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8651 のレビュー
  • This one,(I mean).
    This one,(I mean).
    まっさらな画面に二色の「二つの四角」で構成される、シンプルながらも味わいのあるお話でした。 @ネタバレ開始 最初は距離のあった二つの四角が、読み進めていくと段々近づき、最後は隣に並ぶ演出が素敵でした。 ちょっとしたきっかけで今まで「ほどほど」の関係であった友人とも近しくなれる、と思える部分がとても良かったです。 ただ、すみれさんの途切れた言葉の先は何だったのかを、読み終えた後もぐるぐると考えてしまいました。 母の忘れ形見ともいえる色濃く受け継いだ黒髪と、それを具現化したかのような「墨麗」という名前をどう思っていたのだろう?その自然体の美しさを誇りに思うのか、それとも…。 最期まで自然な髪のまま亡くなった母と、その母の願いが込められたような黒髪にちなんだ名前はまるで彼女を縛る鎖のようだなと思ってしまいました。 墨麗の名でいる限りその呪縛から逃れられない…そんな不自由さを感じてしまい、その重さが負担になっているのではという気さえしました。 だから流行り廃りで髪色を自由気ままに変えたりできる他の子たちや、自分とは全く違う髪色を持つ杏さんを羨ましく思ったりしたのかな、なんて勝手に色々想像してみたり…。 もちろん、流行りに流されないことや、本当に大事なものを見失わないことの大切さも感じられるお話だったのですが、その中に少しばかり不穏さを感じてしまったのは、私の心が闇深いからかもしれません…汗。 @ネタバレ終了 掌編の中にも色々考えさせられる部分があり、その部分に関しては読んだ方それぞれで感じかたが違ってきそうだなと思います。 視覚的には平面だけれど、内容には立体的な奥行きが感じられる作品でした。ありがとうございました!
  • 逢魔時の家路(リメイク版)
    逢魔時の家路(リメイク版)
    流れる音楽と空の色がとても綺麗で印象的な作品でした。好きです。 @ネタバレ開始 ラストのあたりで驚きました。なるほど…! それまでの2人のこと、そしてこの後のことを考えてしまいますね…。切なくて素敵なお話、ありがとうございました。 @ネタバレ終了
  • 雲の上はいつも晴れ
    雲の上はいつも晴れ
    すごくよかったです 心を込めて作られてるのがすごく伝わってきました だからキャラにもすごく感情移入できました 嫁さんも娘さんもかわいいし。 題材もシンプルですけど、グッときましたです ハッピーエンドの上があるのかな? そこに行けなかったのが心残りです いずれまたチャレンジしてみたいですね^^
  • 終わりから
    終わりから
    なるほど!って思わず叫んでしまいました笑 良い作品をありがとうございました!
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    全般的に高いクオリティと、ドラマに魅せられました・・。 OPは以前Twitterの方で拝見していましたが、このときから期待度はMaxでした! なのでムービーの情報だけでどのような物語なのかを自分なりに想像していて、今日まで温めてきてのプレイなのです。 @ネタバレ開始 もう想像が暴走しすぎて、スミマセン・・。「なるほど・・」と設定とストーリーを整理しながら進めていました。 雪村さんが博士なのではと思っていたのですが、違っていたのですネ。 ( ゚Д゚)←そんな感じ。 見た目から入る私は、雪村さんの外見が好きなのですが(笑)そこは博士も髪の色しか変わらないと思うので二人とも好みということで(´ρ`) しかし博士エピソードを見て彼の変化と振る舞いがより好きだな~と思ったので、アヤちゃんに頬を叩かれたときには、グア・・っ///!!ってなりました。 (ある一定のキャラクターに、肩入れしてみるクセがあります^^;) でもこれは・・博士に非があったので、うん・・仕方ないです(;_:) ふたりの間に流れる信頼関係のような感覚もあって、そこが良かったです。 アヤちゃんは、初対面 → 感情のある対応 → アンドロイドとしての初期(過去) → 心の成長(過去)、を順番に見て可愛いだけではない、人間らしさもとても魅力的な女性だと思いました。 彼女の涙する場面には私も自然と涙があふれていました。 美月ちゃんは小動物のようにカワイイですネ^^ 本人はとても辛い状況になってしまうけれども・・持ち前の気質が可愛くて、その印象が強く、つい和んでしまう(*´ω`*) 怖い話のときは私より先に怖がってくれて、恐怖が和らぎました。^^;(感謝) その美月ちゃんも、素敵EDの後には大人になっていて・・ アヤちゃんは雪村さんの思いを叶えていて・・ ここのスチルもまた良いんですよネ。説明はなくとも意味を持たせている感じが、ずっと見ていたいなと思いました。 作品として良い点が多すぎて全部書くと感想がメチャクチャになりそうなので(ただでさえ読みにくい・・(;_:))他に特に好きだと思ったところを記しておきます! ・作中で度々表現されている、本人には〝なぜだか分からない感情〟の部分が、切なくて好きです。 ・演出全般、大絶賛!! ・アヤちゃんが煙草を勢いよく吸って灰にするシーン。 ・博士という存在。 @ネタバレ終了 ストーリはもちろんのこと、ビジュアル面・BGMなど作品を構成するものの調和が素晴らしい作品でした。 素敵な作品を、ありがとうございました!!
