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SF・ファンタジー

8036 のレビュー
  • 交響曲第十番「融合」
    交響曲第十番「融合」
    自分は交響曲もよくわかってないような人間なので、この作品の持つ優れた芸術性だとか文学的な何かだとかについて、それらしいことを語ることはできないのですが、それでもプレイ後にこの壮大なテーマについて思いを馳せる程度には十分に余韻を感じられました。 (とか言いつつプレイ後真っ先にやったのは遺伝形式についての考察でした) @ネタバレ開始 雨の描写でなるほどな~となり、さらに英語の歌でなるほどな~となり……そうなってくると冒頭のアインザッツもなんだか深い感じがしてきます。 してきただけでちゃんとした定義を知らなかったので、改めてググってみますと『長い休止ののち再度演奏を始めること」なんて書いてるサイトもありました。なるほど、深いなあ。 そしてまさかのread me。この余韻の後にモンティ・ホール問題で再度ググる羽目になるとは思ってもおらず。なんて勉強になるんだ……! @ネタバレ終了 感動できて知識も豊かになれるとても素晴らしい作品でした。
  • ありすとーく
    ありすとーく
    チャット形式で進む、ノベルゲームです。 画像やBGMなどはありませんが、 お話に起伏があり、とても面白く読めました。 @ネタバレ開始 お話のジャンル的には、ファンタジーとSFの中間くらいだと思います。 現代の高校生らしいアイテムや話題(ツイッター風アプリなど)が出てきたり、 恋愛要素もあり青春モノとしてもドキドキしながら読めました。 @ネタバレ終了 ありすシリーズへの繋がりもあるようなので、 ありすシリーズが好きな方は、ぜひプレイしてみてください。
  • ORDER
    ORDER
    国家運営シミュでこれほど癒されるとは思いませんでした。 コーヒーを淹れ、時事情報に雑談を交えて主人公を支えるジョー。国家管理システムの外見までこんなに可愛らしくていいんでしょうか。 問題山積みの中どの分野を優先して対策していくか、良かれと思って出した指示が大惨事を引き起こしたりして。もうだめだこの国はおしまいだ…と思いながらも、攻略情報に助けられつつなんとか全END回収できました。 @ネタバレ開始 銃口を向ける/向けられる場面は静止画でもドキッとしました。復讐を遂げる以外の結末だと、END5で使命優先なジョーの後ろ姿はどこか切なく、END6の暗躍する2人は最強のバディ感があって好きです。 @ネタバレ終了 復讐のために生きてきた主人公がジョーの隣で穏やかに過ごす日々が一日でも長く続きますように…!
  • 少女の神の粒子
    少女の神の粒子
    たったひとり生き残ってしまった人間の少年と、自らの手で滅ぼした惑星の生き残りの少年に恋した王女との恋を描いたお話でした。 細部まで丁寧なドット絵グラフィックの素晴らしさに惹かれてプレイし始めましたが、その可愛らしさとは裏腹にテーマは重厚だったように思います。奪った側と奪われた側の困難な恋愛は、さながらSF版「ロミオとジュリエット」のようでもありました。 @ネタバレ開始 誰からも認識されず孤独を抱えていた暗黒物質の長として、今まで何の罪悪感もなく当たり前のように行ってきた「排除」と「侵略」。 むしろ誇らしささえあったその排除によって傷つく者がいることを初めて知った戸惑いと、初めて自分を認識できる存在に出会えた喜びとがまじりあった複雑な感情。そして、そんな揺れ動くネモフィラちゃんの感情を到底理解できない、被害者の少年ショウくん。二人のすれ違う様がとても切なかったです。もうこれは最初から詰んだのでは?と思うような困難極まりない二人の関係に絶望しかけましたが、なんと世界を元に戻す方法があるとな!やったー!と思ったのもつかの間、元に戻すには暗黒物質そのものをなかったことにする必要があるという、衝撃展開。自分や同胞、そして存在自体をかけて償うというネモフィラちゃんの決断が切なすぎました。 END1 身体が壊れてしまったのはショウくんですが、それと同時にネモフィラちゃんの心も壊れてしまったようで悲しかったです。心って何かしら?と言ったネモフィラちゃんに涙。いつかショウくんを愛した自分の記憶すら排除してしまいそうな…そんな気さえしました。とにかく悲しい。 END2 ネモフィラちゃんの決断を受け入れることしかできず、その背を見送るしかできなかった末の、悲しさ溢れる結末でした。世界は元に戻って父母と会えたけれど、ちっとも幸せじゃない…!今度は心が置き去りにされてしまったショウくんの涙にもらい泣きでした…! END3 密やかに反転の儀式を行おうとしていたネモフィラちゃんの、ショウくんへの思いが尊かったです…!なんて健気なの。 そしてそれに対するショウくんの答えが男前でとても良かったです。「生きて償え」じゃなくて「一緒に」ってところがツボ!時空を超えた「ぷろぽーず」最高です!二人が今後最良の未来を見つけ出し、銀河の果てで幸せに暮らせるといいなと思いました。 最後は少し哲学的で解釈が難しかったですが…異なる種族だとしても、全ては同じく粒子からできている物質。だからこそわかりあえるはず、というメッセージが込められているのかな、と感じました。心温まるとても素敵な結末でした。 @ネタバレ終了 誰しもが気付かぬうちに誰かを傷つけているもの。その傷口に気付いて触れた時、自分の罪とどう向き合いどう償うのか…そんな難解なテーマを、可愛くポップなドット絵と魅力的なキャラクターとで絵本のように優しく導いてくれる作品でした。 個人的には、キュートさ溢れる双子の従者プランちゃん・プラントくんがとてもいい味を出していたと思います。また、過去作を読んでいるとニヤリとしてしまう時空師さんの存在も大きかったです。みな個性あふれるキャラクターで大好きでした! 読み終えた後、温かな幸福感で満たされる物語でした。ありがとうございました!
