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7843 のレビュー-
GARAKTA ROCKERS - 1st ALBUM -海外の児童書のようなイラストと雰囲気が魅力的な作品。 押せ押せなくっぴーちゃんにやられ気味な主人公…かと思いきや、案外我の強いタイプだったので二人の掛け合いは見ていて楽しかったです。 バンドを題材にした作品なだけあって、使用されている楽曲もどれも素敵でした。 @ネタバレ開始 クスと実力のある自信家が好きなので推しはノイズになりました。ごめんよロッカーズ…。 くっぴーちゃんに挑発され、生徒達の前でアカペラで歌いだす主人公がかっこよかったです。
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堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~曼殊沙華と、たくさん出てくるペンギンたちがとても可愛かったです。 @ネタバレ開始 可愛かったけれど……全体的にやはり、えげつないというか怖いと言うか、絶望的な世界観でした(そこが良いのですが)。 前作時よりも、曼殊沙華に感情があって、人間らしくなっていたのが感慨深かったです。 人間ではなくなっていたのに人間らしくなったと言うのも皮肉な話ですが、どんな形であれ、二人が幸せになれてよかったなぁと思います。 妄信的に一途なアル君が特に好きです。あそこまで誰かを想い、想われてみたいなと想いました。(だいぶ物騒ですが(笑)) @ネタバレ終了 純愛でした……!
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そして僕らは世界を壊す約3時間で全ルートクリアしました! 端正な文章と美しいグラフィック、洗練されたUIなど魅力が詰まった作品でした。 主人公の梓くんはとてもしっかりしていて、年下の従兄弟、隆之介くんの支えになっています。隆之介くんはつらい子供時代のせいでトラウマを抱えていて… @ネタバレ開始 読み進むうちにふたりの関係が明らかになっていきます。 お互い相手なしではいられないし、お互いをとても大切に思ってるけど、少し息苦しいような、閉塞感を覚えるような関係のように感じられました。 ガラス細工みたいな男の子ですね、隆之介くん。 梓くんの少しシニカルな感じ、とても好きです。 隆之介くんもですけど、梓くんも繊細な子だなと感じました。 もしかしたら梓くんのほうが隆之介くんに依存してるのかも?と想像してしまうシーンもあり、ハラハラしながら読み進めていると、突然一周目の終わりがきてしまいます。 ここから選択肢が出るようになって、何度も世界を変えようとする梓くんにすっかり感情移入してしまいました。 つらい時間と、つかの間の楽しい時間。 そしてタイトル画面が変わったとき、鳥肌が立ちました。 これまでの謎が回収されていき、物語が大きく動き出します。 怒涛の展開でした。いまだに放心状態です…。 様々なシーンが印象に残っていますが、個人的には冷蔵庫から出てきたうさぎのリンゴに胸をうたれました。 隆之介くんを救いたかった梓くんと、梓くんを救いたかった邑井さん。 どちらの気持ちも理解できて、切なかったです…。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。次回作も楽しみにしています。
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死ぬよりもつらいこと非常に重いテーマに真正面から向き合った作品です。 ここまでシリアスなゲームは過去にプレイしたことがないかもしれません。 プレイ中はともかく胸がえぐられるような感覚が続きました。 精神的に不安定な方は落ち着いている時にプレイしたほうが良さそうなくらいです。 作品を通じたメッセージはとても深みも納得感もあります。 生きるって本当に時として大変でつらいことがありますので、 簡単に幸せな、前向きな描写をするよりも心に突き刺さりました。 エンディング曲も一言一句しみわたりました。 タイトルは少し納得いかないな、と思っていたのですが、 ラストのシーンでこれ以上ない形で腑に落ちました。 そういう演出だったのですね。素晴らしいと思いました。 たくさん用意された音楽も自作というのは非常に驚きました。 他のゲームでは味わえない体験が得られました。 素晴らしい作品をありがとうございます。
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今宵、忘却列車にて。切ない、やさしい、儚い、そんな言葉が似合う物語です。 柔らかいタッチのイラストにSEやUI、がシナリオに合っていて 世界観に入り込みやすく、丁寧に作られた作品だと思います。 @ネタバレ開始 橘くんから真実を聴いている間、彼の見ている「夢」が タイトル画面のあの情景だと知った時、切なくなりました…。 そしてトゥルーエンドで彼の本音を聞けたとき、やっと 彼が救われるのかな…と期待してからのトゥルーエンド…。 しかし橘の親友を想う気持ちからすると、その選択が 当然なのではないかと思います。 勿論どこまでもやさしい彼のその後を想うと少し悲しいのですが…。 @ネタバレ終了 制作お疲れさまでした。
