ドラマ
7872 のレビュー-
深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray toとある深夜の二人の会話。ただそれだけなのに雰囲気抜群でとても面白かったです。 ビデオテープ、岡本喜八、レモンスカッシュ、チキンティッカ…話題や単語のチョイスがどれもハイセンスでした。レトロな画面もBGMもめちゃくちゃ良い! 兄妹ではあるけどお互いのことをそこまで知らない、干渉しない感じの距離感や空気感がなんだか良かったです。「なんかあったらLINEするわ」とか「りょ」とか良いですね。作者様のコメントにもありますが夜にプレイするのがオススメです。
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僕らのノベルゲーム文芸部で展開される侃侃諤諤に自分も口を挟みたくなるような、そんな等身大の、青春の一幕を覗かせてもらっているような物語でした。 後22日、というところまでは頬杖を突きながら「ふんふん」と読んでいたのですが、少しずつ展開に緩急が生まれ、こりゃ最後まで目が離せないぞとだんだん前のめりになる自分がいた…。 何かを作った経験のあるひとにより染み入るだろうなあ、と思う作品です。 以下はネタバレを含むので畳みます。 @ネタバレ開始 身内がヒートアップしたときに転換をくれるのは、「目に見える形」なんだなあという気付き…内部から何かが起こって変わってくれると思うのはやっぱり甘い考えで、何を言ってもやっぱりこうなってしまうのかもしれないですね…。個人的に鬼瓦くんめちゃくちゃ好きだったので、そういう転換に彼の存在が刺さったのが嬉しかったです。かっこいいぜ…(一言くれるラストもめっちょ好きです) 遥先輩が物語について分析している場面があったので、もしかしてエレナちゃんの発想の出自とか、ウィルやアンとの関係が描かれたバックボーンが説明されるかな? と思っていたのですけど、そこはやっぱり美央ちゃんが関係しているのかな…? 個人的にはタツ君のアイデアがハチャメチャに良かったので、特に怪談のゲームやってみたいなぁと思いました。タツ君、過程はどうあれ何にしても企画力がものすごい。今ポケGOとかリアル脱出ゲームとかあるし、リアル体験みたいなのは中高生も好きそうですもんね… 改めて振り返ってみると、やっぱりこれって新平くんだけでは実現しなかったイベントなんですよね。他の部員みたいに外部の人脈があるわけでもないし、美央ちゃんみたいに観客を呼べることもないし(面白い宣伝チラシの効果もある?笑)、アイデアの立案もタツ君だし、みんなが作ってくれた土壌があるからこそなのに、どうしても原案の自分が人一倍頑張ってる気がしてワーッと熱くなっちゃうんですよね…ほんと創作あるあるでぐさぐさ刺さりますね… でも頑張りどころで頑張れる新平くん、とても素敵ですね。彼は物作りの姿勢がものすごいなぁと思いました。もし自分だったら大切な物語を他人にゆだねるなんて出来っこないのですが、それをみんなでやりたい、輪を広げたいという夢で一歩踏み出せる勇気…! 彼は創作物を否定された過去があるから、部誌のような形式ではなく、仲間で一作品を作りたかったのでしょうか。それとも創作にひたむきな文芸部のメンツが好きだったのかも。 個人的にすごいなと思ったのは、多分文芸部の話となるとそれぞれの執筆スタイルがキャラクターのモチーフになるはずなんですけど、今回はそれが画一のフォーマットによる合作で行われているというのが、登場人物の描き方や際立たせ方にも工夫がいったんじゃないかなと感じました…! 人間関係のドンパチにリアリティあるお話でした。本当に青春を覗かせてもらっているような感じ。やっぱり統一された一視点だからこそ見えない部分や葛藤が多く現実味があって、そこを想像するのも非常に楽しかったです。 @ネタバレ終了
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願い星は少年の形をしている死んでしまった友達・イオリのことが忘れられずにいるフーコのお話。 イオリが現れる「ある状況」と、そのために行動をおこすフーコが見ていてつらかったです…会話や回想がとても温かく、二人ともお互いのことを大切に想っているんだなと分かりました。 @ネタバレ開始 エンディング三つとも見ました。二人で過ごすエンディング、悲しいけどこれはこれで幸せかもしれないなと思いました。戻るエンディングは前向きで良かったです。どっちも好き… @ネタバレ終了 シナリオも星が輝くウィンドウも、イラストもエンディングも全部素敵でした!!
