 時々悲鳴を上げたりのけぞったりしてしまいましたが、無事全ENDクリアできました。とても面白かったです!! まずは始まった瞬間ハイクオリティなグラフィックに魅了されました。 妹ちゃんの可愛さにまずノックアウトされ、これからはじまるお泊り会にワクワク…… @ネタバレ開始 (駄菓子屋のお姉さんにヒヤリとしながらも) (スマホ圏外ときいてフラグがたつ音がきこえつつも) (公園で見かけた鳩さんに真顔になりつつも) イケメンでお料理上手な叔父さんにごちそうでもてなされ、楽しい夏休みが……夏休みが……はじまらなかった……! 最初に体験したENDはお風呂のアレです。 なんとなく予感がしまして身構えてはいたのですが、それでもめっちゃ怖かったです。洗髪時に思い出すとやばいやつです(震え) やはり全ENDが見たいと思いまして、あえてアカンだろうなと思う方から選んでいくようになりました。 ENDのバリエーションがすごかったです。ありとあらゆる怖さを体験させていただきました。 私はかなりビビリなほうなのですが、こちらの作品は大丈夫でした。むしろ途中からハイになってしまい怖さを楽しんでしまいました。 一番やばかったのは……いや全部やばかったんですが……とくにやばかったのは押し入れから目が合うENDです。 あ、あとほんとの叔父さんに会えちゃうENDも。怖すぎて笑っちゃいましたね……。 叔父さんの正体については、アキセくんが推察した時私も考えがシンクロしていてそうそうそうだよねー!ってなりました。この辺りの展開も絶妙だと思います。 BGMも各シーンにぴったり合っていて素晴らしかったですし、ボイスがついていることでキャラの魅力がよりひきだされていました。 カエデちゃんがすごくかわいいし、その妹を守り抜くアキセくんもとことんかっこよかったです。 アキセくんが無事だったとわかった時、私の脳内でファンファーレが鳴り響きました。無事でよかったーーーー!! ということでCLEAREND2になったのですが、これはノーヒントではパスワードが解けなかったからであります……なのでヒントたいへん助かりました。 CLEAREND1では犯人の真相がわかって物語の奥深さを感じることができました。ただこちらのEND、まだまだ悪夢が終わらない感が強い……ぞくぞくする終わり方に痺れました。こわいよーー! @ネタバレ終了 楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました!
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IDOLA(イドラ)スタート30秒後には、洋画の様な演出を見て『わーー!』と声が出てまうと同時に鳥肌が立ちました。 たぶん私は、頭の回転が遅いので1周目でストーリーを理解することが難しいと思い 1周目は、どちらかというと演出重視でプレイしました。 そして、2周目に度々入れ替わる人達の会話や思いをしっかりと理解し 3周目たくさんの人の感情を考えながら、プレイしてみました♪ @ネタバレ開始 複雑に絡み合う人間関係のなかで...。 私が感じたことは、 まず、その人の立場またはその人と自分が近い距離にいる場合 それぞれの登場人物に対する見方が全く違ってきますね。 ストーリーの中で深く印象に残ったシーンがあります。 それは、誘拐犯?のチョコとバニラのお話は、ソフィアちゃんに対しての愛情が凄く伝わってきたし ソフィアちゃんの"涙"は、『涙を流すほど愛を感じるのか』の言葉が頭をよぎります。 そして、---■■■の時の笑顔は もしかして、本当は喋ることができるのに、それを封印していたけど大切な人の為に封印を解いた喜びなのか?とか、今まで喋ることができなかったのに、大切な人の為に初めて声を出すことができたのか?など色々推測してしまいました。 @ネタバレ終了 補足に書いてあった"過去作に関連する描写が含まれます"と、あったので『これだ!』と思い再度プレイさせて頂きました♪ 素敵な時間をありがとうございました。