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東雲に霞む@ネタバレ開始 テーマがテーマだけに明るい雰囲気とは言い難く、そう考えるに至った各自のエピソードを読むのは辛くもありましたが、トゥルーエンドルートでは思わぬ展開がありました。 トゥルーは100%ハッピーな終わりというわけではありませんが、希望を持てるものでもありました。 個人的には、冬馬が最後持っていったような感は受けましたね。 また、DMを送ったのはエンディング後の2人だと思うのですが、そうであれば4人が実行を見送らなかった場合、どのように動くつもりであったのかが気になります。BAD ENDを見る限り、自殺を止めようとしたわけでもなかったので……。 @ネタバレ終了 キャラクターはイラストも含め可愛らしく描き分けられています。 女の子はどの子も可愛いですが特に秋穂が良いと思いました。 制作・公開ありがとうございました。
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お前のスパチャで世界を救えこんにあ~!! 2回の強制労働施設送りを経て無事Aエンドにたどり着きました! @ネタバレ開始 えもふりで動くにあちゃんが実際のVtuberのような振る舞いでとても可愛らしく、ついつい最大金額をスパチャしてしまいました。 @ネタバレ終了 端的に言うと素晴らしく面白かったです。 ……えっ?これが初めてのゲーム製作?嘘でしょ……。 私の最推しはかたラーメンさんです。 最初に主人公とあった時に感じた圧倒的な信頼感がたまりませんでした。
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君と二人で歩くことが優介さんと凛ちゃんがすれ違いながらも、次第に心を通わせていく様子に、心が温かくなりました。特に凛ちゃんの冒頭からの変化がとても感慨深かったです……!! 冒頭、話のテンポがよく、すんなり物語に入れました。二人の心の動きが丁寧に描かれていて、自然と感情移入することが出来ました。ところどころで笑いもあり、シリアスな話の中で良いアクセントになっていました。 また、随所に一枚絵が使われていて、視覚に訴える演出なのも面白かったです。 このゲームの全てから優しさがあふれていて、すごく好きな作品でした。素敵な作品をありがとうございました。
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ネームレスな彼女おっぱいに釣られてプレイを始めました!…何か問題でも? 結果として釣られてよかったです。 可愛いヒロインの立ち絵、スチルを堪能できました。ご馳走様でした。 @ネタバレ開始 冒頭でおっぱいに釣られてプレイを始めたと書きましたが、そのおっぱいも物語のキーになっていたとは…。 私が主人公ならバッドエンド直行間違いなしでした。いや、普通にプレイしても初回はバッドエンドだったんですが。…何か問題でも? シナリオとしては、終盤のふたりだけにできる「もっと特別なこと」のくだりが好きです。 @ネタバレ終了
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ほしにねがいをかけたなら人形を愛する男を描いた少し不思議なお話。僕は10分ほどで読了できました。 @ネタバレ開始 いやー、笑わせて頂きました……! 人形を愛する者の性が、面白おかしく描かれていたと感じます。この、際どくもおいしいギリギリのラインを狙って描けるのは、制作者さんご自身も人形を愛しているからかな、なんてことも思いました。 お話の構成も良かったです。期待をさせ、その斜め上をいく展開を見せ、最後に落とす。まるでテレビの「世にも〇〇な物語」を見ているようでした(笑) テンポ良く、グラフィックも次々と変わっていくのも良かったです。まるでアニメでも見ているかのようでした。 楽しい時間をありがとうございました!
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今宵、忘却列車にて。ノーマルエンド➡︎トゥルーエンドと読み、その真相にとても切なくなりました。 だけどその真相を知ることができてよかったです。 また、3つのエンディングにしたことでトゥルーエンドがより際立ち、読んだ後、二人の関係や過去について色々と考えてしまいました。 UIやBGM、イラストが心地よさと儚さを感じさせる雰囲気にぴったりで世界観に心から浸ることができ、楽しめました。
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僕らのノベルゲーム遅ばせながらクリアしました! 一、製作者として凄く勉強になる物語でした。 (谷口さんが、お友達に欲しいです) 道のりは地道でも、ココぞと言う時に緩急の使い方が見事でした。 あとキャラクター、一人一人が物語の中で人生を送っていて、一つのドラマを見た後のような気持ちになりました。 (どちらとも直面している課題の一つでもあるので、本当に勉強になりました!ありがとうございます!!) 欲張りな話ですが… 個人的には、タツが美央ちゃんにアプローチをかけるシーンと、谷口さん(思い過ごしでなければ)の恋愛面も掘り下げて見てみたかったなぁと思いました。 本当に素敵で、勉強になるお話をありがとうございます! 鬼瓦くん、推しです!
