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7836 のレビュー
  • さらば劇薬
    さらば劇薬
    平田の魔術に嵌りました…!
  • 夢幻の秋
    夢幻の秋
    趣を感じるタイトル画面だったので、読ませていただきました。激しい主張をせずに物語を引き立たせている背景画像、雰囲気に合った見やすいフォントなど、丁寧な作りでした。 @ネタバレ開始 冒頭小夜さんが鶺鴒を踏みつぶしたときに、「私は私を」という描写が出てきます。怪我をして逃げることのできない姿が、自分と重なって見えた。だからその自分を消すために、小夜さんは鶺鴒を踏みつぶした。 この部分から察するに本来の小夜さんは、鶺鴒のような、教鳥、恋教鳥、嫁教鳥と似た側面を持った存在であったのだと思います。そう考えると、美樹さんが小夜さんを美しいと感じていたことも、豪農の人間であったことにも納得ができました。 しかし鶺鴒は、周りの目を気にして何もできなくなっていた。その人間は、羽を怪我して尾を振るばかり。 物語の展開としては、自分を踏み潰したから小夜さんはこの結末を辿ったように思えます。しかし小夜さんは、自分を踏みつぶす前から既に、理不尽さを感じていました。 「めそめそ泣いていないで、シャキッとしなさい! お姉ちゃんはしっかりしているんだから、もっと見習うのよ!」 セリフにしか描写されていないですが、この段階で小夜さんは泣いていますからね。 これを踏まえると、踏みつぶす前からこうなることは決まっていたのではないかとも思いました。 もし違う道があったとするならば、あのとき踏みつぶすのではなく、助けていた場合でしょうね。鶺鴒は小夜さん自身ですから、自分で自分を消すのではなく、救うことを選んでいれば、鶺鴒が持つ側面を、その在り方を持ちなおすことができたのではと思いました。 しかし小夜さんは、自分を消した。自分が持っていたものをすべて消して、理不尽から解放されるはずだった。 しかし現実はそうはいかなかった。友を失い、輝いていた時間を失い、わずかな希望も潰えて、居場所もなくなって、そして今度は、きれいに自分を消してしまう。 手描きの文字から人の心を感じることを好んでいた小夜さんが、その文字によって傷つけられるというのは皮肉な話ですね。 あなたは知らないうちに、誰かを傷つけてはいませんか? 最後の最後で、それを身をもって美樹さんに教えてしまうというのが、何とも。人間よりもはるかに一生が短く儚い存在が、その命を終えた姿を見ているような気分でした。 手紙を見たあと、「顔を上げると、窓の外を鶺鴒が飛んでいた。」とあります。これはあのとき、自分をつぶしていなかったらあったのかもしれない、「またね」の続きなのかなと思いました。自分を消さずに、ゆっくり時間をかけて羽をなおした場合の、小夜さんなのかな……。 @ネタバレ終了 丁寧に組まれたお話でした。 ありがとうございました。
  • 夢幻の秋
    夢幻の秋
    【夢幻の秋】読了させて頂きました。 とても上質で、とても上品な装丁のされた物語を読ませて頂いたように感じます。タイトルバックの背景の様に、静々とした物悲しさを湛えつつも、どこか郷愁を感じる鮮やかな世界に浸ることが出来ました。ありがとうございます。 作中の写真がとても鮮明で、1枚1枚に趣あるチョイスなのですごく目に優しかったです。思わず背景が変わるたびにメッセージウィンドウを消して、その場面に彼女たちを投影しました。 昔懐かしい立ち絵無しの「サウンドノベル」で、グッと心を惹きつけて先を読ませるお話です。30分程度で読めますので、短時間で良質なシナリオを読みたい方にはぜひおすすめです。 -*-*-*-*-*-*-*-*- 以下、ネタバレあり -*-*-*-*-*-*-*-*-*- @ネタバレ開始 ◆ 秋空の物悲しさを感じる良質なプロット ◆ 最初の独白から彼女、白雪小夜の物語りかなと思わせつつ、主人公(視点)は矢草美紀の目線から語ることで、このプロットにミステリアスな謎が散りばめられました。 なぜ、彼女からの手紙が来なくなったのか?  