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血染めの花【フリー版】次から次に起こる死の連鎖、血の色をした花の毒による無慈悲な人生の簒奪に心揺さぶられる物語でした。 登場人物全員が渦中の最中に叩き落される本作は、アザと毒が前面に出ていますが、その実、どんでん返しの真実が待つ奥深い物語が大変魅力的でした。 @ネタバレ開始 蓮さんと菫さんが立て続けにお亡くなりになってしまったところから、この死の連鎖はどこまで続くんだろう…そして、誰もいなくなったな展開になったらどうしよう…と思いながら読み進めました。 杏さんが癒しポジションだったので、彼女がトイレでごしごしアザを洗っていた時は「やだー!」と凹みました。 桜さんと杏さんは直接的には事件に関係がなく、すべての元凶である刹那さんは「あれだけのことをしておいて事故死とか幸せな人生だったな…」としか思えないくらいの徹底したドクズでした(ドクズとか言ってすみません…でも毒を仕込むとかお金をせびるとか「やりすぎー!」と感じたので…!)。 柊くんが「俺さえ」「俺が原因」ということを度々口にしていましたが、自責の念で苦しむ柊くんに「君じゃない! 君の父親だ!」と画面の前で度々訂正を入れる人になりました…楓くんも、柊くんも、亡くなってしまった柊さん一家も、桜さんたちのお父様も、ぜんぶ刹那さんを起点に人生を狂わされた犠牲者だと感じ、切なくなりました。 花の効果により大どんでん返しの展開は、ハッピーエンドが大好きなのでとてもよかったです! お母様が花の効能を説明した瞬間、真っ先に杏さんの顔が浮かびました。 期待通りの展開に、大満足でした。 @ネタバレ終了 素晴らしいムービーやボイス、豊富なスチルやシナリオ、すべてがとても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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僕は恋人よりも人工知能を信じるスマホでプレイしたい作品ですが、読む速度がかなり速いため念のために安定動作のPCでプレイさせていただきました。 ハードでスリリングなSFタイムリープもので、バッドエンドも多いですが章ごと・分岐ごとにやり直せるので、スルスルと最後まで読めました! 視点が切り替わったときも、誰がどこにいるのか、今何時なのかが常に上部に表示されているのでとても分かりやすかったです。 @ネタバレ開始 女の子たちはみんなかわいくて、どの子もかわいい~と思う反面、話の内容が内容なだけに痛々しい展開も多くてハラハラしました。 特に梅木さん…怖かったです。 エピローグに行くまで、梅木さんが出てくる度にどんどん梅木さんが怖くなっていきました…3章のときも「あー!! 手を出さないでください! 女の子の貞操に手をつけようなんざ、この外道ーー!!」と思ったり(この時は指を噛み千切られそうになって未遂でしたが)、最後も胸に穴が開いているのにコートを新調して再登場したり…インパクトが強すぎる怖いキャラでした。 ゾンビのように復活してきた梅木さんを倒した後、メグさんが逝ってしまった時点で「なんてこと…こんな現実悲しすぎる…」と思っていたので、エピローグはみんながわちゃわちゃと楽しそうに平和に生きているエンドで嬉しかったです! (しかも4年前に逮捕されているとは!) フレイヤさんがとても人間っぽく湿っぽい感情を抱いているシーンが印象的でした。 エピローグの足があったら~の部分は特に胸に響きました。 第1章では従順な足・ろくでもない人間と内藤くんを判じていたフレイヤさんが、最後は友とまで呼んだ内藤くん…できることなら一緒にいたかっただろうなと切なくなります。 人工知能として生まれてきたフレイヤさんですが、幸せになってほしいなと思いました。 @ネタバレ終了 読み始めた瞬間から何かが起きている物語(エピローグを見た後で読み返すとさらにビックリ!)、最後まで楽しく読めました! 素敵な作品をありがとうございました!
