ドラマ
8364 のレビュー-
青い鳥は籠の中>夜は行くさん、ありがとうございます! 見た目に反して強い子です!(表層だけ)
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はらぺこりんちゃん有名な某絵本を連想させるようなタイトルに、まるで子供に向けて語り掛けるようなナレーターの言葉。 けれどゲームを始めるとすぐに感じられる違和があって、どきどきしながらプレイさせていただきました。 周回とエンディングの構造が独特で面白かったです。ハッピーエンド……ほんとにハッピーエンドかな……? からの。 脚を映しているイラストがすごく好きです……。バッドエンドの視点を引いたような構図には何だかぞくりとしました。 どんなに……な親でも、それを他人に言われるのは嫌だしそんなふうに言われてしまったら認めたくなくなるよなあ、と思わず感じてしまった癇癪のシーンも、りんちゃんの子供感を感じられて良かったです。
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RADIANT*SIGN特に秀でた個性はなかったものの努力と根性は人一倍の夏姫ちゃんをはじめとした5人の女の子アイドルユニットの物語です。 システムやUI、エピソードの切りよくコンパクトな見せ方など、いい意味で最近のソーシャルゲームのようだと感じました。 私はPCでプレイさせていただきましたが、スマートフォンで遊んだらもっと没入感が高そうだなと思いました。 ストーリーは王道のサクセスストーリーでありつつ、メインの女の子それぞれのキャラや役割がしっかりしているので飽きることなく進められました。 「憧れ」から始まったアイドル活動ではありますが、活動を通してそれぞれの信念や目標などがわかってきて成長していく様は、見ていて本当に元気づけられました。 「幕間」というメインストーリーを補完するエピソードが用意されているのも深く彼女たちを知ることができて良かったです。 キャラクターでは特に望織璃さんが推しです。一見ふわふわおっとりしていますが聡明で何でもそつなくやってのけるところが素敵です。つよい。 またキャラグラフィックもかわいく、ライブごとにきちんと衣装が用意されていて感心しました。特に初ワンマンの時の衣装がかっこかわいくて好きです。 総合的にゲームのそれぞれの要素に強いこだわりが見られクオリティが高く、本当にSeventh Heavenは存在して彼女たちの活動を応援させていただいている錯覚に陥りました。 彼女たちの今後の活躍をもっと見たいです。 まさにきらきらとした星たちのような素敵なアイドルの物語でした。 素敵なゲームをありがとうございました!
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BRADLEY(ブラッドリー)本編はもちろんなのですが、エンドロールまで映画のようで素敵でした。 ゲーム自体とってもおしゃれで、プレイヤーによっていろいろな解釈ができそうな所も楽しいし、魅力的だなって思いました。
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織リシ心ノ果テニ言葉で人を操ることができる能力を持つ主人公・柊が、同級生・芽依の自殺を止めてしまったことにより始まる物語。選択肢はなく、1時間程度で読了。 自己中心的になりがちな正義感・学校という閉鎖的な空間で起こりうる過激な集団心理・無関心など、いろいろな内容を詰め込んでいる作品です。陰鬱な展開が続き、結末も良いものではないので、人によって好き嫌いが別れるかなと思います。 しかし、個人的にはずっしりと心に残る、魅力的な作品でした。救う側の責任など、いろいろ考えさせるものがありました。柊の決意が、今度こそ達成できるように祈るばかりです。 個人的に良いと感じたのは芽依です。悲劇的なヒロインの部分がありつつも、周囲の人間を惑わせてしまう悪女的な部分が混在しており、とても印象に残るキャラクターでした。また、危険な匂いを漂わせながらも、天然な部分を出している妹の美夜も素敵でした⋯⋯! 二人の立ち絵もスタイリッシュで可愛らしく、惹かれるものがありました。
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写真部の幽霊部員まさしく幽霊部員な彼女と、友人を亡くして悔やみ続けている先生の、とどまり続けていた想いを昇華した美しい作品。 彼女の存在、そして先生の後悔と、そして主人公の想いが、綺麗に納まった一作でした。 普段ゲームで泣くことってないんですけど、ちょっとだけウルウルしてしまいました… でもデウスマキナちゃんまじで普通に人間なのだろうか…w すっごい気になるww
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マッチ売りの美少年先に原作エンドを見てから、もう片方の選択肢へ。 片やマッチの灯の温もりを、片や繋いだ手の温もりを、じんわりと感じるような切なくも温かい物語でした。 美少年と美少女なイラストも非常に可愛らしくて、それからスライドメニューUIも好きです。 おまけは本編の雰囲気とは少しだけ変わりますが、やっぱり~? と思うようなほのぼのにやにやで可愛かったです。