なぜ、あの時彼女は足元を気にしていたのか?  なぜ、彼女は自らその道を選んでしまったのか? そういった小さな謎(意識)が読み手の心をくすぐって、一気に最後まで読むことが出来ました。あっという間の30分の出来事で、上品な甘さの食後のデザートのような感覚です。 最後まで読み終わって、時系列を整理すると腑に落ちる。という構成が見事でした。短い時間ながら程よく過去の思い出が差し込まれて、それがクドくなく、彼女たちの想いに触れることが出来たと思います。 ◆ 美麗な背景と落ち着いた音楽 ◆ 写真選びの大変さは身に染みて理解しているのですが、サイズとか鮮明さはなかなか欲しいのがないので今回全てしっかり選んだんだろうなと推察します。 今回の背景はどれも素敵でした。音楽も落ち着いたものが多く、夜に晩酌をしながら読む読書としても最高でした。 ◆ 「鶺鴒」が誘う結びのお話 ◆ 本編が終わって、タイトルに戻ってきたときに鶺鴒のアイコンがいた時に、えもいわれぬ感動がありました。 きっと誰もがクリックしてしまうと思いますが、そこから始まるその後の結びが、教訓的でもあり、最初のオープニングに回帰するということもあり、素敵な結びでした。 -*-*-*-*-*-*-*-*- 以下、ネタバレあり -*-*-*-*-*-*-*-*-*- @ネタバレ終了 システム面で思ったことが一つあります。バックログの背景が、文字と同系色なので少々見づらかったです。 あの古文の印象的な背景ではあるのですが、私のようなバックログをよく見返す人(少数だと思いますが)には少し不便でした。 この物語の最後の余韻として、読んでみたいストーリーは後日談より、きっと美紀の人生の分水嶺であっただろうあの日、小夜と一緒にいることを選んだ美紀のIFストーリーでしょうか。 どちらの視点でも、幸のあるストーリーであることを願っています。 素敵な物語をありがとうございました。
  • 1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)
    1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)
    短いながらも雰囲気を強く感じさせる作品でした。背景やBGMや効果音、演出が凝っていてこだわりが感じられました。
  • 今宵、忘却列車にて。
    今宵、忘却列車にて。
    ※全END回収済みです! 七夕や夏なのに涼しい夜の星が綺麗な日にやりたい作品でした! 薄幸そうな美少年と主人公の二人の物語は、なんというか透明な飴細工みているような気持ちで見ることができて、とても楽しかったです! 素晴らしいゲームをありがとうございました! 楽しかったです!
  • さらば劇薬
    さらば劇薬
    30分程でエンド回収できました。面白かったです! 演劇らしいタイトル画面、スポットライトなどの演出がとてもよかったです。 イラストが綺麗で、キャラもかわいらしく魅力的でした。 終盤の展開も予想外で、どこまでが演劇だったんだろう…?などいろいろな解釈ができる作品です。 個人的にはマチネさんが好きです。 ありがとうございました!
  • ちゃーちゃん事件です!
    ちゃーちゃん事件です!
    高校生のミワとちゃーちゃんが図書室で見つけた1枚の写真の真相を探るお話でした。写真の人物は何者か、写真の裏に書かれた『止マッタ 時間 校舎裏 大楠ノ下テ動キダス』という文章はどういう意味があるのか?という謎が楽しめました。 青春や友情が描かれた心温まる作品でした。 終盤で挟まれる曲の演出が良かったです。
  • 能面な、先生
    能面な、先生
    相手に期待を抱いては落胆する花と、無意識に格付けする友人サイドの描写がとても胸に刺さるシナリオでした。 友人から存在を軽視されるのって、イジメとは別次元の辛さですよね。 だからこそ、先生の(とある過去があったからこそな)言葉がとても響き、ラストで花が変われた描写と、明るい未来があるだろうな締めに暖かい余韻をいただきながらなクリアでした。 花と先生が今後、どんな関係になるか、色々妄想できるところも大好きです!