  • 警笛と魔笛の境界<はざま>で
    警笛と魔笛の境界<はざま>で
    全てのエンディングを見ました。 そのどれもが真実であり、虚構である……という概要欄の言葉がよく分かりました。 どのルートも丁寧に作られていて、30分作品とは思えないズッシリ感です。 どのエンドにも少しずつ綻びがある作りが面白かったです。 そして全体から漂うジトっとした雰囲気が、それぞれのエンディングの曖昧さを引き立てていたように思います。 それにしても連続婦女暴行事件……許すまじですね。 もう疑わしい奴を全員しょっぴいていただきたい……! 面白い作品をありがとうございました。
  • よくある日常
    よくある日常
    日常ほのぼのゲームだと思いきや、ところがどっこい!過去を変えるという能力を持つ主人公が、日常を作り出す物語でした。 そのギャップにまず驚いて、そこからはノンストップで攻略しました。 15分の中に、細かい分岐や伏線が仕込まれており、面白かったです。 @ネタバレ開始 妹を犠牲にするエンディングに先に辿り着いていたので、序盤のチョコレートの伏線は妹を忘れているためのものだと思っていました。 trueに進んでびっくりです。まさか違う伏線だったとは! 2重で伏線をかけられるのはそうそうない体験でしたので、「やられたー!」と思いました。お見事です! 全エンディングを回収しましたが、好きなエンディングは冒頭で「妹じゃない」を選んだ秘密結社のエンディングでしょうか(笑) 1番ぶっとんでいて衝撃でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • キミに心臓をあげたい
    キミに心臓をあげたい
    プレイさせて頂きました。 タイトル名からして、結構エグイホラーなのかなぁと思ってしまいました。 しかし、読んで行くうちに切なさもあり、そして、何故か晴れやかな気持ちになって行く自分がいました。 @ネタバレ開始 全てのEND拝見させて頂きました。 TRUE ENDの最後の駅ピアノの時の描写がとても素敵でした! 心臓=生きて行く希望なのかなぁって思いました♪ @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
  • 暗がりビオトープ
    暗がりビオトープ
    かなり前から気になっていた作品で、ようやく読むことが出来ました。 まずはじめに、大変面白かったです! シンプルなサウンドノベル形式でありつつ、TIPS機能やシルエット立ち絵の細かい動きの演出、会話時の吹き出し等、所々に素敵なこだわりが詰め込まれていて、最初から最後まで夢中で読み終えました。 @ネタバレ開始 内容も、穏やかで切なくて優しく…古き良き時代の描写にとても懐かしい気持ちになれました。 限られた画像と文章だけで、臨場感とリアリティが感じられたのも個人的にとても好みでした。 最初ユーキちゃんは男の子かと思っていたので、女の子だと分かった時が一番ビックリしました(笑) でも、ユーキちゃんはとても素直で可愛いので、大人たちがほっとけない気持ちがよく分かります。 ユーキちゃんの心の機微がすごく伝わってくるので、途中何度も涙腺が大変なことになりました。 家族を求める気持ち、でもそれを重荷に感じる大人側の気持ちもよく分かり、あ~~~~となりました。 彼女には幸せになってほしいです。 そして…ウワサのサクラバさん!(笑)毎度Twitterでお見掛けしては、何だかすごいイケメンがいるな!?と思っていたのですが、ようやくお会い出来ました。 最初の立ち絵登場シーンから、シルエットだけで分かる、これはイケメン…!と大興奮でした(笑) 良いお兄さん風でありつつ、どこか影を持っていそうなところも最高でした。 ミホさんも良いお姉さんという感じで、この二人にも幸せになってほしいな~と思います。 余談ですが、ミホさんとサクラバさんの香りが同じ…という表現が、色っぽくて好きです。 最後、振り返った先に二人が並んで立っていることを、願います…! @ネタバレ終了 切なさや人の弱さ、そして人の温かさを感じられる素晴らしい作品でした。 この作品に出会えて良かったです。 ありがとうございました!