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嘘の手紙センスが独特で、不思議な作品でした。 この絶妙な塩梅で作品世界が作られているのは、他で見たことがなく、なんという独創性だろうと思いました。 ルールもわからないままに夢の世界に放り出され、探索するわけですが、やっている内に少しずつこういうことかな? ということがわかってきました。 @ネタバレ開始 多くを語らない、真エンドの終わり方も良いですね。 死ぬかもしれない不安の中で、心残りになっている昔の友達に手紙を送ろうとする気持ちには、何とも切なくなります。 @ネタバレ終了 制作ありがとうございました。
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ロストフレンドダークネス・ボーイフレンドの後にプレイしたらあるキャラが登場して驚きました。パラレル的な感じなのですね。 作者様の魅力は重いテーマに対して話が(いい意味で)重すぎないところ、楽しいシーンもたくさんあるところかなと勝手に思っています。 どちらのエンディングも良いのですがやっぱりトゥルーのほうが読後感が良かったです! 翠ちゃん、いい子だ…
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嘘の手紙完全にやり方を間違えていて同じエンディングを永遠に見ていました。(ゲームがへた…超親切なシステムなのに…)無事にクリアできてよかった…… 白色を大胆に使った画面デザインがめちゃくちゃオシャレでした!嘘を探すという発想も面白いのに、さらに人やアイテムをクリックしてエンディングが分岐するという発想もすごい。淡々としていて切ない感じの雰囲気も良かったです。 開発後記、興味深く読みました。こういう制作話大好きです!ぼかしテクニック、そんな技術が…そして制作期間短い!? 制作お疲れ様でした!素敵なゲームでした。
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ネームレスな彼女公園で出会った女子高生と出かけることになった主人公。彼女は一体?という始まり方で、ごはんを食べたりゲーセンに行って遊んだりする明るいシーンが多くて楽しかったです。もちろんそれだけでなくビターな展開にもなったり…トゥルーエンディングがとても良かったです。どうなるかドキドキしました… 演出も細かく、ポップなデザインの画面がかわいい!ボタンのオンマウスの音が好きで無駄に聞いていました。 全体的に丁寧な作品で面白かったです!
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初恋の後悔高校生活から始まり、過去編があり、そして大学に入学し…。 席を交換してまわりの人と話しましょうみたいなの、懐かしいな〜!と思いました。学校生活や会話が非常に丁寧に描かれていてすごい。友人やクラスメイト、先生、家族との距離感がリアルだ…。 でもきちんと考えて悩み、ときにはぶつかってみている玉木くんは偉い…! 自分はどうだったかな、となんとなく考えてしまいます。 エンターテイメント的なお話ではなく、わかりやすい大きな事件があるわけではないけれど、ひとりの人生の数年間をしっかり描き切った読み応えのある物語です。 良い読後感でした。素敵な作品、ありがとうございました。
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初恋の後悔色鮮やかな風景の写真と、耳に残る美しいピアノBGMの数々。その中でたくさんのキャラクターたちが紡いでいく、ほんの短い間の青春。文章のテンポも良くあっという間のひとときでした。 相手とどんな距離感で関わったらいいのか。ちょっとずつ探って、失敗して。後悔して、それでもまた歩み寄っていく。なんだか他人事とは思えなくて、どぎまぎしながら読んでいました。 @ネタバレ開始 "その記憶は、昔過ぎてもう思い出せないけれど、今日は新しい記憶ができた" 「新しい記憶ができた」という言葉が印象に残っています。玉木くんが前に進もうとしていく過程で、ここで印象が変わったなと感じたからかもしれないです。すごく素敵な響き! 行動しなかったことを悔いるより、恐れずに行動したことへの後悔だからこそ、玉木くんの中で納得のいく思い出になったのかなあ。そんな姿がかっこよくてこちらも勇気をもらえました。 @ネタバレ終了 あとがきも読ませていただきましたが、キャラクターへの愛がひしひしと伝わってきました……! 素敵な作品をありがとうございました!
