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8354 のレビュー
  • 白雪舞う夏の日々
    白雪舞う夏の日々
    生き様が真面目な兄と内弁慶な妹の日常の話。 説明文を読んだ時点では何だか真面目というかシリアスな雰囲気のお話かなと思ったのですが、実際には真面目に馬鹿やってるのが主な内容で、終始ほのぼのと二人の会話が楽しめました。 小雪にエモーションボイス有。オープニングの後に三種の小話の中から選んで進行する形式。 選択肢によって会話に変化があったりなかったり、そのまま最後まで内容が変わったり変わらなかったり、日常物として物語に大きな起伏はないのですが読んでいて面白さを感じさせるお話で良かったです。 何かと好みが違う兄妹なこともあって、特に食に対する拘り談義では読み進めながら自分でも同意したり同意しなかったり。こし餡の方が食べられる餡子嫌い派閥にして苦味ではなく甘味が駄目な抹茶味嫌い派閥なので、なんとも気が合いそうで合わない……! オープニングスキップなど、システム面でも全体的に選択肢の回収がしやすく配慮されていてありがたかったです。 あと兄貴が喋ってる最中に表情を変える所なども好きでした。どや顔するけど詰めが甘い幼さすき。
  • 春の姫
    春の姫
    弟の入学式の日に出会った転校生との日常と進展の話。 立ち絵があるのはヒロインの潮見さんだけなのですが、主人公の妹や弟も結構な頻度で登場かつ兄想いでフォローをしてくれて印象深かったです。 潮見さんは最初の頃は秘密というか隠すことが多い子という印象で、まあ出会って間もない距離感的にはそんなもんだよな、と思っていたのですが、この主人公詮索はしないと言うけど意外とぐいぐい行くぞ……! 個人的には某深海生物のくだりについて掘り下げる部分があったら面白かったかも、と思ったのですが何を掘り下げると言うのか……、付き合ったら水族館デートしそうだな……。 出会って勘違いもあったけど仲を深めてそして、という恋愛物としてはベタだけどベタだからこその安心感もあるような流れがしっかりとした物語で、周囲の応援もあったからこそ至っただろう最後には傍で見守った後にヒュウと囃し立てたくなるような二人でした。笑
  • 白夜想
    白夜想
    シナリオのトリックも見事でしたが、 それ以上に残った二人、脱落した二人の話をもっと読みたいと思いました。 会話というのは、人間らしさでもあります。 人間らしさを奪われた悲しみや苦しみ、 それに立ち向かう彼女たちの姿をもっと見て見たいと思いました。 そして、こんな世界でなお、相手を愛している二人。 抗うことができないルールの中で、懸命に 生きて、愛するという人間らしさを忘れない二人こそ この作品を象徴しているのではないかと思いました。
  • 向日葵に添えるアイリス
    向日葵に添えるアイリス
    花に関する素敵なお話です。 人は花に比べ必ずしも、長生きとは限りません。 早くして亡くなってしまう人もいます。 ですが、最期の時まで寄り添ってくれる存在が居れば 不幸とは言い切れないと思いました。 人が必ず死ぬように、花も必ず枯れます。 しかし、花はまた季節が来れば咲きます。 人間も同じで、死ぬ人もいれば生まれてくる人もいます。 そんな、季節の移り変わり、生命の移ろいを 綺麗に表現した作品だと思いました。
  • くじらの公式
    くじらの公式
    嵐の後の海岸に漂流していた記憶喪失の不思議な少女とイカダレースの優勝を目指す話。 主人公以外の台詞はモブも含めてフルボイスで、こちらの作品の為にロケ撮影された背景写真やオリジナル楽曲など全体として高いクオリティの作品となっております。個人的にはタイトルロゴでおおっとなりました。マルチエンド。 某有名アニメのキャラのパロディ(またはオマージュした)登場人物など全体として見れば最初はコメディ色が強く感じられますが、そう明るいだけの話というわけでもなく。ある意味で子供らしい嫉妬から始まる感情の縺れや事件なども時には起こったり。 それでも仲を深めて、少女くじらの謎に迫り、そしてイカダレースに向かっていく、決して一筋縄では行かないけれど真っ直ぐな子供達の感情が眩くも美しい物語でした。 これからプレイする方に向けてとしては入手したTIPSはMENUからも見ることが出来るので基本的には入手直後に見ることをオススメします。別視点で語られる断章など、見なくても進行自体に問題はない物なのですが間違いなく見た方が面白さが増すので……! あと揚げ立てのコロッケが食べたくなるに違いないので空腹時のプレイには気を付けてくれよな! でもスープは飲みたくならないと思います。