  • タマキハル~石章 山沢損編~
    タマキハル~石章 山沢損編~
    酢豚まんからはじまる、奇譚物語。 今回は、前作で不透明だった部分が徐々に明らかになっていく面白さがあるので、ぜひ前作を読み終えてから遊んで欲しいと思います。 王道恋愛モノのような日常から、非日常に変わっていく展開にドキドキしながら読み進めました。 キャラクターも今回はより掘り下げられており、より魅力的になったと思います。個人的にお気に入りの沖崎さんの活躍の場が増えていたのが良かったです! @ネタバレ開始 最後は、前作同様衝撃のラストなのですが、キャラクター達の物語の立ち位置が分かり始めたので、これからどんな形で展開、収束していくのかが楽しみです。 @ネタバレ終了 素敵な物語をありがとうございました。続きの制作、頑張って下さいませ。
  • お嬢様学園のウラテミス
    お嬢様学園のウラテミス
    読み終えました~主人公るりは陰気ではあるものの、好きな事にはとことんのめり込んだり独自の熱いポリシーを持ってたり、欲望混じりの信念が強くて良いキャラだなあと思いました どのキャラクターも立ち絵やイラストが綺麗で素晴らしかったです
  • 【Valentine's・Loved one】
    【Valentine's・Loved one】
    麻薬の売人とValentineがどうやって結びつくのかなぁ?って不思議な気持ちで読み始めてみました。 自分の中で動揺が隠せません(>_<) 良い話と捉えれば良い話なのですが、切なすぎるという思いもします。 @ネタバレ開始 良い話と捉えるのは、あの日たくさんのチョコをもらったおかげて今の自分が存在するというドゥーデ君。 ただ、そのために孤児院にいた子供たちが亡くなってしまったのが辛いです。 しかし、2周目にコクさんの姿を見た時に、本当に優しそうで、心からドゥーデを心配していたことが伝わって来ました。 悪いのは麻薬組織の幹部たちなのに・・・。 だけど、『忘れたい』という意味のマシュマロをコクさんに送ったのは、何故だろう? それは、コクさんを忘れたいのではなくて、そんな組織に自分がいたために孤児院の子供たちの命を奪ってしまったということを忘れたいのかな?って少し思いました。 一つの救いは。ドゥーデ君が、立派なパティシエになったことだと思います。 @ネタバレ終了 素敵なお話を、Valentine dayにプレイさせて頂きました。 ありがとうございました。
  • Re:Bus
    Re:Bus
    人物の内面に共感と親しみを感じるので、ふとしたときに思い出してまたゲーム画面を開いてRe:Busの世界に浸りたいという気持ちになります。 今回は、バレンタインのイラストを描いてみました。 ゲーム画面を開きながら作業していたので、曲が部屋に広がり、自然と手が進みました。 背景にはゲームに関するものから連想してデザインしたチョコ等を描いたので、拡大して何を元にしたお菓子なのか考えてみてくださると嬉しいです。
  • 【Valentine's・Loved one】
    【Valentine's・Loved one】
    バレンタインデーなので再プレイ&再コメント失礼いたします! タイトルからバレンタインデーらしい恋愛のお話かな? と思ったら、麻薬などの注意書きが……。暗く沈んでしまう内容でしたが、そういった方面の良さがある、素敵な作品でした。ありがとうございました(*´ω`*) @ネタバレ開始 マシュマロを贈る意味を検索すると、ホワイトデーに贈るのは「嫌い」という意味があるとかは出てきて、「忘れる」は見つけられなかったのですが、勉強になりました。マシュマロ定番なのに、なんてこった! @ネタバレ終了
  • 鬼桜
    鬼桜
    あらためてプレイさせていただきましたが、本当に細かい演出に感動しました。登場キャラクターがとても多く、モブですら丁寧な立ち絵でコロコロ変わる表情や仕草も物語を彩る要因だと思います。主人公白兎ちゃんの徐々に笑顔と明るさを取り戻す話の流れは何度読み返しても良かったです。それに蘇芳と紫苑の複雑な親子関係も・・・。 二度目の感想となりますが、楽しませていただきました。本当にありがとうございます。
  • 雨音と自動人形 結(むすび)
    雨音と自動人形 結(むすび)