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せめて、笑ってくれたなら。誰しもが「悲しみ」に耐える力を持ち合わせていない。 例え他人の苦しみが楽しいような人間でも、己のことに関しては騒いではいられないはず。 どんなに達観しているか鈍感そうなのかにしても、「悲しみ」を耐えられはしないのです。 そしてほとんどの人間が、悲しみの中でしか生きていけないのが現状なのです。 鳥の様に空を飛び、魚の様に水を支配し、太陽のようなエネルギーを再現し、…しかし己の体一つ満足に自由さを得られない。 私はこの作品の中で「悲しみ」に生きる人間がどう行動していくか、という深いテーマを感じさせられました。 一つの出来事を多方向から見た光景。実に内容量も豊富で素晴らしかったと思います。 素晴らしいひと時と得難い感動を、ありがとうございました。
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私の兄貴はワンと鳴くいろいろと残念だけれど明るく優しい兄のハルくんとそんな兄に素直になれない妹のカスミちゃんのお話です。 基本的にコミカルな雰囲気で楽しく読み進められたので、そのおかげかラストの展開がぐっと引き立っていたように感じました。 「どうしてかな?」と思うことは多々あったのですが、そのどれにもきちんと理由があって読後感が良かったです。 何だかんだ言ってもお互い想い合っていたハルくんとカスミちゃんはとても素敵な兄妹だなと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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ツヅリマツリ高校生の少年が、田舎の町で女の子に出会い、一緒に過ごすお話。ビジュアル面含め、素朴な夏の良い雰囲気が感じられて良かったです。 お話の構成も良かったと思います。少しずつ真相が見えてくるので、どんどん読むのが楽しくなりました。盛り上がるべきところでちゃんと主人公が格好良く活躍したところも好きなポイントでした。みのりちゃんはかわいいですね。カレーを食べるシーンが特に好きでした。
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BRADLEY(ブラッドリー)クリアいたしました。 感想コメント得意ではないので後ほどまたゆっくり語りたいと思います。 映画のようなゲームでした。
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葉鳴とにかく言の葉が美しかったです。哲学めいた独白。 樹と風を中心とした言い回しが多くて、観念的、どうしても理解が及ばずに二周してきましたが、それで内容を理解できたかといえば、きっと、そういう訳ではないと思うのですが。 ただ、ひたすらに美しい文章なので、その独特の雰囲気を味わえる素敵な一時でした。
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色のない世界色を失った僕と、色を感じることのできる少女の物語。 暗い設定であるにもかからわず、日常シーンではテンポのいいふたりのやり取りがとても微笑ましかったです。 中でも「なんだかわからないけどなぜかツボに入る」描写が印象的。ヤッホーの下り好きだなぁ。 完全にサムネとタイトルでプレイを決めたんですが、ありがとうございましたというより、ご馳走様でしたという言葉の方がしっくりくるくらい私好みのお話でした。ご馳走様でした。
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一欠けらの優しさを新入り時代って、本当色々思うところあるんだよなぁと 昔の自分をしみじみ思い出しながらプレイしました。 テーマが比較的重めですが、 文章が読みやすく、物語の裏に優しさを始終感じられたので 最後まで進められました。 また、さりげなく演出も練られていて良かったです。 あと、クマさんが可愛いので、 未プレイの方は是非プレイして癒されてください^^
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しがない高校生の日常タイトル通り、ある高校生の日常を描いた作品。僕も、あまり楽しくない高校生活を送っていたので、結構共感して読めました。誰も来ない場所、知っている人が誰も来ない場所を求めるのは、今もあまり変わりません(笑) ストーリーも興味深いですが、作者さん自身にもすごく興味がわきました。どんなお気持ちで本作品を作ったのか……。個人的には、やはり「怒り」はあるのではないかと思いました。社会に対してだけでなく、自分に対しても、ですね。他の作品もあれば是非読んでみたいと思いました。
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神様の存在を忘れた巫女忌み嫌われた神様と明るく元気な巫女さんがひと時を一緒に過ごすお話です。 良くも悪くも人間臭い神様だなと思いました。 「人間の信じた姿が神様の姿」ということですが、きっと神様の元々の性質が優しく慈悲深いから妙恵さんも理沙ちゃんもこの神様を信じてお仕えしようとしたのだろうと思います。 選択肢のようで選択肢ではない選択肢はとても心が痛みました。 人を見守り幸せを願うのが神様の仕事かもしれませんが、あの行動は神様もきっととてもつらかっただろうと思います。 理沙ちゃんがいて少しの間でも楽しい時が過ごせて良かったのか…それとも孤独が増してしまったのかということを考えると切なくなります。 神様を信じて好きでいてくれる人が増えてくれればいいなと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!