  • リードマインド
    リードマインド
    楽しかった~!!個性あふれるキャラクター達、BGMも超カッコ良かったです!(≧▽≦) @ネタバレ開始 ロックバンドで吹いてしまった(笑)・・確かに、見えるかもしれないです^^; カードゲームと心を読める能力を活かしたバトルが面白いです! ブラックジャック・ハイアンドローなど(一応)知っているゲームだったのも個人的に嬉しいポイントでした^^ ストーリーも目的がハッキリとしていて、熱い展開には私も手に汗を握りながら選択肢を選んで・・緊張感が半端なかったです。 この展開を大いに盛り上げていたBGMもスタイリッシュでカッコいいなと思っていたら、そういえば作者さんの自作だったということを思い出してその有能っぷりが素晴らしいな・・と思いました。 そして、今作のEDもやっぱり素敵でした!^^ 登場人物の個性が面白くて、シトリーさんの口癖とか移りそうになりますネ・・( *´艸`) なかでも、ティエラさんがお気に入りです。(これが噂のピンク!!!)^^ (見た目からして好きです~♪なんかちょっと(?)変人な部分も好きです~♪) ラミアさんは主人公視点で見ていると悪女な筈なのに、お子様悪口が可愛すぎて・・かわいい人に見える。^^; かわいいといえば〝ミラさま〟大好きリリスちゃん、ミハエルさんとのこの先が楽しみになるエンドでとても良かったです。(TRUE後の素敵な妄想をする・・) エンドはTRUE→NORMALの順で見たのですが、NORMALのなんですか!あの可愛いミハエル少年は!!!!///(´ρ`)良き~ 作中にあるマジックの種明かしも新鮮で勉強になりました。^^ 爪で傷跡を残すのとか、私にも使えるんじゃないか?と思ったりして。 怒らない友人に、やってみます(笑)。 @ネタバレ終了 お話が面白くて、皆がとっても魅力的!!(//∇//) 素敵な作品をありがとうございました!
  • 隠花生物/顕花生物
    隠花生物/顕花生物
    美しいストーリーです。 悲しいストーリーですが目を離すことが出来ない、心が締め付けられるような物語です。 そういう意味で、R15になっているのは納得です。 (子を持つ親としては、心をなかなか抉ってくれるような話だなあと思います。) ただ、種としての絶滅は人類からするとバッドエンドですが、生物全体から、あるいは菌類からするとどうなのだろうか、なんてことを考えてしまいました。
  • はこにわのみこ
    はこにわのみこ
    かわいい絵とストーリーでしたが、 おまけまで読み進めると、さらに大きな世界観が展開されていて 驚きとともに、二重に楽しめました。 吹き出しの符号や記号だけで会話しているような絵も素晴らしい♪ 可愛くて素敵な作品を作ってくださり、 ありがとうございました! バッジ、いただきました♪
  • 反動のクラウドレイジ FREE BATTLE
    反動のクラウドレイジ FREE BATTLE
    コマンドバトル! 多数のキャラクタにそれぞれのカットイン(カッコイイ!)、スキルの設定に装備のカスタマイズ……作る側では考えるだけでも気が遠くなりそうです。すごい。 本編は未プレイですが、ワールドトリガーみたいな雰囲気でワクワクしますね。マップを散策してキャラクタの会話を聞きながら、しばらく世界に浸っておりました。この世界観でこの人数、大作の予感がひしひしとします。 編成は頭がこんがらがってくるので自動編成に頼りましたが、鳥居さんの999ロマン砲が熱いですね!(そして外して死ぬ) 決まった瞬間が気持ち良かったです。 後は敵の行動に合わせる戦術なんかもあれば、もっと攻略している感が出るのかな、と思いました(溜め攻撃にガードを合わせるとか)。 終了時の任務報告書もオシャレでした。面白かったです! @ネタバレ開始 「ぜろぱにっく」めちゃくちゃ増えて笑いました! @ネタバレ終了
  • ヤドカリ1.5
    ヤドカリ1.5
    ヤドカリ本編では語られなかったサイドストーリーを知ることのできる物語でした。 本編で気になっていた前日譚を味わうことが出来ました。 また、もう1本は肩肘張らずに気楽に楽しめました。 ありがとうございました!