    自律型アンドロイドが好きな人にもそうでない人にも是非オススメしたい作品です。 人類がアンドロイドと共存して生きてゆく近未来的な世界観は色々な作品がありますが、こちらの作品の世界観はキャプションを読んでいただければわかる通り人類が疫病で減少し文明が衰退しているという、個人的には意外性のあった内容で、また大変興味深いテーマでした。 クオリティの高いOPムービー効果もあり導入部分から大変引き付けられ、登場人物それぞれから様々な優しさがいっぱい伝わってきた素敵な作品でした。 (「結」に更新されてからプレイしました) 以下ネタバレにて好きなシーンを書きなぐっています。 @ネタバレ開始 ゆっきー、最後にこれ以上ないくらいいい仕事をしたと思います!もうめちゃくちゃ拍手を送り続けたい。 彼が実は博士が作ったアンドロイドで、アヤちゃんに自分のアイカメラをあげた時はとてもびっくりしました。 封じ屋の仕事をアヤちゃんが引き継いでくれたことで、大人になった美月ちゃんにお母さんと一緒にすごした記憶を返してあげるシーンまで見れてすごい嬉しかったです。 ちょっと大人びてポニテになったアヤちゃん、とっても素敵でした! あと、アヤちゃんが記憶の中の博士の誘いをビンタして断ったシーンもすごく良かったです。 優しかった博士だったけれど心が荒んでしまうような酷い環境にずっといて、でもアヤちゃんのお陰でまた優しい心を取り戻すことが出来た。 生前は博士がアンドロイドのアヤちゃんに人の心や気持ちについて教えてあげていたのが、ここでは逆にアヤちゃんが教え返してあげて目を覚まさせてあげたっていうのが本当にエモくて…! あと細かい部分ですが、名前をつけてもらって嬉しそうにしていたアヤちゃんがすごく可愛かったです! (もうバレてしまったと思いますがそうです私は美少女アンドロイド萌えです。) @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 僕は猫狂いです
    僕は猫狂いです
    アランと申します。youtubeで実況させていただきました。 5分のゲームと書かれていたので、サクッと終わるギャグゲーかな?と思っていましたが、思いのほか深い内容で、笑いながら、考察しながら気が付くと30分以上楽しんでいました。 短い内容ですが、伝えたいことが厳選されていて、プレイ後にいろいろなことを考えるきっかけとなりました。 楽しいゲームをどうもありがとうございました!
  • タイトル未定
    タイトル未定
    物語にどっぷりと浸かり、気が付いたら読み終えていました。最初から最後まで、ずっと気持ちを引っ張られたままで、最後にはしみじみと温かな気持ちになりました。 皆さん「文章が良い、構成が良い」と書かれているので楽しみにしていたのですが、本当に良かったです。直接に文字として書かれていない心情や距離感がふわっと浮かび上がるのが特にすごいなと思います。 また、最初に主人公のやらかしが提示されるのですが、物語はその事実になかなか触れてくれません。こうした構成なら大抵は読んでいてもどかしさを感じるのですが、本作の場合は全く気になりませんでした。人魚の存在や家族との関係など、他に気になる箇所がたくさんあることが寄与しているのかな、と感じました。 @ネタバレ開始 自分の正しさが他の人と違った時にどうするべきか、という問題は現実でもままありますが(往々にして他に合わせるしかないわけですが)、ここが物語の芯に据えられているのは珍しい気がして、興味深く読ませて頂きました。 作中では人魚というファンタジーな題材で包んでありますが、実際には作中で触れられた虐待のような形で、なかったこととして扱われたりするのが辛いところですね。 自分だけが人魚を見たことによる「依織くんの自分を信じられない問題」は最後に解決するわけですが、誰もそこに触れていないのに結果として解決されている、というのが目を瞠りました。押しつけがましさが全然ないんですよね。「兄ちゃんのために」とか言わないし、「人魚が助けたんだ」とか言わない。冴ちゃんもただ自分の夢のために絵を描いただけ。それが巡って依織くんの欲しいところに届く。この辺り、堪らなく好きなポイントです。 最後に人魚ちゃんとは会えなくなってしまいますが、それもファンタジーとの別れが成長のメタファーになっているのかな、と感じました。 @ネタバレ終了 登場人物たちも一度きちんと話し合えばすぐに解決しそうなのに……なんて見ている側としては思うのですが、実際はそれがなかなかできないものですよね。最後には人魚の存在を軸にするっと解決したのが見事で、また全てのわだかまりが解れて良かったなぁと思いました。 素敵な作品をありがとうございました。