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不幸の味を知ってるかサムネイルのナツミちゃんの目力に惹かれてプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 「人の不幸を覗いて気持ち良くなる」というあまりにも直球すぎるコンセプトを見たときはびっくりしましたが、ナツミちゃんのノリの軽さに押されてあっという間に作品に引き込まれてしまいました。あまりにも彼女が潔すぎるので、つい同じようなノリに… ナツミちゃんの清々しいまでのクズっぷりはかなり好きです。そして私服がかわいい… 辛めのフリーゲームはけっこうプレイしたことがあったので、「不幸か~。まあでも、楽しめる方ではあるかな…」と、のんびり構えていたらいきなりカツカレー並みに重たいやつが来てびっくりしました。こんなん短時間で二人分も見たら胃もたれします…ゲンキ君の辛さは言わずもがな、という感じですが、個人的にはリョウ君の方もあたたかい思い出がある分より残酷だなと思いました。二人の繋がりにはギリギリまで気づきませんでした。世間って狭い…。(遠い目) エンディングの好みは人によると思いますが、私はEND1の雰囲気も結構好きです。我々が介入しなければ多少の展開の違いはあれどああなりそうなので、ある意味「あるべき形」なのかな…と思ったり。この後味の悪さを求めている人もけっこういるのではないでしょうか。 そしてクリア後の語り。最初の二文あたりで思わず「わかるぅ…」と心の中で呟いていました。めっちゃわかります…大好きです…私は日の当たらないところでそこにしか救いが無いと思い込みながらあたため合って欲しい派です。(聞かれていない)きっと私もナツミちゃんと同類ですね…。 @ネタバレ終了 周回要素や細かな伏線がとても良く効いていて、約一時間、夢中で読み進めました!とても楽しかったです。素敵な作品をありがとうございました!
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ドッキリ殺人計画~閉ざされたペンション~おお、面白そう……! 人物関係図が進度により変わっていく親切設計。選択肢にも飛べる! @ネタバレ開始 立ち位置的にマコトが主人公……だと思ったのですが(ですよね?)あまりにポンコツな上、トウマがものすごく頑張ってるので、トウマが主人公に思えて来ました。 おまけのコミカルな話も良かったです。 @ネタバレ終了 ドッキリの裏で密かに進む本当の計画……。楽しませて頂きました。
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超時間会議最初は延々と終わりのない会議が続く内容なのだと思ってましたが、未来の自分と通話するというぶっ飛んだ内容の物語でした。 合格通知のくだりから、何か伏線があるのではないかと勘繰りながらプレイさせていただきました。 2種のエンディングを拝見しましたが、なんだか後日談がありそうな雰囲気を漂わせるような感じがいいです。 楽しませていただきました。 ありがとうございます。
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超時間会議クリアしました。どちらのエンドも「何かとんでもないことが起こったな」という話でした。 @ネタバレ開始 未来の自分の話を信用するエピソードが悲しい風情でした。 @ネタバレ終了 どちらのエンドもその後が気になりました。ありがとうございました。
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幻想寓話儀典心に不穏なさざ波が起きるようなストーリーでした。 全画面でひたすらに語りかけられるわけですが、冒頭から惹き込まれました。起承転結がとてもしっかりしていて、冒頭から結末まで作品世界に没入できました。展開の速い短編作品で、プレイ時間あたりの満足度が高い一作です。 グラフィックも印象的でしたが、演出もとても良かったです。動画演出も心理状態を表現するのにぴったりでしたし、気のせいかもしれませんが、通常テキストの出し方も凝っていたように感じました。
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メモリーガール【12/12更新】Twitterで予告を見たときからめちゃくちゃ楽しみにしてました…!キャラデザを見た時点でみんなかわいくてわくわくしておりましたが、実際に喋って動くところを見て、もっと大好きになりました!特に意味もなく話しかけまくり、メインの会話の他にもセリフが用意されていることに感動したり、場面が切り替わる度に演出に心躍らせたり…ストーリー以外のところでも夢中になって楽しませていただきました! @ネタバレ開始 初っ端からtureエンドらしきものを回収してしまったときには「これから3つもバッドエンド見なきゃいけないの…?」と頭を抱えましたが、この世界の全てを知ってから見る他のエンドもなかなかくるものがありました…特にエンド2(カルト君が出てくるやつです。間違えていたらすみません…)。 別れる直前のメシアちゃんの表情が強烈に印象に残っています。初めて見たとき脳内で叫びました。ほんの一瞬ですが、これから迎える結末を考えるとこれはつらい… 個人的に好きなところはメシアちゃんと男子勢の身長差といちいち横揺れするマスターと三智秋との会話イベントでの「かばう」選択肢のくだりです。全体的に切なくて不思議な雰囲気が漂うお話ですが、いろんなところにふふっと笑えるような要素があって、ほどよい緊張感をもって楽しめました。 じぇりあんぬのメニュー画面がかわいい…お気に入りはひっくり返っているやつです。 @ネタバレ終了 約一時間ほどとは思えない濃密で楽しい時間でした!素敵な作品をありがとうございました!