  • 1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)
    1MINUTE IRREVERSIBLE(ワンミニッツ・イリバーシブル)
    変わらない運命の中で選択肢を選ぶお話。2エンドともプレイして10分ほどでした。短いながらも深い印象を残してくれる作品でした。 @ネタバレ開始 どちらのエンドも運命は変わらない。それこそが本作品の最大の魅力なのだと思いました。様々な見方ができるのでしょうが、個人的には「happy end」には違いないと思いました。「死を免れないのは我々も同じだもんな……」等、色々なことを感じさせてもらいました。 @ネタバレ終了 あえて余計なものを書かない文章も、本作品の魅力を高めていたと感じました。重厚な雰囲気のBGMも大変良かったです。個人的には、イヤホンを使ってのプレイをお勧めいたします。
  • 東雲に霞む
    東雲に霞む
    まず何より文章が読みやすい。ここが大変素晴らしかったです。。 全編プレイすると1時間近くかかりますが、テンポ良く進んでいくので 時間を忘れて読み進めることができました。 扱っているテーマはただ重いと思います。 ただキャラクターたちの性格のおかげか、作品全体の雰囲気は 明るすぎず、暗すぎない感じなので後味の悪さはありませんでした。 @ネタバレ開始 物語の結末も大団円のグッドエンディングではなく。 全体の雰囲気から飛躍し過ぎない感じがして個人的に好みでした。 @ネタバレ終了 一部ショッキングな表現があるので万人受けはしないと思いますが、 お話はとても良く出来ていると思います。
  • MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    海賊嫌いのダニエルとその妹のエヴァ。彼らが海賊たちの船に乗ってしまうところから始まる物語。全部で1時間半ほどで読了できました。 最初から最後までずっとワクワクしながら読める物語でした。そもそも、海賊を描いたノベルゲームをあまりプレイした覚えがないので、僕は開始前から少しワクワクしていたのですが(笑) 個性的なメンバーとの出会い、そして「未知なるものが待っているのだろう」という雰囲気のおかげで、冒頭から一気に物語に引き込まれました。また、その後の冒険もまったく予想できない展開を見せてくれて、大変面白かったです。 また、そうした冒険を描きつつ、ダニエルの内面の変化を描き続けた点も大変良かったと思います。彼が変化することで迎えたラストは、清々しい気分になれました。 本作品が楽しく読めたのは、キャラクターが魅力的なことも大きな要因だと思います。「海賊なんだけど、どこか憎めない」人々ばかりで、エピソードが増えるたびに愛着がわいてきました。主要キャラは全員好きですが、個人的にはヴィオラが1番好きです。でも、印象が強いという意味では、ぶっちぎりでレイさんです。夢にも出てきそうな予感……(笑) 総じて、ワクワクがたくさん詰まった作品で、「読んで良かった」と心から思えました。冒険ものの物語を求めている方には特におすすめです。
  • 美少女たちの同人活動日記
    美少女たちの同人活動日記
    ノベルゲームを愛する少女たちの交流の物語。15分ほどで読了できました。自分もノベルゲームを作る人間なので、共感するところも多いお話でした。初めて会う同士なのに、好きなことになると熱く語り合えてしまうのは「オフ会あるある」ですよね(笑) ひとつ疑問に思ったのは、彼女らが使っているゲーム開発ツール。「ひょっとしたらティラノ〇ルダーなのでは……?」と気になって、夜しか眠れません。
  • あなたの命の価値
    あなたの命の価値
    児童養護施設を舞台にしたお話は、とてもデリケートなので扱うのは慎重にするために、下調べに基づいたテーマ性が必要だと考えています。 今回の主要人物は誰を主人公にしてもシリアスであり、傷を糧として未来を切り開いていくお話に出来たと思いますが、勇気を主人公に据えたのは象徴的だと思います。 前半のルート分岐は様々な可能性を見せてくれます。こういった構成は数多のゲームでも顕著ですが本作は、本ルートへ至る為のパラレルというより、登場人物たちの奥行きを描写するために必要だったお話だと思います。主人公モテモテなのはどこの世界でも同じですね(笑) この物語は、全体を通して見ると映像作品のような流れていく景色を見るという感覚でした。逆に言えば、もう少し一つ一つの場面での会話に膨らみがあっても良かったかなという印象です。 しかし、物語というものはその多くが「主人公の人生のほんの一幕を描くもの」と定義するなら、細部の密度よりも、スムーズな展開の方が好まれるのでしょう。 夏美ルートが本編と思って、ぜひ本腰を据えて読んでみてください。 