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マッチ売りの美少年優しい少年の心にほっと温まる作品でした! ほんわりしたタッチの絵柄がとても可愛いです。 ピンクのもふもふ冬服のリリーが特に可愛かったです(*´ω`*) システム画面も綺麗で、物語中画面に雪が降ってるのも雰囲気に浸れました。 題材こそ誰もが知っている童話ですが、 主人公ミラーチェがマッチを売っている背景や 彼だからこそ見えるマッチの炎の風景がよく描かれていて、 しっかりと独自の作品になっています。 お父さんやリリーを想うミラーチェ、彼を想うリリーの優しい心に胸を打たれました。 一方のENDはとても切なかったですが、どちらのENDも好きです…。 素敵な作品をありがとうございました!
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西の奇蹟大阪の西成区に住むホームレスの恵介が、謎の組織に追われている少女マイと出会い、巻き込まれるような形で彼女が目指している「あべのハルカス」へ向かう物語。 導入部分が秀逸で、「おおっ! これは面白そうだぞ!」と思い、そのまま最後まで一気に読んでしまいました。ジャンルはSF要素の入った現代ファンタジー。時間は30分程度で、全3ルート鑑賞済。立ち絵はLive2Dで出来ており(スチルもあります)、さらにフルボイスとなってます。 巻き込まれた形になりながらも面倒見の良さが隠しきれない恵介、とある覚悟を背負いつつも健気に恵介と接していくマイ。2人とも好感の持てる人柄で、トゥルーエンドの内容は素直に「あー良かった!」と思えるような内容でした。スチルもすごく暖かかったです。 未プレイの方は、ぜひやってみてはいかがでしょうか。 最後にバックログにつきまして、自分はPCでプレイしましたが、可読が難しい状態になっていました(2019年10月24日現在)。プレイをされる際、その部分は注意した方が良いかもしれません。
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美しき人同じ文章でも演出次第でこんなにも変わるなんて…。 とにかく事前情報なしでプレイしてもらいたいですね。
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僕と君は、希う。あっすき。とても好きです。すごく好きな物語でした。 良い関係性だなあと思いながら最初に上選択肢エンドを見て、別れ際の一言が言える関係性、すごくいいなあと思ったのですが、そのあと下選択肢エンドを見ると関係性の中身に更に深みが増して、思わず良い意味で唸りたくなりました。 この言葉で纏めるのは少し違うかとは思いますが、それでもマサトに大人になりたくない子供の概念を感じてしまって、すごく好きです。 この一言が言える関係性すごくいいな、と思っていた言葉の背景にあった、ふたりぼっちの希い、夜の理由、その描き方がズルイほどに美しく丁寧で、どこか儚いのに鮮烈で、なるほど、この二人の関係の永遠を願ってしまいます。 どうぶつビスケットの思い出が例として出される所などもセンスを感じて、すごく好きでした。 おまけの追加にどこまで周回数などの関係あるのか分からなかったので、まだ見れていないものもあるかもしれませんが、とりあえずコンビニの追加シーンまでは拝見させていただきました。 ツバサがコンビニに行ったってことは、あれだよなあ、とは思っていましたが。それを軽く笑うだけで流せることこそ「やさしいところ」の顕れでもあっただろうに、それでも傷付いてしまう心はあるんだよなあ、と。 まさしく、この二人だと思えるイラストもすごく良かったです。マサトはかっこいいし、ツバサは綺麗だな……。 とても素敵な物語でした。ありがとうございました。