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蚕の箱庭一周目?が終わってタイトルに戻ったときの演出にかなりドキッとしました。ちょっと不思議なファンタジー世界のお話なのかな?と思いきや……なるほど。 @ネタバレ開始 そこからさらに読み進めるうち分かっていく内面を見て、なんだか人間味を感じ…。残酷な面もありますが、共感できる部分もあって社会の生きづらさを感じました。 @ネタバレ終了 とても面白いダークなお話でした。おまけの反省会もまたいいですね!ありがとうございました!
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消灯コーヒー見事です。彼女は演劇部所属なのでしょうか? そのお茶目(といっては重いですが)に対して出禁は待って(笑)。ものの見事にひっくり返されました。
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エンドロールの最後まで面白い作品でした。 人との付き合いってのは、一見悪そうに見えても意外とそうではないかもしれない。そういったことを感じ取れました。 タイトルの意味も最後までプレイしたことで、なるほど~ってなりました。
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人間らしく面白い作品でした。 ゾンビ物の作品では、あまり見ない設定なんかもあったりして面白かったです。”人間らしく”というタイトル回収も中々に良かったです!
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白き野に咲く花の名は女子校内に性別を入れ替えた男子生徒がいる!主人公は一週間で見つけられるのか…?という衝撃の始まりかたのゲーム。ですがしっとりした感じの学園もので、それぞれの生徒の話が描かれていきました。生徒二人ともかわいい。多くは語られないので色々考えたり…とてもいい雰囲気の作品でした。
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Your Conceptアニメ系のコンカフェで働く女の子たちとのお話。存在は知っていても実際に行ったことはないのですが、雰囲気が味わえて楽しいゲームです。 早咲さん、コスプレしてない姿もかわいくてギャップがあっていいですね…。ぐっときます。 楽しいコメディな雰囲気から一転、あることがきっかけで事件が起き、その後の展開は切なくもあり…。悪気がなかっただけに余計辛かっただろうなと思います。 楽しいだけでなくこういったリアルな部分もあってよかったです。エンディング 素敵でした。 せっかくなので他のみんなのルートやキャラのエピソードなどもっと作ってほしかったなあ〜と思いました。 面白い作品をありがとうございました!制作応援しております。
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ガーディフォルツァあまり見かけない気がする王道ヒーローもののノベルゲームで、新鮮で楽しくプレイしました。展開が早くテンポが良く、何よりバトルシーンがアツい…!!スチルもカットインもどれもすばらしく物語を彩っています。 キャラクターそれぞれ個性的かつ魅力的なのがすごくよかった…。バトルあり日常ありで読み応え抜群です。 特に千剣さんがかっこよくてかわいくて好きです。面白い作品をありがとうございました!
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東雲に霞む一時間ほどで読了。バッドエンドも拝見しましたが、トゥルーの終わり方がやっぱり一番良いなと思いました。話を進めていくと4人ともそれぞれの事情があり、中にはかなりショッキングな描写もあったりしてやるせない気持ちになります…。 何もかもうまくいってハッピーエンド、というわけにはいかないかもしれないですがそれでも少しは何かが変わっていけばいいなと思うようなお話でした。 素敵な作品、ありがとうございました。
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消灯コーヒー演技力……っ! ビジュアルも大変良い作品なのですが、視界を封じてヘッドフォンを装着すると完全にドラマCDと化しますね。 そんな風にプレイすることで、一粒で二度おいしいならぬ、一杯で二度おいしい楽しみ方もできる作品です。 @ネタバレ開始 そして普段の作風からメタ読みすると、どちらが真実かわからなくなるというおまけ付きです。 @ネタバレ終了
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よざくら奇譚短いお話の中に素敵がぎゅぎゅっと詰まったお話でした。 優しい気持ちになれます! @ネタバレ開始 服を着せると、少年が大人っぽく ゲームで遊ぶと少年のイタズラっ子ぽさが垣間見れて どちらのENDもたっぷり堪能させて頂きました。 @ネタバレ終了 素敵な作品を有難うございました!!
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エンドロールの最後までさくっと楽しめました! しっかり理解するのに3周ほどプレイしました。 色々と捉え方ができる作品だと思いました。 それぞれのシーンでキャラクターの変化が描写されており、 大きな出来事やドラマがないですが、なぜか懐かしさを感じました。 良い作品だと思います。ありがとうございます。