  • メドゥーサと目を合わせると死ぬゲーム。
    メドゥーサと目を合わせると死ぬゲーム。
    どうしても目を合わせたくなってしまって、何度か目を合わせてしまいました。 何とか、7日間を過ごさなければと頑張りました。 そして、そこで待っていた出来事は・・・ @ネタバレ開始 切ないけれど、こうなるしか選択肢がなかったのだろうと思いました。 きっと、これは『あの日』だったのだと、私は思うのですが。 なので、2人一緒にいられた事だけでもHAPPY ENDだったと思う事にします。 寄り添って石になった2人。 忘れてはいけない出来事だと思いました。 @ネタバレ終了 とても心打たれる作品でした。 ありがとうございました。
  • タマキハル~石章 山沢損編~
    タマキハル~石章 山沢損編~
    序章から時間が空いてしまいましたが、無事に読了しました。 プレイ目安7時間ですが、その時間のボリュームさを苦に感じさせない前回(序章)同様、登場人物達の丁寧な日常が描かれており、日常・恋愛ものとしても楽しませて頂きました。 合間にアイキャッチ画像が適宜挿入されたり、約1か月の出来事なので良いタイミングで区切りながら読み進めることが出来ました。 アイキャッチの画像がたまに変わる(特に後半辺り)と、楽し気な日常を繰り広げているのに、「あっ、雲行き怪しくなります? ここからですか!?」と勝手に身構えたりしてました(笑) 内容は序章を踏襲しつつ、本作のメインヒロイン“秋本椿姫”ちゃんと主人公陽介君にスポットが当てられ、序章とは所々違った会話や展開を見ることが出来ました。 前作から椿姫ちゃんが気になっており、本作での掘り下げを楽しみにしていたので、沢山椿姫ちゃんとの掛け合い等を堪能させて頂きました! 日常の中に「たまきはる」と題したオカルティズムが強いブログ小説が登場したり、かなり粘着質で危ない人物(登場時の台詞等からこちらもオカルト絡みそう)が出てきたりと、「一筋縄でいかない事件、伝奇」的な顔も見られました。日常シーンも好きなのですが、個人的にオカルト系、伝奇系が好きなので「きたー!!!」とテンションが一気に上がりました! @ネタバレ開始 プロト版、序章で行く事がついぞ叶わなかった香月さんとの「お祭り」へ行く陽介君。この日を迎えた瞬間「良かった…本当に良かった…」とまだフィナーレでもないのに感動してました。 そして香月さんの私服!可愛い!!こんなん、陽介君でなくても惚れる!!しかもイベントスチルがあるだとぉお!!?と喜びました(笑) 香月さんの他にも「お馴染みのメンバー」の私服も見られて眼福でした!私服を着るとその人物の好みやどういった性格なのか改めて見て取れる部分があるので、見られて良かったです。 対して、椿姫ちゃんのミッション系スクールのお嬢様な制服も見られて、何と言ったらいいのか…!美人はどんな服を着ていても可愛いのです…眼福、眼福! 輪投げで白熱するシーンや皆でワイワイしてるシーンも良かったですが、 神楽舞が特に印象的でした。なんだか今後の展開に関わってきそうな・・・ 幻想的でありながら、その配役の人物達にもより一層注目しながら見てました。 そして殺傷事件が起こり、秋本姉妹と同棲生活することになるのですが… 絶対なんかある(恋愛的な意味で)!と、終始ドキドキしながら、そしてほっこりしながら見ておりました。 椿姫ちゃんの怪我の介抱のシーン、陽介君目線ということもありますが非常に艶やかな雰囲気があって、思わずガッツポーズです!周囲に怪我を心配するそれぞれの弟妹がいることもあるでしょうが、よく堪えましたね!(?) 椿姫ちゃんのグラマラスボディ(おみ足含む)を前に理性を抑制する時に「香月さん」を心の中で詠唱する様子が面白かったです。…一途なのも良いけど、素直になっても良いのですよ…と謎目線で微笑ましく眺めておりました。 遊園地に秋本姉妹と兄弟揃って遊びに出かけるシーンも良かったですね。 