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不幸の味を知ってるかタイトル画面の構図と題字がカッコよくて気になっていたので遊ばせていただきました。 @ネタバレ開始 「幸せは誰かの不幸の上に成り立つ」という誰かの名言で始まり、その後すぐハッピーエンドを望むかバッドエンドを望むか選択させる行為が何気なく鬼畜でびっくりしました。そしてこのルート選択でどちらを選んでも登場人物達の境遇が何も変わらないことに再びビビり散らしました。 ハッピーエンドかバッドエンドかはあくまでもプレイヤーの好みの話なので、何をどう選択してもリョウくんとゲンキくんの歩んできた過去は変わらず必然的に未来も変えられず……それだけでも悲しいのに2人の人生がナツミちゃんの目を通すことで不幸な作中作と片付けられてしまうことが一番気の毒に感じました。 どの選択肢を選んでも変わらないのは主役のナツミちゃんについても言えることで、彼女はずっとイマジナリーフレンドの意見に耳を貸しているように見えますが傍観者であることをやめる提案だけは頑なに拒み、リョウくんにもゲンキくんにも決して関わろうとしません。このあたりイマジナリーフレンド=ナツミちゃんのもう一つの人格と見ると、あとがきのキャラ設定も併せて切なくなります。が、どうもそれだけでは終わらないようで… プレイヤーは作中ナツミちゃんのイマジナリーフレンドという形で登場人物達に響かない言葉を投げかけ続けることになりますが、最後の選択肢および直前の行動だけ強制的にナツミちゃんを操っています。ゲンキくんに復讐を唆しているのもナツミちゃんの身体を乗っ取ったイマジナリーフレンドか、あるいはゲンキくんに乗り移った何者かでしょうか。そのタイミングでナツミちゃんも自分のイマジナリーフレンドを見失っています。怖。選択肢で物語が分岐するのは普通のノベルゲームと一緒なのですがメタ的にキャラクターに干渉する視点(プレイヤー→ナツミちゃん、ナツミちゃん→リョウくんゲンキくん)が複数存在することで選択肢を選ぶ行為がとても残酷な仕打ちに見えるのが面白いなあと思いました。 そして人の不幸な過去を覗く特殊な能力を持つナツミちゃんが人外的な出自ではなく普通の人間というのがまた痛ましくも面白い要素です。ナツミちゃんが人の不幸を愉しむきっかけもそういう能力に目覚めた理由も多くは語られませんが、イマジナリーフレンドの存在がナツミちゃんの人間像を裏打ちしその内情を想像しうるものにしていたと思います。一言でまとめると超エモいキャラでした。復讐エンドでは人と関わろうとしなかったナツミちゃんが"人の不幸を覗くだけじゃ満足できなくなった"という理由で人と関わろうとするのがなんとも皮肉が利いていて好きです。 あとリョウくんとゲンキくんの対称的なスチルがとても良い… @ネタバレ終了 この作品単体でも楽しいですがこちらを遊んだ後に前作を読むと温度差でチョコが蒸発します。 素敵な作品をありがとうございました。
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永代供養面白かったです! 終盤の盛り上がりも良く、読みやすかったです。ユーチューブにも感想述べさせて頂きました。