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今宵、忘却列車にて。永遠に周回していたいと思ったゲームはこれが初めてです。 不思議な会話から始まる、列車でのお話。 どの駅も気になるけど降りていいのか、降りないほうがいいのか?と考えながら進めていきました。 イラストはもちろんUIや音楽・背景などすべて含めて美しく、切なさの漂う作品でした。
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BRADLEY(ブラッドリー)一行一行の意味をちょっと立ち止まって考え、そしてすでに流れた文章とログで睨めっこしながら、次の文章がやってくるのが楽しみで仕方ないような、世界観形成の素敵な作品でした。 読んでいると個の印象がころころ変わるというか、シーンが変わるごとに頭を整理して自分を納得させる感じが、展開の節の多様さを感じて……掛かったプレイ時間よりも多くのものを得たような心地になります。 ふたつのED後のブラッドリーさんがどうなってしまうのか、考えようは色々あるけど「アカン怖いから考えるのやめとこ!」って思考をブロックしてしまいます。物語から登場人物の苦しみが噴出している…!(そしてそれをめっちゃ浴びているプレイヤーたち) シーグラスをプレイさせて頂いたときも思ったのですが、色を印象付ける表現がとても巧みであるように思います。作品のことを思い返すときに浮かぶ色があるというのはとても素敵ですね…。
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指先で世界を見るプレイしました。探索ゲームかと思ったら全然違った。 よどみのない大変きれいな文章でした。人物やその関係性の描写力には圧倒されます。BGMの穏やかで落ち着いた曲調も作品全体の雰囲気にうまく溶け込んでいました。Aの視点が描かれないことで想像の幅が広がり、また一緒に写真を撮るシーンの美しさがより強まっていたように思います。面白かったです。
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お前のスパチャで世界を救えすごいゲームです……。やるべきことのはっきりした王道展開の中でVTuberという要素が余すことなく生かされており、シンプルなようで意外性のある奥深いストーリーに仕上がっています。あとにあちゃんがめっちゃ動いて可愛いなんだこの技術!!! UIやデザインも洗練されていて演出のテンポもよく、ゲームとしての完成度の高さを感じました。意図してかどうかはわかりませんが、実際のVTuberさんが取り上げることで、作品の間口が広がりつつティラノゲームフェスそのものの注目度も高まる……という現象が起きているのもすごいです。素晴らしい作品でした!
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指先で世界を見るあとがき含め20分ちょっとで読了しました。 最初にタイトルロゴを見てオシャンティーだなぁと思ってたんですが、あとがきにタイトルロゴのことに触れられていてそのセンスくれと呟きました。 @ネタバレ開始 いじめや誹謗中傷がテーマと作品情報にあったので、私は最初からAがいじめれているのではないかという視点でプレイできました。そのおかげで割と早い段階で物語の本質を楽しめたような気がします。 読み進めていくたびに、各々が想像で物事を語っているだけということに気づき、物語の確信を掴めていける構成になっています。 この作品はネットという世界を学校に置き換えて表現されているんですが、実際に無責任な発言で自分が楽しめればいい、自分が有利になればいいという理由で他者を傷付ける行為が日常茶飯事と言っていいほど目に入ってきます。 Aはその無責任な発言の被害者。ことの発端が本当に無責任極まりないところは存外にリアルなのではないかと感じました。 私も自戒を込め、改めて「本当のところはどうなのか?」という視点を忘れず物事を見極めていきたいですね。 Aの視点というものはないのですが、最後Bの視点に入る前のメッセージはAの心情を吐露したものと受け取りました。 この部分があるのとないのとではかなり物語の印象が変わったんじゃないかなと思います。 ただそれ以上に、エンディングの一コマが強烈で、あった場合となかった場合で読了感がガラリと変わるんですが……。 @ネタバレ終了 AとBはこの後もなんだかんだでつながっていて欲しいですね。奇跡は何度起きてもいいと思います。
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わたしのしたい過酷な背景を通して、目の前の実体がとても綺麗に見えるなあという感じがしました。 二人が励ましあいながら、それぞれのしたいを見つめて、前に進んでいければいいなと願います。
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未完の後悔プレイしました。MS明朝だあ!(歓喜) 可愛らしい立ち絵でしたが、それをあまり多用しない演出と、そして誰のセリフかを明記しないシナリオはノベコレの中でかなり新鮮でした。テーマがはっきりとしているので、作品に一つのまとまりが出来ていたように思います。フリー素材だろう犬の写真に思わず吹き出してしまった作品でした。
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Paint Overプレイしました。桜井先生すてき。 かなり文章に気を遣っている人のシナリオだと感じました。紅葉の一枚絵が動くシーンにはかなり気合が入っていましたね。電車内のCGが少し変態的な構図(笑)。絵画をモチーフにした作品を構想している最中なので、この作品の随所にみられる絵画論、芸術論は非常に参考になりました。