椿姫ちゃんが絶叫系苦手で、陽介君の服を掴むシーンは微笑ましかったです。 遊園地にて、胡桃ちゃんが好きな残念な少年達を嗜める陽介君と弟くんはしっかりしてますね!人の好さが良く出てる所だと思いました。 作中、椿姫ちゃんがゲーマーということもあり度々出てくる「バケモン」の中に、制作スタッフさんを思わせるキャラや特性が出てくるのはメタっぽさもあり、クスッとしてしまいました。 物語も終盤に差し掛かった頃、まさかの胡桃ちゃん誘拐事件発生…! あの執念深いおばさんといい、助けに行った先にいた人物といい、祭壇のような所といい、単なる宗教的な問題とは違った、オカルト絡みの執念を感じました。 「恩恵」ってなんだ……「お返しさん」一族に深く関係しているとは思いますが、何故一般人っぽい彼らがその事を知っているんだろう?という疑問が浮かびます。 教団のトップ的な人がいて、その人物による工作でしょうか…先が気になります。 皆で力を合わせて窮地を脱する場面も良かったですが、 個人的に神岡さんのカーチェイスシーンが驚きでした。 神岡さんは今までのイメージ的に大和撫子な印象が強かったのですが、 ここのシーンは思わず「お嬢!!!」となりました。カッコイイ…!! これは神岡さんメイン回が一気に楽しみになりました。 そして、例のクライマックス。 告白成立した所で、可愛い椿姫ちゃんのスチルが画面に映っているのに胸騒ぎが止まりませんでした。 「……なんか、嫌なフラグ立ってない? 大丈夫?」と思ってたら、超高速でフラグ回収されました。ああああああ!!!結局こうなるのかぁぁあああ!!!!と。 「お返しさん」としての役目を放棄して、人ならざる者に対峙し陽介君の後を追うように椿姫ちゃんも…… ついさっきようやく自分への好意をはっきりと向けてくれた、愛する人を目の前で亡くした後でお役目なんて果せないよね……許せないと思ってしまう気持ちと陽介君を本当に愛している彼女の気持ちが伝わってきて、非常に辛いシーンでした。 常日頃「嘘はだめ。嘘は返ってくるから」の意味が、 単なるモラル的な戒めではなく、そのままの意味だったとは…それもこの形で判明するのも辛いですね。 @ネタバレ終了 恒例の(3回目)「ここで終わるのーーー!?」で幕を引いた後、間宮のおばあ様や、このタイミングで話せるようになった胡桃ちゃん…に切なさを感じていたら… @ネタバレ開始 まさかの香月さんの「また私、間違えたの…?」の台詞は「え?え?ど、え?どういうこと!?」と混乱しかけました。 物語冒頭や、夢で序章における香月さんの変わり果てた姿を何度も見る陽介君だったり、今作の途中、香月さんが例の大木の近くまで陽介君を連れ「また一緒に来てほしい」発言、図書委員の活動の最中、序章での和やかシーンの一つだった場面での香月さんから告げられる「関わらないでくれ」と言わんばかりの反応(遠ざけたのかも?)等、本作では「香月真夜」という人物が何かを握っており、その基で行動している節があったように思います。 ループ(記憶を保持しての時間の巻き戻り)なのか、 別世界線への平行移動なのか…… もしくは秋本姉妹の母親が亡くなっていること等から(恐らく姉妹の母親もお返しさんだと推測)、過去の過失から「また失敗した」という発言なのか…色々と考えが巡ります。 人知の及ばない超常現象も多分に含まれるとも思われるので、次章が待ち遠しいですね。 @ネタバレ終了 最後に特大の爆弾投下していきました…ですが、まだシリーズは続くので爆弾はこれからもっとあるのでは…と思いを巡らせています。 これはもう最後まで見届けるしかないじゃないですか!!!と、決意(?)を新たに今後も『タマキハル』シリーズを追っていきたいと思います! 謎が謎を呼ぶ序章から、本作で少しずつ謎の一端が判明しましたが、まだまだ序の口と言わんばかりの展開でした。 丁寧な日常と、甘い恋愛模様、「タマキハル」、そしてそれぞれの“家(血筋?)”から各々の思惑が少しずつ垣間見れたと思ってます。 キャラクターの印象も、プロト、序章から少しずつ変わっていきました。 今後の展開も楽しみにしております! 長くなってしまいましたが、『タマキハル ~石章 山沢損編~』とても楽しませて頂きました! 制作、大変かとは思いますが、ご無理等はなさらずに…! 続編の公開、いつまでもお待ちしてます!!