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名もない吐息1時間ほどで読了できました。 自分も“青春後“を生きていることもあってか、大変興味深く読ませて頂きました。人によっては「子供っぽい」、「甘えている」と評価するかもしれない、でも、誰かにとっては切実な「生きづらさ」を大切に扱った作品だと感じました。 @ネタバレ開始 読んでいて最初に面白いと感じたのは、2人の距離感の描き方でした。2人が、腹のうちを探り合いつつも少しずつ近づいていく感じがよく伝わってきました。こうしたリアルな雰囲気を丁寧に描写していたからこそ、彼らが時折見せる大胆な行動が特別なものに見えたのだと思います。 2人の心理が変化していく様子は、大変興味深く読ませて頂きました。 個人的には、直井の心理に共感を覚えることが多かったです。彼には理想の大人像があったこと、そして、それに比べて自分は平凡だと思い知らされてきたことが、文章の端々から伝わってきました。当初の彼の中には、「このままで生きていくのは嫌だ」という思いがあったのではないかと思います。鴨野さんに対する、随分と思い切った行動がそれを示しているように感じられました。 また、鴨野さんの中にも、「平凡な自分を認めたくない」という思いが多少なりともあったんじゃないかな、と感じます。 鴨野さんは、「溜息に名前を付ける」という言葉をかなり気に入ります。ここからは個人的な解釈ですが、「溜息に名前を付ける」とは、自分の今の苦悩を特別なものとして扱うことを意味しているのかなと思いました。終盤の彼らは、「自分の切実な悩みも実はありふれたもので、自分は平凡なことで悩む平凡な存在なのだ」と思い知らされたのではないかと思います。いよいよそれを受け入れるしかなくなって出てきた言葉が、「溜息に名前があればいいんですけどね」というセリフだったのかもなあ、なんて思いました。 個人的には、彼らが時折見せてくれるユーモアに救われる心地がしました。「ため息に名前を付ける」なんて考えたことなかったですね(笑) 直井も作中で同じようなことを言っていましたが、こういうささやかな彩りが“青春後”を生きる上で大切なんだろうなと思います。 『自分は平凡である。それこそ、名もない吐息みたいに、特別でも何でもない存在である。それを受け入れて、生きていかねばならない』 僕は、本作品からそんなメッセージを受け取りました。 “青春後”の悲しみにそっと寄り添ってくれるような、素敵な作品だったと思います。ありがとうございました。 -
カペル-Caper-同じ世界背景を共有する、7つの違うお話。 それぞれが独立したお話なのか、実は繋がっているのか…… 説明にあるように、考察好きな方には無限に世界が広がりそうなゲームだと感じました。 この「ナニモノ」か、優しい! -
ハコノナカノコ賴鴨厓という人の書いた「春簾雨窓」という七言絶句の漢詩があります。 その一行目に「春は自ずから往来し人は送迎す」とあります。 訪れる春という季節も、人の心の中で動いているだけ、という。 そんな心象風景を感じながらプレイさせていただきました! -
生真面目な後輩ちゃんのゲーム凄い! 時間当たり満足度にしたらこれは多分グランプリだ!と思いました! 素晴らしすぎるOPから始まって、LIVE2Dで動きまくる後輩ちゃんの可愛らしいこと!! OPは立て続けに3回見ました! もっと見ます! あっという間にエンディングを迎えますが、捻りが効いています。 ゼッタイ後輩ちゃんのことは忘れませんから!!! 非常に素晴らしい作品をありがとうございます! P.S. 感想を見ていたら自分がねこのさんと全く同じプレイスタイルだったのでウケました。 -
真夜中アリスまず、さみしいお話だと感じました。 ぬいぐるみ=自分との対話をしてもなんになるのか… 上手く解決できず、幼稚な主人公は、もう少し大人にならなければならないのでしょうが、大人になったらぬいぐるみと対話できなくなっちゃうのかなと思うと切ないですね。 …ちなみに、実はプログラミングで詰まってる時って猫に話しかけると、対応思いついたりもするんですけどw -
我らはスイーツハンター!最初「野生のお菓子!?」ってなりましたが、プレイしていても「野生のお菓子ーー!!」ってなりました。 野生のお菓子、狂暴です。こわい。 しかしお菓子大好き男子はかわいいですね。 おいしそうなお話をしているところなんて最高です。 私もお菓子が食べたくなりました… -
台風短いけれど心に残りました。 @ネタバレ開始 誰のせいでもなく、台風のせいということにして亡くなったお爺さんは、まさに自然と一体になって自然へ還っていったかのようですね。何となくですが、神様になったENDと、人間のまま往生したENDのように感じました。 @ネタバレ終了 ありがとうございました。
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探光エスパシオ「今注目の作品」に懐かしい作品が上がっていたのでコメントします。 ティラノゲームフェス2019の佳作入賞作です。 MAP探索ゲームで、やり込み要素がすごかった。ものすごくハマりました!! アイテムとイベントはコンプしました。 キャラクターの友好度MAXを目指したのですが、38周して好感度が1000を超えても上がり続けたので、力尽きました。全キャラ好きですが特にパシニーちゃんが大好きでした。 -