  • 儚き魔術師は虚無に棲む
    儚き魔術師は虚無に棲む
    スタイリッシュでアカデミックで、オリジナリティのある作品です。 余分なぜい肉を削ぎ落したような、思い切ったストーリー運びはセンス抜群で、短時間でも十二分に独特な世界を楽しませてくれます。 プレイしたら、少しだけ数学が得意になったような気分になれました。
  • 迷子のアレスくん
    迷子のアレスくん
    美少年をとんでもない熱量で愛でるすごいゲームでした!笑 最初アレス君かわいいなぁとのほほーんとプレイしていたのですが、お姉さんのテンションがいちいち荒ぶるので会話が頭に入ってこない!笑 疲れたお姉さんがアレス君にいっぱい癒されていて幸せそうだったのが良かったです。でも途中「このままではお姉さんが吐血し続けて死んでしまう!」と妙な心配を。 アレス君の周りの人達もなかなかに過保護で、美少年のパワー恐ろしいと心底思いました。 そしてシリアスなお話はものすごい温度差でびっくりしました。ここからアレス君がどんな風に成長していくのか気になります。壮大な物語を背景に感じさせて、とても良い余韻がありました。 素敵な作品をありがとうございました!
  • Rootkids
    Rootkids
    僕は1時間ほどで読了できました。ワクワクとさせてくれるSF設定と、パズルのピースがはまっていくような終盤の展開が素晴らしい作品でした。 @ネタバレ開始 スケールが大きく、読後の満足感も大きい物語でした。しっかりとしたSF設定があり、その気になれば中編~長編として作れそうなストーリーだとも思いましたが、これを1時間の中できれいにまとめあげている点が素晴らしかったです。 終盤に事実が明かされ、序盤~中盤の展開の意味が分かっていくところは、まるでパズルをやっている時のような心地よさがありました。特に、「研究所」側の人間たちとのストーリーと茜たちとのストーリーが繋がった時が1番驚きました。そうして判明したのは絶望的な状況だったわけですが、そこからの逆転はとても熱かったです。その後の展開を想像させてくれるエピローグも良く、清々しい読了感を味わえました。 また、これは個人的な好みかもしれませんが、キャラクター達のほど良い距離感のあるやり取りが大変良かったと感じました。特に、夕輝とあさひの関係からは「互いに気心が知れている。でも甘すぎない」というリアルな距離感を感じられて、とても心地よかったです。ほかの登場人物とのやり取りからも、「胸中には様々な思いがあるけれど、それを必要以上に出さない」という姿勢が感じられました。この作者さんの描く、相手のことを考えられる優しさと人間臭さを持ったキャラクター達が、僕はめちゃくちゃ好きです。 @ネタバレ終了 総じて、プレイ時間以上に満足感を与えてくれる作品でした。素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 殺すしか選択肢を与えられなかった異世界転生勇者
    殺すしか選択肢を与えられなかった異世界転生勇者
    本当に選択肢が1つしかないとは恐れ入りました。 成る程、ゲームオーバーという描写も1つの表現として使われていて上手だなと感じました。 @ネタバレ開始 まさか主人公が復讐鬼になるとは思ってもみませんでした。 確かにあんな国王と王女だったら憎みたくなるのも分かります。 最後はまさかのビターエンド。 この異世界転生は非常にハードモードですね @ネタバレ終了
  • 迷子のアレスくん
    迷子のアレスくん
    可愛い美少年だ!やったー! 何故かコンフィグとかUIが物騒な雰囲気があるけどまぁ可愛い美少年を前にしたら気にする事でもないですね! 実際の所一部を除いたら美少年とのんびり会話をするほのぼのゲームです アレスくん可愛いよアレスくん… まだまだ裏や謎がありそうな世界観で、本篇が今から楽しみな作品です! 素敵なゲームをありがとうございました!