それでは、以下ネタバレありです。 @ネタバレ開始 ◆音楽との親和性◆ 制作にあたり、OP/EDも含めたBGMたちは有料のものを揃えていて、物語を十二分に演出していました。 やはりノベルというものに「音楽」という要素は欠かせません。そのクオリティの高さと、親和性の高さは、身をもって経験しています。 特に作詞もそうですが、一番物語を理解している書き手が文章以外の所にも気を配るのが一番物語として違和感がないと思っています。主題歌もすごく印象 的でした。 また、オープニングがアニメアート(ムービー)だったのも驚きました。その流れが、生まれてから成長するまでの壮大なものだったのは物語を包括的に演出していたと思います。 ◆過去との決着◆ 個人的に一番グッと来たのは、心に傷を負っていた者同士が伴侶となり、それぞれに過去との決着(両親との決別)をするシーンがあったことです。 それは克服であり、文字通り決着です。人が前に進むためにけじめが必要なのは、過去に心を置いてきてしまっているから。 トラウマが最たるものですが、「フロイト」か「アドラー」かでその道は大きく分かれるのだと感じています。まぁこれは蛇足なので割愛します。 感謝と決別、とても印象深かったです。 ◆意味のあるバッドエンド◆ 昨今、というより僕がフリーノベルを嗜むようになってから15年くらいずっとですが「意味のないバッドエンド」が置いてある物語が多いです。 死んで終わり、間違って終わり、何かを失敗して即終了。それは物語において可能性の一つですが、果たして必要なのだろうかと。ゲーム性の弊害ですね。 しかし、この作品にあるたった一つのバッドエンドは「意味のあるバッドエンド」だと理解しています。「断ち切れない、4割の親」というエンディングタイトルが示すように、しっかりとテーマ性を維持しつつ問題提起もしている結びでした。 僕はハッピーエンド至上主義ではありませんが、バッドエンドに関しては「意味がある」ことが大前提だと考えています。逆説的にいうと、バッドエンディングを書いてくださってありがとうございます。 ◆タイトル回収が智恵理先生◆ あとがき2で、智恵理先生がタイトルの意味を回収するところが、浦田さんの感性の一つでオシャレだなと思いました。僕だったら本編で主人公に意味を持たせてしまいがちですが、これも一つ面白い演出でした。 それが大結びとなって、物語の箱の蓋を静かに閉じられました。 いえ、逆ですね。物語の蓋を閉じたら、蓋にタイトルが書いてあった、というのが正しい表現です。ありがとうございました。 @ネタバレ終了 長々と書いてしまいましたが、テーマ性もさることながらシリアステーマはどうしても自分との過去と照らし合わせてしまいがちなので、時に目頭が熱くなることもありました。 読み手によって物語は表情を変える、そんな素晴らしい物語りをありがとうございます。 僕もいつか、主人公の半生を描くような壮大な物語を書きたいと思わせてくれる力作でした。 そんな「勇気」をくれたお話でした。
  • 僕たちが爆発するまで あと1分
    僕たちが爆発するまで あと1分
    凄かったです。 これを7月5日にできて良かったと思います。 めちゃくちゃ泣きました。
  • MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    面白かった!まずは音楽が良い。ビジュアルも良い、導入部分でワクワクする。 心配性のダニエルがどうしてそうなったのか、どうしてそこにいるのか、シナリオを追っていくうちに明らかになっていくのが面白くて、どんどん進んでしまうし(セーブが無駄になる 笑)、出てくるキャラもみんな魅力的。 約1時間半、長いかな、と思ったけど、あっという間だった!!
  • 出血大サービス
    出血大サービス
    心也さん江 プレイありがとうございます。 ちょっと厭な感じが残るお話しかも知れませんね。 ほっこり出来るお話もあるので、気が向かれたら、またどうぞ。
  • 出血大サービス
    出血大サービス
    なんとも後味が悪い。けれど教訓にさせていただけるお話でした。 奇妙な読後感。
  • 僕たちが爆発するまで あと1分
    僕たちが爆発するまで あと1分
    とても丁寧に作られていて、少し泣いてしまった。良いゲームです!
  • MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-
    イラストも演出もほんとに最高!大好き!イケメンたくさん出てくる!なのに女キャラも可愛い!最高か? とにかくプレイしてみてほしい!
  • 監禁部屋からの脱出
    監禁部屋からの脱出
    @ネタバレ開始 ゲーム開始の騒音にドキドキいたしました。 真相には想像の余地があふれております。