  • サマー・ロビン・ガール
    サマー・ロビン・ガール
    あどけなく純粋に笑う少女と時に戸惑い叛逆し苦悩しながらも生きていく嘗ての少年の夏の奇跡の話。 個人的に絶対に好きなテーマだろうなと前から思っていたのですが案の定でラストには泣きました。 以下、ゲーム本編のテーマに触れるネタバレ注意。 あとがきにあった曲の歌詞が見付からなくて唸っていたのですがカバーされた方の曲で「おとなになんかならないで」というタイトルを見付けたので歌詞をじっと読んでしまったりなど。 だけど彼女は大人にならないでとは願ってないんですよね。素敵な大人になれるよと心から信じられる強さがあるなら、身勝手に願いを叶える前に、周りを巻き込んででも大人になることが苦痛じゃない「今」を掴めたら良かったのにな、なんて。 やがて生きていく為には大人になるしかなくて、だから大人にならない為にはそうするしかない。望んで大人になれる人は、きっと、そこまで多くない。 寧ろ彼女こそ「大人」の元から巣立つという意味では大人になるべき子だったのではないかな、ともプレイ後に色々と考える中では思ったりもしました。その先は決して綺麗な物ばかりではないけど巣を捨て去って自由を得られる未来が駒鳥にもあったんじゃないかなあ。それでも縛られてしまうかな、どうしようもなかったかな……。 ふと目に入る見知らぬ子供達の姿こそ眩しくも羨ましいよね。それでも生きていく。切なくも素敵な物語でした。
  • 積層のAestivum
    積層のAestivum
    グラフィックがとても綺麗で、まずそこに惹きつけられます。シナリオにはボリュームがあり、最初はよく分からない状態で追いかける形となりますが、登場人物たちのやり取りが、徐々に物語を浮かび上がらせていきます。冬の世界に浸りながら、さまようキャラクターの物語が紐解かれていくのを見守っていく。そんな時間を味わえるゲームです。全体がもう、とても綺麗でした。
  • 「願いの果てのその先で」
    「願いの果てのその先で」
    時間逆行の力を持つ主人公が人見知りの少女に友達を作るため動き始める話。 こちらは体験版とのことで、まだ色々と謎が残る状態でエンディングとなっています。ゲーム内時間26日まで。本編だと随所に選択肢(とルート分岐)が入るのかな……? 最初サンプル画像における音無を雪子さんかと勘違いして何があって制服を着るんだろうとか思ってました。ちゃうわい。 その特異故に未来にも希望を見出せないまま生きている主人公が、超が付くほど人見知りであがり症な少女しもももも……ではなく霜森と出会ったことをきっかけに、少しずつ仲間が増えて賑やかになって行く日常の様子が好きでした。個人的には楓がすごく好き。 あと一瞬だけ出てきた冬月さんが絶対に良い人そうで気になりました。ゲームサイトの方を拝見したら細かく設定があったのでこれは活躍の場があるに違いない。 それぞれキャラクターが魅力的で、それが会話を繰り返していく中で生き生きと伝わってきて良かったです。どんな物語として収束するのかな、と未来もしくは別の行く末が気になるお話でした。
  • 博士の子 -eternal recurrence-
    博士の子 -eternal recurrence-
    博士と僕の関係がわかってから始まる物語はまた違った感じで受け取ることができて、いくつもいくつも…の演出のところなど絵と文の感じがマッチしていてぞくぞくしました。見ている私はすべてを知っているものになってしまうような、終わらない物語という作りがマッチしているストーリーでした。水彩の世界が良かったです。
  • 十二月のパスカ
    十二月のパスカ
    選択肢の無いタイプのノベルゲームで、1時間強くらいのボリュームでした。個人的に文体が好きで、心地よく最後まで一気にプレイできました。 社会的には許されない「愛」を求めていた少女、どこか危うく、虚ろなのにとても魅力を感じました。誤字も気にならない程度です。終始作品の世界観もシステム面と相まって綺麗にまとめられていました。