  • 隠花生物/顕花生物
    隠花生物/顕花生物
    退廃的な世界観で紡がれる3つの物語。すごい面白かったのですが、プレイ中の感情を感想という形で言葉にするのが難しいです。 人の欲望と狂気から生まれたものが、地球の覇者として君臨していたはずの人間を引きずり下ろしていく。終末の起源、終末の始まり、終末で生きる人間の3つの物語すべてが良かったです。とんでもないものを作り上げてしまった恐怖、偶然でしかないのだと大丈夫だと信じ込みたい心情、作中で描かれる人間たちの感情の描写が好きでした。 プレイしながらBGMが特徴的だと感じていたのですが、音楽コラボ作品ということで非常に納得です。 退廃的ではあるのですが、とても美しいと感じられる作品をありがとうございました。
  • 儚き魔術師は虚無に棲む
    儚き魔術師は虚無に棲む
    数学と魔法が組み合わさった、スタイリッシュな作品でした。 久しぶりに数学に触れ、レッスンで記憶をほじくりだす&新しい知識を得てゲームを進められました。 こうして見ると、長い歴史の中で数字と数式が整えられ、美しく仕上がり、なお洗練されていっているのだろうなと感じました! どのエンドもそれぞれ想うところがあって好きです。 数学の美しさを知れる作品、ありがとうございます!
  • 【第1弾】劇団ほしえび「この世は間違っているのだ.vdo」
    【第1弾】劇団ほしえび「この世は間違っているのだ.vdo」
    一度見たら忘れないビビッドな色使いとデザインのタイトル絵と、 サムネで見られる面白そうなゲーム画面に惹かれてプレイしました! プレイするとグラフィックと8bit風音源やドット風文字との相性が抜群で、 他では味わえないような世界観を構築されていたかと思います。 ただのADVではなくとても凝ったゲームパートが楽しめますが、 例によって言葉では全く説明できないタイプのヤツなので遊んでご確認ください!
  • リビーに平穏を
    リビーに平穏を
    こちらのゲーム、仕掛けが面白い上に、最終的に行き詰まることがなく、とてもストレスフリーです! 私は謎解きや推理が好きなわりに、こういうゲームでよく詰まるので、自力ですべてのエンドが見られ、気持ちよく最後までプレイでき、達成感がきちんと味わえる作りになっていて、すごく良かったです…! @ネタバレ開始 記憶処理をされてしまい、せっかく手に入れたパスコードを忘れてしまった主人公。 ようやく思い出せたーーと思ったのですが、最初に正しい数字を入力すると、それはバッドエンド! くうーやってくれますね。 それじゃあどうやってパスコードを伝えるのだろう…最後の選択肢だけ赤いので、そこでセーブして片っ端から見ていきます。 すると、なんとこういう時のことを想定したやりとりが! だから、ここでセーブ推奨なのですね。 一見、どれも同じに見える選択肢…そういうことか、なるほど!! わかった瞬間のドキドキ感、そして全てが繋がっていくのが、楽しくて楽しくて、ヒント集めも全く苦ではなかったです。 ハッピーエンドも、途中までが流れが同じなので、大丈夫なのかな、とここでもビクビクしましたが、ついに目的を達成することができホッとしました。 ただ、結局タイトルのリビーの意味が明かされず。 この都市の名前かな、なんて思っていたのですが、トゥルーでちゃんと説明してもらえて、ここもスッキリ! この世界に平和が戻って良かったです…! @ネタバレ終了
  • ひまわりの泪 -You Are a Part of Me.-
    ひまわりの泪 -You Are a Part of Me.-
    ファンアートを描きましたので、再度投稿させていただきます。 詳細な感想は1回目に書きましたので省略しますが、面白いシナリオは当然のこと、魅力的なキャラクターも多いオススメの作品です。 シナリオ的に一番好きなキャラはキリサキですが、双子のアキラくんとヒカリちゃんもとにかく可愛くて、個人的に「描きたい!」という気持ちはこちらの方が大きかったので描かせていただきました。
  • ORDER
    ORDER
    自身が大統領として国家運営を決めていくという、シミュレーション寄りのゲームでした。 骨太な設定のためスタートから大統領になるまでのストーリーはドラマチックですし、 様々な政策を決定していく中で自身の運命も様々に変化していく様はまさにノベルゲームでした。 なかなか見ないタイプのオリジナリティの高いゲームでとても面白かったです!! 政策決定後は即応性があり、ストーリーパートもテンポ良く進行するのも嬉しいポイントです。 国から悪を一掃して立派な大統領になったり、闇落ちして自身が巨悪となったりと思いのまま! EDは全8種と結末もそれぞれ多岐に亘り、とてもエモいエンディングがたくさんありました。 作者さんの攻略サイトのヒントまでを参照した上で自力で全ED拝見できました! ゲーム中に流れるBGMやピクトグラムを多用する政策コマンド関連のセンスも抜群でしたし、 何と言っても秘書である自身が開発したAIロボのジョーが非常に良い味を出してました。 ジョーのおかげでエンディング毎の境遇の対比がより鮮明になっておりました。 ディストピア大好きなのを差し引いてもとても面白かったです!