最終電車短い中にいろいろな想いが詰まった作品だと感じました。 僕らにとっての最終電車を待つ時間に繰り返される彼とのやり取りの変化を経た主人公の最後の決断もストンと心に落ちた感じです。 -
河童の花嫁とても心地の良い作品でした。 @ネタバレ開始 重いテーマを悲しい物語として描くのではなく、穏やかな主人公の視点を通して描かれていて、変化する環境の中でも、今に新たな幸せを見出すことのできる主人公はとても素敵だと思いました。 @ネタバレ終了 統一された鮮やかな青の色調からは、主人公が感じる水中のひんやりした気持ちよさが伝わってきました。 -
さみしいカッパ全てのエンディング見させて頂きました。 バッドエンドがないと説明があったので、安心して進められました。 どれも、「さみしいカッパさん、お幸せに♪」と声をかけたくなりました。 読み聞かせ風なので、小さいお子様にも喜んでもらえそうですね。 カッパさんの表情とか、動きとかも凄く可愛かったです。 心温まるお話、ありがとうございました。 -
夢の花はイラストがとても綺麗で、プレイ開始直後に表示される複数のイラストに目を引かれました!心洗われるような優しいお話で読後感がすごく良かったです。 @ネタバレ開始 エンディングは2つですが、ちょっとした行動の違いで印象が大きく変わります。 上から順番に読ませていただきましたが、最後に良いエンドが見れて大満足です! 自分と直接関係のない他人でも、人それぞれいろんなものを抱えていて、大切な人がいる。 そんなことを気づかせてくれるストーリーでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
崇高なテロリスト「手汗さんのゲーム どうしてこんなに面白いのかよ」と言いたいです。一目でハイセンスなのが伝わるUI全体に散りばめられた人間のしょうもなさにノックアウトされて画面を舐め回すように見てしまいますしクリックできないところもとりあえずクリックして隠し要素がないか確認してしまいました。ん?このUIやタイトルなんで?という不思議さの氷解するラストも心地いいし「あ!今までの描写の違和感はそういうことだったん!?」ってなるのが楽しいですウォ~!現在も新作制作中とのことで本当に楽しみです。いつも素敵なゲームマジでありがとうございますという感情です。 -
崇高なテロリストPCのUIを再現した遊び心ある画面に惹かれてプレイしました。 アイコンや検索など、いろいろなところをポチポチして情報を見るのがとにかく楽しかったです。 探索系に馴染みがない私でも迷うことなくストーリー進行できたので、センスあるゲームスクショが気になった人は気軽にプレイをオススメします! -
名もない吐息プレイさせて頂きました。選択肢はありませんが、とても面白い作品です。 小説ならではの演出とかもすごく良かったです。 -
さみしいカッパ可愛らしいイラストに惹かれてプレイさせて頂きました。 絵本を読み聞かせて貰っている様な感覚がとても心地よかったです。 絵本らしさもありながら、複数のエンディングが用意されていてゲームとしても楽しむことが出来ました。 優しくて素敵な作品をありがとうございました! -
崇高なテロリストそういうことだよね~ってうんうん頷ける良い話 -
引きこもりと侵入者引きこもりになった人の日常や心境等がとてもリアルというか生々しくて学生時代一瞬休みがちだった時のことを思い出しました。 @ネタバレ開始 引きこもりの主人公の家に無理侵入してきた女の子が、学校に行きたくないという悩みを相談するという、なかなかとっぴなお話です。 @ネタバレ終了 しかし、ほのぼのまったりウィットある文章で描かれるので安心して読むことが出来ます。 楽しませていただきました。ありがとうございました。 -
狭間の館ヒントに気づくと、トントンと選択肢を選ぶことが出来てちょっと爽快な気持ちになれました。 タイトルから場所についてはなんとなく想像がついていましたが、多くを語りすぎないが故に最後まで不思議な雰囲気を味わうことが出来ました。 短いけれども想像力を引き立てられる作品でした! -
さみしいカッパ私は大人が子供のために作った作品がとても好きなのですが、この「さみしいカッパ」はまさにそんな雰囲気の作品でした。 シンプルながら可愛く表現力のあるイラスト、細かいアニメーション、ページを捲る演出、聞きやすいナチュラルな朗読、そして暖かい物語など、すべてがとても素敵です。 細かいのですが、タイトルから1ページ目に飛ぶところ、単純にページが開くのではなく開いた瞬間に本自体の位置が少し横にスライドするのがあまりに丁寧な描写で、その時点でこれは素晴らしい作品だ……!と思いました。 幸せになって欲しいと思わせてくれるカッパさんのキャラクターも魅力的です。 涙が出てしまうほど優しくて温かな作品でした。

九州壇氏
gawa
笹笠箕範
富井サカナ/DIGITALL
龍のな@*untitled*
染居 衣奈
ありんこ
蒼猫
ヨヨ
ma,marine
みづしき
ルンタッタ・ワクテッカ
渡辺葉
フリーノベル制作事務局
森崎ささ
Heysha
CIL(しる)
nizyuiti
ナガネギ舎/沢田りく