  • 小山内家の掟~引っ越し編
    小山内家の掟~引っ越し編
    かなり特異な事情を抱えた家庭のお話でした。 よくこの環境でひねくれなかったな、と褒めたくなる主人公が、物語を読み進める途中で次々に生じる 疑問やツッコミを、まるで見透かしたように的確にフォローしてくれるのは、ちょっとした驚きでした。 おかげでストレス無くプレイ出来ました。(分岐探しのローラー作戦以外は) この複雑ながらも愛すべき小山内家を、今回だけではその全容を把握しきれなかったので、出るであろう 続編での補足に期待したいですね。
  • 積層のAestivum
    積層のAestivum
    探索ありノベル。探索は前半のみで、後半は物語の世界にひたれます。 とにかく豊富なグラフィックとサウンドがすごくマッチしていて、世界観を盛り上げています。主人公の男の子も女の子みたいでかわいい。 重めの物語で、ボリューミーですが、一気にプレイしました。 ラストはすばらしかったです。
  • 十二月のパスカ
    十二月のパスカ
    一本道のノベル。 スタイリッシュなサムネイルの印象のまま、画面のレイアウトや楽曲、エンディングにいたるまで世界観がしっかりしていて、作品への没入感を高めます。 シナリオは、淡々と進むかと思いきや、時々萌え要素などを含んでいて意外でした。 終わり方がよかったです。
  • 十二月のパスカ
    十二月のパスカ
    サムネと特徴的なタイトルがずっと気になってたゲームでした。 シナリオが読みやすくて結構なボリュームがあるのにサクサク進められたのが好感。キャラデザも印象的でカッコ可愛い感じです。 ホラーのようで、哲学的で不思議な読了感がありました。 個人的には割と好きなタイプのエンディング。 あと、強制おねぇちゃん呼びのシーンはちょっと萌えました(笑
  • 紅乙女
    紅乙女
    う つ く し い ! 以外の言葉が出てくるか?いや、出てこない! エンディングロールまでもが丁寧に演出されている素敵な絵物語でした。余韻の完璧さは必見です。
  • 白夜想
    白夜想
    シナリオ・スクリプト等担当の藤崎です。 昨日がハロウィンでしたので 白夜想でハロウィン(あんま関係ない)ネタ描きました。 ネタバレ含みますので、 未プレイの方は上の 「ゲームをプレイ」 からゲームを起動なさってくださいw
  • 紅乙女
    紅乙女
    これはノベルゲームだろうか?違う! これは21世紀の「絵巻物」である。 優艶な景色、心悲しい物語、そして幾多の歴史への尊重。 息を呑む色使い、紅姫の艶やかに圧倒されるばかり。 間違いなくこれは「文学」と言えるであろう。 マウスをクリックする度にドキドキしました。 これをプレイしたあなたはその日に古典文学について興味を抱いて調べるでしょう!
  • 積層のAestivum
    積層のAestivum
    ご感想、ご意見くださった皆様、本当にありがとうございます。 皆様のお言葉が励みになります! また、不具合のご報告等は修正済みであったり修正予定に加えたりしているので、 ご連絡いただけると大変助かります! この度は本作品をお手に取っていただき、ありがとうございました!
  • 博士の子 -eternal recurrence-
    博士の子 -eternal recurrence-
    やわらかいタッチの、すこし悲しいノベル。 一週した、ということにしばらく気がつかなかったのですが、彼の人生もそうなのかもしれないと思いました。 ずっと変わり続ける水彩の背景が飽きなくて面白いです。
  • 天使の願うもの
    天使の願うもの
    病弱で入院している恋人との天使に憧れた話。 綺麗で可愛いイラストとシーンに合った音楽がとても美しい作品でした。特に音楽ではエンディングテーマが好きです。 それフラグフラグなどと途中あわあわしたりもしましたが、シナリオの方では読み進めていく内に分かってくる熾乃の一途さが良かったです。そういうことだったのね。 大凡の物語が病院内と思い出だけで完結しているのも熾乃の生きる世界の狭さを表しているようで。 あまりに多くを託されながらも大人として親として生きていく、おば、お義母さんが好きでした。